JPH10152431A - 経口製剤用カプセルと経口カプセル製剤 - Google Patents

経口製剤用カプセルと経口カプセル製剤

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JPH10152431A
JPH10152431A JP9207720A JP20772097A JPH10152431A JP H10152431 A JPH10152431 A JP H10152431A JP 9207720 A JP9207720 A JP 9207720A JP 20772097 A JP20772097 A JP 20772097A JP H10152431 A JPH10152431 A JP H10152431A
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JP
Japan
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capsule
weight
parts
oral
copolymer
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Application number
JP9207720A
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English (en)
Inventor
Nobufumi Tanida
宣文 谷田
Jun Aoki
潤 青木
Masaru Nakanishi
勝 中西
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Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
Original Assignee
Hisamitsu Pharmaceutical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 胃および小腸ではなんら変化せず、大腸に到
達して初めて崩壊が始まり、それと同時に薬物を速やか
に放出する製剤を提供する。これにより、大腸癌、潰瘍
性大腸炎、便秘、下痢などの大腸疾患および骨粗鬆症な
どの全身性疾患に有用な製剤の提供が可能とする。 【解決手段】 カプセル基材はヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース(HPMC)またはポリエチレングリコー
ル配合HPMC、ゼラチンもしくはカンテンであり、薬
理活性物質を含む粉体あるいは液体が封入されるカプセ
ル基材の表面には、陽イオン性コポリマーからなる内
層、陰イオン性コポリマーからなる外層との二重被覆構
造が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】この発明は、経口投与製剤カ
プセルとこれを用いた経口カプセル製剤に関するもので
ある。さらに詳しくは、この発明は、目的に応じた薬理
活性物質を封入することが可能であって、大腸に到達し
て初めて崩壊し、薬理活性物質が効率よく放出されて吸
収される経口投与可能なカプセルと、これを用いたカプ
セル製剤として、大腸癌、潰瘍性大腸炎、便秘、下痢等
の大腸疾患および骨粗鬆症等の全身性疾患に有用な製剤
に関するものである。
【従来の技術とその課題】近年、経口投与後、胃や小腸
では崩壊せず、大腸に到達して初めて崩壊する大腸デリ
バリー技術の開発に多大な努力が費やされている。その
理由としては、従来用いられていた静脈投与、経鼻投
与、直腸投与等に代わる方法として、これらの従来の方
法と比較すると、患者の負担が大幅に軽減されることが
あげられる。現在までに報告されている大腸デリバリー
技術としては、たとえばpH5.5以上でのみ溶解する
ポリマーと不溶性のポリマーを組み合わせることによっ
て大腸を放出ターゲットとした経口製剤(欧州特許49
590号)や、pH7.0以上で溶解する陰イオン性ポ
リマー(商品名:オイドラギットS、レーム社製)を適
当量コーティングした固形経口投与形態(国際出願公開
WO83/00435号)、pH7.0以上で溶解する
陰イオン性コポリマー(商品名:オイドラギットSまた
はL、レーム社製)および水難溶性のメタクリル酸エス
テルコポリマー(商品名:オイドラギットRS、レーム
社製)の適当な組成比でコーティングした経口製剤(欧
州特許第225189号)、あるいは腸溶性コーティン
グポリマーをコーティングした浸透圧ポンプ製剤(ベル
ギー特許第903502号)、pH7.0以上で溶解す
る内部層の上に中間層としてゲル化ポリマー層、さらに
その上にpH5.5以上で溶解する胃耐性外部層をコー
ティングした大腸到達性経口医薬製剤(特公平4−50
1411号公報)等が知られている。しかしながら、こ
れらの公知の技術は、いずれも時間依存性の薬物放出を
示す製剤に関するものであり、大腸に対する特異性が高
いとはいえない。たとえば、小腸での滞留時間が長い場
合は小腸で崩壊するし、小腸および大腸での滞留時間が
短い場合は崩壊しないままに体外に排泄されるなどの問
題があった。そこで、このような問題点を改善するた
め、この発明の発明者らは大腸に対する特異性が高い下
部消化管放出性の経口医薬製剤を提案した(国際出願公
開WO94/10983号)。これは、圧縮成形した錠
剤あるいは顆粒を核とし、陽イオン性コポリマーからな
る内層、陰イオン性コポリマーからなる外層を被覆した
二重被覆構造からなる固形製剤であることを特徴として
いる。この製剤は、大腸に対する特異性が極めて優れた
ものであり、大腸を標的とした薬物の放出をより確実に
行うことを可能とした。だが、このような改善にもかか
わらず、難溶性の物質あるいは高分子の場合、必ずしも
満足な放出・吸収効率が得られるとは限らない。このた
め、さらなる薬物の吸収効率改善を行うために薬物の物
理化学的性質に応じた製剤設計を行うことが大変に重要
な課題になっている。
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリエチレングリコールとヒドロキシプロピル
メチルセルロースの混合物、ゼラチンもしくはカンテン
からなるカプセルの基材表面が、順次陽イオン性コポリ
マー並びに陰イオン性コポリマーにて被覆されているこ
とを特徴とする経口製剤用カプセルと、このカプセルの
内部に薬理活性物質を封入した経口カプセル製剤を提供
する。
【発明の実施の形態】この発明は、上記のとおりのカプ
セルとこれを用いたカプセル製剤であって、液剤あるい
は粉末として薬理活性物質を封入するためのカプセル
が、特有の基材組成を有し、しかもこの基材の表面に
は、内層としての陽イオン性コポリマーと、外層として
の陰イオン性コポリマーとの二重被覆構造を持つことを
特徴としている。ここにおいて、カプセルの基材は、ヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースまたはポリエチレン
グリコールとヒドロキシプロピルメチルセルロースの混
合物、ゼラチンもしくはカンテンである。二重被覆層の
内層を構成する陽イオン性コポリマーとしては、その代
表的なものとしてメタアクリル酸メチルとメタアクリル
酸ブチル並びにメタアクリル酸ジメチルアミノエチルの
共重合体やポリビニルアセタールジエチルアミノアセテ
ート(AEA)等(たとえばオイドラギットE、レーム
社製)が例示される。また、これらの陽イオン性コポリ
マーとしては、その粘度が、たとえば1〜30センチス
トークス(10g、メタノール100ml)程度のもの
が例示される。また、外層を構成する陰イオン性コポリ
マーとしては、メタアクリル酸とメタアクリル酸メチル
のコポリマー(たとえばオイドラギットS、レーム社
製)、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレー
ト、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートサ
クシネート、カルボキシメチルエチルセルロース、セル
ロースアセテートフタレート等が例示される。また、こ
れらの陰イオン性コポリマーについては、その粘度とし
ては、たとえば5〜60センチストークス(10g、メ
タノール100ml)程度のものが例示される。カプセ
ル内部に封入される薬理活性物質は、下部消化管内で放
出された際に有効な物質であれば特に制限されることな
く、何れであっても使用できる。たとえば、ポリペプチ
ド類、抗炎症剤、抗腫瘍剤、抗生物質、化学療法剤、潰
瘍性大腸炎治療剤、過敏症腸症候群治療剤、ステロイド
剤、ビタミン類、下剤(便秘薬も含む)、アンチセンス
医薬、免疫抑制剤等が挙げられる。具体的にはインスリ
ン、アンギオテンシン、バソプレシン、カルシトニン、
ガストリン、ソマトスタチン、デスモプレシン、LH−
RH(黄体形成ホルモン放出ホルモン)、グルカゴン、
オキシトシン、ガストリン、ソマトメジン、セクレチ
ン、EGF(表皮細胞増殖因子)、α−hANP(α−
ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド)、エンケファリ
ン、エンドルフィン、GM−CSF(顆粒球マクロファ
ージコロニー形成刺激因子)、G−CSF(顆粒球コロ
ニー形成刺激因子)、ヒト成長ホルモン、t−PA(組
織プラスミノーゲン活性活性化因子)、TNF(腫脹壊
死因子)、TCGF(T細胞成長因子)、ACTH(副
腎皮質刺激ホルモン)、インターロイキン類、インター
フェロン、EPO(エリスロポエチン)、ウロキナー
ゼ、ネオカルチノスタチン、イムノグロブリン、ムラミ
ルジペプチド、MSH(黒色素胞刺激ホルモン)ニュー
ロテンシン、ボンペシン、エンドセリン、VIP(血管
作用性腸ペプチド)、CCK−8(コレシストキニン−
8)、PTH(副甲状腺ホルモン)、CGRP(カルシ
トニン遺伝子関連ペプチド)、TRH(チロトロピン放
出ホルモン)、ジクロフェナクナトリウム、ロキソプロ
フェンナトリウム、テノキシカム、ロルノキシカム、メ
ロキシカム、ピロキシカム、セレコキシブ、ニメスリ
ド、インドメタシン、ブレオマイシン、フルオロウラシ
ル、テガフール、テガフール・ウラシル、シスプラチ
ン、ドキソルビシン、セフピラミドナトリウム、セフス
ロジンナトリウム、カナマイシン、エリスロマイシン、
セフォペラゾンナトリウム、セフチゾキシムナトリウ
ム、セフトリアキソンナトリウム、セフメタゾールナト
リウム、セフォタキシムナトリウム、セファゾリンナト
リウム、ゲンタマイシン、セフテゾールナトリウム、セ
ファマントールナトリウム、ストレプトマイシン、ペニ
シリン、テトラサイクリン、サラゾスファピリジン、ブ
デソニド、リン酸ベタメタゾンナトリウム、プレドニゾ
ロン、メサラジン、メチルプレドニゾロン、ヒドロコル
チゾン、ベクロメタゾン、β−カロチン、アスコルビン
酸ナトリウム、トコフェロール、ビサコジル、ピコスル
ファートナトリウム、センナエキス、シクロスポリン等
が挙げられる。また、これらの薬理活性物質において
は、通常医学的に許容される無機または有機の塩基性塩
も当然ながら含まれるものである。 なお、抗炎症剤と
してはシクロオキシゲナーゼ(COX)−2阻害薬の方
が好ましい。また、カプセル内部に封入される薬理活性
物質、さらにはこれに加えられる以下の各種の添加剤を
含めた組成物は、通常は、いずれもpH7付近、好まし
くはそれ以上の中性ないしはアルカリ性域にあるものと
する。そして、カプセルには適宜必要に応じて賦形剤、
液剤、吸収促進剤、その他の各種目的のための添加剤が
配合される。この際の賦形剤としては乳糖、デンプン、
タルク、ラクトース、リン酸水素カルシウム、リン酸水
素ナトリウム、合成ケイ酸アルミニウム、メタケイ酸ア
ルミン酸マグネシウム、水酸化アルミニウム・マグネシ
ウム、合成ヒドロタルサイト、ケイ酸マグネシウム、天
然ケイ酸アルミニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウ
ム、炭酸ナトリウム、酸化マグネシウム、炭酸マグネシ
ウム、炭酸水素ナリトウム、炭酸水素カリウム、無水ケ
イ酸、軽質無水ケイ酸、水酸化ナトリウム、ピロリン酸
4ナトリウム、無水ピロリン酸ナトリウム、無水リン酸
3ナトリウム、リン酸2カリウム、無水亜硫酸ナトリウ
ム、d1−酒石酸ナリトウム等から適宜選択される。な
お、カプセル内における薬物含有組成物のPH調整に当
たってはこれら賦形剤より必要に応じて適宜選択され調
整することができる。 液剤としてはグリセリン、大豆
油、ポリエチレングリコール400(PEG400)、
ドコサヘキサエン酸、エイコサペンタエン酸、ピロチオ
デカン(化学名:1−〔2−(デシルチオ)エチル〕ア
ザシクロペンタン−2−オン)、ゴマ油、紅花油、綿実
油、オリーブ油が例示される。また、薬理活性物質の吸
収促進を目的としてショ糖脂肪酸エステル、グリチルリ
チン酸塩、グリチルレチン酸、胆汁酸及び胆汁酸の抱合
体、ピロチオデカン、グリセリン脂肪酸エステル、アジ
ピン酸、塩基性アミノ酸、ポリエチレングリコール、カ
プリン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム、デオキ
シコール酸ナトリウム等の吸収促進剤を配合添加するこ
ともできる。 製剤の製造法については、たとえば次の
ように例示される。すなわち、まず、薬理活性物質を含
む粉末あるいは薬理活性物質と各種の添加剤を溶解又は
分散させた液剤を上述のカプセル基材に充填する。次
に、充填後のカプセルコアの表面に陽イオン性コポリマ
ーをコーティングし、さらにその表面に陰イオン性コポ
リマーをコーティングする。コーティングにおいては、
たとえば、コアを予め30℃〜50℃に加熱した後、コ
ーティング溶液を30℃〜50℃で連続的に噴霧するこ
とにより塗布する。この塗布による陽イオン性コポリマ
ーおよび陰イオン性コポリマーによる重量増加、すなわ
ち被覆量は、この発明の経口製剤用カプセルの実際的要
件として重要である。この被覆量は、カプセルの号数に
よっても異なるが、内層(陽イオン性コポリマー)およ
び外層(陰イオン性コポリマー)の各々について、カプ
セルの号数により異り、それぞれ5mg〜200mg、
好ましくは10〜100mg、さらに好ましくは15m
g〜60mgであり、具体的には、1号カプセルでは3
5〜60mg、2号カプセルでは30〜50mg、3号
カプセルでは25mg〜35mg、4号カプセルでは2
0mg〜30mg、5号カプセルでは15mg〜25m
gとするのが好ましい。最適な被覆重量は、1号カプセ
ル:45mgもしくはその前後、2号カプセル:40m
gもしくはその前後、3号カプセル:30mgもしくは
その前後、5号カプセル:20mgもしくはその前後で
ある。なお、内層および外層の全体の被覆量としてはこ
れらの倍の重量となる。内層と外層のそれぞれの被覆量
については、その重量比として1:2〜2:1程度の割
合としてもよいが、通常は、略等量を目安とするのが好
ましい。また、カプセルの大きさに様々なものがあると
すると、カプセルの表面積に対する被覆量としては、前
記の重量範囲は、0.08〜0.13mg/mm2 (最
適量は0.10mg/mm2 もしくはその前後)として
規定される。このことは、たとえばカプセル号数1〜5
のいずれの場合にも該当する。被覆量が、内層および外
層の各々で5mg〜200mg、さらには前記例示の範
囲を外れる場合には、大腸崩壊性のカプセル、そしてこ
のカプセルを用いたカプセル製剤を実現することは難し
くなる。この製剤により、大腸により到達すると初めて
崩壊を開始し、それと同時に速やかに薬理活性物質を放
出する。また、カプセルの内部に液剤を用いた場合、水
分の少ない大腸内においても薬理活性物質が効率よく分
散する。そのため大腸組織中の局所濃度の上昇がスムー
ズで、血中への優れた吸収効率が得られる。以下、実施
例を示し、この発明をより具体的に説明する。もちろ
ん、この発明はこれらの例によって制限されるものでは
ない。
【実施例】実施例1 <カプセルの作製>3号ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(HPMC)カプセル(重量約50mg、以下同
様)に以下の配合からなる溶液のコーティングを施し
た。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 実際の操作としては、予め50℃に加熱したカプセル基
材のコア上に、上記の溶液を50℃で連続的に噴霧する
ことにより塗布した。コアの重量増加は、30mgであ
った。噴霧後、コアを乾燥し、予め50℃に加熱した被
覆されたコア上に、以下の配合からなる溶液を50℃で
連続的に噴霧することでさらに塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 重量増加は、30mgであった。実施例2 <2層コーティング硫酸バリウムカプセルの作製>硫酸
バリウムを含む粉末を以下の処方にて3号HPMCカプ
セルに充填し、重量425mgのカプセル剤を製造し
た。 硫酸バリウム 375mg このカプセルコアに以下の配合からなる溶液のコーティ
ングを施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 すなわち、予め50℃に加熱したコア上に、上記の溶液
を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。内層
被覆によるコアの重量増加は、30mgであった。噴霧
後、被覆されたコアを乾燥し、50℃に加熱して、以下
の配合からなる溶液を50℃で連続的に噴霧して塗布し
た。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 外層被覆による重量増加は、30mgであった。 <陽イオン性コポリマーコーティング硫酸バリウムカプ
セルの作製>一方、比較のために、硫酸バリウムを含む
粉末を以下の処方にて3号HPMCカプセルに充填し、
重量425mgのカプセル剤を製造した。 硫酸バリウム 375mg なお、このカプセルコアには以下の配合からなる溶液の
コーティングを施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 実際の操作としては、予め50℃に加熱したコア上に、
上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布
した。コアの重量増加は、30mgであった。 試験例1 <硫酸バリウムカプセルのイヌの in vivo試験>実施例
2で作製した硫酸バリウムカプセルをイヌに投与し、経
時的にX線撮影を行い、消化管中における移動および崩
壊について観察を行った。その結果、図1に示したよう
に、陽イオン性コポリマーコーティング硫酸バリウムカ
プセル(比較例)は胃で崩壊し、一方、図2に示したよ
うに、2層コーティング硫酸バリウムカプセル(実施
例)は大腸で崩壊した。試験例2 <硫酸バリウムカプセルを用いたイヌ in vivo試験によ
る最適被覆量の評価>試験例1をも踏まえ、カプセルへ
の最適被覆量について評価した。被覆は、大きさの異な
る1〜5号のカプセルに、実施例2と同様の処方により
2層コーティングを行い、異なる被覆量、すなわち異な
るコアの重量増加として行った。なお、いずれの場合
も、内層(カチオン)と外層(アニオン)の被覆量は等
量とした。具体的な試験の態様とその結果は以下のとお
りであった。すなわち、まず、5号カプセルを用い5種
類の硫酸バリウムカプセルを作製した。被覆量は、内層
と外層との各々について、最低のものが10mg、最大
で30mgとした。これらの製剤を4匹のビーグル犬を
用い、1匹当たり5カプセル経口投与し、投与後のカプ
セルの体内動態をレントゲン撮影下観察を行った。表1
に示したとおり5号カプセルでは被覆量が、内層と外層
との各々について、15〜25mgの製剤では大腸での
崩壊性は100%であったが、それ以外の被覆量では小
腸で崩壊が認められたり(カプセル番号5−1)、また
は未崩壊のまま糞中に排泄された製剤(カプセル番号5
−5)が認められた。なお、表1中の図番号は、添付の
図3〜7を示している。また、3号カプセルを用いて、
同様にして、内層と外層との各々について、被覆量20
〜40mgの製剤を作製し、同様にイヌ in vivoでの製
剤の崩壊性を検討したところ、表2に示したように、被
覆が25〜35mgの製剤では100%の大腸特異性が
認められた。さらに同様にして2号カプセル(表3)ま
たは1号カプセル(表4)を用い、イヌ in vivo崩壊試
験を行ったところ、2号カプセルでは、内層と外層との
各々について、30〜50mg、1号カプセルでは、内
層と外層との各々について、35〜60mgの被覆量の
製剤で100%の大腸特異的崩壊性が確認された。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 以上の結果から、5号カプセルの場合、内層および外層
の各々について、10mgの被覆量では小腸で崩壊が認
められたことから、これ以下の被覆量では大腸特異的な
到達はできないと考えられる。また、30mgの被覆量
では糞中への未崩壊の製剤の排泄が認められたことか
ら、5号カプセルではこれ以上の被覆量では逆に崩壊で
きない可能性が考えられた。その他の号数のカプセルで
あっても in vivo崩壊試験の結果から、各々のカプセル
の大きさに対する被覆量は以下の表5の範囲を超えた場
合、製剤の目的は達成できないと評価された。
【表5】 実施例3 <プレドニゾロンカプセル(液剤)および錠剤の作製>
プレドニゾロンを含む液剤を以下の処方により製造した
後、3号HPMCカプセルに充填し、重量150mgの
カプセル剤を製造した。 プレドニゾロン 3.0重量部 デオキシコール酸ナトリウム 10.0重量部 PEG400 87.0重量部 一方、比較のために、プレドニゾロンを含む粉末を以下
の処方により製造した後、打錠機を用いて直径7mm、
重量200mgの錠剤を製造した。 プレドニゾロン 10.0重量部 ラクトース 69.0重量部 結晶セルロース 10.0重量部 ポリビニルピロリドン(PVP) 10.0重量部 ステアリン酸マグネシウム 1.0重量部 それぞれのコアに以下の配合からなる溶液のコーティン
グを施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 内部層は、予め50℃に加熱したコア上に、上記の溶液
を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コア
の重量増加は、カプセルは30mg、錠剤は16mgで
あった。噴霧後、被覆されたコアを乾燥し以下の配合か
らなる溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 すなわち、予め50℃に加熱した内層被覆されたコア上
に、上記の配合の溶液を50℃で連続的に噴霧すること
により塗布した。外層被覆による重量増加は、カプセル
では30mg、錠剤では16mgであった。試験例3 <プレドニゾロンカプセル(液剤)および錠剤の in vi
vo溶出試験>実施例3で作製したプレドニゾロンおよび
錠剤をフロースルーセル法(FTC)で、プレドニゾロ
ンの溶出試験を行った。その結果、図8に示したよう
に、錠剤と比較してカプセルではより速やかな主薬の溶
出が認められた。実施例4 <カルシトニンカプセル(粉末)の作製>カルシトニン
を含む粉末を以下の処方により製造した後、3号HPM
Cカプセルに充填し、重量150mgのカプセル剤を製
造した。 カルシトニン 10.0重量部 カプリン酸ナトリウム 45.0重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 45.0重量部 このカプセルに以下の配合からなる溶液のコーティング
を施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 すなわち、予め50℃に加熱したコア上に、上記の溶液
を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コア
の重量増加は、30mgであった。噴霧後、被覆された
コアを乾燥し、予め50℃に加熱し、以下の配合からな
る溶液を50℃で連続的に噴霧して塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 重量増加は、30mgであった。実施例5 <カルシトニンカプセル(液剤)の作製>処方1 :カルシトニンを含む液剤を以下の処方により製
造した後、3号HPMCカプセルに充填し、重量425
mgのカプセル剤を製造した。 カルシトニン 10.0重量部 グリセリン 80.0重量部 ショ糖脂肪酸エステル [F−160:商品名(第一工業製薬(株)製)] 10.0重量部処方2 :カルシトニン(CT)を含む液剤を以下の処方
により製造した後、前記同様のカプセルに充填し、重量
425mgのカプセル剤を製造した。 カルシトニン 10.0重量部 PEG400 80.0重量部 デオキシコール酸ナトリウム 10.0重量部 次いで、それぞれのカプセルに以下の配合からなる溶液
のコーティングを施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 すなわち、予め50℃に加熱したコア上に、上記の溶液
を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コア
の重量増加は、30mgであった。噴霧後、被覆された
コアを乾燥し以下の配合の溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 すなわち、予め50℃に加熱した内層被覆されたコア上
に、上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより
塗布した。外層被覆による重量増加は、30mgであっ
た。実施例6 <5−フルオロフラシル含有カプセル(粉末)の作製>
5−フルオロウラシルを含む粉末を以下の処方により製
造した後、3号HPMCカプセルに充填し、重量150
mgのカプセル剤を製造した。 5−フルオロウラシル 50.0重量部 クロスポビドン 50.0重量部 得られたカプセルに以下の配合の溶液のコーティングを
施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 内部層は、予め50℃に加熱されたコア上に、上記の溶
液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コ
アの重量増加は、30mgであった。噴霧後、被覆され
たコアを乾燥し以下の配合の溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 最外層は、予め50℃に加熱された内層被覆コア上に、
上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布
した。外層被覆による重量増加は、30mgであった。実施例7 <5−フルオロウラシルカプセル(液剤)の作製>処方1 :5−フルオロウラシルを含む液剤を以下の処方
により製造した後、3号HPMCカプセルに充填し、重
量300mgのカプセル剤を製造した。 5−フルオロウラシル 50.0重量部 大豆油 50.0重量部処方2 :5−フルオロウラシルを含む液剤を以下の処方
により製造した後、3号HPMCカプセルに充填し、重
量300mgのカプセル剤を製造した。 5−フルオロウラシル 50.0重量部 PEG400 50.0重量部 それぞれのカプセルに以下の配合のコーティングを施し
た。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 内部層は、予め50℃に加熱されたコア上に、上記の溶
液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コ
アの重量増加は、30mgであった。噴霧後、被覆され
たコアを乾燥し以下の配合の溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 最外層は、予め50℃に加熱された内層被覆コア上に、
上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布
した。外層被覆による重量増加は、30mgであった。実施例8 <リン酸ベタメタゾンナトリウム含有カプセル(粉末)
の作製>リン酸ベタメタゾンナトリウムを含む粉末を以
下の処方により製造した後、2号HPMCカプセル(重
量約53.3mg、以下同様)に充填し、重量200m
gのカプセル剤を製造した。 リン酸ベタメタゾンナトリウム 4.0重量部 クロスポビドン 50.0重量部 ラクトース 46.0重量部 このカプセルに以下の配合からなる溶液のコーティング
を施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 内部層は、予め50℃に加熱されたコア上に、上記の溶
液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コ
アの重量増加は、40mgであった。噴霧後、被覆され
たコアを乾燥し以下の配合の溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 最外層は、予め50℃に加熱された内層被覆コア上に、
上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布
した。コアの重量増加は、40mgであった。 実施例9 <リン酸ベタメタゾンナトリウム(液剤)の作製>処方1 :リン酸ベタメタゾンナトリウムを含む液剤を以
下の処方により製造した後、2号HPMCカプセルに充
填し、重量400mgのカプセル剤を製造した。 リン酸ベタメタゾンナトリウム 5.0重量部 大豆油 95.0重量部処方2 :リン酸ベタメタゾンナトリウムを含む液剤を以
下の処方により製造した後、2号HPMCカプセルに充
填し、重量400mgのカプセル剤を製造した。 リン酸ベタメタゾンナトリウム 5.0重量部 PEG400 95.0重量部 それぞれのカプセルに以下の配合の溶液のコーティング
を施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 内部層は、予め50℃に加熱されたコア上に、上記の溶
液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コ
アの重量増加は、40mgであった。噴霧後、被覆され
たコアを乾燥し以下の配合の溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 最外層は、予め50℃に加熱された内層被覆コア上に、
上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布
した。外層被覆によるコアの重量増加は、40mgであ
った。実施例10 <プデソニド(液剤)の作製>処方1 :プデソニドを含む液剤を以下の処方により製造
した後、2号HPMCカプセルに充填し、重量400m
gのカプセル剤を製造した。 プデソニド 5.0重量部 大豆油 95.0重量部処方2 :プデソニドを含む液剤を以下の処方により製造
した後、2号HPMCカプセルに充填し、重量400m
gのカプセル剤を製造した。 プデソニド 5.0重量部 PEG400 95.0重量部 それぞれのカプセルに以下の配合のコーティングを施し
た。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 内部層は、予め50℃に加熱されたコア上に、上記の溶
液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コ
アの重量増加は、40mgであった。噴霧後、被覆され
たコアを乾燥し以下の配合の溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 最外層は、予め50℃に加熱された内層被覆コア上に、
上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布
した。外層被覆によるコアの重量増加は、40mgであ
った。実施例11 <ジクロフェナクナトリウム(液剤)の作製>ジクロフ
ェナクナトリウムを含む液剤を以下の処方により製造し
た後、2号HPMCカプセルに充填し、重量400mg
のカプセル剤を製造した。 ジクロフェナクナトリウム 5.0重量部 グリセリン 95.0重量部 カプセルに以下の配合のコーティングを施した。 オイドラギットE 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 19.5重量部 タルク 3.5重量部 内部層は、予め50℃に加熱されたコア上に、上記の溶
液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布した。コ
アの重量増加は、40mgであった。噴霧後、被覆され
たコアを乾燥し以下の配合の溶液を更に塗布した。 オイドラギットS 7.0重量部 エタノール 70.0重量部 水 18.8重量部 タルク 3.5重量部 ポリエチレングリコール6000 0.7重量部 最外層は、予め50℃に加熱された内層被覆コア上に、
上記の溶液を50℃で連続的に噴霧することにより塗布
した。外層被覆によるコアの重量増加は、40mgであ
った。
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
より、胃および小腸ではなんら変化せず、大腸に到達し
て初めて崩壊が始まり、それと同時に薬物を速やかに放
出する製剤が提供される。これにより、大腸癌、潰瘍性
大腸炎、便秘、下痢などの大腸疾患および骨粗鬆症など
の全身性疾患に有用な製剤の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】陽イオン性コポリマーのみでコーティングした
カプセル剤が胃で崩壊することを示す図である。
【図2】2層コーティングしたカプセル剤が大腸で崩壊
することを示す図である。
【図3】5号カプセルの被覆量を、内層および外層の各
々で、10mgとした場合の崩壊状況を示す図である。
【図4】5号カプセルの被覆量を、内層および外層の各
々で、15mgとした場合の崩壊状況を示す図である。
【図5】5号カプセルの被覆量を、内層および外層の各
々で、20mgとした場合の崩壊状況を示す図である。
【図6】5号カプセルの被覆量を、内層および外層の各
々で、25mgとした場合の崩壊状況を示す図である。
【図7】5号カプセルの被覆量を、内層および外層の各
々で、30mgとした場合の崩壊状況を示す図である。
【図8】プレドニゾロンカプセル剤(液剤)が錠剤と比
較して、プレドニゾロンの溶出が速やかであることを示
す図である。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒドロキシプロピルメチルセルロース、
    ポリエチレングリコールとヒドロキシプロピルメチルセ
    ルロースの混合物、ゼラチンもしくはカンテンからなる
    カプセル基材の表面が、順次陽イオン性コポリマー並び
    に陰イオン性コポリマーにて被覆されていることを特徴
    とする経口製剤用カプセル。
  2. 【請求項2】 内層を構成する陽イオン性コポリマー
    が、メタアクリル酸メチルとメタアクリル酸ブチル並び
    にメタアクリル酸ジメチルアミノエチルの共重合体もし
    くはポリビニルアセタールジエチルアミノアセテートで
    ある請求項1の経口製剤用カプセル。
  3. 【請求項3】 外層を構成する陰イオン性ポリマーが、
    メタアクリル酸とメタアクリル酸メチルのコポリマー、
    ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒド
    ロキシプロピルメチルセルロースアセテートサクシネー
    ト、カルボキシメチルエチルセルロース、およびセルロ
    ースアセテートフタレートの群から選択される少くとも
    1種のものである請求項1の経口製剤用カプセル。
  4. 【請求項4】 内層の陽イオン性コポリマーおよび外層
    の陰イオン性コポリマーの各々の被覆重量は5mg〜2
    00mgの範囲内である請求項1ないし3のいずれかの
    経口製剤用カプセル。
  5. 【請求項5】 内層の陽イオン性ポリマーおよび外層の
    陰イオン性コポリマーの各々の被覆重量は15mg〜6
    0mgである請求項4の経口製剤用カプセル。
  6. 【請求項6】 内層の陽イオン性コポリマーおよび外層
    の陰イオン性コポリマーの各々の被覆重量は、カプセル
    表面積に対する重量として、0.08〜0.13mg/
    mm2 である請求項1ないし5のいずれかの経口製剤用
    カプセル。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかのカプセル
    の内部に薬理活性物質が封入されていることを特徴とす
    る経口カプセル製剤。
  8. 【請求項8】 薬理活性物質がポリペプチド類、抗炎症
    剤、抗腫瘍剤、抗生物質、化学療法剤、潰瘍性大腸炎治
    療剤、過敏症腸症候群治療剤、ステロイド剤、ビタミン
    類、下剤、アンチセンス医薬および免疫抑制剤の群から
    選択される少くとも1種のものである請求項7の経口カ
    プセル製剤。
  9. 【請求項9】 吸収促進剤及び液剤が配合されてカプセ
    ル内部に封入されている請求項7または8の経口カプセ
    ル製剤。
  10. 【請求項10】 吸収促進剤としてショ糖脂肪酸エステ
    ル、グリチルリチン酸塩、グリチルレチン酸、胆汁酸及
    び胆汁酸の抱合体、ピロチオデカン、グリセリン脂肪酸
    エステル、アジピン酸、塩基性アミノ酸、ポリエチレン
    グリコール、カプリン酸ナトリウム、ドデシル硫酸ナト
    リウム、およびデオキシコール酸ナトリウムの群から選
    択されて配合されている請求項9記載の経口カプセル製
    剤。
  11. 【請求項11】 液剤としてグリセリン、大豆油、ポリ
    エチレングリコール400、ドコサヘキサエン酸、エイ
    コサペンタエン酸、ピロチオデカン、ゴマ油、紅花油、
    綿実油、およびオリーブ油の群から選択されて配合され
    ている請求項9の経口カプセル製剤。
  12. 【請求項12】 経口カプセル製剤が下部消化管放出性
    である請求項7ないし11のいずれかの経口カプセル製
    剤。
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