JPH10164829A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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JPH10164829A
JPH10164829A JP31622696A JP31622696A JPH10164829A JP H10164829 A JPH10164829 A JP H10164829A JP 31622696 A JP31622696 A JP 31622696A JP 31622696 A JP31622696 A JP 31622696A JP H10164829 A JPH10164829 A JP H10164829A
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Application number
JP31622696A
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English (en)
Inventor
Keiji Iwata
圭司 岩田
Sadaji Tamoto
貞治 田本
Shigeki Mochizuki
重樹 望月
Keiji Sano
圭二 佐野
Masaya Iwasaki
雅也 岩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yutaka Electric Mfg Co Ltd
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Yutaka Electric Mfg Co Ltd
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定電圧特性に優れ、かつ出力波形の乱れがな
く力率の高い交流直流電力変換装置を得る。 【解決手段】 入力交流電圧電流を全波整流した後、ス
イッチング素子によりスイッチングするようにした電力
変換装置において、マイクロコンピュータ20は出力電
圧を検出した信号(3)に基づいてスイッチング信号の
デューティ比を演算する。この演算はゼロクロス検出回
路24で入力交流電圧のゼロクロス点を検出する毎に行
われる。演算されたデューティ比を示すデータは、クロ
ック信号、ラッチ信号、リセット信号を用いて絶縁回路
29を通じてD/Aコンバータ21にシリアル送信され
アナログ値に変換される。PWM回路22は上記アナロ
グ値に応じたデューティ比を有するスイッチング信号
(1)を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電力を整流し
た後、スイッチングすることにより所定の直流電力を得
る電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図19は交流電力を直流電力に変換する
従来の電力変換装置を示す。この電力変換装置は交流電
源1からのグランドを中心に正、負方向に振れる入力電
圧波形2を所定の直流電力に変換して負荷13に供給す
るものである。ここでは直流電力として出力電圧波形1
4で示すように、負の半波が正の半波に反転した、又は
その逆に反転して成る同極性の脈流電圧を含む場合も含
むものとする。
【0003】図19において、交流電源1からの上記入
力電圧波形2を有する入力交流電圧電流はコンデンサ3
及びダイオードブリッジ4により全波整流された後、F
ET等のトランジスタから成るスイッチング素子5によ
りスイッチングされる。スイッチング素子5は電力制御
回路6から得られるスイッチング信号としてのオンオフ
指示信号7に基づいて駆動回路8によりオンオフ制御さ
れる。
【0004】スイッチング素子5がオンになると、ダイ
オード9の両端に電圧が加えられ、この電圧はローパス
フィルタを構成するインダクタンス10、コンデンサ1
1、12により整流平滑された後、負荷13に電力を供
給する。また、スイッチング素子5がオフになると、イ
ンダクタンス10に蓄積されたエネルギーにより、ダイ
オード9のアノード側からカソード、インダクタンス1
0方向に電流が流れることにより、負荷13に電力を供
給する。以上の動作が繰り返されることにより、負荷1
3には上記出力電圧波形14を有する直流電力が供給さ
れる。
【0005】また、出力電圧検出回路15は負荷13に
加えられる電圧を検出し、出力電流検出回路16は負荷
13に流れる電流を検出抵抗17により検出する。電力
制御回路6は上記検出された電圧、電流値に基づいてオ
ンオフ指示信号7のデューティ比を出力される直流電力
が所定の大きさとなるように演算して求める。
【0006】このような電力変換装置は、小型、高効率
という特徴を持つことから、従来よりコンピュータをは
じめとする情報機器やプラスチックパイプ溶着用等の各
種電子機器の電源として広く用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の交
流直流電力変換装置においては、入力変動や負荷変動に
対する出力電圧の安定度を高め、乱調のない出力波形を
得て力率を良くするために、多数のアナログICやアナ
ログ素子等の部品を組み合わせた複雑な回路構成となっ
ていた。このため各部品を搭載する基板のサイズが大き
くなり、またその組立工程が複雑になるという問題があ
った。
【0008】また、出力の安定度や出力波形精度及び力
率をさらに高めたり、素子の破壊を防ぐために過電流抑
止機能等の保護機能を持たせたりする等、装置の性能を
より向上させるための機能を追加すると、部品点数はさ
らに増加し、回路構成も益々複雑になるという問題があ
った。
【0009】本発明は上記のような問題を解決し、少数
部品で出力特性に優れた電力変換装置を得ることを目的
とするもので、特に出力電圧、出力波形精度及び力率を
高め、また過電流抑止機能やソフトスタート機能等の保
護機能を少数部品で実現することのできる電力変換装置
を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明においては、入力
交流電圧電流を整流する整流手段と、上記整流された電
圧電流をスイッチング信号に応じてスイッチングし、出
力電圧電流を得るスイッチング手段と、上記入力交流電
圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出手段と、上
記出力電圧を検出する電圧検出手段と、上記検出された
出力電圧に基づいて上記出力電圧が電圧設定値となるよ
うな上記スイッチング信号のデューティ比を求める演算
を上記検出されたゼロクロス点毎に行う演算手段と、上
記演算されたデューティ比を有する上記スイッチング信
号を発生して上記スイッチング手段を制御する制御手段
とを設けている。
【0011】
【作用】本発明によれば、スイッチング信号のデューテ
ィ比は出力電圧のフィードバックにより定められ、出力
電圧は電圧設定値に追従する。また、演算手段によるデ
ューティ比の演算を入力交流電圧のゼロクロス点を検出
したタンミングで行うので、出力波形の乱れが軽減さ
れ、力率が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は本発明による電力変換装置
を示すもので、前述した図19の従来装置と実質的に同
一部分には同一番号を付して重複する説明を省略する。
図1においては、本発明による電力制御回路30が設け
られており、この電力制御回路30よりスイッチング信
号としてのオンオフ指示信号(1)を駆動回路8に与え
るようにしている。また交流電源1からの入力交流電圧
を検出するための検出トランス31が設けられ、検出さ
れた入力交流電圧波形を示す信号(5)(6)(7)
(8)が電力制御回路30に加えられるように成されて
いる。
【0013】電力制御回路30は、上記信号(5)〜
(8)と出力電流検出回路16で検出された電流値
(2)と出力電圧検出回路15で検出された電圧値
(3)とに基づいて後述する所定の演算処理を行うこと
により、出力電圧を一定に制御するためのデューティ比
を持つオンオフ指示信号(1)を作成して駆動回路8に
与えるようにしている。
【0014】また、ダイオードブリッジ4とスイッチン
グ素子5との間には、インダクタンス32とコンデンサ
33とから成るローパスフィルタ34が設けられてい
る。このローパスフィルタ34を設けることにより、ダ
イオードブリッジ4で全波整流された波形の高調波成分
を除去して波形の乱れをなくし、力率を1に保つように
している。
【0015】また、交流電源1とダイオードブリッジ4
との間には、フィルタ回路35が設けられている。この
フィルタ回路35はコンデンサ36、37、38、3
9、40、及びインダクタンス41により図示のように
構成され、入力交流電圧の高調波成分を除去するように
している。
【0016】さらに交流電源1とダイオードブリッジ4
との間には、本装置の動作、停止を行うためのリレース
イッチ42、43が設けられ、このリレースイッチ4
2、43は、電力制御回路30から与えられる通電指示
信号(4)により動作されるリレー駆動回路44により
オンオフ制御されるように成されている。
【0017】図2に電力制御回路30の実施の形態を示
す。この電力制御回路30は主として8ビットマイクロ
コンピュータ20とD/Aコンバータ21とPWM(パ
ルス幅変調)回路22とから構成され、PWM回路22
からオンオフ指示信号(1)が出力されるように成され
ている。
【0018】コンピュータ20は、入力側に電源用端子
Vcc、Vssと、発振器25が接続される端子XI
N、XOUTが設けられると共に、A/D変換入力ポー
トA/D1、A/D2、A/D3が設けられ、さらにゼ
ロクロス検出回路24が接続される割込みポートINT
1、INT2及びリセットスイッチ26が接続されるR
ESET端子が設けられている。上記ポートA/D1に
は整流フィルタ回路23が接続されている。また出力側
には出力ポート0〜5が設けられている。出力ポート0
は負荷13に通電を開始するスイッチ27が接続され、
出力ポート5からはインバータ28を介して前記通電指
示信号(4)が出力される。
【0019】上記A/D1ポートには、検出トランス3
1で検出された前記信号(5)(6)電圧が整流フィル
タ回路23で整流、ノイズ除去され、かつ負の半波が正
の半波に反転されて成る脈流電圧が加えられる。コンピ
ュータ20はこの脈流電圧の瞬時値を例えば約416.
6μsのサンプリング周期でディジタル値に変換して読
み込む。
【0020】上記A/D2ポートには、出力電圧検出回
路15で検出された電圧値(3)(出力電圧瞬時値の絶
対値)が加えられ、コンピュータ20はこの電圧値
(3)を例えば約208.3μsのサンプリング周期で
ディジタル変換して読み込む。また、上記A/D3ポー
トには、出力電流検出回路16で検出された電流値
(2)(出力電流瞬時値の絶対値)が加えられ、コンピ
ュータ20はこの電流値(2)を例えば約416.6μ
sのサンプリング周期でディジタル変換して読み込む。
尚、A/D1、A/D2、A/D3ポートにおける上記
各サンプリング周期は、後述するタイマー0の割り込み
周期の設定値に依存するものである。
【0021】また、検出トランス31で検出された前記
信号(7)(8)の電圧は、グランドを中心に正負方向
に振れる50Hzの正弦波である。この正弦波の信号
(7)(8)はゼロクロス検出回路24により、正弦波
が負から正方向にグランドと交差するゼロ点で立上がる
エッジを有すると共に、正から負方向にグランドと交差
するゼロ点で立下るエッジを有する50Hzの矩形波と
なる。この矩形波は割り込みポートINT1とINT2
に加えられる。尚、上記正弦波の周波数を50Hzとし
たが、60Hz又は他の所定の周波数であってもよい。
【0022】また、発振器25はf=9.8304MH
zのクロック信号をコンピュータ20に供給している。
このコンピュータ20は、後述するように検出された電
圧値(3)をフィードバックして出力電圧を一定に安定
化するように、スイッチング素子5を駆動するオンオフ
指示信号(1)のデューティ比を計算する。本実施の形
態では、コンピュータ20は10ビットの精度でデュー
ティ比を算出する。算出した10ビットのシリアルデー
タはDATA用出力ポート1から出力される。このとき
CLOCK用出力ポート2、LATCH用出力ポート3
及びD/Aリセット用出力ポート4からのクロック信
号、ラッチ信号及びリセット信号が用いられる。
【0023】これらの各信号は絶縁回路29を介してD
/Aコンバータ21のDATA入力端子、CLOCK入
力端子、LATCH入力端子、D/ARESET入力端
子に送られる。絶縁回路29は図示のようにインバー
タ、フォトカプラ等で構成され、本装置の入力側回路と
出力側回路とを絶縁している。
【0024】上記10ビットのシリアルデータはD/A
コンバータ21でアナログ値に変換された後、D/A出
力端子からPWM回路22に送られる。PWM回路22
は上記アナログ値と所定の三角波信号とを比較する。そ
してアナログ値が三角波信号よりも大きいとき高レベル
の信号を出力し、アナログ値が三角波信号以下のときは
低レベルの信号を出力する。これによってアナログ値に
比例するデューティ比を有するオンオフ指示信号(1)
を得ることができる。
【0025】次にコンピュータ20の制御動作について
説明する。先ず、図3、図4を用いて概略的な動作を説
明する。 (ステップ1)内部RAMの初期化;電源が投入される
とコンピュータは、データの一時格納用の内部RAMを
初期化する。 (ステップ2)レジスタに初期値を設定;コンピュータ
20は内部RAMに割り当てたレジスタの所望のものに
初期値を書き込む。すなわち、コンピュータ20はD/
Aコンバータ21のRESET用出力ポート4を低レベ
ルに設定し、D/Aコンバータ21の出力をゼロにす
る。また、リレーON/OFF用出力ポート5を低レベ
ルに設定し、リレースイッチ42、43をオンにする。
次に、出力実効値電圧の設定値の二乗を計算し、その値
を初期値としてレジスタに書き込む。この二乗値は、後
述する定電圧フィードバック制御で使われる比較設定値
である。同様にして過電流設定値の二乗を計算し、その
値を初期値としてレジスタに書き込む。この二乗値は、
後述する過電流制御で使われる比較設定値である。さら
に、出力実効値電圧の90%の値を計算し、その二乗を
初期値としてレジスタに書き込む。この値は、過電流制
御動作において、過電流制御モードからノーマルモード
への切替判定に使われる。
【0026】(ステップ3)タイマー割り込みの割り込
み周期の設定;本実施の形態では、コンピュータ20
は、タイマー0の割り込み周期を128/f×16≒2
08.3μsに設定し、タイマー1の割り込み周期を1
28/f×30≒390.6μsに設定する。タイマー
0の割り込み周期で出力電圧のA/D変換が開始され、
タイマー1の割り込み周期でポート1〜4に出力される
各信号が生成される。
【0027】(ステップ4)割り込み許可の設定;タイ
マー0(INTT0)、タイマー1(INTT1)、ゼ
ロクロス割り込み(INT1、INT2)、およびA/
D割り込み(INTAD)を許可する。これにより、以
後コンピュータ20は、タイマー0がタイムオーバーす
るたびに、「タイマー0割り込み処理」(INTT0)
を実行し、同様にタイマー1がタイムオーバーすると、
「タイマー1割り込み処理」(INTT1)を実行す
る。また、コンピュータ20は、割り込みポートINT
1に高レベルから低レベルへの電圧の立ち下がりが起き
るたびに、「INT1割り込み処理」(INT1)を実
行し、割り込みポートINT2に低レベルから高レベル
への電圧の立ち上がりが起きると、「INT2割り込み
処理」(INT2)を実行する。さらに、コンピュータ
は、A/D割り込みが終了するたびに「A/D割り込み
処理」(INTAD)を実行する。
【0028】(ステップ5)タイマー1のスタート;タ
イマー1のカウントを開始する。本実施の形態では、タ
イマー0のスタートをINT1およびINT2のゼロク
ロス割り込みが生ずるたびに再スタートするようにして
いる。これにより、出力電圧などのA/D変換によるサ
ンプリングは、入力正弦波電圧の周波数が変化しても、
常にゼロクロス点を基準に行われるので、サンプリング
点がずれることなく精度良く行うことができる。以上の
ステップ1〜5は負荷に電力を供給するための前処理の
役割を持つ。
【0029】(ステップ6)半周期後か否かの判定;ス
テップ6を実行する時点で、入力電圧のゼロクロスの割
り込み処理INT1あるいはINT2が完了していれば
(YHALFCYCLE=1のとき)次のステップに進
み、未完了の場合は完了するまで本ステップを繰り返
す。 (ステップ7)出力電流の二乗平均値の計算;A/D割
り込み処理で得られた出力電流のサンプリング値の二乗
積算値(YSUMRMSI)を、サンプリングの回数を
示すカウンタ値(YNUMRMSI)で除算し、出力電
流の二乗平均値を算出する。この算出値は、次のステッ
プ8の過電流制御において過電流設定値との比較に使わ
れる。
【0030】(ステップ8)過電流制御;交流電源の出
力電流が設定範囲内か否かを判定し、設定範囲を外れる
過電流の場合は、出力電圧を垂下させ、過電流を抑止す
る制御を行う。なお、この内容は図5を参照して後述す
る。 (ステップ9)出力電流の実効値の計算;ステップ7で
算出された出力電流の二乗平均値の平方根を計算し、実
効値を算出する。 (ステップ10)出力電圧の実効値の計算;ゼロクロス
割り込み処理INT1あるいはINT2で得られた出力
電圧の二乗平均値に、平方根計算を行い、実効値を算出
する。
【0031】(ステップ11)電力の計算;A/D割り
込み処理で得られた出力電力の積算値(YSUMW)
を、積算回数を示すカウンタ値(YNUMW)で除算
し、出力電力を算出する。 (ステップ12)入力電圧の実効値の計算;A/D割り
込み処理で得られた入力電圧のサンプリング値の二乗積
算値(YSUMRMSVIN)を、サンプリングの回数
を示すカウンタ値(YNUMRMSVIN)で除算し、
入力電圧の二乗平均値を算出する。そして、この二乗平
均値の平方根を計算し、入力電圧の実効値を算出する。 (ステップ13)半周期後のフラッグ(YHALFCY
CLE)のリセット;入力電圧のゼロクロスの割り込み
処理INT1あるいはINT2の完了を示すフラッグ
(YHALFCYCLE)をゼロにし、ステップ6に戻
る。
【0032】次に、「過電流制御」(ステップ8)の内
容を図5を参照して説明する。ステップ7で計算した出
力電流の二乗平均値(YRMSIOUT)を過電流設定
値の二乗の値(YREFCURRENT2)と比較し
(ステップ14)、出力電流の二乗平均値が設定値の二
乗以上の場合は、過電流状態を示すフラッグ(YOCP
FLAG)を1にする(ステップ15)。次にステップ
16において、出力電流の二乗平均値が設定値と等しい
場合は、図3のステップ9の出力電流の実効値の計算に
進み、等しくない場合、すなわち出力電流の二乗平均値
が設定値の二乗を越えた場合は、ステップ17において
スイッチング素子5のオン/オフを決めるデューティ比
(YDUTYR)を小さくする。デューティ比を小さく
することによって出力電圧が小さくなるので、出力電流
を抑えることができる。ここでデューティ比の減少量
は、誤差量(|YRMSIOUT−YREFCURRE
NT2|)が大きいときは減少量を大きくし、小さい場
合は減少量を小さくするような関数Gに従う。この関数
の取り方は要求される応答性や安定性に応じて調整す
る。
【0033】上記ステップ14において、出力電流の二
乗平均値が設定値の二乗よりも小さいと判定された場合
は、ステップ18において過電流状態を示すフラッグ
(YOCPFLAG)が1であるか否かを判定する。過
電流状態の場合は、ステップ19に進み、ここで、出力
電圧の二乗平均値が出力電圧の設定値の90%の二乗値
以上のときは、過電流状態を示すフラッグ(YOCPF
LAG)を0にし(ステップ20)、過電流制御から抜
け出す。ステップ19において、出力電圧が出力電圧の
設定値の90%よりも小さい場合は、現状態が過電流状
態でありかつ出力電圧の二乗平均値が設定値の二乗より
も小さいので、デューティ比(YDUTYR)を大きく
する(ステップ21)。ここで、増加量は誤差量(|Y
RMSIOUT−YREFCURRENT2|)が大き
いときは大きくし、小さい場合は小さくするような関数
Gに従う。
【0034】本実施の形態においては比較値として二乗
平均値を用いているが、これは平方根計算を必要とする
実効値で比較すると、平方根の計算時間分だけ演算時間
がかかってしまい制御が遅れるからである。しかし、上
述したような二乗平均値での大小比較は、実効値を用い
た比較と本質的に同等である。従って、演算時間の問題
がない場合では、比較値として実効値を用いることがで
きる。
【0035】次に、「タイマー0割り込み処理(INT
T0)」の内容を図6を参照して説明する。コンピュー
タ20は、タイマー0のタイムオーバーに応答して、A
/D変換アナログ入力端子A/D2に印加されている出
力電圧のA/D変換を開始する(ステップ22)。
【0036】次に、「ゼロクロス割り込み処理(INT
1、INT2)」の内容を図7、図8を参照して説明す
る。コンピュータ20は、入力電圧のゼロクロスによる
割り込み(INT1、INT2)が発生すると、まず、
タイマー0を再スタートさせる(ステップ23)。これ
により、サンプリングがゼロクロス点を基準に行われる
ことになる。次に、出力電圧の二乗平均値の計算を行う
(ステップ24)。これは、A/D割り込み処理(IN
TAD)で得られた出力電圧のサンプリング値の二乗積
算値(YSUMRMSV)を、サンプリングの回数を示
すカウンタ値(YNUMRMSV)で除算することによ
って行われる。この値は、後述する定電圧フィードバッ
ク制御処理ルーチンで使われる。
【0037】次のステップ25からはソフトスタート処
理ルーチンに入る。ソフトスタートとは、通電開始時
に、出力電圧が急激に立ち上がらないように電圧を徐々
に大きくなるように制御するスタート法である。急激な
電圧の上昇は素子の破壊を引き起こすため、このような
制御が必要となる。また、設定電圧までの立ち上がり速
度も要求に応じて速くする必要があるが、本実施の形態
はこの要求にも満足したスタート機能になっている。
【0038】まず、ステップ25において、コンピュー
タ20は通電スイッチ27がオンか否かを判定する。通
電スイッチ27がオフの場合は、ステップ26におい
て、D/Aコンバータ21をリセットするために出力ポ
ート4を低レベルにする。そして、ソフトスタート終了
状態を示すフラッグ(YSOFTSTARTEND)、
デューティ比(YDUTYR)および出力電圧の二乗平
均値(YRMSVOUT)を0にリセットし、ステップ
37を経由して本割り込み処理を抜ける。
【0039】通電スイッチ27がオンの場合は、まず、
現在の状態がソフトスタート終了状態であるか否かを判
定する(ステップ27)。ソフトスタート終了状態であ
れば(YSOFTSTARTEND=1)ステップ32
に進む。ソフトスタート状態である場合は(YSOFT
STARTEND=0)、D/Aリセット用出力ポート
4を高レベルにし(ステップ28)、D/A変換受け入
れ状態にする。そして、ステップ29において出力電圧
の二乗平均値(YRMSVOUT)が 設定電圧の90
%の二乗値(YREFVOUT90)以上であれば、ソ
フトスタート終了フラッグ(YSOFTSTARTEN
D)を1に設定し(ステップ30)、ソフトスタートが
終了したことを記憶する。
【0040】一方、出力電圧の二乗平均値(YRMSV
OUT)が 設定電圧の90%の二乗値(YREFVO
UT90)よりも小さい場合は、デューティ比(YDU
TYR)を増加させ(ステップ31)、出力電圧の二乗
平均値が設定電圧の90%の二乗値以上になるまで、徐
々に増加させる。ここではその増加量を10にしてい
る。この増加量は必要に応じて調整する。デューティ比
(YDUTYR)を増加させた後は、ステップ37に進
み本割り込み処理を抜ける。なお、出力電圧が設定値の
90%以上でソフトスタート処理を終了させているが、
これ以上の場合は、電圧フィードバック制御が作動する
ようにしているので、これにより出力電圧が設定値に追
従し安定化する。以上によれば、図2の通電スイッチ2
7がオンになるとソフトスタートを経て負荷に電力が供
給開始される。また通電スイッチ27がオフ時は負荷に
電力は供給されない。
【0041】次に、ソフトスタートが終了している場合
のノーマル状態でのデューティ比(YDUTYR)の計
算方法、すなわち、本実施の形態で実行している電圧フ
ィードバック制御について説明する。なお、過電流制御
状態の場合(YOCPFLAG=1)は、ノーマル状態
を飛び越えてステップ37に進み、本割り込み処理を抜
け出す。すなわち過電流制御状態におけるデューティ比
の決定は、ステップ8の過電流制御で行われる。
【0042】まず、ステップ33において、出力電圧の
二乗平均値(YRMSVOUT)と設定電圧の二乗値
(YREFVOUT)の大小比較を行う。出力電圧の二
乗平均値が設定電圧の二乗値よりも小さい場合は、ステ
ップ34においてデューティ比(YDUTYR)を増加
させ、出力電圧を大きくし、設定電圧に追従させる。ス
テップ35において出力電圧の二乗平均値と設定電圧の
二乗値が等しい場合は、現時点のデューティ比を保持す
る。一方、出力電圧の二乗平均値が設定電圧の二乗値よ
り大きい場合は、ステップ36においてデューティ比
(YDUTYR)を減少させ、出力電圧を小さくする。
ここで、デューティ比(YDUTYR)の増減量は、誤
差量(|YRMSVOUT−YREFVOUT|)に応
じて変化させ、誤差量が大きい場合は大きく、小さい場
合は小さくなる関数Fに従う。この関数の取り方は、要
求される応答性や安定性に応じて調整する。
【0043】なおここでは比較値として二乗平均値を用
いているが、これは平方根計算を必要とする実効値で比
較すると、平方根の計算時間分だけ演算時間がかかって
しまい制御が遅れるからである。しかし、以上のような
二乗平均値での大小比較は、実効値を用いた比較と本質
的に同等である。従って、演算時間の問題がない場合に
は比較値として実効値を用いることができる。
【0044】上述したデューティ比の計算は、入力交流
電圧のゼロクロス割り込みごとに行われるので、出力電
圧の変化に対して少なくとも半周期で応答が可能となっ
ている。また、デューティ比の切り替わりも、少なくと
も半周期程度で行われるので、出力波形の乱調は生じな
くなり、力率の高い出力を得ることができる。さらに、
二乗平均値での比較すなわち実効値に基づいた比較でデ
ューティ比を変化させているので、精度の高い制御すな
わち定電圧特性が可能となっている。
【0045】次に、図9、図10、図11、図12を参
照して「A/D割り込み処理(INTAD)」の内容を
説明する。まず図9において、コンピュータ20はA/
D変換が終了すると、まず、現在使用中のA/D変換用
アナログ入力端子がA/D1〜3のどれかであるかを判
定する(ステップ38〜41)。アナログ入力端子がA
/D2の場合は、INTADVOUT2(ステップ4
2)の処理に進み、A/D3の場合は、INTADIO
UT2(ステップ43)の処理に進み、A/D1の場合
は、INTADVIN2(ステップ44)の処理に進
む。
【0046】図10を参照して「INTADVOUT
2」の内容を説明する。「INTADVOUT2」で
は、まず、A/D変換で得られた出力電圧のディジタル
値をRAMに格納する(ステップ45)。そして、次に
実行するA/D変換用アナログ入力端子を選択し(ステ
ップ46)、A/D変換を開始する(ステップ47)。
ここでは、A/D変換の順序をあらかじめROMにテー
ブルとして格納しておき、全体として、Vout、Io
ut、Vout、Vin、Vout、…の順番でA/D
変換が開始されるようにしている。ここで、Voutは
「タイマー0(INTT1)」で変換が開始し、Iou
t、Vinは本ルーチンで変換が開始する。
【0047】次に、ステップ48では、A/D変換で得
られた出力電圧値の二乗の積算値の計算を行い、ステッ
プ49では、積算回数をカウントする。これらの値はゼ
ロクロス割り込み処理(INT1、INT2)の二乗平
均値の計算に使われる。
【0048】図11を参照して「INTADIOUT
2」の内容を説明する。「INTADIOUT2」で
は、まず、A/D変換で得られた出力電流のディジタル
値をRAMに格納する(ステップ50)。次に、出力電
流のディジタル値の二乗の積算値の計算を行い(ステッ
プ51)、積算回数をカウントする(ステップ52)。
ステップ53では、INTADVOUT2で得られた出
力電圧のディジタル値とINTADIOUT2で得られ
た出力電流のディジタル値の積をとり、電力の積算値の
計算を行い、ステップ54では、その積算回数をカウン
トする。これらの値は、図3、4のメインルーチンでの
電力計算に使われる。
【0049】図12を参照して「INTADVIN2」
の内容を説明する。「INTADVIN2」では、ま
ず、A/D変換で得られた入力電圧のディジタル値をR
AMに格納する(ステップ55)。次に、入力電圧のデ
ィジタル値の二乗の積算値の計算を行い(ステップ5
6)、積算回数をカウントする(ステップ57)。これ
らの値は、メインルーチンでの入力電圧の実効値計算に
使われる。
【0050】次に図13を参照して「タイマー1割り込
み処理(INTT1)」の内容を説明する。本割り込み
処理の目的は、ゼロクロス割り込み処理で計算したデュ
ーティ比のデータを出力ポート1〜4を用いてD/Aコ
ンバータ21にシリアルで転送するために、図14に示
すタイミングチャートの信号を生成することである。
【0051】コンピュータ20は、ステップ58におい
て、ゼロクロス割り込み処理でデューティ比の計算が完
了しているか否かを判定する。計算が完了している場合
は、今回の割り込みが、ゼロ番目の割り込みか否かを選
別する(ステップ59)。ゼロ番目であれば、ゼロクロ
ス割り込み処理で計算した2BYTEのデューティ比
(YDUTYR)をD/Aコンバータ変換用の13ビッ
トデータ(YDUTYTRANS)に変換する(ステッ
プ60)。本実施の形態における本データの13、1
2、11ビット目は、D/Aコンバータ21の出力チャ
ンネルを示し、残りの10ビットがデューティ比のデー
タを示している。ステップ61においては、割り込み回
数(YCLOCKNUM)が偶数か否かを判定する。
【0052】偶数の場合は、MSBファーストで、YD
UTYTRANSの13ビット目から順にそのビットの
内容を出力ポート1に出力し(ステップ62)、13ビ
ットの内、現在何番目のビットを出力ポートに出力して
いるかを示すカウンタ(YSERIALNUM)を1減
少する(ステップ63)。減少した結果YSERIAL
NUMがゼロの場合は、出力ポート1への出力が13回
目であることを示すフラッグ(YDATAENDFLA
G)を1にして、割り込み回数(YCLOCKNUM)
を1増加する(ステップ64、65、66)。YSER
IALNUMが正の場合は、YDATAENDFLAG
を0にし、出力ポート2を低レベルにし、ステップ66
に進む(ステップ64、67、68、66)。
【0053】次に、割り込み回数(YCLOCKNU
M)が奇数の場合は、出力ポート2を高レベルにし(ス
テップ69)、出力ポート1への出力が13回目である
か否か(YDATAENDFLAG=1か否か)を判定
する(ステップ70)。13回目の場合は、LATCH
用出力ポート3を低レベルから高レベルにし(ステップ
71)、13ビットデータのD/Aコンバータ21への
転送を完了させる。なお、D/Aリセット用出力ポート
4は、ゼロクロス割り込み処理(INT1、INT2)
において通電スイッチ27のオン時に、ステップ28で
高レベルすなわちD/A受け入れ状態になっている。
【0054】以下、ステップ72では、YCLOCKN
UMY、SERIALNUM、YFLAGCALDUT
Yを0にし、ステップ73、74で、CLOCK用出力
ポート2、LATCH用出力ポート3を低レベルにす
る。以上の本割り込み処理により、出力ポート1〜4の
各信号のタイミングチャート(図14)を得ることがで
きる。
【0055】本実施の形態では、算出されたデューティ
比をシリアルでD/Aコンバータ21に送信するように
しているので、コンピュータ20が必要とする出力端子
は4本だけで済む。また、上述のシリアル信号発生方法
によれば、コンピュータに備わっているシリアルクロッ
ク出力専用の端子を使わずに、普通の出力ポートでクロ
ック信号を生成することができる。従って、シリアルク
ロック専用出力端子や多くの出力ポートが必要となる他
の制御も、マイクロコンピュータの出力端子の増加等の
機能アップをすることなく実行することができる。
【0056】図15〜18に以上説明した実施の形態に
より得られる効果の例を示す。図15は、負荷を抵抗と
し、出力電圧の設定値を40Vにしたときの入力電圧の
変動に対する出力電圧の安定度を示したグラフである。
本発明によれば、入力電圧が50Vから120V程度変
動しても出力電圧は±1V程度以内の安定度が得られ
る。図16は、電圧100V入力時の負荷変動(出力電
流)に対する出力電圧の変化を示したものである。この
場合も、出力電圧は±1V程度以内の安定度が得られ
る。以上のように、本発明によれば、高精度な出力特性
が得られる。
【0057】図17は、出力電圧の設定値を40V、過
電流の設定値を37Aに設定したときの電流に対する電
圧垂下を示したものである。電流値が設定値37Aを越
えないように、出力電圧が精度良く垂下するように制御
できることが判る。図18は、通電を開始したときの出
力電圧のソフトスタートの状態を示す波形である。出力
電圧は徐々に大きくなり、約0.35秒で設定電圧の4
0Vに追従することが判る。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、出
力電圧をフィードバックし、演算手段によりスイッチン
グ信号のデューティ比を演算して求め、定電圧制御を行
うように構成したことにより、部品点数の少い簡単な回
路構成で、定電圧特性や出力波形精度の高い電力変換装
置を実現することができる。またデューティ比の演算を
入力交流電圧のゼロクロス点毎に行うことにより、出力
波形の乱れをさらに抑え、力率を高くすることができ
る。
【0059】また、請求項2の発明のように、出力電圧
の自乗平均値又は実効値を用いてデューティ比の演算を
行うことにより、さらに精度の高い定電圧制御を行うこ
とができる。
【0060】また、請求項3の発明のように、出力電流
が電流設定値となるようにデューティ比を演算すること
により、過電流抑止機能を部品点数を増やすことなく実
現することができる。
【0061】さらに請求項4の発明のように出力電流の
自乗平均値又は実効値を用いて過電流抑止のためのデュ
ーティ比を演算することにより、精度の高い過電流制御
を行うことができる。
【0062】また、請求項5の発明のように、通電開始
から出力電圧が電圧設定値となるまでの間にデューティ
比を所定量だけ増加する演算を行うことにより、部品点
数を追加することなく、ソフトスタート機能を実現する
ことができる。
【0063】請求項6の発明のように、演算されたデュ
ーティ比を示すデータをクロック信号、ラッチ信号及び
リセット信号を用いて制御手段にシリアル送信すること
により、演算手段としてのコンピュータが必要とする出
力端子は4本だけで済む。また、上記のようなシリアル
送信を行うことにより、コンピュータに設けられている
シリアルクロック出力専用の端子を使わずに通常の出力
ポートフラッグ信号を発生しているので、シリアルクロ
ック出力専用端子や多くの出力ポートを必要とする他の
制御も、出力端子を増加する等の機能アップすることな
く行うことができる。
【0064】請求項7の発明によれば、整流手段とスイ
ッチング手段との間にフィルタ手段を設けたことによ
り、整流電圧電流の高周波成分を除去して力率をさらに
向上させることができる。
【0065】請求項8の発明によれば、スイッチング手
段の出力を整流平滑することにより、定電圧制御された
所定の直流電力を得ることができる。
【0066】請求項9の発明によれば、スイッチング信
号をパルス幅変調回路から得ることにより、精度のよい
スイッチング信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す回路図である。
【図2】図1に示す電力制御回路30の構成を示す回路
図である。
【図3】図2に示すマイクロコンピュータ20の制御動
作のメインルーチンの内容の一部を示すフローチャート
である。
【図4】図2に示すマイクロコンピュータ20の制御動
作のメインルーチンの内容の一部を示すフローチャート
である。
【図5】図3に示す「過電流制御」(ステップ8)の内
容を示すフローチャートである。
【図6】図2に示すマイクロコンピュータ20の「タイ
マー0割り込み処理」(INTT0)の内容を示すフロ
ーチャートである。
【図7】図2に示すマイクロコンピュータ20の「ゼロ
クロス割り込み処理」(INT1、INT2)の内容の
一部を示すフローチャートである。
【図8】図2に示すマイクロコンピュータ20の「ゼロ
クロス割り込み処理」(INT1、INT2)の内容の
一部を示すフローチャートである。
【図9】図2に示すマイクロコンピュータ20の「A/
D割り込み処理」(INTAD)の内容の一部を示すフ
ローチャートである。
【図10】図9に示す「INTADVOUT2」の内容
を示すフローチャートである。
【図11】図9に示す「INTADIOUT2」の内容
を示すフローチャートである。
【図12】図9に示す「INTADVIN2」の内容を
示すフローチャートである。
【図13】図2に示すマイクロコンピュータ20の「タ
イマー1割り込み処理」(INTT1)の内容を示すフ
ローチャートである。
【図14】図2に示すマイクロコンピュータ20がD/
Aコンバータにシリアル送信する場合のデータ信号、ク
ロック信号、ラッチ信号、リセット信号のタイミングチ
ャートである。
【図15】本発明の実施の形態による入力電圧変動に対
する出力電圧の安定度を示すグラフである。
【図16】本発明の実施の形態による負荷変動に対する
出力電圧の安定度を示すグラフである。
【図17】本発明の実施の形態による過電流制御の出力
電圧の垂下を示すグラフである。
【図18】本発明の実施の形態によるソフトスタート制
御による出力電圧の通電開始時の波形を示すグラフであ
る。
【図19】従来の交流直流電力変換装置を示す回路図で
ある。
【符号の説明】 1 交流電源 4 ダイオードブリッジ 5 スイッチング素子 8 駆動回路 9 ダイオード 10 インダクタンス 11、12 コンデンサ 15 出力電圧検出回路 16 出力電流検出回路 17 抵抗 20 マイクロコンピュータ 21 D/Aコンバータ 22 PWM回路 24 ゼロクロス検出回路 25 発振器 26 リセットスイッチ 27 通電スイッチ 30 電力制御回路 31 入力電圧検出用トランス 34 ローパスフィルタ回路 35 フィルタ回路 (1) オンオフ指示信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 重樹 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井石油化 学工業株式会社内 (72)発明者 佐野 圭二 千葉県袖ヶ浦市長浦580−32 三井石油化 学工業株式会社内 (72)発明者 岩崎 雅也 山口県玖珂郡和木町和木6丁目1番2号 三井石油化学工業株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力交流電圧電流を整流する整流手段
    と、 上記整流された電圧電流をスイッチング信号に応じてス
    イッチングし、出力電圧電流を得るスイッチング手段
    と、 上記入力交流電圧のゼロクロス点を検出するゼロクロス
    検出手段と、 上記出力電圧を検出する電圧検出手段と、 上記検出された出力電圧に基づいて上記出力電圧が電圧
    設定値となるような上記スイッチング信号のデューティ
    比を求める演算を上記検出されたゼロクロス点毎に行う
    演算手段と、 上記演算されたデューティ比を有する上記スイッチング
    信号を発生して上記スイッチング手段を制御する制御手
    段とを備えた電力変換装置。
  2. 【請求項2】 上記演算手段は、上記検出された出力電
    圧の自乗平均値又は実効値を求め、この自乗平均値又は
    実効値が上記電圧設定値となるようなデューティ比を求
    める演算を行うことを特徴とする請求項1記載の電力変
    換装置。
  3. 【請求項3】 上記出力電流を検出する電流検出手段を
    設け、上記演算手段は、上記検出された出力電流が電流
    設定値を越えたときは上記演算を停止して上記出力電流
    が上記電流設定値となるようなデューティ比を求める演
    算を行うことを特徴とする請求項1記載の電力変換装
    置。
  4. 【請求項4】 上記演算手段は、上記検出された出力電
    流の自乗平均値又は実効値を求め、この自乗平均値又は
    実効値が上記電流設定値となるようなデューティ比を求
    める演算を行うことを特徴とする請求項3記載の電力変
    換装置。
  5. 【請求項5】 上記出力電圧電流を負荷に通電させる指
    示を行う通電指示手段を設け、上記演算手段は、上記通
    電開始後、上記検出されたゼロクロス点毎に上記デュー
    ティ比を所定量だけ増加し、上記検出された出力電圧が
    上記電圧設定値になったとき上記所定量の増加を停止さ
    せる演算を行うことを特徴とする請求項1記載の電力変
    換装置。
  6. 【請求項6】 上記演算手段は、上記演算されたデュー
    ティ比を示すディジタルデータをクロック信号、ラッチ
    信号及びリセット信号を用いて上記制御手段にシリアル
    送信するように成され、上記制御手段は、受信した上記
    データをアナログ値に変換し、このアナログ値に基づい
    て上記スイッチング信号を発生するように成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  7. 【請求項7】 上記整流手段の出力から高調波成分を除
    去して上記スイッチング手段に与えるフィルタ手段を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  8. 【請求項8】 上記スイッチング手段の出力を整流する
    ダイオードと、このダイオードの出力を平滑して上記出
    力電圧電流を得る平滑手段とを設けたことを特徴とする
    請求項1記載の電力変換装置。
  9. 【請求項9】 上記制御手段は、上記アナログ値に応じ
    たデューティ比を有する上記スイッチング信号を発生す
    るパルス幅変調回路を含むことを特徴とする請求項6記
    載の電力変換装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013099147A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 パナソニック株式会社 冷凍サイクル装置
JP2013192406A (ja) * 2012-03-14 2013-09-26 Minebea Co Ltd 電源装置
JP2015136271A (ja) * 2014-01-20 2015-07-27 株式会社豊田自動織機 充電装置および充電方法
JPWO2021075295A1 (ja) * 2019-10-17 2021-04-22

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WO2013099147A1 (ja) * 2011-12-26 2013-07-04 パナソニック株式会社 冷凍サイクル装置
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