JP2007261574A - 自転車のペダルクランク・アセンブリおよび関連の部材 - Google Patents
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Abstract
【課題】ペダルクランクの軸孔は、孔の縁に応力が集中して、疲労破壊しやすいので、疲労寿命の向上を目ざす。
【解決手段】ボトム・ブラケットとの連結のための第1端部およびペダルとの連結のための第2端部を有しているペダルクランク2を有しており、前記第1端部および前記第2端部の少なくとも一方が、それぞれペダルまたはボトム・ブラケットの軸100との連結のため、ペダルクランク2の側面8から延びる孔7を有している自転車のペダルクランク・アセンブリ1であって、ペダルクランク2の前記側面8において孔7の周囲に広がり、ペダルクランク2へと拘束15されている補強部材3を有するペダルクランク・アセンブリとした。
【選択図】図2
【解決手段】ボトム・ブラケットとの連結のための第1端部およびペダルとの連結のための第2端部を有しているペダルクランク2を有しており、前記第1端部および前記第2端部の少なくとも一方が、それぞれペダルまたはボトム・ブラケットの軸100との連結のため、ペダルクランク2の側面8から延びる孔7を有している自転車のペダルクランク・アセンブリ1であって、ペダルクランク2の前記側面8において孔7の周囲に広がり、ペダルクランク2へと拘束15されている補強部材3を有するペダルクランク・アセンブリとした。
【選択図】図2
Description
本発明は、自転車のペダルクランク・アセンブリ、ペダルクランク、および自転車のペダルクランクのための補強部材に関する。
自転車のペダルクランクは、ペダルまたはボトム・ブラケットの軸を収容するための孔をそれぞれ備えているペダルとの連結のための領域およびボトム・ブラケットとの連結のための領域に、弱点を有している。孔には、ペダルクランクと軸との間の相互の回転を防止するため、典型的にはねじ切りが設けられ、あるいはいずれにせよ非平滑な壁面が形成されており、例えば孔が、特には正方形または六角形であるが多角形の断面を有しており、あるいは溝または突起を有する円柱形または円錐形の孔である。
このような種類の孔は、方向が急激に変化する内表面を共通に有しており、そのような場所に応力が集中して割れが始まる。割れは、ペダル漕ぎの際など、ペダルクランクに繰り返しの荷重が加わるにつれて拡大するが、自転車乗りは、割れの拡大を知覚することができない。ペダルクランクの抵抗断面が、ペダル漕ぎの荷重を支えるためにはもはや充分でない程度まで減少すると、ペダルクランクが突然に破壊し、自転車乗りの安全に深刻なリスクをともなう。この種の破壊は、疲労破壊として知られている。
本発明の根底にある技術的課題は、自転車のペダルクランクをより安全にし、特には疲労寿命を向上させることにある。
本発明は、その第1の態様において、ボトム・ブラケットとの連結のための第1端部およびペダルとの連結のための第2端部を有しているペダルクランクを有しており、前記第1端部および前記第2端部の少なくとも一方が、それぞれペダルまたはボトム・ブラケットの軸との連結のため、ペダルクランクの一側面(それぞれ、遠位側または近位側)から延びる孔を有している自転車のペダルクランク・アセンブリであって、ペダルクランクの前記一側面において孔の周囲に延び、かつ前記ペダルクランクに拘束されている補強部材またはワッシャを有することを特徴とするペダルクランク・アセンブリに関する。
本件出願の出願人は、ペダルクランクの疲労破壊の主たる原因が、自転車乗りによってペダルが押されるときに前記孔の周囲の領域に生じる引っ張り応力であることを見出した。
さらに、本件出願の出願人は、最大の引っ張り応力が、前記孔のうちのペダルまたはボトム・ブラケットの軸が突き出す側の表面領域に生じることを見出した。
本発明によるペダルクランク・アセンブリにおいては、ペダルクランクと補強部材との間の拘束のおかげで、補強部材が孔の前記表面領域における応力の大部分を吸収することができ、ペダルクランクと一緒にひずんで、ペダルクランクの荷重を引き取ることができる。このようにして、ペダルクランクに残される引張応力が、孔の表面の方向の変化において割れを発生および伝搬させるために、もはや充分ではなくなり、ペダルクランクをより安全に使用することができる。
典型的には、孔の表面は、少なくとも補強部材の近傍の部分において、非平滑な壁面を有する表面である。その結果、軸が、少なくとも最大応力の領域において効果的に保持される。
好ましくは、補強部材が、前記軸の当接部が当接して受け止められるように構成された部分を有している。
孔の軸心方向において、補強部材は、好ましくは孔の広がりよりも小さい広がりを有しており、より好ましくは孔の広がりの半分よりも小さく、さらに好ましくは孔の広がりの5分の1よりも小さい広がりを有している。この方法で、ペダルクランクの総重量を軽くすることができる。
特に好ましい方法においては、孔の軸心の方向において、補強部材の広がりが、孔の内側のねじ切りのピッチ1つ分から2つ分の範囲である。
本発明のペダルクランク・アセンブリのとくに好ましい特徴によれば、補強部材が、ペダルクランクの弾性率よりも大きい弾性率を有しており、ペダルクランクの引っ張り応力のかなりの部分を吸収することができる。
好ましくは、所望の弾性率を有する補強部材の作製に使用される材料は、これらに限られるわけではないが、鋼、チタニウム合金、およびアルミニウム合金の中から選択される。
前記拘束は、補強部材のペダルクランクへの接着を含むことができる。
前記ペダルクランクは、補強部材を収容するための突き出している座部を有することができる。
好ましくは、ペダルクランクは、補強部材を収容するための凹状の座部を有することができる。
前記拘束は、接着に代え、あるいは接着に加えて、かしめを含むことができ、とくには補強部材のための凹状の座部または突き出している座部の周囲におけるペダルクランクおよび/または補強部材のかしめを含むことができる。
ペダルクランクが複合材料から作られる場合には、前記拘束を、接着に代え、あるいは接着に加えて、補強部材をペダルクランクに同時に成型することによって達成することができる。
代案によれば、補強部材がペダルクランクの座には収容されず、代わりに、ペダルクランクの側面の外表面上に拘束される。
好ましくは、ペダルクランクおよび補強部材が、孔の軸心を横切る平面には完全には含まれないそれぞれの界面に沿って接触している。
好ましくは、界面が、拘束ゆえにペダルクランクによってワッシャへと加えられる力を、補強部材の本体により分散させることができるよう、前記軸心に対して全体として斜めの推移を有している。
本明細書および添付の特許請求の範囲において、全体として斜めの推移とは、界面が局所的に円錐形状の面から逸脱していてもよいことを意味している。
第1の実施形態においては、各界面は円錐形状の面である。
この場合、ペダルクランクからワッシャへと伝えられる力が、前記軸に直交する平面であって、ペダルクランクとワッシャとの間の境界領域の広がりの実質的に全体にわたって互いに隣接して連続的に位置する多数の平面に対して作用する。したがって、拘束が、補強部材の本体の全体にわたって一様に加えられる。
好ましくは、円錐形状の面の母線が、前記軸に直交する平面に対して、5°〜45°の範囲の角度だけ傾いており、好ましくは25°〜35°の範囲の角度だけ傾いている。
とくには接着の場合に、ペダルクランクとワッシャとの間の界面の面積、したがって拘束力をさらに増加させるため、界面を、2つ以上の変曲点が存在する曲線状の母線を有する回転面、1つの変曲点が存在する曲線状の母線を有する回転面、円弧状の母線を有する回転面、階段状の母線を有する回転面、あるいは例えば上記の組み合わせから導出される他の表面とすることができる。
また、ペダルクランクとワッシャとの間の界面は、例えば多面体形状の面および好ましくは角錐台形状など、回転面でなくてもよい。
上述の実施形態および他の実施形態において、補強部材の界面が、全体としてペダルクランクに向かって収束できる一方で、ペダルクランクの界面が、全体として補強部材に向かって広がることができ、あるいは反対に、補強部材の界面が、全体としてペダルクランクに向かって広がることができる一方で、ペダルクランクの界面が、全体として補強部材に向かって収束することができる。
ペダルクランクと補強部材との間の界面が、前記軸の周囲の異なる角度位置において、異なる広がりを有してもよい。
自転車乗りによってペダルへと加えられる力の強さは、ペダルを漕ぐサイクルの最中に変化し、すなわちペダルクランク・アセンブリの角度位置の関数として変化するため、上述のようにすることで、とくには接着の場合にペダルクランクから補強部材へと伝達される力が、ペダルを漕ぐサイクルのうちの加わる力が最小である部分に比べ、加わる力が最大である部分において大きくなるように、界面を変更することが可能である。
一実施形態においては、ペダルクランクと補強部材との間の界面が、前記孔に対する偏心した面である。
好ましくは、この場合には、界面の軸心が、前記孔の軸心と平行であるとともに、界面の軸心と前記孔の軸心とによって定められる平面が、ペダルクランクの長手方向中心線に対して30°〜70°の範囲の角度だけ傾いている。
他の実施形態においては、ペダルクランクと補強部材との間の界面が、前記軸の周囲の異なる角度位置において、異なる傾きを有している。
本発明は、その第2の態様において、ボトム・ブラケットの軸との連結のための第1端部およびペダルとの連結のための第2端部を有しており、ペダルまたはボトム・ブラケットのそれぞれの軸との連結のため、一側面(それぞれ、近位側または遠位側)から延びる孔を、前記第1端部および前記第2端部の少なくとも一方に有している自転車のペダルクランクであって、前記一側面に、前記孔の周囲に広がる補強部材のための座を有していることを特徴とする自転車のペダルクランクに関する。
座は、好ましくは、前記孔と連通する凹状の座部である。
あるいは、座が、ペダルクランクから突き出している座部である。
座は、好ましくは平坦な底部を有しており、さらに好ましくは円筒形の側壁を有しており、円筒形の側壁は、前記孔の軸心に対して偏心していてもよい。
本発明は、その第3の態様において、偏心した孔を有する平坦な円形の本体からなる補強部材に関する。
本発明のさらなる特徴および利点が、あくまで本発明を限定するものではない例として添付の図面を参照しつつ行われる本発明のいくつかの好ましい実施形態についての以下の詳細な説明から、さらに明らかになるであろう。
図1〜4を参照すると、本発明の第1の実施形態に係るペダルクランク・アセンブリ1は、ペダルクランク2および少なくとも1つの補強部材すなわちワッシャ3を有している。
ペダルクランク2は、金属材料、典型的にはアルミニウム合金などの軽合金から作製することができ、あるいは複合材料から作製することができる。使用される複合材料は、好ましくは、ポリマー材料に埋め込んだ構造繊維からなる。典型的には、構造繊維は、カーボン繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、セラミック繊維、ボロン繊維、およびこれらの組み合わせで構成されるグループから選択されるが、カーボン繊維が好ましい。好ましくは、ペダルクランクのポリマー材料は熱硬化性であるが、熱可塑性の材料であってもよい。さらに好ましくは、ポリマー材料がエポキシ樹脂からなる。
ワッシャ3は、ペダルクランク2の材料の弾性率よりも大きい弾性率を有する材料からなる。好ましくは、ワッシャ3は金属製であり、さらに好ましくは、鋼、チタニウム合金、およびアルミニウム合金の中から選択される材料で作られ、ペダルクランク2の材料と同じまたは異なる材料で作られる。
ペダルクランク2は、自転車のボトム・ブラケット(図示せず)の軸との連結のための第1端部4と、ペダル(図示せず)の軸100との連結のための第2端部5とを有している。
ペダルクランク2の第1端部4は、ペダルクランクの使用時に自転車のボトム・ブラケット(図示せず)の軸が挿入される孔6を有している。
ペダルクランク2の第2端部5には、軸心Xを有する孔7が形成されており、ペダルクランクの使用において、この孔7に軸100が挿入される。孔7は、自転車の中心を基準にしてペダルクランク2の遠位側の面8から、ペダルクランク2の本体内を延びている。図示の実施形態においては、孔7が、自転車の中心を基準にしてペダルクランク2の本体の近位側の面9にまで延びている。換言すると、図示の実施形態においては、孔7が、ペダルクランク2内に形成された貫通孔であるが、他の実施形態においては、止まり孔であってもよい。
図示の実施形態の孔7は、内側にピッチPのねじ切り10を有する円筒形の孔であるが、代案としては、とくには正方形または六角形といった多角形の断面を有する孔、溝または突起を有する円柱形または円錐形の孔、あるいは少なくともペダルクランク2の第1の面8の付近、すなわちワッシャ3の付近の一部分において、軸心Xを中心とする軸100およびペダルクランク2の相対回転を防止するように他の方法で構成されている孔であってよい。
ワッシャ3は、ペダルクランク2の遠位側の面8において、孔7の周囲に延びている。
ワッシャ3は、軸100を挿入することができるよう、ペダルクランク2の孔7の断面に一致し、あるいはペダルクランク2の孔7を含むような形状および寸法の孔11を有している。孔11は、軸心Xに一致する軸心を有しており、好ましくは滑らかな面、例えば円筒形状面によって形成される。
ワッシャ3は、実質的に平坦な第1の表面12、および表面12の反対側に位置する実質的に平坦な第2の表面13を有している。
ペダルクランク2は、ワッシャ3を収容するため、ワッシャ3の形状に一致する形状の凹状の座部14を有している。
軸心X方向において、ペダルクランク2の座14が、広がりH1を有し、ワッシャ3が、広がりH2を有し、ペダルクランク2とワッシャ3との間の接触領域が、広がりH3を有し、孔7が、広がりH4を有している。なお、図3においては、ワッシャ3が座14の外側にわずかに突き出しているが、代案として、ワッシャ3が座14の外縁と同一面であって、すなわちH3が接着剤層15の厚さは別として実質的にH2に等しくてもよく、あるいはワッシャ3が座14の外縁よりも低く収容されてもよい。
広がりH1、H2、およびH3は、好ましくは、孔7の広がりH4よりも小さく、より好ましくは、孔7の広がりH4の半分よりも小さく、さらに好ましくは、孔7の広がりH4の5分の1よりも小さい。
さらに、最も好ましい実施形態においては、前記広がりH1、H2、およびH3が、孔7のねじ切り10のピッチP1つ〜2つ分の範囲である。
ペダルクランク2とワッシャ3との間には、少なくともワッシャ3の第2の表面13に、ワッシャ3をペダルクランク2に拘束する接着剤層15が配置されている。
すでに述べたように、使用時には、ペダルが軸100を介してペダルクランク・アセンブリ1に連結される。
軸100は、ワッシャ3の孔11へと進入して、ペダルクランク2の孔7に連結されるように構成された端部101を有している。
図示の実施形態においては、軸100の端部101が、ペダルクランク2の孔7の内側のねじ切り10に一致するねじ切り102を有している。他の実施形態においては、軸100の端部101が、ペダルクランク2の孔7の断面に一致する多角形の断面を有するものであってよく、あるいは畝または溝を備えることができる。
さらに軸100は、当接面103を、典型的には自身のフランジ104に形成して有している。
なお、図示の実施形態においては、さらに軸100が、ワッシャ3の孔11の内壁が軸100に接触しないよう、外周の溝105を当接面103と端部101との間に形成して有しているが、他の実施形態においては、溝105が存在せず、ワッシャ3の孔11の内壁が軸100に接してもよい。
本件出願の出願人は、本発明に係るペダルクランク・アセンブリ1の良好な性能を、次のように説明できると考えている。
軸100の端部101が、ペダルクランク2の孔7へとねじ込まれるとき、当接面103が、ワッシャ3の実質的に平坦な表面12に突き当たる。
自転車の使用時に、ペダルが自転車乗りによって押されると、孔7において軸100がペダルクランク2へと張力を伝える。
自転車乗りが最大の押しをペダルへと作用させる最も厳しい条件において、ペダルクランクの長手方向軸Yは、第2端部5をボトム・ブラケットの軸を通過する水平線の上方に位置させつつ、水平線に対して約45°傾いており、したがって自転車乗りによって加えられる力は、実質的に、図3および4に示されておりペダルクランク2の長手方向中心線Yに対して約45°傾いている矢印Fの方向にて、ペダルクランク2へと伝えられる。ここでの説明においては、分かり易くするため、ペダルクランク2の中央面に直交する平面(図4の紙面に直交する平面)内の力の成分、および力Fのモーメントまたはトルクを、無視している。
したがって、ペダルクランク2の第2端部5のうち、力Fに隣接する領域16が張力にさらされる一方で、孔7の軸心Xに対して反対側の領域17には、張力が加わることがない。したがって、ペダルクランク2が引張荷重にさらされ、これが領域16および17の間に広がる領域18および19において、弾性伸びを生じさせようとする。換言すると、ペダルクランク2の孔7が、使用時に「楕円形になる」傾向がある。
ペダルを漕ぐ際の繰り返しの荷重サイクルゆえ、とくにはペダルクランク2の遠位側の面8の近傍において、孔7のねじ切り10(または、孔7が有する壁面の他の急激な方向の変化)の溝状の部分に割れのおそれが存在し、結果としてペダルクランク2が疲労によって破損するおそれが存在する。
このような張力の一部を吸収して上述のおそれを軽減するため、接着剤層15によって得られるペダルクランク2とワッシャ3との間の拘束によって、ワッシャ3をペダルクランク2と一緒にひずませる、すなわち「楕円形にする」ことができる。実際、このような接着剤層15が、ペダルクランク2とワッシャ3との間の相対的な滑りを防止する。接着剤層15によって、ペダルクランク2がワッシャ3に矢印Aの方向に力を作用させる。より具体的には、領域16、18、および19において、力Aが、ペダルクランク2と一緒に一体的に伸びるようにワッシャ3の対応する領域を引っ張る一方で、領域17においては、力Aが、ワッシャ3の対応する領域をペダルクランク2上での滑りに抗して保持する。
とくには、ワッシャ3の構成材料の弾性率がペダルクランク2の構成材料の弾性率よりも大きいため、ワッシャ3が、孔7の表面領域における張力の大部分を吸収する。
図4Bは、ワッシャ3は周方向に連続的であることが好ましいことを示している。すなわち、ワッシャ3に分割スプリットや切り欠きがあると弾性的になって補強作用が低下するので、ワッシャ3は分割スプリットや切り欠きのない連続的な形状を有している。
図5は、ワッシャを収容するための座14が存在しない代案を示しており、ワッシャ3が、孔7においてペダルクランク2の外側に接着されている。図5に示す例では、軸(図示せず)がねじ切りを損傷することなく通過するように、ワッシャ3の内径dが、孔7の大きい方の径Dよりも明らかに大きく設定されている。
図6および7は、ペダルクランク・アセンブリ1の他の実施形態を示しており、ペダルクランク2の材料の一部分20によってワッシャ3が少なくとも部分的に覆われるようにペダルクランク2をワッシャ3のための座14の周囲においてかしめることによって、ワッシャ3がペダルクランク2へと拘束されている。
さらなる実施形態(図示せず)においては、ペダルクランク2とワッシャ3との間の拘束が、かしめおよび接着の両方によって達成される。
ペダルクランクが複合材料から作製される場合、同時成型によってワッシャ3をペダルクランク2へと拘束することが、とくに簡単である。ペダルクランク2の複合材料が、硬化時にワッシャ3に接着して互いの相対運動を防止する。
この場合、ワッシャ3を、かしめの材料20と同様にワッシャ3を部分的に覆うペダルクランク2の材料によって保持することができ、あるいはワッシャ3の側壁に形成された他の突出部または突起によって保持することができる。
ワッシャ3は、ここまでに述べた形状とは異なる形状を有してもよい。
すなわち、図8に示す実施形態において、ペダルクランク2との界面となるワッシャ3の第2の表面21が、その軸がを軸心Xに一致する円錐形状の面であり、ワッシャ3を収容するための座14が、ワッシャ3の形状に一致する形状であって、とくにはワッシャ3との界面となる円錐形状の面22の軸心が軸心Xに一致している。
好ましくは、ペダルクランク2の座14の円錐面22およびワッシャ2の円錐面21のそれぞれが、それぞれペダルクランク2の孔7およびワッシャ3の孔11の軸心Xに直交する平面に対して、5°〜45°、より好ましくは25°〜35°の範囲である角度αだけ傾いている。
図8において強調されているように、ペダルクランク・アセンブリ1の使用時にペダルクランク2が接着剤層15を介してワッシャ3へと作用させる力Aが、ペダルクランク2とワッシャ3との間の接触領域の広がりH3の実質的に全体にわたって、軸心Xに直交する多数の平面に対して作用する。したがって、ワッシャ3の保持および張力への引っ張りの作用が、実質的にワッシャ3の広がりH2の全体、すなわちワッシャ3の本体の全体にわたって分布し、引っ張り応力のうちのより多くの部分が、ワッシャ3そのものによって吸収される。
同様に、座14の断面の変化が、ペダルクランク2の応力を、上述の実施形態に比べて、より広い材料領域へと分散させる。したがって、局所応力の絶対値が小さくなる。
ペダルクランク2における局所応力の最大値が、より良好な分布およびワッシャ3による吸収の両者ゆえに小さくなるため、孔7の遠位側の面8において割れが開始するおそれがさらに小さくなり、したがってペダルクランク2の疲労寿命が向上する。
図9の実施形態は、ワッシャ3とペダルクランク2との間の界面21、22の間の接着剤層15が、ワッシャ3のための座14の周囲におけるペダルクランク2のかしめ(あるいは、同時成型)によって置き換えられ、ペダルクランク2の材料の一部分20によってワッシャ3が部分的に覆われている点で、図8の実施形態と異なっている。
やはり、円錐形状の界面21、22の場合も、ペダルクランク2とワッシャ3との間の拘束を、かしめまたは同時成型と接着との両方によって達成することができる。
図10〜14は、ペダルクランク・アセンブリ1の他の実施形態を示しており、ペダルクランク2とワッシャ3との間の界面の面積が、上述の実施形態の場合に比べて大きくされており、したがって好都合なことに、とくに接着の場合にペダルクランク2からワッシャ3へと伝えられる力が、さらに大きくなっている。これらの図においては、拘束が接着によって達成されているが、接着に代え、あるいは接着に加えて、ワッシャ3のための座14の周囲においてペダルクランク2またはワッシャ3をかしめることによって、あるいは同時成型することによって拘束を達成することができる。
詳しくは、図10が、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面23、24が、それぞれ2つの変曲点が存在する曲線状の母線を有する回転面であるペダルクランク・アセンブリ1を示している。より具体的には、ワッシャ3の界面23の母線が、2つの凹部25、26およびこれらの間の凸部27を有しており、ペダルクランク2の界面24の母線が、2つの凸部28、29およびこれらの間の凹部30を有している。
3つ以上の変曲点を有する母線を持つ回転面も、相互の界面として使用することが可能である。
図11は、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面31、32が、それぞれ1つの変曲点が存在する曲線状の母線を有する回転面であるペダルクランク・アセンブリ1を示している。より具体的には、ワッシャ3の界面31の母線が、凹部33および凸部34を有しており、ペダルクランク2の界面32の母線が、凸部35および凹部36を有している。
図12は、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面37、38が、それぞれ円弧状の母線を有する回転面であるペダルクランク・アセンブリ1を示している。より具体的には、ワッシャ3の界面37の母線が、凸状であり、ペダルクランク2の界面38の母線が、凹状である。円弧の中心Cは、軸心X上には位置していないが、そのような可能性も排除はされず、その場合には、表面37、38が球状になる。
さらに図13も、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面39、40が、それぞれ円弧状の母線を有する回転面であるペダルクランク・アセンブリ1を示している。この場合には、ワッシャ3の界面39の母線が、凹状であり、ペダルクランク2の界面40の母線が、凸状である。
図14は、ペダルクランク2およびワッシャ3の界面41、42が、それぞれ階段状の母線を有する回転面であるペダルクランク・アセンブリ1を示している。3つの段が図示されているが、2つ、4以上の段を持つ母線を有する回転面も、使用可能である。
図8〜14の実施形態においては、ペダルクランク2およびワッシャ3の界面が、全体として孔7の軸心Xに対して斜めの推移を有している。より具体的には、ワッシャ3の界面が、全体としてペダルクランク2に向かって収束しており、ペダルクランク2の界面が、全体としてワッシャ3に向かって広がっている。
図15は、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面43、44が、それぞれ全体として孔7の軸心Xに対して斜めの推移を有しているが、図8〜14の各実施形態と比べて反対の向きを有しているペダルクランク・アセンブリ1を示している。詳しくは、ワッシャ3の界面43が、全体としてペダルクランク2に向かって広がっており、ペダルクランク2の界面44が、全体としてワッシャ3に向かって収束している。より具体的には、界面43、44が円錐形であるが、代案として、図8〜14を参照して説明した面と同様の面であってよい。
また、ペダルクランク2の界面44は、ペダルクランク2の遠位側の面8から突き出している座部45に形成されている。
上述した他の実施形態においても、ワッシャ3を収容すべくペダルクランク2の凹状部として形成された座部14を、突き出している座部45によって置換可能であることを、理解すべきである。
上述のさらなる実施例とちょうど同じように、図16は、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面46、47が、それぞれ段差とされて全体として孔7の軸心Xに対して斜めの推移を有しており、ワッシャ3の界面46が、全体としてペダルクランク2に向かって広がっており、ペダルクランク2の界面47が、全体としてワッシャ3に向かって収束しているペダルクランク・アセンブリ1を示している。
図17に示すペダルクランク・アセンブリ1は、図15の実施形態と同様、ワッシャ3の界面48が、ペダルクランク2に向かって広がる円錐形状であり、ペダルクランク2の界面49が、ワッシャ3に向かって収束する円錐形であるが、ワッシャ3を収容するためのペダルクランク2の座が、凹状の座部14である。この場合、上述と同様、拘束をかしめ、接着、同時成型、または同様のシステムによって達成することが可能である。
ペダルクランク2の円錐形の界面49が座14内へと突き出し、ワッシャ3の界面48の拡径部内にくさびのように押し込まれている。ペダルクランク2の突起が、孔7に挿入された軸100の引張応力によって広がるとき、機械的な作用によってワッシャ3にさらなる引張応力を加える。
なお、ペダルクランク2の座14とワッシャ3との間に環状のすき間50が存在しているが、このすき間50が存在しなくてもよい。
自転車乗りによってペダルへと加えられる力の強さが、ペダルを漕ぐサイクルの最中にペダルクランク・アセンブリ1の角度位置の関数として変化するという事実に照らし、ペダルを漕ぐサイクルのうちの加わる力が最小である部分に比べ、加わる力がより大きい部分において力Aの伝達が大きくなるように、ペダルクランク2とワッシャ3との間の界面を変更することが可能である。
これは、ペダルクランクとワッシャとの間の界面の広がりを、軸心Xの周囲の異なる角度位置において異なるようにすることで、達成することができる。
すなわち、図18および19に示した実施形態において、ペダルクランク2が、平坦な円形のワッシャ3のために凹状の座部14を有している。ワッシャ3および座14は、ペダルクランク2の孔7およびワッシャ2の中央の孔11に対して偏心している。したがって、ワッシャ3の界面51およびペダルクランク2の界面52は、環状の部分および円筒形の部分を有している。界面51、52の軸心X1は、好ましくは軸心Xと平行であり、好ましくは軸心Xと軸心X1とによって画定される平面εはペダルクランク2の長手方向中心線Yに対して30°〜70°の範囲の角度βだけ傾いている。
図20は、角度位置の関数として異なる面積を有している、ペダルクランク2とワッシャ3との間の界面のさらなる例を示している。詳しくは、このペダルクランク・アセンブリ1は、ワッシャ3がペダルクランク2の外側に接着されており、すなわち凹状の座部14も、突き出している座部45も存在していない点で、図18および19のペダルクランク・アセンブリと相違している。
図21に示した代案によれば、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面53および54が、それぞれ円錐形状である。
当然ながら、上述した他の各界面も、やはり偏心させることが可能である。
さらなる例として、図22に示した実施形態においては、ワッシャ3の界面55およびペダルクランク2の界面56が、軸心Xを中心とする角度位置の関数として変化する傾きを有している。図22においては、ペダルクランク2の長手方向軸Yによって定められる2つの角度位置の2つの傾きα’およびα’’が特定されている。
傾きは、軸心Xの全周を巡って漸進的な様相で、例えば5°〜45°の間で変化することができる。とくに実行が容易な実施形態においては、漸進的に変化する傾きを有する界面55、56が、孔7の軸心Xに対して傾いた軸を有する円錐面である。
しかしながら、表面55、56の傾きが、扇形の領域ごとに変化していてもよく、あるいは最小の傾きを備えて第1の所定の円弧に対して広がる第1の領域と、最大の傾きを備えて第2の所定の円弧に対して広がる第2の領域と、最小の傾きと最大の傾きとの間で傾きが徐々に、好ましくは直線的に変化する2つのつなぎ領域とが存在してもよい。
例えば角錐台形状の面またはより一般的な多面体形状の面など、回転面ではない、すなわち円対称性を有していないペダルクランク2およびワッシャ3の界面を、使用することが可能である。この場合、図18〜22の実施形態の場合と同様に、軸心Xを中心とするペダルクランク2とワッシャ3との間の相互の回転が、やはり防止される。
例として、図23が、ワッシャ3およびペダルクランク2の界面57、58が、それぞれ縁が滑らかにされた正方形の角錐台形状であるペダルクランク・アセンブリ1を示している。
角錐台の基部は、任意の数の辺を有することができ、さらには多面体形状または角錐台形状の界面の場合にも、軸を軸心Xに対して傾けることができ、さらには/あるいは軸心Xに対して偏心させることができる。
さらに、上述のさまざまな実施形態において、ワッシャ3の実質的に平坦な表面12および/または軸100の当接面103を、刻み付き、溝付き、または他の加工済みの表面に置き換えることができる。また、ワッシャ3の孔11が円錐形であってよく、あるいはより一般的には、より薄くて軽量である好都合なワッシャ3を得るため、ワッシャ3の孔11が、ワッシャ3のペダルクランク2との界面の全体推移に一致する発散または収束の推移を有することができる。
また、上述の説明および例示が、ペダルとの連結のための孔7に代え、あるいはペダルとの連結のための孔7に加えて、ボトム・ブラケットの軸との連結のための孔6にも当てはまることを、当業者であれば理解できるであろう。
ボトム・ブラケットの軸との連結のための孔6およびペダルとの連結のための孔7のうちの一方または他方を、ペダルクランクと一体に作製される軸によって置き換え、代わりに孔を、それぞれペダルまたはボトム・ブラケットに設けることも可能である。
Claims (38)
- ボトム・ブラケットとの連結のための第1端部(4)およびペダルとの連結のための第2端部(5)を有しているペダルクランク(2)を備え、前記第1端部(4)および前記第2端部(5)の少なくとも一方が、それぞれペダルまたはボトム・ブラケットの軸(100)との連結のため、ペダルクランク(2)の一側面(8)から延びる孔(7)を有している自転車のペダルクランク・アセンブリ(1)において、
前記ペダルクランク(2)の前記一側面(8)において孔(7)の周囲に延びており、かつ前記ペダルクランク(2)に拘束(15、20)されている補強部材(3)を有することを特徴とする自転車のペダルクランク・アセンブリ。 - 請求項1において、前記補強部材(3)が、前記軸(100)の当接部(103)に当接して受け止めるように構成された部分(12)を有していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1または2において、前記孔(7)の軸心(X)方向に対する、補強部材(3)の広がり(H2)が、孔(7)の広がり(H4)よりも小さいことを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項3において、軸心(X)方向に対する、補強部材(3)の広がり(H2)が、孔(7)の広がり(H4)の半分よりも小さいことを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項4において、軸心(X)方向に対する、補強部材(3)の広がり(H2)が、孔(7)の広がり(H4)の5分の1よりも小さいことを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜5の何れか一項において、前記孔(7)の軸心(X)方向に対する、前記補強部材(3)の広がり(H2)が、孔(7)の内側のねじ切り(10)のピッチ(P)1つ分から2つ分の範囲であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜6の何れか一項において、前記補強部材(3)が、前記ペダルクランク(2)の弾性率よりも大きい弾性率を有していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜7の何れか一項において、前記補強部材(3)が、鋼、チタニウム合金、およびアルミニウム合金の中から選択された材料で作られていることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜8の何れか一項において、前記拘束が、接着(15)を含むことを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜9の何れか一項において、前記ペダルクランク(2)が、前記補強部材(3)を収容するための突き出している座部(45)を有していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜9の何れか一項において、前記ペダルクランク(2)が、前記補強部材(3)を収容するための凹状の座部(14)を有していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜11の何れか一項において、前記拘束が、かしめ(20)を含むことを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項12において、前記拘束が、補強部材(3)のための座(14、45)の周囲におけるペダルクランク(2)および/または補強部材(3)のかしめ(20)を含むことを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜11の何れか一項において、前記ペダルクランク(2)が複合材料で作られており、前記拘束が、前記補強部材(3)を前記ペダルクランク(2)内に同時成型することによって達成されていることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜9および12の何れか一項において、前記補強部材(3)が、前記ペダルクランク(2)の前記一側面の外表面上に拘束されていることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜14の何れか一項において、前記ペダルクランク(2)および前記補強部材(3)が、前記孔(7)の軸心(X)を横切る平面に完全には含まれないそれぞれの界面(21、22;23、24;31、32;37、38;39、40;41、42;43、44;46、47;48、49;51、52;53、54;55、56;57、58)に沿って接触していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項16において、前記界面(21、22;23、24;31、32;37、38;39、40;41、42;43、44;46、47;48、49;53、54;55、56;57、58)が、前記軸心(X)に対して全体として斜めの推移を有していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17において、前記界面(21、22;43、44;48、49;53、54)が円錐形状の面であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項18において、前記円錐形状の界面(21、22;43、44;48、49;53、54)の母線が、5°〜45°の範囲の角度(α)だけ、軸心(X)に直交する平面に対して傾いていることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17において、前記界面(23、24)が、少なくとも2つの変曲点が存在する曲線状の母線を有する回転面であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17において、前記界面(31、32)が、1つの変曲点が存在する曲線状の母線を有する回転面であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17において、前記界面(37、38;39、40)が、円弧状の母線を有する回転面であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17において、前記界面(41、42;46、47)が、階段状の母線を有する回転面であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17において、前記界面(57、58)が、多面体形状とされていることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項24において、前記界面(57、58)が角錐台形状であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17〜25の何れか一項において、前記補強部材(3)の界面(21;23;31;37;39;41;53;55;57)が、全体として前記ペダルクランク(2)に向かって収束しており、ペダルクランク(2)の界面(22;24;32;38;40;42;54;56;58)が、全体として補強部材(3)に向かって広がっていることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項17〜25の何れか一項において、前記補強部材(3)の界面(43;46;48)が、全体としてペダルクランク(2)に向かって広がっており、前記ペダルクランク(2)の界面(44;47;49)が、全体として補強部材(3)に向かって収束していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項1〜27の何れか一項において、前記ペダルクランク(2)と前記補強部材(3)との間の界面(51、52;53、54;55、56)が、前記軸心(X)の周囲の異なる角度位置において、異なる広がりを有していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項28において、前記ペダルクランク(2)と前記補強部材(3)との間の界面(51、52;53、54)が、前記孔(7)に対して偏心した面であることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項29において、前記界面(45、46)の軸心(X1)が、前記軸心(X)と平行であり、軸心(X)と軸心(X1)とによって画定される平面(ε)がペダルクランク(2)の長手方向中心線(Y)に対して30°〜70°の範囲の角度(β)だけ傾いていることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- 請求項28において、前記ペダルクランク(2)と前記補強部材(3)との間の界面(55、56)が、前記軸心(X)の周囲の異なる角度位置において、異なる傾き(α’、α’’)を有していることを特徴とするペダルクランク・アセンブリ(1)。
- ボトム・ブラケットの軸との連結のための第1端部(4)およびペダルとの連結のための第2端部(5)を有しており、ペダルまたはボトム・ブラケットのそれぞれの軸(100)との連結のため、前記第1端部(4)および前記第2端部(5)の少なくとも一方に一側面(8)から延びる孔(7)を有している自転車のペダルクランク(2)において、
前記一側面(8)に、前記孔(7)の周囲に広がる補強部材(3)のための座部(14、45)を有していることを特徴とするペダルクランク。 - 請求項32において、前記座部が、前記孔(7)と連通する凹状の座部(14)であることを特徴とするペダルクランク(2)。
- 請求項32において、前記座部が、当該ペダルクランク(2)から突き出している座部(45)であることを特徴とするペダルクランク(2)。
- 請求項32〜34の何れか一項において、前記座部(14、45)が、平坦な底部を有していることを特徴とするペダルクランク(2)。
- 請求項32〜35の何れか一項において、前記座部(14、45)が、円筒形の側壁を有していることを特徴とするペダルクランク(2)。
- 請求項36において、前記円筒形の側壁が、前記孔(11)の軸心(X)に対して偏心していることを特徴とするペダルクランク(2)。
- 偏心した孔(11)を有する平坦な円形の本体からなる補強部材(3)。
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