JPH10156152A - スパイラル型膜エレメント - Google Patents
スパイラル型膜エレメントInfo
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- JPH10156152A JPH10156152A JP32282196A JP32282196A JPH10156152A JP H10156152 A JPH10156152 A JP H10156152A JP 32282196 A JP32282196 A JP 32282196A JP 32282196 A JP32282196 A JP 32282196A JP H10156152 A JPH10156152 A JP H10156152A
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Abstract
流路の閉塞がきわめて少なく、しかも堆積物を速やかに
洗浄除去することができるスパイラル型膜エレメントを
提供する。 【解決手段】 分離膜2,3同士の間に介在される原水
流路材20は、一方の分離膜2に沿う第1の線材21と
多方の分離膜2の膜面に沿う第2の線材22とからな
り、各線材21,22は流入側から流出側に向ってジグ
ザグ状に延在している。各線材21,22のジグザグの
屈曲点が重なり合い、この重なり合った部分において互
いに接合されている。流入側から流出側にまで連続する
ように、膜面に沿って原水の流路が形成されている。
Description
外濾過装置、逆浸透膜分離装置などの膜分離装置に用い
られるスパイラル型膜モジュールのエレメントに関す
る。
して、集水管の外周に分離膜を巻回したスパイラル型エ
レメントを耐圧ベッセル内に設置したスパイラル型膜モ
ジュールがある。
構造を示す一部分解斜視図である。
メッシュ状の原水流路材3を介して巻回されている。こ
の原水流路材3を介在させることにより、分離膜2,2
間に原水流路が形成される。
が穿設されている。分離膜2は袋状のものであり、その
内部が集水管1内に連通している。この袋状分離膜2の
内部にはメッシュスペーサ等よりなる透過水流路材4が
挿入されており、この袋状分離膜(袋状膜)2の内部が
透過水流路となっている。
巻回体5とする。この巻回体5の両端にトップリング6
とエンドリング7とが設けられ、その外周にブラインシ
ール8が周設されている。
士の間の原水流路に流入し、そのまま巻回体5の長手方
向に流れ、巻回体5の後端面から濃縮水として流出す
る。この原水流路を流れる間に水が袋状膜2を透過して
その内部に入り、集水管1内に流入し、該集水管1の後
端側からモジュール外に取り出される。
分離膜の膜面に沿って一方向に互いに平行に延在する直
線状の第1の線材11と、これと交叉する方向に互いに
平行に延在する直線状の第2の線材12とからなる。線
材11はそれぞれ等間隔に配置され、線材12もそれぞ
れ等間隔に配置されている。線材11と線材12との交
叉角度は60〜90°である。
は、図4に矢印で示すように、原水はその行手を遮るよ
うに配置された線材11,12と衝突し、また流路を変
更するように流れる。そして、原水の流れは、分岐を繰
り返し、線材11,12を乗り越えるようにして流出側
へ向って流れる。
型膜エレメントにおいては、線材11,12の交叉部分
付近において原水の流れが淀むため、図5の如くこの付
近に原水中のコロイドその他の懸濁物質が体積し易い。
合、スパイラル型膜エレメントを薬剤などで洗浄するの
であるが、上記交叉部分付近は薬剤が流れにくいので、
堆積物が除去されにくく、薬剤洗浄しても残留しがちで
ある。
おいては、薬剤洗浄によって堆積物を剥離させても、こ
の剥離物が原水流路材3に邪魔されてスパイラル型膜エ
レメント外へ流出しにくい。
解決し、懸濁物質が堆積しにくく、しかも洗浄時に剥離
した物質が速やかに流出するスパイラル型膜エレメント
を提供することを目的とする。
エレメントは、分離膜同士の間に原水流路材を介在させ
て原水流路を形成したスパイラル型膜エレメントにおい
て、該原水流路材は、原水の流入側から流出側に向かっ
てジグザグ状に延在する線材よりなるものであり、該線
材は、対面する分離膜のうち一方の分離膜の膜面に沿っ
て延在する第1の線材と、他方の分離膜の膜面に沿って
延在する第2の線材とからなり、隣り合う第1の線材同
士の間、及び、隣り合う第2の線材同士の間には、それ
ぞれ、原水の流入側から流出側まで分離膜の膜面に沿っ
て連続して延在する原水流路が形成されており、該第1
の線材と第2の線材とは一部が重なると共に、この重な
った箇所において結合されていることを特徴とするもの
である。
は、原水はジグザグ状の線材同士の間を膜面に沿ってジ
グザグ状に蛇行しながら流入側から流出側へ向って流れ
る。このスパイラル型膜エレメントにおいては、原水の
流れに淀みが生じ易い箇所がなく、懸濁物質が堆積しに
くい。また、洗浄時に剥離した物質も、速やかに膜エレ
メント外に流出する。
形態について説明する。図1は実施の形態に係る原水流
路材を示すものであり、(a)図は平面図、(b)図及
び(c)図はそれぞれ(a)図のB−B線、C−C線に
沿う断面図である。(d)図は原水流路材の分解斜視図
である。図2(a)はこの原水流路材及び分離膜の要部
斜視図、図2(b)はこの分離膜に沿う原水の流れを示
す模式的な斜視図である。
沿って延在する第1の線材21と第2の線材22を備え
ている。各線材21,22は、それぞれ原水の流入側か
ら流出側に向ってジグザグ状に延在している。なお、こ
のジグザグの角度θ(図1(a)参照)は60°〜90
°程度が好ましい。
離膜2,2の間に介在され、それらの間に原水流路を形
成するものである。第1の線材21は図1(b),
(c)の下側の分離膜2に沿って延在しており、第2の
線材22は上側の分離膜2に沿って延在している。図1
(d)の如く、第1の線材21は、右側の屈曲部21a
と左側の屈曲部21bとを有しており、第2の線材22
は右側の屈曲部22aと左側の屈曲部22bとを備えて
いる。そして、例えば第2の線材22の右側の屈曲部2
2aが第1の線材21の左側の屈曲部21bに重なり、
且つこの重なった箇所において線材21,22同士が接
合され、これにより一体の原水流路材20が構成されて
いる。
エステル,ポリプロピレン等が用いられており、線材2
1,22同士を接合する方式としては熱溶着等が好適で
ある。
沿って、第1の線材21,21同士の間にジグザグ状に
流入側から流出側に向って延在する原水流路が形成さ
れ、原水Wはこの流路を分離膜2の膜面に沿って蛇行し
ながら流れる。上側の分離膜2に沿って延在する第2の
線材22,22同士の間にも、同様の原水の流路が原水
流入側から原水流出側に連続して延在している。そし
て、原水はこの原水流路内を膜面に沿って蛇行しながら
流れる。
えた膜エレメントにおいては、原水Wの流れに淀みが生
じる箇所がなく、原水中の懸濁物質が堆積しにくい。ま
た、長期間運転して堆積した堆積物を薬剤等で洗浄除去
する場合、薬剤が原水流路のすみずみまで十分に行き渡
るようになり、汚れを十分に除去することができる。さ
らに、剥離した堆積物が原水流路内をスムーズに流れ、
速やかに膜エレメント外に流出する。
路においては、流路に突出するBで示す付近においては
原水Wの流速が大きく、この付近では懸濁物質が堆積し
にくいことが明瞭である。これに対し、Cで示すコーナ
ー部付近においては原水流れが淀み、懸濁物質が堆積し
易いかの如く視覚される。しかしながら、この第1の線
材21のコーナー部C付近は、第2の線材22の原水流
路においては流路への突出部Bと重なっており、結局こ
の第1の線材21のコーナー部付近においても原水がか
なり高流速で流れるようになり、原水が淀むことがな
い。従って、この原水流路材20は、その全域において
原水が淀むことなく流れるようになる。
レメントに用いられる原水流路材を示すものであり、
(a)図は平面図、(b)図は斜視図である。
離膜2の膜面に沿ってジグザグ状に延在する第1の線材
31と、多方の分離膜2の膜面に沿ってジグザグ状に延
在する第2の線材32とからなる。各線材31,32に
は、図3において右側の屈曲部31a,32aと、左側
の屈曲部31b,32bが設けられている。そして、第
1の線材31の屈曲部31a,31bの中間部分と、第
2の線材32の屈曲部32a,32bの中間部分とが交
叉して重なっている。また、第1の線材31の右側の屈
曲部31aと第2の線材32の左側の屈曲部32bとが
重なり合っている。さらに第1の線材31の左側の屈曲
部31bと第2の線材32の右側の屈曲部32aとが重
なり合っている。そして、これらの重なり合い部分がお
互いに接合され、これにより一体の原水流路材30が構
成されている。
においても、分離膜2に沿う原水流路材31,31同士
の間、及び分離膜2に沿う第2の線材32,32同士の
間にそれぞれ原水流路がジグザグ状に流入側から流出側
まで連続して形成され、この原水流路を原水が蛇行しな
がら流れる。
も、前記原水流路材20を用いた場合と同様に、原水の
流れに淀みが生じる部分がなく、堆積物の堆積がきわめ
て少ないものとなる。また、洗浄時に薬剤が原水流路の
すみずみにまで行き渡り、十分に洗浄することができる
と共に、剥離物質を速やかに膜エレメント外に流出させ
ることができる。
21a,21b間の長さ及び線材22の屈曲部22a,
22b間の長さは、それぞれ3〜10mm程度が好適で
ある。
a,31b間の長さ及び屈曲部32a,32b間の長さ
はそれぞれ6〜20mm程度が好適である。図3の原水
流路材30においても、屈曲の角度θは60°〜90°
程度が好適である。
2の直径は0.2〜1.0mm程度が好適である。な
お、本発明では、この線材の直径を調整することにより
原水流路材20,30の厚みを調整することができる。
また、この線材21,22,31,32として直径1m
m以下の細いものを採用することができ、このように細
い線材を採用することにより分離膜2の膜面と原水との
接触面積を大きくすることが可能である。
囲とすることにより、原水流れの乱流化を促進すること
ができ、膜面の濃度分極を抑制することができる。
レメントは原水中の懸濁物質による流路閉塞がきわめて
少なく、また洗浄時にはこの堆積物を十分に除去でき、
しかも剥離させた堆積物を速やかに膜エレメント外に排
出することができる。
り、(a)図は平面図、(b)図及び(c)図は断面
図、(d)図は分解斜視図である。
り、(a)図は斜視図、(b)図は原水流路材により形
成された原水流路を示す斜視図である。
あり、(a)図は平面図、(b)図は斜視図である。
示す斜視図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 分離膜同士の間に原水流路材を介在させ
て原水流路を形成したスパイラル型膜エレメントにおい
て、 該原水流路材は、原水の流入側から流出側に向かってジ
グザグ状に延在する線材よりなるものであり、 該線材は、対面する分離膜のうち一方の分離膜の膜面に
沿って延在する第1の線材と、他方の分離膜の膜面に沿
って延在する第2の線材とからなり、 隣り合う第1の線材同士の間、及び、隣り合う第2の線
材同士の間には、それぞれ、原水の流入側から流出側ま
で分離膜の膜面に沿って連続して延在する原水流路が形
成されており、 該第1の線材と第2の線材とは一部が重なると共に、こ
の重なった箇所において結合されていることを特徴とす
るスパイラル型膜エレメント。
Priority Applications (1)
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1996
- 1996-12-03 JP JP32282196A patent/JP3690012B2/ja not_active Expired - Fee Related
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