JPH10161050A - レーザ走査光学ユニット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ走査光学ユニットにおいて、モータを制
御するＩＣの放熱板を削除する。 【解決手段】レーザ走査光学ユニット本体の外に置かれ
ポリゴンモータ４を制御する制御基板７ａに搭載された
ＩＣ９を、レーザ走査光学ユニットを保護するカバー８
ａに密着させることにより、カバー８ａが放熱板を兼ね
るようにする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザプ
リンタ等の電子写真印刷装置で使用するレーザ走査光学
ユニットに関し、特に、ポリゴンミラーを使用してレー
ザ光の走査を行うレーザ走査光学ユニットに関する。

【０００２】

【従来の技術】高速のレーザプリンタに用いるレーザ走
査光学ユニットでは、像面でのレーザ光の走査速度を早
めるためにポリゴンモータを高速で回転させる必要があ
る。ところがポリゴンモータを高速で回転させた場合に
は、ポリゴンモータの回転を制御する制御基板ＩＣの発
熱が大きくなるため、このＩＣをレーザ走査光学ユニッ
トの外に出し、さらに制御基板に放熱板を付け、ＩＣを
冷却する必要があった。

【０００３】次に、この従来のレーザ走査光学ユニット
について図面を参照して説明する。

【０００４】図４は従来のレーザ走査光学ユニットの一
例を示す展開斜視図である。

【０００５】従来のレーザ走査光学ユニットは、平行な
レーザ光を出射するレーザ光源１と、このレーザ光源１
から出射された平行なレーザ光を上下方向に集束させる
トロイダルレンズ２と、トロイダルレンズ２を通過した
レーザ光を反射し走査するポリゴンミラー３と、このポ
リゴンミラー３を回転駆動するポリゴンモータ４と、こ
のポリゴンモータ４を制御する制御基板７ｄと、ポリゴ
ンミラー３により反射したレーザ光を感光ドラム上の像
面で集光させるｆθレンズ５と、レーザ光源１とトロイ
ダルレンズ２とポリゴンモータ４とｆθレンズ５を保持
するシャーシ６と、シャーシ６を保護するカバー８ｄと
から構成されている。制御基板７ｄには制御用のＩＣ９
が取り付けられており、この制御基板７ｄの裏側に放熱
板１０を付け、さらに放熱の効率を高めるに、放熱板１
０にひだを付けて表面積を広くしたり、その放熱板１０
を設置するため空間を空けてある。

【０００６】従来の公知例としては特開平４−３５９２
７０号公報、特開昭６２−１２７７３１号公報が知られ
ている。この従来の公知例では制御ＩＣのみでなく、モ
ータ全体を冷却する方法を提案しているが、いずれもフ
ァンを用いて空気の流れを作りモータを冷却する手段で
構成されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の走査光
学ユニットは、狭い制御基板の裏側に放熱板を付けてい
たため、ユニットとしての部品点数が増えるという問題
があり、さらに放熱の効率を高めるにはひだを付けて表
面積を広くしたり、その放熱板を設置する空間を空けて
おく必要があった。

【０００８】また、ファンを用いて空気の流れを作りモ
ータを冷却する手段では、空気の流れにより外部の粉塵
や油煙をレーザ走査光学ユニット内に引き込むおそれが
あり、これによりミラーやレンズなどが汚れてしまうと
いう問題があった。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

(1) 本発明のレーザ走査光学ユニットは、レーザ光源か
ら出射された平行なレーザ光を上下方向に集束させるト
ロイダルレンズと、このトロイダルレンズを通過したレ
ーザ光を反射し走査するポリゴンミラーと、このポリゴ
ンミラーを回転駆動するポリゴンモータと、このポリゴ
ンモータを制御する制御基板と、ポリゴンミラーにより
反射したレーザ光を感光ドラム上の像面で集光させるｆ
θレンズと、レーザ光源とトロイダルレンズとポリゴン
モータとｆθレンズを保持するシャーシと、シャーシを
保護するカバーとからなるレーザ走査光学ユニットにお
いて、カバーが制御基板のＩＣの放熱板を兼ねたことを
特徴としている。 (2) 本発明のレーザ走査光学ユニットは、上記(1) カバ
ーを制御基板ＩＣに密着するようにとり付け、カバーと
制御基板をネジで共締めしたことを特徴としている。 (3) 本発明のレーザ走査光学ユニットは、上記(1) のカ
バーを制御基板ＩＣに密着するように取り付け、カバー
にコの字型の形状を形成し、これにより制御基板を保持
したことを特徴としている。

【００１０】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。

【００１１】まず、本発明の請求項１に係るレーザ走査
光学ユニットについて説明する。

【００１２】図１は本発明の請求項１に係るレーザ走査
光学ユニットの一実施の形態を示す展開斜視図である。

【００１３】レーザ光源１から出射した平行なレーザ光
は、トロイダルレンズ２により上下方向に集束され、こ
のトロイダルレンズ２を通過したレーザ光はポリゴンモ
ータ４により回転駆動しているポリゴンミラー３により
反射され、走査される。ポリゴンミラー３により反射し
たレーザ光はＦθレンズ５により集束され感光材料の上
で焦点を結ぶ。また、レーザ光源１とトロイダルレンズ
２とポリゴンモータ４とＦθレンズ５はシャーシ６によ
り保持される。ポリゴンモータ４を制御する制御基板７
ａはシャーシ６の外側に置かれ、シャーシ６を保護する
ための板金製のカバー８ａが、制御基板７ａのＩＣ９に
密着するように取り付けられ、カバー８ａと制御基板７
ａはネジにより固定される。ここでカバー８ａは制御基
板７ａのＩＣ９を冷却する役割を兼ねる。

【００１４】次に、本発明の請求項２に係るレーザ走査
光学ユニットについて説明する。

【００１５】図２は本発明の請求項２に係るレーザ走査
光学ユニットの一実施の形態を示す展開斜視図である。
本発明の請求項２に係るレーザ走査光学ユニットは、カ
バー８ｂを制御基板７ｂのＩＣ９に密着するようにとり
付け、カバー８ｂと制御基板７ｂをネジで共締めしてい
る。

【００１６】次に、本発明の請求項３に係るレーザ走査
光学ユニットについて説明する。

【００１７】図３は本発明の請求項３に係るレーザ走査
光学ユニットの一実施の形態を示す展開斜視図である。
本発明の請求項３に係るレーザ走査光学ユニットは、カ
バー８ｃに形成されたコの字状の形状部に制御基板７ｃ
がはめ込まれ固定される。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ走
査光学ユニットでは、レーザ走査光学ユニットを保護す
る役割のカバーが、ポリゴンモータ制御基板ＩＣを冷却
する放熱板を兼ねることにより、部品点数の削減が可能
となり、また、別に放熱板を取り付ける必要がないため
スペースを節約できてユニットの小型化が可能となり、
さらに、空気の流れ等も必要としないため、レーザ走査
光学ユニット内に粉塵や油煙が入り込むことを防ぐこと
も可能となるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の請求項１に係るレーザ走査光学ユニッ
トの一実施の形態を示す展開斜視図である。

【図２】本発明の請求項２に係るレーザ走査光学ユニッ
トの一実施の形態を示す展開斜視図である。

【図３】本発明の請求項３に係るレーザ走査光学ユニッ
トの一実施の形態を示す展開斜視図である。

【図４】従来のレーザ走査光学ユニットの一例を示す展
開斜視図である。

【符号の説明】

１ レーザ光源 ２ トロイダルレンズ ３ ポリゴンミラー ４ ポリゴンモータ ５ Ｆθレンズ ６ シャーシ ７ａ，７ｂ，７ｃ，７ｄ 制御基板 ８ａ，８ｂ，８ｃ，８ｄ カバー ９ ＩＣ １０ 放熱板

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 平行なレーザ光を出射するレーザ光源
   と、前記レーザ光源から出射された平行なレーザ光を上
   下方向に集束させるトロイダルレンズと、前記トロイダ
   ルレンズを通過したレーザ光を反射し走査するポリゴン
   ミラーと、前記ポリゴンミラーを回転駆動するポリゴン
   モータと、前記ポリゴンモータを制御する制御基板と、
   前記ポリゴンミラーにより反射したレーザ光を感光ドラ
   ム上の像面で集光させるｆθレンズと、前記レーザ光源
   と前記トロイダルレンズと前記ポリゴンモータと前記ｆ
   θレンズを保持するシャーシと、前記シャーシを保護す
   るカバーとからなるレーザ走査光学ユニットにおいて、
   前記カバーが前記制御基板のＩＣの放熱板を兼ねたこと
   を特徴とするレーザ走査光学ユニット。
2. 【請求項２】 前記カバーを前記制御基板ＩＣに密着す
   るようにとり付け、前記カバーと前記制御基板をネジで
   共締めしたことを特徴とする請求項１記載のレーザ走査
   光学ユニット。
3. 【請求項３】 前記カバーを前記制御基板ＩＣに密着す
   るように取り付け、前記カバーにコの字型の形状を形成
   し、これにより前記制御基板を保持したことを特徴とす
   る請求項１記載のレーザ走査光学ユニット。