JPH10152066A - 車体結合部構造 - Google Patents
車体結合部構造Info
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- JPH10152066A JPH10152066A JP31488596A JP31488596A JPH10152066A JP H10152066 A JPH10152066 A JP H10152066A JP 31488596 A JP31488596 A JP 31488596A JP 31488596 A JP31488596 A JP 31488596A JP H10152066 A JPH10152066 A JP H10152066A
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Abstract
でき、製作工数が削減でき、コスト削減が可能となる車
体結合部構造の提供。 【解決手段】 車体の骨格を軽合金の押し出し材等の閉
断面部材3,4で構成した車体の閉断面部材3,4同士
の結合部において、各閉断面部材3,4の内壁面に沿っ
た結合部材5を配置し、結合部材5の各閉断面部材端部
5b近傍に熱変形部5aを設けた構成。
Description
結合する車体結合部構造に関する。
は、例えば図11に示すように互いに接触して連結する
構造部材103、104の両端をクランプし、シェル部
材105、106が構造部材103、104と溶接など
により連結している結合構造となっている。(特表平6
−503785号公報記載の技術)
ような従来の車体メンバ結合構造にあっては、互いに接
触して連結する構造部材の両端をクランプし、シェル部
材が構造部材と溶接などにより連結している結合構造と
成っていたために、シェル部材内面、構造部材の外面の
寸法精度要求範囲が狭く、製作工数がかかり、コストが
高くなる。さらに、構造部材の外周を溶接にて接合する
ため、溶接ひずみが発生し易く、ひずみを抑制するため
の押さえ治具や矯正装置等を準備する必要があり、一層
製作工数およびコストが高くなる。また、溶接熱による
構造部材の強度低下を補うため肉厚を厚くすると重量が
増大し、コストも高くなる。よって、一層の工程の簡略
化、軽量化が望まれていた。
従来の問題点に着目されたもので、請求項1記載の発明
では、各閉断面部材の内壁面に沿った結合部材を配置
し、結合部材の各閉断面部材端部近傍に熱変形部を設け
た構成とし、請求項2記載の発明では、請求項1の記載
の車体結合部構造において、各閉断面部材を内壁面に沿
って配置した結合部材に接合し、この結合部材の各閉断
面部材端部近傍に熱変形部を設けた構成とし、請求項3
記載の発明では、請求項1,2記載の車体結合部構造に
おいて、結合部材の熱変形部を他の部位より薄肉に形成
した構成とし、請求項4記載の発明では、請求項1,2
記載の車体結合部構造において、結合部材の両端近傍に
断面周方向に熱による拡大変形許容部を設けた構成と
し、請求項5記載の発明では、請求項1,2記載の車体
結合部構造において、各閉断面部材の板厚の薄い側の結
合部材とのラップ代を板厚の厚い閉断面部材側より長く
した構成とし、請求項6記載の発明では、請求項1,2
記載の車体結合部構造において、結合部材内面に熱拡散
部を設けた構成とした。
て説明する。なお、図1は実施の形態1の車体結合部構
造が適用された車体全体の構成斜視図、図2は図1のA
−A断面図、図3は図2のB部拡大図である。図4は実
施の形態1にかかる結合部材の斜視図、図5は実施の形
態2にかかる結合部材の斜視図、図6は実施の形態2の
車体結合部構造を示す断面図、図7は実施の形態3にか
かる結合部材の斜視図、図8は図7の矢視Cからみた部
分拡大図、図9は実施の形態4にかかる結合部材の斜視
図、図10は実施の形態5にかかる結合部材の斜視図で
ある。
1を説明する。実施の形態1の車体結合部構造は、車体
1の骨格を軽合金の押し出し材等の閉断面部材で構成し
た車体の閉断面部材同士の結合部2に関し、各閉断面部
材3、4の内壁面に沿った結合部材5を配置し、結合部
材5の各閉断面部材端部近傍に熱変形部5aを設けた構
造である。また、各閉断面部材3、4の板厚の薄い側
(例えば、前側の閉断面部材3、板厚t1)のラップ代
L1を板厚の厚い閉断面部材側(例えば、後ろ側の閉断
面部材4、板厚t2)より長くした構造も考えられる。
各閉断面部材3,4の板厚がt1<t2の時、結合部材
5とのラップ代はL1>L2とする。さらに、本構造は
車体1各部の閉断面部材3,4同士の結合部(図示しな
い)においても適宜適用される。
各閉断面部材3,4を溶接部5cで接合する場合、各閉
断面部材端部3a,4aを溶接すると、溶接熱で結合部
材5の外周部に圧縮ひずみが発生し、結合部材5は積極
的に熱変形部5aを起点に両端5bが外周方向に変形し
(図の一点鎖線状態)、各閉断面部材3、4の内壁に押
しつけられ、各閉断面部材3,4と結合部材5がラップ
部でも嵌合結合となり、より一層確実な結合となる。ま
た、溶接時に各閉断面部材3、4の内側に結合部材5が
配置されるため、溶接熱が結合部材5自身および結合部
材5の内側にも拡散され、溶接部5cの熱溜りが少な
く、かつ結合部が二重構造となるため、溶接による変形
が抑制される。さらに、図2のように、各閉断面部材
3,4の板厚がt1<t2の時、結合部材5とのラップ
代をL1>L2とすることにより、溶接熱の拡散がより
一層促進され、一層変形が抑制できる。
らびに図6に示すように、各閉断面部材13,14の内
壁面に沿って配置した結合部材15を介し各々溶接接合
し、この結合部材15の各閉断面部材端部近傍に熱変形
部15a、15bを設けた構造である。
示すように、結合部材25が四角形断面などの多角形断
面の時、結合部材25の両端25b近傍の角部内側に例
えば溝状の熱による拡大変形許容部25cを設けた構造
である。作用を説明すると、図8のように、溶接熱で結
合部材25の熱変形部25aを起点に両端25bが外周
方向に変形すると、結合部材両端25bの薄肉状になっ
た拡大変形許容部25cを起点に外周方向に変形し(図
中の一点鎖線状態)、より一層確実に結合ができる。
示すように、結合部材35が円筒形断面の時、結合部材
端部35bの両端近傍に凹部状の熱拡大変形許容部35
cを設けた構造である。なお、35aは熱変形部であ
る。
に示すように、結合部材45内面にリブ等の熱拡散部4
5cを設けた構造である。したがって、このリブ(熱拡
散部45c)を結合部材両端部45bほど背を高くすれ
ば(熱変形部45aはリブなし)、相対的に熱変形部4
5a位置の剛性が低くなる為、熱変形部45aを設定廃
止可能である。
れば、その構成を各閉断面部材の内壁面に沿った結合部
材を配置し、結合部材の各閉断面部材端部近傍に熱変形
部を設けた構造としたため、結合部材の両端が積極的に
外周方向に変形し、各閉断面部材の内壁に押しつけられ
ラップ部でも嵌合結合となるため、結合部材の接合面の
寸法精度要求範囲を広くでき、製作工数が削減でき、コ
スト削減が可能となる。さらに、溶接熱が結合部材自身
および結合部材内側にも拡散され、溶接部の熱溜まりが
少なく、かつ結合部が二重構造となるため、溶接による
変形が抑制され、ひずみを抑制するための押さえ治具や
矯正装置等を最小限にでき、製作工数及びコストを低減
できる。また、溶接熱が拡散されるため、閉断面部材の
強度低下も少なく、肉厚アップを最小限に押えられ、重
量やコストを低減できるという効果が得られる。さら
に、請求項4ならびに請求項5記載の車体結合部構造に
おいては、結合部材両端の拡大変形許容部により、閉断
面部材同士の結合をより一層確実にできるという効果が
得られる。また、請求項6記載の車体結合部構造におい
ては、結合部材内面にリブ等の熱拡散部を設けたことに
より、溶接熱の拡散が促進され溶接部の熱溜まりがより
一層少なくなり、溶接による変形をより一層小さくでき
る。
車体全体の構成斜視図である。
る。
る。
である。
る。
る。
ある。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 車体の骨格を軽合金の押し出し材等の閉
断面部材で構成した車体の閉断面部材同士の結合部にお
いて、 各閉断面部材の内壁面に沿った結合部材を配置し、結合
部材の各閉断面部材端部近傍に熱変形部を設けたことを
特徴とする車体結合部構造。 - 【請求項2】 請求項1の記載の車体結合部構造におい
て、各閉断面部材を内壁面に沿って配置した結合部材に
接合し、この結合部材の各閉断面部材端部近傍に熱変形
部を設けたことを特徴とする車体結合部構造。 - 【請求項3】 請求項1,2記載の車体結合部構造にお
いて、結合部材の熱変形部を他の部位より薄肉に形成し
たことを特徴とする車体結合部構造。 - 【請求項4】 請求項1,2記載の車体結合部構造にお
いて、結合部材の両端近傍に断面周方向に熱による拡大
変形許容部を設けたことを特徴とする車体結合部構造。 - 【請求項5】 請求項1,2記載の車体結合部構造にお
いて、各閉断面部材の板厚の薄い側の結合部材とのラッ
プ代を板厚の厚い閉断面部材側より長くしたことを特徴
とする車体結合部構造。 - 【請求項6】 請求項1,2記載の車体結合部構造にお
いて、結合部材内面に熱拡散部を設けたことを特徴とす
る車体結合部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31488596A JP3787929B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 車体結合部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP31488596A JP3787929B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 車体結合部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10152066A true JPH10152066A (ja) | 1998-06-09 |
JP3787929B2 JP3787929B2 (ja) | 2006-06-21 |
Family
ID=18058804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31488596A Expired - Fee Related JP3787929B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | 車体結合部構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3787929B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011126452A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Nissan Motor Co Ltd | 電動車両用バッテリの取り付け構造 |
JP2011126450A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Nissan Motor Co Ltd | 電動車両用バッテリの取り付け構造 |
-
1996
- 1996-11-26 JP JP31488596A patent/JP3787929B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011126452A (ja) * | 2009-12-18 | 2011-06-30 | Nissan Motor Co Ltd | 電動車両用バッテリの取り付け構造 |
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Publication number | Publication date |
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JP3787929B2 (ja) | 2006-06-21 |
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