JPH10151730A - 印刷機 - Google Patents

印刷機

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JPH10151730A
JPH10151730A JP8325874A JP32587496A JPH10151730A JP H10151730 A JPH10151730 A JP H10151730A JP 8325874 A JP8325874 A JP 8325874A JP 32587496 A JP32587496 A JP 32587496A JP H10151730 A JPH10151730 A JP H10151730A
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JP
Japan
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ink
dust
plate
printing
roll
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JP8325874A
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English (en)
Inventor
Hideki Haijima
秀樹 朏島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コート材・紙粉等の種々のゴミを版材とドク
ターブレードとの間に蓄積させないようにすること。 【解決手段】 版材5の表面に一定量のインキ7を塗布
するインキユニット13のインキロールをゴミ除去兼用
インキロール32に構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、電子グラ
ビア印刷システムに適用するのに最適な印刷機であっ
て、特に、版材とドクターブレードとの間にゴミを蓄積
させないための技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は、例えば、特願平5−
258854号等の先願例によって、高品位で、多種少
量のカラー印刷に最適な電子グラビア印刷システムを既
に出願している。この電子グラビア印刷システムは、写
真、スキャナーやデジタルVTR等のマルチメディアか
ら取り込んだデジタル情報を画像処理コンピュータで電
子編集して画像データを得る。そして、製版機でその画
像データをプラスチック製の版材にレーザビームによっ
てダイレクト製版し、その製版された版材を使用してカ
ラー写真等のカラー印刷物を印刷するシステムである。
【0003】そこで、この電子グラビア印刷システムの
先願例では、図6及び図7示すような印刷機1を備えて
おり、この印刷機1は、シアン、マゼンタ、イエロー、
ブラック等の4色のカラー印刷のうちの2色印刷を2回
繰り返すことで、その4色が重ね塗りされたカラー写真
等のカラー印刷物を得ることができるようにした多種少
量のカラー印刷を行えるようにしたものである。従っ
て、この印刷機1は、2色印刷を行うためのそれぞれ版
胴2及び圧胴3を有する上下2段の印刷部4と、その上
下2段の印刷部4の各版胴2にそれぞれ版材5を給排す
るための上下2段の給排版装置6と、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラック等の4色のインキ7がそれぞれ
収容された4つのインキタンク8を有するインキ部9
と、それぞれインキパン10、インキローラ11及びド
クターブレード12を有する合計4つのインキユニット
13を上下2段の版胴2に対してそれぞれ2個づつ配置
した上下2段のインキ供給装置14と、その合計4つの
インキユニット13に対して4つのインキタンク8内の
4色のインキ7を選択的に循環するためのインキ循環装
置15等を備えている。なお、ドクターブレード12は
ステンレス鋼等の金属板で構成されている。
【0004】なお、インキ循環装置15は、図7に示す
ように、各インキタンク8内のインキ7をフィルタ17
を通して吸い上げて各インキパン10内に供給するポン
プ18を備えたインキ供給路19と、各インキパン10
内のインキ7を各インキタンク8内に排出するインキ排
出路20とを有していて、印刷動作中に、後述するよう
に上下2段の版胴2の下部にセットされている2つのイ
ンキパン10内に2色分のインキ7を2つのインキタン
ク8との間で自動的に循環させるように構成されてい
る。また、この印刷機1は、図6に示すように、例えば
A3ワイド等のサイズにカットされた印刷前の印刷紙2
2を積み重ねてセットした給紙トレー23と印刷済みの
印刷紙22を積み重ねて収容する排紙トレー24との間
で、2つの印刷部4に順次循環させるための給紙用コン
ベア25、給紙胴26、渡し胴27及び排紙用コンベア
28等からなる印刷紙循環装置29を備えている。
【0005】そして、カラー印刷時には、まず、図7に
示すように、予め製版機によってカラー写真等における
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の4色分の色
別の画像データ5aがサブミクロンオーダの凹凸によっ
て表面に製版(刻み込むこと)されているプラスチック
製の4枚の版材5が予め用意されている。そして、その
4枚の版材5のうちの2枚を図6に示した2つの給排版
装置6によって2つの印刷部4に給版して2つの版胴2
の外周に自動的に巻き付ける。次に、図6及び図7に示
すように、上下2段のインキ供給装置14における2色
分のインキユニット13を上下2段の版胴2の下部にそ
れぞれセットして、これらのインキロール11を版胴2
の外周の版材5に近接させると共に、ドクターブレード
12をその版材5の表面に圧着する。そして、上下2段
の印刷部4における版胴2及び圧胴3をそれぞれ矢印
a、b方向に高速回転すると共に、上記のようにセット
された2色分のインキユニット13の2つのインキロー
ル11を各版胴2に同期して矢印c方向に高速回転す
る。そして、インキ循環装置15によってインキ部9に
おける2色分のインキタンク8内の2色のインキ7を上
記のようにセットされた2色分のインキユニット13に
おける2つのインキパン10に自動的に循環する。
【0006】そして、印刷紙循環装置29における給紙
用コンベア25によって給紙トレー23内に積み重ねて
セットされている印刷紙22を上から順次取り出して、
給紙胴26から下段に配置されている1色目の印刷部4
における圧胴3に給紙して、その印刷紙22の表面に1
色目の印刷を行う。そして、その1色目の印刷が終った
印刷紙22を引き続き渡し胴27によって上段に配置さ
れている2色目の印刷部4における圧胴3に給紙して、
その印刷紙22の表面に2色目の印刷を行い、その2色
目の印刷が終った印刷紙22を排紙用コンベア28によ
って排紙トレー24内に排紙して積み重ねる。なお、印
刷紙22を渡し胴27によって1色目の印刷部4の圧胴
3から2色目の印刷部4の圧胴3へ供給する間に、熱風
を印刷紙22の表面に吹き付ける乾燥手段(図示せず)
によって印刷紙22の表面の印刷インキを素早く乾燥す
る。
【0007】そして、2色分の各印刷部4では、図7に
示すように、各版胴2及び圧胴3を矢印a、b方向に高
速回転すると共に、各インキパン10内に供給されるイ
ンキ7中に各インキロール11のほぼ下半分を浸した状
態で、各インキロール11を版胴2に同期して矢印c方
向に高速回転することによって、各インキパン10内の
インキ7を各版材5の表面の画像データ5a上に塗布す
る。そして、各ドクターブレード12によって各画像デ
ータ5a上の余剰インキ7を掻き落すことによって、画
像データ5a上に一定量のインキ7を塗布する。そし
て、各圧胴3によって印刷紙22を各版材5の表面に圧
着しながら矢印d方向に高速移送することによって、各
版材5の各画像データ5aを印刷紙22の表面に転写す
るようにして、色別のカラー印刷物5bを印刷紙22の
表面に2回重ね塗りする2色印刷を行う。
【0008】そして、このようにして所定枚数の印刷紙
22に2色印刷を行った後、上下2段の印刷部4の2つ
の版胴2の外周の印刷済みの2枚の版材5を上下2段の
給排装置6によって新しい2枚の版材5に自動交換する
と共に、上下2段のインキ供給装置14の印刷済みの2
色分のインキユニット13を新しい2色分のインキユニ
ット13と交換して上下2段の版胴2の下部にセットし
直す。そして、2色印刷が終った所定枚数の印刷紙22
を給紙トレー23内に再度セットし、インキ循環装置1
5によってインキ部9の新しい2色分のインキタンク8
内の2色のインキ7を新しい2色分のインキユニット1
3の2つのインキパン10に自動的に循環させながら、
給紙トレー23内の印刷紙22を印刷紙循環装置29に
よって2つの印刷部4に再度循環させて前述同様の2色
印刷を再度行うことによって、シアン、マゼンタ、イエ
ロー、ブラック等の4色のインキ7が重ね塗りされたカ
ラー写真等のカラー印刷物を得るようにしたものであ
る。従って、この印刷機1によれば、版胴2に対する版
材5の交換によって、多種少量のカラー印刷を効率良く
行えるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7に示す
ように、印刷部4に供給される印刷紙22の表面には、
その印刷紙22の表面から剥れたコート材・紙粉等の種
々のゴミDが付着していて、このゴミDはそのまま版材
5の表面に転写される。また、版材5の画像データ5a
を印刷紙22に転写する際にも印刷紙22の表面のコー
ト材・紙粉等の種々のゴミDが印刷紙22から剥れて版
材5の表面に転写される。従って、版材5の表面にはコ
ート材・紙粉等の種々のゴミDが付着していて、このゴ
ミDはドクターブレード12によってインキ7と一緒に
掻き集められて版材5とドクターブレード12との間に
次第に蓄積されていく。そして、このゴミDはインキ7
と混り合い、やがて硬化してゴミDの塊となり、このゴ
ミDの塊がプラスチック製の版材5と金属製のドクター
ブレード12との間に食い込んで、ドクターブレード1
2の押圧力により版材5の表面に強く押し付けられる結
果、プラスチック製で柔らかい版材5の表面に筋状の傷
を発生し、版材5の耐刷性を著しく低下させる上に、カ
ラー印刷物5bに筋状の汚れを発生して、カラー印刷物
5bの品質を著しく低下させてしまうと言う問題があっ
た。
【0010】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたものであって、コート材・紙粉等の種々のゴミを
版材とドクターブレードとの間に蓄積させないようにし
た印刷機を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の印刷機は、版材の表面に一定量のインキを
塗布するインキユニットのインキロールの外周に払拭方
式で版材表面に付着されているゴミを除去する払拭層を
形成して、そのインキロールをゴミ除去兼用インキロー
ルに構成し、このゴミ除去兼用インキロールを版材の表
面に接触させた状態で、版胴に対して相対速度を有する
ように回転駆動する駆動源と、そのゴミ除去兼用インキ
ロールの表面に付着されたゴミを掻き取るゴミ除去用ブ
レードとを備えたものである。
【0012】上記のように構成された本発明の印刷機
は、インキユニットのインキロールの外周に払拭層を形
成して、このインキロールをゴミ除去兼用インキロール
に構成し、このゴミ除去兼用インキロールを版材の表面
に接触して駆動源によって版胴に対して相対速度を有す
るように回転駆動することによって、このゴミ除去兼用
インキロールによってインキパン内のインキを版材の表
面に塗布すると同時に、版材の表面に付着されているゴ
ミをこのゴミ除去兼用インキロールの表面で払拭方式で
除去する。そして、版材の表面に塗布された余剰インキ
をドクターブレードで掻き取る一方、ゴミ除去兼用イン
キロールの表面に付着されたゴミをゴミ除去用ブレード
で掻き取るものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を電子グラビア印刷
システムの印刷機に適用した実施の形態を図1〜図5を
参照して説明する。なお、図6及び図7と同一構造部に
は同一の符号を付して説明の重複を省く。
【0014】まず、版材5の表面に一定量のインキを塗
布するための各インキユニット13には、大型のインキ
回収槽31が設置されていて、インキパン10はこのイ
ンキ回収槽31内に版胴2と平行で、水平に固着されて
いる。そして、ドクターブレード12がそのインキパン
10の圧胴3側の側面に垂直に固着されて版材5の表面
に接触されている。そして、本発明では、版材5の表面
に付着されたコート材・紙粉等の種々のゴミDを払拭方
式で吸着して除去する払拭層32aを外周に形成した湿
式のゴミ除去兼用インキロール32を使用している。な
お、払拭層32aには、布、フェルト、不織布、スポン
ジ等の適度なクッション性及びゴム吸着性を有する素材
で構成されている。そして、このゴミ除去兼用インキロ
ール32がインキパン10内に版胴2と平行に配置され
て、そのゴミ除去用インキロール32のほぼ下半部分が
インキパン10内のインキ7に浸されている。
【0015】そして、インキ回収槽31の両側壁31a
の外側に平行で垂直に配置された一対のローラ支持板3
3の下端が版胴2と平行で水平な1本の支点軸34に矢
印e、f方向に回転自在に取り付けられている。そし
て、これら一対のローラ支持板33の一端側の間にゴミ
除去兼用インキロール32が版胴2と平行で水平に配置
されていて、そのロール軸32bの両端がこれら一対の
ローラ支持板33に一対のベアリング35を介して回転
自在に取り付けられている。また、これら一対のローラ
支持板33の上端間にブレード支持板36を介してゴミ
除去用ブレード36がゴミ除去兼用インキロール32と
平行に取り付けられていて、このゴミ除去用ブレード3
7がインキパン10外でゴミ除去兼用インキロール32
の外周に所定角度で、かつ、適度な圧力にて接触されて
いる。そして、一方のローラ支持板33の下端の側面に
ギアードモータで構成された駆動源であるインキロール
駆動モータ38が水平に取り付けられていて、その出力
軸38aとロール軸32bの一端との間が一対のタイミ
ングプーリ39、40と、その間に巻き掛けられたタイ
ミングベルト41からなるベルト伝動機構によって連動
されて、インキロール駆動用モータ38によってゴミ除
去兼用インキロール32が版胴2に対して相対速度を有
するように低速で矢印g方向に回転駆動されるように構
成されている。
【0016】そして、インキ回収槽31の両側壁31a
と一対のローラ支持板36とにそれぞれ形成された各一
対のバネ係止部42、43間に引張りコイルバネからな
る回転付勢手段である一対のリミッタバネ44が架設さ
れていて、これら一対のリミッタバネ44によって一対
のローラ支持板36が支点軸34を中心に矢印e方向に
回転付勢されて、ゴミ除去兼用インキロール32が版材
5の表面に矢印e方向から適度な圧力にて接触されてい
る。なお、1本の支点軸34で回転自在に支持した一対
のローラ支持板33間にゴミ除去兼用インキロール32
及びゴミ除去用ブレード37を取り付け、一方のローラ
支持板33に取り付けたインキロール駆動用モータ38
とロール軸32bとの間をベルト伝動機構によって連動
させたことによって、一対のローラ支持板33が矢印
e、f方向に回転しても、ゴミ除去兼用インキロール3
2、ゴミ除去用ブレード37及びインキロール駆動モー
タ38の相互位置関係は不変である。そして、ローラ支
持板33の矢印e方向への回転角を制限するストッパー
45がインキ回収槽31の側壁31aに固着されてい
て、各インキユニット昇降機構(図示せず)によって各
インキ回収槽31全体を上下方向である矢印i、j方向
に昇降操作することによって、ゴミ除去兼用インキロー
ル32及びドクターブレード12を版胴2に対して下方
からセット及びリセットすることができるように構成さ
れている。
【0017】以上のように構成された本発明の印刷機1
によれば、印刷動作中に、版胴2によって版材5が矢印
a方向に高速回転されると共に、圧胴3が矢印b方向に
高速回転されて印刷紙22が矢印d方向に高速移送さ
れ、ゴミ除去兼用インキロール32が版材5の表面に接
触した状態でインキロール駆動モータ38によって矢印
g方向に低速で回転駆動される。そして、インキ循環装
置15のポンプ18によってインキタンク8内のインキ
7をフィルタ17を通して吸い上げてインキ供給路19
によってインキパン10内に供給すると共に、インキパ
ン10から排出されるインキ7をインキ回収槽31で回
収してインキ排出路20からインキタンク8内に排出す
るようにインキ7を循環する。
【0018】すると、ゴミ除去兼用インキロール32の
払拭層32aによってインキパン10内のインキ7が版
材5の表面に塗布されると共に、その版材5の表面の余
剰インキ7がドクターブレード12によって掻き取られ
て、版材5の表面に一定量のインキ7が塗布されて、前
述したように、圧胴3によって矢印d方向に移送される
印刷紙22に版材5の画像データ5aが転写されて、印
刷紙22にカラー画像等のカラー印刷物5bが印刷され
る。
【0019】そして、この印刷動作中においては、イン
キパン10内のインキ7によって湿らせたゴミ除去兼用
インキロール32の払拭層32aが版材5の表面に適度
な圧力にて接触して矢印g方向に回転しているために、
版材5の表面に付着されているコート材・紙粉等の種々
のゴミDがゴミ除去兼用インキロール32の払拭層32
aによって版材5の表面から払拭(払い取ること)され
てその払拭層32aに吸着されてしまい、そのゴミDが
ドクターブレード12の手前でゴミ除去兼用インキロー
ル32によって版材5の表面から除去(トラップするこ
と)されてしまう。そして、そのゴミ除去兼用インキロ
ール32の払拭層32aに吸着されたゴミDはゴミ除去
用ブレード37によってその払拭層32aから掻き取ら
れてインキ回収槽31内に回収される。従って、版材5
の表面に付着されていたゴミDがドクターブレード12
部分には到達されなくなり、そのゴミDが版材5とドク
ターブレード12との間に蓄積されて、版材5の表面の
画像データを傷つけたり、カラー印刷物5bに筋状の汚
れを発生させてしまうことを未然に防止することができ
る。
【0020】なお、インキ回収槽31内にインキ7と共
に回収されたゴミDはインキ7に混ってインキ循環の流
れに乗り、一度インキタンク8内に排出された後、ポン
プ18によってインキタンク8内からインキ7と共に吸
い上げられる途中でフィルタ17によってゴミだけがイ
ンキ7から分離されて除去、回収される。一方、ゴミ除
去兼用インキロール32の払拭層32aは適度なクッシ
ョン性を有しているので、その払拭層32aが版材5の
表面を擦っても、その版材5の表面の画像データ5aを
傷つける心配は全くない。
【0021】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明は上記した実施の形態に限定されることな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能で
ある。例えば、本発明は電子グラビア印刷システムの印
刷機に限定されることなく、いわゆる凹版印刷システム
の印刷機に広範囲に適用可能である。
【0022】
【発明の効果】以上のように構成された本発明の印刷機
は、次のような効果を奏する。
【0023】請求項1は、インキユニットのインキロー
ルの外周に払拭層を形成して、このインキロールをゴミ
除去兼用インキロールに構成し、このゴミ除去兼用イン
キロールを版材の表面に接触して駆動源によって版胴に
対して相対速度を有するように回転駆動することによっ
て、このゴミ除去兼用インキロールによってインキパン
内のインキを版材の表面に塗布すると同時に、版材の表
面に付着されているゴミをゴミ除去兼用インキロールの
表面で払拭方式で除去するようにして、版材の表面に塗
布された余剰インキをドクターブレードで掻き取る一
方、ゴミ除去兼用インキロールの表面に付着されたゴミ
をゴミ除去用ブレードで掻き取るようにしたので、版材
の表面に付着されたゴミをドクターブレードの手前で除
去することができて、版材とドクターブレードとの間に
ゴミが蓄積されることを未然に防止することができる。
従って、版材とドクターブレードとの間に次第に蓄積さ
れたゴミがインキと混り合って硬化してゴミの塊とな
り、そのゴミの塊が版材とドクターブレードとの間に食
い込んで、版材の表面に筋状の傷を発生するようなこと
を未然に防止することができ、版材の耐刷性を著しく向
上させることができると共に、カラー印刷物に筋状の汚
れを発生することがなくなり、高品質のカラー印刷物を
印刷することができる。因みに、本発明の適用により、
版材の耐刷性が従来の100枚程度から4,000〜
5,000枚程度へと40〜50倍に向上させることが
できた。
【0024】請求項1は、版材の表面に一定量のインキ
を塗布するためのインキロールで、版材の表面に付着さ
れているゴミを除去するためのゴミ除去用ロールを兼用
するので、インキロールとは別にゴミ除去装置を設置す
る必要が全くなく、部品点数及び組立工数を大幅に削減
できて、非常に低コストで、高性能の印刷機を提供する
ことができる。
【0025】請求項2は、支点軸の周りに回転されるロ
ーラ支持板に、ゴミ除去兼用インキロール、ゴミ除去用
ブレード及び駆動源を取り付け、そのローラ支持板を回
転付勢手段によって回転付勢することによってゴミ除去
兼用インキロールを版材の表面に接触させるようにした
ので、これらゴミ除去兼用インキロール、ゴミ除去用ブ
レード及び駆動源の相互の位置関係を不変できて、版材
表面への一定量のインキ塗布動作と、版材の表面からの
ゴミ除去動作とを共に確実、かつ、安定して行うことが
できる。
【0026】請求項3は、インキパンからインキを回収
すると共に、ゴミ除去兼用インキロールから掻き取った
ゴミを一緒に回収するインキ回収槽を備えたので、この
インキ回収槽とインキパンとの間のインキ循環経路途中
にフィルタを配置するだけで、ゴミ除去用ローラの表面
から掻き取られてインキに混ったゴミをインキ循環の流
れに乗せて、そのフィルタで簡単、かつ、確実に除去、
回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を電子グラビア印刷システムの印刷機に
適用した実施形態を説明する一部切欠き側面図である。
【図2】図1のゴミ及びインキの流れ全体を示した一部
切欠き側面図である。
【図3】図1のインキユニットのゴミ除去兼用インキロ
ールを示した一部切欠き側面図である。
【図4】図3のゴミ除去兼用インキロールの駆動系を説
明する側面図である。
【図5】図3のインキユニットの平面図である。
【図6】印刷機全体を示した概略側面図である。
【図7】印刷機における印刷部とインキユニットを示し
た一部切欠き側面図である。
【符号の説明】
1は印刷機、2は版胴、3は圧胴、4は印刷部、5は版
材、7はインキ、10はインキパン、12はドクターブ
レード、13はインキユニット、22は印刷紙、31は
インキ回収槽、32はゴミ除去兼用インキロール、32
aは払拭層、33はローラ支持板、34は支点軸、36
はゴミ除去用ブレード、38は駆動源であるインキロー
ル駆動モータ、44は回転付勢手段であるリミッタバネ
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴の外周に巻き付けられた版材と、 上記版材の表面に一定量のインキを塗布するためのイン
    キパン、インキロール及びドクターブレードからなるイ
    ンキユニットとを備えた印刷機において、 上記インキロールの外周に払拭方式で上記版材の表面の
    ゴミを除去する払拭層を形成して、このインキロールを
    ゴミ除去兼用インキロールに構成し、 上記ゴミ除去兼用インキロールを上記版材の表面に接触
    させた状態で、上記版胴に対して相対速度を有するよう
    に回転駆動する駆動源と、 上記ゴミ除去兼用インキロールの表面に付着されたゴミ
    を掻き取るゴミ除去用ブレードとを備えたことを特徴と
    する印刷機。
  2. 【請求項2】上記ゴミ除去兼用インキロール、ゴミ除去
    用ブレード及び駆動源を支持して支点軸の周りに回転さ
    れるローラ支持板と、 上記ローラ支持板を回転付勢して、上記ゴミ除去兼用イ
    ンキロールを上記版材の表面に接触させる回転付勢手段
    とを備えたことを特徴とする請求項1記載の印刷機。
  3. 【請求項3】上記インキパンからインキを回収すると共
    に、上記ゴミ除去用ブレードによって上記ゴミ除去兼用
    インキロールから掻き取ったゴミを一緒に回収するイン
    キ回収槽を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項
    2記載の印刷機。
JP8325874A 1996-11-22 1996-11-22 印刷機 Pending JPH10151730A (ja)

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JP8325874A Pending JPH10151730A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 印刷機

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003039637A (ja) * 2001-07-27 2003-02-13 Dainippon Printing Co Ltd 凹版輪転機のインキング装置
JP2009095739A (ja) * 2007-10-16 2009-05-07 Universal Seikan Kk 缶の塗装装置及び塗装方法

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