JPH10167912A - 殺虫・殺ダニ剤組成物 - Google Patents

殺虫・殺ダニ剤組成物

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JPH10167912A
JPH10167912A JP8328425A JP32842596A JPH10167912A JP H10167912 A JPH10167912 A JP H10167912A JP 8328425 A JP8328425 A JP 8328425A JP 32842596 A JP32842596 A JP 32842596A JP H10167912 A JPH10167912 A JP H10167912A
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JP
Japan
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insecticide
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examples
present
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JP8328425A
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Takao Ishiwatari
多賀男 石渡
Yoko Kusumi
容子 久住
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種の害虫および有害ダニ類を効果的に防除す
る 【解決手段】1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテ
ニル 3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシレ−トと2−メチル−4
−オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−
エニル クリサンテマ−トとを有効成分として含有する
ことを特徴とする殺虫・殺ダニ剤組成物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は殺虫・殺ダニ剤組成
物に関するものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、種々の殺虫剤、殺ダニ剤が開発されてきたが、効
力、速効性または残効性の点で必ずしも充分ではなかっ
た。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な状況下で鋭意検討を行った結果、1−エチニル−2−
フルオロ−2−ペンテニル 3−(2、2−ジクロロビ
ニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ
−トと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニ
ル)シクロペント−2−エニル クリサンテマ−トとを
有効成分として含有する殺虫・殺ダニ剤組成物(以下、
本発明組成物と記す)が、相乗効果を有し、殊に加熱蒸
散剤として優れた性質を有することを見出し、本発明に
至った。
【0004】1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテ
ニル 3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメ
チルシクロプロパンカルボキシレ−トは特公平7−23
341号公報に記載の方法に準じて製造することができ
る。また、2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピ
ニル)シクロペント−2−エニル クリサンテマ−ト
は、特公昭55−16402号公報に記載の方法に準じ
て製造することができる。
【0005】本発明組成物において、1−エチニル−2
−フルオロ−2−ペンテニル 3−(2、2−ジクロロ
ビニル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシ
レ−トと2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニ
ル)シクロペント−2−エニル クリサンテマ−トとの
混合割合は、通常、重量比で5:95〜95:5、好ま
しくは10:90〜80:20の範囲である。本発明組
成物は、好ましくはマット、リキッド、線香等の加熱蒸
散剤として使用され、優れた性能を発揮するが、殺虫剤
や殺ダニ剤が用いられるようなその他の各種の製剤、剤
型で用いることもできる。
【0006】本発明組成物は、衛生害虫、木材害虫、衣
料害虫、食品害虫、屋内棲息性不快害虫等、各種の害虫
及び有害ダニ類、すなわち、イガ、コイガ、ノシメコク
ガ等の鱗翅目害虫、イエカ類、ハマダラカ類、ヤブカ
類、イエバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類等
の双翅目害虫、コクゾウムシ、アズキゾウムシ、コクヌ
ストモドキ、ヒメカツオブシムシ、ヒメマルカツオブシ
ムシ、シバンムシ類、ヒラタキクイムシ類、アオバアリ
ガタハネカクシ等の鞘翅目害虫、チャバネゴキブリ、ク
ロゴキブリ、ワモンゴキブリ、トビイロゴキブリ、コバ
ネゴキブリ等の網翅目害虫、アリ類、アリガタバチ類等
の膜翅目害虫、ヒトノミ等の隠翅目害虫、ヒトジラミ、
ケジラミ等のシラミ目害虫、ヤマトシロアリ、イエシロ
アリ等の等翅目害虫、コナダニ類、チリダニ類、ツメダ
ニ類等の室内塵性ダニ類、オウシマダニ等のマダニ類、
イエダニ類等のダニ類等に対し有効であり、さらにこの
中でも、双翅目害虫に対して卓効を示す。
【0007】本発明組成物は、マット、リキッド、線香
等の加熱蒸散剤の他、種々の剤型で用いることができ、
これらの製剤には本発明組成物を有効成分として重量比
で通常0.001〜95%含有する。
【0008】本発明組成物をマット、リキッド、線香等
の加熱蒸散剤として用いる場合について説明する。本発
明組成物を殺虫・殺ダニ用電気加熱蒸散マットとして製
剤する場合には、通常、溶剤に本発明組成物、色素、必
要により酸化防止剤、共力剤、安定化剤、エステル、香
料などを溶解させた溶液をマットの基材に含浸させ、乾
燥させることにより製剤される。マットの基材として
は、パルプ板、コットンリンタ−、ポリエステル不織布
等の繊維質やセラミックス等の多孔質担体があげられ
る。溶剤としては、脂肪族飽和炭化水素、ナフテン等が
あげられる。酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシ
トルエン、ブチルヒドロキシアニソ−ル、2、2’−メ
チレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノ
−ル)、BHT、オクタデシル、3−(3、5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
−ト、リン系抗酸化剤、イオウ系抗酸化剤、ヒンダ−ト
アミン系光安定剤等があげられる。共力剤としては、サ
イネピリン222、サイネピリン500( 吉富製薬株式
会社製)、ピペロニルブトキシド、オクタクロロジプロ
ピルエ−テル等があげられる。安定化剤としては、エポ
キシ化大豆油などのアシッドスカベンジャ−、UV吸収
剤等があげられる。エステルとしては、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ステアリン酸エチル、アジピン酸ジブチ
ル、フタル酸ジブチル等があげられる。本発明組成物を
殺虫・殺ダニ用リキッドとして用いる場合には、本発明
組成物を含有する殺虫・ 殺ダニ溶液を容器に入れ、該溶
液中に、その下部が浸漬するように多孔質吸液芯を配設
して、殺虫・殺ダニ用リキッドに製剤する。該殺虫・殺
ダニ用リキッドは、多孔質吸液芯に殺虫・殺ダニ液を吸
液させ、該多孔質吸液芯の上部を加熱装置を用いて加熱
することにより、吸液された該殺虫・殺ダニ溶液を蒸散
させ、殺虫・殺ダニ効果を発揮せしめる。多孔質吸液芯
の材質としては、クレ−、タルク、カオリン、珪藻土、
石膏、パ−ライト、ベントナイト、酸性白土、グラスフ
ァイバ−、石綿等の無機粉末をカルボキシメチルセルロ
−ス、澱粉、アラビアガム、ゼラチン、ポリビニルアル
コ−ル等の糊剤で粘結、成型したものがあげられる。
尚、吸液芯には、色素、防腐剤等を添加することもでき
る。殺虫・殺ダニ溶液を製造する場合には、必要に応じ
て安定化剤、共力剤、香料、揮発調製剤等と共に本発明
組成物を溶剤に溶解させることにより製造する。溶剤と
しては有機溶剤または水性溶剤があげられる。有機溶剤
としては、グリコ−ル類、アルコ−ル類、ケトン類、エ
−テル類、エステル類、炭化水素類等があげられ、好ま
しくは、炭化水素類があげられ、より好ましくは、沸点
範囲が150℃〜350℃である脂肪族炭化水素があげ
られ、さらに好ましくは沸点範囲が150℃〜350℃
である脂肪族飽和炭化水素があげられる 脂肪族飽和炭化水素としては、デカン、ウンデカン、ド
デカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘ
キサデカン、ヘプタデカン、オクタデカンまたはこれら
の混合物があげられる。また、これらを主成分とする市
販の溶剤を使用することもできる。市販の溶剤として
は、ノルパ−12、ノルパ−13、ノルパ−15、アイ
ソパ−L、アイソパ−M、アイソパ−V(エクソン化学
株式会社製)、IPソルベント1620、IPソルベン
ト2028(出光石油化学株式会社製)、デオトミゾ−
ルA−1(吉富製薬株式会社製)、ノルマルパラフィン
(三石・テキサコケミカル株式会社製)、ネオチオゾ−
ル(中央化成株式会社製)、0号ソルベント、日石アイ
ソゾ−ル、ノルマルパラフィン(日本石油株式会社製)
等があげられる。水性溶剤を用いる場合には、本発明組
成物及び水に、非イオン型界面活性剤、グリコ−ル類、
グリコ−ルモノエステル類、アルコ−ル類などの可溶化
剤を加えて殺虫・殺ダニ溶液とする。本発明組成物を殺
虫・殺ダニ用線香に製剤する場合には、線香基剤に本発
明組成物またはその製剤品(乳剤、油剤、マイクロカプ
セル化製剤、各種方接化製剤等)を含浸させるか、線香
基剤を製造する際に、本発明組成物またはその製剤品
(乳剤、油剤、マイクロカプセル化製剤、各種方接化製
剤等)を同時に混合することによって、本発明の殺虫・
殺ダニ用線香として製剤する。線香の基材は、支燃剤、
結合剤、必要により共力剤、色素、防黴剤、香料等、場
合によって本発明組成物またはその製剤品を混合し、該
混合物に水を加えて混練した後、プレス成型機、押出成
型機、射出成型機等の成型機で成型し、乾燥することに
より製造される。支燃剤としては、カス粉、木粉、キク
モモ科植物粉末、セリ科植物粉末、センダン科植物粉
末、ジンチョウゲ科植物粉末、フトモモ科植物粉末、ク
ワ科植物粉末、モクセイ科植物粉末、シソ科植物粉末、
アカネカ植物粉末、スイカズラ科植物粉末等の植物乾燥
粉末、木炭、活性炭、石炭、カ−ボンブラック等の炭素
粉末等があげられる。結合剤としては、タブ粉、澱粉、
マンナン、海藻類抽出粉末、トロロアオイ粉末、トラガ
ントガム、アラビアガム、グア−ガム、ガンビル抽出粉
末、カゼイン等の天然高分子、ポリビニルアルコ−ル、
ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリ
エチレンオキシド、ポリビニルピロリドン、メチルセル
ロ−ス、エチルセルロ−ス、ヒドロキシエチルセルロ−
ス、ヒドロキシプロピルセルロ−ス、カルボキシメチル
セルロ−ス塩、カルボキシメチル澱粉塩、ジアルデヒド
澱粉塩、カチオン澱粉塩等の合成高分子等があげられ
る。色素としては、マラカイトグリ−ン等の有機顔料、
無機顔料、染料等があげられる。防黴剤としては、安息
香酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、パラ−ヒドロキシ安
息香酸、オルト−フェニルフェノ−ル等の酸、該酸の
塩、該酸のエステル等があげられる。
【0009】本発明組成物は、上記の加熱蒸散剤の他、
これを固体担体、液体担体、ガス状担体、餌と混合する
か、必要により界面活性剤やその他の製剤用補助剤を添
加して、油剤、乳剤、水和剤、水中懸濁剤、水中乳濁剤
等のフロアブル剤、粒剤、粉剤、エアゾール、自己燃焼
型燻煙剤、化学反応型燻煙剤、多孔セラミック板燻煙剤
等の加熱燻煙剤、樹脂蒸散剤、含浸紙蒸散剤等の非加熱
蒸散剤、フォッギング等の煙霧剤、微量散布剤、マイク
ロカプセル剤、毒餌等に製剤して使用することも可能で
ある。かかる製剤化の際に用いられる固体担体として
は、たとえば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含
水酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土
等)、タルク類、セラミック、その他の無機鉱物(セリ
サイト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シ
リカ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安
等)等の微粉末あるいは粒状物などがあげられ、液体担
体としては、たとえば水、アルコール類(メタノール、
エタノール等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケ
トン等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キ
シレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪
族炭化水素類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油
等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニト
リル類(アセトニトリル、イソブチロニトリル等)、エ
ーテル類(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、
酸アミド類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジ
クロロメタン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジ
メチルスルホキシド、大豆油・綿実油等の植物油等があ
げられ、ガス状担体、すなわち噴射剤としては、たとえ
ばフロンガス、ブタンガス、LPG(液化石油ガス)、
ジメチルエーテル、炭酸ガス等があげられる。界面活性
剤としては、たとえばアルキル硫酸エステル類、アルキ
ルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アル
キルアリールエーテル類およびそのポリオキシエチレン
化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコ
ールエステル類、糖アルコール誘導体等があげられる。
固着剤や分散剤等の製剤用補助剤としては、たとえばカ
ゼイン、ゼラチン、多糖類(でんぷん粉、アラビアガ
ム、セルロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導
体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニ
ルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸
類等)があげられ、安定剤としては、たとえばPAP
(酸性リン酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−te
rt−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチ
ル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱
物油、界面活性剤、脂肪酸またはそのエステル等があげ
られる。自己燃焼型燻煙材の基材としては、たとえば硝
酸塩、亜硝酸塩、グアニジン塩、塩素酸カリウム、ニト
ロセルロース、エチルセルロース、木粉などの燃焼発熱
剤、アルカリ金属等、アルカリ土類金属塩、重クロム酸
塩、クロム酸塩などの熱分解刺激剤、硝酸カリウムなど
の酸素供給剤、メラミン、小麦デンプンなどの支燃剤、
珪藻土などの増量剤、合成糊料などの結合剤等があげら
れる。化学反応型燻煙剤の基剤としては、たとえばアル
カリ金属の硫化物、多硫化物、水硫化物、含水塩、酸化
カルシウム等の発熱剤、炭素質物質、炭化鉄、活性白土
などの触媒剤、アゾジカルボンアミド、ベンゼンスルホ
ニルヒドラジド、ジニトロソペンタメチレンテトラミ
ン、ポリスチレン、ポリウレタン等の有機発泡剤、天然
繊維片、合成繊維片等の充填剤等があげられる。非加熱
蒸散剤の基材としては、たとえば熱可塑性樹脂、ろ紙、
和紙等があげられる。毒餌の基材としてはたとえば穀物
粉、植物精油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチ
ルヒドロキシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸
等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ
末などの誤食防止剤、チーズ香料、タマネギ香料などの
誘因性香料等があげられる。フロアブル剤(水中懸濁剤
または水中乳濁剤)の製剤は、一般に1〜75%の本発
明組成物を0.5〜15%の分散剤、0.1〜10%の
懸濁助剤(たとえば、保護コロイドやチクソトロピー性
を付与する化合物)、0〜10%の適切な補助剤(たと
えば、消泡剤、防錆剤、安定化剤、展着剤、浸透助剤、
凍結防止剤、防菌剤、防徽剤等)を含む水中で微小に分
散させることによって得られる。水の代わりに本発明組
成物がほとんど溶解しない油を用いて油中懸濁剤とする
ことも可能である。保護コロイドとしては、たとえばゲ
ラニン、カゼイン、ガム類、セルロースエーテル、ポリ
ビニルアルコール等が用いられる。チクソトロピー性を
付与する化合物としては、たとえばベントナイト、アル
ミニウムマグネシウムシリケート、キサンタンガム、ポ
リアクリル酸等があげられる。このようにして得られる
製剤は、そのままであるいは水等で希釈して用いられ
る。また、他の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤と混合して、
または混合せず同時に用いることもできる。尚、乳剤、
水和剤、フロアブル剤等は水で希釈して施用し、油剤、
エアゾール、燻蒸剤、燻煙剤、蒸散剤、煙霧剤、微量散
布剤、毒餌等についてはそのまま施用する。
【0010】これらの剤の施用量、施用濃度は、製剤の
種類、施用時期、施用場所、施用方法、害虫の種類等の
状況によって異なり、該状況に応じて施用量、施用濃度
の適量を選択すればよい。また、1−エチニル−2−フ
ルオロ−2−ペンテニル 3−(2、2−ジクロロビニ
ル)−2、2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−
ト及び2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニ
ル)シクロペント−2−エニル クリサンテマ−トには
立体異性体が存在するが、本発明組成物にはそれらのう
ち殺虫、殺ダニ活性を有する任意の立体異性体およびそ
の混合物が含まれる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を製剤例および試験例にてさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定さ
れるものではない。 製剤例1 1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテニル 1R−
トランス−3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−
ジメチルシクロプロパンカルボキシレ−ト(以下、化合
物Aと記す)及び(S)−2−メチル−4−オキソ−3
−(2−プロピニル)シクロペント−2−エニル (1
R)−シス−トランス−クリサンテマ−ト(以下、化合
物Bと記す)を、表1に記載の各種割合で混合し、該混
合物をアセトンで希釈した。該アセトン溶液を、所定薬
量になるようにマットの基材に処理し、該基材を風乾
し、殺虫・殺ダニ用電気加熱蒸散マットを得た。 製剤例2 化合物A及び化合物Bを、化合物Aが1.8重量%、化
合物Bが0.9重量%の含有量となるようにノルパ−1
5(エクソン化学株式会社製飽和炭化水素)に溶解させ
殺虫・殺ダニ溶液とした。該溶液を45ml容の容器に
入れ、多孔質吸液芯を取り付け、殺虫・殺ダニ用リキッ
ドとした。 製剤例3 化合物A0. 05重量部、化合物B0.05重量部、ハ
イマ−ルBLZ(松本油脂製薬株式会社製界面活性剤)
0.01重量部、ハイマ−ル1002Z(松本油脂製薬
株式会社製界面活性剤)0.01重量部及びソルベッソ
150(エクソン化学株式会社製有機溶剤)0. 01重
量部からなる乳剤を調製した。該乳剤0.08重量部、
カス粉50重量部、タブ粉25重量部、マラカイトグリ
−ン0.3重量部及びデヒドロ酢酸ナトリウム0.2重
量部に木粉を加えて全体を100重量部とした。該混合
物に適量の水を加えて混練し、これを押し出し成型し、
乾燥させ殺虫・殺ダニ用線香を得た。 試験例1 高さ80cm、直径20cmの金属製シリンダ−上部に
アカイエカ(Culex pipiens pallens )雌成虫10頭を
入れたガラスチュ−ブ(高さ12cm、内径4cm、両
端をナイロンメッシュで塞いだもの)2本を立てて置い
た。この時、ガラスチュ−ブは直径4cmの穴上に置
き、下からの気流が抜けるようにした。製剤例1で作製
した殺虫・殺ダニ用電気加熱蒸散マットを市販の電気蚊
取りマット用ヒ−タ−にのせてシリンダ−底部に設置
し、該ヒ−タ−に通電して試験を開始した。通電開始後
1分、1.5分、2分、3分、4分、5分、7分、10
分、15分、20分後にノックダウンしたアカイエカの
数を数えた。試験は同様に、通電開始2時間後、4時間
後、8時間後に新たなアカイエカを用いて行った。得ら
れた結果から、Blissのプロビット法により、各時
間毎のKT50値(アカイエカの50%がノックダウンす
るのに要した時間)を計算し、4回の試験のKT 50値の
合計(ΣKT50:単位は分)を求めて殺虫・殺ダニ用電
気加熱蒸散マットの効力の指標とした。作製した殺虫・
殺ダニ用電気加熱蒸散マットの化合物A及び化合物Bの
含有量を表1に、試験の結果を図1に示す。
【表1】
【発明の効果】本発明組成物を用いることにより、各種
の害虫および有害ダニ類を効果的に防除することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】殺虫・殺ダニ用電気加熱蒸散マットの効力試験
の結果を示す図面である。
【符号の説明】
ΣKT50は、4回の試験のKT50値(アカイエカの50
%がノックダウンするのに要した時間)の合計時間を表
す。(単位は分)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−エチニル−2−フルオロ−2−ペンテ
    ニル 3−(2、2−ジクロロビニル)−2、2−ジメ
    チルシクロプロパンカルボキシレ−トと2−メチル−4
    −オキソ−3−(2−プロピニル)シクロペント−2−
    エニル クリサンテマ−トとを有効成分として含有する
    ことを特徴とする殺虫・殺ダニ剤組成物。
  2. 【請求項2】加熱蒸散剤であることを特徴とする請求項
    1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】殺虫・殺ダニ用電気加熱蒸散マットである
    ことを特徴とする請求項1に記載の組成物。
JP8328425A 1996-12-09 1996-12-09 殺虫・殺ダニ剤組成物 Pending JPH10167912A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG89389A1 (en) * 2000-03-31 2002-06-18 Dainippon Jochugiku Kk Heat-transpiration mat

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG89389A1 (en) * 2000-03-31 2002-06-18 Dainippon Jochugiku Kk Heat-transpiration mat

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