JPH1015805A - ワイヤソー - Google Patents

ワイヤソー

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Publication number
JPH1015805A
JPH1015805A JP17240496A JP17240496A JPH1015805A JP H1015805 A JPH1015805 A JP H1015805A JP 17240496 A JP17240496 A JP 17240496A JP 17240496 A JP17240496 A JP 17240496A JP H1015805 A JPH1015805 A JP H1015805A
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JP
Japan
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wire
shape measuring
groove
shape
measuring machine
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JP17240496A
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English (en)
Inventor
Masashi Nagatsuka
真史 永塚
Yuji Kaneda
雄司 兼田
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Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】溝付ローラの溝形状を手間をかけずに正確に測
定する。 【解決手段】ワイヤソー10のワークフィードテーブル
28の下面に、X−Y移動機構42を介して形状測定機
44を取り付ける。X−Y移動機構42は、形状測定機
44をX方向、Y方向に移動させるもので、これによ
り、形状測定機44が測定対象の溝付ローラの位置に移
動される。測定時には、形状測定機44で溝付ローラの
溝形状を測定可能な高さまでワークフィードテーブル2
8を下降させる。次に、形状測定機44を測定対象の溝
付ローラ18Aの測定位置まで移動させる。次いで、形
状測定機44を移動させながら、洗浄ノズル72から洗
浄液を噴射すると共にエアブローノズル74から圧縮エ
アを噴き出して、測定対象の位置を洗浄し乾燥する。そ
して、形状測定機44を測定開始位置に復帰移動させた
のち、形状測定機44で溝付ローラ18Aの溝形状を測
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円柱状の半導体イ
ンゴット、セラミック、ガラス等のワークを走行するワ
イヤで薄板状のウェーハに切断するワイヤソーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体インゴット、セラミック、ガラス
等のワークを薄板状のウェーハに切断する切断装置の一
つにワイヤソーがある。このワイヤソーは、一方のワイ
ヤリールから繰り出されたワイヤを複数台の溝付ローラ
の溝に巻き掛けてワイヤ列を形成し、他方のワイヤリー
ルに巻き取ると共に、ワイヤ列に砥粒を含む加工液を供
給してワークを押し当てることにより、その砥粒のラッ
ピング作用によってワークを多数のウェーハに切断す
る。
【0003】ところで、溝付ローラの溝が磨耗していく
と、切断されるウェーハの精度に悪影響を与える。即
ち、溝の傾斜面が磨耗した場合には、ワイヤが溝付ロー
ラの軸線方向に移動してしまい、結果的にウェーハの厚
さが不均一になる。また、溝が径方向に磨耗して隣接す
る溝との溝径が大きく変化するとワイヤが蛇行してしま
い、結果的にウェーハの平坦度が悪化するという現象が
生じる。
【0004】そこで、従来では、溝付ローラを実機から
一旦取り外して、この溝付ローラの溝形状を形状測定機
を用いて測定し、その結果が許容値を外れた時に溝付ロ
ーラの寿命と判断して溝付ローラを新品のものと交換す
るようにしている。図8は、溝付ローラ1の測定状態を
示す要部断面図である。同図によれば、形状測定機の触
針2を溝付ローラ1の溝3に当接させると共に、溝付ロ
ーラ1の軸線方向(図中矢印で示す方向)に走行させて
溝3の形状を測定する。図9は、その測定結果を示す出
力データであり、このデータに基づいて隣接する溝3、
3…同士のピッチ(P)、及び溝径のバラツキ(α)を
算出し溝3、3…の磨耗量を計測している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
溝形状測定方法では、測定する度に溝付ローラを実機か
ら取り外さなければならず、また、測定終了後に溝付ロ
ーラを実機に再度取り付けなければならないので、非常
に手間がかかるという欠点がある。更に、従来の溝形状
測定方法では、ワイヤが巻き掛けられていない溝自体の
形状を測定するので、負荷がかかった状態の溝形状を測
定することができない。したがって、従来のワイヤソー
では、溝3の磨耗量(変化量)を正確に計測できないと
いう欠点がある。
【0006】例えば、図9に示すように、溝3の両壁3
A、3Bの傾斜角度θ1、θ2に差があると、実際には
この溝3に巻き掛けられるワイヤの位置が図8上で左右
方向にずれているにもかかわらず、触針2は溝3の深部
を測定し、この深部でPを算出するので測定誤差が出
る。また、図8に示すように溝3の深部に割れ3Cが生
じていると、実際にはこの溝3に巻き掛けられるワイヤ
が割れ3Cを押し広げて下方にずれているにもかかわら
ず、触針2は溝3の深部を測定し、この深部でαを算出
するので測定誤差が出る。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、溝付ローラの溝形状を手間をかけずに正確に測
定することができるワイヤソーを提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
するために、走行するワイヤを複数個の溝付ローラに巻
き掛けてワイヤ列を形成し、ワーク送りテーブルにワー
クを取り付け、該ワーク送りテーブルを前記ワイヤ列に
向けて送り出すことによりワークをワイヤ列に押し当て
て、ワークを多数のウェーハに切断するワイヤソーにお
いて、該ワイヤソーに形状測定機を設け、該形状測定機
によって、前記ワイヤが巻き掛けられた状態の前記溝付
ローラの溝形状を測定することを特徴としている。
【0009】本発明によれば、ワイヤソーに設けた形状
測定機によって、溝付ローラの溝形状を測定するように
したので、測定の度に溝付ローラを脱着しなければなら
ない従来方法と比較して、溝付ローラの溝形状を手間を
かけずに測定することができる。また、前記形状測定機
は、ワイヤが巻き掛けられた状態の溝付ローラの溝形状
を測定するので、溝形状を正確に測定することができ
る。
【0010】本発明では、前記形状測定機をワーク送り
テーブルに設けて、ワークの移動機構と形状測定機の移
動機構とを併用している。したがって、本発明では、形
状測定機の移動機構を別個に設ける必要がないので、ワ
イヤソーを小型化できる。更に、本発明では、洗浄ノズ
ルとエアブローノズルとを前記形状測定機に隣接して設
け、測定対象の溝付ローラを洗浄ノズルからの洗浄液で
洗浄し、エアブローノズルからのエアーで乾燥してか
ら、形状測定機で溝形状測定を行うようにした。これに
より、本発明は、切削屑等の塵を溝付ローラから除去し
た状態で溝形状測定を行うことができるので、溝形状を
更に正確に測定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るワイヤソーの好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、本発明の実施の形態に係るワイヤソーの透視図
である。同図に示すワイヤソー10によれば、ワイヤリ
ール12に巻かれたワイヤ14は、多数のガイドローラ
16、16…で形成されるワイヤ走行路を経て3本の溝
付きローラ18A、18B、18Cに巻き掛けられ、水
平なワイヤ列20を形成する。ワイヤ列20を形成した
ワイヤ14は、ワイヤ列20を挟んで左右対称に形成さ
れた他方側のワイヤ走行路を経て図示しないワイヤリー
ルに巻き取られる。
【0012】ワイヤ列20の両側に形成されるワイヤ走
行路には、それぞれワイヤ案内装置22、ダンサローラ
24及びワイヤ洗浄装置26が配設されており(一方側
のみ図示)、ワイヤ案内装置22は、ワイヤリール12
からワイヤ14を一定ピッチでガイドする。また、ダン
サローラ24は、所定重量のウェイト(図示せず)が架
設されていて、このウェイトによって、走行するワイヤ
14に一定の張力が付与されている。ワイヤ洗浄装置2
6は、洗浄液タンク29から供給される洗浄液をワイヤ
14に噴射して、ワイヤ14に付着したスラリをワイヤ
14から除去する。
【0013】一対のワイヤリール12及び溝付ローラ1
8Cには、それぞれ正逆回転可能なモータ(図示せず)
が連結されており、前記ワイヤ14は、このモータを駆
動することにより、ワイヤリール12間を高速で往復走
行する。ワイヤ列20の上方には、ワイヤ列20に対し
て垂直に昇降移動するワークフィードテーブル28が設
置されている。ワークフィードテーブル28の下面に
は、セッティングベース30を介して半導体インゴット
32が保持されている。
【0014】以上のように構成されたワイヤソー10に
おいて、半導体インゴット32を切断する場合には、ワ
ークフィードテーブル28をワイヤ列20に向けて下降
させ、高速走行するワイヤ列20にインゴット32を押
し当てることにより行う。この際、ワイヤ列20には、
スラリタンク34から図示しないノズルを介してスラリ
が供給され、インゴット32は、このスラリ中に含有さ
れる砥粒のラッピング作用でウェーハに切断される。
【0015】インゴット32の加工に供したスラリは、
ワイヤ列20の下方に設置されたオイルパン38を介し
てスラリタンク34に回収され、不足分を補給されなが
ら循環利用される。この際、スラリは加工時に発生する
熱を吸熱して温度上昇するので、回収したスラリは、熱
交換機36で一定温度に冷却される。なお、インゴット
32の切断は、図1中二点破線で示すように、ハウジン
グ40内で行われ、供給したスラリが周囲に飛散するの
を防止している。
【0016】ところで、ワークフィードテーブル28の
下面には図2に示すように、X−Y移動機構42が設け
られ、このX−Y移動機構42に形状測定機44が取り
付けられている。また、ワークフィードテーブル28の
下面には図3に示すように、形状測定機44の収納ボッ
クス46が設置されている。この収納ボックス46は、
溝付ローラ18Bの図3中右側で、ワークフィードテー
ブル28の下降時(半導体インゴット32の切断時)に
溝付ローラ18Bと衝突しない位置に設けられている。
前記形状測定機44は、半導体インゴット32の切断中
には、前記収納ボックス46に収納されて、切断雰囲気
から遮蔽される。
【0017】図2において、X−Y移動機構42は、ワ
ークフィードテーブル28の下面に設けられた梁部材4
8に支持されている。X−Y移動機構42は、Y方向に
配設された一対のガイドレール50、50と、X方向に
配設された一対のガイドレール52、52(一方側は図
示せず)とを有している。前記ガイドレール50、50
はワークフィードテーブル28と平行に梁部材48に固
定され、これに前記ガイドレール52、52が形成され
たガイド部54がY方向に移動自在に係合されている。
前記ガイドレール52には、ガイド部56がX方向に移
動自在に係合され、このガイド部54に形状測定機44
が固定されている。符号58はY軸モータであり、この
Y軸モータ58が形状測定機用のCPU60(図4参
照)によって駆動されると、形状測定機44はY方向に
移動される。また、符号62はX軸モータであり、この
X軸モータ62が前記CPU60(図4参照)によって
駆動されると、形状測定機44はX方向に移動される。
したがって、形状測定機44は、CPU60によって移
動位置が制御されている。
【0018】形状測定機44は、ガイド部56に固定さ
れた駆動部64を有しており、この駆動部64の下部
に、検出器66が設けられている。駆動部64は、検出
器66を水平方向に往復移動させるもので、その移動量
は前記CPU60によって制御されている。検出器66
の側部には、逆L字状の触針68が設けられる。触針6
8は、基部を支点に上下に揺動自在に設けられ、この触
針68の移動量が検出器66に取り込まれると、検出器
66は前記移動量に基づいた電気信号をCPU60に出
力する。そして、CPU60は、前記電気信号に基づい
て図4に示す溝測定DATA処理回路70に測定データ
を作成させ、この作成した測定データを図示しないディ
スプレイ、又はプリンタに表示する。
【0019】図2において、洗浄ノズル72とエアブロ
ーノズル74とが形状測定機44に隣接して設けられ
る。洗浄ノズル72とエアブローノズル74とは、形状
測定機44の駆動部64から延設されたアーム76に固
定されると共に、形状測定機44の触針68の上方に設
置されている。洗浄ノズル72の図示しないポンプ、及
びエアブローノズル74の図示しないポンプは、洗浄・
乾燥コントローラ78(図4参照)によって制御され、
洗浄ノズル72からの洗浄液の供給、及びエアブローノ
ズル74からのエアーブローのタイミングが制御されて
いる。
【0020】図4は、ワイヤソー10の制御系を示すブ
ロック図である。同図に示すワイヤソー用のCPU80
は、ワイヤソー10全体の諸機能を制御すると共に、前
述した形状測定機用のCPU60、溝測定DATA処理
回路70、及び洗浄・乾燥コントローラ78を統括制御
する。次に、前記の如く構成されたワイヤソー10の形
状測定機44による溝形状測定方法について、図4に示
す制御系を参照しながら説明する。
【0021】先ず、ワイヤソー用のCPU80でワーク
フィードテーブル28の駆動装置(図示せず)を制御し
て、ワークフィードテーブル28を所定の位置、即ち、
形状測定機44で溝付ローラの溝形状を測定可能な高さ
まで下降移動させる。次に、CPU80で形状測定機用
のCPU60を制御してX−Y移動機構42の各モータ
58、62を駆動させ、形状測定機44を図3に示した
収納ボックス46から測定対象の溝付ローラ18Aの測
定位置(例えば、図2、図3中二点鎖線で示す位置)ま
で移動させる。
【0022】次いで、CPU80で形状測定機用のCP
U60と洗浄・乾燥コントローラ78とを制御して、移
動機構42のX軸モータ62を駆動させて形状測定機4
4を図2中右方向に移動させながら、溝付ローラ18A
の測定対象の位置に向けて洗浄ノズル72から洗浄液を
噴射すると共に、後続するエアブローノズル74から圧
縮エアを噴き出して、前記測定対象位置を洗浄し乾燥す
る。
【0023】そして、CPU80で形状測定機用のCP
U60を制御し、移動機構42のX軸モータ62を逆転
駆動させて形状測定機44を図2中左方向に移動させ
て、図2中二点鎖線で示す測定開始位置に移動させる。
そして、CPU80で形状測定機用のCPU60を制御
して、形状測定機44の駆動部64を駆動させ、触針6
8を溝付ローラ18Aの測定開始位置に当接させると共
に、駆動部64で検出器66を図2中右方向に移動させ
て、溝付ローラ18Aの溝形状測定を開始する。
【0024】図5は、溝付ローラ18Aの測定状態を示
す要部断面図である。同図によれば、形状測定機44の
触針68を溝付ローラ18Aの軸線方向(図2中右方
向)に走行させて溝19の形状を測定する。図6は、そ
の測定結果を示す出力データであり、この出力データに
基づいて隣接する溝19、19…同士のピッチ(P)、
及び溝径のバラツキ(α)を算出し溝19、19…の磨
耗量を計測する。
【0025】前記測定結果において、本実施の形態で
は、溝付ローラ18Aの溝19にワイヤ14を巻き掛け
た状態で測定したので、前記出力データはワイヤ14の
一部周部を含むデータとして出力されるが、溝19の両
壁19A、19Bの傾斜角度θ1、θ2に差があって
も、また、溝19の深部に割れ19Cが生じていても、
この溝19に巻き掛けられる実際のワイヤ14の位置で
前記P、α値を測定できる。即ち、ワイヤ14の形状を
示すデータの頂部T、T間の軸線方向の距離をP値と
し、径方向の距離をα値として測定する。
【0026】したがって、本実施の形態は、形状測定機
44をワイヤソー10に設け、溝付ローラを実機から取
り外すことなく溝形状を測定するようにしたので、測定
の度に溝付ローラを実機に対して脱着しなければならな
い従来方法と比較して、溝付ローラの溝形状を手間をか
けずに測定することができる。また、前記形状測定機4
4は、ワイヤ14が巻き掛けられた状態の溝付ローラの
溝形状を測定するので、溝形状を正確に測定することが
できる。
【0027】更に、本実施の形態は、形状測定機44を
ワークフィードテーブル28に設け、インゴット32の
移動機構と形状測定機44の移動機構とを併用したの
で、形状測定機44の移動機構を別個に設ける必要がな
く、よってワイヤソー10を小型化できる。また、本実
施の形態では、洗浄ノズル72とエアブローノズル74
とを形状測定機44に隣接して設け、測定対象の溝付ロ
ーラを洗浄ノズル72からの洗浄液で洗浄し、エアブロ
ーノズル74からの圧縮エアーで乾燥してから、形状測
定機44で溝形状測定を行うようにしたので、切削屑等
の塵を溝付ローラから除去した状態で溝形状測定を行う
ことができる。したがって、溝形状を更に正確に測定す
ることができる。
【0028】図7は、第2の実施の形態のワイヤソーの
要部を示す正面図であり、図1〜図3に示した第1の実
施の形態と同一若しくは類似の部材については同一の符
号を付してその説明は省略する。同図に示すワイヤソー
は、着脱自在な形状測定機ユニット81を備え、この形
状測定機ユニット81の形状測定機44によって測定対
象の溝付ローラの溝形状を測定するようにしたものであ
る。前記形状測定機ユニット81は、形状測定機44と
門型フレーム82とから構成される。門型フレーム82
は、その上部梁部84に形状測定機44が、梁部84に
沿って移動自在に取り付けられており、梁部84の両端
に固着された支柱86、86が、溝付ローラ18A(溝
付ローラ18Bでも良い)の軸受部90、90にボルト
等の取付具によって着脱自在に取り付けられている。
【0029】前記形状測定機ユニット81によれば、溝
形状測定時に同図に示すようにワイヤソー側に取り付け
られる。そして、形状測定機44は、梁部84に沿って
測定対象の溝位置まで移動されたのち、触針68をその
溝に当接させて、検出器66を溝付ローラ18Aの軸線
方向(梁部84の長手方向)に沿って移動させることに
より溝形状を測定する。
【0030】一方、本実施の形態では、形状測定機44
で測定された溝形状データを蓄積することで、溝付ロー
ラの寿命及び保守点検(再生加工)の時期を判断するこ
ともできる。その判断方法は、先ず、新品の溝付ローラ
の溝形状を測定し、前記ピッチP1と溝径のバラツキα
1 の初期データを保存する。次に、この溝付ローラを実
機に搭載し、ワークをn本(例えば10本)切断した後
の前記P2 、α2 の中間データを保存する。そして、初
期データP1 、α1 から中間データP2 、α2 を減算
し、n本目における変化量を求める。この変化量に基づ
いて、ワーク1本当たりの変化量を求め、何本目に保守
点検が必要となるか、及び何本目に寿命となるかを予測
する。即ち、保守点検時期の規定値、及び寿命の規定値
を予め設定しておき、これらの規定値を超えると予測さ
れる本数目のワークを切断終了した時に、保守点検を行
い又は新品のものと交換する。
【0031】これにより、溝付ローラの寿命及び保守点
検の時期を効率良く判断することができる。尚、前記中
間データは1回に限らず、n本毎に複数回取得するよう
にすれば、切断本数に対する溝の形状変化の統計値を得
ることができるので、変化量の異常の有無を判定でき
る。変化量が異常の場合には、ワイヤソーに異常が生じ
たと判断し、ワイヤソーの異常診断を行う。これによ
り、ワイヤソーの故障を未然に防止することができる。
【0032】本実施の形態では、形状測定機として触針
を有する接触式の形状測定機について述べたが、これに
限られるものではなく、溝にレーザービームを照射して
溝形状を測定する非接触式の形状測定機を適用しても良
い。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るワイヤ
ソーによれば、形状測定機をワイヤソーに設け、この形
状測定機によって溝付ローラの溝形状を測定するように
したので、溝付ローラの溝形状を手間をかけずに測定す
ることができ、また、形状測定機は、ワイヤが巻き掛け
られた状態の溝付ローラの溝形状を測定するので、溝形
状を正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るワイヤソーの
透視図
【図2】図1に示したワイヤソーのワークフィードテー
ブルに形状測定機が取り付けられた状態を示す拡大正面
【図3】図2の側面図
【図4】図1に示したワイヤソーの制御系を示すブロッ
ク図
【図5】溝形状測定状態を示す要部拡大断面図
【図6】溝形状測定結果の出力データを示す説明図
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るワイヤソーの
要部正面図
【図8】従来の溝形状測定状態を示す要部拡大断面図
【図9】従来の溝形状測定結果の出力データを示す説明
【符号の説明】
10…ワイヤソー 14…ワイヤ 18A、18B、18C…溝付ローラ 20…ワイヤ列 28…ワークフィードテーブル 42…X−Y移動機構 44…形状測定機 72…洗浄ノズル 74…エアブローノズル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行するワイヤを複数個の溝付ローラに巻
    き掛けてワイヤ列を形成し、ワーク送りテーブルにワー
    クを取り付け、該ワーク送りテーブルを前記ワイヤ列に
    向けて送り出すことによりワークをワイヤ列に押し当て
    て、ワークを多数のウェーハに切断するワイヤソーにお
    いて、 該ワイヤソーに形状測定機を設け、該形状測定機によっ
    て、前記ワイヤが巻き掛けられた状態の前記溝付ローラ
    の溝形状を測定することを特徴とするワイヤソー。
  2. 【請求項2】前記形状測定機は、前記ワーク送りテーブ
    ルに設けられていることを特徴とする請求項1記載のワ
    イヤソー。
  3. 【請求項3】前記形状測定機に隣接して、洗浄ノズルと
    エアブローノズルとが設けられ、該形状測定機による溝
    形状測定前に、測定対象の溝付ローラを前記洗浄ノズル
    からの洗浄液で洗浄し、エアブローノズルからのエアー
    で乾燥するようにしたことを特徴とする請求項1、又は
    2記載のワイヤソー。
JP17240496A 1996-07-02 1996-07-02 ワイヤソー Pending JPH1015805A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011083605A1 (ja) * 2010-01-07 2011-07-14 シャープ株式会社 ブラスト加工法及びブラスト加工装置
US8129051B2 (en) 1996-08-08 2012-03-06 Hitachi Chemical Company, Ltd. Graphite particles and lithium secondary battery using the same as negative electrode
EP2933049A1 (en) * 2014-04-17 2015-10-21 Applied Materials Switzerland Sàrl Wire guide monitoring device and method for monitoring a wire guide

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