JPH10151851A - 記録媒体及び電飾用記録媒体 - Google Patents

記録媒体及び電飾用記録媒体

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JPH10151851A
JPH10151851A JP8327537A JP32753796A JPH10151851A JP H10151851 A JPH10151851 A JP H10151851A JP 8327537 A JP8327537 A JP 8327537A JP 32753796 A JP32753796 A JP 32753796A JP H10151851 A JPH10151851 A JP H10151851A
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acid
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Katsuya Ito
勝也 伊藤
Kenichi Mori
憲一 森
Toru Kotani
徹 小谷
Toshitake Suzuki
利武 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録が高品位で、銀塩写真のような印画品
質を表現することができ、かつ基材面とインキ定着層が
長時間の使用又は水の付着等により、剥離することがな
いようにした記録媒体を提供すること。 【解決手段】 透光性を有する基材Aの片面に、順
に、易接着層B、インキ受容層Cを形成した記録媒体で
あって、全光線透過率が20〜70%であることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インキ受容性を有
する光透過性の基材からなる記録媒体に関し、特に後方
から光を照射して鑑賞する電飾としての用途に適した記
録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターの性能向上及びコ
ンピューターの普及とともに、ハードコピー技術が急速
に発達した。ハードコピーの記録方式としては、昇華転
写記録方式、電子写真方式、インクジェット方式等の方
式が知られている。
【0003】インクジェット方式によるプリンターは、
ノズルから被記録紙に向けてインキ液滴を高速で噴射す
る方式である。カラー化、小型化がしやすいこと、印字
騒音が低いことから、オフィス、ホーム、パーソナルコ
ンピューター等の端末として、近年急速に普及しつつあ
る。更に、銀塩写真に迫る印画品質の向上、大型化の容
易さから、大型看板、ポスター、電飾等の産業分野への
応用が期待されている。
【0004】インクジェットプリンターの記録画質は銀
塩写真を目標としているが、印刷機の性能のみならず、
記録紙の性能により画像は大きく左右され、多種多様の
記録紙が開発されている。
【0005】例として、表面の光沢度を高くしたものが
ある。しかし、インキ付着部の光沢度が低下する問題が
あり、透明フィルム上に半透明なインキ受容層を形成し
たバックプリント用記録媒体が知られている。(例えば
特公平5−50396、−73586号公報等)。しか
し、これらは、透明ポリエステルフィルム上にインキ定
着層を設けたため、この界面での接着力に劣り、長時間
の使用で界面がはがれたり、インキ定着層やインキ透過
層に水等がかかった時にも界面からはがれたりすること
が問題であった。これらは、単なる高光沢の記録媒体
(バックプリント用記録媒体)として用いた時には問題
となりにくいが、屋内又は屋外の電飾用記録媒体として
用いた場合に特に発生しやすいものであるにもかかわら
ず、これまで改善されなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インクジェ
ットプリンターでの記録が高品位で、銀塩写真のような
印画品質を表現することができ、かつ基材面とインキ定
着層が長時間の使用又は水の付着等により、剥離するこ
とがないようにした記録媒体、また、電飾用記録媒体を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の記録媒体は、透光性を有する基材(A)の
片面に、順に、易接着層(B)、インキ受容層(C)を
形成した記録媒体であって、全光線透過率が20〜70
%であることを特徴とする。
【0008】上記構成の本発明の記録媒体は、記録媒体
に画像を形成して、後方からの照明を散乱光にして照射
することにより、鮮明な着色画像を十分な耐久性をもっ
て記録し、かつ透明感あふれる表示ができる記録媒体で
ある。
【0009】この場合において、易接着層Bが、ポリエ
ステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂又はポリウレタン系
樹脂の少なくとも1種類から選ばた樹脂を含有すること
ができる。
【0010】上記構成の記録媒体は、長時間及び高湿下
での使用を行っても耐久性に優れている。
【0011】また、この場合において、易接着層Bに、
架橋した樹脂を用いることができる。
【0012】上記構成の記録媒体は、長時間及び高湿下
での使用を行っても、特に、耐久性に優れている。
【0013】また、この場合において、易接着層Bの厚
さが3μm以下であることができる。
【0014】上記構成の記録体は、基材A側から見る記
録画像が鮮明である。
【0015】また、この場合において、インキ受容層C
が、基材A側からインキ定着層C1、インキ透過層C2
の順に積層された少なくとも2層から構成されているこ
とができる。
【0016】上記構成の記録媒体は、印字した後のイン
キ定着層を外部摩擦等により損傷を受けないように保護
することができる。
【0017】また、この場合において、インキ定着層C
1が、少なくとも水溶性樹脂及び架橋剤からなることが
できる。
【0018】上記構成の記録媒体は、インキ透過層との
界面が明確で、発色が良好である。
【0019】また、この場合において、インキ透過層C
2が、少なくとも熱可塑性樹脂及び粒子からなることが
できる。
【0020】上記構成の記録媒体は、インキのインキ定
着層への透過性が優れている。
【0021】さらにこの場合において、インキ透過層C
2に界面活性剤を1〜20重量%含有することができ
る。
【0022】上記構成の記録媒体は、インキのインキ定
着層への透過性が特に優れている。
【0023】また、本発明の電飾用記録媒体は、インキ
を用いて印刷が行われるインキ受容層側から光を照射
し、基材A側から鑑賞することを特徴とする。
【0024】上記構成の本発明の電飾用記録媒体は、鮮
明な着色画像を十分な耐久性をもって透明感あふれる表
示ができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明の記録媒体及び電飾
用記録媒体の実施の形態を説明する。
【0026】本発明において、記録媒体を構成する透光
性の基材となるものは透光性を有するものであれば特に
限定されるものでは無いが、全光線透過率が80%以上
であることが好ましい。例えばポリエステルフィルム、
ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリ
アクリルフィルム、塩化ビニルフィルム、ポリエチレン
フィルム、ポリスルホンフィルム、ポリアミドフィルム
等のプラスチックフィルム、ガラス及びこれらの任意の
2種類以上のものを貼り合わせたものが挙げられるが、
好ましくはポリエチレンテレフタレート及びポリナフタ
レンテレフタレートに代表されるポリエステルフィルム
である。
【0027】本発明においては、このような基材上に易
接着層を設け、さらにその上にインキ受容層を設けるこ
とにより、インクジェット記録媒体が得られる。易接着
層がない場合、電飾用記録媒体として使用した場合に長
時間の使用やインキ受容層に水がかかった場合に、基材
層からインキ受容層が剥がれることがある。
【0028】易接着層は基材とインキ受容層をより強固
に接着させるものであれば特に限定されるものではない
が、好ましくはポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂又はポリアクリル系樹脂の少なくとも1種類から選ば
れる樹脂を挙げることができる。
【0029】易接着層を形成するのに典型的な樹脂であ
るポリエステル系樹脂は、二塩基酸とグリコールからな
る水に可溶、乳化又は分散できるポリエステル系樹脂で
あり、例えば二塩基酸は全ジカルボン酸の50〜0.5
モル%がスルホン酸基含有のジカルボン酸である2種の
ジカルボン酸成分とグリコール成分とが共重合したポリ
エステル共重合体である。上記スルホン酸金属塩含有ジ
カルボン酸としては、スルホテレフタル酸、5−スルホ
イソフタル酸、4−スルホフタル酸、4−スルホナフタ
レン−2,7−ジカルボン酸、5[4−スルホフェノキ
シ]イソフタル酸等の金属塩があげられ、特に好ましい
のは5−ナトリウムスルホイソフタル酸、ナトリウムス
ルホテレフタル酸である。これらのスルホン酸金属塩含
有ジカルボン酸は、全ジカルボン酸成分に対して50〜
0.5モル%、好ましくは20〜1モル%であり、50
モル%を越えると水に対する分散性は良くなるとしても
共重合体の耐水性が低下する。ポリエステル共重合体の
水の中に対する分散性は、共重合組成、水溶性有機化合
物の種類及び量等によって異なるが、上記スルホン酸金
属塩基含有ジカルボン酸成分の量は水に対する分散性を
損なわない限り少ない方がよい。スルホン酸金属塩基含
まない通常のジカルボン酸としては、芳香族、脂肪族、
脂環族のそれぞれのジカルボン酸が適宜用いられる。芳
香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、オルトフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸
等をあげることができる。これらの芳香族ジカルボン酸
は全ジカルボン酸成分の40モル%以上であることが好
ましく、40モル%未満であるとポリエステル共重合体
の機械的強度や耐水性が低下する。脂肪族、脂環族のジ
カルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸、1,3−シクロペンタンジカルボン酸、1,2−シ
クロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロジカルボン
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸等があげられ
る。これらに芳香族ジカルボン酸成分を加えると接着性
能が高められる場合もあるが、一般にはポリエステル共
重合体の機械的強度や耐水性は悪くなる。上記ジカルボ
ン酸混合物に反応させるグリコール成分としては、炭素
数2〜8個の脂肪族グリコール、及び6〜12個の脂環
族グリコール、及び両者の混合物であり、エチレングリ
コール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロ
パンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチル
グリコール、1,6−ヘキサンジオール、1,2−シク
ロヘキサンジメタノール、1,4−シクロヘキサンジメ
タノール、p−キシレングリコール等があげられる。炭
素数4個以上の脂肪族ジオールとしては、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール等があげられ、また
ポリエーテルとしてはポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等
があげられる。ポリエステル共重合体は、通常の溶融重
縮合によって得られる。すなわち前述のジカルボン酸成
分及びグリコール成分を直接反応させ水を留去してエス
テル化したのち重縮合を行う直接エステル化法、あるい
はジカルボン酸成分のジメチルエステルとグリコール成
分を反応させ、メチルアルコールを留去してエステル交
換を行ったのち重縮合を行うエステル交換法等によって
得られる。このほかに溶融重縮合や界面重縮合等によっ
ても重合体が得られ、本発明は上記いずれかの方法に限
定されるものではない。溶融重縮合の際には、必要に応
じて酸化防止剤、滑り剤、無機微粒子、帯電防止剤等を
加えることができる。前述したポリエチレングリコール
等のポリエーテルは、溶融重縮合の際あるいは重合後に
溶融ブレンドして添加することができる。
【0030】易接着層を形成するのに適したポリウレタ
ン樹脂としては、(1)分子内に2個以上の活性水素原
子を有する重合体、(2)分子内に2個以上のイソシア
ネート基を有する有機ポリイソシアネート及び(3)分
子内に少なくとも2個以上の活性水素原子を有する鎖伸
長剤を公知の方法で反応させることにより得ることがで
き、末端にイソシアネート基を有する重合体とするのが
好ましい。
【0031】上記(1)分子内に2個以上の活性水素原
子を有する重合体としては、末端又は分子内に2個以上
のヒドロキシル基、カルボキシル基、アミノ基又はメル
カプト基等の活性水素原子を有する重合体であり、特に
好ましいのはポリエーテルポリオール、ポリエステルポ
リオール及びポリエーテルエステルポリオール等が挙げ
られる。ポリエーテルポリオールとしては、例えばエチ
レンオキサイド及びプロピレンオキサイド等のアルキレ
ンオキサイド類、スチレンオキサイド及びエピクロルヒ
ドリン等の重合体又はそれらのランダム共重合、ブロッ
ク共重合若しくは多価アルコールへの付加重合を行って
得られた重合体等がある。ポリエステルポリオール及び
ポリエーテルエステルポリオールとしては、主として直
鎖状又は分岐状の重合体が挙げられ、コハク酸、アジピ
ン酸、フタル酸及び無水マレイン酸等の多価の飽和及び
不飽和カルボン酸無水物のジカルボン酸等とエチレング
リコール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール及びトリメチロールプロパン等の多価の飽和及び不
飽和のアルコール類、比較的低分子量のポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレ
ンエーテルグリコール類、又はそれらアルコール類の混
合物とを縮合することにより得ることができる。さら
に、ポリエステルポリオールとしては、ラクトン及びヒ
ドロキシ酸から得られるポリエステル類が挙げられ、ポ
リエーテルエステルポリオールとしてはあらかじめ製造
されたポリエステル類に、エチレンオキサイド又はプロ
ピレンオキサイド等を付加重合させたポリエーテルエス
テル類が挙げられる。
【0032】上記(2)分子内に2個以上のイソシアネ
ート基を有する有機ポリイソシアネートとしては、トル
イレンジイソシアネートの異性体類、4,4’−ジフェ
ニルメタンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネ
ート等の芳香族ジイソシアネート類、イソホロンジイソ
シアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソ
シアネート等の脂肪族ジイソシアネート類又はそれらを
単一若しくは複数でトリメチロールプロパン等とあらか
じめ反応させたポリイソシアネート類等が挙げられる。
【0033】上記(3)分子内に少なくとも2個以上の
活性水素原子を有する鎖伸長剤としては、エチレングリ
コール、ジエチレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル又は1,6−ヘキサンジオール等のグリコール類、グ
リセリン、トリメチロールプロパン又はペンタエリスリ
トール等の多価アルコール類、エチレンジアミン、ヘキ
サメチレンジアミン又はピペラジン等のジアミン類、モ
ノエタノールアミン又はジエタノールアミン等のアミノ
アルコール類、チオジエチレングリコール等のチオジグ
リコール類又は水等が挙げられる。
【0034】また、易接着層を形成するのに適したポリ
アクリル系樹脂としてはアクリル酸若しくはその誘導体
及び必要に応じてビニル基を有するアクリル酸(誘導
体)以外の単量体を重合させて得られる。使用すること
ができる単量体としては、アクリル酸、メタアクリル酸
(以下、アクリル酸及び/又はメタクリル酸のことを
(メタ)アクリル酸と称する)、(メタ)アクリル酸の
低級アルキルエステル(例えばメチル、エチル、プロピ
ル、プチル、アミル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、
2−エチルヘキシルエステル等のアルキル)、メチルメ
タアクリレート、ヒドロキシメチルアクリレート、スチ
レン、グリシジルメタアクリレート、メチルアクリレー
ト、エチルアクリレート等を挙げることができる。これ
らは、単独でもまた2種類以上併用して使用してもよ
く、またメラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ブロックイ
ソシアネート含有樹脂等の架橋剤を併用してもよい。
【0035】易接着層を形成するに当たり、構成樹脂と
ともに架橋剤を含有させて層を形成し、架橋した樹脂と
することで、長時間の使用及び高湿下での使用時に特に
耐久性を示し、優れたものとなる。
【0036】架橋剤としては、分子内に2個以上のイソ
シアネート基を有する有機ポリイソシアネートが好まし
い。有機ポリイソシアネートとしては、トルイレンジイ
ソシアネートの異性体類、4,4’−ジフェニルメタン
ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート等の芳
香族ジイソシアネート類、イソホロンジイソシアネー
ト、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネー
ト等の脂肪族ジイソシアネート類又はそれらを単一若し
くは複数でトリメチロールプロパン等とあらかじめ反応
させたポリイソシアネート類等が挙げられる。
【0037】易接着層はその厚みは限定されないが、好
ましくは3μm以下、より好ましくは2μm以下であ
る。3μmを越えると基材面側から見る記録画像が見に
くくなることがある。
【0038】易接着層の上にインキ受容層を設ける。こ
のインキ受容層は、設けることにより記録媒体の全光線
透過率が70%以下になり、かつインキ吸収性を持つも
のであれば特に制限されるものではないが、易接着層上
にインキ定着層を設けさらにその上にインキ透過層を設
けるといった、少なくとも2層以上で構成されることが
好ましい。
【0039】インキ定着層としては、インキ吸収性を有
する樹脂の公知のものを使用することができ、例えば、
ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン−アク
リル重合体、エチレン−酢酸ビニル重合体、デンプン、
ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイン、アイオノ
マー、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポ
リビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、ポリエステ
ル樹脂、スチレン−ブタジエンゴム等の樹脂及びそれら
の変性樹脂のうち1種以上が所望により使用できる。好
ましくは、ポリビニルアルコールである。
【0040】本発明のインキ定着層は耐水性が優れてい
ることが好ましい。耐水性が不良である場合にはインキ
定着層とインキ透過層の界面が明確にならず発色不良の
原因になることがある。耐水性を向上させる方法として
は公知の方法を使用することができる。インキ吸収性
を有する樹脂と反応性を有する樹脂、例えばイソシアネ
ート、メラミン、ウレタン、エポキシ等を添加すること
による耐水性向上の方法、水に難溶な樹脂、高分子量
タイプの樹脂、例えばエチレンビニルアルコール、完全
ケン化ポリビニルアルコール、ポリアミド、ポリエチレ
ングリコール等を混合することによる耐水性向上の方
法、結晶核剤、可塑剤等の添加による結晶化促進によ
る耐水性向上の方法、表面に多数の水酸基を有する微
少な粒子、例えばシリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、
酸化チタン等の添加による耐水性向上の方法等の様々な
方法が使用できる。好ましいのは、水溶性メラミン樹脂
を硬化剤として添加することである。これらはインキ吸
収性を有する樹脂に対して0.1〜30重量%添加する
ことが好ましい。更に、湿気等の水分による染料の滲み
や移動を防止する為にインキ吸収性の樹脂はカチオン基
又はアニオン基を有するものが好ましい。これらの基を
有さない場合には、イオン性を有する樹脂又は化合物を
混合することが好ましい。これによりインキ吸収能力の
向上を図ることができ、更にインキ中の染料のインキ定
着層中での定着を確実にすることができる。
【0041】特に、インキ定着層は水溶性樹脂及び架橋
剤からなることが好ましい。
【0042】インキ定着層にはコート時にレベリング向
上、コート液の脱泡等を目的に界面活性剤を添加するこ
ともできる。界面活性剤はカチオン系、アニオン系、ノ
ニオン系及び非イオン性等いずれのものでも構わない。
しかし、好ましくはシリコン系又はフッ素系界面活性剤
が好ましい。シリコン系界面活性剤としてはジメチルシ
リコン、アミノシラン、アクリルシラン、ビニルベンジ
ルシラン、ビニルベンジシルアミノシラン、グリシドシ
ラン、メルカプトシラン、ジメチルシラン、ポリジメチ
ルシロキサン、ポリアルコキシシロキサン、ハイドロジ
エン変性シロキサン、ビニル変性シロキサン、ヒトロキ
シ変性シロキサン、アミノ変性シロキサン、カルボキシ
ル変性シロキサン、ハロゲン化変性シロキサン、エポキ
シ変性シロキサン、メタクリロキシ変性シロキサン、メ
ルカプト変性シロキサン、フッ素変性シロキサン、アル
キル基変性シロキサン、フェニル変性シロキサン、アル
キレンオキシド変性シロキサン等が挙げられる。フッ素
系界面活性剤としては、4フッ化エチレン、パーフルオ
ロアルキルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルスル
ホン酸アミド、パーフルオロアルキルスルホン酸ナトリ
ウム、パーフルオロアルキルカリウム塩、パーフルオロ
アルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン
酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加
物、パーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、
パーフルオロアルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオ
ロアルキル燐酸エステル、パーフルオロアルキル化合
物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアル
キルハロゲン化合物等が挙げられる。これらの界面活性
剤はインキ定着層のインキ吸収性能の極度の低下しない
程度に添加するのが好ましい。
【0043】インキ定着層には、粒子を含んでもよい。
特に画像が見にくくならなけらば、多量の粒子を含むこ
とにより多孔質の層となっても構わない。例えばシリ
カ、カオリナイト、タルク、炭酸カルシウム、ゼオライ
ト、アルミナ、硫酸バリウム、カーボンブラック、酸化
亜鉛、酸化チタン、有機白色顔料、ベンゾグアナミン粒
子、架橋ポリスチレン、架橋アクリル樹脂、水酸化アル
ミニウム等の粒子を加えることが好ましい。
【0044】インキ定着層には各種の添加剤をインキ吸
収能力及び他の物性を損なわない程度に加えてもよい。
例えば、蛍光染料、可塑剤、紫外線吸収剤等が挙げられ
る。
【0045】インキ定着層を形成する際に用いるのが好
ましい溶媒としては、水、アルコール等インキ吸収性を
有する樹脂や結合材を溶解するものが一般的に使用され
るが、水が最も好ましく使用される。また、これらの溶
剤は混合して使用してもよい。
【0046】インキ定着層を設ける方法は特に限定され
るものではないが、グラビアコート方式、キスコート方
式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコー
ト方式、エアナイフコート方式、プレードコート方式、
リバースロールコート方式、バーコード方式等通常用い
られている方法が適用できる。コート量は特に限定され
ないが5〜30g/m2が好ましい。
【0047】インキ受容層が1層である場合は、上記イ
ンキ吸収層をそのままインキ受容層とすることができ
る。
【0048】本発明においては、インキ透過層をインキ
定着層上に設けることが好ましい。
【0049】インキ透過層はインキを速やかにインキ定
着層に導く性質を有する。そのためには主に粒子とバイ
ンダーで構成され、多孔質であることが好ましい。イン
キ透過層中の粒子としてはシリカ、カオリナイト、タル
ク、炭酸カルシウム、ゼオライト、アルミナ、硫酸バリ
ウム、カーボンブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、有機
白色顔料、ベンゾグアナミン粒子、架橋ポリスチレン、
架橋アクリル粒子、水酸化アルミニウム等の粒子等が挙
げられるが、水分を吸着しない有機粒子が好ましい。
【0050】上記の粒子を結合するバインダーは水に難
溶性の樹脂、特に熱可塑性樹脂であるのが好ましい。例
えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリ
ウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、各種共重合体が挙げ
られるが、水分を吸着しにくい撥水性のアクリル系樹
脂、アクリル・スチレン共重合体が好ましい。
【0051】粒子とバインダーの比率は重量比で2/1
〜20/1の間であることが好ましい。更に好ましくは
3/1〜15/1である。粒子量が少ないと粒子間の隙
間が埋まりインキが透過しにくくなる。また、逆に粒子
量が多すぎると層の強度が低下する。
【0052】本発明では、インキ透過層に界面活性剤を
添加することが好ましい。界面活性剤は、インキ透過層
を形成するときのレベリング、消泡等の効果があるが、
本発明では通常の使用では考えられない添加量にするこ
とにより目的を達成できる。その目的とはインキ透過層
に付着したインキはインキ透過層を通過してインキ定着
層に達するが、その過程でインキ中に界面活性剤が溶け
て表面張力が低下する。この効果によりインキ通過効果
の向上、インキ透過層へのインキの付着量の低減、イン
キの滲み低減等を図ることができ、発色濃度が高くかつ
鮮明な画像が得られる。また、界面活性剤の表面張力低
下効果は溶解量に比例せずにある程度の量で停止する
為、インキの物性が異なっても通過中にインキがほぼ同
一視できる物性になる。この効果によりインキの液物性
とマッチングするように記録媒体を設計する必要がなく
なり、界面活性剤によって表面張力が低下したインキに
合わせた記録媒体であればよく、汎用性のある記録媒体
になる。
【0053】界面活性剤としては表面張力低下効果を持
つものであれば特に限定しないが、シリコン系界面活性
剤、フッ素系界面活性剤が好ましい。
【0054】インキ透過層を形成するのに用いるのが好
ましいシリコン系界面活性剤としてはジメチルシリコ
ン、アミノシラン、アクリルシラン、ビニルベンジルシ
ラン、ビニルベンジシルアミノシラン、グリシドシラ
ン、メルカプトシラン、ジメチルシラン、ポリジメチル
シロキサン、ポリアルコキシシロキサン、ハイドロジエ
ン変性シロキサン、ビニル変性シロキサン、ヒドロキシ
変性シロキサン、アミノ変性シロキサン、カルボキシル
変性シロキサン、ハロゲン化変性シロキサン、エポキシ
変性シロキサン、メタクリロキシ変性シロキサン、メル
カプト変性シロキサン、フッ素変性シロキサン、アルキ
ル基変性シロキサン、フェニル変性シロキサン、アルキ
レンオキシド変性シロキサン等が挙げられる。フッ素系
界面活性剤としては、4フッ化エチレン、パーフルオロ
アルキルアンモニウム塩、パーフルオロアルキルスルホ
ン酸アミド、パーフルオロアルキルスルホン酸ナトリウ
ム、パーフルオロアルキルカリウム塩、パーフルオロア
ルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルスルホン酸
塩、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、パ
ーフルオロアルキルトリメチルアンモニウム塩、パーフ
ルオロアルキルアミノスルホン酸塩、パーフルオロアル
キル燐酸エステル、パーフルオロアルキル化合物、パー
フルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルハロ
ゲン化合物等が挙げられる。含有量は界面活性剤の種類
により異なるがインキ透過層の乾燥時重量中1〜20重
量%含有することが好ましい。1%以下であるとその効
果がでない。20%以上の場合にはインキ透過層の強度
が低下する問題がある。
【0055】インキ透過層を形成する際のコート剤の溶
媒としては、インキ透過層を形成する際のコート剤の溶
媒としては、水、アルコール、ケトン類、芳香族系溶剤
等、特に限定されるものではなく、結合材として使用さ
れる樹脂の溶解性、分散性により適宜決定することがで
きる。
【0056】インキ透過層を設ける方法は特に限定され
るものではないが、グラビアコート方式、キスコート方
式、ディップ方式、スプレイコート方式、カーテンコー
ト方式、エアナイフコート方式、プレードコート方式、
リバースロールコート方式、バーコード方式等通常用い
られている方法が適用できる。コート量は特に限定され
るものではないが、記録媒体を壁等に貼り付けた場合に
壁の模様が見えない程度の隠蔽性を持たせるのが好まし
く、全光線透過率で60%以下であることが好ましい。
この全光線透過率を達成する為にコート量は乾燥後で5
g/m2以上であることが好ましい。逆にコート量が多
すぎるとインキの通過過程が長くなりすぎ、発色不良に
なる為、コート量が乾燥後で20g/m2以下であるこ
とが好ましい。
【0057】基材のインキ受容層を設けていない面は、
全光線透過率を極度に低下させなけらば各種の加工を行
うことができる。紫外線吸収剤、帯電防止剤を含有する
層、傷防止の為のハードコート、光沢低下等が挙げられ
る。
【0058】本発明の記録媒体は全光線透過率が20〜
70%、好ましくは30〜60%である。20%未満又
は70%を越えると、電飾用として使用した場合、見に
くくなる。
【0059】本発明の記録媒体をインクジェット用に使
用する方法としては、噴射されたインキをインキ受容層
で吸収して発色させ、基材側から鑑賞することにより使
用される。特に、インキ受容層面から光を当て、基材側
から鑑賞することにより電飾用記録媒体となる。
【0060】本発明の記録媒体をインクジェット用に使
用する場合のインキは如何なるものでもよく、インキの
表面張力、粘度の影響せずに発色が良好である。インキ
中の媒体としては、水を主成分であることが好ましい。
【0061】本発明の記録媒体の使用をインクジェット
式プリンターで使用する方法としては、直接染料、酸性
染料あるいは食品用色素等の水溶性染料を溶解したイン
キ(染料インキ)、又は顔料を分散せしめた水系インキ
(顔料インキ)をインクジェット記録装置により噴射
し、インキ受容層で吸収して発色させ、基材側から鑑賞
することにより使用する。染料インキを用いる場合に
は、染料がインキ定着層中に入り発色する。一方、顔料
インキの場合にはインキ定着層が非多孔質の場合はイン
キ定着層中に発色する顔料が浸透しない為、噴射したイ
ンキ中の溶媒がインキ定着層に吸収され、顔料がインキ
定着層とインキ透過層の界面部位に集まり発色する。ま
たインキ定着層が多孔質の場合は、顔料がインキ定着層
まで入り込みやすいため、顔料での発色は非多孔質の場
合よりも良好になることがある。そのためには、全光線
透過率を低下させすぎないように、緻密な多孔質層とす
る必要がある。本発明の記録媒体は、染料インキに対し
ても発色が良好であるが、特に顔料インキの発色に効果
が優れる。
【0062】かくして得られた記録媒体は、使用される
インキの物性の影響なしに発色濃度の高い記録ができ、
かつ銀塩写真のような光沢度の高い、高品質、高品位の
記録ができ、かつ特に電飾用記録媒体として使用して
も、基材フィルムからインキ受容層又はそれに貼り付け
てある板等から剥がれず耐久性の良好なものとなった。
【0063】
【実施例】次に本発明の実施例及び比較例を示す。
【0064】まず、本明細書中で用いる測定・評価方法
を以下に示す。
【0065】1)発色性 顔料タイプのインクジェットプリンター((株)NOA
製 ESPRIT HA−1200)を使用して4色カ
ラーの写真調画像を鏡像印刷した。発色の状態を次の基
準で目視により評価した。
【0066】 ○:滲み等が無く細部まで表現されており、鮮明な銀塩
写真に類似した鮮明な画像 ×:滲みにより細部が表現されておらず、鮮明では無い
写真調の画像 △:○と×の中間
【0067】2)耐久性 得られた記録媒体を1)の方法でA0サイズに印字し、
インキ透過層面に水性接着剤(ボンコート PS−37
8 大日本インキ化学(株)製)を塗布して白色アクリ
ル板上に貼り、鑑賞面を基材面とし、インキ透過層側か
ら蛍光灯で光を当てる電飾看板とし屋外で使用した。数
時間後、基材を構成するフィルムがインキ受容層又はア
クリル板から剥離が全く生じなければ○、1部分でも剥
がれたなら×とした。
【0068】3)全光線透過率 得られた記録媒体をJIS−K7105−1985にも
とずき全光線透過率を求めた。
【0069】(実施例1)透明2軸延伸ポリエステルフ
ィルム(東洋紡績(株)製、厚さ100μm、全光線透
過率:89%)に以下の易接着層、インキ定着層、イン
キ透過層を順に形成してインクジェット用記録媒体を得
た。
【0070】易接着層 下記の固形分比からなり、水を溶媒とするコート液をバ
ーコートし、160℃で2分乾燥して易接着層を形成し
た。このときの乾燥塗布量は0.3g/m2(厚さ0.
3μm)であった。
【0071】 ・ポリエステル樹脂(東洋紡績(株)製 MD1200) 2重量% ・メラミン樹脂(住友化学工業(株)製 スミマールM3)2重量%
【0072】インキ定着層 下記の固形分比からなり、水を溶媒とするコート液をバ
ーコートし、120℃で5分乾燥して定着層を形成し
た。このときの乾燥塗布量は10g/m2であった。
【0073】 ・ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製 GH−17) 85重量% ・メラミン樹脂(住友化学工業(株)製 スミマールM3) 10重量% ・カチオン性化合物(日本化薬(株)製 カヤフィックスUR) 5重量%
【0074】インキ透過層 下記の固形分比からなり、水を溶媒とするコート液をバ
ーコートし、120℃で1分間乾燥した。そのときの乾
燥塗布量は10g/m2であった。
【0075】 ・アクリル系樹脂(日本触媒(株)製 アクリセット270E) 10重量% ・有機粒子(日本触媒(株)製 エポスターMS、平均粒径2μm) 85重量% ・シリコン系界面活性剤(ダウコーニング製 ペインタッド57) 5重量%
【0076】このようにして得られた記録媒体は白色不
透明であった。この記録媒体に対してインクジェット記
録を実施した。
【0077】(比較例1)実施例1において易接着層を
設けなかった以外は同様にしてインクジェット記録媒体
を得た。
【0078】(実施例2)実施例1において以下のイン
キ吸収層を用いたこと以外は、実施例1と同様にして記
録媒体を得た。
【0079】インキ吸収層 下記の乾燥時重量比からなるコート液をバーコートし、
120℃で5分乾燥して吸収層を形成した。このときの
乾燥塗布量は10g/m2であった。
【0080】 ・ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製 GH−17)100重量部 ・メラミン樹脂(住友化学工業(株)製 8%AC) 10重量部 ・カチオン性化合物(日本化薬(株)製 カヤフィックスUR) 10重量部 ・合成シリカ(富士シリシア(株)製 サイリシア450、平均粒径5μm) 200重量部 ・シリコン系界面活性剤(ダウコーニング製 ペインタッド57) 3重量部
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の記録媒体は、記
録媒体の後方からの照明を散乱光にして照射することに
より、鮮明且つ透明感あふれる着色画像を十分な耐久性
をもって記録し表示することができる。
【0083】請求項2記載の記録媒体は、長時間及び高
湿下での使用時の耐久性に優れている。
【0084】請求項3記載の記録媒体は、長時間及び高
湿下での使用時に特に耐久性に優れている。
【0085】請求項4記載の記録媒体は、基材側から見
る記録画像が鮮明である。
【0086】請求項5記載の記録媒体は、インキ定着層
の印字が外部摩擦等により損傷を受けにくい。
【0087】請求項6記載の記録媒体は、インキ透過層
との界面が明確で、発色が良好である。
【0088】請求項7記載の記録媒体は、インキのイン
キ定着層への透過性が優れている。
【0089】請求項8記載の記録媒体は、インキのイン
キ定着層への透過性が特に優れている。
【0090】請求項9記載の電飾用記録媒体は、鮮明な
着色画像を十分な耐久性をもって透明感あふれる表示が
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 利武 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する基材(A)の片面に、順
    に、易接着層(B)、インキ受容層(C)を形成した記
    録媒体であって、全光線透過率が20〜70%であるこ
    とを特徴とする記録媒体。
  2. 【請求項2】 易接着層(B)が、ポリエステル系樹
    脂、ポリアクリル系樹脂又はポリウレタン系樹脂の少な
    くとも1種類から選ばれた樹脂を含有することを特徴と
    する請求項1記載の記録媒体。
  3. 【請求項3】 易接着層(B)に、架橋した樹脂を用い
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の記録媒体。
  4. 【請求項4】 易接着層(B)の厚さが、3μm以下で
    あることを特徴とする請求項1、2又は3記載の記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 インキ受容層(C)が、基材(A)側か
    らインキ定着層(C1)、インキ透過層(C2)の順に
    積層された少なくとも2層から構成されていることを特
    徴とする請求項1、2、3又は4記載の記録媒体。
  6. 【請求項6】 インキ定着層(C1)が、少なくとも水
    溶性樹脂及び架橋剤からなることを特徴とする請求項5
    記載の記録媒体。
  7. 【請求項7】 インキ透過層(C2)が、少なくとも熱
    可塑性樹脂及び粒子からなることを特徴とする請求項5
    又は6記載の記録媒体。
  8. 【請求項8】 インキ透過層(C2)が、界面活性剤を
    1〜20重量%含有することを特徴とする請求項5、6
    又は7記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】 インキを用いて印刷が行われるインキ受
    容層側から光を照射し、基材(A)側から鑑賞すること
    を特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8
    記載の電飾用記録媒体。
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