JP2001301599A - ブレーキ油圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ油圧制御装置

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JP2001301599A
JP2001301599A JP2000123720A JP2000123720A JP2001301599A JP 2001301599 A JP2001301599 A JP 2001301599A JP 2000123720 A JP2000123720 A JP 2000123720A JP 2000123720 A JP2000123720 A JP 2000123720A JP 2001301599 A JP2001301599 A JP 2001301599A
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Japan
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pressure
hydraulic
brake
valve
hydraulic chamber
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Application number
JP2000123720A
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English (en)
Inventor
Isao Matsuno
功 松野
Yoshinobu Mizusaki
吉伸 水崎
Joichi Nakano
襄一 中野
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成要素の配置を自由にできて,限られた狭
隘なスペースでも容易に設置することができ,しかもア
ンチロック制御,ブレーキアシスト及びスタビリティ制
御を可能にするブレーキ油圧制御装置を提供する。 【解決手段】 1次マスタシリンダM1と;該マスタシ
リンダの出力油圧に比例した倍力油圧を油圧源5から引
き出す比例増圧弁Vfと;この比例増圧弁Vfが引き出
した倍力油圧により出力油圧室54を昇圧させ得る2次
マスタシリンダM2fと;2次マスタシリンダM2fの
出力油圧室54と車輪ブレーキBfa,Bfb間のブレ
ーキ油路3fに設けられるアンチロック制御装置89f
と;このアンチロック制御装置89fより上流のブレー
キ油路3fに設けられる常開弁90と,油圧源5から延
出して常開弁90より下流のブレーキ油路3fに接続さ
れる高圧油路92に設けられる常閉弁91とを備える自
動ブレーキ制御弁手段93fと;からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,自動車,自動二輪
車等の車両のブレーキを倍力作動するブレーキ油圧制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】かゝるブレーキ油圧制御装置は,例えば
特公平4−864号公報に開示されているように,既に
知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のブレーキ油圧制
御装置は,ブレーキペダルに連なる弁ピストンによって
作動される油圧ブースタと,この油圧ブースタのピスト
ンによって作動されるマスタシリンダとを直列に連結し
て構成しているので,その全長が非常に長いものとな
り,車両の限られた狭隘なスペースへの設置には不向き
である。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,構成要素の配置を自由にできて,限られた狭隘な
スペースでも容易に設置することができ,しかも車輪ブ
レーキに対するアンチロック制御のみならず,ブレーキ
アシスト及びスタビリティ制御を可能にする,ブレーキ
油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明のブレーキ油圧制御装置は,ブレーキ操作入
力に応じて出力油圧を発生する1次マスタシリンダと;
油圧源と;1次マスタシリンダの出力油圧を導入する制
御油圧室,倍力油圧を発生する倍力油圧室,制御油圧室
に受圧面を臨ませる制御ピストン,制御油圧室の油圧変
化に伴う制御ピストンの移動により作動され,制御油圧
室の油圧に比例した油圧を油圧源から引き出して倍力油
圧室に導入する倍力制御弁手段,及び倍力油圧室の導入
油圧に応じた反力を制御ピストンにフィードバックする
反力手段からなる比例増圧弁と;シリンダボディ,及び
このシリンダボディのシリンダ孔に前後動可能に嵌装さ
れて,そのシリンダ孔内部を入力油圧室及び出力油圧室
に区画する作動ピストンを備え,入力油圧室には比例増
圧弁の倍力油圧室を,また出力油圧室には車輪ブレーキ
をそれぞれ接続し,入力油圧室の昇圧により出力油圧室
を昇圧させるようにした2次マスタシリンダと;油圧を
吸収し得る減圧リザーバと,2次マスタシリンダの出力
油圧室と車輪ブレーキ間のブレーキ油路に設けられ,出
力油圧室及び車輪ブレーキ間を連通する一方,車輪ブレ
ーキ及び減圧リザーバ間を遮断する増圧モード,出力油
圧室及び車輪ブレーキ間を遮断する一方,車輪ブレーキ
及び減圧リザーバ間を連通する減圧モード,並びに出力
油圧室及び車輪ブレーキ間と,車輪ブレーキ及び減圧リ
ザーバ間を共に遮断する保持モードに切換え可能なアン
チロック制御弁手段と,このアンチロック制御弁手段が
少なくとも前記減圧モードにあるときに前記減圧リザー
バから2次マスタシリンダの出力油圧室側へ作動油を還
流させる油圧ポンプとからなるアンチロック制御装置
と;2次マスタシリンダの出力油圧室とアンチロック制
御弁手段間のブレーキ油路に設けられ,出力油圧室及び
車輪ブレーキ間を連通する一方,車輪ブレーキ及び油圧
源間を遮断する非作動モード,並びに出力油圧室及び車
輪ブレーキ間を遮断する一方,油圧源及び車輪ブレーキ
間を連通する作動モードに切換え可能な自動ブレーキ制
御弁手段と;からなることを特徴とする。
【0006】この特徴によれば,1次マスタシリンダを
作動させたとき,その出力油圧に比例した倍力油圧を比
例増圧弁から出力し,この倍力油圧をもって2次マスタ
シリンダを作動することにより,車輪ブレーキを強力に
作動することができると共に,アンチロック制御弁手段
及び減圧リザーバの協働により,車輪ブレーキのアンチ
ロック制御を行うことができる。
【0007】また自動ブレーキ制御弁手段を作動モード
に切換えることにより,2次マスタシリンダの出力油圧
よりも強力な油圧源の油圧を車輪ブレーキに直接供給す
ることができ,しかもその供給をアンチロック制御弁手
段によって制御することができ,したがって迅速且つ的
確なブレーキアシスト及びスタビリティ制御が可能とな
る。
【0008】その上,1次マスタシリンダ,2次マスタ
シリンダ及び比例増圧弁は,互いに干渉し合うことな
く,個々に車両の狭隘なエンジンルームでも容易に設置
することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を,添付図面
に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0010】図1及び図2は本発明の第1実施例を示す
もので,図1は本発明のブレーキ油圧制御装置を備えた
自動車用ブレーキの油圧回路図,図2は図1の要部の拡
大図,図3は図1における比例増圧弁及び2次マスタシ
リンダの拡大縦断面図,図4は本発明の第2実施例を示
す,図3に対応した断面図である。
【0011】先ず図1及び図2において,1次マスタシ
リンダM1は,ブレーキペダルPからピストンに加えら
れる入力に応じてブレーキ油圧を出力する一対の前部及
び後部出力ポート1f,1rを備えるタンデム型であ
り,その前部出力ポート1fから延出した前部入力油路
2fに前部比例増圧弁Vfが接続され,後部出力ポート
1rから延出した後部入力油路2rに後部比例増圧弁V
rが接続される。
【0012】前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrには前
部及び後部2次マスタシリンダM2f,M2rがそれぞ
れ並設され,その前部2次マスタシリンダM2fから延
出した前部ブレーキ油路3fに,左右の前輪を制動する
一対の前輪ブレーキBfa,Bfbが接続され,後部2
次マスタシリンダM2rから延出した後部ブレーキ油路
3rに,左右の後輪を制動する一対の後輪ブレーキBr
a,Brbが接続される。
【0013】符号5は,前部及び後部比例増圧弁Vf,
Vrに接続される共通の油圧源で,図示しない電動モー
タにより駆動される油圧ポンプ6と,その吐出油圧を蓄
圧するアキュムレータ7とからなっている。このアキュ
ムレータ7の油圧は油圧センサ8により検知され,その
検知油圧が下限値以下になると油圧ポンプ6を作動し,
上限値以上になると油圧ポンプ6の作動を停止するよう
になっている。
【0014】油圧ポンプ6の吸入側は,吸入油路10を
介して1次マスタシリンダM1の作動油タンク11に接
続される。
【0015】前部ブレーキ油路3fの下流側は,左右の
前輪ブレーキBfa,Bfbにそれぞれ連通する分岐路
3fa,3fbに分れており,各分岐路3fa,3fb
に常開型の電磁式入口弁80,80と,一方向弁81,
81とが並列に接続される。一方向弁81,81は,対
応する入口弁80,80の閉弁時,前輪ブレーキBf
a,Bfbから前部2次マスタシリンダM2f側への油
圧の戻りを許容するものである。
【0016】また入口弁80,80及び一方向弁81,
81の下流側で各分岐路3fa,3fbには,排出油路
83,83が接続され,これら排出油路83,83に常
閉型の電磁式出口弁82,82が介裝される。排出油路
83,83の下流端は,一本の油路に纏められて,共通
一個の減圧リザーバ84が接続される。この減圧リザー
バ84には,入口弁80,80及び一方向弁81,81
より上流の前部ブレーキ油路3fに至る戻し油路85が
接続され,この戻し油路85には,減圧リザーバ84の
吸収作動油を前部ブレーキ油路3fへ還流させるべく電
動モータにより駆動される還流用油圧ポンプ86と,こ
の還流用油圧ポンプ86の吸入側及び吐出側に接続され
て作動油の逆流を阻止する一対の一方向弁87,87′
が設けられる。また還流用油圧ポンプ86の吐出側の一
方向弁86′より下流の戻し油路85にはダンパ95と
オリフィス96とが接続される。これらダンパ95及び
オリフィス96は,還流用油圧ポンプ86の吐出圧力の
脈動を協働して減衰するものである。また還流用油圧ポ
ンプ86は,油圧源5の油圧より高い吐出圧力を発生し
得るようになっている。
【0017】而して,上記入口弁80及び出口弁82に
よりアンチロック制御弁手段88が構成され,またこの
アンチロック制御弁手段88及び減圧リザーバ84還流
用油圧ポンプ86により前部アンチロック制御装置89
fが構成される。
【0018】後部ブレーキ油路3rにも,上記と同様の
構成を持つ後部アンチロック制御装置89rが設けられ
る。図中,その後部アンチロック制御装置89rの構成
要素には,前部アンチロック制御装置89fのそれと同
一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0019】各アンチロック制御弁手段88の入口弁8
0及び出口弁82及び,還流用油圧ポンプ86を駆動す
る電動モータには,これらを制御する電子制御ユニット
Uが接続される。この電子制御ユニットUは,ブレーキ
状態に応じて,入口弁80を開くと共に出口弁82を閉
じる増圧モードと,入口弁80を閉じと共に出口弁82
を開く減圧モードと,入口弁80及び出口弁82を共に
閉じる保持モードとに各アンチロック制御弁手段88を
切換え制御するようになっている。
【0020】また各アンチロック制御装置89f,89
rより上流のブレーキ油路3f,3rには,電磁式の常
開弁90が介裝されると共に,この常開弁90と各アン
チロック制御装置89f,89rとの間のブレーキ油路
3f,3rに前記アキュムレータ7から延出した高圧油
路92が接続され,この高圧油路92には,電磁式の常
閉弁91が介裝される。上記常開弁90及び常閉弁91
により前部及び後部自動ブレーキ制御弁手段93f,9
3rが構成される。常開弁90及び常閉弁91には電子
制御ユニットUが接続される。この電子制御ユニットU
は,ブレーキ状態や旋回状態に応じて常開弁90を開き
状態にすると共に常閉弁91を閉じ状態とする非作動モ
ードと,常開弁90を閉じ状態にすると共に常閉弁91
を開き状態とする作動モードとに各自動ブレーキ制御弁
手段93f,93rを切換え制御するようになってい
る。
【0021】前部比例増圧弁Vf及び前部2次マスタシ
リンダM2fを含む,前輪ブレーキBfa,Bfb用の
油圧回路と,後部比例増圧弁Vr及び後部2次マスタシ
リンダM2rを含む,後輪ブレーキBra,Brb用の
油圧回路とは同一の構成を有するので,それらを代表し
て前輪ブレーキBfa,Bfb用の油圧回路について詳
述する。
【0022】図3において,前部比例増圧弁Vfは,ケ
ーシング13と,その一端に隔壁板14を挟んで接合さ
れるキャップ15と,ケーシング13の他端に接合され
る蓋板16とを備える。キャップ15は,隔壁板14で
開口面を閉鎖される有底のシリンダ孔17を有してお
り,それに摺動自在に嵌装される制御ピストン18によ
り,該シリンダ孔17内は,隔壁板14側の大気圧室1
9と,それと反対側の制御油圧室20とに区画され,そ
の制御油圧室20に前記前部入力油路2fが接続され
る。
【0023】ケーシング13は,隔壁板14で開口面を
閉鎖される有底のシリンダ孔21を有しており,それに
弁ピストン22が摺動自在に嵌装されると共に,該ピス
トン22を隔壁板14に向けて付勢する戻しばね23が
収容される。
【0024】隔壁板14には,その中心部に透孔24が
穿設される一方,制御ピストン18には,上記透孔24
を貫通して,弁ピストン22の端面に当接する小軸18
sが突設され,この小軸18sを介して制御ピストン1
8は弁ピストン22を押動することができる。
【0025】弁ピストン22には,その両端面間を連通
する通孔25と,隔壁板14との対向面で通孔25を前
記透孔24に連通する溝26とが設けられ,これらによ
って,ケーシング13のシリンダ孔21内各部は前記大
気圧室19と連通される。このシリンダ孔21又は大気
圧室19に戻し油路27が接続され,この戻し油路27
の下流端は前記吸入油路10に接続される。
【0026】またケーシング13には,それと一体の隔
壁13wを挟んで前記シリンダ孔21と軸方向に並び且
つ蓋板16で開口面を閉鎖される有底の装着孔28が設
けられており,それに弁ハウジング29が固定的に装着
され,それにより装着孔28の底部に倍力油圧室30が
画成される。前記弁ピストン22には,隔壁13wを油
密且つ摺動自在に貫通して先端を倍力油圧室30に臨ま
せる反力ピストン31が一体に形成される。この反力ピ
ストン31は,前記制御ピストン18より充分に小径と
される。この反力ピストン31は,弁ピストン22と協
働して,倍力油圧室30の油圧を制御ピストン18側に
フィーバックする反力手段32を構成する。
【0027】弁ハウジング29には,アキュムレータ7
及び倍力油圧室30間の油路を開閉する入口弁33が設
けられる。即ち,入口弁33は,アキュムレータ7から
延出した高圧油路34が接続される弁室35と,この弁
室35を前記倍力油圧室30に連通する弁孔36と,弁
室35に収容されて,弁孔36を閉じるべくばね付勢さ
れるチェック弁37と,弁孔36を緩く貫通してチェッ
ク弁37に対向する開弁棒38とから構成され,この開
弁棒38は,前記反力ピストン31により押動されると
チェック弁37を開くようになっている。
【0028】また弁ピストン22には,倍力油圧室30
と弁ピストン22の溝26との間の油路を開閉する出口
弁40が設けられる。即ち,出口弁40は,反力ピスト
ン31の通孔41を介して倍力油圧室30に連通する弁
室42と,この弁室42を弁ピストン22の溝26に連
通する弁孔43と,弁室42に収容されて,弁孔43を
閉じるべくばね付勢されるチェック弁44と,弁孔43
を緩く貫通してチェック弁44に対向する開弁棒45と
から構成され,この開弁棒45は,弁ピストン22の後
退時,隔壁板14により押動されるとチェック弁44を
開くようになっている。
【0029】以上において,入口弁33及び出口弁40
は,協働して本発明の倍力制御弁手段を構成する。
【0030】制御ピストン18には,制御油圧室20に
供給される油圧の一部を吸収するストロークアキュムレ
ータ70が設けられる。このストロークアキュムレータ
70は,制御ピストン18の,制御油圧室20に臨む受
圧面に開口する有底のシリンダ孔71と,このシリンダ
孔71に嵌装されてその孔内を制御油圧室20側のアキ
ュムレータ室72及びそれと反対側のばね室73に区画
するアキュムレータピストン74と,ばね室73に収容
されてアキュムレータピストン74をアキュムレータ室
72側へ付勢するアキュムレータばね75とより構成さ
れる。ばね室73は,制御ピストン18の通孔76を介
して大気室19に連通される。
【0031】アキュムレータピストン74は,制御油圧
室20の内端壁に当接する前進限とシリンダ孔71の底
壁に当接する後退限との間を摺動可能であって,前進限
から後退限へ向かうに従いアキュムレータ室72の容積
を拡大させる。またアキュムレータピストン74の摺動
ストロークS及びアキュムレータばね75の荷重は,制
御油圧室20の導入油圧,即ち1次マスタシリンダM1
の出力油圧が所定値以上になるとアキュムレータピスト
ン74をアキュムレータ容積が最大となる後退限に到達
させるように設定される。
【0032】次に,前部2次マスタシリンダM2fは,
前部比例増圧弁Vfのケーシング13と一体に形成され
たシリンダボディ50と,このシリンダボディ50の有
底のシリンダ孔51の前方開口面を閉鎖する端板52と
を備える。シリンダ孔51は,その全長にわたり内径を
等しく形成されており,このシリンダ孔51に,互いに
同径の前部ピストン部53a及び後部ピストン部53b
を有する作動ピストン53が摺動自在に嵌装される。こ
の作動ピストン53によりシリンダ孔51内は,前部の
出力油圧室54,中間の第1入力油圧室55a及び後部
の第2入力油圧室55bの三室に区画される。
【0033】そして第1入力油圧室55aには,前部比
例増圧弁Vfの制御油圧室20が連通管77を介して接
続され,第2入力油圧室55bには,連通孔56を介し
て倍力油圧室30が接続される。
【0034】また出力油圧室54には,前部ブレーキ油
路3fが接続されると共に,作動ピストン53を後退方
向へ付勢する戻しばね57が収容される。
【0035】作動ピストン53には,その中間部を横断
して第1入力油圧室55aに開口する長孔58と,この
長孔58から前部ピストン部53aの中心部を貫通する
リリーフポート59とが形成されると共に,このリリー
フポート59を開閉する弁手段としてのリリーフポート
弁60が設けられる。上記長孔58は,作動ピストン5
3の摺動ストロークよりも長い長径を該ピストン53の
軸方向に向けて配置される。
【0036】リリーフポート弁60は,前部ピストン部
53aの前端面に形成される有底の円筒状弁室61を有
し,その底面にリリーフポート59の前端が開口する。
弁室61には,リリーフポート59に弁杆62sを遊挿
したポペット弁体62の傘部62fと,リリーフポート
59を閉じるべく傘部62fをリリーフポート59側へ
付勢する弁ばね63とが収容される。この弁ばね63の
固定端を支持するリテーナ64が前部ピストン部53a
の先端に嵌着され,このリテーナ64には,弁室61及
び出力油圧室54間を連通する通孔65が穿設されてい
る。
【0037】シリンダボディ50には,作動ピストン5
3の前記長孔58を貫通する開弁棒66の両端が固定さ
れる。この開弁棒66は,作動ピストン53が後退位置
を占めるとき,ポペット弁体62の後端を受け止めて,
それを開弁させるように配置される。したがって,作動
ピストン53の前進時には,ポペット弁体62は直ちに
開弁棒66から離れて,弁ばね63の付勢力で閉弁する
ことができる。
【0038】次に,この実施例の作用について説明す
る。 〈通常ブレーキ時〉通常,各アンチロック制御弁手段8
8は,電子制御ユニットUにより,入口弁80,80を
開くと共に,出口弁82,82を閉じた増圧モードに保
持されている。一方,各自動ブレーキ制御弁手段93
f,93rは,電子制御ユニットUにより,常開弁90
を開くと共に,常閉弁91を閉じる非作動モードとなっ
ている。
【0039】そこで,いまブレーキペダルPの踏み込み
より,1次マスタシリンダM1の前部及び後部出力ポー
ト1f,1rから油圧を出力させれば,その油圧は,先
ず前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrの各制御油圧室2
0に供給され,更に連通管77を通して前部及び後部2
次マスタシリンダM2f,M2rの第1入力油圧室55
aに供給される。第1入力油圧室55aに供給された油
圧は開弁状態のリリーフポート弁60,出力油圧室5
4,ブレーキ油路3f,3r及び入口弁80,80を順
次経て前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキB
ra,Brbに伝達して,これらを通常通り作動する。
【0040】その際,各ブレーキ油路3f,3rに接続
した戻し油路85には,減圧リザーバ84側への作動油
の逆流を阻止する一方向弁87,87′が介裝されてい
るので,各ブレーキ油路3f,3rに供給された油圧が
減圧リザーバ84に無用に吸収されるようなことは,上
記一方向弁87,87′によって阻止される。
【0041】一方,前部及び後部比例増圧弁Vf,Vr
の各制御油圧室20に供給された油圧が戻しばね23の
セット荷重により規定される所定値以上になると,その
油圧により制御ピストン18が戻しばね23を圧縮させ
つゝ弁ピストン22と共に前進するので,出口弁40で
は,開弁棒45が隔壁板14から解放されることからチ
ェック弁44が閉じ,続いて,弁ピストン22の前進に
より反力ピストン31が入口弁33の開弁棒38を押動
するので,チェック弁37を開く。すると,アキュムレ
ータ7の油圧が入口弁33を通って,倍力油圧室30に
伝達する。その油圧は反力ピストン31の端面に作用し
て反力を及ぼし,その反力は,弁ピストン22及び制御
ピストン18を後退方向へ付勢する。その結果,その反
力が,制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の
押圧力より大となると,両ピストン18,22は後退し
て,入口弁33を閉弁すると共に,出口弁40を開弁
し,これによりアキュムレータ7から倍力油圧室30へ
の油圧の供給を遮断すると共に,倍力油圧室30から大
気圧室19側へ油圧をリークさせる。そして制御油圧室
20の油圧による制御ピストン18の押圧力が上記反力
と釣り合うと,入口弁33及び出口弁40は共に閉弁し
て,倍力油圧室30の油圧を保持する。また制御油圧室
20の油圧による制御ピストン18の押圧力が上記反力
を上回ると,再び両ピストン18,22が前進して,出
口弁40を閉弁すると共に,入口弁33を開弁するの
で,アキュムレータ7から倍力油圧室30への油圧の供
給が再開される。このような作用の繰返により,倍力油
圧室30の油圧は,制御油圧室20の油圧,即ち1次マ
スタシリンダM1の出力油圧に比例して増圧制御され
る。
【0042】このように制御される倍力油圧室30の油
圧は,連通孔56を経てそれぞれ対応する2次マスタシ
リンダM2f,M2rの第2入力油圧室55bに伝達し
て,作動ピストン53の後部ピストン部53bを押圧す
るので,作動ピストン53は前進する。作動ピストン5
3が前進すると,前述のようにリリーフポート弁60が
直ちに閉弁するので,作動ピストン53の前進に応じ
て,出力油圧室54に油圧が発生し,その油圧はそれぞ
れ対応するブレーキ油路3f,3rに出力されて前輪ブ
レーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBra,Brb
に伝達し,これらを倍力作動することになる。
【0043】この間,倍力油圧室30の油圧は反力ピス
トン31に反力を与え続け,それは油圧的にブレーキペ
ダルPまでフィードバックされるので,操縦者は倍力油
圧室30の油圧の大きさ,即ちブレーキ力を感知して,
良好なフィーリングを得ることができる。
【0044】こゝで,ブレーキペダルPへの操作入力と
該ペダルPのストロークとの関係について説明する。
【0045】ブレーキペダルPの踏み込みを開始する
と,1次マスタシリンダM1が送り出す作動油は,先ず
各車輪ブレーキBfa,Bfb,Bra,Brb及び各
比例増圧弁Vf,Vrにおける各部の遊び(例えば各比
例増圧弁Vf,Vrでは,制御ピストン18が反力ピス
トン31を入口弁33の開弁棒38に当接させるまでの
遊び)の排除に供される。この領域では,ブレーキペダ
ルPは,ブレーキペダルPへの操作入力の増加を殆ど伴
うことなく動くことになる。
【0046】上記領域を過ぎると,各比例増圧弁Vf,
Vrの有効な作動が始まり,各比例増圧弁Vf,Vrで
は,倍力油圧室30の油圧が反力ピストン31に及ぼす
反力が制御ピストン18に伝達されるので,ブレーキペ
ダルPの操作入力に応じて制御油圧室20の油圧が上昇
していく。この制御油圧室20の油圧はアキュムレータ
ピストン74の前面に直接作用するので,アキュムレー
タピストン74はアキュムレータばね75を圧縮させな
がら後退していき,アキュムレータ室72の容積を増大
させていく。このアキュムレータ室72の容積の増加分
を埋めるように,1次マスタシリンダM1は,各出力ポ
ート1f,1rから作動油を送り出すので,それに伴い
ブレーキペダルPの踏み込み量が適度に増加する。即
ち,ブレーキペダルPの操作入力と踏み込み量とが比例
することになり,操縦者に快適なブレーキ操作フィーリ
ングを与えることができる。
【0047】また倍力油圧室30の油圧変動が反力ピス
トン31を介して制御ピストン18に伝達して,これを
振動させようとした場合には,アキュムレータピストン
74がアキュムレータ室72の容積を増減させ得るよう
に進退することにより,制御ピストン18の振動を吸収
することができる。 〈アンチロック制御時〉制動中,例えば左側の前輪がロ
ックしそうになったとすると,その状況を判断した電子
制御ユニットUは,対応するアンチロック制御弁手段8
8を増圧モードから減圧モードに切換え,左側の入口弁
80を閉じると共に,出口弁82を開く。その結果,左
前輪ブレーキBfaから排出油路83へ油圧を逃がし,
これを直ちに減圧リザーバ84に吸収させるので,左前
輪ブレーキBfaのブレーキ油圧を減圧して,左前輪の
ロックを未然に回避することができる。
【0048】左前輪ブレーキBfaのブレーキ油圧が適
正になると,電子制御ユニットUは,対応するアンチロ
ック制御弁手段88を減圧モードから保持モードに切換
え,その入口弁80及び出口弁82を共に閉じて,その
ブレーキ油圧を保持する。またそのブレーキ油圧を回復
する必要があるときは,該アンチロック制御弁手段88
を保持モードから増圧モードに戻し,入口弁80を開く
と共に,出口弁82を閉じる。その結果,前部2次マス
タシリンダM2fの出力油圧が左側の前輪ブレーキBf
aに供給され,そのブレーキ油圧を回復することができ
る。こうして,左側の前輪ブレーキBfaは,前輪をロ
ックさせることなく効率良く作動することができる。
【0049】車輪ブレーキBfa,Bfb,Bra,B
rbの作動中,還流用油圧ポンプ86は電子制御ユニッ
トUにより作動され続ける。したがって,上記アンチロ
ック制御弁手段88の減圧モード及び保持モードでは,
還流用油圧ポンプ86は,減圧リザーバ84に吸収され
た作動油を汲み上げて前部2次マスタシリンダM2fの
出力油圧室54へ還流させ,また増圧モードでは,還流
用油圧ポンプ86は,その吐出油圧を前部2次マスタシ
リンダM2fの出力油圧と共に左前輪ブレーキBfaに
供給する。こうして,還流用油圧ポンプ86の吐出油圧
が前部2次マスタシリンダM2fの出力油圧室54に入
ったり出たりするので,それに応じて作動ピストン53
は前後に振動するが,作動ピストン53の,出力油圧室
54及び第1入力油圧室55aに臨む前部ピストン部5
3aと,第1及び第2入力油圧室55a,55bに臨む
後部ピストン部53bとは同径に形成されているので,
この作動ピストン53の振動によるも,第1入力油圧室
55aに容積変化は起こらず,したがって,アンチロッ
ク制御中は,前部2次マスタシリンダM2fの第1入力
油圧室55aと1次マスタシリンダM1との間では作動
油の往き来はなく,ブレーキペダルP側へのキックバッ
クの発生を回避することができる。
【0050】他の車輪がロックしそうになったときは,
それに対応する車輪ブレーキの油圧も上記と同様にアン
チロック制御されることは明らかであろう。 〈ブレーキアシスト時〉ブレーキペダルPの踏み込み
時,その踏み込み速度又は踏み込み力が所定値を超える
と,その状況を緊急ブレーキ時と電子制御ユニットUが
判断して,各自動ブレーキ制御弁手段93f,93rを
作動モードに切換える。即ち,常開弁90を閉じると同
時に常閉弁91を開く。その結果,油圧源5の油圧が高
圧油路92及び開弁状態の常閉弁91を通り,さらに閉
弁状態の常開弁90より下流の各ブレーキ油路3f,3
rを通って前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪Br
a,Brbに直接供給されるので,各車輪ブレーキBf
a,Bfb,Bra,Brbを迅速且つ強力に作動させ
ることができ,その際,油圧源5の油圧が各2次マスタ
シリンダM2f,M2rの出力油圧室54に侵入するこ
とは,閉弁状態の常開弁90によって阻止される。
【0051】このようなブレーキアシスト時でも,各車
輪がロックしそうになれば,その状況を判断した電子制
御ユニットUは,前述のように対応するアンチロック制
御弁手段88を制御して,車輪のアンチロック制御を行
うことは言うまでもない。またこの場合も1次マスタシ
リンダM1の出力油圧はストロークアキュムレータ70
により吸収されるので,操縦者はブレーキペダルPの適
度な踏み込みストロークを得て,良好なブレーキ操作フ
ィーリングを得ることができる。 〈スタビリティ制御時〉車両の旋回時,横風や路面の状
態により舵角と車体のヨーレートとが対応しなくなった
場合には,電子制御ユニットは,それらの値の大小関係
によりオーバーステア又はアンダーステアと判断して,
前部ブレーキ油路3f側の自動ブレーキ制御弁手段93
fを作動モードにすると共に,左右のアンチロック制御
弁88,88を制御することにより,油圧源5の油圧を
左右の前輪ブレーキBfa,Bfbの何れか一方に対し
て供給,保持したり,それを排出したりすることによ
り,車両の旋回姿勢の安定化を図ることができる。 〈油圧源5の失陥時〉万一,油圧源5に失陥が生じて,
倍力油圧室30が昇圧不能となった場合には,2次マス
タシリンダM2fの作動ピストン53は後退限から前進
することができない。したがって,1次マスタシリンダ
M1から各2次マスタシリンダM2f,M2rの第1入
力油圧室55aに供給された油圧は,開弁状態のリリー
フポート59を通過して出力油圧室54に伝達すること
になり,前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキ
Bra,Brbを1次マスタシリンダM1の出力油圧に
より確実に作動することができる。 〈ブレーキ解除時〉ブレーキを解除すべく,ブレーキペ
ダルPの操作入力を解除して,1次マスタシリンダM1
を非作動状態に戻せば,各比例増圧弁Vf,Vrでは,
制御油圧室20の減圧に伴う制御ピストン18の後退に
より,入口弁33が閉じると共に出口弁40が開くた
め,倍力油圧室30の油圧が出口弁40を通して作動油
タンク11に排出され,これに伴い,2次マスタシリン
ダM2f,M2rでは,第2入力油圧室55bの減圧に
より作動ピストン53が戻しばね57の付勢力をもって
後退して,出力油圧室54を減圧させる。こうして前輪
ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBra,Br
bの作動は解除される。
【0052】ところで,1次マスタシリンダM1,2次
マスタシリンダM2f,M2r及び比例増圧弁Vf,V
rの三者を油路で接続するようにしたので,それらを個
々に車両のエンジンルームの狭隘な場所に設置すること
が可能である。特に,図示例のように,2次マスタシリ
ンダM2f,M2rのシリンダボディ50及び比例増圧
弁Vf,Vrのケーシング13を一体化して,2次マス
タシリンダM2f,M2r及び比例増圧弁Vf,Vrを
それぞれ平行に配置すると,構造の簡素化とコンパクト
化を図ることができて,好都合である。
【0053】またストロークアキュムレータ70は,そ
のアキュムレータ室72を制御油圧室20に開口させる
よう,制御ピストン18に設けられるので,アキュムレ
ータ室72及び制御油圧室20間の油路も,アキュムレ
ータピストン74が嵌合する特別なシリンダボディも不
要であり,構成の簡素化を図ることができる。
【0054】最後に,図4に示す本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0055】この第2実施例では,各2次マスタシリン
ダM2f,M2rのシリンダボディ50のシリンダ孔5
1は,大径孔部51a及び小径孔部51bを有する段付
きに形成され,それらに対応した大径の前部ピストン部
53a及び小径の後部ピストン部53bを有する作動ピ
ストン53がシリンダ孔51に摺動自在に嵌装される。
この作動ピストン53によりシリンダ孔51内は,前部
の出力油圧室54,中間の第1入力油圧室55a及び後
部の第2入力油圧室55bの三室に区画されると共に,
第1入力油圧室55aには,前部比例増圧弁Vfの制御
油圧室20が連通管77を介して接続され,第2入力油
圧室55bには,連通孔56を介して倍力油圧室30が
接続され,出力油圧室54にはブレーキ油路3f,3r
が接続される。
【0056】一方,各比例増圧弁Vf,Vrには,前実
施例のようなストロークアキュムレータ70は設けな
い。
【0057】而して,各2次マスタシリンダM2f,M
2rの作動ピストン53は大径の前部ピストン部53a
及び小径の後部ピストン部53bを備え,両ピストン部
53a,53b間の段差部に第1入力油圧室55aの油
圧,即ち1次マスタシリンダM1の出力油圧を受けるの
で,リリーフポート弁60が閉弁した状態では,上記段
差部の面積に第1入力油圧室55aの油圧を乗じた推力
も作動ピストン53に加わることになり,出力油圧室5
4の発生油圧の増強に寄与する。しかも,この作動ピス
トン53の前進によれば,第1入力油圧室55aの容積
が拡大するので,1次マスタシリンダM1から各2次マ
スタシリンダM2f,M2rへの作動油の移動が生じ,
各2次マスタシリンダM2f,M2rの出力油圧の上昇
に応じてブレーキペダルPの踏み込み量が適当に増加す
ることになる。したがって,各比例増圧弁Vf,Vr
に,前実施例のようなストロークアキュムレータ70を
設けずとも,操縦者に良好なブレーキ操作フィーリング
を与えることができる。
【0058】本発明は,上記実施例に限定されるもので
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば,前部及び後部2次マスタシリンダ
Vf,Vrのリリーフポート弁60に代えて,シリンダ
孔51の内面に開口するリリーフポートを作動ピストン
53前端のカップシールにより開閉するサイドポート型
に構成することもできる。また本発明は自動二輪車のブ
レーキ用油圧倍力装置への適用も可能である。また第1
実施例において,ストロークアキュムレータ70は,1
次マスタシリンダM1の出力ポート1f,1rと比例増
圧弁Vf,Vrの各制御油圧室20との間を接続する入
力油路2f,2rの途中に設けることもできる。
【0059】
【発明の効果】以上のように本発明によれば,1次マス
タシリンダの出力油圧に比例した倍力油圧を比例増圧弁
から出力し,この倍力油圧をもって2次マスタシリンダ
を作動することにより,車輪ブレーキを強力に作動する
ことができると共に,アンチロック制御弁手段及び減圧
リザーバの協働により,車輪ブレーキのアンチロック制
御を行うことができる。また自動ブレーキ制御弁手段を
作動モードに切換えることにより,2次マスタシリンダ
に出力油圧よりも強力な油圧源の油圧を車輪ブレーキに
直接供給することができ,しかもその供給をアンチロッ
ク制御弁手段によって制御することができ,したがって
迅速且つ的確なブレーキアシスト及びスタビリティ制御
が可能となる。その上,1次マスタシリンダ,2次マス
タシリンダ及び比例増圧弁は,互いに干渉し合うことな
く,個々に車両の狭隘なエンジンルームでも容易に設置
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るブレーキ油圧制御装
置を備えた自動車用ブレーキの油圧回路図。
【図2】図1の要部の拡大図。
【図3】図1における比例増圧弁及び2次マスタシリン
ダの拡大縦断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す,図3に対応した断
面図。
【符号の説明】
Bfa・・・・車輪ブレーキ(左前輪ブレーキ) Bfb・・・・車輪ブレーキ(右前輪ブレーキ) Bra・・・・車輪ブレーキ(左後輪ブレーキ) Brb・・・・車輪ブレーキ(右後輪ブレーキ) M1・・・・・1次マスタシリンダ M2f・・・・2次マスタシリンダ(前部2次マスタシ
リンダ) M2r・・・・2次マスタシリンダ(後部2次マスタシ
リンダ) Vf・・・・・比例増圧弁(前部比例増圧弁) Vr・・・・・比例増圧弁(後部比例増圧弁) 3f・・・・・ブレーキ油路(前部ブレーキ油路) 3r・・・・・ブレーキ油路(後部ブレーキ油路) 5・・・・・・油圧源 18・・・・・制御ピストン 20・・・・・制御油圧室 30・・・・・倍力油圧室 32・・・・・反力手段 33,40・・・倍力制御弁手段(入口弁,出口弁) 50・・・・・2次マスタシリンダのシリンダボディ 51・・・・・シリンダ孔 53・・・・・作動ピストン 54・・・・・出力油圧室 55b・・・・入力油圧室(第2入力油圧室) 84・・・・・減圧リザーバ 86・・・・・還流用油圧ポンプ 88・・・・・アンチロック制御弁手段 89f・・・・アンチロック制御装置(前部アンチロッ
ク制御装置) 89r・・・・アンチロック制御装置(後部アンチロッ
ク制御装置) 93f・・・・自動ブレーキ制御弁手段(前部自動ブレ
ーキ制御弁手段) 93r・・・・自動ブレーキ制御弁手段(後部自動ブレ
ーキ制御弁手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 襄一 長野県上田市大字国分840番地 日信工業 株式会社内 Fターム(参考) 3D046 BB01 BB03 BB12 BB21 BB28 JJ11 LL06 LL09 LL11 LL19 LL46 LL50 3D048 BB21 BB38 BB54 CC08 GG05 GG13 GG18 GG21 GG27 HH15 HH16 HH75

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキ操作入力に応じて出力油圧を発
    生する1次マスタシリンダ(M1)と;油圧源(5)
    と;1次マスタシリンダ(M1)の出力油圧を導入する
    制御油圧室(20),倍力油圧を発生する倍力油圧室
    (30),制御油圧室(20)に受圧面を臨ませる制御
    ピストン(18),制御油圧室(20)の油圧変化に伴
    う制御ピストン(18)の移動により作動され,制御油
    圧室(20)の油圧に比例した油圧を油圧源(5)から
    引き出して倍力油圧室(30)に導入する倍力制御弁手
    段(33,40),及び倍力油圧室(30)の導入油圧
    に応じた反力を制御ピストン(18)にフィードバック
    する反力手段(32)からなる比例増圧弁(Vf,V
    r)と;シリンダボディ(50),及びこのシリンダボ
    ディ(50)のシリンダ孔(51)に前後動可能に嵌装
    されて,そのシリンダ孔(51)内部を入力油圧室(5
    5b)及び出力油圧室(54)に区画する作動ピストン
    (53)を備え,入力油圧室(55b)には比例増圧弁
    (Vf,Vr)の倍力油圧室(30)を,また出力油圧
    室(54)には車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Br
    a,Brb)をそれぞれ接続し,入力油圧室(55b)
    の昇圧により出力油圧室(54)を昇圧させるようにし
    た2次マスタシリンダ(M2f,M2r)と;油圧を吸
    収し得る減圧リザーバ(84)と,2次マスタシリンダ
    (M2f,M2r)の出力油圧室(54)と車輪ブレー
    キ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間のブレーキ油
    路(3f,3r)に設けられ,出力油圧室(54)及び
    車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)間を
    連通する一方,車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Br
    a,Brb)及び減圧リザーバ(84)間を遮断する増
    圧モード,出力油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bf
    a,Bfb,Bra,Brb)間を遮断する一方,車輪
    ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)及び減圧
    リザーバ(84)間を連通する減圧モード,並びに出力
    油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,B
    ra,Brb)間と,車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,
    Bra,Brb)及び減圧リザーバ(84)間を共に遮
    断する保持モードに切換え可能なアンチロック制御弁手
    段(88)と,このアンチロック制御弁手段(88)が
    少なくとも前記減圧モードにあるときに前記減圧リザー
    バ(84)から2次マスタシリンダ(M2f,M2r)
    の出力油圧室(54)側へ作動油を還流させる還流用油
    圧ポンプ(86)とからなるアンチロック制御装置(8
    9f,89r)と;2次マスタシリンダ(M2f,M2
    r)の出力油圧室(54)とアンチロック制御弁手段
    (88)間のブレーキ油路(3f,3r)に設けられ,
    出力油圧室(54)及び車輪ブレーキ(Bfa,Bf
    b,Bra,Brb)間を連通する一方,車輪ブレーキ
    (Bfa,Bfb,Bra,Brb)及び油圧源(5)
    間を遮断する非作動モード,並びに出力油圧室(54)
    及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)
    間を遮断する一方,油圧源(5)及び車輪ブレーキ(B
    fa,Bfb,Bra,Brb)間を連通する作動モー
    ドに切換え可能な自動ブレーキ制御弁手段(93f,9
    3r)と;からなることを特徴とする,ブレーキ油圧制
    御装置。
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