JPH10160823A - レーダ - Google Patents

レーダ

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JPH10160823A
JPH10160823A JP32240296A JP32240296A JPH10160823A JP H10160823 A JPH10160823 A JP H10160823A JP 32240296 A JP32240296 A JP 32240296A JP 32240296 A JP32240296 A JP 32240296A JP H10160823 A JPH10160823 A JP H10160823A
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JP
Japan
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ship
shift amount
speed
moving
shift
Prior art date
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JP32240296A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Kiya
佳志 木矢
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Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
Furuno Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーダの探知画像を表示する表示画面内にお
いて移動体の位置を基準位置よりどれだけシフトさせて
探知画像を表示させるか、そのシフト量の設定をできる
だけ操作者の手を煩わせることなく、最適な値となるよ
うにする。 【解決手段】 レーダの装備される移動体の移動速度を
検知し、移動体の移動速度が大きくなるほどシフト量を
大きくして、表示画面内における移動体の位置を基準位
置より移動体の移動方向に対して後方へシフトさせて探
知画像を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶などの移動
体に装備されるレーダに関する。
【0002】
【従来の技術】船舶などで用いられる従来のレーダは、
アンテナの指向方向を順次回転させるとともに、パルス
状の電波を送受波し、アンテナの指向方向と受波タイミ
ングに応じてアンテナ周囲の探知画像のデータを生成
し、これを表示装置に表示することによって、自船周囲
の物標を監視するものであるため、基本的に自船の位置
を探知画像の中心として探知画像を表示するようにして
いる。そして、操作者は自船周囲の物標監視の目的に応
じて表示レンジを切り換えるようにしている。また、船
舶が航行しつつ前方の広い範囲に注意を払って物標の監
視を行えるように、表示画面の下方寄りに自船位置を配
置して、自船前方の表示範囲を広くとるようにするシフ
トまたはオフセンターと称される機能(以下「シフト機
能」という。)を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記シフト機能によっ
て、探知画像をどれだけシフトさせて表示させるか、そ
のシフト量は、表示レンジに応じて一義的に定めること
ができず、その時に設定されている表示レンジに応じ
て、また物標探知や物標監視の目的(移動速度が速い場
合に、前方のより広範囲を監視する等の目的)に応じて
設定することになるが、レーダの操作者が、実際に表示
されている探知画像を確認してシフト量を判断しなけれ
ばならず、その操作は煩雑であった。
【0004】勿論、表示レンジを大きくして探知範囲が
広くなるように設定しておけば常に広範囲の探知が可能
であるが、表示レンジが大きいほど物標が相対的に小さ
く映るので、物標の形を識別したい場合には不適当とな
る。そのため、常に大きな表示レンジで表示しておくこ
とは現実的ではない。
【0005】この発明の目的は上記シフト量の設定をで
きるだけ操作者の手を煩わせることなく、最適なシフト
量となるようにしたレーダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、アンテナの
指向方向を順次変えるとともに、パルス電波の送受波を
行い、アンテナ周囲の探知画像のデータを生成する、移
動体に装備されるレーダにおいて、上記シフト量設定の
煩雑さを解消するために、請求項1に記載のとおり、前
記移動体の移動速度を検知する移動体速度検知手段と、
表示画面内における移動体の位置を基準位置より移動体
の移動方向に対して後方へ所定のシフト量だけシフトさ
せて前記探知画像を表示し、前記移動体速度検知手段に
より検知された移動体の移動速度が大きくなるほど、前
記シフト量を大きくする探知画像表示制御手段とを設け
る。
【0007】このように構成したことにより、探知画像
表示制御手段は、移動体の移動速度が大きくなるほど、
表示画面内における移動体の位置を基準位置より移動体
の移動方向に対して後方へシフトさせて探知画像を表示
するため、移動体の移動速度が低速な状態ではシフト量
があまり大きくならずに、移動体の前方も後方も略等し
い範囲を探知および監視できるようになり、移動体の移
動速度が大きくなると、後方より前方の表示範囲が広く
取られて、前方のより広い範囲を監視できるようにな
る。
【0008】上記探知画像表示制御手段として、請求項
2に記載のとおり、前記シフト量を変化させてから、一
定時間を経過するまではそのシフト量を維持するように
構成すれば、移動体の移動速度が変わる毎に表示画面に
おける移動体の位置が頻繁に切り換わるといったことが
なく、探知画像を読み誤ったりすることもない。
【0009】また、上記探知画像表示制御手段として、
請求項3に記載のとおり、前記移動体の移動速度に対す
る前記シフト量を段階的に変化させるように構成すれ
ば、移動体の移動速度が僅かに変わる毎に表示画面にお
ける移動体の位置が頻繁に切り換わるといったことがな
く、探知画像を読み誤ったりすることもない。
【0010】更に、この発明のレーダは、請求項4に記
載のとおり、前記シフト量を段階的に変化させるための
移動体の移動速度のそれぞれのしきい値を移動体の移動
速度の上昇時と下降時とで異ならせて、移動速度に対す
るシフト量の変化にヒステリシスをもたせる。これによ
り移動体の移動速度の上昇によって、あらかじめ定めた
しきい値を超えた時にシフト量の変更が行われ、その直
後に移動体の移動速度が下降に転じても直ちにシフト量
が変更されることがなく、同様に移動体の移動速度が下
降によってあらかじめ定めたしきい値を下回ることによ
ってシフト量が変更された直後に移動速度が再び上昇に
転じても直ちにシフト量が変更されることがない。これ
により移動体の移動速度が変わる毎に表示画面内におけ
る移動体の位置が頻繁に切り換わるといったことがな
く、探知画像を読み誤ったりすることもない。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の第1の実施形態に係る
レーダの構成を図1〜図11を参照して以下に説明す
る。
【0012】図1はレーダの表示画面の表示内容の例を
示す図である。(A)はシフト量が0の通常の表示内容
の例であり、自船位置Oを表示画面の基準位置(この例
では中央)として、自船周囲の探知画像を表示する。表
示画面内の左上の1NMは表示レンジが1マイルである
ことを示し、同じく表示画面の左上のHUの表示は、船
首方位を画面の上方にとるヘッドアップ表示モードであ
ることを示す。Hで示す直線は船首方位線である。また
表示画面上方のHDGの値(290.7°)は船首方位
を示す。表示画面右上の2.0KTは自船の移動速度が
2.0ノットであることを示す。因みに画面下方の数値
表示のうちEBLは方位カーソルM1の方位、VRMは
可変距離環M2の自船からの距離を示す。また+L/L
は十字カーソルCの緯度および経度を示し、POSは自
船の緯度,経度を示す。
【0013】図1の(B)および(C)は自船の移動速
度に応じてシフト量を自動設定するモード(以下「オー
トシフトモード」と言う。)が設定されていて、このモ
ードが有効となる程度に自船の移動速度が大きい場合の
表示例である。すなわち(B),(C)において、表示
画面右上の表示AUTO SHIFTはオートシフトモードが設定
されている状態を示し、shift で示す数値はその時のシ
フト量をマイル単位で表したものである。(B)に示す
例は自船の船速が10.0ノットの場合であり、表示画
面内における自船位置を上記基準位置より船尾方向に少
しシフトさせる。(C)に示す例は自船の船速が20.
0ノットの場合であり、表示画面内における自船位置を
基準位置より自船の船尾方向に大きくシフトさせる。
【0014】図2は北を画面の上方にとるノースアップ
モードにおける表示例であり、(A)はシフト量が0の
通常の表示内容の例であり、(B)はオートシフトモー
ドが設定されていて、このモードが有効となる程度に自
船の移動速度が大きい場合の表示例である。このよう
に、船首方向が表示画面の上方を向いていない場合で
も、船速に応じて自船の位置を、(A)に示した基準位
置より船尾方向にシフトさせる。
【0015】図3は自船位置を表示画面の横軸方向にず
らせた状態で表示を行うモードでの表示例を示す図であ
る。このような表示モードは、例えば自船の右舷方向に
自船とともに並走する伴船である物標E4を表示させな
がらその伴船とともに並走する場合などに有効である。
オートシフトモードが解除されている状態や、オートシ
フトモードであっても自船の船速が小さい場合には、同
図の(A)に示すように表示画面の縦方向の中央で、設
定された量だけ左右方向にずれた位置を基準位置とし
て、その基準位置が自船の位置となるように探知画像を
表示する。(B)は、オートシフトモードで、自船の船
速がある程度大きい場合に、表示画面における自船の位
置を基準位置より自船の船尾方向へ、船速に応じた量だ
けシフトさせて探知画像を表示させた例である。このよ
うに船速に応じて自船の船首方向の表示範囲を広げるこ
とによって、並走すべき他船のエコーを確認しつつ前方
の物標を広範囲に亘って詳細に監視できるようになる。
【0016】図4は自船の船速に対するシフト量の設定
例を示す図であり、横軸は船速(ノット)縦軸は船尾方
向にどれだけずれた位置を自船位置とするかを、その表
示画面のドット数で示している。(A)に示す例では、
船速が0から5ノットに達するまではシフト量を0ドッ
トとし、5ノット以上50ノット未満の範囲でシフト量
を連続的に変化させ、50ノット以上では最大シフト量
である200ドットを保つようにしている。(B)に示
す例では、船速が5ノット以上50ノット未満の範囲で
段階的にシフト量を設定するようにしている。更に
(C)に示す例ではシフト量を切り換える船速の複数の
しきい値を、船速の上昇過程と下降過程とで異ならせて
ヒステリシスをもたせている。例えば船速が0ノットか
ら次第に上昇し、8ノットを超えた時点で最初のシフト
を行い、船速が更に上昇して18ノットを超えた時点で
2段階目のシフトを行う。その後、船速が18ノットを
下回っても、15ノットを下回るまではシフト量の変更
を行わず15ノットを下回った時点で初めて1段階目の
シフト量に戻す。このように船速に対するシフト量の変
化にヒステリシスをもたせたことにより、自船の船速が
変わる毎に表示画面内における自船位置が頻繁に切り換
わることがなく、探知画像を読み誤ったりすることもな
い。
【0017】図5はレーダの全体の構成を示すブロック
図である。同図においてCPU1はROM2にあらかじ
め書き込んだプログラムを実行して、後述する各種処理
を行う。RAM3はそのプログラムの実行に際して後述
する各種変数の記憶エリアなどのワーキングエリアとし
て用いる。インタフェース4,5,6はそれぞれGPS
受信機、ログ、コンパスから各種データの入力制御を行
う。CPU1はこれらのインタフェースを介して、GP
S受信機から自船の位置(緯度,経度)データおよび船
速データを読み取り、ログから船速データを読み取り、
コンパスから船首方位データを読み取る。操作部24は
トラックボールおよびキーボードから成り、CPU1は
インタフェース7を介してその操作内容を読み取る。イ
ンタフェース8はアンテナが一定角度回転する毎に空中
線部から発生される方位パルスBP(ベアリングパル
ス)を入力し、これを逓倍してアンテナ一周あたりに必
要な数の方位パルスを発生し、これをCPU1およびそ
の他の図中の必要なブロックへ与える。インタフェース
9はアンテナの指向方向が船首方向を向いた時に発生さ
れる船首方位信号HD(ヘディングパルス)を入力し、
CPU1およびその他の図中の必要なブロックへ与え
る。座標変換回路10はビデオメモリ15に対して探知
画像データを書き込む際の書き込みアドレスを発生する
回路であり、後述するように、CPU1から与えられる
データと距離クロックに応じてビデオメモリ15に対す
る書き込みアドレスを発生する。Rアドレス発生回路1
9はモニタ23のラスタースキャンに応じて、ビデオメ
モリ15およびグラフィックメモリ18の読み出しアド
レスを発生する回路であり、セレクタ11は座標変換回
路10の発生する書き込みアドレスとRアドレス発生回
路19の発生する読み出しアドレスのいずれかを、読み
出しタイミングと書き込みタイミングに応じて切り換え
る。ビデオメモリ15はモニタ23に表示すべき探知画
像を記憶するメモリであり、座標変換回路10の書き込
みアドレスにより探知画像データが書き込まれる際に
は、極座標形式で順次書き込まれ、Rアドレス発生回路
19により読み出しアドレスが指定される際には、XY
直角座標形式で順次読み出される。パラレル/シリアル
変換回路20はビデオメモリ15から読み出されたパラ
レルデータをシリアルデータに変換し、DAコンバータ
21はこれをアナログ信号に変換し、モニタ23に対し
映像信号として与える。モニタ23はCRTから成り、
DAコンバータ21より発生される映像信号に応じて表
示を行う。このモニタ23が、駆動回路を含む液晶表示
パネルのようにディジタル入力形式の表示装置である場
合にはDAコンバータ21は不要である。一方、ADコ
ンバータ12は物標からの帰来波の受信により発生され
るビデオ信号をデジタルデータに変換し、1次メモリ1
3はこれを順次記憶する。ADコンバータ12および1
次メモリ13は、パルス状電波の発射タイミングである
トリガ信号により起動される書き込みクロックに応じて
動作し、1次メモリ13は一発のパルス状電波の送波に
基づく1スイープ分のエコーデータを記憶する。ビデオ
処理回路14は1次メモリ13に一旦書き込まれた1ス
イープ分のデータに対して所定のビデオ処理を施して、
ビデオメモリ15に対する書き込みデータを生成する。
1次メモリ13、ビデオ処理回路14および前述の座標
変換回路10には読み出し時の距離クロックが与えら
れ、1次メモリ13に一旦書き込まれた1スイープ分の
データが順次読み出されるとともにビデオメモリ15に
極座標形式で書き込まれる。GDC(グラフィックディ
スプレイコントローラ)16は表示画面内に各種マーク
や数値情報を表示させるために用いるものであり、CP
U1はグラフィックディスプレイコントローラ16に対
して所定のコマンドを与えることによって、グラフィッ
クメモリ18に対して、表示画面に表示すべきマークや
数値を書き込む。セレクタ17はグラフィックメモリ1
8に対する書き込み時にグラフィックディスプレイコン
トローラ16から出力される書き込みアドレスを選択
し、グラフィックメモリ18の読み出し時にRアドレス
発生回路19の発生する読み出しアドレスを選択する。
パラレル/シリアル変換回路22はグラフィックメモリ
18から読み出されるパラレルデータをシリアルデータ
に変換する。上記DAコンバータ21はビデオメモリ1
5とグラフィックメモリ18から読み出されたデータを
重ねて(論理演算により合成して)デジタルデータに変
換し、モニタ23へ与える。これによって図1〜図3に
示したような表示を行う。
【0018】図6は図5に示した座標変換回路10の構
成を示すブロック図である。同図においてsin データお
よびcos データおよびXs,Ysは図5に示したCPU
1からそれぞれ与えられるデータである。図6の上半部
は図5に示したビデオメモリ15に対するX座標の書き
込みアドレスを発生する回路、下半部はY座標の書き込
みアドレスを発生する回路である。この座標変換回路の
動作は次のとおりである。まずX座標の書き込みアドレ
スを発生する回路部分について説明すると、図5に示し
たCPU1からは、その時点におけるアンテナの指向方
向(この指向方向は上記方位パルスのカウントにより求
められる。)と船首方位および表示モードに応じて定ま
る、表示画面上方に対する1スイープ分の描画方向の角
度に応じたsin データがラッチ回路31にラッチされ
る。この表示画面上方に対する1スイープ分の描画方向
の角度をθとし、距離クロック1発分で進む単位長をΔ
Rとすれば、ΔR sinθの値を上記sin データとすれば
よい。加算回路32はラッチ回路33にラッチされてい
る値とラッチ回路31にラッチされている値とを加算し
ラッチ回路33へ再び与える。ラッチ回路33は距離ク
ロックの立ち上がりタイミングで加算回路32の加算結
果をラッチする。従って距離クロックが立ち上がる毎に
ラッチ回路33の値はsin データ分だけ順次インクリメ
ントした値に変化していくことになる。加算回路32は
一定のビット数で加算を行い、キャリーが発生すれば、
距離クロックの立ち上がりタイミングでANDゲート3
4の出力信号によってカウンタ36が1インクリメント
される。ラッチ回路35には自船位置を表示画面のX座
標(横軸)方向のどの位置に表示させるかを示す値Xs
がラッチされていて、加算回路37はラッチ回路35の
Xsの値にカウンタ36のカウント値を加算しラッチ回
路38へ与える。ラッチ回路38は距離クロックの立ち
上がりタイミングで加算回路37の加算結果をラッチ
し、これをX座標の値とする。このように構成したこと
により、ラッチ回路31、加算回路32、およびラッチ
回路33による回路がX座標の下位の値(表示画面上の
ドット単位より下位の値)をカウントするカウンタとし
て作用し、ラッチ回路35、カウンタ36、加算回路3
7、およびラッチ回路38が、X座標の上位の値(表示
画面上のドット単位の値)をカウントするカウンタとし
て作用する。
【0019】図7は上記距離クロック、キャリーおよび
ANDゲートの出力信号の一例を示す図である。このよ
うに下位のカウントを行う回路からのキャリーによって
上位のカウントが行われることになる。その結果、1ス
イープ分の描画方向の距離をRとした場合、Rsin θの
値がカウンタ36に得られることになる。この値にX座
標のオフセットであるXsを加算することによって図5
に示したビデオメモリ15に対する書き込みアドレスの
X座標の値Xが求まる。Y座標についても同様であり、
CPU1からはΔR cosθの値に相当するcos データが
ラッチ回路41にラッチされる。これによりカウンタ4
6にRcos θに相当する値が求まり、これにY座標のオ
フセットであるYsを加算することによって、ビデオメ
モリ15の書き込みアドレスのY座標の値Yが求まる。
【0020】図8は図5に示したRAM3およびROM
2の内容の例を示す図である。同図において「表示レン
ジデータ」はあらかじめ定められた複数の表示レンジの
うちどの表示レンジで探知および表示を行うかを示すデ
ータであり、表示モードは探知画像をヘッドアップモー
ドで表示するか、ノースアップモードで表示するかを示
すデータである。「フラグFS」はオートシフトモード
であるか否かを示すデータ(フラグ)、「シフト量」は
表示画面内における自船の位置を基準位置(Y座標の中
央)よりどれだけシフトさせるかを示すデータであり、
表示画面のドット数および距離単位のデータとして記憶
する。「船速」は現在の自船の船速データ、「船首方
位」は現在の船首方位のデータである。また「アンテナ
指向方向」は前述の船首方位パルスおよび方位パルスの
信号に基づいてカウントする、現在のアンテナの角度を
示すデータである。以上に示した各データは全てRAM
3の所定領域に格納する。また、図8において「船速対
シフト量のテーブル」は後述するように、表示レンジと
船速に応じてシフト量を求めるためにあらかじめ作成さ
れたテーブルであり、このデータはROMの所定領域に
あらかじめ書き込んでおく。
【0021】図9は図5に示した操作部24の操作内容
に応じた処理内容を示すフローチャートである。まず操
作部24によって何らかの入力が行われたなら、これを
読み取り、その操作内容に応じた処理を行う。例えば表
示レンジ拡大キーが操作されたなら、現在設定されてい
る表示レンジを拡大方向に更新し、表示レンジ縮小キー
が操作されたなら、表示レンジのデータを縮小方向に更
新する。またオートシフトモードキーが操作されたな
ら、オートシフトモードを示すフラグFSを反転する。
すなわちこのオートシフトモードキーを操作する毎にオ
ートシフトモードの設定とその解除を切り換える。
【0022】図9に示すその他の処理では、例えば表示
モードをヘッドアップモードにするか、ノースアップモ
ードにするかの操作に応じて図8に示した「表示モー
ド」のデータを書き換え、また図3に示したように、X
座標方向にシフトさせるモードおよびそのX座標方向の
シフト量の入力に応じて図8に示した「シフト量」のう
ちX座標の値を変更する。
【0023】図10は船速に応じた処理内容を示すフロ
ーチャートである。まずGPS受信機またはログから自
船の船速データを読み取り、表示画面の船速表示を更新
する。オートシフトモードが設定されている状態(フラ
グFSがセット状態)であれば、その後、前回のシフト
量の変化から一定時間(たとえば数秒〜数分)が経過し
ているか否かを判定する。一定時間が経過していれば、
前述の船速対シフト量のテーブルを参照してシフト量を
求め、そのシフト量が現在設定されているシフト量から
変化があるか否かを判定し、変化があれば計時を開始す
る。この計時内容が、今回のシフト量変化からの経過時
間を示すものであり、上記の一定時間の経過判定は、こ
の計時内容に基づいて行う。求めたシフト量が、現在設
定されているシフト量から変化していれば、その後、図
5に示したビデオメモリ15に対して極座標形式で探知
画像データを書き込む際のスタートアドレスすなわち自
船の位置(Xs,Ys)を更新する。具体的には、船尾
方向に上記シフト量だけ後退した位置の座標を(Xs,
Ys)として求める。このとき、表示画面の中央をXY
座標で(0,0)とし、Y軸の下方をY座標の負、上方
をY座標の正とし、(0,0)を自船の基準位置とし、
シフト量のドット数をSとすれば、ヘッドアップモード
のとき、Xs=0で一定とし、Ys=−Sとすればよ
い。また、ノースアップモードで、船首方位をφとすれ
ば、Xs=−S・ sinφ、Ys=−S・cosφとして求
めればよい。上記の処理を繰り返すことによって、自船
の船速の変化に応じてシフト量の自動設定を行う。
【0024】図11は船速対シフト量のテーブルの具体
的な構成例を示す図である。この例では、あらかじめ定
めた複数の表示レンジについて、複数に区分した船速に
応じてシフト量をあらかじめ書き込んでおくものであ
り、図4の(B)に示したものに相当する。また、シフ
ト量としては、表示画面上でのドット数Sとともに実際
の距離単位での値smを共に書き込んでおく。このsm
の値は図1の(A),(B)などに示したようにシフト
量をマイル単位で表示する際に用いる。尚、図11に示
すテーブルを作成する際に、船速が最も低速な区分でシ
フト量を0とし、船速が最も高速な区分でシフト量を最
大とし、一定の表示レンジについて船速が速くなるほど
シフト量を大きくするように設定するが、同一の船速区
分については表示レンジが大きくなるほど(ロングレン
ジになるほど)表示画面上のドット単位でのシフト量の
変化が小さくなり、逆に表示レンジが小さくなるほど
(ショートレンジになるほど)表示画面上のドット単位
でのシフト量の変化が大きくなるように設定する。ただ
し表示画面から自船位置がはみ出る状態は通常好ましく
ないので、その状態とならない範囲でシフト量を定め
る。
【0025】なお、上述の実施形態では、船速対シフト
量をテーブルによってあらかじめ定めるようにしたが、
これをあらかじめ定めた演算式に基づいて算出するよう
にしてもよい。例えば、図4の(A)に示したように、
一定の船速範囲で直線または曲線の方程式で、船速対シ
フト量の特性を与え、船速を入力変数、シフト量を出力
変数する方程式を演算して、船速に対するシフト量を求
めてもよい。この場合、図10に示したように、一旦シ
フト量が変化した後に船速が変化しても、一定時間が経
過するまでシフト量が変化しないように構成すれば、図
4の(B)に示したように、船速に対するシフト量を段
階的に変化させなくても、船速の変化によってシフト量
が頻繁に変化することがない。
【0026】図12は第2の実施形態に係るレーダの船
速対シフト量のテーブルの具体的な構成例を示す図であ
る。この例は、船速の上昇時と下降時とで、異なった船
速区分でシフト量を定めたものであり、図4の(C)に
示したものに相当する。図12の例では、船速が上昇し
て、8ノットを超えた時点でシフト量は1段階目で示さ
れる値となり、その後船速が更に上昇して18ノットを
超えた時点でシフト量が2段階目に変化する。また、そ
の後船速が下降して、15ノット未満となった時点でシ
フト量は1段階目で示される値に戻る。このように、船
速の上昇時と下降時とで、シフト量を変化させる船速の
しきい値を区別して、船速を複数に区分し、あらかじめ
定めた複数の表示レンジごとにシフト量をあらかじめ書
き込んでおく。
【0027】図13は図12に示したテーブルを用い
て、船速に応じてシフト量を自動設定する処理内容を示
すフローチャートである。まずGPS受信機またはログ
から自船の船速データを読み取り、表示画面の船速表示
を更新する。オートシフトモードが設定されている状態
(上記フラグFSがセット状態)であれば、その後、船
速が前回に比べて上昇しているのか下降しているのかを
判定する。上昇しているのであれば、図12に示した船
速対シフト量のテーブルの船速上昇時の船速区分を参照
してシフト量を求め、下降しているのであれば、図12
に示した船速対シフト量のテーブルの船速下降時の船速
区分を参照してシフト量を求める。その後、図5に示し
たビデオメモリ15に対して極座標形式で探知画像デー
タを書き込む際のスタートアドレスすなわち自船の位置
(Xs,Ys)を更新する。上記の処理を繰り返すこと
によって、自船の船速の変化に応じてシフト量の自動設
定を行う。この自船の位置(Xs,Ys)の更新は図1
0に示したものと同様である。上記の処理を繰り返すこ
とによって、自船の船速の変化に応じてシフト量を自動
設定する。
【0028】なお、上述の例では、シフト量を表示画面
のドット単位で規定し、マイル単位のシフト量は表示の
ためにのみ用いたが、船速に応じたシフト量をマイルな
どの距離単位で規定し、実際に表示する際の表示レンジ
と距離単位のシフト量に応じて、ビデオメモリに対する
書き込み時のスタートアドレス(Xs,Ys)を算出す
るようにしてもよい。たとえば、図14に示すように表
示レンジに係わらず、船速に応じて一義的に距離単位の
シフト量を定めるようにすれば、同一の船速において、
表示レンジがロングレンジになるほどシフト量が小さく
なり、ショートレンジになるほどシフト量が大きくな
る。また、この場合にも、船速の上昇時と下降時とでそ
れぞれ船速の区分を設けて、各表示レンジごとにシフト
量を定めることによって、船速に対するシフト量の変化
にヒステリシスをもたせてもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、移動体
の移動速度が大きくなるほど、表示画面内における移動
体の位置が基準位置より移動体の移動方向に対して後方
へシフトして探知画像が表示されるため、移動体の移動
速度が低速な状態ではシフト量があまり大きくならず
に、移動体の前方も後方も略等しい範囲を探知および監
視でき、移動体の移動速度が大きくなると、後方より前
方の表示範囲が広く取られて、前方のより広い範囲を監
視できるようになり、操作者の手を煩わせることなく、
移動速度に応じて常に最適なシフト量が確保される。
【0030】請求項2に記載の発明によれば、シフト量
が変化してから、一定時間を経過するまではそのシフト
量を維持されるため、表示画面内における移動体の位置
が頻繁に切り換わらず、探知画像の読み誤りがなくな
る。
【0031】また、請求項3および4に記載の発明によ
れば、移動体の移動速度が変わる毎に探知画像における
移動体の位置が頻繁に切り換わるといったことがなく、
探知画像の読み誤りがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るレーダの表示例を示す図であ
る。
【図2】実施形態に係るレーダの表示例を示す図であ
る。
【図3】実施形態に係るレーダの表示例を示す図であ
る。
【図4】船速とシフト量との関係を示す図である。
【図5】レーダの全体の構成を示すブロック図である。
【図6】図5における座標変換回路の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】図6の各部のタイミング関係を示す図である。
【図8】図5におけるROMおよびRAMの内容の例を
示す図である。
【図9】図5におけるCPUの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図10】同CPUの処理手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】船速対シフト量のテーブルの例を示す図であ
る。
【図12】船速対シフト量のテーブルの他の例を示す図
である。
【図13】図5におけるCPUの他の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図14】船速対シフト量のテーブルの他の例を示す図
である。
【符号の説明】
O−自船位置 H−船首方位線 M1−方位カーソル M2−可変距離環 E1〜E3−物標のエコー C−十字カーソル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナの指向方向を順次変えるととも
    に、パルス電波の送受波を行い、アンテナ周囲の探知画
    像のデータを生成する、移動体に装備されるレーダにお
    いて、 前記移動体の移動速度を検知する移動体速度検知手段
    と、 表示画面内における移動体の位置を基準位置より移動体
    の移動方向に対して後方へ所定のシフト量だけシフトさ
    せて前記探知画像を表示し、前記移動体速度検知手段に
    より検知された移動体の移動速度が大きくなるほど、前
    記シフト量を大きくする探知画像表示制御手段とを設け
    たことを特徴とするレーダ。
  2. 【請求項2】 前記探知画像表示制御手段は、前記シフ
    ト量を変化させてから、一定時間を経過するまでは該シ
    フト量を維持することを特徴とする請求項1に記載のレ
    ーダ。
  3. 【請求項3】 前記探知画像表示制御手段は、前記移動
    体の移動速度に対する前記シフト量を段階的に変化させ
    ることを特徴とする請求項1に記載のレーダ。
  4. 【請求項4】 前記シフト量を段階的に変化させるため
    の移動体の移動速度のそれぞれのしきい値を移動体の移
    動速度上昇時と下降時とで異ならせて、移動速度に対す
    るシフト量の変化にヒステリシスをもたせたことを特徴
    とする請求項3に記載のレーダ。
JP32240296A 1996-12-03 1996-12-03 レーダ Pending JPH10160823A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6446244A (en) * 1987-08-12 1989-02-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd Optical disk
US7768443B2 (en) * 2004-04-02 2010-08-03 Furuno Electric Company Limited Vessel monitoring system
JP2013246130A (ja) * 2012-05-29 2013-12-09 Japan Radio Co Ltd 河川マイルマーカー表示システム
JP2014130087A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Tomiyoshi Umezaki 物標データー表示区別装置及びレーダー装置

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