JPH10159870A - 変速機用同期機構、及び焼結同期組立体の歯を先付けする方法 - Google Patents

変速機用同期機構、及び焼結同期組立体の歯を先付けする方法

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JPH10159870A
JPH10159870A JP9323970A JP32397097A JPH10159870A JP H10159870 A JPH10159870 A JP H10159870A JP 9323970 A JP9323970 A JP 9323970A JP 32397097 A JP32397097 A JP 32397097A JP H10159870 A JPH10159870 A JP H10159870A
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angle
teeth
point
ridge
tooth
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JP9323970A
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Georg Helms
ヘルムス ゲオルグ
Petra Kohler
コーラー ペトラ
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Magna PT BV and Co KG
Original Assignee
Getrag Getriebe und Zahnradfabrik Hermann Hagenmeyer GmbH and Co
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
    • F16D23/025Synchro rings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22FWORKING METALLIC POWDER; MANUFACTURE OF ARTICLES FROM METALLIC POWDER; MAKING METALLIC POWDER; APPARATUS OR DEVICES SPECIALLY ADAPTED FOR METALLIC POWDER
    • B22F5/00Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the special shape of the product
    • B22F5/08Manufacture of workpieces or articles from metallic powder characterised by the special shape of the product of toothed articles, e.g. gear wheels; of cam discs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D23/00Details of mechanically-actuated clutches not specific for one distinct type
    • F16D23/02Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches
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    • F16D23/06Arrangements for synchronisation, also for power-operated clutches with an additional friction clutch and a blocking mechanism preventing the engagement of the main clutch prior to synchronisation
    • F16D2023/0656Details of the tooth structure; Arrangements of teeth

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Abstract

(57)【要約】 【課題】歯尖端に鋭い角度を付けて焼結技術で製造する
のに適しているようにする。鋭角を有する前記同期組立
体の製造方法を可能とする。 【解決手段】 変速機用同期機構と、このような焼結同
期組立体の歯を先付けする方法が記載される。歯(4
0)が同期組立体の表面(41)から突出している。歯
は、同期組立体の摺動方向に対して半径方向で実質的に
台形の横断面形状を有する。尖端の前側稜線(48)が
表面(41)から第1角度(φ)で進出するように、歯
(40)は摺動方向に対して相対的に先付けされてい
る。尖端を形成する傾斜正面(47)が稜線(48)の
両側に延びて、歯(40)の上面(45)で互いに第2
角度(γ1 )を形成する。正面(47)は、第2角度
(γ2 )を縮小するために、尖端から離れる方に折られ
た上側領域(47a’)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機用の同期機
構であって、歯を備えた同期組立体を有し、これらの歯
が同期組立体の表面から突出し、且つ同期組立体の摺動
方向に対して半径方向で実質的に台形の横断面形状を有
し、更に、尖端の前側稜線が表面から第1角度で進出す
るように歯が摺動方向に対して相対的に先付けされてお
り、尖端を形成する傾斜正面が稜線の両側に延びてお
り、これらの正面が歯の上面で互いに第2角度を形成す
るものに関するものである。
【0002】本発明は、更に、焼結同期組立体の歯を先
付けする方法であって、これらの歯が同期組立体の表面
から突出し、且つ同期組立体の摺動方向に対して半径方
向で実質的に台形の横断面形状を有し、更に、尖端の前
側稜線が表面から第1角度で進出するように歯が摺動方
向に対して相対的に鋭くされており、尖端を形成する傾
斜正面が稜線の両側に延びており、これらの正面が歯の
上面に互いに第2角度を形成し、歯が焼結粉末の圧縮時
に成形されるものに関するものである。
【0003】
【従来の技術】変速機、特に自動車用の変速機、におい
て所要の同期機構を焼結金属から製造することは公知で
ある。これには特にシンクロナイザスリーブ、シンクロ
ナイザリング、等が含まれる。
【0004】この種の同期機構は普通トーラス形構造要
素として構成されている。同期機構の周面に歯が軸方向
に延ばして構成されている。これらの歯は周面から隆起
しており、半径方向断面において実質的に台形である。
【0005】同期化を容易とするために、特に、歯が相
補的同期機構、例えばカップリングリング、の相手歯内
に入るのを容易とするために、このような同期機構の歯
を前側で先付けすることが公知である。
【0006】このような要素、例えばシンクロナイザス
リーブは、以前は鋼から製造されたが、このような要素
がいまや焼結法でも製造される。その際、焼結粉末は適
宜な型のなかで高圧で圧縮される。こうして得られる”
圧粉体”は次に焼結炉のなかで高温で焼結される。
【0007】このような同期組立体を焼結するとき、焼
結技術上の理由から、歯尖端の形状が特定の鋭角を下ま
わるとき問題の生じることがある。つまり、尖端を比較
的鈍角(約110°〜180°の角度)に構成された歯
を焼結技術で製造することは大きな問題なしに可能であ
るのに対して、鋭角の歯を製造する場合には問題が生じ
る。この問題は、こうした尖端を焼結技術で製造するに
はそれ相応に鋭く構成された金型が必要となることにそ
の根拠がある。しかし焼結粉末の圧縮時に金型は強い機
械的負荷にも強い熱的負荷にも曝される。きわめて鋭
い、即ち細く成端する金型尖端はしかし、その都度隣り
合う材料に焼付くことがあるので、これらの負荷に耐え
られない。
【0008】他方、特定の同期機構、特にいわゆる連結
マルチシンクロ機構では、歯尖端に一層鋭い角度を設け
るのが望ましい。つまりこの場合変速操作時の変速快適
性が著しく向上する。
【0009】上記諸問題は、一方で、さしあたりまだ緩
い焼結粉末を圧縮するときに現れ、しかし特にいわゆる
サイジングのとき、即ち既に形状の安定した焼結体を再
圧縮するときに現れる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の課題
の一つは、発明の属する技術分野に指摘した種類の同期
機構を改良して、歯尖端に鋭い角度を付けて焼結技術で
製造するのに適しているようにすることである。
【0011】本発明の課題は、更に、発明の属する技術
分野に指摘した種類の方法を改良して、鋭角を有する前
記同期組立体の製造方法を可能とすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の解決手段は、特
許請求の範囲の各請求項に記載のとおりである。
【0013】
【発明の実施の形態】前述の課題は、発明の属する技術
分野に指摘した種類の同期機構において、本発明によれ
ば、正面が、第2角度を縮小するために、尖端から離れ
る方に折られた上側領域を有することによって解決され
る。
【0014】前述の別の課題は、発明の属する技術分野
に指摘した種類の方法において、本発明によれば、第2
角度を縮小するために正面が上側領域で折られることに
よって解決される。
【0015】本発明の根底にある課題がこうして完全に
解決される。
【0016】つまり前記歯を焼結するとき、歯本体が
(周面の半径が比較的大きい場合)平らな表面から進出
する移行領域が特に危険である。
【0017】つまり従来の機構及び方法では、歯尖端を
表面の平面と平行に圧縮し若しくはサイジングすること
によって一層小さな鋭角が生成されねばならず、これに
より表面領域にかなりの剪断荷重が現れ、そこに存在す
る焼結橋絡部が破壊されてしまうであろうが、本発明に
よる機構若しくは本発明による方法では他の先付け部が
上側領域にのみ設けられている。歯本体と表面との間の
移行部がこれによって影響を受けることはなく、そこに
存在する焼結橋絡部は影響を受けないままとなる。
【0018】歯の上側領域、即ち表面から離間した領域
にのみ設けられる一層鋭い先付け部は同期機構の働きに
影響しない。つまりその都度の相手組立体、例えばシン
クロナイザスリーブに対して相対的なカップリング組立
体は、歯の深さ全体にわたって同期組立体のスプライン
内に係合するのでなく、特定の高さにわたってのみ、普
通下半分内に、係合する。
【0019】それ故に、本発明によれば、同期組立体の
相互係合にとって重要なこの歯尖端領域は主として尖端
角度を小さくする意味で修正される。それ故に、従来の
歯とは異なる形状付与は、塑性加工時に危うい焼結橋絡
部に関して敏感でないこの領域に限定されている。
【0020】こうして、既に触れた連結マルチシンクロ
装置用にも、従来は不可能であったが、鋭い歯を有する
所要の同期組立体を焼結法で製造することがはじめて可
能となる。
【0021】それ故に、鋭い歯を有するこのような同期
組立体の場合にも、従来は利用不可能であったが、比較
的安価な焼結法を利用することができる。
【0022】歯を前記の意味で部分的に一層先付けする
ために、さまざまな形状付与が可能である。
【0023】本発明の第1実施例では、稜線の上端から
正面の側部下端点に至る対角線を中心に正面が折られて
いる。
【0024】それに対して、本発明の他の実施例では、
稜線上の1点から正面の側部下端点に至る対角線を中心
に正面が折られており、前記1点が好ましくは稜線の下
半分にあり、稜線が、前記1点で交わる2つの互いに傾
いた部分を有する。
【0025】単なる例示と理解されるべきこれら2つの
実施例では、利点として、幾何学的に定義された面、特
に平らな面、に沿って歯の更なる先付けが行われる。こ
うして当該金型もごく単純な安価な形状を有する。
【0026】各形状の選定はその都度の個別事例の特殊
性に依存する。
【0027】更に、他の実施例におけると同様にこの実
施例でも、表面の上方の正面の側部下端点付近の領域が
くりぬかれている。
【0028】この措置の利点として、これに関連して特
別敏感な歯領域、つまり既に触れた歯本体と表面との間
の移行部は、歯の鋭角領域から最初から排除され、歯尖
端の塑性加工のとき、特にサイジングのとき、存在しな
いこの領域は当然に破損することもない。
【0029】本発明は歯のさまざまな基本形状に利用す
ることができる。
【0030】尖端の前側稜線が同期組立体の摺動方向で
表面とで成す第1角度が鋭角又は鈍角又は直角であるか
にはかかわりなく、本発明は利用することができる。
【0031】その他の利点は明細書及び添付図面から明
らかとなる。
【0032】前記特徴及び以下になお説明する特徴はそ
の都度記載した組合せにおいてだけでなく、本発明の枠
から逸脱することなく他の組合せや単独でも勿論適用す
ることができる。
【0033】
【実施例】本発明の実施例が添付図面に示されており、
以下に詳しく説明される。
【0034】図1において符号10は、図示しない同期
組立体、例えば自動車変速機のシンクロナイザスリー
ブ、の歯11を焼結技術で製造する装置の全体である。
【0035】歯11は同期組立体の軸方向、即ち摺動方
向、に延びる2つの側面12と1つの尖端13とを有す
る。αが尖端13の角度である。図1に示す歯11は比
較的鈍角である。角度は110〜180°である。
【0036】歯11を焼結技術で製造するのに役立つ配
置が2つの型部材15a、15bを有し、これらの型部
材は構成され又はサイジングされるべき歯11の側面1
2に横から当接する。型部材15a、15bは、更に、
歯11の尖端13に前方から当てられるパンチ16を案
内するのに役立つ。尖端13を構成し若しくはサイジン
グするためにパンチ16は尖端13に対して相補的な輪
郭17を前端に備えている。
【0037】パンチ16が型部材15a、15bの間に
走り込むと高圧で圧縮若しくはサイジングが行われる。
これにより尖端の領域にかなりの力が生じ、温度もかな
り上昇することになる。
【0038】図1に示す尖端13を有する歯11を焼結
技術の方法で製造すること自体に問題はない。
【0039】図2は図1と同じ状況を示すが、相違点と
して歯11’は尖端13’に本質的に小さな尖端角度β
を有する。
【0040】自動車の同期変速機にマルチコーンシンク
ロ装置を装備することは公知である。このような同期装
置では、外側と内側のシンクロナイザリングを連結した
場合例えば45°の遮断角度が可能となる。これは快適
な変速操作(同期実現後、変速されるべきホイール若し
くはホイールセットの回転)にとって必要である。
【0041】図2の装置10’をβ=45°の角度に設
計する場合、パンチ16’の前端の輪郭17’の領域内
にごく薄い鋭い前端18が生じる。
【0042】パンチ16が大きな圧縮力で走り込むと
き、末端18のごく薄い形状付与を考慮すると、末端1
8がその都度隣り合う材料に焼付き及び/又は数回の作
業サイクル後に既に外方に曲がってしまうことが予想さ
れる。このような金型は短い使用期間後に既に使用不能
となろう。
【0043】それ故に、通常の金型の強度に基づいて、
焼結技術で製造可能な遮断角度には限界があり、この限
界は約55〜60°にある。これは、この同期構造様式
の快適性の利点、つまり既に触れた鋭い歯、を利用する
マルチコーンシンクロ装置用シンクロナイザスリーブが
純焼結技術的には従来の手段では製造することができな
いことを意味する。
【0044】このような同期組立体の歯20が図3に斜
視図で示されている。歯20は周面、例えばシンクロナ
イザスリーブ22の内面21、から突出する。シンクロ
ナイザスリーブ22の前縁が符号23に示唆されてい
る。自明のことであるが、この縁23は歯20に一層近
付け又はそれから一層離して配置しておくことができ
る。
【0045】同期装置投入時のシンクロナイザスリーブ
の通常の摺動方向がなお符号24で示唆されている。
【0046】歯20は半径方向断面においてほぼ台形の
横断面形状である。こうして歯は実質的に平らな上面2
5と傾斜長手側面26とを有する。長手側面26は大抵
は湾曲しており、それもしかも、図3で符号26’に示
唆したように横断面で伸開線状に湾曲している。簡略す
る意味で図では長手側面が平らな面として図示されてい
る。本来の尖端は2つの正面27によって形成され、こ
れらの正面は稜線28に沿って前方で合流する。稜線2
8は歯20の中心線29に対して相対的に所定の角度φ
を占める。この角度φは鋭角又は鈍角又は直角とするこ
とができる。
【0047】正面27が上面25に移行する箇所でそれ
らは互いに角度γを成す。鈍角形状の従来の歯が図3に
実線で示されており、この角度γ1 は希望する例えば4
5°の角度よりも大きい。
【0048】先に指摘した問題を解決したい場合、第1
工程において焼結によってこのような鈍角の先付け部γ
1 を例えばγ1 =55°で生成し、次に、一般に元々必
要とされる第2工程においていわゆる”サイジング”に
よって例えばγ2 =45°の鋭い先付け部を製造するこ
とができよう。
【0049】その際、図3に従ってそこに破線で書き込
まれたように処理する場合、これは成果がないであろ
う。つまりその場合、図3に矢印31で示唆したよう
に、実線で書き込まれた形状が破線で書き込まれた形状
に移行するるまで、歯尖端は単純に両側から圧縮される
であろう。
【0050】しかしこの場合底領域30に、即ち歯本体
と表面21との間の移行部領域に、かなりの剪断荷重が
現れて、やはりいわゆる焼結橋絡部の破壊をもたらすこ
とであろう。従って、こうして製造される一層鋭い歯は
機械的に不安定で、事実上利用不可能となろう。
【0051】図4は同期組立体の内面41から突出する
歯40をやはり斜視図で示す。この歯40は、前側稜線
48で合流する上面45と長手側面46と正面47とを
含む。尖端の領域で中央上隅が符号49とされている。
符号50に側部上隅を認めることができ、符号51は中
央下隅、符号52は該当する側部下隅である。それ故
に、図4で右側の正面47は隅49、50、52、51
(時計回りに)によって限定されている。
【0052】この実施例において鈍角γ1 を鋭角γ2
変形するために正面47は対角線55に沿って折られ
る。対角線55は中央上隅49から斜め下方に両方の側
部下隅52へと延びている。こうして、特に側部上隅5
0の領域に平坦部若しくは型押部が生じ、この側部上隅
は図4に符号50’で示したようにこの塑性加工によっ
て後方にずらされる。正面47の上側部分は既に触れた
対角線55を中心に折られており、図4に符号47a’
で示唆されている。
【0053】この塑性加工に基づいて正面の上側部分4
7a’から上面45に至る移行部に鋭角γ2 が生じる。
【0054】図4から容易に認められるように、この塑
性加工は同期組立体の表面41よりも上の領域に限定さ
れている。こうして表面41と歯40との間の移行部領
域には、焼結橋絡部の破壊を生じるような荷重は何ら現
れず、従って剪断荷重も現れない。
【0055】歯40の鋭い形状γ2 が実質的に歯40の
上側領域で顕著であるというのはそのとおりであるが、
しかしこれは同期機構の働きにとって重要ではない。つ
まり相手組立体の歯は完全な歯深さにまで(図4で上か
ら)歯40内に係合するのではなく(重なりは実際には
60%〜90%)、そこで実質的に鋭角の先付け部γ2
に衝突する。
【0056】図5は、塑性加工後の歯40’を示す。
【0057】類似の状況が本発明の他の実施例について
図6〜図9に示されている。
【0058】歯60はやはり同期組立体の内面61から
突出している。歯60は、稜線68で合流する上面65
と長手側面66と正面67とを有する。図6に実線で示
した歯60の形状は図5の歯40の形状に完全に一致す
る。
【0059】従って、既に触れた隅、つまり中央上隅6
9と側部上隅70と中央下隅71と側部下隅72、が設
けられている。
【0060】図4、図5の実施例とは異なり、図6〜図
9の実施例では中間隅73が構成されており、この中間
隅は例えば稜線68の半分の高さにあり、しかし他の高
さ位置とすることもできる。
【0061】中間隅73から両方の側部下隅72へと延
びる対角線75を考えるなら、正面67は対角線75を
中心に後方に折り又は折り返すことができる。
【0062】対角線75が中央上隅69を通過していな
いので、この中央上隅は塑性加工後に69’の方に、即
ち摺動方向に見て後方に、ずれる。側部上隅70は、図
6に70’で書き込んだように、やはり後方にずれる。
【0063】全体としてこの場合にもγ1 からγ2 への
先付けが得られる。塑性加工で仕上げられた歯60’が
図8に比較のためにやはり実線の斜視図で示されてい
る。
【0064】図7、図9に示す両方の断面図は上記の事
情を実線で具体的に示す。図7、図9の断面は長手方向
で中心線74に沿って歯60を示したものである。
【0065】図9から明確に認めることができるよう
に、塑性加工後、符号68’に示したように稜線が中間
隅73で斜め後方に折られるよりも前に、稜線の下側部
分68は維持されたままである。
【0066】図7と図9に示された事例では角度φ(図
6)が90°である。それ故に稜線68は表面61から
垂直に進出する。
【0067】しかし、稜線68が摺動方向に対して相対
的に(中心線74から前方に)鋭角又は鈍角で進出する
歯形状も公知である。
【0068】図7と図9に一点鎖線で示した事例では角
度が鋭角であり、歯40は前方に傾いている。図7にお
いて符号168は稜線、169は中央上隅である。
【0069】このように成形された歯が上述の如くに塑
性加工されると、例えば稜線168’の上側折り部分が
生じ、この部分はやはり表面に対して丁度垂直に延び
る。
【0070】最後に図10に本発明の他の実施例がなお
図示されており、焼結橋絡部の破壊に関して特別敏感な
箇所からそこに本来設けられる材料を除去するとの考え
がそこでは利用されている。
【0071】図10において歯80はやはり同期組立体
の内面81から突出している。歯80は上面85と長手
側面86と正面87とを有する。符号88が稜線であ
る。符号89、90、91、92は既に何度か触れた上
隅及び下隅であり、側部下隅92は想定点として設けら
れているだけである。
【0072】はっきりと認められるように、側部下隅9
2の領域に隅領域95がくりぬかれている。隅領域95
を限定する部分96、97、98は正面87若しくは長
手側面86から内面81に至る移行部(96、97)、
若しくは正面87と長手側面86との間の移行部(9
8)である。
【0073】隅領域95が正面87に内隅100を生成
する。この隅100から対角線101が中央上隅89へ
と延びている。この対角線101を中心に正面87は再
び後方に折り返し若しくは折ることができ、こうして正
面87の上側部分87a’が生じる。これにより側部上
隅90は、90’で示唆したように、後方にずらされ
る。これによりγ1 からγ2 への歯80の先付けがやは
り現れる。
【0074】図10に示す技術は勿論さまざまな形状
と、例えば図6〜図9の形状とも、組合せることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期組立体用の鋭いスプラインを製造する金型
の略示断面図であり、歯の尖端が比較的鈍角に構成され
ている。
【図2】歯の尖端が比較的鋭く構成される場合について
の、図1と同様の図である。
【図3】更に先付けする可能性を具体的に示すための同
期組立体の1つの歯の斜視図である。
【図4】本発明による1実施例を具体的に示すための、
図3と同様の図示である。
【図5】本発明による1実施例を具体的に示すための、
図3と同様の図示である。
【図6】図4、図5と同様の図であるが、本発明の他の
実施例を具体的に示す。
【図7】図4、図5と同様の図であるが、本発明の他の
実施例を具体的に示す。
【図8】図4、図5と同様の図であるが、本発明の他の
実施例を具体的に示す。
【図9】図4、図5と同様の図であるが、本発明の他の
実施例を具体的に示す。
【図10】本発明の更に他の実施例を図4、図6と同様
に示す拡大図である。
【符号の説明】
11 歯 12 側面 13 尖端 15a、15b 型部材 16 パンチ 17 輪郭 18 末端 20 歯 22 シンクロナイザスリーブ 25 上面 26 傾斜長手側面 27 正面 28 稜線 29 中心線 30 底領域 40 歯 45 上面 46 長手側面 47 正面 48 稜線 49 中央上隅 50 側部上隅 55 対角線 60 歯 65 上面 66 長手側面 67 正面 68 稜線 69 中央上隅 70 側部上隅 71 中央下隅 72 側部下隅 73 中間隅 74 中心線 75 対角線 86 長手側面 87 正面 88 稜線 92 側部下隅 95 隅領域 100 内隅 101 対角線 168 稜線 169 中央上隅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペトラ コーラー ドイツ連邦共和国、 デー71726 ベニン ゲン、 ランゲ ストラッセ 15

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速機用の同期機構であって、歯(1
    1;20;40;60;80)を備えた同期組立体を有
    し、これらの歯(11;20;40;60;80)が同
    期組立体の表面(21;41;61;81)から突出
    し、且つ同期組立体の摺動方向(24)に対して半径方
    向で実質的に台形の横断面形状を有し、更に、尖端の前
    側稜線(28;48;68;88)が表面(21;4
    1;61;81)から第1角度(φ)で進出するように
    歯(11;20;40;60;80)が摺動方向(2
    4)に対して相対的に先付けされており、尖端を形成す
    る傾斜正面(27;47;67;87)が稜線(28;
    48;68;88)の両側に延びており、これらの正面
    が歯(20;40;60;80)の上面(25;45;
    65;85)で互いに第2角度(γ1 )を形成するもの
    において、正面(47;67;87)が、第2角度(γ
    2 )を縮小するために、尖端から離れる方に折られた上
    側領域(47a’;67a’;87a’)を有すること
    を特徴とする同期機構。
  2. 【請求項2】 稜線(48)の上端から正面(47)の
    側部下端点(52)に至る対角線(55)を中心に正面
    (47)が折られていることを特徴とする、請求項1記
    載の同期機構。
  3. 【請求項3】 稜線(68、68’)上の1点(73)
    から正面(67)の側部下端点(72)に至る対角線
    (75)を中心に正面(67)が折られており、前記1
    点(73)が好ましくは稜線(68、68’)の下半分
    にあり、稜線が、前記1点(73)で交わる2つの互い
    に傾いた部分(68、68’)を有することを特徴とす
    る、請求項1記載の同期機構。
  4. 【請求項4】 表面(81)の上方で正面(87)の側
    部下端点付近の領域がくりぬかれていることを特徴とす
    る、請求項2又は3記載の同期機構。
  5. 【請求項5】 第1角度(φ)が摺動方向(24)に対
    して相対的に鋭角であることを特徴とする、請求項1〜
    4のいずれか1項又は複数項に記載の同期機構。
  6. 【請求項6】 第1角度(φ)が摺動方向(24)に対
    して相対的に鈍角であることを特徴とする、請求項1〜
    4のいずれか1項又は複数項に記載の同期機構。
  7. 【請求項7】 第1角度(φ)が摺動方向(24)に対
    して相対的に直角であることを特徴とする、請求項1〜
    4のいずれか1項又は複数項に記載の同期機構。
  8. 【請求項8】 焼結同期組立体の歯(20;40;6
    0;80)を先付けする方法であって、これらの歯(1
    1;20;40;60;80)が同期組立体の表面(2
    1;41;61;81)から突出し、且つ同期組立体の
    摺動方向(24)に対して半径方向で実質的に台形の横
    断面形状を有し、更に、尖端の前側稜線(28;48;
    68;88)が表面(21;41;61;81)から第
    1角度(φ)で進出するように歯(11;20;40;
    60;80)が摺動方向(24)に対して相対的に先付
    けされており、尖端を形成する傾斜正面(27;47;
    67;87)が稜線(28;48;68;88)の両側
    に延びており、これらの正面が歯(20;40;60;
    80)の上面(25;45;65;85)で互いに第2
    角度(γ1 )を形成し、歯(20;40;60;80)
    が焼結粉末の圧縮時に成形されるものにおいて、第2角
    度(γ2 )を縮小するために正面(47;67;87)
    が上側領域(47a’;67a’;87a’)で折られ
    ることを特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 稜線(48)の上端から正面(47)の
    側部下端点(52)に至る対角線(55)を中心に正面
    (47)が折られることを特徴とする、請求項8記載の
    方法。
  10. 【請求項10】 稜線(68、68’)上の1点(7
    3)から正面(67)の側部下端点(72)に至る対角
    線(75)を中心に正面(67)が折られ、前記1点
    (73)が好ましくは稜線(68、68’)の下半分に
    あり、稜線が、前記1点(73)で交わる2つの互いに
    傾いた部分(68、68’)を有することを特徴とす
    る、請求項8記載の方法。
  11. 【請求項11】 表面(81)の上方の正面(87)の
    側部下端点付近の領域がくりぬかれることを特徴とす
    る、請求項9又は10記載の方法。
JP9323970A 1996-11-16 1997-11-11 変速機用同期機構、及び焼結同期組立体の歯を先付けする方法 Pending JPH10159870A (ja)

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DE19647524 1996-11-16
DE19700769.4 1997-01-11
DE19647524.4 1997-01-11
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