JPH10156801A - チェーンソー用ガイドレール - Google Patents

チェーンソー用ガイドレール

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JPH10156801A
JPH10156801A JP9319797A JP31979797A JPH10156801A JP H10156801 A JPH10156801 A JP H10156801A JP 9319797 A JP9319797 A JP 9319797A JP 31979797 A JP31979797 A JP 31979797A JP H10156801 A JPH10156801 A JP H10156801A
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    • B27BSAWS FOR WOOD OR SIMILAR MATERIAL; COMPONENTS OR ACCESSORIES THEREFOR
    • B27B17/00Chain saws; Equipment therefor
    • B27B17/02Chain saws equipped with guide bar
    • B27B17/025Composite guide bars, e.g. laminated, multisectioned; Guide bars of diverse material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/02Iron or ferrous alloys
    • B23K2103/04Steel or steel alloys

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量であり、かつ曲げ応力、圧縮応力とねじ
り応力に対して大きな強度が得られるように、チェーン
ソーの鋸チェーンのためのガイドレールを改良する。 【解決手段】 ガイドレール1は一体の鋼板4を備え、
この鋼板の長さの一部と高さの一部にわたって開口が延
びている。この開口に、比較的に軽い材料部分、例えば
合成樹脂19が嵌込まれて収容されている。この材料部
分寄りの開口の縁部13a,13bは、鋼板の平面E内
にあるアンダーカット12を備えている。このアンダー
カットに材料部分が形状補完的に係合している。アンダ
ーカットは開口の縁部にわたって均一に分配配置され、
この開口に、約0.5パーセント以上の収縮率を有する
比較的に軽い材料11が鋳込まれている。硬化した比較
的に軽い材料部分が、ガイドレールの無負荷状態で開口
の縁部に緊密にかみ合うことによって、ガイドレールの
平面内でほぼ均一に分配された初期応力を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一体の鋼板がガイ
ドレールの長手方向に延びる、鋸チェーンを案内するた
めの周溝と、鋼板の長さの一部と高さの一部にわたって
延びる少なくとも1つの開口とを備え、この開口に、比
較的に軽い材料部分が嵌込まれて収容され、この材料部
分寄りの開口の縁部が、鋼板の平面内にあるアンダーカ
ットを備え、このアンダーカットに材料部分が形状補完
的に係合している、チェーンソーの鋸チェーンのための
ガイドレールに関する。
【0002】
【従来の技術】ガイドレールはチェーンソーの一端に取
外し可能に締付け固定され、そこからその全長にわたっ
て前方へ突出している。この片側の固定に基づいて、ガ
イドレールはその自由端に応力が発生する際に大きな力
を受け止めなければならない。その際、大きな曲げ力お
よびまたはねじり力がガイドレールに加わる。これらの
応力は、ガイドレールが長ければ長いほど、強く作用す
る。従って、ガイドレールは大きな強度を有していなけ
ればならず、この大きな強度を得るためには重量が重く
なる。しかしながら、重いガイドレールは持ち運び可能
な手動操作式チェーンソーの場合、必然的に取扱い操作
が困難になるので不利である。
【0003】ドイツ連邦共和国特許出願公開第4108
663号公報により、一体の鋼板からなるガイドレール
が知られている。このガイドレールは無垢レールとも呼
ばれる。鋼板はレール平面内に開口を有する。この開口
はガイドレールのほぼ全長と高さの大部分にわたって延
びている。この開口には、比較的に軽い材料、ここでは
合成樹脂部材が挿入されている。この合成樹脂部材は鋼
板に緊密に連結するために、例えばエポキシ樹脂をベー
スとした接着剤によって開口の縁部に固定される。この
ように構成された無垢レールの場合には、特に長さが長
いときに、固有強度の問題、特にプロが長期間使用する
ときの固有強度の問題が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の根底をなす課
題は、軽量であると共に、曲げ応力、圧縮応力およびね
じり応力に対して大きな強度が得られるように、冒頭に
述べたガイドレール(無垢レール)を改良することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は本発明に従
い、アンダーカットが開口の縁部にわたって均一に分配
配置され、約0.5パーセント以上の収縮率を有する比
較的に軽い材料が開口に鋳込まれ、硬化した比較的に軽
い材料部分が、ガイドレールの無負荷状態で開口の縁部
に緊密にかみ合うことによって、ガイドレールの平面内
でほぼ均一に分配された初期応力を加えることによって
解決される。
【0006】比較的に軽い材料、例えば合成樹脂の硬化
時の収縮は、軽い材料が開口の縁部に形状補完的に係合
することに基づいて、鋼板内で硬化した材料に固定する
ことになる張力を生じる。ガイドレールが負荷されてい
ない状態で、ガイドレールの平面内で鋼板に初期応力が
作用する。この初期応力はガイドレールに大きな曲げ強
度およびねじり強度を付与する。従って、材料は、曲げ
力、圧縮力またはねじり力がガイドレールに加えられる
前に既に、ガイドレールを補強する。比較的に軽い材料
の収縮によって生じる張力は更に、ガイドレールの平面
に対して垂直に材料部分を摩擦連結的に固定する。
【0007】アンダーカットは好ましくは開口の縁部に
形成された隙間として設けられている。この場合、各々
の隙間は縁部の周方向に互いに間隔をおいて設けられた
2個のピンによって画成され、このピンは開口の平面内
に突出し、相互の方に傾斜している。互いに向き合った
ピンによって形成されたアンダーカットによって、ピン
の各々の基部で、ガイドレールの鋼板に力が加わる。す
なわち、開口の縁の周囲にわたって多数の個所で力が加
わり、均一な固定が達成される。隙間は好ましくは開口
の長手縁部にわたって均一に分配配置されている。特
に、開口の互いにほぼ平行な長手縁部の隙間が互いに向
き合っている。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の他の特徴は、他の請求
項、以下の記載および図から明らかである。図には、次
に詳細に説明する本発明の実施の形態が示してある。
【0009】図1に示したガイドレール1は、例えばド
イツ連邦共和国特許出願公開第3730171号公報に
記載されているようなチェーンソーの鋸チェーンを循環
案内する働きをする。無垢レールとも呼ばれるガイドレ
ール1は実質的に、一体の鋼板4からなっている。この
鋼板の後側の取付け端部2は、ガイドレール1の長手中
心軸線5上にある、固定ボルトを貫通させるための長穴
3を備えている。この固定ボルトによってガイドレール
1は公知のごとくチェーンソーに固定される。取付け端
部2と反対側の鋼板4の前端部6は、鋸チェーンを方向
変換するために、レールヘッド7を備えている。このレ
ールヘッドは図示した実施の形態では案内溝内に、回転
可能に支承された放射形の方向変換部材(案内部材)8
を備えている。レールヘッド7は鋼板4と一体に形成し
てもよい。
【0010】ガイドレール1上に保持された鋸チェーン
を循環案内するために、ガイドレールの外周には、周溝
9が形成されている。一体の鋼板4は軽量化のために、
ガイドレール1の長さの一部と高さの一部にわたって延
びる少なくとも1つの開口10を備えている。この開口
は図示した実施の形態では1つの開口として設けられ、
ほぼ長方形であり、ガイドレール1の長手中心軸線の方
向に向いている。図9に示す実施の形態を除いて、この
1つの開口10は、鋼板4の後側の取付け端部2から、
レールヘッド7を保持する前端部6まで、鋼板のほぼ半
分の高さにわたって延びている。図1,6,7,9に示
した実施の形態の場合、開口10は側方から見たときに
長手中心軸線5に対して正確に対称に形成されている。
【0011】鋼板4ひいてはガイドレール1に大きなね
じれ剛性を付与するために、開口10には、比較的に軽
い材料、特に合成樹脂が充填されている。この材料はガ
イドレール1の平面E内において、アンダーカットとし
て形成された隙間12に係合している。比較的に軽い材
料は約0.5〜1パーセントまたはそれ以上の収縮率を
有し、開口10の容積全体に充填されるまで開口に鋳込
まれているかまたは注入されている。硬化時に発生する
この比較的に軽い材料の収縮によって、鋼板4またはガ
イドレール1の平面E(図3〜5参照)において張力が
加えられ、この張力の成分が開口10内に向いている。
このようにして平面E内で加えられた初期応力がガイド
レール1のねじれ剛性を大幅に高めるので、困難な条件
の下でも作業するための軽量でねじれにくいガイドレー
ルが供される。特に長い場合に、ガイドレール1の大幅
な軽量化、ひいては良好な取扱い操作性と共に、充分な
ねじれ剛性が得られる。
【0012】次に、比較的に軽い材料の例として合成樹
脂について述べる。この合成樹脂は容易に加工可能であ
り、要求に合わせて容易に修正可能であり、小さな比重
を有する。アルミニウムやアルミニウム合金のような他
の比較的に軽い材料も有利に使用可能である。
【0013】ガイドレール内で硬化した合成樹脂11は
合成樹脂部分19(図2参照)を形成する。この合成樹
脂部分は基板4の平面内で、開口10の縁部13のアン
ダーカット12に形状補完的に嵌め込まれているので、
合成樹脂の硬化時に収縮によって加えられる張力は、鋼
板4に確実に伝えられる。鋼板4の平面内で作用する、
開口10の縁部13との緊密な嵌め合い部により、硬化
した合成樹脂部分19は縁部13との摩擦連結作用に基
づいて、ガイドレール4の平面に対して垂直に摩擦的に
保持される。
【0014】開口10の縁部13内に設けられたアンダ
ーカットは隙間12として設けられている。この隙間は
側面図でほぼ燕尾形(ありみぞ状)に形成されている。
この場合、図示した実施の形態では、各々の隙間12が
縁部の周方向において互いに間隔aをおいて設けられた
2個のピン14によって画成されている。このピンは開
口10の平面内に突出し、アンダーカットを形成するた
めに相互の方へ傾斜している。互いに向き合ったピン1
4の傾斜角度15は好ましくは互いに同じであり、図示
した実施の形態では約30〜60°、特に45°であ
る。その際、ピンは好ましくは鋼板5と同じ厚さを有す
る。
【0015】開口10の縁部13の外周にわたって複数
の隙間12またはピン14が均一に配置されているの
で、張力はほぼ均一に分配される。図1,6,7に示し
た実施の形態では、長手縁部13aの隙間12は特に他
方の長手縁部13bの隙間12に正確に向き合ってい
る。互いに向き合ったほぼ平行な長手縁部13a,13
bの隙間12の垂直中心線16(図2参照)は、互いに
同じ線上にあり、ガイドレール4の長手中心軸線5に直
角に交差している。
【0016】図8に示すように、一方の縁部13aの隙
間12を他方の縁部13bの隙間12に対してずらして
配置すると合目的である。図1に示すように、長手縁部
13a,13bは隙間17で終わっている。この隙間1
7は180°、特に90°よりも小さな開放角度18で
部分円状に形成されている。隙間17は開口10の長手
縁部13a,13bと短辺13c,13dを接続する。
【0017】図2に示すように、縁部13の周面の区間
21,23は好ましくは開口10の周囲にわたって変化
する角度20,22によって形成されている。図2に示
すように、一方の長手縁部13aでは、周面が区間21
にわたってガイドレール4の平面Eに対して傾斜し、区
間21の周面が鋼板4の一方の外面Aの方に向いてい
る。反対側の長手縁部13bに区間23にわたって平面
Eに対して異なる角度22で形成された周面は、鋼板4
の他方の外面Bに向けて設けられている。角度20と2
2の値は同じとすることができる。しかし、一方の角度
20は鋼板4の外面Aの方に開放し、他方の角度22は
鋼板4の他方の外面Bの方に開放している。これは図
4,5からも判る。一方の長手縁部の周面21の角度2
0は異なるように形成可能であり、従って、一方のピン
14が図4または5に示すように形成され、同じ長手縁
部の隣接するピン14は図3に示すように形成されてい
る。
【0018】内側の長手縁部13の周面の区間は、図3
に示すように、開口10の外周にわたってガイドレール
1の平面Eに対して正確に直角に配置されている。他の
区間23では、周面は一方の側面Aから他方の側面Bま
で下降傾斜している。それによって、外面Bの方へ開放
する開放角度22が形成されている。他の区間21で
は、長手縁部13の周面は開放角度20をなして平面E
に対して傾斜している。この場合、開放角度20は外面
Aの方に開放している。異なる角度20,22で形成さ
れた、開口縁部13の周面の区間21,23により、硬
化した合成樹脂部分19がガイドレール1の平面Eに対
して垂直に形状補完的に固着される。それによって、合
成樹脂部分11は摩擦連結によってガイドレール1の平
面Eに対して垂直にピン14に保持されるだけでなく、
上記の構造的手段によって平面Eに対して垂直に形状補
完的に固定される。
【0019】開口10は好ましくはレーザー切断によっ
て外面A,Bから製作される。この加工の際、切断ビー
ムの角度を変更することによって、鋼板4の平面Eに対
して変化する角度を有する開口の周縁を簡単に形成可能
である。その際、一方の区間21の角度20から他方の
区間23の角度22への移行部は滑らかに形成されてい
る。区間21,23の周面は鋼板4の厚さd全体にわた
って傾斜するように形成されている。この場合、区間は
周方向においてピン14とこのピンによって画成された
隙間12を経て延びていてもよい。
【0020】開口10はレーザー切断だけでなく、打抜
きによっても製作可能である。この場合、打抜きによる
くり抜き作業の際に、内側の縁部13の周面をやや傾斜
させることができる。全部で2つの打抜き工程で開口1
0が形成される。この場合、各々の側から1回打抜いて
くり抜くと、アンダーカットが形成される。
【0021】レーザー切断の際にも、方法的に容易なア
ンダーカットが形成される。というのは、レーザービー
ムが焦点の前後でそれぞれ幾分拡がるからである。図6
〜8の実施の形態では、取付け端部の方向にガイドレー
ルの剛性を高めた形状が示してある。
【0022】図1の形状と異なり、開口10は取付け端
部2の方に狭くなるように形成されている。すなわち、
取付け端部2寄りの端区間10aは残りの開口10より
も高さが低くなっている。図6の実施の形態では、端区
間10aの開口10の長手縁部13a,13bが互いに
近接し、部分円状の隙間17に互いに接続している。部
分円状の隙間17と、端区間10aと、隣接して設けら
れた隙間12の直線状に延びるピン14との間にある接
続区間27は、側方から見て、四分の一円のように形成
されている。この四分の一円はガイドレール1の長手中
心軸線5に対して対称である。縁部13aと13bを互
いに接続する、開口端区間10a内の部分円状の隙間1
7は、接続範囲27の方に開口し、同様にガイドレール
1の長手中心軸線5に対して対称である。
【0023】切断ヘッド7寄りの開口10の端部10b
は同様に、長手中心軸線5に対して対称であるほぼ四分
の一円として形成されている。長手中心軸線5の両側に
おいて部分円状の隙間17がこの四分の一円に接続して
いる。この隙間17は図1,2の実施の形態で説明した
ように、開口の短辺13dとその長手縁部13a,13
bとの間の接続部を形成している。
【0024】開口10に充填される比較的に軽い材料、
特に合成樹脂は、硬化時に収縮する。この場合、アンダ
ーカットとして形成された隙間17に基づいて、ガイド
レール1が長手方向に拘束され、剛性が高まる。
【0025】図7のガイドレールは図6のガイドレール
にほぼ一致している。しかし、図6のガイドレールと異
なり、開口10の端区間10aの接続部分27は側方か
ら見て、ほぼ台形に形成されている。この場合、長い底
辺が開口10寄りに位置し、短い上辺が取付け端部2に
隣接している。短い上辺には更に、部分円状の隙間17
が設けられている。この場合、隙間17と接続区間27
はガイドレールの長手中心軸線5に対して対称である。
更に、切断ヘッド7寄りの開口10の端部10bは図6
の実施の形態と異なり、側方から見て台形の基本形状を
有する。この場合、台形の長い底辺は開口10寄りに位
置し、台形の短い上辺はレールヘッド7寄りに位置して
いる。この台形の端部10bも、長手中心軸線5に対し
て対称である。
【0026】図8の実施の形態は基本構造が図7に一致
している。しかし、対向する縁部13a,13bの隙間
12は互いにずれている。その際、このずれを、隙間の
間隔に対して対称に配向することができる。剛性を高め
るために非対称に配置してもよい。
【0027】図9のガイドレールは他の実施の形態と異
なり、複数の開口10を備えている。図示した実施の形
態では、9個の開口が長手中心軸線5の方向に等間隔に
並べて設けられている。円の形に形成された各々の開口
は全周にわたって均一に分配配置された4つのアンダー
カット112を備えているので、2つずつのアンダーカ
ット112が円の中心に関して互いに直径方向に対向し
ている。アンダーカット112は、長手中心軸線5に関
して1つの開口10の2つずつのアンダーカットが長手
中心軸線5の各々の側に設けられるように配置されてい
る。すなわち、長手通信軸線5は同時に対称軸線を形成
している。
【0028】図1,6は切断ヘッド7を取付けた無垢レ
ールを示し一方、図7,8,9は切断ヘッドが残りのガ
イドレールと一体に形成された無垢レールを示してい
る。図10〜22は開口の縁に設けられるアンダーカッ
トの他の形状を示している。
【0029】図10は縁部13の2個のピン14によっ
て形成された、アンダーカットとしての隙間12を示し
ている。この隙間は図1,2に示した隙間と同じであ
る。図10に示したピン14はそれを形成または固定し
た縁13の方へ曲げられている。
【0030】図11の実施の形態では、図10の図示に
対応して曲げられたピン14が設けられている。この場
合、ピン14はそれを配置した縁部13の方に曲げられ
ている。アンダーカット12は縁部13とピン14によ
って画成され、縁部13の周方向に開放している。開口
に挿入された材料部分は縁部13に対して垂直にピン1
4の背後からピンに係合しているので、力をガイドレー
ルの長手中心軸線に対して横方向に鋼板4に加えること
ができる。
【0031】図12の実施の形態では、互いに反対側に
向いた図11の2個のピン14の代わりに、ピン14が
1個だけ設けられている。このピンは縁部13と共にア
ンダーカット12を画成している。図12の実施の形態
では、すべてのアンダーカット12が同じ方向に開放
し、図11の実施の形態の場合にはアンダーカット12
は交互に変わる方向に開放している。
【0032】図13の実施の形態では、縁部13と共に
アンダーカット12を画成するピン14がきつく曲げら
れ、その自由端14aが縁部13に近接している。この
実施の形態の場合にも、アンダーカット12は縁部13
の周方向にしかもすべてが一方向に開放している。アン
ダーカット12が交互に変わる方向に開放するように、
きつく曲げたピン14を配置してもよい。
【0033】図14〜17の実施の形態では、側方から
見てL字形のピン114がいろいろな配置構造で示して
ある。このすべての実施の形態において、L字形のピン
114の長い脚部114aの自由端部が開口の縁部13
に接続している。その際、鋼板4と一体に形成された長
い脚部114aは、ガイドレールの長手中心軸線に対し
てほぼ直角である。短い脚部114bはそれに隣接する
縁部13に対してほぼ平行であり、この縁部と共に開口
の縁部内にアンダーカット12を形成している。図14
の実施の形態では、隣接する短い脚部114bが相互に
方に向いているので、ピン114は対をなして隙間を画
成している。この隙間は互いに向き合った脚部114b
によって開口10の方に狭くなっている。
【0034】図15の実施の形態では、短い脚部114
bが互いに離れるように向いているので、図11の実施
の形態のようなアンダーカット12が生じる。このアン
ダーカットは縁部13の周方向にかつ交互に変化する方
向に開放している。
【0035】図16の実施の形態では、短い脚部114
bが縁部13の周方向に向いているので、この短い脚部
によって画成されたアンダーカットはそれぞれ、縁部1
3の一方の周方向に開放している。
【0036】図17の実施の形態には、1個のピン11
4が示してある。このピンは、短い脚部114bと縁部
13の間に、長手中心軸線に対して横方向に作用するア
ンダーカット12を形成するために充分である。
【0037】図18,19の実施の形態では、側方から
見てT字形のピン214が設けられている。この場合、
T字の基部は鋼板4の縁部13に一体的に接続してい
る。T字の基部と脚部の間にあるウェブ214aはガイ
ドレールの長手中心軸線に対してほぼ垂直であり、頭部
214bは長手中心軸線または隣接する縁部13に対し
てほぼ平行である。ウェブ214aの右側と左側の頭部
214bの突出部は縁部13と共に、ガイドレールの長
手中心軸線に対して横方向に作用するアンダーカット1
2を画成している。図18に従って、ウェブ214aは
頭部214bよりも長く形成可能である。図19の実施
の形態では、ウェブ214aが頭部214bよりも短い
ので、頭部214bは縁部13に隣接している。
【0038】図20の実施の形態はピン314を示して
いる。このピンは側方から見てほぼ円形の頭部314b
を備えている。この頭部はウェブ314aを介して鋼板
4の開口の縁部13に接続している。ウェブ314aは
ガイドレールの長手中心軸線またはこのウェブに隣接す
る縁部13の区間に対してほぼ垂直である。ウェブ31
4aは円形頭部3141bの直径よりも幅が狭いので、
ウェブの左側と右側に存在する突出部によって、ガイド
レールの長手中心軸線に対して横方向に作用するアンダ
ーカット12が形成されている。
【0039】図21の実施の形態では、側方から見て円
形のピン414が設けられている。このピンは鋼板4の
開口の縁部13に直接接続している。その際、円形のピ
ン414の円中心400は縁部13から離れているの
で、ガイドレールの長手中心軸線に対して横方向に作用
するアンダーカット12が形成されている。
【0040】アンダーカットとして、鋼板4の開口の縁
部13に凹部117が設けられると有利である。この凹
部は図22に図示した実施の形態に従って、180〜3
60°の円周角を有する円の形に形成されている。この
ような凹部117には、比較的に軽い材料が係合する。
それによって、張力を加えるためのかみ合いが材料の収
縮によって保証される。
【0041】ピン214,314,414と凹部117
は、ガイドレールの長手中心軸線に対して直角の対称軸
線70を有する。鋼板4の開口10がレーザー切断によ
って製作される場合、切断ビームの切断角度を変更する
こと、すなわちレーザービームが鋼板4に対して垂直に
材料と交差しないで、垂直と異なる角度で交差すること
が合目的である。レーザービームを屈曲させることによ
っても切断角度を変化させることができる。これは特
に、ピン114(図17参照)を切断するときに有利で
ある。なぜなら、それによって、鋼板4の一方の側の縁
部500と鋼板4の他方の側の縁部600との間に所望
のずれが生じるからである。このずれは比較的に軽い材
料からなるインサートのを付加的に固定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】比較的に軽い材料、特に合成樹脂によって充填
される開口を有する、一体の鋼板からなるガイドレール
の斜視図である。
【図2】比較的に軽い材料によって充填された開口を有
する、図1のガイドレールの一部の拡大図である。
【図3】図2の矢印III方向から見た、開口の縁部の
隙間の平面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿った、開口の縁部の断
面図である。
【図5】図2のV−V線に沿った、開口の縁部の断面図
である。
【図6】レール端部の方に先細になっている開口を有す
るガイドレールの他の実施の形態の側面図である。
【図7】本発明によるカイドレールの他の実施の形態の
側面図である。
【図8】互いにずらして配置したアンダーカットを備え
た本発明によるガイドレールの他の実施の形態の斜視図
である。
【図9】長手方向に互いに間隔をおいて設けた多数の開
口を有する本発明によるガイドレールの斜視図である。
【図10】ピンによって形成された燕尾形のアンダーカ
ットの拡大図である。
【図11】アンダーカットを形成するための曲げられた
ピンの拡大図である。
【図12】アンダーカットを形成するための曲げられた
ピンの拡大図である。
【図13】アンダーカットを形成するための曲げられた
ピンの拡大図である。
【図14】アンダーカットを形成するためのL字形のピ
ンの拡大図である。
【図15】アンダーカットを形成するためのL字形のピ
ンの拡大図である。
【図16】アンダーカットを形成するためのL字形のピ
ンの拡大図である。
【図17】アンダーカットを形成するためのL字形のピ
ンの拡大図である。
【図18】アンダーカットを形成するためのT字形のピ
ンの拡大図である。
【図19】アンダーカットを形成するためのT字形のピ
ンの拡大図である。
【図20】アンダーカットを形成するための部分円状の
ピンの拡大図である。
【図21】アンダーカットを形成するための部分円状の
ピンの拡大図である。
【図22】アンダーカットを形成するための、開口の縁
部に形成された凹部の拡大図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール 4 鋼板 9 周溝 10 開口 11 材料 12 アンダーカット 13 縁部 13a,13b 縁部 14 ピン 17 隙間 19 材料部分 20,22 角度 21,23 周面 70 対称軸線 114,214,314,414 ピン 114b,214b,314b 頭部 117 凹部 a 間隔 E 平面 d 厚さ

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一体の鋼板(4)がガイドレール(1)
    の長手方向に延びる、鋸チェーンを案内するための周溝
    (9)と、鋼板(4)の長さの一部と高さの一部にわた
    って延びる少なくとも1つの開口(10)とを備え、こ
    の開口に、比較的に軽い材料部分(19)が嵌込まれて
    収容され、この材料部分(19)寄りの開口(10)の
    縁部(13)が、鋼板(4)の平面(E)内にあるアン
    ダーカット(12)を備え、このアンダーカットに材料
    部分(19)が形状補完的に係合している、チェーンソ
    ーの鋸チェーンのためのガイドレールにおいて、アンダ
    ーカット(19)が開口(10)の縁部(13)にわた
    って均一に分配配置され、約0.5パーセント以上の収
    縮率を有する比較的に軽い材料(11)が開口(10)
    に鋳込まれ、硬化した比較的に軽い材料部分(19)
    が、ガイドレール(1)の無負荷状態で開口(10)の
    縁部(13)に緊密にかみ合うことによって、ガイドレ
    ール(1)の平面(E)内でほぼ均一に分配された初期
    応力を加えることを特徴とするガイドレール。
  2. 【請求項2】 アンダーカットが開口(10)の縁部
    (13)に形成された隙間(12)であることを特徴と
    する請求項1記載のガイドレール。
  3. 【請求項3】 隙間(12)が鋼板(4)の側方から見
    てほぼ燕尾形に形成されていることを特徴とする請求項
    2記載のガイドレール。
  4. 【請求項4】 隙間(12)が縁部(13)の周方向に
    互いに間隔(a)をおいて設けられた少なくとも2個の
    ピン(14)によって画成され、このピンが開口(1
    0)の平面(E)内に設けられ、かつ相互の方に傾斜し
    ていることを特徴とする請求項2または3記載のガイド
    レール。
  5. 【請求項5】 ピン(14)が鋼板(4)と同じ厚さ
    (d)を有することを特徴とする請求項4記載のガイド
    レール。
  6. 【請求項6】 ピン(14)が真っ直ぐに延びているこ
    とを特徴とする請求項4または5記載のガイドレール。
  7. 【請求項7】 ピン(14)が縁部(13a,13b)
    の方向に弓形に延びていることを特徴とする請求項4ま
    たは5記載のガイドレール。
  8. 【請求項8】 開口(10)の向き合った長手縁部(1
    3a,13b)のアンダーカット(12)が互いに向き
    合っていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一
    つに記載のガイドレール。
  9. 【請求項9】 開口(10)の向き合った長手縁部(1
    3a,13b)のアンダーカット(12)が互いにずれ
    ていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに
    記載のガイドレール。
  10. 【請求項10】 隙間(17)が鋼板(4)を側方から
    見て部分円状に形成されていることを特徴とする請求項
    2記載のガイドレール。
  11. 【請求項11】 アンダーカット(12)が開口(1
    0)内に突出するピン(114,214,314,41
    4)の頭部(114b,214b,314b)によって
    形成されていることを特徴とする請求項1記載のガイド
    レール。
  12. 【請求項12】 頭部(414)が開口(10)の縁部
    (13)に直接接続していることを特徴とする請求項1
    1記載のガイドレール。
  13. 【請求項13】 ピン(214,314,414)が縁
    部(13)に対してほぼ垂直な対称軸線を有することを
    特徴とする請求項11または12記載のガイドレール。
  14. 【請求項14】 縁部(13)の周面(21,23)の
    少なくとも一部区間が、開口(10)の周囲にわたっ
    て、鋼板(4)の平面(E)に対して変化する角度(2
    0,22)で形成されていることを特徴とする請求項1
    〜13のいずれか一つに記載のガイドレール。
  15. 【請求項15】 一方の角度(20,22)から他方の
    角度(22,20)の接続部が滑らかであることを特徴
    とする請求項14記載のガイドレール。
  16. 【請求項16】 開口がレーザービームによる切断によ
    って製作されていることを特徴とする請求項1〜15の
    いずれか一つに記載のガイドレール。
  17. 【請求項17】 比較的に軽い材料が合成樹脂であるこ
    とを特徴とする請求項1〜16のいずれか一つに記載の
    ガイドレール。
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