JPH10166024A - 鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。 - Google Patents
鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。Info
- Publication number
- JPH10166024A JPH10166024A JP8346561A JP34656196A JPH10166024A JP H10166024 A JPH10166024 A JP H10166024A JP 8346561 A JP8346561 A JP 8346561A JP 34656196 A JP34656196 A JP 34656196A JP H10166024 A JPH10166024 A JP H10166024A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steel strip
- width direction
- cooling
- camber
- nozzle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は鋼帯の冷却設備において、均一冷却
を実現しようとするものである。 【解決手段】 鋼帯幅方向に放射型に配列されたノズル
群から鋼帯に冷媒を吹き付け連続的に冷却する設備にお
いて、鋼帯幅方向反り曲率半径が鋼帯幅方向反り凹面に
配置されたノズルの放射配列曲率半径よりも大きくして
冷媒が鋼帯上に滞留しないように、鋼帯幅方向反りを制
御する方法。又は、水平に配列されたノズル群から鋼帯
に冷媒を吹き付け連続的に冷却する設備において、鋼帯
の幅方向反り方向がノズル面に凸となるようにして冷媒
が鋼帯上に滞留しないように、鋼帯幅方向反りを制御す
る方法。
を実現しようとするものである。 【解決手段】 鋼帯幅方向に放射型に配列されたノズル
群から鋼帯に冷媒を吹き付け連続的に冷却する設備にお
いて、鋼帯幅方向反り曲率半径が鋼帯幅方向反り凹面に
配置されたノズルの放射配列曲率半径よりも大きくして
冷媒が鋼帯上に滞留しないように、鋼帯幅方向反りを制
御する方法。又は、水平に配列されたノズル群から鋼帯
に冷媒を吹き付け連続的に冷却する設備において、鋼帯
の幅方向反り方向がノズル面に凸となるようにして冷媒
が鋼帯上に滞留しないように、鋼帯幅方向反りを制御す
る方法。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は鋼帯の冷却設備にお
ける鋼帯幅方向反り制御方法に関するものである。
ける鋼帯幅方向反り制御方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図１において、鋼帯１の加熱過程又は圧
延など加熱炉・圧延機等上流プロセス３の後面などに設
置される幅方向反り矯正装置２を伴った冷却装置４にお
いては、ノズルにより水又はガスの冷媒を鋼帯に吹き付
け冷却する装置が主流である。鋼帯の冷却装置通過の
際、鋼帯反り形状は搬送ローラー径、搬送ローラークラ
ウン、鋼帯サイズ、鋼帯材質、鋼帯温度、通板速度等に
より、様々に変化する。
延など加熱炉・圧延機等上流プロセス３の後面などに設
置される幅方向反り矯正装置２を伴った冷却装置４にお
いては、ノズルにより水又はガスの冷媒を鋼帯に吹き付
け冷却する装置が主流である。鋼帯の冷却装置通過の
際、鋼帯反り形状は搬送ローラー径、搬送ローラークラ
ウン、鋼帯サイズ、鋼帯材質、鋼帯温度、通板速度等に
より、様々に変化する。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この様な場合、鋼帯の
幅方向の反りが鋼帯幅方向の不均一冷却を引き起こし、
材質不具合等の種々の問題を引き起こす。図２は冷媒が
不均一に鋼帯上に滞留する様子を示す図であるが、幅方
向反りが幅方向不均一冷却を引き起こすメカニズムとし
ては、幅方向に反った鋼帯６の幅方向反り凹面方向から
水平に配置された冷媒噴射ノズル７により噴射した冷媒
８が鋼帯幅方向反りに沿って中央に集まり冷媒の不均一
な滞留５となって、この部分の過冷却を引き起こすから
である（図２）。 本発明は鋼帯の冷却設備における鋼
帯幅方向の不均一冷却を解決しようとするものである。
幅方向の反りが鋼帯幅方向の不均一冷却を引き起こし、
材質不具合等の種々の問題を引き起こす。図２は冷媒が
不均一に鋼帯上に滞留する様子を示す図であるが、幅方
向反りが幅方向不均一冷却を引き起こすメカニズムとし
ては、幅方向に反った鋼帯６の幅方向反り凹面方向から
水平に配置された冷媒噴射ノズル７により噴射した冷媒
８が鋼帯幅方向反りに沿って中央に集まり冷媒の不均一
な滞留５となって、この部分の過冷却を引き起こすから
である（図２）。 本発明は鋼帯の冷却設備における鋼
帯幅方向の不均一冷却を解決しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼帯幅方向に
放射型に配列されたノズル群から鋼帯に冷媒を吹き付け
連続的に冷却する設備において、鋼帯幅方向反り曲率半
径が鋼帯幅方向反り凹面に配置されたノズルの放射配列
曲率半径よりも大きくして冷媒が鋼帯上に滞留しないよ
うに、鋼帯幅方向反りを制御する方法。又は、平行に配
列されたノズル群から鋼帯に冷媒を吹き付け連続的に冷
却する設備において、鋼帯の幅方向反り方向がノズル面
に凸となるようにして冷媒が鋼帯上に滞留しないよう
に、鋼帯幅方向反りを制御する方法である。
放射型に配列されたノズル群から鋼帯に冷媒を吹き付け
連続的に冷却する設備において、鋼帯幅方向反り曲率半
径が鋼帯幅方向反り凹面に配置されたノズルの放射配列
曲率半径よりも大きくして冷媒が鋼帯上に滞留しないよ
うに、鋼帯幅方向反りを制御する方法。又は、平行に配
列されたノズル群から鋼帯に冷媒を吹き付け連続的に冷
却する設備において、鋼帯の幅方向反り方向がノズル面
に凸となるようにして冷媒が鋼帯上に滞留しないよう
に、鋼帯幅方向反りを制御する方法である。
【０００５】
【発明の実施の形態】鋼帯が幅方向反り状態となりその
凹面から冷媒を吹き付けた場合、図２に示すように冷媒
８が中央に滞留５して不均一な冷却となってしまう。鋼
帯上に噴射された冷媒が鋼帯上に不均一に滞留して部分
的過冷却すなわち不均一冷却となるのを防ぐためには、
冷媒８を鋼帯上から速やかに排出しなければならない。
これを実現するためには冷媒の鋼帯へ衝突後の冷媒が速
やかに板幅方向へ排出されるように冷媒と鋼帯の衝突角
度を設定すればよい。具体的には図３に示すように幅方
向反り凹面に配置された冷媒噴出ノズル９を幅方向に放
射状に配列したうえで、鋼帯幅方向反り曲率半径１１が
ノズル設置曲率半径１０よりも大きくなるように鋼帯幅
方向反りを矯正してやればよい。または水平配列の噴射
ノズル７の場合には常に鋼帯幅方向反り方向がノズル面
に凸１２となるように鋼板幅方向反りを矯正すればよ
い。（図４）
凹面から冷媒を吹き付けた場合、図２に示すように冷媒
８が中央に滞留５して不均一な冷却となってしまう。鋼
帯上に噴射された冷媒が鋼帯上に不均一に滞留して部分
的過冷却すなわち不均一冷却となるのを防ぐためには、
冷媒８を鋼帯上から速やかに排出しなければならない。
これを実現するためには冷媒の鋼帯へ衝突後の冷媒が速
やかに板幅方向へ排出されるように冷媒と鋼帯の衝突角
度を設定すればよい。具体的には図３に示すように幅方
向反り凹面に配置された冷媒噴出ノズル９を幅方向に放
射状に配列したうえで、鋼帯幅方向反り曲率半径１１が
ノズル設置曲率半径１０よりも大きくなるように鋼帯幅
方向反りを矯正してやればよい。または水平配列の噴射
ノズル７の場合には常に鋼帯幅方向反り方向がノズル面
に凸１２となるように鋼板幅方向反りを矯正すればよ
い。（図４）
【０００６】また鋼帯の表裏両面に冷媒噴出ノズルを設
置する装置の場合には、両面とも平行に噴出するノズル
を設置した場合上記の観点に立てば幅方向反りを厳密に
０と制御する必要がある。ところが幅方向反りは通板速
度や板厚等により変化するため現実的に幅方向反りを０
に制御し続けることは不可能である。しかしその片方あ
るいは両方を放射配列ノズルにすることにより、本発明
によれば幅方向反り制御範囲が広くなり現実的なプロセ
スとすることが可能である。
置する装置の場合には、両面とも平行に噴出するノズル
を設置した場合上記の観点に立てば幅方向反りを厳密に
０と制御する必要がある。ところが幅方向反りは通板速
度や板厚等により変化するため現実的に幅方向反りを０
に制御し続けることは不可能である。しかしその片方あ
るいは両方を放射配列ノズルにすることにより、本発明
によれば幅方向反り制御範囲が広くなり現実的なプロセ
スとすることが可能である。
【０００７】
【実施例】具体的実施例を図１に示す。今回は鋼帯冷間
圧延後の連続焼鈍炉の冷却装置に本発明を適用した。こ
のとき幅方向反り矯正装置としてロールを鋼帯に押しつ
ける方法としたが、冷却帯以前すなわち加熱炉出側に設
置した場合この部分では鋼帯強度が低く、搬送ローラー
上での絞り等の問題発生が懸念されたので冷却帯途中に
設けた。幅方向反り矯正装置上流の冷却帯部分では幅方
向反りは矯正されないが、この部分では冷却が膜沸騰す
なわちバーンアウト状態で熱伝達係数が低いため、無視
した。また放射配列ノズルの配置曲率半径は１５００ｍ
ｍとした。
圧延後の連続焼鈍炉の冷却装置に本発明を適用した。こ
のとき幅方向反り矯正装置としてロールを鋼帯に押しつ
ける方法としたが、冷却帯以前すなわち加熱炉出側に設
置した場合この部分では鋼帯強度が低く、搬送ローラー
上での絞り等の問題発生が懸念されたので冷却帯途中に
設けた。幅方向反り矯正装置上流の冷却帯部分では幅方
向反りは矯正されないが、この部分では冷却が膜沸騰す
なわちバーンアウト状態で熱伝達係数が低いため、無視
した。また放射配列ノズルの配置曲率半径は１５００ｍ
ｍとした。
【０００８】幅９２０ｍｍの鋼帯を通板し、幅方向反り
矯正装置にて鋼帯幅方向反りをノズル側に凹で幅方向反
り曲率半径約１０６０ｍｍとして、約４００℃冷却し
た。その結果板エッジ部を除く幅方向の温度差は約５０
℃であった。（図５ａ） 次に同じ条件で、鋼帯幅方向反りをノズル側に凹で幅方
向反り曲率半径は３５００ｍｍとしたら、幅方向温度差
は約１０℃に低減できた。（図５ｂ） 以上により本発明の有用性が確認された。
矯正装置にて鋼帯幅方向反りをノズル側に凹で幅方向反
り曲率半径約１０６０ｍｍとして、約４００℃冷却し
た。その結果板エッジ部を除く幅方向の温度差は約５０
℃であった。（図５ａ） 次に同じ条件で、鋼帯幅方向反りをノズル側に凹で幅方
向反り曲率半径は３５００ｍｍとしたら、幅方向温度差
は約１０℃に低減できた。（図５ｂ） 以上により本発明の有用性が確認された。
【０００９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば冷
却装置内での不均一冷却を画期的に低減できる。
却装置内での不均一冷却を画期的に低減できる。
【図１】本発明装置のプロセスへの適用例を示す図であ
る。
る。
【図２】鋼帯幅方向反りにより、水平に配置されたノズ
ルから噴射された冷媒が不均一に鋼帯上に滞留する様子
を鋼帯断面方向で示した図である。
ルから噴射された冷媒が不均一に鋼帯上に滞留する様子
を鋼帯断面方向で示した図である。
【図３】放射配列と幅方向反り矯正装置の組み合わせに
より、冷媒が鋼帯上で不均一に滞留しない様子を鋼帯断
面方向で示した図である。
より、冷媒が鋼帯上で不均一に滞留しない様子を鋼帯断
面方向で示した図である。
【図４】鋼帯凸面から冷媒を噴射し、冷媒が鋼帯上で不
均一に滞留しない様子を鋼帯断面方向で示した図であ
る。
均一に滞留しない様子を鋼帯断面方向で示した図であ
る。
【図５】冷却帯出側での従来及び本発明の鋼帯幅方向温
度分布を示した図である。
度分布を示した図である。
１ 鋼帯 ２ 幅方向反り矯正装置 ３ 加熱炉・圧延機等上流プロセス ４ 冷却装置 ５ 冷媒の不均一な滞留 ６ 幅方向に反った鋼帯 ７ 水平に配置された冷媒噴射ノズル ８ 冷媒 ９ 放射型に配置された冷媒噴射ノズル １０ 放射配列ノズルの曲率半径 １１ 鋼帯幅方向反りの曲率半径 １２ ノズル面に凸側の幅方向反りとなった鋼帯 １３ 従来の鋼帯幅方向温度分布 １４ 本発明適用以降の鋼帯幅方向温度分布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 規之 千葉県富津市新富20−１ 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内
Claims (2)
- 【請求項１】 鋼帯幅方向に放射型に配列されたノズル
群から鋼帯に冷媒を吹き付け連続的に冷却する設備にお
いて、鋼帯幅方向反り曲率半径が鋼帯幅方向反り凹面に
配置されたノズルの放射配列曲率半径よりも大きくして
冷媒が鋼帯上に滞留しないようにすることを特徴とする
鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。 - 【請求項２】 鋼帯幅方向に水平に配列されたノズル群
から鋼帯に冷媒を吹き付け連続的に冷却する設備におい
て、鋼帯の幅方向反り方向がノズル面に凸となるように
して冷媒が鋼帯上に滞留しないようにすることを特徴と
する鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8346561A JPH10166024A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8346561A JPH10166024A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10166024A true JPH10166024A (ja) | 1998-06-23 |
Family
ID=18384266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8346561A Withdrawn JPH10166024A (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10166024A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002286605A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 高歪速度疲労試験方法及び装置 |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP8346561A patent/JPH10166024A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002286605A (ja) * | 2001-03-23 | 2002-10-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 高歪速度疲労試験方法及び装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4785646A (en) | Method of cooling hot-rolled steel plate | |
| KR100187334B1 (ko) | 열간압연방법과 금속밴드용 열간압연기 | |
| JPS6356295B2 (ja) | ||
| JP2001286925A (ja) | 鋼板の水冷装置とその水冷方法 | |
| JPH10249429A (ja) | 鋼板の冷却装置及び方法 | |
| JPH10166024A (ja) | 鋼帯の冷却設備における鋼帯幅方向反り制御方法。 | |
| JP3287254B2 (ja) | 高温鋼板の冷却方法および装置 | |
| JP2000280017A (ja) | 鋼板の冷却方法およびその装置 | |
| JPH0671328A (ja) | 熱延鋼板の冷却制御装置 | |
| KR950010160B1 (ko) | 열연강판의 균일냉각장치 | |
| JPH06170420A (ja) | 熱間圧延用ハイス系ロールの冷却方法およびその装置 | |
| JP3800722B2 (ja) | 高温鋼板の冷却方法 | |
| JPS6248732B2 (ja) | ||
| JPS5916617A (ja) | 厚鋼板のオンライン冷却装置 | |
| JP3617448B2 (ja) | 鋼板の水切り方法および装置 | |
| JPH0596320A (ja) | 厚鋼板の均一冷却方法 | |
| JP3722101B2 (ja) | 熱延鋼帯の冷却制御方法 | |
| JP2003071513A (ja) | 熱延鋼板の冷却方法 | |
| JPH0583619B2 (ja) | ||
| JP2575873B2 (ja) | 薄鋼板連続焼鈍設備 | |
| JP2001252707A (ja) | 圧延装置及び圧延方法 | |
| JP3815410B2 (ja) | 熱延鋼帯の冷却制御方法 | |
| JPH1157836A (ja) | 鋼板の冷却方法およびその装置 | |
| JP3173574B2 (ja) | 高温鋼板の冷却装置 | |
| JPS61193717A (ja) | 鋼板の均一冷却方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040302 |