JPH10163841A - スイッチ装置およびそのスイッチ装置を使用したゲーム機 - Google Patents

スイッチ装置およびそのスイッチ装置を使用したゲーム機

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JPH10163841A
JPH10163841A JP8318122A JP31812296A JPH10163841A JP H10163841 A JPH10163841 A JP H10163841A JP 8318122 A JP8318122 A JP 8318122A JP 31812296 A JP31812296 A JP 31812296A JP H10163841 A JPH10163841 A JP H10163841A
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JP
Japan
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switch
game machine
coin
circuit
unit
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Application number
JP8318122A
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English (en)
Inventor
Hisahiro Matsuhashi
久博 松橋
Kenji Akamatsu
健治 赤松
Shinichi Tomori
新一 供利
Takafumi Nakase
貴文 中瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
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Publication date
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  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コインの投入等を検知してメイン回路への電
源の供給を制御する際、その検知信号の内容に影響が出
ないようにしてその検知信号を他の目的に使用できるよ
うにする。 【解決手段】 メイン回路への電源の供給を制御する制
御スイッチ11を有するスイッチ装置において、制御ス
イッチ11に接続され、制御スイッチ11の状態を読み
取るスイッチ状態読取回路42と、このスイッチ状態読
取回路42に接続され制御スイッチ11の状態と同一の
スイッチ状態を作る置き換えスイッチ駆動回路43とを
設け、スイッチ状態読取回路42から他の用途へのスイ
ッチ情報を取り出すと共に置き換えスイッチ駆動回路4
3にメイン回路を接続している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゲーム機やパチン
コ機等にコインが投入されたときにそのコイン投入を検
知するとき等に使用されるスイッチ装置およびそのスイ
ッチ装置を使用したゲーム機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲームセンターでは、アーケードゲーム
と呼ばれる各種のゲーム機を多数備えており、これらの
各ゲーム機は、客が各ゲーム機に100円玉等の硬貨や
ゲームセンター独自のメダル等のコインを投入すると、
ゲーム機本体が起動するようになっている。このため、
各ゲーム機には、多量の硬貨等のコインが各ゲーム機内
に設置されているコインボックス内に投入されることと
なり、ゲームセンターは、常に盗難防止等のセキュリテ
ィー上の問題を抱えている。そこで、従来より、各ゲー
ム機にどのくらい金銭が投入されているかを、ゲームセ
ンターの管理者が常に把握し管理するためのゲーム機及
びゲーム機管理システムが種々提案されている。
【0003】図10には、従来技術の例として、特公平
8−15504号公報に記載されたゲーム機管理システ
ムが示されている。このゲーム機管理システムは、店舗
Aや店舗B等の各店舗毎に配置された複数のゲーム機5
1、両替装置52、集金装置53、フロアー管理機器5
4(パソコン)、及び本店に設置されたマスター管理機
器55から主に構成されている。
【0004】そして、図11に示すように、ゲーム機5
1は、コイン等を投入するためのコイン投入口56と、
このコイン投入口56に投入されたコイン等を検出する
センサー部57と、投入されたコイン等を保管しておく
コインボックス58と、ゲーム自体を行うゲーム機本体
59と、センサー部57のセンサー入力に基づく入力デ
ータとゲーム機51自体のコードデータとを保持するデ
ータ保持部60と、このデータ保持部60で保持されて
いるデータを無線通信可能な無線部61とから主になっ
ている。
【0005】データ保持部60は、センサー部57のコ
イン投入時の接点スイッチオンの回数をカウントするカ
ウント機能と、カウントデータ及びゲーム機51のID
番号をメモリーするメモリー機能と、指示信号によるデ
ータクリア機能とを備えたもので、専用の基板としての
既設のゲーム機51に組み込むものである。
【0006】無線部61は、小電力型の無線局で構成さ
れており、一般的な無線機用のサブャリアMSKモデム
IC等を利用し、データ保持部60のデータを無線によ
って送信するとともに、フロアー管理機器54からの指
示信号の受信するように構成されたものである。
【0007】また、フロアー管理機器54は、パソコン
からなるデータ処理部62と、ゲーム機51との間の無
線によるデータ伝送を行う無線部63と、マスター管理
機器55との伝送のための通信用モデム64とで構成さ
れており、データ処理部62は、各ゲーム機51の無線
によるデータ収集プログラム及びフロアー内機器の集計
プログラムを具備しているものである。そして、各フロ
アー管理機器54は、マスター管理機器55とオンライ
ンで接続されるようになっている。
【0008】なお、各ゲーム機51と同フロアー内に設
置されている両替装置52は、両替金額または両替メダ
ルの総数のデータの保持部並びに当該データの無線送信
を行う無線部を備えている。また、集金装置53は、走
行式で、コイン等の計数機構、並びにゲーム機51のI
Dコード(バーコード表示)の読み取り機構、及び各機
構のデータの送信を行う無線部を備えている。
【0009】従来のゲーム機51の管理装置が設置され
たゲームセンターにおいて、客がゲームをする場合は、
まず客はコイン等をコイン投入口56に投入する。する
と、センサー部57がコイン等の投入を感知し、ゲーム
機51のゲーム機本体59が稼動する。また、このとき
データ保持部60は、コイン等の投入数をカウントする
とともにメモリーする。さらにこのとき、無線部61は
データ保持部60にメモリーされたデータをフロアー管
理機器54に無線によって伝送する。このフロアー管理
機器54は、フロアー全体のゲーム機51の稼動状況を
集計し、マスター管理機器55にその稼動状況をオンラ
イン伝送し、マスター管理装置55が、全てのフロアー
のゲーム機51の稼動状況を把握できるようになってい
る。
【0010】このようにして、従来のゲーム機管理シス
テムは、ゲーム機51からフロアー管理機器54に対し
て、各ゲーム機51のセンサー部57のセンサー入力デ
ータを無線で送信し、フロアー管理機器54がフロアー
内全体のデータを集計するように構成されているので、
任意の時点でのフロアー内にあるゲーム機51全体の稼
動状況をリアルタイム的に把握できることとなる。ま
た、ゲーム機51の稼動状態をフロアー管理機器54か
ら通信用モデム64を介してマスター管理機器55にオ
ンライン伝送される。そして、マスター管理機器55で
は、各フロアー管理機器54で集計されたデータをさら
に集計し、各支店の売り上げ状況等を常にリアルタイム
的に把握できるようになっている。
【0011】一方、図11のゲーム機51とは異なる通
常のゲーム機では、コイン投入を検知するスイッチ装置
として、図12に示されるような各種のスイッチ装置が
使用されている。例えば、図12(A)のスイッチ装置
71では、ドライ接点のマイクロスイッチ80からなる
コインスイッチの一端側80aに5Vで100μAの電
圧が印加され、他端側80bがアースされる。そして、
一端側80aにトランジスタ81が接続され、コレクタ
からマイクロスイッチ80のオン信号が取り出され、N
OT回路82で反転されマイコン(図示省略)に接続さ
れる。
【0012】また、図12(B)、(C)、(D)に示
すスイッチ装置72,73,74でもそれぞれ同様にマ
イクロスイッチ80を使用しているが、一端側80aお
よび他端側80bに加わる電流等は異なるものとなって
いる。図12(B)のスイッチ装置72は、一端側80
aは5Vかつ1mAで、他端側80bは0Vで100K
Ωの抵抗83がグランドとの間に設けられている。図1
2(C)のスイッチ装置73では、一端側80aは、5
Vかつ1Aで、他端側80bは、0Vで100KΩの抵
抗84がトランジスタ85との間に設けられている。さ
らに、図12(D)のスイッチ装置74では、一端側8
0aは5Vかつ1Aで、他端側80bは0Vとなってい
る。
【0013】さらに、特開昭55−32546に示され
る電子スイッチ装置は、図12のマイクロスイッチ80
のような機械式スイッチの代わりに、キースイッチの操
作により電源投入のコントロールを可能としている。し
かも、スイッチ回路により自由にコード設定が可能とな
っており、主回路を動作させる上で秘密性を持つ事がで
きるものとなっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のゲーム機管理システムでは、ゲーム機51にIDコー
ドが付与されていると共に、コインの情報及びIDコー
ドからなるデータをフロアー管理機器54に伝送するよ
うにしている。しかし、このゲーム機管理システムを構
築するためには、従来から設置してあるゲーム機を改修
しセンサー部57を有するゲーム機51とする必要があ
る。ところが、従来のゲーム機では、図12に示すよう
な、各種の機械式のスイッチ装置71,72,73,7
4や、特開昭55−32546のような電子スイッチ装
置が使用されている。このため、コインを検知するマイ
クロスイッチ80からコインの情報を入手してフロアー
管理機器54にその情報を送出しようとして、ゲーム機
に回路を付加する際、各ゲーム機に合った回路を選定し
個別に付加する必要が生じている。
【0015】また、図10に示すゲーム機51のよう
に、センサー部57からコイン情報をフロアー管理機器
54に伝送するようにしたものの他に、コイン識別機に
連動して動作するスイッチ、例えば、図12に示すマイ
クロスイッチ80の情報を、ゲーム機の駆動開始信号以
外の他のサービスの開始信号として利用したい場合が生
じている。
【0016】しかし、各ゲーム機の駆動回路等の内部構
造は、そのゲーム機メーカーの秘密部分もあり、容易に
入手することはできない。このため、各ゲーム機に合っ
たセンサー部57を付加することは至難の技となってい
る。しかも、仮に、従来のゲーム機に合う回路を付加
し、新たなゲーム機51ができ上がったとしても、その
回路の付加により、ゲーム機51の本来の駆動がうまく
行われなくなる危険が生ずるものとなっている。もし、
ゲーム機51に何等かのトラブルが発生した場合に、何
が原因でトラブルが発生しているのかを発見するのに手
間がかかってしまう。
【0017】そして、時には、回路付加者にトラブルの
原因のすべての責任を負わせられてしまう場合もある。
このため、従来のゲーム機を有しているゲームセンター
の経営者が図10に示すようなゲーム機管理システムや
新たなゲーム機利用者へのサービスを導入しようとする
と、従来のゲーム機を撤去し、センサー部57を有する
ゲーム機51を新たに導入する必要が生じている。この
結果、新しいシステムの導入が困難となり、経営の効率
化と不正防止が不十分となりがちとなっている。
【0018】本発明は、コインの投入等を検知してメイ
ン回路への電源の供給を制御する際、その検知信号の内
容に影響が出ないようにしてその検知信号を他の目的に
使用できるようにしたスイッチ装置およびそのスイッチ
装置を使用したゲーム機を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、請求項1記載の発明では、メイン回路への電源の
供給を制御する制御スイッチを有するスイッチ装置にお
いて、制御スイッチに接続され、制御スイッチの状態を
読み取るスイッチ状態読取回路と、このスイッチ状態読
取回路に接続され制御スイッチの状態と同一のスイッチ
状態を作る置き換えスイッチ駆動回路とを設け、スイッ
チ状態読取回路から他の用途へのスイッチ情報を取り出
すと共に置き換えスイッチ駆動回路にメイン回路を接続
している。また、請求項2記載の発明では、請求項1記
載のスイッチ装置において、制御スイッチを、コイン投
入を検出するマイクロスイッチとし、スイッチ情報を、
投入されたコインの情報とし、置き換えスイッチ駆動回
路は、駆動コイルによってメカニカルスイッチを動作さ
せるようにしている。
【0020】また、請求項3記載の発明では、コインの
投入によって動作する制御スイッチを有するゲーム機に
おいて、制御スイッチに接続され、制御スイッチの状態
を読み取るスイッチ状態読取回路と、このスイッチ状態
読取回路に接続され制御スイッチの状態と同一のスイッ
チ状態を作る置き換えスイッチ駆動回路とを設け、スイ
ッチ状態読取回路から他の用途へのスイッチ情報を取り
出すと共に置き換えスイッチ駆動回路にゲーム機本体の
駆動回路を接続している。さらに、請求項4記載の発明
では、請求項3記載のゲーム機において、制御スイッチ
を、コイン投入を検出するマイクロスイッチとし、スイ
ッチ情報を、投入されたコインの情報とし、置き換えス
イッチ駆動回路は、駆動コイルによってメカニカルスイ
ッチを動作させるようにしている。
【0021】本発明のスイッチ装置においては、マイク
ロスイッチ等の制御スイッチは従来のものをそのまま使
用する。そして、コイン等が投入されたりすると、その
制御スイッチが動作し検知信号を発生する。その検知信
号は、スイッチ状態読取回路に伝えられ、この回路から
他の用途へのスイッチ情報が取り出される。一方、スイ
ッチ状態読取回路に伝えられた検知信号は、置き換えス
イッチ駆動回路に伝えられた後、メイン回路へ伝えられ
る。ここで、メイン回路としては、ゲーム機の駆動回路
等が採用される。
【0022】このように、制御スイッチで検知した信号
は、従来どおり、そのままメイン回路へ伝えられる一
方、同じ信号が他の用途に使用される。このため、メイ
ン回路は、従来の動作を誤りなく実行することとなり、
しかも検知信号を投入コイン情報として、フロアー管理
機器等に伝送でき、サービスや装置管理の質を向上させ
ることができる。また、新しいシステムを導入する際
も、従来のゲーム機等の装置を撤去することなくスイッ
チ側を変えるのみで簡単に対応することが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のスイッチ装置およびその
スイッチ装置を使用したゲーム機の実施の形態を図1か
ら図6に基づいて説明する。ゲーム機1は、アーケード
ゲームと呼ばれるTVゲーム用機械であって、ゲームセ
ンターが発行する独自のコインもしくは100円玉等の
一般の硬貨等のコインを投入するとゲーム機本体(図示
省略)が起動するようになっている。ゲーム機本体は、
メイン回路となるゲーム駆動回路2で起動されるように
形成されており、ゲーム機1の内部に取り外し可能に設
置固定されている。そしてゲーム機1は、コインの投入
によってゲーム機本体に組み込まれたプログラムが起動
するとともに、客がゲーム機本体を操作できるようにし
たコイン投入式のゲーム機である。なお、このゲーム機
1は、ゲーム機本体もしくはゲーム駆動回路2を付け替
えることによって、他のプログラムで形成されたゲーム
機本体を起動させて楽しむことができるようになってい
る。
【0024】ゲーム機1は、ゲームセンターの床面の所
定の位置に設置固定されている。そして、ゲーム機1
は、図1に示すように、箱型の筐体で形成されていると
共に、内部が過熱しないように数箇所に空気孔3が複数
設けられている。また、ゲーム機1の前面部には、ゲー
ム機本体の内容を表示する画面としてのディスプレイ部
4が設けられている。さらに、客がこのディスプレイ部
4を見ながら操作できる位置、具体的には図1において
ディスプレイ部4の下部には、レバー部5aおよびボタ
ン部5bからなる操作部5が設けられている。また、図
1において、ゲーム機1の操作部5の下部には、客がコ
インを投入するためのコイン投入口6及びコイン返却口
7が設けられている。さらに、ゲーム機1の上部の平面
部分には、ゲーム機1に付与されたID番号とコインに
関するデータとを外部に向けて発信する発信機8がそれ
ぞれ固定されている。なお、発信機8には、外部からの
信号を受信する受信部9と、ID表示部10とが備えら
れている。
【0025】また、図2および図3に示すように、ゲー
ム機1内には、制御スイッチとなるコインセンサー部1
1と、ゲーム駆動回路2と、コインセンサー部11と発
信機8及びゲーム駆動回路2に電気的に接続されている
回路基板部12と、コイン通路部13と、投入されたコ
インを格納するコイン格納部としてのコインボックス1
4と、コインセンサー部11で検出されなかったコイン
を客に返還するためのコイン返却口7とが配置されてい
る。なお、このコイン返却口7には、コインが勢いよく
飛び出てしまうのを防止する蓋7aが設けられている。
また、回路基板部12は、後述するように、種々のコイ
ンセンサー部11やゲーム駆動回路2を接続対応できる
ように、コインセンサー部11の検出信号を確実に捉え
かつ送出できる回路構成となっている。
【0026】コインセンサー部11は、マイクロスイッ
チから主として構成され、コイン投入口6から投入され
たコインを検出し検出信号を出力するコイン検出部とな
っている。すなわち、コインセンサー部11は、図3に
示すように、センサーボックス15と、このセンサーボ
ックス15よりコイン通路部13内に突出した切片部材
16と、センサーボックス15に接続され切片部材16
にコインが接触すると検出信号を出力する検出信号出力
部17とから構成されている。
【0027】切片部材16は、弾性力のある金属部材を
湾曲して形成されると共に、一端をセンサーボックス1
5に固定されるように設けられている。この切片部材1
6は、コインがコイン通路部13内を通過し切片部材1
6に当接すると、切片部材16が矢示A方向に撓んでセ
ンサーボックス15に設けられた金属部材で形成された
スイッチ部材18に接触するように形成されている。そ
して、切片部材16とスイッチ部材18とが接触するこ
とによって、コインセンサー部11は、オン状態となり
コインがコイン投入口6から投入されたことを検出し、
検出信号出力部17から検出信号を出力するように構成
されている。なお、この時、誤動作防止のため、切片部
材16とスイッチ部材18との接触時間がある程度以
上、具体的には40msec以上のときにコインセンサ
ー部11が作動するように設定してある。ここで、セン
サーボックス15と、切片部材16と、スイッチ部材1
8とで、マイクロスイッチを構成している。
【0028】また、コイン通路部13内の切片部材16
の下側には、コインをコイン返却口7及びコインボック
ス14のどちらかに選択的に導く導壁部19が設けられ
ている。この導壁部19は、コイン返却部7の入り口部
分に支点19aと、この支点19aよりコイン返却口7
方向に延出された壁部19bと、支点19aよりコイン
センサー部11方向に延出された壁部19cとを有して
いる。そして、導壁部19は、コインセンサー部11と
連動する図示しない駆動源によって支点19aを中心と
して、矢示B方向に旋回可能に形成されている。なお、
導壁部19は、図3に示したように、壁部19bがコイ
ン返却部7の下側の面と平行の状態でかつ壁部19cが
上側に約30〜40°傾斜している状態となっているの
が原位置となっている。また、導壁部19は、コインセ
ンサー部11と連動して矢示B方向に旋回し所定時間経
過後は、原位置に復帰するようになっている。
【0029】そして、導壁部19は、コインセンサー1
1がオン状態になると、支点19aを中心にして矢示B
方向に約60〜70°旋回する。すると、壁部19b
は、仮想線で示したように、コイン通路部13のコイン
返却口7方向の空間を塞ぐように立ち上がる。一方、壁
部19cは、コイン返却部7の下側の面よりコインボッ
クス14側、すなわち下側に傾斜する。したがって、コ
インセンサー11がオンになると、コインは、導壁部1
9に導かれてコインボックス14に入るようになってい
る。なお、コインがコインボックス14に入った後は、
導壁部19は、駆動源によって原位置に復帰するように
旋回される。また、コインセンサー部11が作動せず、
導壁部19が原位置のままにある場合は、壁部19c及
び壁部19bがガイドとなり、コインはコイン返却口7
に導かれる。
【0030】このようにして、コインセンサー部11で
コインの投入を検出し、検出信号出力部17より検出信
号が出力されると、この検出信号は回路基板部12に入
力されるようになる。この回路基板部12は、コインセ
ンサー部11で出力された検出信号をゲーム駆動回路2
に伝送しゲーム機本体を起動させると共に、検出信号に
基づきコインに関するデータを集計し、このデータ等を
発信機8に送信させるようにした中継部材となってい
る。
【0031】この回路基板部12は、図4に示すよう
に、入力部20と、カウント部21と、メモリー部22
と、ロータリースイッチ等によりID番号が設定される
ように形成されたID設定部24と、カウンタ25と、
端子部26とを有している。なお、カウンタ25には、
リード線27の一端が接続されていると共に、このリー
ド線27の他端はゲーム駆動回路2に接続されており、
これによって回路基板部12とゲーム駆動回路2とが電
気的に接続されるようになっている。また、端子部26
には、リード線28の一端が接続されていると共に、こ
のリード線28の他端は発信機8に接続されており、こ
れによって回路基板部12と発信機8とが電気的に接続
されるようになっている。
【0032】入力部20は、図5に示すように、コイン
センサー部11に接続されるスイッチ状態読取回路42
と、このスイッチ状態読取回路42に接続される置き換
えスイッチ駆動回路43とから構成されている。スイッ
チ状態読取回路42は、コインセンサー部11の一方の
スイッチ接点に接続され他端がアースされる抵抗44
と、上述のスイッチ接点に接続されるNOT回路45
と、このNOT回路45に接続される2つ目のNOT回
路46とから構成される。2つのNOT回路45,46
の中央からカウント部21に入力される検知信号が取り
出される。なお、カウント部21の代わりにマイコンを
接続し、投入コイン情報としてではなく、他の用途にこ
の検知信号を利用するようにしても良い。
【0033】また、置き換えスイッチ駆動回路43は、
第2のNOT回路46にベースが接続されるトランジス
タ47と、このトランジスタ47のコレクタと電源との
間に並列に接続されるダイオード48およびコイル49
と、このコイル49によって動作させられる置き換えス
イッチ50とから構成される。置き換えスイッチ50
は、カウンタ25に接続され、ゲーム駆動回路2のため
の信号が置き換えスイッチ50から取り出される。
【0034】このコインセンサー部11は、ゲーム機1
に備えられたコインセンサー部11のスイッチ回路がど
のような状態のものでも、コインセンサー部11で検知
したコイン投入の信号を他の用途のトリガ信号として使
用できるものとなる。他の用途としては、この第1の実
施の形態の中継装置3へ送出するコイン格納情報のため
の信号や他のサービス、例えばゲーム機1の稼働時間の
把握等のサービスがある。
【0035】そして、2つのNOT回路45,46の間
から取り出された検出信号は、カウンタ25からリード
線27を介してゲーム駆動回路2に伝送されて、ゲーム
駆動回路2は起動し始める。すなわち、この検出信号
は、ゲーム駆動回路2を起動させるための命令信号とな
っており、検出信号の出力に基づきゲーム機本体が起動
待機するようになっている。
【0036】カウント部21は、入力部20から伝達さ
れてきた検出信号の回数を加算するようになっている。
すなわち、コインセンサー部11でコインを検出した回
数は、コインボックス14内に入れられたコインの数と
同じになるから、カウント部21はコインボックス14
に入れられたコインの枚数を検知することとなる。そし
て、カウント部21は、検出信号の回数を加算すると、
その加算した結果をメモリー部22に伝達する。メモリ
ー部22は、このようにして検出信号の出力に基づいて
集計されたコインに関するデータを記憶するようになっ
ている。
【0037】一方、ID設定部24は、ロータリースイ
ッチ等によってID番号を設定するためのものとなって
おり、このID設定部24によって設定されたID番号
が常時メモリー部22に伝達されている。そして、メモ
リー部22は、カウント部21から伝達されてきたコイ
ンボックス14内に格納されたコインに関するデータ
と、ID設定部24によって設定されたゲーム機1のI
D番号とを端子部26から発信機8に伝達するようにな
っている。
【0038】また、メモリー部22には、カウント部2
1で加算されたコインに関するデータ、すなわちコイン
ボックス14内コインの枚数を「0」に戻すリセット機
能が備えられており、コインに関するデータおよびID
番号が、後述するような方法で発信機8からゲーム機管
理装置39に向かって送信された後に、自動的にゲーム
機管理装置39によってリセットをかけられるようにな
っている。
【0039】発信機8は、受信機能付きの発信機となっ
ており、図1に示すように、半円球形の透明なレンズ体
で形成されている。この発信機8は、ゲーム機1の上側
の平面状部分に配置固定されている。発信機8の内部に
は、図6に示すように、ID表示部10と、回路基板2
9と、送信部30と、外部からの信号を受信する受信部
9とが配置されている。なお、回路基板29には、入力
部33と、メモリー部34と、信号生成部35と、駆動
部36と、発信機8の電源としての電池37とが備えら
れている。
【0040】また、発信機8は、上述したように、リー
ド線28の他端に接続されており、このリード線28の
一端が回路基板部12の端子部26に接続されている。
これによって、発信機8には、回路基板部12からコイ
ンボックス14内のID番号とコインに関するデータが
伝送されてくるようになっている。なお、リード線28
は、ゲーム機1の内部より、ゲーム機1に設けられた空
気孔3に挿通されてゲーム機1の外側に引き出されて発
信機8に接続されるようになっている。
【0041】ID表示部10は、図7に示すように、発
信機8内部で、しかも透明なレンズ体を通してゲーム機
1の前面から見える位置に設けられている。このID表
示部10は、算用数字で3桁の数字を表示するようにな
っており、それぞれ1つずつの数字部分がLEDからな
る表示素子で形成されている。
【0042】回路基板29の入力部33は、リード線2
8の他端と接続されており、回路基板部12から伝送さ
れてくるID番号およびコインに関するデータを入力す
るようになっている。そして、入力部33に入力された
ID番号およびコインのデータは、メモリー部34に伝
達されると共に、このメモリー部34に記憶されるよう
になっている。
【0043】そして、メモリー部34は、ID番号およ
びコインのデータ全部を信号生成部35を介して送信部
30に伝達するとともに、全データのうちID番号のみ
をID表示部10に伝達するようになっている。これに
よって、ID表示部10は、ID番号を常に表示するよ
うになっている。
【0044】また、信号生成部35は、回路基板12か
ら伝送されてきたコインの格納状況等のデータを光信号
に適した信号とする一方、受信部9からの信号をメモリ
ー部34等で扱うのに適した信号に変換するものとなっ
ている。そして、メモリー部34に記憶されているID
番号およびコインのデータを光信号に適した信号に変換
して送信部30に伝送するようになっている。そして、
発信機8は、送信部30から光信号を発光拡散すること
により、後述する中継装置38にゲーム機1のコインに
関するデータおよびID番号のデータを送信するように
なっている。
【0045】また、送信部30は、信号生成部35によ
って光信号に適した信号に変換されたデータをレンズ体
を通して外部に発光するLED等の発光素子で形成され
ている。また、受信部9は、外部からレンズ体を通して
送信されてくる光信号を受信するホトダイオードで形成
されている。
【0046】以上のように構成されたゲーム機1は、図
8に示すようなゲーム機管理システムに使用される。こ
のゲーム機管理システムは、ゲームセンターのフロアー
に設置された複数のゲーム機1と、フロアーの天井等に
設置された複数の中継装置38と、各ゲームセンターに
少なくとも1台設置されたゲーム機管理装置39と、こ
のゲーム管理装置39から有線にてオンライン伝送され
てくる全データを管理するセンター管理装置40とから
構成されている。そして、各ゲーム機1は、上述したよ
うに、送信部30から光信号を発光拡散することにより
同じフロアーに設置された中継装置38に対して、ゲー
ム機1のコインに関するデータおよびID番号を送信す
る。
【0047】一方、中継装置38は、ゲームセンターの
フロアーの天井等に設置されており、図示しない光受信
部及び光送信部を有している。そして、中継装置38
は、ゲーム機管理装置39の制御によりゲーム機1に対
し、コインに関するデータおよびID番号を送出させる
ための呼びかけ信号を送出する。また、中継装置38
は、光受信部でゲーム機1の発信機8から送信されてき
た光信号を受信し、この光信号を電気信号に変換してゲ
ーム機管理装置39に伝送するようになっている。さら
に、中継装置38は、ID番号等を確かに受信したこと
を伝える確認信号や、ゲーム機管理装置39から送信さ
れてくる命令信号、すなわちゲーム機管理39からゲー
ム機1を制御するために送信される命令信号、例えばゲ
ーム機1のメモリー部22,34のコインに関するデー
タをリセットする信号を光送信部で光信号に変換して発
信し、ゲーム機1に受信させるようになっている。
【0048】また、ゲーム機管理装置39は、パーソナ
ルコンピュータ(パソコン)等で形成されており、ゲー
ムセンター毎にフロアーの外に少なくとも1台設置され
ている。そして、ゲーム機管理装置39は、中継装置3
8を介して得られた各ゲーム機1のコインに関するデー
タ及びID番号に基づくデータを基に各ゲーム機1の売
り上げ等を集計すると共に、その集計結果をアウトプッ
トできるように形成されている。そして、ゲーム機管理
装置39は、この集計したデータをセンター管理装置4
0に伝送するように構成されている。なお、ゲーム機管
理装置39は、各ゲーム機1に対して命令信号、例え
ば、コインに関するデータおよびID番号等を受信した
旨の信号や、各ゲーム機1のメモリー部22等に記憶さ
れているコインに関するデータを消去するためのリセッ
ト信号等を発信して、各ゲーム機1を制御することが可
能となっている。
【0049】また、センター管理装置40は、各ゲーム
センターに設置されたゲーム機管理装置39とオンライ
ンで接続されている。そして、センター管理装置40
は、各ゲームセンターに設置されたゲーム機管理装置3
9からオンライン伝送されてきたデータに基づき、各ゲ
ームセンター毎の売り上げや各ゲーム機毎の売り上げ等
を管理するようになっている。
【0050】上述したように構成されたゲーム機1と、
このゲーム機1を使用するように構成されたゲーム機管
理システムの動作について説明する。まず、ゲームセン
ターを訪れた客は、100円硬貨等のコインをゲーム機
1のコイン投入口6へ投入する。投入されたコインは、
図3に示すように、コイン通路部13を落下していき、
コインセンサー部11の切片部材16に接触する。この
とき、切片部材16は、コインの重量によって下側に撓
むとともに、スイッチ部材18に接触してコインセンサ
ー部11がオン状態、すなわちコインを検出した状態と
なる。
【0051】コインセンサー部11がコインを検出する
と、コインセンサー部11の作動と連動する導壁部19
が矢示B方向に旋回するようになる。コインは、コイン
センサー部11の切片部材16に接触した後、さらに落
下していき導壁部19の壁部19c及び壁部19bにガ
イドされコインボックス14へ落下していくこととな
る。なお、コインがコイン投入口6より投入されても、
コインセンサー部11が作動しない場合は、導壁部19
は原位置のままで旋回しないので、コインはコイン返却
口7へ導かれるようになっている。なお、コインは、導
壁部19に導かれて転がりながらコイン返却口7へ入る
とともに、外に飛び出るのを蓋7aによって防止されて
いる。
【0052】また、コインセンサー部11がコインを検
出すると、検出信号出力部17から検出信号が発生し
て、この検出信号が回路基板部12の入力部20に入力
される。回路基板部12の入力部20は、検出信号が入
力されると、この検出信号をカウンタ25に入力する。
カウンタ25は、投入されたコインの数を表示すると共
にこのカウンタ25に接続されたリード線27を介して
検出信号をゲーム機本体を起動するためのゲーム駆動回
路2に伝送する。これによって、ゲーム機本体が起動
し、ゲームがディスプレイ部4に表示される。
【0053】また、カウント部21は、入力部20に検
出信号が伝送されてくると、この検出信号を加算して、
その検出信号の検出回数をカウントする。これによっ
て、コインボックス14内のコインの枚数をカウントす
ることとなる。そして、その結果をメモリー部22が記
憶する。このメモリー部22は、入力部20に入力され
カウント部21でカウントした検出信号に基づくコイン
に関するデータ、すなわちコインボックス14内に何枚
のコインが格納されているかというデータと、ロータリ
ースイッチ等のID設定部24で設定されたゲーム機1
のID番号とを端子部26に伝達する。端子部26は、
メモリー部22から伝達されたコインに関するデータ及
びゲーム機1のID番号をリード線28を介して、適宜
発信機8に伝送する。
【0054】発信機8は、コインに関するデータ及びI
D番号を入力部33から入力し、これらの情報をメモリ
ー部34に格納する。一方、ゲーム機管理装置38は、
最初に登録された中継装置38、すなわち1台目の中継
装置38に対し、フロアー内の現在登録されているすべ
てのゲーム機1から情報を入手するように指示する。す
ると、その中継装置38は、フロアーのゲーム機1を個
別に順に呼び出す呼び出し信号を送出する。この呼び出
し信号は、各ゲーム機1に設定されているID番号を含
むものであり、当該ID番号のゲーム機1にのみ通信を
可能とするものとなっている。そして、このID番号を
順に替えることにより、各ゲーム機1との通信が順に行
われる。
【0055】例えばフロアーに100台のゲーム機1が
あると、1台目の中継装置38がまず、1台目のゲーム
機1のID番号を含む呼び出し信号を発生し、その1台
目のゲーム機1に呼びかける。すると、そのゲーム機1
のメモリー部34に格納されたデータは、信号生成部3
5によって光通信に適した信号に変換され送信部30に
伝送される。そして、コインに関するデータ及びID番
号は、送信部30から中継装置38に対して光通信によ
って送信される。このとき、他のゲーム機1は、通信が
停止されている。なお、メモリー部34に格納されてい
るコイン関するデータ及びID番号のうち、ゲーム機1
のID番号が、ID表示部10に伝達される。それによ
って、ID表示部10は、3桁の数字部分からなる表示
素子を点灯することにより、常にゲーム機1のID番号
を表示している。
【0056】中継装置38に送信された1台目のゲーム
機1のコインに関するデータ及びID番号は、中継装置
38を中継してゲーム機管理装置39に伝送される。ゲ
ーム機管理装置39は、当該ゲーム機1のコインに関す
るデータを取得すると、取得した旨の信号(確認信号)
を中継装置38を介して発信機8に光通信によって送信
する。ゲーム機管理装置39からの信号は、発信機8の
受信部9で受信される。この受信部9は、光信号を電気
信号に変換するホトダイオード等の受光素子で形成され
ており、受信部9は受信した信号を電気信号に変換した
後、信号生成部35を介してメモリー部34に伝送す
る。
【0057】このようにゲーム機管理装置39からコイ
ンに関するデータ等を取得した旨の信号が返信されてく
ることにより、一定期間コインに関するデータは発信機
8から発信されないようになる。また、ゲーム機管理装
置39からの確認信号を発信機8が受信することによ
り、メモリー部22,34に記憶されていたコインに関
するデータは自動的にリセットされるようになってい
る。なお、中継装置38が受信信号を確認し、すぐに発
信機8に受信した旨の信号を出すようにしてもよい。こ
の場合においては、受信した旨の信号によってメモリー
部22,34にリセットをかけないようにするのが好ま
しい。
【0058】一台目のゲーム機1からコインの格納状
況、すなわち売り上げデータを収集すると、次に2台目
のゲーム機1から同様に売り上げデータを収集する。こ
のようにして100台のゲーム機1との通信をおこなう
(1台に1秒かかるとすると100台で計100秒とな
る)と、次に2台目の中継装置38が同様にして100
台のゲーム機1との通信を行う。このようにして、順
次、各中継装置38がすべてのゲーム機1に呼びかけを
行う。このため、ある中継装置38にとって、柱に隠れ
る等によって通信できないゲーム機1があっても、ゲー
ム機1側から見ればどれかの中継装置38と通信できる
こととなり、通信漏れはなくなる。なお、あるゲーム機
1がある中継装置38との通信中に何等かの理由でその
通信が途絶えたとしても、各通信には呼び出し番号がつ
けてあるため、その呼び出し番号に該当する数値をキャ
ンセルすることで重複しての計数はなされないこととな
る。
【0059】以上のようにして、各ゲーム機1の売り上
げ金額等の情報をゲーム機管理装置39によって管理し
ている。またさらに、このように伝送された情報は、ゲ
ーム機管理装置39からセンター管理装置40にオンラ
インで送信される。これによって、各ゲームセンター毎
の売り上げ金額等の情報をセンター管理装置40によっ
て一括管理できるようにしている。なお、万が一、ゲー
ム機1の発信機8の故障等の理由によりデータ送信がさ
れなくなったときは、データ送信がされてこないゲーム
機1をID番号を基に従業員等がゲーム機1の故障に対
するメンテナンスを行うこととなるが、ID表示部10
にID番号が表示されているのでどのゲーム機1が故障
しているかを発見するのが容易となっている。
【0060】次に、本発明の第2の実施の形態のスイッ
チ装置を図9に基づいて説明する。このスイッチ装置
は、コインセンサー部11と、このコインセンサー部1
1に接続されるスイッチ状態読取回路42’と、このス
イッチ状態読取回路42’に接続される置き換えスイッ
チ駆動回路43’とから構成される。スイッチ状態読取
回路42’は、コインセンサー部11の一方のスイッチ
接点に接続され他端が電源Vcに接続される抵抗36
と、コインセンサー部11の他方のスイッチ接点にベー
スが接続されるトランジスタ37と、トランジスタ37
のコレクタに接続される第1の実施の形態と同様なコイ
ル49と、トランジスタ37のコレクタに接続されコイ
ンの検知信号をカウント部21へ出力するNOT回路4
1とから構成される。
【0061】置き換えスイッチ駆動回路43’は、先に
示したトランジスタ37と、コイル49と、このコイル
49によって駆動される第1の実施の形態と同様な置き
換えスイッチ50とから構成される。ここで、トランジ
スタ37とコイル49は、スイッチ状態読取回路42’
の一部ともなっている。また、スイッチ状態読取回路4
2’と置き換えスイッチ駆動回路43’とで第1の実施
の形態の入力部20を構成している。
【0062】このスイッチ装置の動作は、図5に示す第
1の実施の形態と同様となっており、コインの投入によ
ってコインセンサー部11がオンし、その信号がカウン
ト部21とカウンタ25へ並列的に取り出される。その
後の動作は、第1の実施の形態と同様となっている。な
お、投入されたコインによってコインセンサー部11が
オンする時間は正確に測定されるようになっており、置
き換えスイッチ50のオン状態は、コインセンサー部1
1がオンになる時点とほとんど同時にオン状態となるよ
うになっている。この動作は、図5に示す第1の実施の
形態のスイッチ装置も同様となっている。
【0063】本発明のスイッチ装置およびゲーム機の各
実施の形態は、上述したように構成したが、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、検
出信号出力部17を設けず、センサーボックス15と入
力部20とを直接に接続するようにしても良い。また、
発信機8は、中継装置38を介してゲーム機管理装置3
9と光信号をやり取りする光信号発信機となっている
が、特にデータの伝送手段は光伝送に限定されるもので
はなく、無線やあるいは有線でも構わない。しかしなが
ら本実施の形態においては、発信機8の伝送方式を光信
号伝送にすることによりコストが低価格光通信なの
で電波法の抵触等の問題もなく(電波法により電波の強
度に制限が加えられている)無線に比して強度の伝送力
を持たせることができるという点で有効となる。
【0064】さらに、本実施の形態では、受信機能を有
する発信機8を用いたが、少なくとも送信の機能を有す
るようにすれば良い。そうすればコインに関するデータ
を収集することができる。また、送信するデータとして
は、コインの格納状況に関するデータの他に、稼動デー
タ、故障データ等他のデータを単独、または他のデータ
と併せて送るようにしても良い。また、受信データとし
ては、データ伝達確認信号の他に、ゲーム機に使用する
ゲームそのもののプログラムや使用していないゲーム機
に広告表示させるデータ等他のデータを適宜単独または
組み合わせて送るようにしても良い。
【0065】また、本発明のスイッチ装置が使用される
ゲーム機1は、コインを使用するTVゲーム機で構成し
たが、ゲーム機なら何でも良く、例えば、ドライブをす
るゲーム機やUFOキャッチャーのようなコインを使用
するゲーム機やその他のコインを使用しないゲーム機で
もよい。またゲーム機管理装置39は、センター管理装
置40とオンライン接続されており、コインに関するデ
ータをセンター管理装置40で一括管理しているが、1
つのゲームセンターを管理する場合等、すなわち複数場
所にゲームセンターが分散していない場合は、センター
管理装置40は必要ない。
【0066】さらに本実施の形態において、回路基板部
12中の入力部20と端子部25の両部分以外の部分を
発信機8にもってくるようにしても良い。また、ID表
示部10をルーレットとしても働かせ、興味をひかせた
り、サービス付加の「当たり」信号とするようにしても
良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および3
記載のスイッチ装置およびゲーム機によれば、コイン等
の投入を検知したとき、その検知信号で、メイン回路へ
の電源の供給をするが、その動作に全く影響を与えずそ
の検知信号を他の目的に使用できるようになる。すなわ
ち、メイン回路側から見ると、電圧、電流、接点動作時
間などに関し、スイッチ状態読取回路等が無い元々の状
態と変化がなく、メイン回路は、従来通りの動作状態を
確保することができる。このため、コイン情報等を収集
するゲーム機管理システムを簡単かつ安全に構築するこ
とができる。
【0068】また、請求項2および4記載のスイッチ装
置およびゲーム機によれば、請求項1および3記載の発
明に加えて、コイン等を検出する制御スイッチをいわゆ
るドライ接点となるマイクロスイッチとしているので、
マイクロスイッチに付加する回路の自由度を増すことが
できる。しかも、置き換えスイッチ駆動回路中のスイッ
チを駆動コイルで動作するメカニカルスイッチとしてい
るので、マイクロスイッチと同様な性質の信号を簡単に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のスイッチ装置が使
用されているゲーム機の外観を示した斜視図である。
【図2】図1に示したゲーム機の内部構造の要部を示し
た斜視説明図である。
【図3】図2に示したゲーム機のIII−III断面図
である。
【図4】図2に示したゲーム機の回路基板部の内部構造
およびその周辺を示すブロック図である。
【図5】図1に示したゲーム機に使用されるスイッチ装
置の回路図である。
【図6】図2に示したゲーム機の発信機の内部構造を示
すブロック図である。
【図7】図1に示したゲーム機の発信機の外観を示した
正面図である。
【図8】図1に示したゲーム機を使用したゲーム機管理
システムの全体を示した説明図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態のスイッチ装置の回
路図である。
【図10】従来のゲーム機管理システムを示したブロッ
ク図である。
【図11】図10に示したゲーム機管理システムのゲー
ム機及びフロアー管理機器を示したブロック図である。
【図12】従来のゲーム機に使用される各スイッチ装置
の回路図である。
【符号の説明】
1 ゲーム機 2 ゲーム駆動回路(メイン回路) 4 ディスプレイ部 5 操作部 6 コイン投入口 7 コイン返却口 8 発信機 9 受信部 10 ID表示部 11 コインセンサー部(制御スイッチ) 14 コインボックス(コイン格納部) 15 センサーボックス(マイクロスイッチの一部) 16 切片部材(マイクロスイッチの一部) 18 スイッチ部材(マイクロスイッチの一部) 20 入力部 42 スイッチ状態読取回路 43 置き換えスイッチ駆動回路 50 置き換えスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中瀬 貴文 東京都千代田区外神田4丁目11番5号 株 式会社船井電機研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メイン回路への電源の供給を制御する制
    御スイッチを有するスイッチ装置において、上記制御ス
    イッチに接続され、上記制御スイッチの状態を読み取る
    スイッチ状態読取回路と、このスイッチ状態読取回路に
    接続され上記制御スイッチの状態と同一のスイッチ状態
    を作る置き換えスイッチ駆動回路とを設け、上記スイッ
    チ状態読取回路から他の用途へのスイッチ情報を取り出
    すと共に上記置き換えスイッチ駆動回路に上記メイン回
    路を接続したことを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御スイッチを、コイン投入を検出
    するマイクロスイッチとし、前記スイッチ情報を、投入
    されたコインの情報とし、前記置き換えスイッチ駆動回
    路は、駆動コイルによってメカニカルスイッチを動作さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項1記載のスイッ
    チ装置。
  3. 【請求項3】 コインの投入によって動作する制御スイ
    ッチを有するゲーム機において、上記制御スイッチに接
    続され、上記制御スイッチの状態を読み取るスイッチ状
    態読取回路と、このスイッチ状態読取回路に接続され上
    記制御スイッチの状態と同一のスイッチ状態を作る置き
    換えスイッチ駆動回路とを設け、上記スイッチ状態読取
    回路から他の用途へのスイッチ情報を取り出すと共に上
    記置き換えスイッチ駆動回路にゲーム機本体の駆動回路
    を接続したことを特徴とするゲーム機。
  4. 【請求項4】 前記制御スイッチを、コイン投入を検出
    するマイクロスイッチとし、前記スイッチ情報を、投入
    されたコインの情報とし、前記置き換えスイッチ駆動回
    路は、駆動コイルによってメカニカルスイッチを動作さ
    せるようにしたことを特徴とする請求項3記載のゲーム
    機。
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