JPH10156529A - ハンダ付け法 - Google Patents

ハンダ付け法

Info

Publication number
JPH10156529A
JPH10156529A JP34439896A JP34439896A JPH10156529A JP H10156529 A JPH10156529 A JP H10156529A JP 34439896 A JP34439896 A JP 34439896A JP 34439896 A JP34439896 A JP 34439896A JP H10156529 A JPH10156529 A JP H10156529A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flux
oxide film
soldering
copper
bath
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34439896A
Other languages
English (en)
Inventor
Ichiro Kawakatsu
一郎 川勝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP34439896A priority Critical patent/JPH10156529A/ja
Publication of JPH10156529A publication Critical patent/JPH10156529A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】酸化皮膜を有する銅または銅合金のリードフレ
ーム及び端子のハンダ付けにおいて、酸洗などの前処理
を行なわずハンダ付けを行なう方法。 【構成】ハンダ付け工程の中のフラックス塗布工程に超
音波印加を与えたフラックス浴を設け、そのフラックス
浴で部材の酸化皮膜を除去した後、溶融ハンダ中に浸漬
しハンダ付けまたはハンダメッキする方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[産業上の利用分野]本発明は酸化皮膜を
有する銅及び銅合金系のリードフレーム及び端子などの
ハンダ付けにおいて、酸洗など前処理を施さずにハンダ
付けやハンダメッキを行なう方法に関する。
【0002】[従来技術及びその問題点]半導体素子な
どを外気との遮断を図る手段として、プラスチックパッ
ケージングが行われているが、この工程をモールディン
グと呼んでいる。この際、熱硬化性のプラスチックを用
いるため、160〜200℃の温度となり、素子のリー
ドフレーム材として用いられている銅や銅合金の酸化も
避けられない。この酸化は後の工程で行われるリードフ
レーム材のハンダメッキに悪影響を及ぼし、そのため酸
洗などによってリード部酸化皮膜の除去を行なわないと
ハンダ付けが出来ない。
【0003】この半導体素子の重要な部分を保護してい
ることを示すのが図1で、モールディングにより作製さ
れたプラスチックパッケージ1により外気と遮断され
る。一方露出部分のリードバー2は前述したように、モ
ールディングなどの加熱による酸化で、ハンダ付け性が
著しく損なわれている。
【0004】そのため従来法では図2の工程のように酸
洗によって酸化皮膜を除去した後、フラックスを塗布
し、ハンダ浴中に浸漬し、ハンダ付けが行われ、最後に
フラックス残渣洗浄が行われる。しかし酸洗に用いられ
る塩酸、硝酸などの酸洗液は、非常な強酸であるので、
酸洗後十分除去しないと腐食を誘発して、故障事故の原
因となる。そのため酸洗後は、水洗浄、アルコール洗浄
や乾燥など十分な洗浄工程が必要となる。一方酸洗を行
なわず直接ハンダ付けする方法として、活性の強いフラ
ックスを用いて行われる場合もあるが、強い腐食性を有
するため、ハンダ付け後のフラックス残渣を上記の酸洗
後と、ほぼ同様な工程で除去している。したがって、こ
れら従来法では、洗浄工程を必要とし作業を煩雑にして
いた。
【0005】[課題を解決するための手段]上記課題を
解決するために、被処理材を超音波を印加したフラック
ス浴に浸漬することによって解決した。それを図3の工
程図によって説明すると酸化皮膜を有する部品、例えば
リードフレームをまず超音波を印加したフラックス浴中
に浸漬する。酸化によって茶褐色に変色したフレーム材
料は浸漬と同時に酸化皮膜の除去が加速され、ほぼ1分
以内に本来の銅光沢の無酸化表面に変わる。この超音波
を利用することによって、短時間で酸化皮膜の除去を可
能にする。この際、第2のフラックス工程を通過しなく
てもハンダ付けは可能であるが、第1工程で汚染したフ
ラックスの付着もあり、第2工程で再度新鮮なフラック
スを浸漬またはスプレーによって塗布した方がさらに良
い結果が得られる。ここで使用されるフラックスは樹脂
などの固形分と少量の活性剤をイソプロピルアルコール
中に溶解したもので、活性が非常に緩やかなため、金属
をアタックする作用が少なく、またハンダ付け後のイオ
ン残渣も少ない。そのため洗浄工程を省略しても表面絶
縁抵抗試験などから信頼性には殆ど問題が無い。このフ
ラックスを第1フラックス工程と第2フラックス工程で
用いるが、同系統のフラックスならば必ずしも同種製品
を使用する必要はない。例えば第1工程では若干濃度の
高いフラックスを用い、第2工程では標準組成のフラッ
クスを使っても差し支えない。
【0006】[作用]酸化皮膜の生成した部材の表面清
浄化にフラックスの活性だけでは及ばなかった酸化皮膜
の除去作用が、超音波エネルギーの適用によって、著し
く改善されハンダ付けを容易にする。
【0007】[実施例]本発明を実施例によって説明す
る。図4は本発明に用いた超音波フラックス浴の原理図
を示す。超音波発振用圧電素子3は、アルミ板4に接着
されており、SUS304からなっている水槽5に取り
付けられている。その際の周波数は41kHzであり、
出力パワーは35Wである。そして超音波エネルギーは
水(媒体)6を介在し、容器7に入っているフラックス
浴8に伝達される。酸化皮膜除去の実施例として、まず
純銅(0.5mm厚)の試料を予め酸化させるため、恒
温槽の中で酸化皮膜処理(180℃、5分)を行なっ
た。この結果銅表面は褐色の酸化皮膜を形成した。この
試料を幅20mm、長さ50mmの短冊状に切断し、試
料9をフラックス浴8に全長の約半分程浸漬し、所定の
時間保持した後引き上げ、表面の酸化皮膜の取れ具合を
目視によって観察した。使用したフラックスは樹脂分5
Wt%、有機ハロゲン系の活性剤0.3Wt%を残りの
イソプロピルアルコールに溶解したもので、低活性、低
残渣フラックスに属する。
【0008】まず超音波を印加しない場合と印加した場
合の浸漬時間と表面状態を表1に示す。 この表中で、×はまだ酸化皮膜が残っている状態、△は
かなり取れているがまだ残っている状態、また○は殆ど
除去され銅の光沢色に変わった表面を示す。この結果、
超音波を印加しない場合は1分間浸漬してもまだ完全に
酸化皮膜は除去されていないが、超音波エネルギーをフ
ラックス浴に与えた場合は約20秒で完全に酸化皮膜が
除去され、銅色の光沢表面になった。この際フラックス
浴の温度が皮膜除去速度と密接な関係があり、50℃以
下では緩やかであるが、それ以上の温度になると皮膜除
去が加速される。しかし80℃以上になるとアルコール
の気化も激しくなるので、50〜70℃以内が適切であ
る。本実験ではフラックス浴温度を60℃と設定した。
【0009】つぎに銅の試料をSn0.15Wt%残部
銅からなる銅合金について実施した例を述べる。この試
料は実際にモールディングしたものをそのまま用いてい
るが、条件は170±10℃、キュアー時間100秒で
ある。試料形状は先の図1に類似するもので、リードバ
ー4は先の銅板の試験片(180℃、5分酸化処理した
もの)より薄いが、赤褐色の酸化皮膜を呈していた。こ
のリードバー部分のみを先ず第1フラックス工程の超音
波印加したフラックス浴中に所定の時間浸漬し、その後
第2フラックス工程で同種のフラックスを塗布し、メニ
スコグラフ(ハンダ付け性試験装置)によって評価を行
なった。 このメニスコグラフは濡れ時間(秒)を測定
し、その時間が短いほどハンダ付け性が良いと評価する
方法である。本実験ではハンダ浴温度を270℃で行な
った。まず最初に酸化した試料を、希硝酸溶液で酸洗し
た清浄な表面の試料について測定した。その結果濡れ時
間0.4〜0.5秒が測定され、この値が同試料の最高
の濡れ時間であることが分かった。つぎに実際の測定結
果を表2に示す。比較のためフラックス浴に超音波を印
加しない場合と印加した場合を示したが、印加しない試
料は20秒浸漬しても濡れ現象が生ぜず、30〜60秒
と長時間浸漬しても、濡れ時間を長く必要とし、この時
間内では 完全に酸化皮膜が除去されていないことが分かる。それ
に対し超音波を印加した試料は20秒以上浸漬すると
0.5秒以下となり、酸洗の試料と同等な濡れ時間とな
り、完全に酸化皮膜が除去されていることが分かる。
【0010】さらに本発明ではハンダ槽を大気中から窒
素ガス雰囲気のごとく非酸化性雰囲気にすることによっ
ても、さらにハンダ付け性の改善が可能である。表3は
試料の超音波印加時間と大気中及び窒素ガス雰囲気中
(酸素濃度1%以下)で行なったメニスコグラフの結果
を示す。超音波印加浴中に20秒以上浸漬することによ
って、大気中では0.4〜0.5秒の濡れ時間を要する
が、窒素ガス雰囲気中では0.3秒まで短縮されハンダ
付け性の 改善効果が認められた。
【0011】[作用効果]本発明は以上述べたように構
成され、フラックスの活性だけでは及ばなかった酸化皮
膜の除去作用が超音波エネルギーの適用によって著しい
改善効果があり、これによってハンダ付けが十分可能と
なった。また酸洗などの前処理を省略出来る効果もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスチックパッケージングの斜視図
【図2】 在来の酸化皮膜を有するリードフレームのハ
ンダ付け工程
【図3】 本発明のフラクシング工程
【図4】 超音波フラックス浴の断面原理図
【符号の説明】 1.プラスチックパッケージ 2.リードバー 3.超音波発振圧電素子 4.アルミ板 5.水槽(SUS製) 6.水(媒体) 7.容器 8.フラックス浴 9.試料

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸化皮膜を有する銅または銅合金部材を超
    音波を印加したフラックス浴に浸漬し、酸化皮膜を除去
    した後、ハンダ付けすることを特徴とするハンダ付け方
  2. 【請求項2】超音波印加したフラックス浴に浸漬させた
    後、さらにフラックス塗布を行なう請求項1に記載のハ
    ンダ付け方法。
  3. 【請求項3】非酸化性雰囲気ガス中でハンダ付けする請
    求項1または2に記載のハンダ付け方法
  4. 【請求項4】弱活性・低残渣フラックスを用いる請求項
    1から3のいずれかに記載のハンダ付け方法
JP34439896A 1996-11-20 1996-11-20 ハンダ付け法 Pending JPH10156529A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34439896A JPH10156529A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 ハンダ付け法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34439896A JPH10156529A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 ハンダ付け法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10156529A true JPH10156529A (ja) 1998-06-16

Family

ID=18368948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34439896A Pending JPH10156529A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 ハンダ付け法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10156529A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6944930B2 (en) 2000-02-24 2005-09-20 Mitsubishi Materials Corporation Method for manufacturing low-oxygen copper

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6944930B2 (en) 2000-02-24 2005-09-20 Mitsubishi Materials Corporation Method for manufacturing low-oxygen copper

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5049200A (en) Process for the hydrophilizing and/or cement-residue-removing surface treatment of silicon wafers
KR0184521B1 (ko) 전자 장치의 리드 세정 방법
TW476814B (en) Silver alloy plating bath and a method of forming a silver alloy film by means of the same
MX9703809A (es) Desoxidacion de acero inoxidable con peroxido de hidrogeno.
US5766684A (en) Stainless steel acid treatment
CA2200615C (en) Stainless steel alkali treatment
JPH10156529A (ja) ハンダ付け法
US3544356A (en) Process for the surface treatment of aluminum and its alloys
JPH10280163A (ja) ステンレス鋼の表面不動態化処理方法
JPS62188785A (ja) 銅及び銅合金の光沢酸洗い液
JPS6152376A (ja) アルミニウムの表面処理法
JP2630096B2 (ja) 厚膜導体の表面処理方法
JPS621896A (ja) ステンレス鋼に錫・鉛合金メツキを施す方法
JPH11286794A (ja) 銅または銅合金材料の表面処理方法
JP3882866B2 (ja) ステンレス鋼の脱スケール方法
JPH1129884A (ja) ステンレス鋼防食表面処理方法
JPS6316220B2 (ja)
JP2001237262A (ja) ワイヤーボンディング用表面処理方法
JPH01225787A (ja) コバール合金材の熱処理による酸化膜の清掃液
JP2834776B2 (ja) 銅及び銅合金の表面処理方法
JPS6036695A (ja) 電気部品用ステンレス鋼線の銀メツキ方法
JPH06336685A (ja) ステンレス研磨製品の製造方法及び製造装置
JPS6217190A (ja) 窒化チタン被膜の除去方法
JPH09316671A (ja) 銅又は銅合金材の防錆膜形成方法
JP3310468B2 (ja) エッチング用材料の前処理方法