JP3793367B2 - ブレーキ用油圧倍力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,自動車,自動二輪車等の車両のブレーキを油圧をもって倍力作動するブレーキ用油圧倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
かゝるブレーキ用油圧倍力装置は,例えば特公平4−864号公報に開示されているように,既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のブレーキ用油圧倍力装置は,ブレーキペダルに連なる弁ピストンによって作動される油圧ブースタと,この油圧ブースタのピストンによって作動されるマスタシリンダとを直列に連結して構成しているので,その全長が極めて長いものとなり,車両の限られた狭隘なスペースに設置することが困難なことがある。
【0004】
そこで,本出願人は,先に,構成要素の配置が自由にできて限られた狭隘なスペースでも容易に設置し得るブレーキ用油圧倍力装置として,ブレーキ操作入力に応じて出力油圧を発生する1次マスタシリンダと;油圧源と;前記1次マスタシリンダの出力ポートに連通する制御油圧室及び車輪ブレーキに連通する倍力油圧室を有し,該制御油圧室の油圧に比例した倍力油圧を前記油圧源から該倍力油圧室に引き出す比例増圧弁とを備えたものを提案した(特願平10−363391号参照)。
【0005】
ところが,上記提案のものでは,1次マスタシリンダの出力油圧の変化に対して比例増圧弁の倍力油圧室の油圧が鋭敏に変動していまい,車輪の制動力を所望する一定値に安定させるのが困難となることがある。
【0006】
本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたもので,1次マスタシリンダの出力油圧の減少時には比例増圧弁の応答性を鈍らせて,車輪の制動力を所望の一定値に容易に安定させることができる,前記ブレーキ用油圧倍力装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために,本発明は,ブレーキ操作入力に応じて出力油圧を発生する1次マスタシリンダと;油圧源と;前記1次マスタシリンダの出力ポートに連通する制御油圧室及び車輪ブレーキに連通する倍力油圧室を有し,該制御油圧室の油圧に比例した倍力油圧を前記油圧源から該倍力油圧室に引き出す比例増圧弁とを備えた,車両の倍力ブレーキ装置において,前記1次マスタシリンダの出力ポート及び比例増圧弁の制御油圧室間の油路に一方向絞り弁を介裝し,この一方向弁は,1次マスタシリンダの出力油圧の減少時,前記制御油圧室から前記出力ポートへの一方向のみ作動油の流れに抵抗を与えて前記倍力油圧室の減圧に遅れを生じさせるように構成され,また前記比例増圧弁の倍力油圧室と車輪ブレーキとの間に2次マスタシリンダを配設し,この2次マスタシリンダは,シリンダボディと,このシリンダボディのシリンダ孔に前後動可能に嵌装されて,そのシリンダ孔内部を前部の出力油圧室,中間部の第1入力油圧室及び後部の第2入力油圧室に区画する作動ピストンと,この作動ピストンを後退方向に付勢する戻しばねと,作動ピストンの後退位置では第1入力油圧室及び出力油圧室間を連通し,作動ピストンの前進位置ではその間を遮断する弁手段とを備え,第1入力油圧室には前記1次マスタシリンダの出力ポートを,第2入力油圧室には前記比例増圧弁の倍力油圧室を,また出力油圧室には前記車輪ブレーキをそれぞれ接続したことを特徴とする。
【0008】
この特徴によれば,1次マスタシリンダの出力油圧の増加時には,その出力油圧が一方向絞り弁を抵抗無く通過して比例増圧弁の制御油圧室に導入され,該室を直ちに昇圧させることができる。したがって比例増圧弁は,1次マスタシリンダの出力油圧に比例した倍力油圧を油圧源から倍力油圧室に引き出し,車輪ブレーキに供給するので,車輪ブレーキの制動力を即座に高めることができる。また,1次マスタシリンダの出力油圧の減少時には,比例増圧弁の制御油圧室から1次マスタシリンダへの油圧の戻りに一方向絞り弁が一定の抵抗を与え,その戻りを遅延させるため,倍力油圧室の減圧にも遅れを生じ,車輪ブレーキの制動力の減少が緩徐に行われることになる。即ち,1次マスタシリンダの出力油圧の増加特性と減少特性との間にヒステリシスが発生することになるため,制動力を所望の一定値に保とうとする場合,1次マスタシリンダの出力に多少変化があっても,比例増圧弁の倍力油圧室には殆ど油圧変動が起こらず,制動力の一定保持を容易に行うことができる。さらに,油圧源や比例増圧弁の失陥により,2次マスタシリンダの第2入力油圧室を昇圧させ得ない場合でも,1次マスタシリンダの出力油圧を車輪ブレーキに直接伝達して,それを作動させ,フェールセーフを確保することができる。
【0009】
【実施例の形態】
本発明の実施の形態を,添付図面に示す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0010】
図1〜図3は本発明の第1実施例を示すもので,図1は本発明のブレーキ用油圧倍力装置を備えた自動車用ブレーキの油圧回路図,図2は図1における比例増圧弁及び第2マスタシリンダの拡大縦断面図,図3は2次マスタシリンダの特性線図,図4は本発明の第2実施例を示す,図2と同様な拡大縦断面図である。
【0011】
先ず,本発明の第1実施例の説明より始める。
【0012】
図1において,1次マスタシリンダM1 は,ブレーキペダルPからピストンに加えられる入力に応じてブレーキ油圧を出力する一対の前部及び後部出力ポート1f ,1rを備えるタンデム型であり,その前部出力ポート1fから延出した前部入力油路2fに前部比例増圧弁Vf及び前部2次マスタシリンダM2 fが接続され,後部出力ポート1rから延出した後部入力油路2rに後部比例増圧弁Vr及び後部2次マスタシリンダM2 rが接続される。また前部2次マスタシリンダM2 fから延出した前部主ブレーキ油路3fに,左右の前輪を制動する一対の前輪ブレーキBfa,Bfbが接続され,後部2次マスタシリンダM2 rから延出した後部主ブレーキ油路3rに,左右の後輪を制動する一対の後輪ブレーキBra,Brbが接続される。
【0013】
符号5は,前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrに接続される共通の油圧源で,図示しない電動モータにより駆動される油圧ポンプ6と,その吐出油圧を蓄圧するアキュムレータ7とから構成される。このアキュムレータ7の油圧は油圧センサ8により検知され,その検知油圧が下限値以下になると油圧ポンプ6を作動し,上限値以上になると油圧ポンプ6の作動を停止するようになっている。
【0014】
油圧ポンプ6の吸入側は,吸入油路10を介して1次マスタシリンダM1 の作動油タンク11に接続され,その途中に逆流防止用の,並列する第1及び第2一方向弁121 ,122 が設けられる。
【0015】
前部比例増圧弁Vf及び前部2次マスタシリンダM2 fを含む,前輪ブレーキBfa,Bfb用の油圧回路と,後部比例増圧弁Vr及び後部2次マスタシリンダM2 rを含む,後輪ブレーキBra,Brb用の油圧回路とは同一の構成を有するので,それらを代表して前輪ブレーキBfa,Bfb用の油圧回路について,図1及び図2により説明する。
【0016】
図2において,前部比例増圧弁Vfは,ケーシング13と,その一端に隔壁板14を挟んで接合されるキャップ15と,ケーシング13の他端に接合される蓋板16とを備える。キャップ15は,隔壁板14で開口面を閉鎖される有底のシリンダ孔17を有しており,それに摺動自在に嵌装される制御ピストン18により,該シリンダ孔17内は,隔壁板14側の大気圧室19と,それと反対側の制御油圧室20とに区画され,その制御油圧室20に前記前部入力油路2fが接続される。
【0017】
ケーシング13は,隔壁板14で開口面を閉鎖される有底のシリンダ孔21を有しており,それに弁ピストン22が摺動自在に嵌装されると共に,該ピストン22を隔壁板14に向けて付勢する戻しばね23が収容される。上記制御ピストン18及び弁ピストン22により制御ピストン手段32が構成される。
【0018】
隔壁板14には,その中心部に透孔24が穿設される一方,制御ピストン18には,上記透孔24を貫通して,弁ピストン22の端面に当接する小軸18sが突設され,この小軸18sを介して制御ピストン18は弁ピストン22を押動することができる。
【0019】
弁ピストン22には,その両端面間を連通する通孔25と,隔壁板14との対向面で通孔25を前記透孔24に連通する溝26とが設けられ,これらによって,ケーシング13のシリンダ孔21内各部は前記大気圧室19と連通される。このシリンダ孔21又は大気圧室19に戻し油路27が接続され,この戻し油路27の下流端は,前記第1及び第2一方向弁121 ,122 と作動油タンク11との間の吸入油路10に接続される。
【0020】
またケーシング13には,それと一体の隔壁13wを挟んで前記シリンダ孔21と軸方向に並び且つ蓋板16で開口面を閉鎖される有底の装着孔28が設けられており,それに弁ハウジング29が固定的に装着され,それにより装着孔28の底部に倍力油圧室30が画成される。前記弁ピストン22には,隔壁13wを油密且つ摺動自在に貫通して先端を倍力油圧室30に臨ませる反力ピストン31が一体に形成される。この反力ピストン31は,前記制御ピストン18より充分に小径とされる。
【0021】
弁ハウジング29には,アキュムレータ7及び倍力油圧室30間の油路を開閉する入口弁33が設けられる。即ち,入口弁33は,アキュムレータ7から延出する高圧油路34が接続される弁室35と,この弁室35を前記倍力油圧室30に連通する弁孔36と,弁室35に収容されて,弁孔36を閉じるべくばね付勢されるチェック弁37と,弁孔36を緩く貫通してチェック弁37に対向する開弁棒38とから構成され,この開弁棒38は,前記反力ピストン31により押動されるとチェック弁37を開くようになっている。
【0022】
また弁ピストン22には,倍力油圧室30と弁ピストン22の溝26との間の油路を開閉する出口弁40が設けられる。即ち,出口弁40は,反力ピストン31の通孔41を介して倍力油圧室30に連通する弁室42と,この弁室42を弁ピストン22の溝26に連通する弁孔43と,弁室42に収容されて,弁孔43を閉じるべくばね付勢されるチェック弁44と,弁孔43を緩く貫通してチェック弁44に対向する開弁棒45とから構成され,この開弁棒45は,弁ピストン22の後退時,隔壁板14により押動されるとチェック弁44を開くようになっている。
【0023】
次に,前部2次マスタシリンダM2 fは,前部比例増圧弁Vfのケーシング13と一体に形成されたシリンダボディ50と,このシリンダボディ50の有底のシリンダ孔51の前方開口面を閉鎖する端板52とを備える。シリンダ孔51は,大径孔部51b及び小径孔部51sを有する段付きに形成されており,それらに対応した大径ピストン部53b及び小径ピストン部53sを有する作動ピストン53がシリンダ孔51に摺動自在に嵌装される。この作動ピストン53によりシリンダ孔51内は,前部の出力油圧室54,中間の第1入力油圧室551 及び後部の第2入力油圧室552 の三室に区画される。そして第1入力油圧室551 には前部入力油路2fが,出力油圧室54には前記主ブレーキ油路3fがそれぞれ接続される。また第2入力油圧室552 は,シリンダボディ50及びケーシング13に設けられた連通孔56を介して倍力油圧室30に接続される。また出力油圧室54には,作動ピストン53を後退方向へ付勢する戻しばね57が収容される。
【0024】
作動ピストン53には,その中間部を横断して第1入力油圧室551 に開口する長孔58と,この長孔58から大径ピストン部53bの中心部を貫通するリリーフポート59とが形成されると共に,このリリーフポート59を開閉する弁手段としてのリリーフポート弁60が設けられる。上記長孔58は,作動ピストン53の摺動ストロークよりも長い長径を該ピストン53の軸方向に向けて配置される。
【0025】
リリーフポート弁60は,大径ピストン部53bの前端面に形成される有底の円筒状弁室61を有し,その底面にリリーフポート59の前端が開口する。弁室61には,リリーフポート59に弁杆62sを遊挿したポペット弁体62の傘部62fと,リリーフポート59を閉じるべく傘部62fをリリーフポート59側へ付勢する弁ばね63とが収容される。この弁ばね63の固定端を支持するリテーナ64が大径ピストン部53bの先端に嵌着され,このリテーナ64には,弁室61及び出力油圧室54間を連通する通孔65が穿設されている。
【0026】
シリンダボディ50には,作動ピストン53の前記長孔58を貫通する開弁棒66の両端が固定される。この開弁棒66は,作動ピストン53が後退位置を占めるとき,ポペット弁体62の後端を受け止めて,それを開弁させるように配置される。したがって,作動ピストン53の前進時には,ポペット弁体62は直ちに開弁棒66から離れて,弁ばね63の付勢力で閉弁することができる。
【0027】
1次マスタシリンダM1 の出力ポート1fと前部比例増圧弁Vfの制御油圧室20との間を結ぶ前部入力油路2fに一方向絞り弁85が設けられる。この一方向絞り弁85は,出力ポート1fから制御油圧室20への作動油の流れを許容するが,それと反対方向の流れは阻止する逆止弁86と,この逆止弁86と並列に接続されて作動油の流れに一定の抵抗を与える絞り87とから構成される。
【0028】
而して,作動油が出力ポート1fから制御油圧室20に向かって流れるときは,逆止弁86が開弁してその流れを許容するが,制御油圧室20から出力ポート1f側へ流れるときは,逆止弁86の閉弁により絞り87がその流れに抵抗して,1次マスタシリンダM1 への作動油の戻りを遅らせる。
【0029】
再び図1において,前部2次マスタシリンダM2 fの出力油圧室54を左前輪ブレーキBfa及び右前輪ブレーキBfbに接続する主ブレーキ油路3fは,出力油圧室54に連なる上流油路67と,それから分岐して左前輪ブレーキBfa及び右前輪ブレーキBfbにそれぞれ至る左下流油路68a及び右下流油路68bとから構成され,その上流油路67にアンチロック制御用の常開型遮断弁70が介裝される。またこの遮断弁70の下流側で上流油路67には,前部2次マスタシリンダM2 fの第2入力油圧室552 に連なるアンチロックブレーキ油路71が接続され,該油路71にアンチロック制御用の常閉型第1入口弁72が介裝される。これらアンチロック制御用の遮断弁70及び第1入口弁72により第1アンチロック制御弁手段731 が構成される。
【0030】
さらに左右の下流油路68a,68bには,アンチロック制御用の常開型第2入口弁74,74と,一方向弁75,75とが並列に接続される。一方向弁75,75は,対応する第2入口弁74,74の閉弁時,前輪ブレーキBfa,Bfbから前部2次マスタシリンダM2 f側への油圧の戻りを許容するものである。
【0031】
第2入口弁74,74及び一方向弁75,75の下流側で下流油路68a,68bに排出油路77,77が接続され,これら排出油路77,77にアンチロック制御用の常閉型出口弁76,76が介裝される。
【0032】
排出油路77,77の下流端は,一本の油路に纏められて,前記第1一方向弁121 及び油圧ポンプ6間の吸入油路10に接続され,また一本に纏められた排出油路77に油圧リザーバ78が接続される。
【0033】
上記アンチロック制御用の第2入口弁74及び出口弁76により第2アンチロック制御弁手段732 が構成される。
【0034】
尚,後輪ブレーキBra,Brb側の排出油路77の下流端は,前記第2一方向弁122 及び油圧ポンプ6間の吸入油路10に接続される。
【0035】
また前部入力油路2fには自動ブレーキ用の常開型出口弁80が介裝され,この出口弁80の下流側で前部入力油路2fとアキュムレータ7とを結ぶ補助入力油路81に自動ブレーキ用の常閉型入口弁82が介裝される。これら自動ブレーキ用の出口弁80及び入口弁82により自動ブレーキ制御弁手段83が構成される。
【0036】
次に,この実施例の作用について説明する。
【0037】
ブレーキペダルPの踏み込み操作時,1次マスタシリンダM1 の前部及び後部出力ポート1f,1rから出力される油圧は,前部及び後部2次マスタシリンダM2 f,M2 rの第1入力油圧室551 と,前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrの制御油圧室20に供給される。
【0038】
前部2次マスタシリンダM2 fの第1入力油圧室551 に供給された油圧は開弁状態のリリーフポート弁60を通して出力油圧室54,及び前部主ブレーキ油路3fを順次経て,前輪ブレーキBfa,Bfbに伝達して,これらを通常通り作動する。
【0039】
一方,前部比例増圧弁Vfの制御油圧室20に供給された油圧が戻しばね23のセット荷重により規定される所定値以上になると,その油圧により制御ピストン18が戻しばね23を圧縮させつゝ弁ピストン22と共に前進するので,出口弁40では,開弁棒45が隔壁板14から解放されることからチェック弁44が閉じ,続いて,弁ピストン22の前進により反力ピストン31が入口弁33の開弁棒38を押動するので,チェック弁37を開く。すると,アキュムレータ7の油圧が入口弁33を通って,倍力油圧室30に伝達する。その油圧は反力ピストン31の端面に作用して反力を及ぼし,その反力は,弁ピストン22及び制御ピストン18を後退方向へ付勢する。その結果,その反力が,制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力より大となると,両ピストン18,22は後退して,入口弁33を閉弁すると共に,出口弁40を開弁し,これによりアキュムレータ7から倍力油圧室30への油圧の供給を遮断すると共に,倍力油圧室30から大気圧室19側へ油圧をリークさせる。そして制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力が上記反力と釣り合うと,入口弁33及び出口40は共に閉弁して,倍力油圧室30の油圧を保持する。また制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力が上記反力を上回ると,再び両ピストン18,22が前進して,出口弁40を閉弁すると共に,入口弁33を開弁するので,アキュムレータ7から倍力油圧室30への油圧の供給が再開される。このような作用の繰返により,倍力油圧室30の油圧は,制御油圧室20の油圧,即ち1次マスタシリンダM1 の出力油圧に比例して増圧制御される。
【0040】
このように制御される倍力油圧室30の油圧は,連通孔56を経て前部2次マスタシリンダM2 fの第2入力油圧室552 に伝達して,作動ピストン53の小径ピストン部53sを押圧するので,作動ピストン53は前進する。作動ピストン53が前進すると,前述のようにリリーフポート弁60が直ちに閉弁するので,作動ピストン53の前進に応じて,出力油圧室54に油圧が発生し,その油圧は前部主ブレーキ油路3fに出力されて前輪ブレーキBfa,Bfbに伝達し,これらを倍力作動することになる。
【0041】
この間,倍力油圧室30の油圧は反力ピストン31に反力を与え続け,それは油圧的にブレーキペダルPまでフィードバックされるので,操縦者は倍力油圧室30の油圧の大きさ,即ちブレーキ力を感知して,良好な操作フィーリングを得ることができる。
【0042】
また前部2次マスタシリンダM2 fの作動ピストン53は前側の大径ピストン部53b及び後側の小径ピストン部53sを備え,これらの対向面に,第1入力油圧室551 に油圧,即ち1次マスタシリンダM1 の出力油圧を受けるので,リリーフポート弁60が閉弁した状態では,上記対向面の面積差に第1入力油圧室551 の油圧を乗じた推力も作動ピストン53に加わることになり,出力油圧室54の発生油圧の増強に寄与する。
【0043】
また万一,油圧源5に失陥が生じて,倍力油圧室30が昇圧不能となった場合には,第2マスタシリンダM2 fの作動ピストン53は後退限から前進することができず,リリーフポート弁60を開弁状態にしているから,1次マスタシリンダM1 から前部2次マスタシリンダM2 fの第1入力油圧室551 に供給された油圧が,開弁状態のリリーフポート59を通過して出力油圧室54に伝達することができるから,前輪ブレーキBfa,Bfbを1次マスタシリンダM1 の出力油圧により作動することができ,フェールセーフが確保される。
【0044】
制動中,前輪がロックしそうになると,その状況を感知した図示しない電子コンピュータにより,アンチロック制御用の遮断弁70及び第2入口弁74,74を閉弁すると共に,出口弁76,76を開弁するので,前輪ブレーキBfa,Bfbから戻し油路27へ油圧を逃がし,これを直ちに油圧リザーバ78に吸収させ,これにより左右の前輪のロックを未然に回避することができる。
【0045】
前輪ブレーキBfa,Bfbのブレーキ油圧が適当になると,出口弁76,76のみが閉弁状態に戻されて,そのブレーキ油圧を保持する。またそのブレーキ油圧を回復する必要があるときは,第1入口弁72が開弁する一方,第2入口弁74,74が開弁状態に戻されると共に,第2出口弁76,76も閉弁状態に戻されるので,今度は倍力油圧室30の油圧が第1入口弁72及び第2入口弁74,74を経て前輪ブレーキBfa,Bfbに供給され,そのブレーキ油圧を回復することができる。こうして,前輪ブレーキBfa,Bfbは,前輪をロックさせることなく効率良く作動することができる。
【0046】
このようなアンチロック制御中,主ブレーキ油路3fの上流油路67はアンチロック制御用の遮断弁70により遮断され続けるので,前輪ブレーキBfa,Bfbの油圧変動が1次マスタシリンダM1 側へ伝達するキックバック現象が起こらないのみならず,1次マスタシリンダM1 の送り出した作動油が無用に消費されることもないから,ブレーキペダルPの踏み込み量の増加を防ぐことができる。
【0047】
油圧リザーバ78に吸収させた油圧は,油圧ポンプ 6がアキュムレータ7の低下した油圧を回復すべく作動したとき,作動油タンク 11の作動油と共に,油圧ポンプ6に吸入されて,アキュムレータ7に供給される。
【0048】
このように,比較的高価な油圧ポンプ6は,アキュムレータ7の蓄圧用と,ブレーキ油圧の還流用とに共用されるので,コストの低減を図ることができる。しかも油圧リザーバ78の存在により,アンチロック制御中,絶え間なく油圧ポンプ6を作動させ続ける必要もないから,電力消費を極力抑えることができる。
【0049】
また第2出口弁76を介装した排出油路77の下流端は,第1一方向弁121 及び油圧ポンプ6間の吸入油路10に接続されているから,万一,第2出口弁76が故障により開弁の膠着状態を起こしても,前輪ブレーキBfa,Brbのブレーキ油圧が作動油タンク11及び戻し油路27へリークすることを第1及び第2一方向弁121 ,122 によって阻止することができる。
【0050】
ブレーキペダルPから1次マスタシリンダM1 への操作力を解除すると,上記各弁70,72,74,76は当初の状態に復帰する一方,前部比例増圧弁Vfにおいて,弁ピストン22が戻しばね23の付勢力で制御ピストン18と共に後退し,それに伴い入口弁33が閉弁すると共に出口弁40が開弁するので,アキュムレータ7から倍力油圧室30への油圧の供給が絶たれると共に,倍力油圧室30及び前部2次マスタシリンダM2 fの第2入力油圧室552 の油圧が出口弁40を通って戻し油路27へ,そして1次マスタシリンダM1 の作動油タンク11へ戻される。
【0051】
また同時に,前部2次マスタシリンダM2 fの第1入力油室551 の油圧も,1次マスタシリンダM1 側へ解放されるので,作動ピストン53は,戻しばね57の付勢力をもって後退しながら出力油圧室54を減圧させていき,当初の後退限まで後退すると,ポペット弁体62が開弁棒66に受け止められて,リリーフポート弁60が開弁状態とされるので,出力油圧室54の油圧は,リリーフポート59から第1入力油圧室551 を経て1次マスタシリンダM1 側へ解放される。こうして前輪ブレーキBfa,Bfbは非作動状態に復帰する。
【0052】
車両の走行中,図示しない電子制御ユニットが自動ブレーキ用の出口弁80を閉弁すると共に,入口弁82を開弁すると,アキュムレータ7の油圧が補助入力油路81及び前部入力油路2fの下流部を経て前部2次マスタシリンダM2 fの第1入力油圧室551 に伝達し,開弁状態のリリーフポート弁60を通過して,出力油圧室54及び前部ブレーキ油路3fを経て,前輪ブレーキBfa,Bfbへと伝達するので,前輪ブレーキBfa,Bfbを自動的に作動することができる。このとき,出口弁80の閉弁により,アキュムレータ7の油圧の1次マスタシリンダM1 側へのリークは阻止される。
【0053】
その後,入口弁82及び出口弁80が当初の状態に戻されると,前部2次マスタシリンダM2 fの出力油圧室54の油圧は,開弁状態の出口弁80を経て1次マスタシリンダM1 の内部を通り,その作動油タンク11に戻ることになり,前輪ブレーキBfa,Bfbを非作動状態に自動的に復帰させることができる。
【0054】
このように,アキュムレータ7の油圧は,自動ブレーキの作動油圧としても利用されるので,これに蓄圧する油圧ポンプ6の付加価値を高めることができる。
【0055】
後部比例増圧弁Vr及び後部2次マスタシリンダM2 rも上記と同様に作動して後輪ブレーキBra,Brbを前輪ブレーキBfa,Bfbと同様に制御されるものである。
【0056】
ところで,1次マスタシリンダM1 ,2次マスタシリンダM2 f,M2 r及び比例増圧弁Vf,Vrの三者を油路で接続するようにしたので,それらを個々に車両のエンジンルームの狭隘な場所に設置することが可能である。特に,図示例のように,2次マスタシリンダM2 f,M2 rのシリンダボディ50及び比例増圧弁Vf,Vrのケーシング13を一体化して,2次マスタシリンダM2 f,M2 r及び比例増圧弁Vf,Vrをそれぞれ平行に配置すると,構造の簡素化とコンパクト化を図ることができて,好都合である。
【0057】
また,1次マスタシリンダM1 の出力ポート1fと比例増圧弁Vf,Vrの制御油圧室20との間の入力油路2f,2rに一方向絞り弁85が介裝されるので,1次マスタシリンダM1 の出力油圧の増加時には,その出力油圧が一方向絞り弁85の逆止弁86を抵抗無く通過して比例増圧弁Vf,Vrの制御油圧室20に到達し,該油圧室20を直ちに昇圧させるので,比例増圧弁Vf,Vrは,1次マスタシリンダM1 の出力油圧に比例した倍力油圧を油圧源5から倍力油圧室に引き出し,前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBra,Brbに供給するので,それらの制動力を即座に高めることができる。また,1次マスタシリンダM1 の出力油圧の減少時には,比例増圧弁Vf,Vrの制御油圧室20から1次マスタシリンダM1 への油圧の戻りに一方向絞り弁85の絞り87が一定の抵抗を与え,その戻りを遅延させるので,倍力油圧室30の減圧にも遅れを生じ,前輪ブレーキBfa,Bfb及び後輪ブレーキBfr,Brbの制動力の減少が緩徐に行われることになる。したがって,その制動力を所望の一定値に保とうとする場合,1次マスタシリンダM1 の出力に多少変化があっても,比例増圧弁Vf,Vrの倍力油圧室30には殆ど油圧変動が起こらず,制動力の一定保持を容易に行うことができる。
【0058】
この間の1次マスタシリンダM1 の出力油圧と,前輪ブレーキBf,Brの制動力との関係を示すと,図3のようになる。同図から明らかなように,1次マスタシリンダM 1 の出力油圧の増加特性と減少特性との間にヒステリシスが発生し,このヒステリシスが比例増圧弁Vf,Vrの倍力油圧室30の油圧の安定化に寄与するのである。
【0059】
次に,図4により本発明の第2実施例について説明する。
【0060】
この第2実施例では,前部及び後部比例増圧弁Vf,Vrの制御油圧室20が前部及び後部2次マスタシリンダM2 f,M2 rの各第1入力油圧室551 を介して前部及び後部入力油路2f,2rに接続され,上記第1入力油圧室551 の入口に一方向絞り弁85が装着される。その他の構成は前実施例と同様であるので,図中,前実施例と対応する部分には同一の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0061】
この第2実施例によれば,一方向絞り弁85を前部及び後部2次マスタシリンダM2 f,M2 rによって支持することができ,その支持構造を簡単にすることができる。
【0062】
本発明は,上記実施例に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が可能である。例えば,前部及び後部2次マスタシリンダM2 f,M2 rのリリーフポート弁60に代えて,シリンダ孔51の内面に開口するリリーフポートを作動ピストン53前端のカップシールにより開閉するサイドポート型に構成することもできる。また本発明は自動二輪車のブレーキ用油圧倍力装置への適用も可能である。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば,ブレーキ操作入力に応じて出力油圧を発生する1次マスタシリンダと;油圧源と;前記1次マスタシリンダの出力ポートに連通する制御油圧室及び車輪ブレーキに連通する倍力油圧室を有し,該制御油圧室の油圧に比例した倍力油圧を前記油圧源から該倍力油圧室に引き出す比例増圧弁とを備えた,車両の倍力ブレーキ装置において,前記1次マスタシリンダの出力ポート及び比例増圧弁の制御油圧室間の油路に一方向絞り弁を介裝し,この一方向弁は,1次マスタシリンダの出力油圧の減少時,前記制御油圧室から前記出力ポートへの一方向のみ作動油の流れに抵抗を与えて前記倍力油圧室の減圧に遅れを生じさせるように構成され,また前記比例増圧弁の倍力油圧室と車輪ブレーキとの間に2次マスタシリンダを配設し,この2次マスタシリンダは,シリンダボディと,このシリンダボディのシリンダ孔に前後動可能に嵌装されて,そのシリンダ孔内部を前部の出力油圧室,中間部の第1入力油圧室及び後部の第2入力油圧室に区画する作動ピストンと,この作動ピストンを後退方向に付勢する戻しばねと,作動ピストンの後退位置では第1入力油圧室及び出力油圧室間を連通し,作動ピストンの前進位置ではその間を遮断する弁手段とを備え,第1入力油圧室には前記1次マスタシリンダの出力ポートを,第2入力油圧室には前記比例増圧弁の倍力油圧室を,また出力油圧室には前記車輪ブレーキをそれぞれ接続したので,1次マスタシリンダの出力油圧の増加時には,その出力油圧が一方向絞り弁を抵抗無く通過して比例増圧弁の制御油圧室に導入され,該室を直ちに昇圧させることができ,したがって比例増圧弁は,1次マスタシリンダの出力油圧に比例した倍力油圧を油圧源から倍力油圧室に引き出し,車輪ブレーキに供給するので,車輪ブレーキの制動力を即座に高めることができる。
【0064】
また,1次マスタシリンダの出力油圧の減少時には,比例増圧弁の制御油圧室から1次マスタシリンダへの油圧の戻りに一方向絞り弁が一定の抵抗を与え,その戻りを遅延させるため,倍力油圧室の減圧にも遅れを生じ,車輪ブレーキの制動力の減少が緩徐に行われることになる。即ち,1次マスタシリンダの出力油圧の増加特性と減少特性との間にヒステリシスが発生することになるため,制動力を所望の一定値に保とうとする場合,1次マスタシリンダの出力に多少変化があっても,比例増圧弁の倍力油圧室には殆ど油圧変動が起こらず,制動力の一定保持を容易に行うことができる。
【0065】
さらに,油圧源や比例増圧弁の失陥により,2次マスタシリンダの第2入力油圧室を昇圧させ得ない場合でも,1次マスタシリンダの出力油圧を車輪ブレーキに直接伝達して,それを作動させ,フェールセーフを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係るブレーキ用油圧倍力装置を備えた自動車用ブレーキの油圧回路図。
【図2】 図1における比例増圧弁及び第2マスタシリンダの拡大縦断面図。
【図3】 1次マスタシリンダの出力油圧と車輪ブレーキの制動力との関係を示す特性線図。
【図4】 本発明の第2実施例を示す,図2と同様な断面図。
【符号の説明】
Bfa・・・・車輪ブレーキ(左前輪ブレーキ)
Bfb・・・・車輪ブレーキ(右前輪ブレーキ)
Bra・・・・車輪ブレーキ(左後輪ブレーキ)
Brb・・・・車輪ブレーキ(右後輪ブレーキ)
1 ・・・・・1次マスタシリンダ
2 f,M 2 r・・・・2次マスタシリンダ
Vf・・・・・比例増圧弁(前部比例増圧弁)
Vr・・・・・比例増圧弁(後部比例増圧弁)
1f・・・・・前部出力ポート(出力ポート)
1r・・・・・後部出力ポート(出力ポート)
5・・・・・・油圧源
20・・・・・制御油圧室
30・・・・・倍力油圧室
31・・・・・反力ピストン
50・・・・・シリンダボディ
51・・・・・シリンダ孔
54・・・・・出力油圧室
53・・・・・作動ピストン
55 1 ・・・・第1入力油圧室
55 2 ・・・・第2入力油圧室
57・・・・・戻しばね
62・・・・・弁手段
85・・・・・一方向絞り弁

Claims (1)

  1. 操作入力に応じて出力油圧を発生する1次マスタシリンダ(M1 )と;油圧源(5)と;前記1次マスタシリンダ(M1 )の出力ポート(1f,1r)に連通する制御油圧室(20),及び車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)に連通する倍力油圧室(30)を有し,該制御油圧室(20)の油圧に比例した倍力油圧を前記油圧源(5)から該倍力油圧室(30)に引き出す比例増圧弁(Vf,Vr)とを備えた,ブレーキ用油圧倍力装置において,
    前記1次マスタシリンダ(M1 )の出力ポート(1f,1r)及び比例増圧弁(Vf,Vr)の制御油圧室(20)間の油路(2f,2r)に一方向絞り弁(85)を介裝し,この一方向弁(85)は,1次マスタシリンダ(M 1 )の出力油圧の減少時,前記制御油圧室(20)から前記出力ポート(1f,1r)への一方向のみ作動油の流れに抵抗を与えて前記倍力油圧室(30)の減圧に遅れを生じさせるように構成され,また前記比例増圧弁(Vf,Vr)の倍力油圧室(30)と車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)との間に2次マスタシリンダ(M 2 f,M 2 r)を配設し,この2次マスタシリンダ(M 2 f,M 2 r)は,シリンダボディ(50)と,このシリンダボディ(50)のシリンダ孔(51)に前後動可能に嵌装されて,そのシリンダ孔(51)内部を前部の出力油圧室(54),中間部の第1入力油圧室(55 1 )及び後部の第2入力油圧室(55 2 )に区画する作動ピストン(53)と,この作動ピストン(53)を後退方向に付勢する戻しばね(57)と,作動ピストン(53)の後退位置では第1入力油圧室(55 1 )及び出力油圧室(54)間を連通し,作動ピストン(53)の前進位置ではその間を遮断する弁手段(62)とを備え,第1入力油圧室(55 1 )には前記1次マスタシリンダ(M 1 )の出力ポート(1f,1r)を,第2入力油圧室(55 2 )には前記比例増圧弁(Vf,Vr)の倍力油圧室(30)を,また出力油圧室(54)には前記車輪ブレーキ(Bfa,Bfb,Bra,Brb)をそれぞれ接続したことを特徴とする,ブレーキ用油圧倍力装置。
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