JPH10160602A - 半導体式圧力センサ - Google Patents

半導体式圧力センサ

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JPH10160602A
JPH10160602A JP31820896A JP31820896A JPH10160602A JP H10160602 A JPH10160602 A JP H10160602A JP 31820896 A JP31820896 A JP 31820896A JP 31820896 A JP31820896 A JP 31820896A JP H10160602 A JPH10160602 A JP H10160602A
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Ineo Toyoda
稲男 豊田
Yasutoshi Suzuki
康利 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基台の歪みによりシリコン基板の表面に偏っ
た方向の応力が発生しても、それによる検出誤差を小さ
くする。 【解決手段】 センシング部が載置される基台7aに熱
膨張によって歪みが生じると、シリコン基板1の表面の
X方向に大きな応力を発生させる。シリコン基板1は
(110)の面方位を有しており、ダイヤフラム1a上
に形成された拡散ゲージ2a〜2dは、<110>方向
に主電流が流れるように形成されている。ここで、その
<110>方向を、基台7aの歪みにより大きな応力が
発生するX方向と直交する方向、すなわちY方向とする
ことにより、基台7aの歪みによりシリコン基板1の表
面のX方向に大きな応力が発生しても、それによる検出
誤差を小さくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体式圧力セン
サに関し、例えば自動車用の吸気圧センサ等に用いるこ
とができる。
【0002】
【従来の技術】図7に従来の半導体式圧力センサの構成
を示す。シリコン基板(センサチップ)1には、圧力を
受けて変位するダイヤフラム1aが形成され、その表面
にはダイヤフラム1aの変位に応じて抵抗値が変化する
拡散ゲージ(歪みゲージ)2が形成されている。シリコ
ン基板1は、ガラス台座3に陽極接合されている。そし
て、シリコン基板1とガラス台座3の間には真空室4が
形成され、ダイヤフラム1aは、表面にかかる圧力と真
空室4の圧力の差圧に応じて変位する。ここで、シリコ
ン基板1から台座3の部分にてセンシング部5を構成し
ており、ガラス台座3が金属ステム等の基台6に半田付
けされることにより、センシング部5が基台6上に載置
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の構成に
おいて、基台6を例えば樹脂材料により構成すると、基
台6が変形しやすくなる。ここで、例えば、図の左右の
面(A、A’面)を拘束し、紙面に対し表裏の面(B面
および図8に示すB’面)を拘束しないフリーな状態と
した場合、基台6は、その熱膨張によって、図8に示す
ように変形する。すなわち、図のY方向に比べてX方向
に大きく歪む。この歪みは、台座3を介してシリコン基
板1に伝達され、シリコン基板1の表面においてY方向
に比べX方向に大きな応力を発生させる。そして、シリ
コン基板1の表面に形成された拡散ゲージ2が、そのよ
うな偏った方向の応力を検出すると、検出誤差が生じ
る。
【0004】本発明は上記問題に鑑みたもので、基台の
歪みによりシリコン基板の表面に偏った方向の応力が発
生しても、それによる検出誤差を小さくすることができ
る半導体式圧力センサを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1乃至4に記載の発明においては、(11
0)の面方位を有するシリコン基板の表面に複数の拡散
ゲージを形成し、その拡散ゲージの各々を、基台の歪み
により応力が大きく発生する方向と直交する<110>
方向に主電流が流れるように形成したことを特徴として
いる。
【0006】従って、基台の歪みによりシリコン基板の
表面に偏った応力が発生しても、その応力発生方向と拡
散ゲージに主電流が流れる<110>方向とが直交して
いるため、拡散ゲージでの抵抗値変化はほとんどなく、
基台の歪みによる検出誤差を小さくすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1乃至図4に本発明の一実施形
態に係る半導体式圧力センサの構造を示す。図1は平面
図、図2は図1中のII-II 断面図、図3は図1中のIII-
III 断面図、図4は裏面図である。本実施形態に係る半
導体式圧力センサは、自動車用の吸気圧センサとして用
いられるもので、図7に示すものと同様のセンシング部
5を有しており、全体がモールドICとして構成されて
いる。そして、センシング部5が載置される基台は、モ
ールドICを構成するモールド部材(パッケージ材)7
の一部として構成されている。すなわち、リードフレー
ム8をエポキシ樹脂によりモールドし、そのモールド部
材7の一部をなす基台7a上にセンシング部5が載置さ
れている。ここで、センシング部5におけるガラス台座
3は、シリコン系の樹脂接着材9にて基台7aに接着さ
れている。
【0008】また、シリコン基板1の表面に形成された
拡散ゲージ2は、シリコン基板1上に形成された図示し
ないAl薄膜による配線パターンおよびボンディングワ
イヤ10により、リードフレーム8に電気的に接続され
ている。ここで、拡散ゲージ2は、シリコン基板1の表
面でダイヤフラム1a上に4箇所形成されており、それ
らの拡散ゲージを2a〜2dとすると、拡散ゲージ2a
〜2dは、図5に示すブリッジ回路を構成するように電
気結線されている。拡散ゲージ2a、2dはダイヤフラ
ム1aの中央部分に形成され、拡散ゲージ2b、2cは
周辺部分に形成されており(後述する図6参照)、中央
部分と周辺部分ではダイヤフラム1aの変位が異なるた
め、拡散ゲージ2a、2dと拡散ゲージ2b、2cは、
図5中の矢印で示すように互いに異なる方向に抵抗値が
増減変化する。
【0009】そして、端子21から拡散ゲージ2a〜2
dに電流を流したとき、ダイヤフラム1aにかかる圧力
に応じた電位差が端子22、23間に発生する。この電
位差は、リードフレーム上に設けられた図示しない信号
処理回路にて増幅され、センサ信号として出力される。
また、信号処理回路は、電源端子、接地端子、およびセ
ンサ信号の出力端子としての、3つの外部端子12、1
3、14と電気的に接続されている。
【0010】ここで、モールドICを構成する場合、リ
ードフレーム8を上型、下型のモールド成形品で押さえ
てエポキシ樹脂によりモールドするため、モールド部材
7には、リードフレーム8の下側に、型押さえのための
開口部11が形成される。この開口部11の形成によ
り、基台7aのX方向(図2参照)は、モールド部材7
の他の部分によって拘束され、Y方向(図3参照)は拘
束されないフリーの状態になる。このため、熱膨張によ
って基台7aに歪みが生じたとき、その歪みは、図8に
示したように、X方向に大きな歪みとなり、シリコン基
板1の表面においてX方向に大きな応力を発生させる。
【0011】そこで、本実施形態においては、シリコン
基板1として(110)の面方位を有するものを用い、
拡散ゲージ2a〜2dの全てを、図6に示すように、<
110>方向に主電流が流れる(拡散ゲージ2a〜2d
は櫛歯状に形成されているため、拡散ゲージ2a〜2d
の長手方向に主電流が流れる)ように形成している。ま
た、その<110>方向を、基台7aの歪みにより大き
な応力が発生するX方向と直交する方向、すなわちY方
向としている。
【0012】ここで、(110)の面方位を有するシリ
コン基板1を用いた場合、拡散ゲージ2a〜2dを<1
10>方向に配置したとき、<110>方向(Y方向)
の応力変化に対してはピエゾ抵抗効果によって拡散ゲー
ジ2a〜2dの抵抗値が変化するが、<100>方向
(X方向)の応力変化に対しては拡散ゲージ2a〜2d
の抵抗値は変化しない。
【0013】従って、ダイヤフラム1aが変位したとき
そのY方向の変位に対して拡散ゲージ2a〜2dの抵抗
値が変化し、圧力検出を行うことができる。一方、基台
7aの歪みによりX方向に大きな応力が発生した場合に
は、拡散ゲージ2a〜2dの抵抗値はほとんど変化しな
いため、基台7aの歪みによる検出誤差を小さくするこ
とができる。
【0014】なお、本発明は上記した実施形態に限定さ
れるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で適
宜変更が可能である。例えば、センシング部が載置され
る基台としては、上記した実施形態のようにX方向、Y
方向のいずれか一方のみが拘束されたものに限らず、X
方向、Y方向の両方が拘束されていても、一方が他方に
比べて緩やかに拘束されていれば基台は一方向に歪むた
め、そのような拘束状態にあるものも含む。
【0015】また、そのような拘束に限らず、基台を構
成する材料によっては、X方向とY方向とで歪みが異な
る場合がある。例えば、基台を構成する材料として、単
一材料中に機械的強度向上のためにガラス繊維などを混
入したものを用いた場合、成形時の型内で材料の流れ方
向に平行方向と垂直方向とで熱膨張係数が異なり、それ
によって歪み方向に差が生じる。この場合、熱膨張係数
が小さい方向に、主電流が流れるように拡散ゲージを配
置すれば、それによる検出誤差を小さくすることができ
る。
【0016】また、センシング部5としては、台座3を
貫通してダイヤフラム1aに測定媒体の圧力を導入する
タイプのものでもよく、また台座3としてはガラス台座
に限らずシリコン台座でもよい。また、場合によって
は、台座3を設けないように構成してもよい。さらに基
台の材料、および台座を基台に固定する固定部材につい
ても、上記した実施形態以外の材料を用いることも可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す半導体式圧力センサ
の平面図である。
【図2】図1のII-II 断面図である。
【図3】図1のIII-III 断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示す半導体式圧力センサ
の裏面図である。
【図5】拡散ゲージ2a〜2dによるブリッジ回路の構
成を示す図である。
【図6】シリコン基板1を上から見た平面図である。
【図7】従来の半導体式圧力センサの構成を示す断面図
である。
【図8】本発明の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、1a…ダイヤフラム、2、2a〜2
d…拡散ゲージ、3…ガラス台座、5…センシング部、
7…モールド部材、7a…基台、8…リードフレーム、
9…樹脂接着剤。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力を受けて変位するダイヤフラム(1
    a)が形成され、このダイヤフラムの変位に応じて抵抗
    値が変化する複数の拡散ゲージ(2a〜2d)が表面に
    形成されたシリコン基板(1)を有するセンシング部
    (5)を備え、前記複数の拡散ゲージに電流を流したと
    きのそれぞれの抵抗値に基づいて前記圧力を検出するよ
    うにした半導体式圧力センサにおいて、 前記センシング部は基台(7a)上に載置されており、
    この基台は、歪みが生じたときに、前記シリコン基板の
    表面においてX方向とY方向のうちの一方に他方よりも
    大きな応力を発生させるように構成されており、 前記シリコン基板は(110)の面方位を有し、前記複
    数の拡散ゲージの各々は、前記大きな応力が発生する方
    向と直交する<110>方向に主電流が流れるように形
    成されていることを特徴とする半導体式圧力センサ。
  2. 【請求項2】 前記センシング部はシリコン基板を固定
    する台座(3)を備え、前記基台は樹脂材料にて構成さ
    れており、前記台座は樹脂接着剤(9)によって前記基
    台に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の
    半導体式圧力センサ。
  3. 【請求項3】 前記基台は、そのX方向とY方向の一方
    が他方に比べて強く拘束されていることを特徴とする請
    求項1又は2に記載の半導体式圧力センサ。
  4. 【請求項4】 前記基台は、そのX方向とY方向におい
    て熱膨張係数が異なる材料にて構成されていることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の半導体式圧力センサ。
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