JPH10158133A - 歯みがき用ペースト状食品とその潮解防止処理法 - Google Patents
歯みがき用ペースト状食品とその潮解防止処理法Info
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- JPH10158133A JPH10158133A JP35421996A JP35421996A JPH10158133A JP H10158133 A JPH10158133 A JP H10158133A JP 35421996 A JP35421996 A JP 35421996A JP 35421996 A JP35421996 A JP 35421996A JP H10158133 A JPH10158133 A JP H10158133A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 歯みがき用ペースト状食品の保管中における
腐敗、カビ発生、潮解を防ぐ 【構成】 成分に食塩、酸、ソルビトール、防腐剤、保
存料などを添加する。また、歯みがき用ペースト状食品
を容器に入れて密閉し、所定の温度で、所定時間加熱す
る。これらの方法で、保管中における腐敗、カビ発生、
潮解が大幅に改善され、歯みがき用ペースト状食品の保
管期間が延長可能となり、商品として安心して、流通さ
せることができるようになった。
腐敗、カビ発生、潮解を防ぐ 【構成】 成分に食塩、酸、ソルビトール、防腐剤、保
存料などを添加する。また、歯みがき用ペースト状食品
を容器に入れて密閉し、所定の温度で、所定時間加熱す
る。これらの方法で、保管中における腐敗、カビ発生、
潮解が大幅に改善され、歯みがき用ペースト状食品の保
管期間が延長可能となり、商品として安心して、流通さ
せることができるようになった。
Description
【0001】[産業上の利用分野]本発明はデンプンの
りを成分とする、歯みがき用ペースト状食品(以後、歯
みがき用ペースト状食品と略称する)とその潮解防止処
理法に関するものである。
りを成分とする、歯みがき用ペースト状食品(以後、歯
みがき用ペースト状食品と略称する)とその潮解防止処
理法に関するものである。
【0002】[従来の技術]従来の歯みがき用ペースト
状食品は、デンプンのりに、低う蝕性甘味料、高甘味度
甘味料、香味料などを混入したものであった。これら従
来の歯みがきの成分だけでは、歯みがき用ペースト状食
品は保管中に比較的短期間で、腐敗したり、カビが発生
したり、潮解(デンプンのりが離水して溶けてしまうこ
と)したりすることがあった。
状食品は、デンプンのりに、低う蝕性甘味料、高甘味度
甘味料、香味料などを混入したものであった。これら従
来の歯みがきの成分だけでは、歯みがき用ペースト状食
品は保管中に比較的短期間で、腐敗したり、カビが発生
したり、潮解(デンプンのりが離水して溶けてしまうこ
と)したりすることがあった。
【0003】[発明が解決しようとする課題]本発明
は、次の課題を解決しようとする。 課題1.保管中の腐敗をできるだけ長期間押える。 課題2.保管中のカビの発生をできるだけ長期間押え
る。 課題3.保管中の潮解をできるだけなくする。
は、次の課題を解決しようとする。 課題1.保管中の腐敗をできるだけ長期間押える。 課題2.保管中のカビの発生をできるだけ長期間押え
る。 課題3.保管中の潮解をできるだけなくする。
【0004】[課題を解決するための手段]本発明で
は、つぎの手段により課題を解決した。 1.課題1,2,3を解決するための手段 a.歯みがき用ペースト状食品を、容器に密封して一定
時間、90〜130℃位の温度で加熱殺菌する。 b.冷蔵もしくは冷凍して保管する。 c.クエン酸、酢酸、乳酸などを混入してPH値を4〜
4.5として、微生物の繁殖を押える。 d.防腐剤もしくは保存料を混入して腐敗を防ぐ。 e.歯みがき用ペースト状食品を、容器に密封して15
〜60分程度、90〜130℃位の温度で加熱して、の
りの潮解を防ぐ。aとeは一緒に行うことができる。
は、つぎの手段により課題を解決した。 1.課題1,2,3を解決するための手段 a.歯みがき用ペースト状食品を、容器に密封して一定
時間、90〜130℃位の温度で加熱殺菌する。 b.冷蔵もしくは冷凍して保管する。 c.クエン酸、酢酸、乳酸などを混入してPH値を4〜
4.5として、微生物の繁殖を押える。 d.防腐剤もしくは保存料を混入して腐敗を防ぐ。 e.歯みがき用ペースト状食品を、容器に密封して15
〜60分程度、90〜130℃位の温度で加熱して、の
りの潮解を防ぐ。aとeは一緒に行うことができる。
【0005】[作用] 1.前項のa〜eの手段を、1つまたはそれ以上、実行
することにより、腐敗、カビ、潮解の問題は大きく改善
できる。 2.食塩、ポリフェノール(リンゴの風味を持つ)は、
さっぱりした味付けに使用する。 3.ソルビトールには、のりの老化を防止し、カビの発
生を防ぐ作用がある。
することにより、腐敗、カビ、潮解の問題は大きく改善
できる。 2.食塩、ポリフェノール(リンゴの風味を持つ)は、
さっぱりした味付けに使用する。 3.ソルビトールには、のりの老化を防止し、カビの発
生を防ぐ作用がある。
【0006】[実施例]デンプンのりを歯みがき用ペー
ストの主成分とした実施例を述べる。 1.材料 デンプンのりの場合、保管中の老化防止のために (1).デンプンとして、デンプンを化学的に処理し
た、架橋デンプン(物質名:ヒドロキシプロピルジスタ
ーチフォスフェイト,FARINEX VA70WMと
いう商品名で、松谷化学工業株式会社(本社:伊丹市北
伊丹)より発売されている。主として菓子パンの材料と
して使用されている。)を使用した。 (2).糖、糖アルコールも老化防止効果をもつので、
低う蝕性甘味料でもある、マルチトール、パラチノー
ス、ソルビトールとアスパルテームの混合物を甘味料を
兼ねて使用した。なお、香味料としてはハッカ水を使用
した。 実施例に使用したサンプルの成分(重量g) サンプルA: 架橋デンプン 15, ソルビトール 20, 水 100, ハッカ水 少々 サンプルB: 架橋デンプン 15, パラチノース 15 ソルビトール 15 水 100, ハッカ水 少々 サンプルC: 架橋デンプン 15, 水 92, マルチトール 10, ハッカ水 少々, ソルビトール 10, アスパルテームの1%水溶液 8,
ストの主成分とした実施例を述べる。 1.材料 デンプンのりの場合、保管中の老化防止のために (1).デンプンとして、デンプンを化学的に処理し
た、架橋デンプン(物質名:ヒドロキシプロピルジスタ
ーチフォスフェイト,FARINEX VA70WMと
いう商品名で、松谷化学工業株式会社(本社:伊丹市北
伊丹)より発売されている。主として菓子パンの材料と
して使用されている。)を使用した。 (2).糖、糖アルコールも老化防止効果をもつので、
低う蝕性甘味料でもある、マルチトール、パラチノー
ス、ソルビトールとアスパルテームの混合物を甘味料を
兼ねて使用した。なお、香味料としてはハッカ水を使用
した。 実施例に使用したサンプルの成分(重量g) サンプルA: 架橋デンプン 15, ソルビトール 20, 水 100, ハッカ水 少々 サンプルB: 架橋デンプン 15, パラチノース 15 ソルビトール 15 水 100, ハッカ水 少々 サンプルC: 架橋デンプン 15, 水 92, マルチトール 10, ハッカ水 少々, ソルビトール 10, アスパルテームの1%水溶液 8,
【0007】2.製法 材料を鍋に入れて混ぜあわせ、撹拌しながら90℃くら
いの温度で加熱し、糊化したところで、ハッカ水を好み
の量だけ振りかけて混ぜる。これを5gずつアルミフォ
イルチューブに封入し、オートクレーブに入れて、10
0℃の温度で、60分間加圧加熱した。
いの温度で加熱し、糊化したところで、ハッカ水を好み
の量だけ振りかけて混ぜる。これを5gずつアルミフォ
イルチューブに封入し、オートクレーブに入れて、10
0℃の温度で、60分間加圧加熱した。
【0008】3.潮解防止処理の実施結果の評価 現在、2項で述べた潮解防止処理を実施後6か月が経過
したが、通常の温度の室内に放置した、アルミフォイル
チューブに封入した歯みがき用ペースト状食品(テスト
のサンプル)は、潮解も腐敗もカビ発生もしていない。
従来、潮解防止処理をしなかった場合、1週間から10
日で潮解、腐敗、カビ発生が起きていたことと比べる
と、大きな進歩であるといえる。今後このままで9か月
を経過しても、多分、潮解、腐敗、カビ発生は起きない
と考えられる。
したが、通常の温度の室内に放置した、アルミフォイル
チューブに封入した歯みがき用ペースト状食品(テスト
のサンプル)は、潮解も腐敗もカビ発生もしていない。
従来、潮解防止処理をしなかった場合、1週間から10
日で潮解、腐敗、カビ発生が起きていたことと比べる
と、大きな進歩であるといえる。今後このままで9か月
を経過しても、多分、潮解、腐敗、カビ発生は起きない
と考えられる。
【0009】[発明の効果]本発明は、以上の作用によ
り、歯みがき用ペースト状食品の保管期間を大幅に延ば
すことができ、商品として安心して、流通させることが
できるようになった。
り、歯みがき用ペースト状食品の保管期間を大幅に延ば
すことができ、商品として安心して、流通させることが
できるようになった。
Claims (2)
- 【請求項1】 デンプンのりを成分とし、さらに、食
塩、クエン酸、酢酸、乳酸、ソルビトール、ポリフェノ
ール、ビタミン類、防腐剤、保存料のうち1つ以上を成
分として含む、歯みがき用ペースト状食品 - 【請求項2】 容器に入れて密閉し、90〜130℃の
温度で、15〜60分間加熱する、歯みがき用ペースト
状食品の潮解防止処理法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35421996A JPH10158133A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 歯みがき用ペースト状食品とその潮解防止処理法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35421996A JPH10158133A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 歯みがき用ペースト状食品とその潮解防止処理法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10158133A true JPH10158133A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18436086
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35421996A Pending JPH10158133A (ja) | 1996-12-02 | 1996-12-02 | 歯みがき用ペースト状食品とその潮解防止処理法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10158133A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003518032A (ja) * | 1999-12-23 | 2003-06-03 | デン−マット・コーポレーション | 澱粉で増粘した非水系歯磨剤 |
-
1996
- 1996-12-02 JP JP35421996A patent/JPH10158133A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003518032A (ja) * | 1999-12-23 | 2003-06-03 | デン−マット・コーポレーション | 澱粉で増粘した非水系歯磨剤 |
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