JP2015136271A - 充電装置および充電方法 - Google Patents
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Abstract
Description
関連する技術として、交流電力源から入力される電圧を計測し、計測した結果に基づいて電圧のピーク値と周期を算出して交流電力系統を判定し(例えば、AC100V系かAC200Vを判定し)、予めメモリに設定された交流電力系統ごとの制御パラメータを選択し、選択された制御パラメータを用いてスイッチ素子の制御をする充電回路が開示されている。例えば、特許文献1を参照。
整流回路はスイッチ素子をブリッジ接続している。
また、制御部は、周期に対して決められる第1の期間ごとに、電流計測部により計測される交流電力源から入力される電流の電流実効値を算出し、電流実効値が予め決められた判定値を超えていた場合、判定値を超えていた第1の期間に対応づけられている第2の期間の電流実効値を下げる制御をする。
図1は、充電装置の一実施例を示す図である。充電装置1は、バッテリ2、交流電力/直流電力変換回路(平滑回路3、整流回路4)、電圧計測部5、電流計測部6、制御部7、ドライブ回路8、ECU(Electronic Control Unit)9、コンデンサC2、フィルタ(コンデンサC3、コイルL2、L3)を有している。充電装置1は、交流電力源10から入力される交流電力を直流電力に変換してバッテリ2に充電する回路である。なお、充電装置1の回路は図1に示す回路に限定されるものではなく、スイッチ素子を用いて力率改善を行う回路であればよい。
整流回路4は、4個のダイオードD1〜D4を有するブリッジ回路である。ダイオードD2にはスイッチ素子Q1が並列に接続されている。スイッチ素子Q1はそのコレクタ端子がダイオードD2のカソードに接続され、エミッタ端子がダイオードD2のアノードに接続されている。また、ダイオードD4には、スイッチ素子Q2が並列に接続されている。スイッチ素子Q2はそのコレクタ端子がダイオードD4のカソードに接続され、エミッタ端子がダイオードD4のアノードに接続されている。なお、本例では2つのスイッチ素子Q1、Q2を用いているが、ダイオードD1〜D4すべてに対してスイッチ素子を並列に接続して使用してもよい。
半周期を第1の期間とした場合について図2を用いて説明する。第1の期間を正側の半周期とした場合には第2の期間は負側の半周期とし、第1の期間を負側の半周期とした場合には第2の期間は正側の半周期とする。図2は、第1の期間の電流実効値に基づいて、交流電力源から入力される電流を下げる制御を説明するための図である。図2の縦軸は入力される電流を示し、横軸は時間を示している。図2の電流波形201は交流電力源から正常に電圧が入力された場合の電流波形を示している。図2の電流波形202は交流電力源から異常な電圧が入力された場合の電流波形を示している。本例では、ゼロクロス検出により算出された周期Tの正側の半周期(第1の期間)において異常な電圧波形が入力された場合に、正側の半周期の電流実効値(斜線部分)が、判定値を超えていたため、第1の期間に対応付けられている周期Tの負側の半周期(第2の期間)の電流波形を図2に示すような電流波形203(波線部分)にし、負側の半周期の電流実効値を下げている。
上記のように交流電力源から異常な電圧が入力された場合に、第1の期間に対応付けられている第2の期間で入力電流指令値に制限を加えることで、1周期における電流実効値を下げて、交流電力源から入力される電流を抑制することができるという効果を奏する。
(2)第1の期間を負側の半周期とし、第2の期間を次の負側の半周期として、第1の期間の電流実効値が、判定値を超えている場合には、第2の期間の電流実効値を下げてもよい。
(3)周期ごとに第1の期間を正側と負側で交互に変更して、判定値を超えているかを判定し、第1の期間が正側の半周期である場合には、次の正側の半周期を第2の期間として電流実効値を下げ、第2の期間が負側の半周期である場合には、次の負側の半周期を第2の期間として電流実効値を下げてもよい。
(4)第1の期間を1周期とし、次の1周期を第2の期間としてもよい。
図3は、制御部の構成を説明するための図で、制御部の一実施例が示されている図である。制御部7は、ゼロクロス検出部301、電圧実効値算出部302、電流実効値算出部303、目標電流制限判定部304、デューティ算出部305などを有している。また、制御部7は入力電流指令部306から入力電流指令値を取得する。
電流実効値算出部303は、ゼロクロス検出部301で算出した周期に対して決められる第1の期間ごとに、電流計測部6により計測される交流電力源10から入力される電流を用いて電流実効値を算出する。
上記したゼロクロス検出部301、電圧実効値算出部302、電流実効値算出部303、目標電流制限判定部304、デューティ算出部305、入力電流指令部306それぞれを用いてスイッチ素子Q1、Q2を制御することで、交流電力源から異常な電圧が入力された場合に、交流電力源から入力される電流を抑制することができるという効果を奏する。
図4は、充電装置の動作の一実施例を示すフロー図である。
ステップS1では制御部7が交流電力源から入力される電圧を用いてゼロクロスを検出し、ステップS2では検出したゼロクロスを用いて、制御部7が周期を算出する。なお、制御部7が交流電力源から入力される電圧を用いて電圧実効値を算出してもよい。
電流実効値は、例えば、所定のサンプリング周波数で取得される瞬時値を2乗し、第1の期間においてその瞬時値を2乗した値の積算値を求め、求めた積算値を第1の期間で除算し、除算した値の平方根を電流実効値とする。なお、電流実効値は、算出した周期ごとに、交流電力源から入力される電流のピーク値を算出し、算出したピーク値と周期を用いて求めてもよい。
また、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変更が可能である。
2 バッテリ、
3 平滑回路、
4 整流回路、
5 電圧計測部、
6 電流計測部、
7 制御部、
8 ドライブ回路、
9 ECU、
10 交流電力源、
C1、C2、C3 コンデンサ、
D1、D2、D3、D4 ダイオード、
L1、L2、L3 コイル、
Q1、Q2 スイッチ素子、
301 ゼロクロス検出部、
302 電圧実効値算出部、
303 電流実効値算出部、
304 目標電流制限判定部、
305 デューティ算出部、
306 入力電流指令部、
Claims (4)
- 交流電力源から入力される交流電力を直流電力に変換してバッテリに充電する充電装置であって、
スイッチ素子がブリッジ接続された整流回路と、
電圧計測部により計測される前記交流電力源から入力される電圧の周期の算出と、前記スイッチ素子を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記周期に対して決められる第1の期間ごとに、電流計測部により計測される前記交流電力源から入力される電流の電流実効値を算出し、前記電流実効値が予め決められた判定値を超えていた場合、前記判定値を超えていた第1の期間に対応づけられている第2の期間の電流実効値を下げる制御をする、
ことを特徴とする充電装置。 - 請求項1に記載の充電装置であって、
前記第1の期間は、前記周期の半周期あるいは1周期であることを特徴とする充電装置。 - 請求項1に記載の充電装置であって、
前記第1の期間の電流実効値が前記判定値を超えていた場合、前記第2の期間において前記交流電力源から入力される電流を0アンペアにする、ことを特徴とする充電装置。 - 交流電力源から入力される電圧の周期の算出と、整流回路にブリッジ接続されたスイッチ素子を制御する制御部を備え、前記交流電力源から入力される交流電力を直流電力に変換してバッテリに充電する充電装置の充電方法であって、
前記制御部が、前記周期に対して決められる第1の期間ごとに、電流計測部により計測される前記交流電力源から入力される電流の電流実効値を算出し、前記電流実効値が予め決められた判定値を超えていた場合、前記判定値を超えていた第1の期間に対応づけられている第2の期間の電流実効値を下げる制御をさせる、処理を実行することを特徴とする充電方法。
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