JP2014130087A - 物標データー表示区別装置及びレーダー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーダーの発信元に近づく移動物標を認識しやすい物標データー表示区別装置及びレーダー装置を提供する。
【解決手段】探知信号の反射波であるエコーデーターを検出するエコーデーター検出部7と、エコーデーター検出部7が検出したエコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とした演算部8と、この演算部8で区別する静止物標データー、移動接近物標データー及び移動離遠物標データーをディスプレイに色別表示可能10とする色別表示部とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】探知信号の反射波であるエコーデーターを検出するエコーデーター検出部7と、エコーデーター検出部7が検出したエコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とした演算部8と、この演算部8で区別する静止物標データー、移動接近物標データー及び移動離遠物標データーをディスプレイに色別表示可能10とする色別表示部とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明は、物標データー表示区別装置及びレーダー装置に関する。詳しくは、エコーデーターを色別表示する物標データー表示区別装置及びこの物標データー表示区別装置を組み込んだレーダー装置に係るものである。
従来、この種のレーダー装置として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
具体的には、探知信号の特定強度レベル以上の信号について、その信号の連続する度合を調べ、それによって色分け表示するとともに、その連続する度合が最低の連続値以下の信号について強度別に色分け表示する手段を設けることで、例えば、陸地と船舶とを明瞭に色別可能とするものである。
具体的には、探知信号の特定強度レベル以上の信号について、その信号の連続する度合を調べ、それによって色分け表示するとともに、その連続する度合が最低の連続値以下の信号について強度別に色分け表示する手段を設けることで、例えば、陸地と船舶とを明瞭に色別可能とするものである。
また、この種のレーダー装置として、例えば特許文献2に記載されたものが知られている。
具体的には、検出対象の種類に応じて、エコーデーターが異なる平面的特性および時間的特性を有することに着目し、物標検出レベルにあるエコーデーターの平面的な連続性、時間的な挙動を検出する。そして、これら平面的な連続性の検出結果および時間的な挙動の検出結果を組み合わせることで、エコーデーターの種類を判定する。更に、エコーデーターの種類判別の判別結果に分類されるエコーデーターの種類毎に異なる色情報を設定する色設定部を備えるものである。
具体的には、検出対象の種類に応じて、エコーデーターが異なる平面的特性および時間的特性を有することに着目し、物標検出レベルにあるエコーデーターの平面的な連続性、時間的な挙動を検出する。そして、これら平面的な連続性の検出結果および時間的な挙動の検出結果を組み合わせることで、エコーデーターの種類を判定する。更に、エコーデーターの種類判別の判別結果に分類されるエコーデーターの種類毎に異なる色情報を設定する色設定部を備えるものである。
このように、特許文献1及び特許文献2に記載された発明では、静止物標である陸地と移動物標である船舶とが色別されるものであるが、レーダーで検知された航行中の船舶の数が多い場合に、レーダーの発信元である自船に対して全ての船舶の動きを即座に認識するのは困難である。
例えば、航行中の船舶の中で自船に近づく船舶を、即座に見分けることができなければ進路等の変更が遅くなり危険を伴うことがある。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであって、レーダーの発信元に近づく、あるいは離れる移動物標を認識しやすい物標データー表示区別装置及びこの物標データー表示区別装置を組み込んだレーダー装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、本発明に係る物標データー表示区別装置は、探知信号の反射波であるエコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とした演算部を備える。
ここで、演算部が、探知信号の反射波であるエコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別することによって、静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動接近物標データーと、探知信号の発信元から遠ざかる移動離遠物標データーを色別に表示しやすくなる。
また、本発明に係る物標データー表示区別装置において、演算部は、エコーデーターを、更に、移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する移動物に当てた探知信号の反射波である移動併走物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とする。
ここで、演算部が、エコーデーターを、移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する移動物に当てた探知信号の反射波である移動併走物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別することによって、移動物標データーのうち発信元と併走する移動併走物標データーを色別に表示しやすくなる。
また、本発明に係る物標データー表示区別装置において、演算部が、演算区別された静止物標データー、移動接近物標データー、移動離遠物標データー、あるいは移動併走物標データーをディスプレイに色別表示可能とする場合には、静止物標データー、探知信号の発信元に近づく移動接近物標データー、探知信号の発信元から遠ざかる移動離遠物標データー、あるいは探知信号の発信元と併走する移動併走物標データーを色別表示するので移動物標の動きを瞬時に認識することが可能となる。
また、本発明に係る物標データー表示区別装置において、演算部が、移動接近物標データーが所定区域設定内に位置するときに警報可能とし、または移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーが所定区域設定内より離脱したときに警報を解消可能とする場合には、探知信号の発信元の所定区域設定内に移動接近物標データーが進入したときに警報を発することで危険の察知し、または所定区域設定内から移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーが離脱するときに警報を解消することで危険の回避を認識することが可能となる。
また、上記の目的を達成するために、本発明に係るレーダー装置は、探知信号の反射波であるエコーデーターを検出するエコーデーター検出部と、該エコーデーター検出部が検出したエコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とした演算部と、該演算部で区別する前記静止物標データー、前記移動接近物標データー及び前記移動離遠物標データーをディスプレイに色別表示可能とする色別表示部とを備える。
ここで、演算部が、エコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別することによって、静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動接近物標データーと、探知信号の発信元から遠ざかる移動離遠物標データーを色別に表示しやすくなる。
また、色別表示部が、演算部で区別する静止物標データー、移動接近物標データー及び移動離遠物標データーをディスプレイに色別表示可能とすることによって、静止物標データー、探知信号の発信元に近づく移動接近物標データー及び探知信号の発信元から遠ざかる移動離遠物標データーを色別表示するので移動物標の動きを瞬時に認識することが可能となる。
また、本発明に係るレーダー装置において、演算部は、エコーデーターを、更に、移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する移動物に当てた探知信号の反射波である移動併走物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とし、色別表示部は、演算区別された移動併走物標データーをディスプレイに色別表示可能とするとすることができる。
ここで、演算部が、エコーデーターを、移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する移動物に当てた探知信号の反射波である移動併走物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別することによって、移動物標データーのうち発信元と併走する移動併走物標データーを色別に表示しやすくなる。
また、色別表示部が、演算区別された移動併走物標データーをディスプレイに色別表示可能とすることによって、探知信号の発信元と併走する移動併走物標データーを色別表示するので探知信号の発信元と併走する移動物標の状況を認識しやすくなる。
また、本発明に係るレーダー装置において、移動接近物標データーが所定区域設定内に位置するときに警報可能とし、または移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーが所定区域設定内より離脱したときに警報を解消可能とする構成とされた警報発生部を備える場合には、探知信号の発信元の所定区域設定内に移動接近物標データーが進入したときに警報を発することで危険の察知し、または所定区域設定内から移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーが離脱するときに警報を解消することで危険の回避を認識することが可能となる。
本発明の物標データー表示区別装置及びレーダー装置によれば、レーダーの発信元に近づく、あるいは離れる移動物標データーを認識しやすくなる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参酌しながら詳述する。
図1は本発明を適用したレーダー装置の主要構成の一例を説明するための模式図、図2は本発明を適用した物標データー表示区別装置の主要構成の一例を示すブロック図である。
ここで示すレーダー装置1は、装置本体2とレーダーアンテナ3とから構成され、更に、装置本体2は、ディスプレイ4と操作部6とから構成されている。
ここで、レーダーアンテナ3は、所定回転周期で水平方向に探知信号であるパルス状電波が放射されると共に、レーダー装置1の周囲に位置する物標からの反射波を受信可能とされる構成とされている。
また、物標データー表示区別装置5は、図2に示すように、エコーデーター検出部7と、演算部8、信号処理部9、色別表示部10及び警報発生部11から構成されている。
ここで、エコーデーター検出部7は、レーダーアンテナ3からのエコーデーターを検波して増幅し、本発明を適用した物標データー表示区別装置に係る演算部8に出力可能な構成とされている。
このエコーデーターを、演算部8で静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーとに演算区別する。更に、エコーデーターを、演算部8で移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する探知信号の反射波である移動併走物標データーに演算区別する。
具体的には、レーダー装置1が取り付けられた船(以下、「自船」と称する。)からは、レーダーアンテナ3が所定回転周期で水平方向に探知信号であるパルス状電波を自船から全方位に発信する。
ここで、自船が停止している場合では、時間ごとの探知信号の発信元から反射元までの距離と、探知信号の発信元からの反射元の方位を検出して比較する。このときに、時間ごとの距離及び方位に変化がないときは静止物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの探知信号の発信元から反射元までの距離と、探知信号の発信元からの反射元の方位を検出して比較する。このときに、時間ごとの距離が短くなり、かつ発信元からの反射元の方位に変化がないときは移動接近物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの距離が短くなり、発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動接近物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの距離が短くなり、発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動接近物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの探知信号の発信元から反射元までの距離と、探知信号の発信元からの反射元の方位を検出して比較する。このときに、時間ごとの距離が長くなり、発信元からの反射元の方位に変化がないときは移動離遠物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの距離が長くなり、発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動離遠物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの距離が長くなり、発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動離遠物標データーとして演算区別処理される。
また、自船が進行している場合では、時間ごとの探知信号の発信元から反射元までの距離と、探知信号の発信元からの反射元の方位を検出して比較する。このときに、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離と、探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離とが略同じであり、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化がないときは静止物標データーとして演算区別処理される。
また、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離と、探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離とが略同じであり、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化があるときも静止物標データーとして演算区別処理される。
また、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離と、探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離とが略同じであり、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化があるときも静止物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの探知信号の発信元から反射元までの距離と、探知信号の発信元からの反射元の方位を検出して比較する。このときに、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離よりも探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離が短く、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化がないときは移動接近物標データーとして演算区別処理される。
また、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離よりも探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離が短く、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動接近物標データーとして演算区別処理される。
また、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離よりも探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離が短く、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動接近物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの探知信号の発信元から反射元までの距離と、探知信号の発信元からの反射元の方位を検出して比較する。このときに、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離よりも探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離が長く、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化がないときは移動離遠物標データーとして演算区別処理される。
また、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離よりも探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離が長く、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動離遠物標データーとして演算区別処理される。
また、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離よりも探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離が長く、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化があるときも移動離遠物標データーとして演算区別処理される。
また、時間ごとの探知信号の発信元から反射元までの距離と、探知信号の発信元からの反射元の方位を検出して比較する。このときに、自船の航行速度に基づいて算出された時間ごとの物標との間の距離と、探知信号の発信元から反射元までの時間ごとの距離が略一定であり、自船の進行方向に応じて発信元からの反射元の方位に変化がないときは移動併走物標データーとして演算区別処理される。
このようにして演算部8で探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別された静止物標データー、移動接近物標データー及び移動離遠物標データーが信号処理部9に出力される。
また、演算部8で探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別された移動併走物標データーが信号処理部9に出力される。
これらの静止物標データー、移動接近物標データー、移動離遠物標データー及び移動併走物標データーと、例えば海が色別表示部10によってディスプレイ(図示せず。)上に色別表示される。
また、警報発生部11は、自船を中心として所定区域設定内に移動接近物標データーが進入したときに、演算部8が進入検知信号を警報発生部11に出力して警報を発し、移動接近物標データーが点滅する構成とされている。また、所定区域設定内から移動離遠物標データー、あるいは移動接近データーが離脱するときに演算部8が離脱検知信号を警報発生部11に出力して警報を解消し、移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーの点滅を解消する構成とされている。
以上の構成よりなる本発明のレーダー装置では、図3に示すように、ディスプレイ4には、陸や養殖用筏等の静止物標データーAが表示される。また、図3に示すように、ディスプレイ4には、移動接近物標データーB、移動離遠物標データーC及び、移動併走物標データーDが表示される。また、静止物標データーAが緑色、移動接近物標データーBが赤色、移動離遠物標データーCが青色及、移動併走物標データーDが黄色及び海F等が黒色でそれぞれ色別表示される。なお、図中G線は、船首線を示す。
ここで、ディスプレイ4に表示される自船12が他の船舶と併走している場合には、他の船舶が黄色の移動併走物標データーDで色別表示される。
これにより、併走する他の船舶Dが黄色で表示され続けることで略同じ方向、かつ略同じ距離を保つことを確認することが可能となる。
また、陸や養殖用筏、養殖用支柱等が緑色の静止物標データーAと海Fが黒色で表示されることで、移動物標と静止物標と海との区別が明確となり、自船12の進路状況を把握することができる。
ここで、例えば、海苔の養殖の場合では、沿岸付近に海苔養殖筏や海苔養殖支柱が配置され、これらの海苔養殖の区域内には多数の船が出入りして作業を行っているのが現状である。
このような区域を自船が航行するときに、自船12に近づく他の船舶が赤色の移動接近物標データーBで表示されることで航行中での警戒を認識することが可能となる。更に、ディスプレイ4に設定される所定区域である警報区域E内に移動接近物標データーBが進入した場合には、前記図2において詳述したように、演算部8が進入検知信号を警報発生部11に出力する。これにより、例えば、レーダー装置に取り付けられたブザー等の警報装置(図示せず。)が警報音を発し、移動接近物標データーBが点滅することで異常接近を知らせて海難事故を回避することが可能となる。
また、ディスプレイ4に設定される所定区域である警報区域E内に位置する移動接近物標データーBが自船12から離れるときには、点滅しながら移動離遠物標データーCとして表示される。更に、移動離遠物標データーC、あるいは移動接近物標データーBが警報区域E内より離脱する際には、演算部8が離脱検知信号を警報発生部11に出力して警報音と移動離遠物標データーC、あるいは移動接近物標データーBの点滅が解消されることで危険が回避したことを確認することができる。
また、自船12から離れる他の船舶が青色の移動離遠物標データーCで表示されることで航行中での安全性を確認することができる。
なお、本発明の実施の形態では、本発明の適用された物標データー表示区別装置に係る演算部が組み込まれたレーダー装置について詳述をするものである。
従って、本発明では、既存のレーダー装置に、本発明の適用された物標データー表示区別装置を取り付け可能とすることは勿論のことである。
なお、本発明の実施の形態では、エコーデーターを、移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する移動物に当てた探知信号の反射波である移動併走物標データーに演算区別するものであるが、ディスプレイで併走していることが目視等で確認できるものであれば、必ずしも移動併走物標データーに演算区別する必要性はない。
また、本発明の実施の形態では、移動接近物標データーが所定区域設定内に位置する、または移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーが所定区域設定内より離脱したときに警報可能な構成とされた警報発生部を備えるものであるが、所定区域設定内への移動接近物標データーの進入、または移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーが所定区域設定内からの離脱を認識できるものであれば必ずしも警報部を設ける必要性はない。
また、本発明の実施の形態では、静止物標データーが緑色、移動接近物標データーが赤色、移動離遠物標データーが青色及び移動併走物標データーが黄色及び海等が黒色とするものであるが、必ずしもこのような色別表示をする必要性はない。
例えば、ユーザーが自由に色を選択することができディスプレイ上に表示できるものであることが望ましい。
なお、本実施の形態では、本発明を適用したレーダー装置を船舶に搭載した場合について説明を行うものであるが、必ずしも船舶のみに搭載する必要性は無く、例えば、管制レーダー、航空機や自動車に搭載しても構わない。
本発明によれば、静止物標データー、移動接近物標データー、移動離遠物標データー及び移動併走物標データーを色別表示することで河川や海苔養殖筏内での航路を安全に確保することが可能となる。
また、移動接近物標データーが所定区域設定内に進入したときに、移動接近物標データーが点滅し、ブザー等による警報音を発することで河川や海苔養殖筏内での航路などで移動接近する船舶を早期に発見することができる。更に、移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーが所定区域設定内より離脱したときは、移動離遠物標データー、あるいは移動接近物標データーの点滅及びブザー等による警報音が解消して危険を回避したことを確認することができる。
1 レ-ダー装置
2 装置本体
3 レーダーアンテナ
4 ディスプレイ
5 物標データー表示区別装置
6 操作部
7 エコーデーター検出部
8 演算部
9 信号処理部
10 色別表示部
11 警報発生部
12 自船
2 装置本体
3 レーダーアンテナ
4 ディスプレイ
5 物標データー表示区別装置
6 操作部
7 エコーデーター検出部
8 演算部
9 信号処理部
10 色別表示部
11 警報発生部
12 自船
Claims (7)
- 探知信号の反射波であるエコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とした演算部を備える
物標データー表示区別装置。 - 前記演算部は、前記エコーデーターを、更に、移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する移動物に当てた探知信号の反射波である移動併走物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とする
請求項1に記載の物標データー表示区別装置。 - 前記演算部は、前記演算区別された前記静止物標データー、前記移動接近物標データー、前記移動離遠物標データー、あるいは前記移動併走物標データーをディスプレイに色別表示可能とする
請求項2に記載の物標データー表示区別装置。 - 前記演算部は、前記移動接近物標データーが所定区域設定内に位置するときに警報可能とし、または前記移動離遠物標データー、あるいは前記移動接近物標データーが所定区域設定内より離脱したときに警報を解消可能とする
請求項1、請求項2または請求項3に記載の物標データー表示区別装置。 - 探知信号の反射波であるエコーデーターを検出するエコーデーター検出部と、
該エコーデーター検出部が検出したエコーデーターを、静止物に当てた探知信号の反射波である静止物標データーと、探知信号の発信元に近づく移動物に当てた探知信号の反射波である移動接近物標データーと、探知信号の発信元から離れる移動物に当てた探知信号の反射波である移動離遠物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とした演算部と、
該演算部で区別する前記静止物標データー、前記移動接近物標データー及び前記移動離遠物標データーをディスプレイに色別表示可能とする色別表示部とを備える
レーダー装置。 - 前記演算部は、前記エコーデーターを、更に、移動物に当てた探知信号の発信元の移動方向と略同一方向に移動し、かつ探知信号の発信元との間の距離が略一定距離に位置する移動物に当てた探知信号の反射波である移動併走物標データーに、探知信号の発信元から探知信号の反射元までの距離と、探知信号の発信元からの探知信号の反射元の方位に基づいて演算区別可能とし、前記色別表示部は、前記演算区別された前記移動併走物標データーを前記ディスプレイに色別表示可能とする
請求項5に記載のレーダー装置。 - 前記移動接近物標データーが所定区域設定内に位置するときに警報可能とし、または前記移動離遠物標データー、あるいは前記移動接近物標データーが所定区域設定内より離脱したときに警報を解消可能とする構成とされた警報発生部を備える
請求項5または請求項6に記載のレーダー装置。
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2012
- 2012-12-28 JP JP2012288390A patent/JP2014130087A/ja active Pending
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