JPH10157547A - ホーンスイッチ - Google Patents

ホーンスイッチ

Info

Publication number
JPH10157547A
JPH10157547A JP8324228A JP32422896A JPH10157547A JP H10157547 A JPH10157547 A JP H10157547A JP 8324228 A JP8324228 A JP 8324228A JP 32422896 A JP32422896 A JP 32422896A JP H10157547 A JPH10157547 A JP H10157547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horn switch
contact
horn
pad
connection part
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8324228A
Other languages
English (en)
Inventor
Teruhiko Koide
輝彦 小出
Hiroshi Saito
寛 斎藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP8324228A priority Critical patent/JPH10157547A/ja
Publication of JPH10157547A publication Critical patent/JPH10157547A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Push-Button Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動範囲が広く、しかもコストが安価なホー
ンスイッチを得る。 【解決手段】 ホーンスイッチ10では、パッド部の脆
弱部に対応した空隙部94によって分割された固定接点
82の銅箔86が固定接点側連結部100によって連結
されており、同様に、空隙部96によって分割された移
動接点74の銅箔78が移動接点側連結部102によっ
て連結されている。ここで、固定接点側連結部100と
移動接点側連結部102は、空隙部94、96に沿って
変移しているため、エアバッグ装置作動時にホーンスイ
ッチ10が展開する際には固定接点側連結部100と移
動接点側連結部102が別々に破断される。このため、
固定接点側連結部100と移動接点側連結部102を重
ね合わせた場合と比べると低荷重で早急に破断すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置を
備えたステアリングホイールに設けられるホーンスイッ
チに関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグ装置を備えたステアリングホ
イール用のホーンスイッチには、例えば、シート状の一
対の銅箔から成る所謂メンブレンスイッチを用いたスイ
ッチがある。
【0003】この種のホーンスイッチでは、エアバッグ
装置のパッドカバーの内部、若しくはパッドカバーの裏
側にメンブレンスイッチが配置されており、乗員側から
パッドカバーを押圧した場合の押圧力によって銅箔が互
いに接触して導通し、これによってホーン装置が作動す
るようになっている。このようなメンブレンスイッチを
利用したホーンスイッチでは、メンブレンスイッチに対
応する部位であればパッドカバーのどこを押圧しても銅
箔が互いに接触して導通するというメリットがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアバッグ
装置のパッドカバーには、エアバッグ装置作動時に膨張
する袋体からの押圧力によってパッドカバーが容易に破
断して展開するようにパッドカバーの肉厚が部分的に薄
肉とされたバーストライン(脆弱部)が形成されてい
る。このため、メンブレンスイッチをパッドカバーの内
部、或いは裏側に配置する場合には、バーストラインの
反乗員側にメンブレンスイッチが位置しないようにメン
ブレンスイッチを配置して、メンブレンスイッチがバー
ストラインでのパッドカバーの破断の妨げにならないよ
うにしている。
【0005】このようなバーストラインでのパッドカバ
ーの破断を考慮した場合のメンブレンスイッチの配置方
法としては、例えば、バーストラインを境界線とする何
れか一方の側にのみメンブレンスイッチを配置する方法
が考えられる。しかしながら、この場合では、バースト
ラインを境界線とする他方にはメンブレンスイッチが存
在しないため、パッド部におけるホーンスイッチ作動領
域(感圧領域)が限定される欠点がある。
【0006】また、別の方法としては、バーストライン
を境界線とする両側にそれぞれ独立したメンブレンスイ
ッチを配置する方法が考えられる。この場合には、前者
と比べてスイッチ作動範囲が広いという利点があるが、
双方のメンブレンスイッチがそれぞれ独立しているた
め、双方のメンブレンスイッチにコネクタやハーネスを
設けてホーン装置へ接続しなければならず、部品点数や
製造工数が増加し、コスト高となる欠点がある。
【0007】本発明は、上記事実を考慮して、作動範囲
が広く、しかもコストが安価なホーンスイッチを得るこ
とが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のホーンス
イッチは、各々がシート状に形成されてステアリングホ
イールに設けられたエアバッグ装置のパッド部の内部或
いは裏面側に配置され、乗員側からの押圧力によって互
いに接触して導通する導電性の一対の接点箔と、反乗員
側からの所定の大きさ以上の押圧力によって破断可能な
前記パッド部の脆弱部に沿って前記一対の接点箔の各々
に形成され、前記脆弱部を境界線として前記各接点箔を
分割する空隙部と、前記空隙部に沿って互いに変移した
状態で前記各接点箔の各々に形成され、前記空隙部によ
って分割された前記各接点箔を導通可能に連結する連結
部と、を備えている。
【0009】上記構成のホーンスイッチでは、ステアリ
ングホイールに設けられたエアバッグ装置のパッド部を
乗員側から押圧すると、この押圧力によって一対の接点
箔が互いに接触して導通され、これによって、ホーン装
置本体が作動する。
【0010】ここで、本ホーンスイッチでは、パッド部
の脆弱部を境界線とする両側にホーンスイッチが存在す
るため、パッド部におけるホーンスイッチ作動領域(感
圧領域)が制限されることはなく、ホーンスイッチの操
作性を向上させることができる。
【0011】一方、反乗員側からの押圧力、例えば、エ
アバッグ装置作動時に膨張する袋体からの押圧力によっ
てパッド部の脆弱部が破断してパッド部が展開される際
には、パッド部と共に接点箔が展開される。ここで、パ
ッド部の脆弱部に沿って各接点箔に空隙部が形成されて
いるため、各接点箔が脆弱部(パッド部)の破断の妨げ
になることはなく、パッド部が早急且つ円滑に展開され
る。
【0012】さらに、パッド部を展開する際には、接点
箔に設けられた連結部が破断される。ここで、各接点箔
に形成されている連結部は空隙部に沿って変移している
ため、パッド部が展開される際には、脆弱部の破断開始
側に位置する連結部が先ず破断され、次いで、他方の連
結部が破断される。このため、このような連結部を重ね
合わせた場合(すなわち、乗員側に位置する連結部と袋
体側に位置する連結部とを互いに対向させた場合)と比
べると、連結部を破断するために必要な荷重が軽減さ
れ、この意味でもパッド部が早急且つ円滑に展開され
る。
【0013】また、本ホーンスイッチでは、空隙部によ
って分割された各接点箔が連結部によって導通されるた
め、直接、或いはコネクタやハーネス等の接続部材を介
してホーン装置へ接続される接続部は分割された空隙部
によって分割された接点箔の何れか一方にのみ設ければ
よい。したがって、少ない部品点数でパッド部の内部、
或いは裏面側に接点箔を配置することできる。
【0014】請求項2記載のホーンスイッチは、請求項
1記載のホーンスイッチにおいて、前記パッド部が展開
する際の前記連結部の破断開始側の端部に、先細状の切
込部を設けたことを特徴としている。
【0015】上記構成のホーンスイッチでは、連結部の
端部に先細状の切込部が形成されているため、パッド部
と共に連結部が破断される際には、切込部の頂点部分か
ら低荷重で安定的に破断される。
【0016】請求項3記載のホーンスイッチは、請求項
1又は請求項2記載のホーンスイッチにおいて、前記空
隙部の両端側に前記連結部を設けたことを特徴としてい
る。
【0017】上記構成のホーンスイッチでは、空隙部の
両端側に連結部が設けられているため、接点箔を押圧し
てホーン装置を作動させる場合に各連結部に作用する剪
断応力や曲げ応力に対する強度が向上される。
【0018】
【発明の実施の形態】図5には本発明の一実施の形態に
係るホーンスイッチ10を適用したステアリングホイー
ル12の平面図が示されており、図6には図5の6−6
線に沿ったステアリングホイール12の断面図が示され
ている。
【0019】これらの図に示されるように、ステアリン
グホイール12はリング状に形成されたリム14を備え
ている。このリム14は断面が反乗員側(図5の矢印A
方向)へ向けて開口した略コ字状とされており、革や合
成樹脂等によって形成された被覆部16によって被覆さ
れている。また、このリム14の中心部分で且つリム1
4の軸線方向反乗員側へ若干量変移した位置にはハブ1
8が設けられており、このハブ18に形成された取付孔
18Aを車体のステアリングシャフト(図示省略)に取
り付けて固定することによって、ステアリングホイール
12を車体へ固定できる。また、このハブ18の外周部
からは、細幅板状の複数のスポーク20が放射状に延設
されている。これらのスポーク20は外側端部がリム1
4の内周部に接続されており、これによって、リム14
とハブ18とが連結されている。
【0020】このステアリングホイール12のハブ18
の乗員側(図6の矢印B方向)には、エアバッグ装置3
0が配置されている。
【0021】エアバッグ装置30は鋼板材等の軟質金属
や合成樹脂材等によって形成されたブラケット32を備
えている。このブラケット32は、スポーク20に形成
された取付孔(図示省略)へネジ止めされており、これ
によってエアバッグ装置30がステアリングホイール1
2へ一体的に取り付けられている。
【0022】また、このブラケット32には円孔38が
形成されており、円柱形状のインフレータ40が円孔3
8を貫通した状態で配置されている。このインフレータ
40の軸線方向中間部には、半径方向外方へ延出された
フランジ部42が形成されており、このフランジ部42
がボルト(図示省略)によってブラケット32の底壁部
36へ固定されている。このインフレータ40の内部に
は、起動装置、雷管、伝爆材、ガス発生材、及びフィル
タ等の各部材(何れも図示省略)が収容されている。こ
のインフレータ40は、車両が急減速状態になると、内
部の加速度センサ、又は車体に取り付けられた加速度セ
ンサからの信号によって起動装置が作動して雷管を発火
させ、伝爆材を介してガス発生材を燃焼させて大量のガ
スを発生させる。さらに、フィルタによってガスを冷却
すると共に破片等を除去し、インフレータ40の外周部
に形成されている複数のガス孔44から外部に放出する
ようになっている。
【0023】このインフレータ40の乗員側には、折り
畳み状態の袋体46がインフレータ40の乗員側を覆う
よう配置されている。この袋体46は、リングプレート
48によって開口部がブラケット32の底壁部36へ固
定されており、インフレータ40のガス孔44から放出
されたガスの圧力によって膨張して、乗員側(図6の矢
印B方向)へ展開する。
【0024】この袋体46の乗員側には、樹脂材によっ
て略箱状に形成されたパッド部としてのパッドカバー5
0が、インフレータ40や袋体46を乗員側から覆うよ
うに配置されている。ここで図5及び図6に示されるよ
うに、パッドカバー50には部分的に肉厚の薄い脆弱部
としてのバーストライン52が形成されており、エアバ
ッグ装置30の作動時に膨張する袋体46からの押圧力
によってバーストライン52が破断してパッドカバー5
0が乗員側へ展開するようになっている。また、パッド
カバー50には金属製のインサートプレート54の一端
側(乗員側)が埋設されている。このインサートプレー
ト54の他端側(反乗員側)はブラケット32へネジ止
めされており、これによって、パッドカバー50がブラ
ケット32へ固定されている。
【0025】また、このパッドカバー50の裏面側に
は、複数の係合突起60が反乗員側へ向けて突出形成さ
れており、ホーンスイッチ10の端縁に形成された複数
の取付孔72へ係合状態で貫通し、ホーンスイッチ10
を保持している。
【0026】ここで、図1にはホーンスイッチ10の平
面図が示されており、図2には図1の2−2線に沿った
拡大断面図が示されている。これらの図に示されるよう
に、ホーンスイッチ10は、シート状の移動接点74を
備えている。この移動接点74はフィルムベース76を
備えている。フィルムベース76は上述したパッドカバ
ー50の形状に沿った略矩形状とされており、パッドカ
バー50の裏面に対向した状態で配置される。このフィ
ルムベース76のパッドカバー50とは逆側には全体的
に矩形状の接点箔としての銅箔78が貼り付けられてい
る。この銅箔78のコーナ部からは略L字状の接続部8
0が延出されている。
【0027】この移動接点74のパッドカバー50とは
逆側(すなわち、袋体46側)には、全体的にシート状
の固定接点82が配置されている。この固定接点82
は、移動接点74のフィルムベース76と同形状のフィ
ルムベース84を備えている。このフィルムベース84
の移動接点74側には移動接点74の銅箔78と同形状
の接点箔としての銅箔86が銅箔78と対向した状態で
貼り付けられており、移動接点74を乗員側から押圧す
ると銅箔78が銅箔86へ接触して導通する。ここで、
本ホーンスイッチ10は、移動接点74のどの部分を乗
員側から押圧しても銅箔78が銅箔86へ接触して導通
する所謂メンブレンスイッチを構成している。また、こ
の銅箔86のコーナ部からは略L字状の接続部88が延
出されており、接続部80と共にハーネスやコネクタ等
の接続部材を介して車体の所定の位置に設置されたホー
ン装置本体(いずれも図示省略)へ接続されている。し
たがって、移動接点74を乗員側から押圧して銅箔78
を銅箔86へ接触させて導通させると、ホーン装置本体
が作動してホーンが鳴るようになっている。
【0028】さらに、銅箔86の移動接点74側の表面
には多数のドットスペーサ90が所定間隔毎に設けられ
ている。これらのドットスペーサ90は、硬質で且つ非
導電性の合成樹脂材によって移動接点74側が曲面の略
半球状に形成されており、これによって、通常状態(す
なわち、移動接点74の非押圧状態)では、銅箔78と
銅箔86が僅かな距離だけ離間している。また、図2に
示されるように、これらの銅箔78、86の外周部分に
は絶縁テープ92が設けられている。この絶縁テープ9
2は銅箔78、86に周縁部に1mm程ラップした(重
なった)状態で銅箔78、86の間に挟み込まれてい
る。
【0029】また、図1に示されるように、銅箔78の
縦方向(図1の矢印Y方向)方向中間部には、幅方向
(図1の矢印X方向)へ向けて長手方向とされた空隙部
94が形成されている。この空隙部94は上述したパッ
ドカバー50のバーストライン52に対応して形成され
ており、ホーンスイッチ10をパッドカバー50の裏側
に取り付けた状態では、バーストライン52の反乗員側
(すなわち、図5の矢印A方向側)に空隙部94が位置
し、空隙部94を境界線として銅箔78をその縦方向
(すなわち、図1の矢印Y方向)に2分割している。ま
た、銅箔78の空隙部94に対応してフィルムベース7
6には空隙部95が形成されている。
【0030】さらに、空隙部94の長手方向両端側に
は、連結部としての移動接点側連結部102が設けられ
ている。これらの移動接点側連結部102は、空隙部9
4によって分割された双方の銅箔78から連続して形成
され双方の銅箔78を導通可能に連結している。また、
図1及び図3に示されるように、移動接点側連結部10
2の幅方向(図1及び図3の矢印X方向)内側の端部に
は、テーパ状(先細状)の切込部106が形成されてい
る。
【0031】これに対し、銅箔86の縦方向(図1の矢
印Y方向)方向中間部には、銅箔78と同様に空隙部9
6が形成されている。この空隙部96は空隙部94と同
様にバーストライン52に対応して形成されており、空
隙部96を境界線として銅箔86をその縦方向(すなわ
ち、図1の矢印Y方向)に2分割している。また、銅箔
86の空隙部96に対応してフィルムベース84には空
隙部97が形成されている。ここで、図2に示されるよ
うに、各フィルムベース76、84の空隙部95、97
の縦方向端部は、各銅箔78、86の空隙部94、96
の縦方向端部よりも内側に位置するように形成されてい
る。また、これらの銅箔78、86の外周部分には絶縁
テープ92が設けられている。この絶縁テープ92は銅
箔78、86に周縁部に1mm程ラップした(重なっ
た)状態で銅箔78、86の間に挟み込まれている。
【0032】また、この空隙部96の長手方向両端側に
は、連結部としての固定接点側連結部100が設けられ
ている。これらの固定接点側連結部100は、空隙部9
6によって分割された双方の銅箔86から連続して形成
され、双方の銅箔86を導通可能に連結している。
【0033】また、図1及び図3に示されるように、固
定接点側連結部100の幅方向(図1及び図3の矢印X
方向)内側の端部には、テーパ状(先細状)の切込部1
06が形成されている。また、図1、図3、及び図4に
示されるように、各固定接点側連結部100は、各移動
接点側連結部102に対して空隙部96に沿って図1の
紙面右側(すなわち、図1の矢印X方向)へ変移した位
置に設けられている。
【0034】このホーンスイッチ10の反乗員側には金
属製の保持プレート110が配置されている。この保持
プレート110にはホーンスイッチ10の取付孔72と
同様に取付孔112が形成されており、パッドカバー5
0に形成された係合突起60に嵌め込まれ、ホーンスイ
ッチ10をパッドカバー50との間で挟み込んだ状態で
保持している。
【0035】次に本実施の形態の作用について説明す
る。本ホーンスイッチ10を適用したステアリングホイ
ール12では、エアバッグ装置30のパッドカバー50
を乗員側から押圧すると、この押圧力によってホーンス
イッチ10の移動接点74が固定接点82側へ撓み、銅
箔78と銅箔86が接触して導通する。これによって、
車両のホーン装置本体が作動してホーンが鳴る。ここ
で、パッドカバー50の縦方向(図5の矢印Y方向)中
間部のバーストライン52を境界線とする両側にホーン
スイッチ10が存在し、パッドカバー50の乗員側の面
の大部分がホーンスイッチ10の作動領域(感圧領域)
とされるため、ホーンスイッチ10の操作性が向上され
る。
【0036】一方、ステアリングホイール12に設けら
れたエアバッグ装置30の袋体46が膨張すると、袋体
46からの押圧力によってパッドカバー50のバースト
ライン52が破断し、パッドカバー50が展開される。
また、パッドカバー50が展開する際には、ホーンスイ
ッチ10がパッドカバー50と共に展開する。ここで、
パッドカバー50のバーストライン52に対応してホー
ンスイッチ10には空隙部94、96が形成されている
ため、展開されるパッドカバー50に伴い空隙部94、
96を境界線としてホーンスイッチ10が漸次展開され
るため、ホーンスイッチ10を展開するために大きな荷
重(すなわち、袋体46からの押圧力)を必要とせず、
パッドカバー50と共に確実にホーンスイッチ10を展
開させることができる。
【0037】また、ホーンスイッチ10が展開される際
には、ホーンスイッチ10の連結部98が破断され、こ
れによって、ホーンスイッチ10が完全に展開される。
ここで、固定接点側連結部100は移動接点側連結部1
02は対して空隙部96、97に沿って(すなわち、パ
ッドカバー50のバーストライン52に沿って)変移し
ているため、ホーンスイッチ10が展開される際には、
先ず、各連結部100、102のうち、ホーンスイッチ
10の幅方向中央に位置する方、具体的には、ホーンス
イッチ10の幅方向左端側(すなわち、図1の矢印Xと
は逆側)では固定接点側連結部100が破断され、ホー
ンスイッチ10の幅方向右端側(すなわち、図1の矢印
X方向側)では移動接点側連結部102が破断される。
次いでホーンスイッチ10の幅方向外側に位置する各連
結部100、102が破断される。したがって、例え
ば、固定接点側連結部100と移動接点側連結部102
を互いに対向させた状態で配置して、パッドカバー50
展開時に各連結部100、102を同時に破断する場合
と比べると低荷重で破断される。しかも、各連結部10
0、102の各々には切込部106が形成されているた
め、パッドカバー50が展開を開始すると、切込部10
6の頂点部分106Aにおいて破断が誘発され、頂点部
分106Aからホーンスイッチ10の幅方向外側へ向け
て各連結部100、102が破断される。このため、各
連結部100、102を早急且つ良好に破断することが
できる。
【0038】さらに、本ホーンスイッチ10では、各空
隙部94、96によって分割された各銅箔78、86が
各連結部100、102によって連結されているため、
ホーン装置本体へ接続される接続部80、88を空隙部
94、96を境界線とする何れか一方の側の銅箔78、
86に設ければよい。このため、部品点数や組付工数の
削減を図ることができ、コストの大幅な削減を図ること
ができる。
【0039】なお、本実施の形態では、ホーンスイッチ
10に形成された係合孔72とパッドカバー50に形成
された係合突起60とを嵌合させてホーンスイッチ10
をパッドカバー50の裏面側に固定していたが、ホーン
スイッチ10の固定方法はこれに限定されるものではな
く、例えば、ボルト等の固定手段によってパッドカバー
50の裏面側へ固定してもよい。
【0040】また、本実施の形態では、ホーンスイッチ
10のパッドカバー50とは逆側に保持プレート110
を設けたが、例えば、ブラケット32の内部に袋体46
が高密度で収容され、保持プレート110を用いずとも
収容状態の袋体46によって充分にホーンスイッチ10
を保持できる構成であれば、保持プレート110を設け
ずともよい。
【0041】さらに、本実施の形態では、ホーンスイッ
チ10をパッドカバー50の裏面側に配置した構成であ
ったが、ホーンスイッチ10の設置位置はこの態様に限
定されるものではなく、例えば、ホーンスイッチ10を
パッドカバー50の内部に埋設した構成であってもよ
い。このような構成であっても、上述した効果を損なう
ことはない。
【0042】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1に記載
の本発明に係るホーンスイッチでは、パッド部の脆弱部
を境界線とする両側に接点箔の配置が可能であるため、
広範囲にわたるスイッチ作動範囲を得ることができるの
みならず、エアバッグ装置作動時においては接点箔が袋
体の膨張展開の妨げになることはなく、早急且つ円滑に
袋体を膨張展開させることができる。しかも、接点箔と
ホーン装置本体とを接続する接続部は空隙部によって分
割された接点箔の何れか一方の側にのみ設ければよいた
め部品点数や組付工数を削減でき、コストの大幅な削減
を図ることができる。
【0043】また、請求項2に記載の本発明に係るホー
ンスイッチでは、請求項1に記載の本発明の効果が得ら
れるのみならず、パッド部の展開時における連結部の破
断開始側の端部に、先細状の切込部を設けたため、パッ
ド部の展開時には連結部を容易に破断することができ、
より一層早急且つ円滑に袋体を膨張展開させることがで
きる。
【0044】さらに、請求項3に記載の本発明に係るホ
ーンスイッチでは、請求項1又は請求項2に記載の本発
明の効果が得られるのみならず、脆弱部に沿った空隙部
の両端側に連結部を設けたため、乗員側から接点箔を押
圧した場合に連結部に作用する捩じれや剪断応力に対す
る強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るホーンスイッチの
平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿ったホーンスイッチの拡大
断面図である。
【図3】連結部の拡大図である。
【図4】図3の4−4線に沿った断面図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係るホーンスイッチを
適用したステアリングホイールの平面図である。
【図6】図5の6−6線に沿ったステアリングホイール
の断面図である。
【符号の説明】
10 ホーンスイッチ 12 ステアリングホイール 30 エアバッグ装置 46 袋体 50 パッドカバー(パッド部) 52 バーストライン(脆弱部) 78 銅箔(接点箔) 86 銅箔(接点箔) 94 空隙部 96 空隙部 100 固定接点側連結部(連結部) 102 移動接点側連結部(連結部) 106 切込部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々がシート状に形成されてステアリン
    グホイールに設けられたエアバッグ装置のパッド部の内
    部或いは裏面側に配置され、乗員側からの押圧力によっ
    て互いに接触して導通する導電性の一対の接点箔と、 反乗員側からの所定の大きさ以上の押圧力によって破断
    可能な前記パッド部の脆弱部に沿って前記一対の接点箔
    の各々に形成され、前記脆弱部を境界線として前記各接
    点箔を分割する空隙部と、 前記空隙部に沿って互いに変移した状態で前記各接点箔
    の各々に形成され、前記空隙部によって分割された前記
    各接点箔を導通可能に連結する連結部と、 を備えるホーンスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記パッド部が展開する際の前記連結部
    の破断開始側の端部に、先細状の切込部を設けたことを
    特徴とする請求項1記載のホーンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記空隙部の両端側に前記連結部を設け
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のホーン
    スイッチ。
JP8324228A 1996-12-04 1996-12-04 ホーンスイッチ Pending JPH10157547A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8324228A JPH10157547A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 ホーンスイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8324228A JPH10157547A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 ホーンスイッチ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10157547A true JPH10157547A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18163476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8324228A Pending JPH10157547A (ja) 1996-12-04 1996-12-04 ホーンスイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10157547A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105164A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011105164A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Nippon Plast Co Ltd エアバッグ装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3792796B2 (ja) エアバッグ装置
JP3467114B2 (ja) エアバッグ装置
JP3029885U (ja) ホーン作動用の薄膜スイッチ
JPH101015A (ja) エアバッグ装置
JPH10250517A (ja) エアバッグ装置
EP0786381B1 (en) Rupturable strain relieving horn switch bridging member
JPH07285408A (ja) エアバッグ装置
US6050597A (en) Horn switch for air bag module
JPH10157547A (ja) ホーンスイッチ
JP2000025548A (ja) エアバッグ装置
JPH0618109U (ja) エアバッグカバー構造
JPH06239241A (ja) ステアリングホイール
JP3273679B2 (ja) ステアリングホイール
JP3436881B2 (ja) エアバッグ装置
JPH11321516A (ja) ステアリングホイール
US6211476B1 (en) Air bag cover with horn switch
JP2556526Y2 (ja) エアバッグ装置
JP3016506B2 (ja) エアバッグ装置
JP3967912B2 (ja) エアバッグ装置付きステアリングホイール
JPH0740837A (ja) ステアリングホイール
JPH1076898A (ja) エアバッグ装置
JP3063753B1 (ja) 助手席用エアーバッグ装置
JPH09272391A (ja) エアバッグ用カバー
JP3944702B2 (ja) エアバッグドアの開放構造
JP2583387Y2 (ja) ステアリングホイール