JPH10152839A - 水中捨石均し装置 - Google Patents

水中捨石均し装置

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JPH10152839A
JPH10152839A JP26065897A JP26065897A JPH10152839A JP H10152839 A JPH10152839 A JP H10152839A JP 26065897 A JP26065897 A JP 26065897A JP 26065897 A JP26065897 A JP 26065897A JP H10152839 A JPH10152839 A JP H10152839A
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Hiroyuki Iizuka
浩之 飯塚
Kiyoaki Munemaru
清明 宗円
Akira Akagi
晃 赤木
Koji Kikko
耕治 橘高
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KITSUTAKA KOGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 輾圧位置の管理を正確に行うと共に、天端面
の高さを正確に測定する。 【解決手段】 起重機船1の船体2に移動GPSアンテ
ナ61,71を設ける。重錘14の高さを測定する光波測定装
置51を起重機船1に設ける。基地局の固定GPSと移動
GPSアンテナ61,71とにより、船体2の位置を算出
し、このデータにより制御部が起重機2の旋回中心位置
3Sと光波測定装置51の位置とを算出する。固定点から
の測定を行う必要がなくなると共に、天候条件等にも左
右されず、重錘14の位置管理と天端面55の高さ管理を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水中に投入した捨
石を均す水中捨石均し装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】港湾及び埋め立て工事
に伴う護岸基礎等の構築に際しては、該構築箇所に捨石
を投入し、その捨石の天端面の荒均しを行った後、計画
高さに均し、その上にケーソンなどを構築する。そし
て、従来、水中に投入した捨石を均す方法として、重錘
を捨石の天端面上に落下させ、該重錘の落下エネルギー
によりその凹凸を均す工法等が知られている。
【0003】その重錘を用いた捨石の均し工法として、
特公昭59−9696号公報には、計画高さより少し高
く天端のマウンドを捨石投入により形成し、その上に設
置しようとするケーソン等の構造物に対応して所要の高
さを有する鋼材組立支枠の下端に極厚鋼板製の錘板を設
けてなる重錘体を、クレーンに吊下げた状態で上下動す
ることにより輾圧を行い、そのマウンド上に重錘体を吊
り下ろして起立させ、その傾き具合でマウンド天端の凹
凸方向を検知すると共に、既設ケーソン等の固定点に設
置した測量器によりマウンドの天端高さを測量する輾圧
均し工法が知られている。
【0004】上記輾圧均し工法では、固定点に設けた計
測器を用いて重錘体の高さを測定することにより、天端
高さを測定するものであるから、霧等の視界不良の天候
では、正確な測定を行うことができないという問題があ
る。また、施工場所が固定点から遠く離れた場合では、
そのような計測器では測定を行うことができない。この
ため船に測定装置を設け、この測定装置により天端高さ
を測定する場合もあるが、波により船が揺動したり、潮
の干満による水位変化の影響により、天端高さを正確に
測定することができない。また、そのような固定点から
遠く離れた施工場所においては、起重機船の正確な位置
管理が難しいと共に、重錘の輾圧位置を正確に管理する
ことが難しかった。
【0005】そこで、本発明は、輾圧位置の管理を正確
に行うことができると共に、天端面の高さを正確に測定
することができる水中捨石均し装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、起重
機船により吊り上げた重錘を落下して水中の捨石を輾圧
する水中捨石均し装置において、既知点に設置された固
定GPSを有する基地局と、前記起重機船に配置された
移動GPSを有する移動局とで構成され、衛星からのG
PS信号を前記固定GPSと移動GPSとで受信するこ
とにより前記起重機船の測位値を得るデファレンシャル
GPS装置と、前記起重機船に設けられ前記重錘の高さ
を測定する高さ測定装置とを備え、前記移動GPSの測
位値を用いて前記重錘の位置情報を算出する重錘位置算
出手段を設け、前記移動GPSの測位値を用いて前記高
さ測定装置の位置情報を算出する測定位置算出手段を設
けたものであり、衛星からのGPS信号を固定GPS及
び移動GPSで受信し、固定GPSで得られた測位値に
より補正された移動GPSの測位値が得られる。この測
位値により、重錘の位置情報を算出すると共に、測定装
置の位置情報を算出する。
【0007】また、請求項2の発明は、前記起重機船
に、船体の傾斜角度を検出する傾斜検出手段を設けたも
のであり、喫水計により重錘吊り上げ時や波などによる
起重機船の傾動を測定し、重錘の位置管理を正確に行う
ことができる。
【0008】請求項3の発明は、前記移動局は、前記移
動GPSとして前記起重機船で所定の位置関係を有して
配置された第1,第2のGPSを備えると共に、前記固
定GPSと第1の移動GPSとの間で実行された初期化
で得られた第1の測位結果と、前記固定GPSとの間で
実行された初期化で得られた第2の測位結果とが、上記
所定の位置関係を満足しているかどうかを判断する判断
手段を備えるものであり、衛星からのGPS信号が固定
GPS及び第1,第2の移動GPSのそれぞれで受信さ
れ、固定GPSからの測位データは、デファレンシャル
GPSの送信機を介して移動GPSに送られる。移動局
では、前記固定GPSと第1の移動GPSで受信したG
PS信号を用いて所定の初期化処理を実行し、複数の候
補点の中から真の解と見做し得る測定点を決定する初期
化を行って、第1の測位結果とする。同様に前記固定G
PSと第2の移動GPSとの間でも初期化が実行され
て、第2の測位結果が得られる。初期値と見做された第
1、第2の測位結果は、判断手段に導かれて第1,第2
の移動GPSに対する所定の位置関係を満足しているか
どうかが判断される。すなわち、第1,第2の測位結果
は、第1,第2の移動GPSの位置を測位したものであ
るから、これらの測位結果と、前記所定の位置関係を照
合することによって、第1,第2の測位結果が真の測位
値であることがより高い確率で判断される。
【0009】請求項4の発明は、前記所定の位置関係
は、前記第1,第2の移動GPSの3次元位置座標であ
り、前記所定の位置関係として、前記第1,第2の移動
GPSの3次元位置座標を用いたものである。第1,第
2の移動GPSの位置を3次元位置座標で記憶しておく
と、両者間の距離はベクトル演算で容易に求まる。
【0010】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1乃至図15は本発明の第1実施
例を示し、同図に示すように、起重機船1は、平面略方
形をなす船体2の前側中央に起重機3を設けてなり、こ
の起重機船1は、タグボートなどにより施工位置まで牽
引され、図示しないアンカーなどにより位置固定され
る。前記船体2の前部には、重錘用ガイド浮き枠4が設
けられ、この浮き枠4は、その後部に船体2より幅狭な
左右方向の後枠部5を設け、この枠後部5の両端に左,
右枠部6L,6Rを設け、これら左,右枠部6L,6R
の前側に、左右方向の前枠部7を設け、この前枠部7の
左右に左,右縁部8L,8Rを設け、また、前記後枠部
5の左右及び中央に上下方向の連結部9,9,9を設け
ている。前記浮き枠4の各部5,6L,6R,7,8,
8L,8R,9は鋼管からなり、フランジ継手10により
図示しないボルト・ナットを用いて組み立てられてお
り、端部を閉塞することにより、前記ガイド浮き枠4自
体が水面に浮くようになっている。そして、前記前枠部
7の前縁により、左右方向の重錘案内部11を構成し、こ
の重錘案内部11は前記船体2の左右幅とほぼ同一の長さ
を有する。また、前記連結部9は、前記船体2に設けた
取付部12に上下動可能に連結され、この例では、前記連
結部9に図示しないリング状の摺動体を設け、この摺動
体と前記取付部12とをワイヤーなどの連結部材13により
連結している。
【0011】小型重錘27は、前記補強板23の上に落下し
てプレート17を打撃するものであり、前記シャフト16及
び連結鋼管18内を上下動可能な大きさを有し、この例で
は鋼製からなる円柱状のものを用いており、その上部に
は補助ワイヤー28を連結している。また、吊金具26に
は、重錘吊り上げ用の主ワイヤー30を連結している。
【0012】図6に示すように、上部の前記シャフト16
の後及び左右には、それぞれ後連結部32B,左連結部32
L,右連結部32Rが設けられ、これら連結部32B,32
L,32Rには、図示しない連結金具等により後述するワ
イヤーの先端が着脱可能に連結される。前記後連結部32
Bに、中央ワイヤー33Bの先端を連結し、この中央ワイ
ヤー33Bの基端側を、船体2に設けた緊張手段たる巻取
装置34Bに連結する。また、前記前枠部7の左右には、
それぞれ左,右ワイヤー33L,33Rの方向を変えて案内
する案内ローラーなどの案内部材35,35が設けられ,
左,右連結部32L,32Rに先端を連結した左,右ワイヤ
ー33L,33Rをそれぞれ重錘案内部11に沿って外側に引
き回し、案内部材35,35により船体2側に方向を変え、
それら左,右ワイヤー33L,33Rの基端側を、船体2に
設けた緊張手段たる巻取装置34L,34Rにそれぞれ連結
する。尚、それら巻取装置34B,34L,34Rの代わり
に、ワイヤー33B,33L,33Rを緊張するタグラインを
用いることもできる。
【0013】前記起重機3は、起重機本体3Aの起伏中
心位置41Sを中心に起伏する旋回アーム41と、旋回アー
ム41を旋回する旋回ドラムなどの旋回駆動手段42と、旋
回アーム41を起伏する起伏駆動手段43と、前記主ワイヤ
ー30及び補助ワイヤー28を巻き取る巻取装置44とを備え
ており、この巻取装置44は、前記主ワイヤー30と補助ワ
イヤー28をそれぞれ別個に巻き取れるようになってい
る。前記旋回駆動手段42は、油圧駆動方式のものであっ
て、電磁弁42Aによりコントロールバルブ42Bを操作し
て、油圧モータ等により旋回ドラム42Cを回転し、これ
により起重機本体3Aを旋回駆動し、また、前記起伏駆
動手段43は、油圧駆動式のものであって、電磁弁43Aに
よりコントロールバルブ42を操作して、油圧モータ等に
より起伏ドラム43Cを回転し、これにより旋回アーム41
を起伏駆動するものである。そして、前記主ワイヤー30
は前記旋回アーム41の先端を経由して垂設されている。
尚、図中LAは旋回アーム41の長さである。また、前記
起重機3には、図7に示すように、コンピューターなど
により旋回アーム41の船体長さ方向に対する旋回角度θ
Sと水平面に対する起伏角度θKとを制御する起伏追従
制御手段45が設けられている。この起伏追従制御手段45
には、ロータリーエンコーダなどを備えた旋回角度計46
と起伏角度計47がそれぞれ電気的に接続され、その旋回
角度計46は、前記旋回アーム41の旋回角度θSを検出し
て前記起伏追従制御手段45に旋回角度θSに関するデー
タを電気信号として出力し、また、前記旋回角度計47
は、前記旋回アーム41の起伏角度θKを検出して前記起
伏追従制御手段45に起伏角度θKに関するデータを電気
信号として出力する。そして、図8に示すように、前記
重錘案内部11との直交方向において、起重機本体3Aの
旋回中心位置3Sと重錘14の吊る上げ中心位置との間隔
Lは一定であるから、前記起伏追従制御手段45は、旋回
アーム41の旋回角度θSの変化に応じて前記間隔Lが一
定となる起伏角度θKを演算し、これに基づいて起伏駆
動手段43を駆動し、前記重錘14が前記重錘案内部11に沿
って平行移動するように制御する。また、前記起伏追従
制御手段45は必要に応じて、起伏角度計47から得られた
実際の起伏角度θKと、前記演算して求めた起伏角度θ
Kとを対比して、前記重錘14を前記重錘案内部11に沿っ
て平行移動するように制御する。図7中、48は旋回アー
ム41の操作部であり、旋回アーム41を左右に旋回するよ
うに、図示しない操作レバーなどを操作すると、起伏追
従制御手段45により上述した制御が行われる。
【0014】前記船体2の前部には、自動追尾式の光波
測定装置51が設けられ、この光波測定装置51は光波距離
計であって、前記シャフト16に設けたターゲットたるプ
リズム52からの光を受光し、受光光軸中心からのずれ量
を検出し、図示しないX軸,Y軸のサーボモータを駆動
することにより、前記プリズム52を自動追尾し、このプ
リズム52の船体2に対する高さを算出し、この例では、
図10に示すように、前記測定高さhは船体2の甲板2
Kを基準とした高さとしている。また、前記プリズム52
は、シャフト16の外周後部で略360度の範囲に、同一
高さで複数設けられている。前記船体2の前側には、図
8等に示すように、傾斜検出手段たる中央,左,右の喫
水計53B,53L,53Rが設けられ、これら喫水計53B,
53L,53Rは、圧力式のものであって、受圧部のダイヤ
フラムには直接海水が接しないシリコン油を介して圧力
伝達が行われ、これにより圧力感知の繰返しに対してダ
イヤフラムの耐久性を向上するようにしており、中央の
喫水計53Bは、左,右の喫水計53L,53Rの中央に配置
され、それぞれ水面Wと船体2の甲板2Kとの喫水対応
高さHKの検出データを出力する。
【0015】また、移動局である前記船体2の後部に
は、作業者の居住区2Aが設けられており、この居住部
2Aの天井部には所要の高さ位置に一対のGPSアンテ
ナ61,71が配設されている。なお、図11に示すよう
に、GPS受信機60,70は、起重機本体3Aの操作室に
設けられ、GPSアンテナ61,71とはそれぞれ信号線を
介して接続されている。また、GPSアンテナ61,71の
配置位置は、居住部2Aの天井に限定されず、船体2上
の適宜の2か所であればよい。本実施形態においては、
GPSアンテナ61,71は船首船尾方向の線上に設けられ
た旋回軸の甲板2K対応位置である旋回中心位置3Sか
ら船尾方向に距離L2だけ離間した位置であつて、この
位置から左右両弦方向に互いに距離L1/2だけ離間し
た位置関係を有して配置されている。81は、地上に般け
られた図外の基地局からの、後述する送信データを受信
するデータアンテナである。なお、GPSアンテナ61,
71は、マルチバス等による電波干渉の影響を極力防止す
るべく、適宜な高さ位置に搭載されている。また、この
例では、旋回中心位置3Sは旋回軸線と甲板2Kとの交
点位置である。
【0016】図11は、本装置に用いるデイファレンシ
ヤルGPS装置のブロック図を示している。図11にお
いて、基地局200 は港湾近くの地上の特定の既地点に設
置され、GPSアンテナ81及びGPS受信機80からなる
固定GPSを備えると共に、この固定GPSで測位され
たデータを移動局である船体2に向けて伝送するための
データ送信機82及びデータアンテナ83を備えている。
【0017】一方、移動局である船体2は、前述したG
PS受信機60,70及びGPSアンテナ61,71を備えると
ともに、基地局200 から伝送されてくるデータを受信す
るデータアンテナ91及び受信データをデコードするデー
タ受信機90を備える。
【0018】100 は管理システム部であって、制御部10
1 及び測位値監視部102 を備える。前記制御部101 に
は、船体位置表示部103 と、重錘14の位置情報を算出す
る重錘位置算出手段104 と、前記光波測定装置51の位置
情報を算出する測定位置算出手段105 とが設けられてい
る。そして、前記制御部101 には、前記旋回角度計46,
起伏角度計47,光波測定装置51及び喫水計53B,53L,
53Rが電気的に接続され、それぞれの検出データが取り
込まれるようになっている。尚、旋回角度計46の検出デ
ータは、旋回角度θSであり、起伏角度計47の検出デー
タは、起伏角度θKであり、光波測定装置51の検出デー
タは、測定高さhであり、喫水計53B,53L,53Rの検
出データは、それぞれの喫水対応高さHKである。
【0019】制御部101 は、GPS受信機60,70からの
測位データ1,2であるGPSアンテナ61,71の3次元
位置から、船体2の所定位置(例えば旋回中心位置3
S,光波測定装置51の位置)、及び距離L2,L3と旋
回角度θSと起伏角度θKと喫水対応高さHKとを用い
て旋回アーム41の位置を計算し、前記船体位置表示部10
3 のディスプレーなどに表示するものであり、重錘位置
算出部104 が重錘14の位置を計算し、また、前記測定位
置算出手段105 が光波測定装置51の位置を計算する。そ
して、旋回アーム41の位置を示す表示データは、起重機
本体3Aでの操作指示に供される。なお、本発明では、
GPS受信機により3次元位置を測位するので、光波測
定装置51の垂直位置を得ることで捨石54の天端面55の高
さを求めることができる。
【0020】さらに詳細に説明すると、制御部101 に
は、各喫水計53B,53L,53Rからそれぞれの喫水対応
高さHKの検出データが入力し、これら検出データによ
り制御部101 は水面Wに対する船体2の左右方向におけ
る水平傾斜角度θHを算出する。そして、前記重錘位置
算出部104 は、GPSアンテナ61,71の3次元位置か
ら、旋回中心位置3Sを算出し、距離L2と、旋回中心
位置3Sと起伏中心位置41Sの位置関係と、旋回アーム
41の長さと、旋回角度θSと、起伏角度θKと、水平傾
斜角度θHとを用いて旋回アーム41の先端位置を3次元
位置として算出し、この旋回アーム41の先端に吊り下げ
た重錘14の2次元位置が得られる。このようにして得ら
れた重錘14の位置を、制御部101 により図14及び図1
5に示すように前記船体位置表示部103 に表示する。例
えば図14は船体位置表示部103 のディスプレーであっ
て、141 A,141 B,141 Cは、重錘14において輾圧済
みの天端面55の領域を表示し、142 は重錘14の現在位置
を示す重錘表示部であり、天端面55の幅に対応して一対
の領域線143 ,143 が表示されている。また、図15に
示すように、前記制御部101 は、得られたGPSアンテ
ナ61,71の位置から船体2の位置を算出し、船体位置表
示部103 のディスプレーに船体2の輪郭144 を表示す
る。また、前記測定位置算出手段105 は、GPSアンテ
ナ61,71の3次元位置から、甲板2Kにおける前記光波
測定装置51の3次元位置を算出するものであり、したが
って、図10に示したように、その光波測定装置51によ
り検出した測定高さhと、重錘14の下端とプリズム52間
の高さHJから天端面55の高さが算出され、この算出は
制御部101 により行われる。
【0021】測位値監視部102 は、GPS受信機60,70
の出力側に接続され、測位データ1,2及び予め書き込
まれている距離L1を用いて、測位データ1,2が真の
測位値であるかどうかを判断するものであり、後述する
初期化において、特に用いられる。なお、この測位値監
視部102 は、初期化後においても測位値誤差を監視し、
側位データの誤差が、ある閾値を越えたときは、初期化
のためのリセット(初期化リセット)を指示するように
している。
【0022】D−GPS(デファレンシャルGPS)に
よる測位動作を、簡単に説明すると、L1(波長19c
m)またはL2(波長24cm)の搬送波であるGPS
信号は、得られた位相情報がいずれのサイクルのものか
を確認する必要があることから、複数個の衛星が用いら
れ、3次元測位を行う際には少なくとも5個の衛星が用
いられ、本発明では、3次元測位と、衛星の時計と各G
PS受信機の時計間の誤差修正とのために、人工衛屋の
内の、少なくとも5つの衛星からのGPS信号が用いら
れる。
【0023】各GPSアンテナ81,61,71は、衛星から
のGPS信号、例えばL1搬送波(波長19cm)を受
信する。GPS受信機80は、受信されたGPS信号から
搬送波の位相情報をデータ送信機82を介してデータアン
テナ83から海上に送信する。同時に、GPSアンテナ6
1,71で受信されたGPS信号はGPS受信機60,70
で、その位相情報が検出され、データアンテナ91で受信
された基地局200 の位相データとを用いて、それぞれ自
己のGPSアンテナ61,71の双曲面内の(波長19cm
毎の)測位候補点を得る。かかる処理を複数、例えば5
個の衛星に対しても行うことで5個の双曲面内での格子
点が真の測位点のための候補点として得られる。GPS
受信機60,70はそれぞれ得られた上記候補点の中から、
時間的に位置か変化しない格子点を、公知の解析手法等
を利用して求め、真の測位点と見做し得る測位値を決定
する。L1搬送波によるディフアレンシヤル方式を採用
することで、測位精度は使用波長の数分の1である、数
センチ程度まで向上させることができる。そして、GP
S受信機60,70で初期化が終了すると、初期化完了信号
を出力するようにしている。
【0024】測位値監視部102 には、このようにして得
られた初期化による測位結果である測位値及び初期化完
了信号が導かれ、これらの情報を元に、測定値が真の測
位値かどうかについて、後述の回路ブロックを用いて判
断する。
【0025】図12は、測位値監視部102 の内部ブロッ
ク図である。321 ,322 はアンド回路で、測位データ
1,2と初期化完了信号とが導かれる。323 は演算部
で、測位データ1,2で得られた両位置間の距離D1
算出する。324 は平均化回路である。325 は判断部で、
測位データ1,2から得られた両位置間の距離D1 が所
定の閾値、すなわち規定値を越えたかどうかを判断す
る。
【0026】以下、図12を用いて測位値監視処理につ
いて説明する。今、GPSアンテナ61,71の船体上の特
定個所(例えば旋回中心位置3S)に対する位置を座標
(x 10,y10,z10),(x20,y20,z20)とする
と、2点間の距離Dは、
【0027】
【数1】
【0028】で表され、この値は測位値監視部102 内に
予め書き込まれている。
【0029】一方、アンド回路321 ,322 から出力され
る測位データ1,2を座標(x1 ,y1 ,x1 ),(x
2 ,y2 ,z2 )とすると、2点間の距離D1 は、演算
部323 で数2のように計算され、
【0030】
【数2】
【0031】となる。
【0032】そして、測位データ1,2による2点間距
離D1 は、測位データ1,2が真の測位値であれば、距
離Dに一致するはずであるから、ここで実測した距離D
とGPS測位から得られた値D1 との正誤のための照合
を判断部325 で行う。すなわち、数3に示す判断式にお
いて、D1 が、
【0033】
【数3】
【0034】を満足するかどうかである。
【0035】但し、測定精度の向上を図るべく、平均化
回路324 において、例えば連続する3回分Dll,D12
13の距離データが平均されている。例えば、D1 の4
番目の値は、(D11+D12十D13)/3、のように平均
化される。
【0036】そして、値D1 が規定値内、すなわちD1
がD−dDより大きく、かつD1 がD+dDより小さけ
れば、判断部325 からNOを示す信号が正常ステータス
信号として出力される。逆に、D1 がD−dDより小さ
いが、又はD1 がD+dDより大きければ、測定値は真
の測定値ではないとして、再度の初期化を指示するべ
く、判断部325 からYESを示す信号が初期化リセット
信号として出力される。
【0037】そして、かかる測位値監視部102 は、測位
動作中、常に監視処理を実行することで、初期化時、初
期化後の測位中の双方において、誤った測位結果が得ら
れると即座に初期化リセット指示を行うことが可能とな
る。従って、従来のように、誤った状態で、数10分も
経過しなければそのことが判断し得ない場合に比して極
めて高精度で、信頼性の高い装置ということができる。
そして、位置をセンチレベルで正確に測定し得るので、
近年の捨石均し工事のように数センチ〜10数センチと
いう高い作業精度の要請にも充分対応することが可能と
なる。
【0038】以上のようにして、正常ステータス信号が
制御部101 に出力されると、制御部101 は、得られた測
位データ1,2をもとに、GPSアンテナ61,71のいず
れか一方の測位結果を用いて旋回中心位置3Sを計算
し、更に、旋回角度θSと、起伏角度θKと、水平傾斜
角度θHの各検出データを用いて、重錘14の水平面位置
(旋回アーム41の先端位置としてもよい。)が求めら
れ、さらに、GPSアンテナ61,71のいずれか一方の測
位結果を用いて光波測定装置51の位置を計算し、この位
置と測定高さhと高さHJにより天端面55の高さが得ら
れる。
【0039】前記旋回中心位置3Sに対する重錘14の位
置は、距離L2と、旋回中心位置3Sと起伏中心位置41
Sの位置関係と、旋回アーム41の長さと、旋回角度θS
と、起伏角度θKと、水平傾斜角度θHとに基いて、前
記重錘位置算出手段104 により算出される。尚、旋回中
心位置3Sと旋回アーム41の先端間の水平距離L3は、
前記旋回アーム41の長さと、起伏角度θKと、旋回角度
θS,起伏中心位置41Sと旋回中心位置3Sとの位置関
係と、水平傾斜角度θHに基づいて得られ、水平傾斜角
度θHは甲板2Kの左右方向の傾斜であるから、甲板2
K上に設けられた起重機3の傾きによる先端位置の移動
を水平傾斜角度θHの検出データにより算出している。
【0040】なお、本実施形態では、GPSアンテナ6
1,71の位置を旋回中心位置3Sを基準に座標設定した
が、一方のGPSアンテナを基準に他方のGPSアンテ
ナの位置座標のみ規定して位置を決定してもよく、この
ようにすれば、座標値を小さい値とすることができ、記
憶容量が小さくできるし、また演算上も都合がよい。さ
らに、座標データに代えて直接、距離データを記憶させ
ておいてもよく、このようにすれば、GPSアンテナ6
1,71間の距離を演算する必要がない。
【0041】次に、本発明の捨石均し工法につき説明す
る。まず、重錘14を船体2に搭載して、起重機船1を施
工位置まで移動した後、起重機3により重錘14を吊り上
げ、シャフト16を重錘案内部11にセットする。この場
合、ガイド浮き枠4は前側が開口しているから、重錘14
のセットを容易に行うことができる。また、そのシャフ
ト16に中央ワイヤー33B及び左右ワイヤー33L,33Rを
それぞれ連結する。起重機3により重錘14を位置決め
し、計画高さより高く形成された捨石54の天端面55に、
重錘14下端のプレート17を着底する。そして、巻取装置
34B,34L,34Rにより各ワイヤー33B,33L,33Rを
巻き取って緊張し、重錘14を直立状態で支持する。この
状態で主ワイヤー29を緩めることができ、直立状態の重
錘14の高さを、光波測定装置51により測定する。このよ
うにして、緊張したワイヤー33B,33L,33Rにより重
錘14を三方から支持すると共に、ガイド浮き枠4に沿わ
せることにより、主ワイヤー29を緩めた状態で、直立状
態として高さを測定できるため、プリズム52の高さを正
確に測定することができ、得られた測定高さhと、既知
の高さHJと、GPSアンテナ61,71のいずれか一方の
測位結果により得られた光波測定装置51の高さ位置とに
より天端面55の高さが得られる。そして、主ワイヤー29
を巻き取って重錘14を吊り上げると共に、重錘位置算出
手段104 により重錘14の位置が算出され、これが重錘表
示部142 としてディスプレーに表示される。尚、重錘14
を吊り上げた際には、各巻取装置34B,34L,34Rをフ
リーにし、吊り上げた重錘14を自由落下して天端面55を
輾圧する。この落下を必要回数行って輾圧を行い、着底
した状態で天端面55の高さを測定する。重錘位置算出手
段104 により重錘14の位置が算出され、これが重錘表示
部142 がディスプレーに表示される。この場合、例えば
旋回アーム41を旋回した状態で重錘14を吊り上げたり、
波があったりすると、図13に示すように、船体2が傾
斜する場合があるが、喫水計53B,53L,53Rにより測
定したそれぞれの喫水対応高さHKにより、制御部101
が船体2の水平傾斜角度θHをすると共に、この水平傾
斜角度θHを用いて重錘14の位置を算出するため、重錘
14による輾圧位置を正確に管理することができる。そし
て、天端面55の高さが計画高さ近くまで仕上がったら、
重錘14のプレート17を天端面55に着底し、巻取装置34
B,34L,34Rにより各ワイヤー33B,33L,33Rを巻
き取って緊張し、重錘14を直立状態で支持し、主ワイヤ
ー29を緩める。次に、補助ワイヤー28を巻き取ってシャ
フト16内の小型重錘27を吊り上げ、この小型重錘27を自
由落下してプレート17を打撃し、これを必要回数繰り返
して計画高さに天端面55を仕上げる。
【0042】このようにしてプレート17幅の天端面55を
仕上げたら、起重機3により重錘14を吊り上げ、操作部
48により旋回アーム41を駆動して、重錘14を左右方向に
移動させ、仕上がった部分の隣の天端面55の輾圧を同様
にして行い、これを順次繰り返して重錘案内部11の全幅
分の天端面55の輾圧が終わったら、起重機船1を移動し
て前後方向に隣合う部分の天端面55の輾圧を行う。この
場合、GPSアンテナ61,71の測位結果を用いて船体2
の位置及び向きを正確に管理することができる。
【0043】このように本実施例では、請求項1に対応
して、起重機船1により吊り上げた重錘14を落下して水
中の捨石54を輾圧する水中捨石均し装置において、既知
点に設置された固定GPSを有する基地局200 と、起重
機船1に配置された移動GPSを有する移動局とで構成
され、衛星からのGPS信号を固定GPSたるGPSア
ンテナ81と、移動GPSたる第1,第2のGPSアンテ
ナ61,71とで受信することにより起重機船1の測位値を
得るデファレンシャルGPS装置と、起重機船1に設け
られ重錘14の高さを測定する高さ測定装置たる光波測定
装置51とを備え、移動GPSの測位値を用いて重錘14の
位置情報を算出する重錘位置算出手段104 を設け、移動
GPSの測位値を用いて光波測定装置51の位置情報を算
出する測定位置算出手段105 を設けたものであるから、
衛星からのGPS信号を固定GPS及び移動GPSで受
信し、固定GPSで得られた測位値により補正された移
動GPSの測位値が得られ、この測位値により、重錘14
の位置情報を算出すると共に、光波測定装置51の位置情
報を算出することができるため、従来のように固定点か
らの測定を行う必要がなくなると共に、天候条件等にも
左右されず、重錘14の位置管理と天端面55の高さ管理を
容易に行うことができる。
【0044】また、このように本実施例では、請求項2
に対応して、起重機船1に、船体2の水平傾斜角度θK
を検出する傾斜検出手段たる喫水計53B,53L,53Rを
設けたものであるから、喫水計53B,53L,53Rにより
重錘14の吊り上げ時や波などによる起重機船1の傾動を
測定し、重錘14の位置管理を正確に行うことができる。
【0045】また、このように本実施例では、請求項3
に対応して、移動局は、移動GPSとして起重機船1で
所定の位置関係を有して配置された第1,第2のGPS
たるGPSアンテナ61,71を備えると共に、固定GPS
たるGPSアンテナ81と第1の移動GPSたるGPSア
ンテナ61との間で実行された初期化で得られた第1の測
位結果と、固定GPSたるGPSアンテナ81との間で実
行された初期化で得られた第2の測位結果とが、上記所
定の位置関係を満足しているかどうかを判断する判断手
段たる測位値監視部102 を備えるものであるから、衛星
からのGPS信号が固定GPSアンテナ81及び第1,第
2の移動GPSアンテナ61,71のそれぞれの受信機80,
60,70で受信され、固定GPSからの測位データは、デ
ファレンシャルGPSの送信機82を介して移動GPSに
送られる。移動局では、固定GPSと第1の移動GPS
で受信したGPS信号を用いて所定の初期化処理を実行
し、複数の候補点の中から真の解と見做し得る測定点を
決定する初期化を行って、第1の測位結果とし、同様に
固定GPSと第2の移動GPSとの間でも初期化が実行
されて、第2の測位結果が得られる。初期値と見做され
た第1、第2の測位結果は、判断手段に導かれて第1,
第2の移動GPSに対する所定の位置関係を満足してい
るかどうかが判断される。すなわち、第1,第2の測位
結果は、第1,第2の移動GPSアンテナ61,71の位置
を測位したものであるから、これらの測位結果と、前記
所定の位置関係を照合することによって、第1,第2の
測位結果が真の測位値であることがより高い確率で判断
さすることができる。
【0046】また、請求項4に対応して、前記所定の位
置関係は、第1,第2の移動GPSアンテナ61,71の3
次元位置座標であるから、第1,第2の移動GPSアン
テナ61,71の位置を3次元位置座標で記憶しておくと、
両者間の距離はベクトル演算で容易に求めることができ
る。
【0047】また、GPSに係わる実施例上の効果とし
て、前記所定の位置関係として、第1の移動GPSアン
テナ61を基準とした第2の移動GPSアンテナ71の情報
を用いるか、第2の移動GPSアンテナ71を基準とした
第1の移動GPSアンテナ61の情報を用いたので、両移
動GPSの位置関係を規定する情報量、値を小さくで
き、記憶容量、計算上都合がよい。また、前記所定の位
置関係として、移動GPSアンテナ61,71間の距離情報
を用いたから、直接距離データを記憶しておいてその計
算を省くことができる。また、前記判断手段を、前記第
1の測定結果と第2の測定結果から第1,第2移動GP
Sアンテナ61,71間の距離を算出する距離算出部たる演
算部323 と、この演算部323 で得られた算出距離が前記
所定の位置関係と対応するかどうかを判断する一致判断
部325 とで構成したので、第1,第2の移動GPSアン
テナ61,71間の距離を求めて、この距離情報が所定の位
置関係を満足するかどうかの判断のみで、より高い精度
で初期化ができる。また、前記距離算出部が、複数回の
計算結果を平均する平均手段たる平均化回路324 により
得られた値を算出距離とするようにして、複数回の計算
距離を平均化して判断部325 に提供するので、判断精度
の信頼性の向上を図ることができる。また、請求項3の
ディファレンシャルGPS測位装置において、第1,第
2の移動GPSの少なくとも一方の測位値を用いて移動
体の所定箇所(旋回中心位置3S)の位置情報を算出す
る算出手段たる演算部323 を設けたので、船体2の所定
箇所を第1,第2の移動GPSアンテナ61,71との関係
で設定しておくだけで、この関係つけられた移動GPS
の測位情報から所定箇所の位置を容易に得ることができ
る。
【0048】また、均し装置に関する実施例上の効果と
して、前側に起重機3を設けた船体2と、起重機3に吊
り下げる重錘14と、船体2の前側に連結された重錘用ガ
イド浮き枠4と、このガイド浮き枠4の前側に開口して
設けられた左右方向の重錘案内部11とを備え、重錘14の
シャフト16と船体2との間にワイヤーたる中央ワイヤー
33Bを設け、この中央ワイヤー33Bを緊張してシャフト
16を重錘案内部11に沿わせる緊張手段たる巻取装置34B
を設けたものであるから、巻取装置34Bによりワイヤー
33Bを緊張してシャフト16を重錘案内部11に沿わせ、重
錘案内部11を基準として輾圧位置の管理を正しく行うこ
とができる。また、シャフト16の左右と船体2との間に
左右ワイヤー33L,33Rを設け、これら左右ワイヤー33
L,33Rを重錘案内部11に沿って緊張する左右の緊張手
段たる巻取装置33L,33Rを設けたものであるから、重
錘14を着底し、シャフト16を重錘案内部11に沿わせ、さ
らに、中央,左,右ワイヤー33B,33L,33Rを緊張し
て重錘14を直立させ、重錘14を上方に引っ張る主ワイヤ
ー29を緩めることができ、この直立状態でシャフト16の
高さを測定することにより、捨石54の天端面55の高さを
正確に測定することができる。さらに、重錘14は、中空
なシャフト16の下部に重錘本体15を有し、シャフト16内
を落下して重錘本体15を打撃する小型重錘27を設けたも
のであるから、起重機3により重錘14の落下により仕上
げ高さ近くまで輾圧を行ったら、重錘14を着底し、シャ
フト16を重錘案内部11に沿わせ、さらに、中央,左,右
ワイヤー33B,33L,33Rを緊張して重錘14を直立さ
せ、主ワイヤー29の張力を解除する。この状態で、小型
重錘27を落下し、重錘本体15を打撃して天端面55の仕上
げを行うことができ、主ワイヤー29の張力を解除して作
業を行うことができるから、小型重錘27の打撃にロスが
なく、また、主ワイヤー29により起重機3側に衝撃が加
わることもない。また、起重機3は旋回アーム41を備
え、この旋回アーム41の旋回時に該旋回アーム41の起伏
角度θKを調整して重錘14を重錘案内部11に沿って平行
移動させる起伏追従制御手段45を設けたものであるか
ら、起伏追従制御手段45により、起重機3の操作に熟練
を要することなく、重錘14を重錘案内部11に沿って平行
移動させることができる。さらに、捨石均し装置を用い
て捨石54を均す工法であって、起重機3により吊下げた
重錘14を落下させて捨石54の天端面55を転圧した後、天
端面55に重錘14を直立せしめた状態で、小型重錘27を落
下させて天端面55を所定高さに仕上げる工法であるか
ら、中央ワイヤー33B及び左右ワイヤー33L,33Rによ
り重錘14を直立状態とし、この状態で小型重錘27を落下
せしめて重錘本体15を打撃し、天端面55を仕上げ高さに
輾圧し、効率がよく、かつ精度の高い仕上げを行うこと
ができる。また、ガイド浮き枠4を船体2に対して上下
動可能に連結したから、比較的大きな船体2が揺動して
もガイド浮き枠4への影響が少ない。また、ガイド浮き
枠4の左右には、左,右縁部8L,8Rを設けたから、
重錘14を左右に平行移動しても重錘案内部11から外れる
ことがない。また、自動追尾式の光波測定装置51を用い
てシャフト16に設けたプリズム52の高さを自動で測定す
ることにより、天端面55の高さを正確に測定することが
できる。さらに、下部が方形の重錘本体15に対して、シ
ャフト16の三方にワイヤー33B,33L,33Rを連結した
から、重錘本体15の向きを正しく向けて輾圧を行うこと
ができる。
【0049】図16は本発明の第2実施例を示し、上記
第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、第1,第2のG
PSアンテナ61,71の左右両舷に喫水計153 L,153 R
を設け、これら喫水計153 L,153 Rの喫水対応高さH
Kの検出データが前記制御部101 に出力されるように構
成されており、その制御部101 では、喫水計53B,53
L,53Rの検出データと喫水計153 L,153 Rの検出デ
ータから、船体2の長さ方向及び左右方向の傾斜を算出
し、重錘14の位置及び高さの算出を行う。
【0050】このように船体2の後部にも喫水計153
L,153 Rを設けることにより、作業中に船体2が前後
で傾動する場合でも、重錘14の位置及び高さ管理を正確
に行うことができる。
【0051】尚、本発明は上記各実施例に限定されるも
のではなく、本発明の容易の範囲内において、種々の変
形実施が可能である。例えば、傾斜検出手段には、クリ
ノメータ(傾斜計)を用いてもよい。また、高さ測定装
置も各種タイプのものを用いることができる。さらに、
実施例では、GPS受信機60,70(GPSアンテナ61,
71)というように移動局側に2台のGPS装置を採用し
たが、本発明は、これに限定されず、3台乃至は4台以
上でもよい。例えば3台の移動局GPS装置を採用する
場合、第1〜第3のGPSアンテナを船体2上で所定の
位置関係(座標や距離)に設定し、この位置関係情報を
測位値監視部102 に記憶させておくとともに、基地局側
のGPS装置と各移動局GPSとの間でそれぞれ側位処
理されて得られる、3個の真の測位値と見做せる測位値
を用いて第1〜第3のGPSアンテナの位置関係データ
を求め、これらと、上記それぞれの所定の位置関係情報
とを照合することで、さらに高い精度の下での初期化が
可能となる。ガイド浮き枠の材料や形状は適宜選定可能
である。また、シャフトの形状は円筒形に限らず、角筒
形でもよい。
【0052】
【発明の効果】請求項1の発明は、起重機船により吊り
上げた重錘を落下して水中の捨石を輾圧する水中捨石均
し装置において、既知点に設置された固定GPSを有す
る基地局と、前記起重機船に配置された移動GPSを有
する移動局とで構成され、衛星からのGPS信号を前記
固定GPSと移動GPSとで受信することにより前記起
重機船の測位値を得るデファレンシャルGPS装置と、
前記起重機船に設けられ前記重錘の高さを測定する高さ
測定装置とを備え、前記移動GPSの測位値を用いて前
記重錘の位置情報を算出する重錘位置算出手段を設け、
前記移動GPSの測位値を用いて前記高さ測定装置の位
置情報を算出する測定位置算出手段を設けたものであ
り、輾圧位置の管理を正確に行うことができると共に、
天端面の高さを正確に測定することができる水中捨石均
し装置を提供することができる。
【0053】また、請求項2の発明は、前記起重機船
に、船体の傾斜角度を検出する傾斜検出手段を設けたも
のであり、輾圧位置の管理を正確に行うことができると
共に、天端面の高さを正確に測定することができる水中
捨石均し装置を提供することができる。
【0054】また、請求項3の発明は、前記移動局は、
前記移動GPSとして前記起重機船で所定の位置関係を
有して配置された第1,第2のGPSを備えると共に、
前記固定GPSと第1の移動GPSとの間で実行された
初期化で得られた第1の測位結果と、前記固定GPSと
の間で実行された初期化で得られた第2の測位結果と
が、上記所定の位置関係を満足しているかどうかを判断
する判断手段を備えるものであり、輾圧位置の管理を正
確に行うことができると共に、天端面の高さを正確に測
定することができる水中捨石均し装置を提供することが
できる。
【0055】また、請求項4の発明は、前記所定の位置
関係は、前記第1,第2の移動GPSの3次元位置座標
であり、輾圧位置の管理を正確に行うことができると共
に、天端面の高さを正確に測定することができる水中捨
石均し装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す起重機船の平面図で
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す輾圧作業中における
起重機船の側面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す重錘の側面図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例を示す重錘本体の断面図で
ある。
【図5】本発明の第1実施例を示す重錘本体の平断面図
である。
【図6】本発明の第1実施例を示す重錘の平面図であ
る。
【図7】本発明の第1実施例を示す起伏追従制御手段を
説明するブロック図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す起重機船の平面説明
図である。
【図9】本発明の第1実施例を示す起重機船の側面図で
ある。
【図10】本発明の第1実施例を示す高さ測定装置と重
錘の側面図である。
【図11】本発明の第1実施例を示すディファレンシャ
ルGPS装置のブロック図である。
【図12】本発明の第1実施例を示す測位値監視部の内
部ブロック図である。
【図13】本発明の第1実施例を示す起重機船の正面説
明図である。
【図14】本発明の第1実施例を示す船体位置表示部に
より輾圧済みの領域を表示した説明図である。
【図15】本発明の第1実施例を示す船体位置表示部に
より船体の輪郭及び重錘表示部を表示した説明図であ
る。
【図16】本発明の第2実施例を示す起重機船の平面説
明図である。
【符号の説明】
1 起重機船 2 船体 3 起重機 3S 旋回中心位置 14 重錘 51 光波測定装置(高さ測定装置) 53B,53L,53R 喫水計(傾斜検出手段) 60,70 GPS受信機(第1,第2の移動GPS) 61,71 GPSアンテナ(第1,第2の移動GPS) 81 GPSアンテナ(固定GPS) 100 管理システム部 101 制御部 102 測位値監視部(判断手段) 200 基地局 L1 第1,第2GPSアンテナ間距離 L2 第1,第2GPSアンテナを結ぶ線分と旋回中心
位置との距離
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 雄二 新潟県新潟市西湊町通三ノ町3300番地3 株式会社本間組内 (72)発明者 飯塚 浩之 新潟県新潟市西湊町通三ノ町3300番地3 株式会社本間組内 (72)発明者 宗円 清明 大阪府大阪市東淀川区西淡路1丁目1番36 号 株式会社橘高工学研究所内 (72)発明者 赤木 晃 大阪府大阪市東淀川区西淡路1丁目1番36 号 株式会社橘高工学研究所内 (72)発明者 橘高 耕治 奈良県北葛城郡河合町星和台1丁目10番21 号

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 起重機船により吊り上げた重錘を落下し
    て水中の捨石を輾圧する水中捨石均し装置において、 既知点に設置された固定GPSを有する基地局と、前記
    起重機船に配置された移動GPSを有する移動局とで構
    成され、衛星からのGPS信号を前記固定GPSと移動
    GPSとで受信することにより前記起重機船の測位値を
    得るデファレンシャルGPS装置と、 前記起重機船に設けられ前記重錘の高さを測定する高さ
    測定装置とを備え、 前記移動GPSの測位値を用いて前記重錘の位置情報を
    算出する重錘位置算出手段を設け、前記移動GPSの測
    位値を用いて前記高さ測定装置の位置情報を算出する測
    定位置算出手段を設けたことを特徴とする水中捨石均し
    装置。
  2. 【請求項2】 前記起重機船に、船体の傾斜角度を検出
    する傾斜検出手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の水中捨石均し装置。
  3. 【請求項3】 前記移動局は、前記移動GPSとして前
    記起重機船で所定の位置関係を有して配置された第1,
    第2のGPSを備えると共に、前記固定GPSと第1の
    移動GPSとの間で実行された初期化で得られた第1の
    測位結果と、前記固定GPSとの間で実行された初期化
    で得られた第2の測位結果とが、上記所定の位置関係を
    満足しているかどうかを判断する判断手段を備えること
    を特徴とする請求項1又は2記載の水中捨石均し装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の位置関係は、前記第1,第2
    の移動GPSの3次元位置座標であることを特徴とする
    請求項3記載の水中捨石均し装置。
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