JPH10167594A - エレベータの制御装置 - Google Patents

エレベータの制御装置

Info

Publication number
JPH10167594A
JPH10167594A JP8353093A JP35309396A JPH10167594A JP H10167594 A JPH10167594 A JP H10167594A JP 8353093 A JP8353093 A JP 8353093A JP 35309396 A JP35309396 A JP 35309396A JP H10167594 A JPH10167594 A JP H10167594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
current
torque
loss
motor
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8353093A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Onuma
大沼  直人
Sadao Hokari
定夫 保苅
Nobuyoshi Muto
信義 武藤
Masahiro Konya
雅宏 紺谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Building Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Building Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8353093A priority Critical patent/JPH10167594A/ja
Publication of JPH10167594A publication Critical patent/JPH10167594A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Elevator Control (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動機に加わる負荷が如何に変化しようと
も、過渡状態も含めて高い効率を維持することにある。 【解決手段】 トルク電流指令It*と励磁電流指令Im*
に基づいて誘導電動機60を駆動するエレベータの制御
装置において、PWMインバータ40の損失と誘導電動
機の損失が小さくなる領域のトルク電流値と励磁電流値
の関係になるようにトルク電流指令から励磁電流指令を
決定する手段230を設け、PWMインバータ及び誘導
電動機のそれぞれの損失を最小化する励磁電流とトルク
電流のそれぞれの関係比αINV及びαIMから、トルク電
流指令を用いてそれぞれに対応した励磁電流を演算し、
トルク電流指令と前記それぞれの励磁電流からPWMイ
ンバータと誘導電動機とを合わせた総合損失をそれぞれ
演算し、求めたそれぞれの総合損失を比較し、損失が小
さくなる方を励磁電流指令とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの制御
装置の改良に係り、特に、制御装置の効率を改善し、省
エネルギー化を図るエレベータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベータでは絶えずかご内の
搭乗人数が変化するため、駆動電動機に加わる負荷が常
時変化する。この結果、電動機に発生させるべきトルク
も負荷に応じて変化すると同時に、速度が速度指令に追
従するようなトルクを発生しなければならない。エレベ
ータの駆動系における効率を改善するため、特開昭59
ー149283号公報にはエレベータの速度指令と実速
度の偏差が所定の範囲内にあるとき、すべり角周波数を
所定の値に固定することが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の技術で
は、電動機に加わる負荷の如何によらず電動機の効率を
高く維持することはできない。さらに、エレベータの制
御装置として省エネルギー化を図るために、PWMイン
バータの損失についても考慮する必要があるが、この点
ついては触れられていない。
【0004】本発明の課題は、電動機に加わる負荷が如
何に変化しようとも、過渡状態も含めて高い効率を維持
するに好適なエレベータの制御装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、PWMイン
バータの損失と電動機の損失が小さくなる領域のトルク
電流値と励磁電流値の関係になるようにトルク電流指令
から励磁電流指令を決定する手段を設け、PWMインバ
ータの損失と電動機の損失を低減すること、具体的に
は、PWMインバータの損失を最小化する励磁電流とト
ルク電流の関係比と電動機の損失を最小化する励磁電流
とトルク電流の関係比から、トルク電流指令を用いてそ
れぞれに対応した励磁電流を演算し、トルク電流指令と
前記それぞれの励磁電流からPWMインバータと電動機
とを合わせた総合損失をそれぞれ演算し、求めたそれぞ
れの総合損失を比較し、損失が小さくなる方の励磁電流
を選択し、励磁電流指令とすること、または、電動機の
損失を最小化する励磁電流とトルク電流との関係と、P
WMインバータの損失を最小化する励磁電流とトルク電
流との関係のうち、電動機の速度が低速の場合、PWM
インバータの損失を最小化する励磁電流とトルク電流と
の関係比を選択し、電動機の速度が高速の場合、電動機
の損失を最小化する励磁電流とトルク電流との関係比を
選択し、トルク電流指令から励磁電流指令をこの関係比
に基づいて決定することにより、解決される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態によるエ
レベータの制御装置を示す。図1において、交流電源1
0の交流はコンバータ20によって直流に変換され、こ
の直流電圧は平滑コンデンサ30で平滑され、平滑され
た直流は更にPWMインバータ40により可変電圧・可
変周波数の交流に変換される。この交流は誘導電動機
(IM)60に供給され、この電動機60を可変速駆動
する。電動機60で発生したトルクは、電動機のロータ
(回転子)に直結されたギヤ(図示せず)を介してシー
ブ70に伝達され、シーブ70の回転動作によってつり
合いおもり80と乗りかご90を連結しているロープを
作動させ、乗りかご90を昇降駆動する。従って、電動
機60にはつり合いおもり80と乗りかご90の重量差
が負荷として加わる。かかる負荷は搭乗人員に変動があ
るエレベータでは絶えず変動し、運転の大半において電
動機出力の半分以下になっている。また、エレベータが
停止している場合、電源の供給は通常、停止される。こ
のためエレベータ駆動系で省電力化を図るためには、駆
動中(過渡状態)でしかも負荷が軽い状態において電動
機の駆動効率を高くすることが望ましい。
【0007】エレベータでは、乗り心地が重要な要素で
あり、これを加味して速度指令発生手段100は速度指
令ωRを発生する。速度指令ωRは加減算手段110の加
算側の端子に、電動機60の回転子に取り付けられた速
度検出手段120から検出した電動機60の回転子の回
転角速度ωMが加減算手段110の減算側の端子に入力
され、両者の偏差がとられ、速度偏差を発生させる。速
度制御手段130はこの速度偏差に応じて誘導電動機6
0のトルク指令τRを発生する。トルク指令τRは加減算
手段140の加算側端子に入力される。一方、加減算器
140の減算側端子には発生トルク推定手段150から
式(1)を使って演算して得られる現時点で電動機内部
に発生している瞬時トルクτMが入力される。 τM=p・{M/(M+l2)}・φ2・It (1) 但し、p :誘導電動機の極対数, M:励磁インダク
タンス l2:漏れインダクタンス, φ2:二次磁束 It:検出されたトルク電流 また、二次磁束φ2は、式(2)を基に二次磁束演算手
段160で演算することによって推定される現時点で電
動機内部に発生しているトルク発生に寄与する瞬時磁束
である。 φ2=(M・Im)/(1+T2・s) (2) 但し、T2:二次時定数, s:ラプラス演算子 Im:検出された励磁電流 式(2)の励磁分電流Imは、励磁・トルク電流検出手
段170から検出される二次磁束φ2を発生させるため
に必要な励磁電流である。ここで、励磁電流Im、トル
ク電流Itは、電流センサ50,51,52によって検
出される三相一次電流iu,iv,iwから、励磁・トル
ク電流検出手段170により式(3)の演算を基に求め
られる。 Im=(√2/√3)・{iu・cosθ1 +iv・cos(θ1−2π/3)+iw・cos(θ1+2π/3)} It=−(√2/√3)・{iu・sinθ1 +iv・sin(θ1−2π/3)+iw・sin(θ1+2π/3)} (3) ここで、式(3)の位相θ1は、加算手段180に入力
される回転角速度ωMと後述するすべり角周波数ωSとの
和となる一次角周波数ω1から積分演算手段190によ
り式(4)に基づいて演算される。 θ1=∫ω1dt (4)
【0008】上述の速度制御手段130で得られたトル
ク指令τR及び発生トルク推定手段150で得られた発
生トルクτMとの偏差(トルク偏差)がトルク制御手段
200に入力される。トルク制御手段200はトルク偏
差がゼロになるようにするためのトルク指令τRの操作
量(補償量)τ*を決定する。通常、トルク制御手段2
00はPI(比例+積分)要素から構成される。操作量
τ*はトルク電流指令演算手段210に入力され、トル
ク電流指令演算手段210では式(5)に基づいてトル
ク電流指令It*を演算する。 It*=(1/p)・{(M+l2)/M}・(τ*/φ2) (5) すべり角周波数演算手段220は、式(6)に基づいて
すべり角周波数ωSを決定する。 ωS=(M/T2)・(It*/φ2) (6)
【0009】トルク電流指令It*に対応した励磁電流指
令Im*は、最適励磁電流決定手段230によって次に述
べる手法により、PWMインバータ40と誘導電動機6
0の損失を考慮し、負荷変動時と過度時について高効率
な関係になるように決定される。電動機損失最小化αIM
発生手段232は、電動機60の損失が常に最小となる
励磁電流Imとトルク電流Itとの関係を表す電流比αIM
を発生する。誘導電動機60の損失LIMを最小化する電
流比は、次の損失分析から求められる。 LIM=A・Im 2+B・It 2 (7) 但し、A=(R1+Rm), B=R1+R2・(M/
222=M+l2, R1:一次抵抗 Rm:鉄損抵抗, R2:二次抵抗 一方、与えられたトルクτを発生するのに必要な励磁電
流Imとトルク電流Itの組み合わせを(It,Im)とす
ると、トルクτはItとImとの積に比例することから、
式(8)を満足する上記の組み合わせは無数に存在する
ことになる。 τ=Kτ・It・Im (8) 但し、Kτ:トルク比例定数
【0010】そこで、ある与えられたトルクτを発生す
るのに、式(7)で与えられる電動機の損失LIMが最小
になる励磁電流Imとトルク電流Itとの電流比αIM(=
m/It)は、次の式(9)になる。 αIM=√[{R1+R2・(M/L22}/(R1+Rm)] (9) 従って、電動機の損失を最小にする励磁電流Imとトル
ク電流Itとの電流比αIMは、一次抵抗R1、二次抵抗R
2、励磁インダクタンスM、鉄損抵抗Rmの関数になる。
ここで、一次抵抗R1、二次抵抗R2は電動機内部の温
度、励磁インダクタンスMは励磁電流Im、鉄損抵抗Rm
は一次角周波数ω1(≒電動機の電気角速度ωM)によっ
て変動する。このため、これら変動に応じて可変にする
必要がある。図1の実施形態では、電流比αIMの変動要
因のうち、R1、R2、M、L2の変動する幅は小さい
(実用的には無視できる程度)ので、支配的な鉄損抵抗
mの変動を考慮して、一次角周波数ω1による電流比α
IM補正の一例を示す。
【0011】図2に、発生トルクτを変えていった場合
の最高効率を与える励磁電流Im−トルク電流Itライン
を示す。図2から最高効率を与えるIm−Itラインは、
速度ωM(低、中、高)と共に変化していることが分か
る。この変化に対応するためには、図3に示すように、
速度ωM(≒一次角周波数ω1)によって電流比αIMを補
正すればよい。図3の最高効率を与える電流比(Im
t)の変化αIMは、速度ωMを変数とした関数テーブル
を予め用意しておけば実現できる。また、この補償は鉄
損抵抗Rmの速度による変動を補償するものであるか
ら、速度ωMを変数とした鉄損抵抗Rmの関数テーブル
を用意しておき、式(9)を逐次計算して電流比αIM
求める方法でもよい。
【0012】インバータ損失最小化αINV発生手段23
1は、PWMインバータ40の損失が常に最小となる励
磁電流Imとトルク電流Itとの電流比αINV(=Im/I
t)を発生する。PWMインバータ40の損失LINVは、
図4に示すように、電動機60に流れる一次電流I1
大きさに応じて増加する。従って、PWMインバータの
損失LINVを最小化するには、式(8)で表せる所定の
トルクを発生するために必要な励磁電流Imとトルク電
流Itの組み合わせ(It,Im)のうち、一次電流I1
最も小さい組み合わせとなる。すなわち、励磁電流Im
=トルク電流Itの組み合わせ(I1=√(Im 2
t 2),I1とImの角度45度)であり、この場合の最
高効率を与える電流比(Im/It)はαINV=1とな
る。また、この電流比αINVは、図5に示すように速度
ωM(≒一次角周波数ω1)によらず一定となる。
【0013】最適励磁電流指令決定手段230では、ト
ルク電流指令演算手段210、インバータ損失最小化α
INV発生手段231及び電動機損失最小化αIM発生手段
232から出力されたIt*,αINV,αIMから以下に示
す手段で現時点において損失を最も小さくできる励磁電
流指令Im*を決定する。
【0014】図6に、最適励磁電流指令決定手段230
の詳細ブロック図を示す。インバータ損失最小化励磁電
流指令決定手段233は、αINVとIt*を用い、式(1
0)に基づいてPWMインバータ損失を最小化する励磁
電流指令ImINVを出力する。 ImINV=αINV・|It*| (10) また、電動機損失最小化励磁電流指令決定手段234
は、αIMとIt*を用い、式(11)に基づいて電動機損
失を最小化する励磁電流指令ImIMを出力する。 ImIM=αIM・|It*| (11) インバータ損失演算手段235は、It*とImINVの組み
合わせからインバータ損失LINV1を導出し、また、It*
とImIMの組み合わせからインバータ損失LINV 2を導出
する。インバータ損失は、式(12)に従って一次電流
1を演算し、演算した一次電流I1から「一次電流−イ
ンバータ損失関数テーブル」を用いて導出する。ここ
で、「一次電流−インバータ損失関数テーブル」は、前
述した図4のような関係を有するテーブルを予め作成し
ておけばよい。 I1=√{(It*)2+(Imx2} (12) 但し、Imx:ImINV又はImIM 電動機損失演算手段236は、It*とImINVの組み合わ
せから電動機損失LIM 1を導出し、また、It*とImIM
組み合わせから電動機損失LIM2を導出する。電動機損
失は、前述した式(7)に従って演算する。ここで、式
(7)のパラメータは前述したように変動があるため、
可変にする必要がある。可変方法については上述したよ
うに行えばよい。加算手段237は、It*とImINVの組
み合わせのインバータ損失LINV1及び電動機損失LIM1
を加算して総合損失L1を出力する。また、加算手段2
38は、It*とImIMの組み合わせのインバータ損失L
INV2及び電動機損失LIM2を加算して総合損失L2出力す
る。判定手段239は、インバータ損失を最小化した場
合の総合損失L1と電動機損失を最小化した場合の総合
損失L2のどちらが小さいか比較し、損失が少ない方の
励磁電流指令値Im*を選択する処理を行う。つまり、L
1≧L2ならば、Im*=ImIMとし、L1<L2ならば、Im
*=ImINVとして出力する。
【0015】図7に、トルクτ一定時における電動機速
度ωMと総合損失L1,L2との関係を示す。電動機損失
が支配的な高速領域では、電動機損失を最小化する励磁
電流指令ImIMを選択することにより損失を最小化する
ことができる。また、インバータ損失が支配的な低速領
域では、インバータ損失を最小化する励磁電流指令I
mINVを選択することにより損失を最小化できることが分
かる。電流制御手段240は、以上のように得られたト
ルク電流指令It*と励磁電流指令Im*との組み合わせに
対応したトルク電流Itと励磁電流Imが誘導電動機60
の内部に流れるように動作する。具体的には、励磁・ト
ルク電流検出手段170から得られたトルク電流It
励磁電流Imがそれぞれトルク電流指令It*、励磁電流
指令Im*に一致するように各成分に対応した電動機電圧
を演算し、前記した位相θ1を用いて交流電圧指令v
u*,vv*,vw*に変換し、出力する。PWMパルス発生
手段250は、交流電圧指令vu*,vv*,vw*に応じた
PWMパルスを出力し、PWMインバータ40を駆動す
る。
【0016】この結果、PWMインバータ40の端子に
は、トルク指令τRに対応したトルクが発生するような
端子電圧が発生し、電動機内部には常に最高効率を与え
るトルク電流Itと励磁電流Imの組み合わせが流れるよ
うになる。この関係は負荷変動の状態に拘らず維持され
ることになるため、過渡状態も含めて常に最高効率でエ
レベータを制御することになる。
【0017】図8は、本発明の他の実施形態を示す。図
1に示す実施形態と相違する部分のみ説明する。図1に
示す実施形態において説明したように、図7の電動機速
度ωMと総合損失L1,L2との関係から電動機損失が支
配的な高速領域では、電動機損失を最小化する電流比α
IM(励磁電流指令ImIM)を選択することにより損失を
最小化することができ、インバータ損失が支配的な低速
領域では、インバータ損失を最小化する電流比α
INV(励磁電流指令ImINV)を選択することにより損失
を最小化できる。そこで、図8の実施形態では、トルク
電流Itと励磁電流Imとの電流比を図3のαIMと図5の
αINVとを組み合わせた図9のαTのように予め設定し、
この電流比αTを用いて励磁電流指令Im*を決定するこ
とに特徴を有する。図1の実施形態では、インバータ損
失最小化αINV発生手段231の出力である電流比
αINV、インバータ損失最小化αINV発生手段231の出
力である電流比αIM、及びトルク電流指令It*から最適
励磁電流指令決定手段230を用いて励磁電流指令Im*
を決定していた。これに対し、図8の実施形態では、総
合損失最小化αTパターン発生手段260によって電流
比αTを求め、電流比αTとトルク電流指令It*から総合
損失最小化励磁電流指令決定手段261を用いて式(1
3)を演算し、励磁電流指令Im*を決定するように構成
する。ここで、総合損失最小化αTパターン発生手段2
60は、図9に示す電流比αTを発生する。 Im*=αT・|It*| (13) このように構成することにより、インバータ損失と誘導
電動機損失を考慮した総合損失を最小化できる励磁電流
指令Im*が簡単に求められる。
【0018】なお、以上述べたこれらの実施形態におい
ては、発生トルク推定手段150の出力を負帰還するト
ルク制御手段200を設けているが、必ずしもトルク制
御手段200は必要ではなく、速度制御手段130の出
力をトルク電流指令演算手段210に直接入力してもよ
い。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トルク指令に対して励磁電流とトルク電流との比率を高
い効率で維持するように制御するので、負荷変動時およ
び過渡状態においてPWMインバータ及び誘導電動機を
最高効率に制御することができる。この結果、エレベー
タのように乗りかごの乗客数が変化し、電動機に加わる
負荷トルクが変動する駆動系に対して大きい省エネルギ
ー効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるエレベータの制御装
【図2】電動機の速度を可変した時、電動機の最高効率
を与えるトルク電流と励磁電流との関係を説明する図
【図3】電動機速度と電動機の最高効率を与える電流比
との関係を説明する図
【図4】PWMインバータ損失と電動機に流れる一次電
流との関係を説明する図
【図5】電動機速度とPWMインバータの最高効率を与
える電流比との関係を説明する図
【図6】最適励磁電流指令決定手段の詳細を説明するブ
ロック図
【図7】電動機速度と総合損失との関係を説明する図
【図8】本発明の他の実施形態
【図9】総合損失を最小化する電流比と電動機速度との
関係を説明する図
【符号の説明】
40…PWMインバータ 60…誘導電動機 90…乗りかご 100…速度指令発
生手段 130…速度制御手段 150…発生トルク
推定手段 160…二次磁束演算手段 170…励磁・トル
ク電流検出手段 190…積分演算手段 200…トルク制御
手段 210…トルク電流指令演算手段 220…すべり角周
波数演算手段 230…最適励磁電流指令決定手段 231…インバータ損失最小化αINV発生手段 232…電動機損失最小化αIM演算手段 233…インバータ損失最小化励磁電流指令決定手段 234…電動機損失最小化励磁電流指令決定手段 235…インバータ損失演算手段 236…電動機損失
演算手段 239…判定手段 240…電流制御手
段 250…PWMパルス発生手段 260…総合損失最小化αTパターン発生手段 261…総合損失最小化励磁電流指令決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武藤 信義 茨城県ひたちなか市市毛1070番地 株式会 社日立製作所水戸工場内 (72)発明者 紺谷 雅宏 東京都千代田区神田錦町一丁目6番地 株 式会社日立ビルシステム内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流を直流に変換するコンバータと、こ
    の直流を可変電圧・可変周波数の交流に変換するPWM
    インバータと、前記PWMインバータから給電される誘
    導電動機と、前記誘導電動機の速度指令を発生する手段
    と、前記速度指令に前記誘導電動機の速度が追従するよ
    うにトルク指令を発生する速度制御手段と、前記誘導電
    動機の二次磁束を推定する手段と、この二次磁束と前記
    トルク指令を用いてトルク電流指令を発生する手段と、
    このトルク電流指令を用いて励磁電流指令を発生する手
    段と、前記トルク電流指令及び励磁電流指令に応じたト
    ルク電流及び励磁電流が前記誘導電動機に流れるように
    前記PWMインバータを制御する手段を備え、前記誘導
    電動機によって乗りかごを昇降駆動するエレベータの制
    御装置において、前記励磁電流指令を発生する手段は、
    前記PWMインバータの損失と前記電動機の損失が小さ
    くなる領域のトルク電流値と励磁電流値の関係になるよ
    うにトルク電流指令から励磁電流指令を決定する手段を
    有することを特徴とするエレベータの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記PWMインバー
    タの損失と前記電動機の損失が小さくなる領域のトルク
    電流値と励磁電流値の関係になるようにトルク電流指令
    から励磁電流指令を決定する手段は、前記PWMインバ
    ータの損失を最小化する励磁電流とトルク電流の関係比
    と前記電動機の損失を最小化する励磁電流とトルク電流
    の関係比から、前記トルク電流指令を用いてそれぞれに
    対応した励磁電流を演算し、前記トルク電流指令と前記
    それぞれの励磁電流から前記PWMインバータと前記電
    動機とを合わせた総合損失をそれぞれ演算し、求めたそ
    れぞれの総合損失を比較し、損失が小さくなる方の励磁
    電流を選択し、励磁電流指令とすることを特徴とするエ
    レベータの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記PWMインバー
    タの損失と前記電動機の損失が小さくなる領域のトルク
    電流値と励磁電流値の関係になるようにトルク電流指令
    から励磁電流指令を決定する手段は、前記電動機の損失
    を最小化する励磁電流とトルク電流との関係と、前記P
    WMインバータの損失を最小化する励磁電流とトルク電
    流との関係のうち、前記電動機の速度が低速の場合、前
    記PWMインバータの損失を最小化する励磁電流とトル
    ク電流との関係比を選択し、前記電動機の速度が高速の
    場合、前記電動機の損失を最小化する励磁電流とトルク
    電流との関係比を選択し、トルク電流指令から励磁電流
    指令をこの関係比に基づいて決定することを特徴とする
    エレベータの制御装置。
JP8353093A 1996-12-13 1996-12-13 エレベータの制御装置 Pending JPH10167594A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8353093A JPH10167594A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 エレベータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8353093A JPH10167594A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 エレベータの制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10167594A true JPH10167594A (ja) 1998-06-23

Family

ID=18428521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8353093A Pending JPH10167594A (ja) 1996-12-13 1996-12-13 エレベータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10167594A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191775A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Mitsubishi Electric Corp 電動機装置
WO2008107992A1 (ja) * 2007-03-08 2008-09-12 Mitsubishi Electric Corporation 電気車の制御装置
JP2017022832A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006191775A (ja) * 2005-01-07 2006-07-20 Mitsubishi Electric Corp 電動機装置
WO2008107992A1 (ja) * 2007-03-08 2008-09-12 Mitsubishi Electric Corporation 電気車の制御装置
JPWO2008107992A1 (ja) * 2007-03-08 2010-06-10 三菱電機株式会社 電気車の制御装置
US8489262B2 (en) 2007-03-08 2013-07-16 Mitsubishi Electric Corporation Electric vehicle controller
JP2017022832A (ja) * 2015-07-08 2017-01-26 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2282802C (en) Apparatus and method to generate braking torque in an ac drive
JP3308993B2 (ja) 電動機駆動装置及びこれを用いた空気調和機
EP0555844B1 (en) Motor drive control apparatus having a plurality of motor characteristics
EP0417805B1 (en) Control method and device for AC motor
WO1998042070A1 (en) Apparatus and method for controlling induction motor
JPH09233898A (ja) 交流電動機の制御装置及びエレベータの制御装置
Ramesh et al. Direct flux and torque control of three phase induction motor drive using PI and fuzzy logic controllers for speed regulator and low torque ripple
JP3266175B2 (ja) 誘導電動機の制御方法及び装置
JP3787803B2 (ja) 永久磁石式同期モータの制御装置
JPH10167594A (ja) エレベータの制御装置
JP2001199644A (ja) エレベータの制御装置
JPH10164883A (ja) インバータ制御装置
JPH10194650A (ja) エスカレーターの制御装置
JP2946106B2 (ja) 交流電動機の制御方法及びその装置
JP3682544B2 (ja) インバータドライブ装置によるプラント電源カ率制御方式
JPH0923506A (ja) 直流電気車の駆動制御方法
JPH0937559A (ja) 電力変換器の制御方法
JPH08208140A (ja) エレベータの制御装置
JPH0585470B2 (ja)
JPH11235075A (ja) フラット型リニア誘導モータ
JPH09272663A (ja) エレベータの駆動制御装置
JP5634016B2 (ja) 誘導電動機の制御装置
JPH11301934A (ja) エレベータの制御装置
JP2898936B2 (ja) エレベーターの着床レベル調整装置
JP2000053335A (ja) エレベータの駆動制御装置