JPH1016754A - 車両用ブレーキブースタ - Google Patents

車両用ブレーキブースタ

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JPH1016754A
JPH1016754A JP8171971A JP17197196A JPH1016754A JP H1016754 A JPH1016754 A JP H1016754A JP 8171971 A JP8171971 A JP 8171971A JP 17197196 A JP17197196 A JP 17197196A JP H1016754 A JPH1016754 A JP H1016754A
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JP
Japan
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piston
hydraulic pressure
chamber
hydraulic
pressure
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Withdrawn
Application number
JP8171971A
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English (en)
Inventor
Akihiko Sekiguchi
昭彦 関口
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60TVEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
    • B60T13/00Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
    • B60T13/10Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release
    • B60T13/12Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid
    • B60T13/14Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with fluid assistance, drive, or release the fluid being liquid using accumulators or reservoirs fed by pumps
    • B60T13/142Systems with master cylinder
    • B60T13/147In combination with distributor valve

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Braking Systems And Boosters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】マスタシリンダとホイールシリンダとの配管途
中のどこにでも、接続できる独立製品としての液圧式の
車両用ブレーキブースタを提供する。 【解決手段】 流路12aを備えた本体11と、前記流
路12a内に配置した第1ピストン14と、前記第1ピ
ストン14に当接しアキュムレータからの液圧を導入、
遮断できる制御液圧室を区画してなる制御バルブ19
と、2段形状からなる第2ピストン15と、前記第2ピ
ストン15の大径部に形成した液圧室15bと、前記第
2ピストン15の下流に配置したカットバルブ16とを
備え、前記第1ピストン14は流路12a内の液圧が増
圧された時に前記制御バルブ19を移動し、前記制御液
圧室19b内にアキュムレータ圧を導入して前記流路1
2a内の液圧に比例した液圧を発生させ、その液圧を前
記第2ピストン15の液圧室15bに作用させて倍力作
用を発揮できる構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液圧式の車両用ブ
レーキブースタに関するものであり、特に、マスタシリ
ンダとホイールシリンダを接続する配管途中のどこにで
も、容易に取付けることができる車両搭載性に優れた液
圧式の車両用ブレーキブースタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブレーキぺダルの踏力を増大
する機構として特開平8−40250号に示されている
ような液圧式の車両用ブレーキブースタが良く知られて
いる。上記公報に記載された車両用ブレーキブースタ
は、ポンプから吐出されたブレーキ液が蓄圧されるアキ
ュムレータと、ブレーキぺダルの操作に応じて上記アキ
ュムレータから供給される液圧により倍力作用を行う液
圧ブースタと、この液圧ブースタによって倍力された出
力が伝達されるマスタシリンダと、このマスタシリンダ
の液圧が発生する液圧が伝えられてブレーキ作用を行う
ホイールシリンダとを備えており、特にアキュムレータ
と液圧ブースタとの間に、イグニッションスイッチの操
作によって開閉される電磁開閉弁を設け、イグニッショ
ンスイッチをオンにしたときにこの電磁開閉弁を開放し
てアキュムレータと液圧ブースタとを連通し、イグニッ
ションスイッチがオフのときには上記電磁開閉弁を閉じ
てアキュムレータと液圧ブースタとの間を遮断すること
ができるようにしてあり、この結果、液圧ブースタ内部
に設けられた制御弁から内部漏れを生じている状態で長
時間の停車をした場合でも、アキュムレータ内の液圧が
低下することがなく、所定の圧力を保持でき、液圧ブー
スタが倍力作用を行えなくなってしまうという不測の事
態を防止できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されている液圧式の車両用ブレーキブースタを
含めて、現在使用されている車両用ブレーキブースタ
は、マスタシリンダに直接取り付けられた一体式の構成
となっており、このため、車両用ブレーキブースタの取
り付け面からマスタシリンダの先端までの長さが長くな
ってしまい、車両搭載性に難点がある等の問題点があっ
た。そこで、本発明は、マスタシリンダとホイールシリ
ンダとの配管途中のどこにでも、容易に接続できる独立
製品としての車両搭載性に優れた液圧式の車両用ブレー
キブースタを提供し、上記問題点を解決することを目的
とする。
【0004】本発明によれば、マスタシリンダとホイー
ルシリンダとを接続する配管途中の適当箇所に車両用ブ
レーキブースタを接続することができるため、マスタシ
リンダとブレーキぺダルの接続部の容積を小さくでき、
また、車両用ブレーキブースタの配置もエンジンルーム
内を含めて、車体の適宜箇所の空きスペースを利用でき
るため、車両用ブレーキブースタの搭載性が飛躍的に向
上する。さらに、マスタシリンダとホイールシリンダと
を接続する配管途中に設けることができるため、後付け
も可能となり、どの様な車両にも対応できる汎用性の高
い車両用ブレーキブースタを構成することができる。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため、本発明が採用
した技術解決手段は、入力ポート、出力ポート、および
前記両ポートを連通する流路を備えた本体と、前記流路
内に配置し、且つ、流路内の液圧が作用する第1ピスト
ンと、前記第1ピストンに当接し、かつ、本体内にアキ
ュムレータからの液圧を導入、遮断できる制御液圧室を
区画してなる制御バルブと、前記流路内において前記第
1ピストンの下流側に配置し、且つ、前記流路内の液圧
が小径部端部に作用するとともにホイールシリンダ圧を
発生することができる段付形状の第2ピストンと、前記
第2ピストンの大径部に形成した液圧室と、前記流路内
において前記第2ピストンの下流に配置したカットバル
ブとを備え、前記第1ピストンは前記流路内の液圧が増
圧された時に前記制御バルブを移動し、前記制御液圧室
内にアキュムレータ圧を導入して前記流路内の液圧に比
例した液圧を発生させ、その液圧を前記第2ピストンの
液圧室に作用させて倍力作用を発揮できるとともに、前
記流路内の液圧が減圧した時に前記制御バルブを移動し
て制御液圧室をリザーバに連通することができ、前記カ
ットバルブは前記第2ピストンの液圧室に作用する液圧
により前記流路を遮断することができるように構成され
ていることを特徴とする車両用ブレーキブースタであ
る。
【0006】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施の形
態を説明すると、図1は本実施形態にかかわる非作動状
態の車両用ブレーキブースタの断面図を含む配管構成図
であり、図2は制御バルブの拡大図である。
【0007】図において、1はブレーキぺダルであり、
このブレーキぺダル1はプッシュロッド1aを介してマ
スタシリンダ2と連結されている。マスタシリンダ2の
一方側の液圧室は、本実施形態に係わる後述する車両用
ブレーキブースタ10を介してホイールシリンダ3に接
続されている。また、図中、4はリザーバ、5はポン
プ、6はアキュムレータ、7は圧力スイッチ、8はリリ
ーフバルブであり、アキュムレータ6内の圧力は常時圧
力スイッチ7によって監視されており、圧力が低下する
とポンプ5を作動してアキュムレータ6内にブレーキ液
を補充し、またアキュムレータ6内の液圧が何らかの原
因により高くなった場合には、リリーフバルブ8から圧
力を逃がしシステムの保護を行うことができるようにな
っている。この結果、アキュムレータ6内には、常時、
後述する車両用ブレーキブースタ10を作動させるため
に十分な液圧が蓄圧されている。
【0008】車両用ブレーキブースタ10は、ポンプ5
から吐出されたブレーキ液が蓄圧される前述のアキュム
レータ6からの液圧を利用して倍力作用を実行する構成
となっており、本例の車両用ブレーキブースタ10は図
示の如くマスタシリンダ2とホイールシリンダ3とを接
続する配管途中であれば、どこにでも取り付けが可能な
独立した構成部品となっている。
【0009】以下、車両用ブレーキブースタ10の詳細
構成を説明する。車両用ブレーキブースタ10は、入力
ポート12と出力ポート13とを有する本体11を備え
ており、入力ポート12はマスタシリンダ2の液圧室
に、また出力ポート13はホイールシリンダ3に接続さ
れる。本体11内には入力ポート12と出力ポート13
とを連通する流路12aが形成され、この流路内に第1
ピストン14、第2ピストン15、カットバルブ16が
図示の如く配置されている。
【0010】また、上記流路12aとは別に、本体11
にはアキュムレータ6からの液圧を本体11内に導入す
る導入ポート17、導入流路17aと、本体内に導入さ
れたアキュムレータ液をリザーバ4に還流する排出流路
18a、排出ポート18が形成されており、さらに、導
入流路17aと排出流路18aとに跨がって後述する制
御バルブ19が配置されている。
【0011】第1ピストン14は本体11内に形成した
シリンダ14a内に液密状態で移動自在に配置されてい
るとともに、同シリンダ14a内を第1液室14b、第
2液室14cに区画している。第1液室14bは入力ポ
ート12、および、第2ピストン15に区画されている
後述する液室15cに連通されており、第2液室14c
は、排出流路18aおよびこの第2液室14cに連続し
て形成された制御バルブ19用のシリンダ19aに連通
している。
【0012】シリンダ19a内には、導入流路17aと
排出流路18aとの連通、遮断を実行する制御バルブ1
9が液密状態で移動自在に配置されており、この制御バ
ルブ19は第1ピストン14と常時は図示の如く当接し
ており、第1ピストン14が移動することにより制御バ
ルブ19も移動できるように構成されている。なお、本
例では第1ピストン14に突起を設け、この突起と制御
バルブ19とが当接する構成となっているが、必ずしも
この突起は必要ではなく、第1ピストン14と制御バル
ブ19とを直接当接する構成としてもよい。
【0013】制御バルブ19は図2の拡大図に示すよう
にバルブ本体内に流路19cを備えており、また、シリ
ンダ19a内に制御液圧室19bを区画している。制御
バルブ19は図2に示す如く導入流路17aとの間にバ
ルブBを、また、排出流路18aとの間にバルブAを形
成しており、制御バルブ19は図1、図2に示す非作動
時にはバルブAを開くとともにバルブBを閉じた状態と
しており、後述する作動時(即ち倍力作用時)にはバル
ブAを閉じ、バルブBを開いた状態とする。
【0014】即ち制御バルブ19は、非作動時には排出
流路18aと制御液圧室19bとを流路19cを介して
連通しているとともに、導入流路17aと制御液圧室1
9bとを遮断しており、第1ピストン14が図1、図2
状態から右方へ移動すると、制御バルブ19も図中右方
に移動し、排出流路18aと制御液圧室19bとを遮断
するとともに、導入流路17aと制御液圧室19bとを
連通する。そして、制御液圧室19b内に流入したアキ
ュムレータ圧を利用して後述する第2ピストン15を作
動して倍力作用を実行する。なお、詳細は後述するが、
この時の制御液圧室19b内の液圧Pは、マスタシリン
ダ圧をPm、第1ピストン14の断面積をA、制御バル
ブの断面積をSとした場合、P=(A/S)Pmとな
る。図1において、制御バルブ19の制御液圧室19b
は第3ピストン20(詳細は後述する)によって区画さ
れている液吸収室20bと連通しており、また制御バル
ブ19のシリンダ19aは図示の如く第3ピストン20
のスプリング収容室20dと連通している。
【0015】第3ピストン20は、本体に形成した第3
ピストン20用のシリンダ20a内に液密状態で移動自
在に配置され、さらに、同シリンダ20a内に液吸収室
20bおよびスプリング収容室20dを区画している。
また、第3ピストン20はスプリング収容室20d内の
スプリング20cによって常時、液吸収室20b側に付
勢されている。第3ピストン20の液吸収室20bは、
前述した如く制御バルブ19の制御液圧室19bに連通
しているとともに、後述する第2ピストン15によって
区画される液圧室15bに連通しており、また、スプリ
ング収容室20dは制御バルブ19のシリンダ19aに
連通している。なおスプリング収容室20dはシリンダ
19aを通すことなく直接リザーバ4に連通してもよ
い。
【0016】この第3ピストン20は、初期のブレーキ
作動時において、制御バルブ19のバルブAが閉じ、バ
ルブBが開くまでの間、制御液圧室19b内に大きな液
圧が発生するのを防止するために第3ピストン20がス
プリング20cに抗して左方に移動し、制御液圧室19
内の液を液吸収室20b内に吸収する機能を果してい
る。言い換えると、初期のブレーキ時において、制御バ
ルブ19の円滑な移動を得るために設けてあり、したが
って、スプリング20cも弱いスプリングで良い。
【0017】第2ピストン15は大径部および小径部か
らなる2段ピストンとして形成されており、本体11内
に形成した2段シリンダ15a内に液密に移動自在に設
けられている。小径シリンダ内には液室15cが、また
大径シリンダ内には液圧室15bが、さらに第2ピスト
ン15と本体との間にはスプリング収容室15dが区画
されており、第2ピストン15は、非作動状態の時には
図1に示す如く、スプリング15fによって常時図示状
態に付勢維持されている。またスプリング収容室15d
は、常時、出口ポート13と連通している。
【0018】カットバルブ16は、ボール16a、スプ
リング16b、ピストン16c、係止杆16dとから構
成されており、非作動時にはスプリング16bの付勢力
によって、係止杆16dを介してボール16aを弁座1
6eから離間し、第2ピストンの液室15cとスプリン
グ収容室15dを連通ている。また、ピストン16cに
第2ピストンの液圧室15bからの液圧が作用すると、
ピストン16cが図1中左方に移動し、ボール16aを
弁座16eに当接して第2ピストンの液室15cとスプ
リング収容室15dとを遮断する。言い換えると、この
カットバルブ16は作動状態になると入力ポート12と
出力ポート13とを遮断する機能を持っている。ところ
で、このカットバルブ16は、アキュムレータ系統が失
陥した場合には、液圧室15bの液圧が減圧するためピ
ストン16cが図1状態に復帰し、ただちにマスタシリ
ンダとホイールシリンダとの流路を開いて、マスタシリ
ンダからの液圧を直接ホイールシリンダに供給できるよ
うして失陥時の安全性を確保している。また、また、正
常時であってブレーキが非作動になると液圧室15bの
液圧が減圧するためピストン16cが図1状態に復帰
し、ただちにマスタシリンダとホイールシリンダとの流
路を開いてホイールシリンダ内に液圧が残らないように
している。
【0019】以上のように構成された車両用ブレーキブ
ースタ10の作動を説明する。 〔非作動時〕運転者がブレーキぺダル1を踏まず、マス
タシリンダ2に液圧が発生していない時には、第1ピス
トン14、第2ピストン15に液圧が作用しないため、
図2に示す如く、制御バルブ19では、バルブAを開く
とともにバルブBを閉じた状態となっており、この結
果、アキュムレータ6からの液圧はバルブBで遮断さ
れ、また、制御バルブ19の制御液圧室19bはリザー
バ4と連通している。このため、制御液圧室19b内の
液圧はゼロであり、第3ピストンの液吸収室20bの液
圧もゼロであり、さらに、第2ピストン15の液圧室1
5bも液圧がゼロであるため、カットバルブ16のピス
トン16cには液圧が作用せず、カットバルブ16は図
1状態を維持して流路を開いた状態となっており、マス
タシリンダ→第1ピストンの第1液室14b→第2ピス
トンの液室15c→開いているカットバルブ16→第2
ピストンのスプリング収容室15d→出力ポート13→
ホイールシリンダは連通状態となっている。
【0020】〔作動時〕運転者がブレーキぺダル1を踏
み込みマスタシリンダ2で液圧が発生すると、その液圧
は第1ピストン14、第2ピストン15に作用する。第
1ピストン14では、その液圧により軸力が発生して図
1中右方に移動し、制御バルブ19も図1中右方に移動
してバルブAが閉じる。さらに、第1ピストン14に作
用する液圧が微小に上昇し、第1ピストン14および制
御バルブ19の面積比をもって制御液圧室19b内に発
生する液圧が第3ピストン20に作用しているスプリン
グ20cによって設定される液圧になると、第1ピスト
ン14、制御バルブ19が更に右方に移動して、バルブ
Aが閉じるとともにバルブBが開いた状態となり、アキ
ュムレータ6からの液圧がバルブBを介して制御液圧室
19bに導入される。ここで、制御バルブ19のバルブ
Bが開くまでは、アキュムレータ圧が制御液圧室19b
に導入されないため、カットバルブ16は開いたままで
あり、第2ピストン15のスプリング収容室15d内の
液圧(即ちホイールシリンダ3内の液圧)は、マスタシ
リンダの液圧と等しい状態となっている。
【0021】さらに微小に第1ピストン14の第1液室
14bが増圧されると、制御液圧室19bの液圧が増圧
され、カットバルブ16のピストン16cがスプリング
16bを撓めて図1中左方に移動し、ボール16aを弁
座16eに当接しカットバルブ16を遮断する。こうし
て、第2ピストン15の液室15cと第2ピストン15
のスプリング収容室15d(即ち、マスタシリンダとホ
イールシリンダ)とが分離される。ここまでの、第1液
室14bの液圧は0.1Mpa以下の極低圧で作動す
る。
【0022】この時の液圧バランスについて加圧時を示
す図3を参照して説明する。図に示す如く 第1ピストン14の断面積をA 制御バルブ19の断面積をS 第2ピストン15の小径部の断面積をB1 第2ピストン15の大径部の断面積をB2 第2ピストン15のスプリング収容部の断面積をB3 第2ピストン15のスプリングのバネ力をFB 第2ピストン15の液室15cの液圧をPm(マスタシ
リンダの液圧) 制御バルブ19の制御液圧室19bの液圧をP 第2ピストン15のスプリング収容室15dの液圧をP
w(ホイールシリンダの液圧) とすると、先ず制御バルブ19に注目して制御液圧室1
9b内の液圧Pとマスタシリンダの液圧Pmとのバラン
ス関係をみてみると、 Pm×A=P×S (1) (1)式を変形して、 P=(A/S)×Pm (2) となる。 また、第2ピストン15に注目し、液室15cの液圧P
m(マスタシリンダの液圧)とスプリング収容室15d
の液圧Pw(ホイールシリンダの液圧)との関係を見て
みると、 PmB1 +(B2 −B1 )×P=FB+Pw×B3 (3) (3)式に(2)式を代入して整理すると、 Pw=〔(B1 +(B2 −B1 )×(A/S))×Pm−FB〕/B3 (4) となる。この式からも明確なようにホイールシリンダの
液圧Pwは、第1ピストン14の断面積Aと制御バルブ
19の断面積Sの比および第2ピストン15の小径部断
面積B1 と第2ピストン15の大径部断面積B2 との差
に比例して増圧されることになる。したがって、第1ピ
ストン14の断面積Aを制御バルブ19の断面積Sに比
較して大きくとるとともに、第2ピストン15の小径部
および大径部の断面積差(B2 −B1 )を大きくとるこ
とによって、倍力効果を一層大きくすることができる。
【0023】その後、さらに、マスタシリンダの液圧が
増圧されると、第1ピストン14および制御バルブ19
との関係から前述した(4)式のバランスをとりながら
制御液圧室19b内の液圧もマスタシリンダ圧に比例し
て増圧されて液圧室15bに作用し、一方、マスタシリ
ンダ圧が直接作用する液室15cの液圧も増圧されるた
め、第2ピストン15がスプリング15fを撓めて図中
右方に移動し、スプリング収容室15d(即ちホイール
シリンダ)を加圧する。こうして、第2ピストン15は
移動し、倍力作用を行ないつつホイールシリンダを加圧
する。
【0024】〔ブレーキ圧保持時〕運転者がブレーキぺ
ダル1を踏み込んだ状態でホイールシリンダ圧を保持し
ている時には、前述の(4)式に示すバランスを保っ
て、図4に示す如く制御バルブ19のバルブAおよびバ
ルブBは閉じた状態となる。この結果、第2ピストン1
5は移動することなく、第2ピストンのスプリング収容
室15d内の液圧(即ちホイールシリンダ内の液圧)は
保持された儘となる。なお、この時には制御液圧室19
b内の液圧によってカットバルブ16は閉じた状態を維
持している。
【0025】〔ブレーキ圧減圧時〕運転者がブレーキぺ
ダル1を踏み込みながら、ブレーキぺダルを戻している
状態の時は、第1ピストン14に作用する液圧が減少す
るため、第1ピストン14は図5に示す状態となり、こ
の結果、制御バルブ19のバルブAは開き、バルブBは
閉じる。そして、制御バルブ19の制御液圧室19b内
の液圧がバルブAからリザーバ4に抜け、さらに、第2
ピストンの液圧室15bの液圧も減圧し、第2ピストン
15が図中左方に移動してスプリング収容室15dが拡
大しホイールシリンダの液圧が減圧される。なお、この
時には制御液圧室19b内の液圧が所定の液圧以下にな
るまでは、カットバルブ16は閉じた状態を維持してい
る。上述した如く本発明では、アキュムレータからの液
圧を利用して倍力作用を実行する車両用ブレーキブース
タにおいて、車両用ブレーキブースタを独立した製品と
して構成したため、マスタシリンダとホイールシリンダ
とをつなぐ配管途中に自由に配置することができ、エン
ジンルーム内の空きスペースを車両用ブレーキブースタ
の配置場所として有効に活用することが可能となる。
【0026】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明によれば、 1)車両用ブレーキブースタにおいて、倍力作用を実行
するピストンやカットバルブをブースタ本体内に収納し
て構成したため、車両用ブレーキブースタを一つの構成
部品として取り扱うことができる。 2)マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する配
管途中の適当箇所に車両用ブレーキブースタを接続する
ことができるため、マスタシリンダとブレーキぺダルの
接続部の容積を小さくできる。 3)車両用ブレーキブースタの配置もエンジンルーム内
を含めて、車体の適宜箇所の空きスペースにを利用でき
るため、車両用ブレーキブースタの搭載性が飛躍的に向
上する。 4)マスタシリンダとホイールシリンダとを接続する配
管途中に設けることができるため、後付けも可能とな
り、どの様な車両にも対応できる汎用性の高い車両用ブ
レーキブースを構成することができる。 5)車両用ブレーキブースタ内にはフェール時に対応し
たカットバルブを設けたため、極めて安全性が高い。 6)車両用ブレーキブースタ内に制御バルブのスムーズ
な移動を確保するための第3ピストンを設けたため、反
応性の良い車両用ブレーキブースタとすることができ
る。 7)ブースタ内に設けた第1ピストンの断面積Aと制御
バルブの断面積Sの比(A/S)でマスタシリンダ圧を
増圧できるため、断面積の比の採り方によって自由に倍
力効果を変更できる。等の優れた効果を奏することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる非作動状態の車両用
ブレーキブースタの断面図を含むブレーキ配管構成図で
ある。
【図2】制御バルブの拡大断面図である。
【図3】同車両用ブレーキブースタの加圧時の断面図を
含むブレーキ配管構成図である。
【図4】同車両用ブレーキブースタの圧力保持時の断面
図を含むブレーキ配管構成図である。
【図5】同車両用ブレーキブースタの減圧時の断面図を
含むブレーキ配管構成図である。
【符号の説明】
10 車両用ブレーキブースタ 11 本体 12 入力ポート 13 出力ポート 14 第1ピストン 14a シリンダ 14b 第1液室 14c 第2液室 15 第2ピストン 15a シリンダ 15b 液圧室 15c 液室 15d スプリング収容室 15f スプリング 16 カットバルブ 17 導入ポート 18 排出ポート 19 制御バルブ 19a シリンダ 19b 制御液圧室 19c 流路 20 第3ピストン 20a シリンダ 20b 液吸収室 A、B バルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力ポート12、出力ポート13、および
    前記両ポートを連通する流路12aを備えた本体11
    と、 前記流路12a内に配置し、且つ、流路内の液圧が作用
    する第1ピストン14と、 前記第1ピストン14に当接し、かつ、本体内にアキュ
    ムレータからの液圧を導入、遮断できる制御液圧室19
    bを区画してなる制御バルブ19と、 前記流路12a内において前記第1ピストン14の下流
    側に配置し、且つ、前記流路12a内の液圧が小径部端
    部に作用するとともにホイールシリンダ圧を発生するこ
    とができる段付形状の第2ピストン15と、 前記第2ピストン15の大径部に形成した液圧室15b
    と、 前記流路12a内において前記第2ピストン15の下流
    に配置したカットバルブ16とを備え、 前記第1ピストン14は前記流路12a内の液圧が増圧
    された時に前記制御バルブ19を移動し、前記制御液圧
    室19b内にアキュムレータ圧を導入して前記流路12
    a内の液圧に比例した液圧を発生させ、その液圧を前記
    第2ピストン15の液圧室15bに作用させて倍力作用
    を発揮できるとともに、前記流路12a内の液圧が減圧
    した時に前記制御バルブを移動して制御液圧室19bを
    リザーバに連通することができ、 前記カットバルブ16は前記第2ピストン15の液圧室
    15bに作用する液圧により前記流路12aを遮断する
    ことができるように構成されていることを特徴とする車
    両用ブレーキブースタ。
  2. 【請求項2】前記比例した液圧は、第1ピストンの断面
    積Aと制御バルブの断面積Sの比(A/S)でマスタシ
    リンダ圧を増大した液圧であることを特徴とする請求項
    1に記載の車両用ブレーキブースタ。
  3. 【請求項3】前記カットバルブ16は、前記液圧室15
    bに液圧が作用していない時には、入力ポート12と出
    力ポート13とを連通し、前記液圧室15bに液圧が作
    用した時には、入力ポート12と出力ポート13とを遮
    断すべく構成されていることを特徴とする請求項1ある
    いは請求項2のいづれかに記載の車両用ブレーキブース
    タ。
  4. 【請求項4】前記制御液圧室19bは、スプリングによ
    って付勢されている第3ピストン20によって区画され
    ている液吸収室20bと連通していることを特徴とする
    請求項1ないし請求項3のいづれかに記載の車両用ブレ
    ーキブースタ。
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