JP2003211637A - 圧胴洗浄装置 - Google Patents

圧胴洗浄装置

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JP2003211637A
JP2003211637A JP2002009838A JP2002009838A JP2003211637A JP 2003211637 A JP2003211637 A JP 2003211637A JP 2002009838 A JP2002009838 A JP 2002009838A JP 2002009838 A JP2002009838 A JP 2002009838A JP 2003211637 A JP2003211637 A JP 2003211637A
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impression cylinder
cleaning
cylinder
printing
plate
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JP2002009838A
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English (en)
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Takaharu Yamamoto
隆治 山本
Tatsuya Sakamoto
達也 坂元
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷装置において洗浄布を圧胴上の咥え手段
に対して退避させずに洗浄動作が行える圧胴洗浄装置を
提供する。 【解決手段】 圧胴5上に設けられた爪部材22の圧胴
表面上への突出部は緩やかな傾斜面が形成されている。
また洗浄布CLを押圧する押圧手段としては押圧ローラ
32を採用するので、圧胴表面と押圧ローラ32表面と
は浅い角度αで接触する。この状態で圧胴5の回転速度
を10rpm以下にして回転させれば、洗浄布は爪部材
22上をスムーズに通過することができるので、押圧ロ
ーラ32を爪部材22に対し退避させる必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、印刷装置におい
て印刷用紙を挟持する咥え手段を備える圧胴表面を洗浄
するための圧胴洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】枚葉オフセット印刷機においては、版胴
に装着された印刷版からその表面にインキを転写された
ブランケット胴と、その外周部に印刷用紙を装着した圧
胴とを、互いに当接させた状態で回転させることにより
圧胴の外周部に装着された印刷用紙上にインキによる画
像を転写して印刷を行っている。このような印刷機では
圧胴の外周部に印刷用紙を装着するために圧胴周面上に
印刷用紙を挟持する咥え手段(咥え爪)を備えている。
【0003】このような圧胴により予め片面印刷された
印刷用紙を搬送する場合には、先刷りインキの乾燥が不
十分であると圧胴表面にインキが裏移りして汚れる場合
がある。従って圧胴表面を自動的に洗浄するために圧胴
洗浄装置が使用されることが多い。このような圧胴洗浄
装置は、洗浄布等の洗浄部材を圧胴の表面に当接させた
状態で圧胴を回転させて圧胴の表面の汚れを洗浄する構
成を有する。このとき、圧胴の表面には上述した咥え手
段が配設されていることから、前記圧胴洗浄装置により
圧胴の表面を洗浄する場合には、前記洗浄布が咥え手段
に当たって破損することを防止するようにしている。
【0004】例えば特公平7-39175号公報に開示
されている装置では、洗浄布を圧胴に対して押しつける
ためのブレードを、咥え手段の近傍において圧胴の表面
から離間させることにより洗浄布と咥え手段との接触を
防止し、これにより洗浄布の損傷を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7-39175号公報に記載されたように、咥え手段の
近傍において前記ブレードを圧胴の表面から離間させる
構成を採用した場合は、圧胴の回転位置に基づいてブレ
ードを頻繁に移動させなければならず装置構成が複雑と
なる。
【0006】この発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、洗浄布等の洗浄部材を咥え手段から退
避させずに洗浄作業が行える圧胴洗浄装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、その周面上に印刷用紙を挟持するための咥え手段を
備える圧胴を洗浄する圧胴洗浄装置であって、前記圧胴
を回転させる回転駆動手段と、前記圧胴表面に接触して
胴表面に付着した汚れを拭き取るための洗浄部材と、回
転する圧胴表面に対して接離する方向に移動可能であ
り、前記洗浄部材を圧胴表面に押し当てるための押圧手
段と、前記押圧手段を圧胴表面に向かって付勢する付勢
手段と、を備え、前記押圧手段が前記圧胴表面に対し接
触してなす角度が回転方向上流側を基準として90度未
満であり、洗浄中は前記押圧手段を前記咥え手段に対し
退避させないようにしたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の圧胴洗浄装置であって、前記押圧手段によって前記洗
浄部材を圧胴表面に押し当てる際には、前記回転駆動手
段による圧胴の回転速度を10rpm以下にすることを
特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の圧胴洗浄装置であって、前記咥え手段の爪先
端部を前記圧胴表面から緩やかな傾斜面で形成すること
を特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明は、その周面上に印
刷用紙を挟持するための咥え手段を備える圧胴を洗浄す
る圧胴洗浄装置であって、前記圧胴を回転させる回転駆
動手段と、その周面が弾性体からなり、前記圧胴表面に
接触して胴表面の汚れを転写する洗浄ローラと、前記洗
浄ローラを圧胴表面に向かって付勢する付勢手段と、前
記洗浄ローラに当接して、洗浄ローラ表面に付着した汚
れを掻き取るブレード手段と、を備え、前記回転駆動手
段による圧胴の回転速度を10rpm以下にして、洗浄
中は前記洗浄ローラを前記咥え手段に対し退避させない
ようにしたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る圧胴洗浄
装置を装備する印刷装置の一例を示す概要図である。
【0012】図1に示すように、この印刷装置は、印刷
機構として、印刷版を保持する第1および第2の版胴
1、2と、それぞれの版胴からインキ画像を転写するた
めの第1および第2のブランケット胴3、4と、印刷用
紙を保持して両ブランケット胴3、4からインキ画像が
転写される圧胴5と、圧胴5に対し印刷用紙を供給また
は排出する給紙胴6および排紙胴7と、前記第1および
第2の版胴1、2上の印刷版に対し湿し水またはインキ
を供給する湿し水供給手段8およびインキ供給手段9
と、積載された未印刷の印刷用紙を順次供給する給紙部
10と印刷された印刷用紙を順次積載する排紙部11と
を備える。
【0013】一方、この印刷装置は、製版機構として、
前記第1および第2の版胴1、2に対し未露光の印刷版
を供給する印刷版供給部12と、版胴上の印刷版に対し
画像を記録する画像記録部13と、画像が記録された印
刷版を現像処理する現像部14と、使用済みの印刷版を
排出する印刷版排出部15とを備える。
【0014】また、この印刷装置は印刷された印刷用紙
上の画像を撮像して画像濃度を測定するための画像読取
装置16と、本発明に係る圧胴洗浄装置17と、この印
刷装置全体を制御する制御装置18とを備える。
【0015】以下、前記各部の詳細について説明する。
第1の版胴1は、図示しない版胴駆動機構によって図1
の実線で示す第1の印刷位置と二点鎖線で示す画像記録
位置との間を移動可能なように構成されており、第2の
版胴2についても同様に図示しない版胴駆動機構によっ
て図1の実線で示す第2の印刷位置と二点鎖線で示す画
像記録位置との間を移動可能なように構成されている。
すなわち第1および第2の版胴1、2は、印刷作業を実
行する時にはそれぞれ第1または第2の印刷位置に配置
され、製版作業を実行する時には、順次交代して画像記
録位置に配置されて各版胴上での印刷版の製版処理が行
われる。この第1の版胴1と第2の版胴2とは、それぞ
れ2色分の印刷版を保持可能な周面を有し、各印刷版を
その周面上で180度対向した位置に固定するための咥
え手段(図示しない)を備える。
【0016】第1のブランケット胴3は、前記第1の印
刷位置において第1の版胴1と当接して回転するように
構成されており、第2のブランケット胴4についても同
様に前記第2の印刷位置において第2の版胴2と当接し
て回転するように構成されている。この第1および第2
のブランケット胴3、4は、前記第1および第2の版胴
1、2と同じ直径を有し、各版胴から2色分のインキ画
像を転写可能なブランケットをその周面に装着してい
る。
【0017】圧胴5は、前記第1および第2の版胴1、
2の1/2の直径を有し、第1および第2のブランケッ
ト胴3、4の両方と当接して回転するように構成されて
いる。この圧胴5には、前記印刷版に対応する大きさの
印刷用紙を1枚保持可能な咥え手段(図2の符号20に
図示)を備えている。この咥え手段20の詳細について
は後述する。
【0018】給紙胴6および排紙胴7は、圧胴5と同じ
直径を有し、前記圧胴5に備えられた咥え手段と同様の
図示しない咥え手段を備える。この給紙胴6の咥え手段
は前記圧胴5の咥え手段に対し同期して印刷用紙を受け
渡すように配置されており、排紙胴7の咥え手段は前記
圧胴5の咥え手段から同期して印刷用紙を受け取るよう
に配置されている。
【0019】上記第1および第2の印刷位置に配置され
た第1および第2の版胴1、2と、第1および第2のブ
ランケット胴3、4と、圧胴5と、給紙胴6および排紙
胴7とは、図示しない印刷駆動用モータにより同期して
回転駆動される。なお、本実施の形態の印刷装置では、
圧胴5に対し版胴1、2およびブランケット胴3、4が
2倍の周長を有するため、版胴1、2およびブランケッ
ト胴3、4が1回転する毎に圧胴が2回転する。従っ
て、圧胴5が印刷用紙を保持したまま2回転すると、第
1および第2の版胴1、2から、2色+2色の合計4色
の多色印刷が行える。
【0020】湿し水供給手段8は、第1および第2の印
刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配
置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選
択的に湿し水を供給することができる。この湿し水供給
手段8は、湿し水を貯留する水舟と、水舟内の湿し水を
汲み上げて印刷版面に渡す湿し水ローラ群とからなり、
湿し水ローラのうち少なくとも印刷版面に当接するロー
ラはカム機構によって版胴面に対し当接または離間する
するように構成されている。なお印刷版が湿し水を不要
とするタイプの印刷版であれば、湿し水供給手段8は不
要となる。
【0021】インキ供給手段9は、第1および第2の印
刷位置における各版胴1、2に対しそれぞれ2組づつ配
置されており、各版胴1、2上の2つの印刷版に対し選
択的に異なる色のインキを供給することができる。この
インキ供給手段9は、印刷幅方向の複数の領域毎にイン
キ供給量を調整する事が可能なインキ壷手段を備え、こ
のインキ壷手段から出されたインキを複数のインキロー
ラを介して版胴上の印刷版面に対し供給する。すなわち
インキローラのうち少なくとも印刷版面に当接するロー
ラはカム機構によって版胴面に対し当接または離間する
するように構成されている。
【0022】なお各インキ供給手段9のインキは、例え
ば第1の版胴1に対しては、K色(ブラック)とM色
(マゼンタ)のインキ供給手段8が配置され、第2の版
胴2に対しては、C色(シアン)とY色(イエロー)の
インキ供給手段8が配置される。また、湿し水供給手段
8とインキ供給手段9のいくつかは、前記第1および第
2の版胴1、2の移動にともない、その移動経路から待
避できるように構成されている。
【0023】給紙部10は、未使用の印刷用紙を積載し
たパイルから印刷用紙を一枚ずつ取りだして給紙胴6に
渡すものであって、この実施の形態では、給紙胴の2回
転毎に1回印刷用紙を供給するよう動作する。一方、排
紙部11は、印刷された印刷用紙を排紙胴7から受け取
って積載するものである。排紙部11は公知なチェーン
搬送機構からなり、チェーンにより巡回される咥え爪に
より印刷用紙の先端部を挟持して排出搬送するものであ
る。この排紙部11により印刷物が排出される移動経路
途中に画像読取装置16が備えられている。
【0024】次に、この印刷装置の製版機構について説
明する。この印刷装置では、製版作業を実行する時に
は、第1および第2の版胴1、2を交互に画像記録位置
に移動させる。この画像記録位置では、図示しない摩擦
ローラが版胴に当接されて回転駆動するように構成され
ている。
【0025】印刷版供給部12は、ロール状の未露光印
刷版を遮光して保管したカセットロールと、引き出した
印刷版を版胴1、2まで搬送する搬送ローラおよび搬送
ガイドと、前記印刷版をシート状に切断する切断手段
と、を有する。この実施の形態では、印刷版としては銀
塩感材を用いており、レーザ光によって画像を記録する
ものである。なお印刷版の供給動作手順は、まず前記カ
セットロールから引き出した印刷版の先端を前記版胴
1、2の図示しない咥え手段に挟持させ、この状態で版
胴1、2を回転させて印刷版を版胴1、2上に巻回し、
この後、所定長で印刷版を切断して印刷版の後端を他方
の咥え手段により挟持するものである。
【0026】画像記録部13は、レーザ光のon/of
fによって印刷版上に露光を施して印刷版上に画像を記
録するものである。この実施の形態では、前記制御装置
18により印刷版上の画像の位置が決定され、該当する
画像データが画像記録部13へ送出される。そして画像
記録部13では、レーザ発信源から発射されたレーザ光
をポリゴンミラーなどの偏光器によって版胴の軸線方向
に沿って主走査するとともに、版胴を回転させることで
印刷版面を副走査する構成になっている。なお、走査方
式としては、複数のレーザビームを版胴軸線方向に併設
しておいて版胴の回転にともない主走査する形式であっ
てもよい。また、印刷版および画像記録部13として
は、露光により画像を記録するものだけでなく、熱やそ
の他の加工によって画像を記録するものであってもよ
い。
【0027】現像部14は、前記画像記録部13により
露光された印刷版を現像処理するものである。この実施
の形態では、現像部14は、処理槽に貯留された処理液
を塗布ローラにより汲み上げて印刷版に対し塗布して現
像処理を行う構成になっており、版胴から待避する位置
と版胴へ近接する位置とに移動する昇降手段が備えられ
ている。なお現像処理が要らない画像記録方法を採用す
れば、現像部14自体はなくてもよい。
【0028】この印刷装置では、第1および第2の版胴
1、2を画像記録位置へ移動させ、印刷版の供給と画像
の記録および現像とを行って製版作業を実行する。製版
作業が完了すれば、第1および第2の版胴1、2を第1
および第2の印刷位置に配置して印刷作業を行うことが
できる。
【0029】一方、この印刷装置は印刷作業の終了後に
印刷版を自動で排出することができる。この実施の形態
では、印刷版排出部15は、画像記録位置にある版胴か
ら印刷版を剥離する剥離手段と、剥離された印刷版を搬
送する搬送手段と、搬送された使用済みの印刷版を排出
する排出カセットとを備える。
【0030】画像読取装置16は、排紙部11によって
搬送される印刷用紙上の画像を読み取るものであり、印
刷用紙を照明する照明光源と、印刷用紙からの反射光を
受光してRGB画像信号に変換するCCDラインセンサ
ーとを備える。この画像読取装置16では、搬送される
印刷用紙を印刷方向に線順次に読み取り、得られたRG
B画像信号を処理して印刷用紙上の印刷濃度値や測色値
などの測定データを得ることができる。この画像読み取
り装置16で得られた測定データに基づいてインキ供給
量や湿し水供給量を調整することができる。
【0031】制御装置18は、各種入出力手段や記憶手
段などを備えるマイクロコンピュータシステムであって
印刷装置の内部に格納されている。この制御装置18は
所定のプログラムに基づいて前記画像読取装置16で得
た画像信号の処理を行なったり、また印刷装置全体を制
御するものである。
【0032】次に本発明に係る圧胴洗浄装置17の構成
について図2および図3を用いて説明する。図2は圧胴
洗浄装置17の概略構成を示す概要図である。また図3
は当該圧胴洗浄装置17が圧胴上に設けられた咥え手段
20上を通過する様子を示す図である。
【0033】まず圧胴5上に設けられた咥え手段20の
一般的な構成について説明する。咥え手段20は、印刷
用紙を挟持するための平坦面を圧胴表面とほぼ同じ高さ
位置に有する固定された台座21と、台座21に対し開
閉して印刷用紙を挟持する爪部材22とを備える。
【0034】爪部材22は、圧胴5に形成された胴溝2
3内に回転可能に軸支された爪軸24に対し固定されて
おり、前記爪軸24の回転に従って台座21に対し開閉
する。この爪軸24は図示しない巻きバネによって前記
爪部材22が常時台座21に対し閉鎖状態にあるように
付勢されている。
【0035】一方、前記爪軸23は、圧胴5の周端部外
方においてレバー25を介してベアリング26に固設さ
れている。圧胴5が回転して前記ベアリング26が固定
されたカム板(図示しない)に当接し圧胴5の中心方向
に押し下げられると、爪軸24が回転して爪部材22を
台座21から開くように動作する。この動作により咥え
手段20は所定のタイミングで印刷用紙を挟持または解
放することができる。
【0036】一般的に上記咥え手段20では、少なくと
も爪部材21の一部が圧胴5表面より突出するようにな
るが、この実施の形態では圧胴表面から突出した爪部材
22の一部分は圧胴表面に対し穏やかな傾斜面が形成さ
れている。図4は爪部材22の実施例を3例だけ示す拡
大断面図である。図の(A)から(C)の例に示すよう
に爪部材22には後述する洗浄布CLが引っかからない
ように先端部の曲面を含む穏やかな傾斜面27が形成さ
れている。この傾斜面27の形状は、圧胴5の低速回転
時に前記洗浄布CLが引っかからないような穏やかな斜
面であれば、平面または曲面のいずれであってもよい。
【0037】図2に戻って、圧胴洗浄装置17は、洗浄
布CLを巻き出す巻出軸30と、洗浄布CLを巻き取る
巻取軸31と、前記巻出軸と前記巻取軸との間に展張さ
れた洗浄布CLを圧胴表面に押し当てるための押圧ロー
ラ32と、前記押圧ローラ32の両軸端を支持して圧胴
表面に対し上下動させる一対のエアーシリンダー33と
を備える。
【0038】巻出軸30は未使用なロール状の洗浄布C
Lをセット可能であり、所定の回転負荷をかけた状態で
巻出可能に構成されている。巻取軸31は前記巻出軸3
0から引き出した洗浄布の先端を保持して巻き取るもの
であって、この回転は駆動モータ34により行われる。
【0039】押圧ローラ32は、洗浄布CLを押圧する
押圧手段としてローラ形状を有し、当該ローラ本体がス
ポンジなどの弾性部材からなる。また押圧ローラ32の
両端軸はエアーシリンダー33のロッド先端部35に軸
支されている。
【0040】前記押圧ローラ32は、ローラ形状をして
いるために、押圧ローラ32の表面が前記圧胴表面に対
し接触してなす角度αが回転方向上流側を基準として十
分に小さい角度になる。これにより押圧ローラ32が爪
部材22に対し引っかかることを少なくしている。
【0041】前記エアーシリンダー33は、図示しない
コンプレッサーに対し電磁弁(図5の符号38に図示)
を介してエアー配管されており、圧縮エアーによって伸
縮稼動する。このエアーシリンダー33の稼動によりロ
ッド先端部35が圧胴5に対し上下動し、前記押圧ロー
ラ32を圧胴表面に対し押圧して付勢することもでき
る。ただし、ロッド先端部35はストッパー部材36に
より所定位置以上に降下しないように規制されている。
【0042】また、この圧胴洗浄装置17は洗浄布CL
に対し洗浄液を吐出するための洗浄液供給パイプ37を
備える。この洗浄液供給パイプ37はその表面に洗浄液
吐出用の穿孔を有し、洗浄液供給ポンプ(図4の符号3
9に図示)に接続されていて所定のタンクから洗浄液を
供給されるように構成されている。なお、洗浄液供給パ
イプ37は、圧胴5の表面に対し直接洗浄液を供給をす
るようにしてもよい。もしくは巻取軸30に保持された
洗浄布CLを予め洗浄液で湿らせておくように構成して
もよい。
【0043】図5は、本発明に係る圧胴洗浄装置17の
制御ブロック図である。なお、図5では本発明に直接関
係しない被制御手段は記載を省略している。
【0044】図において、制御装置18は、圧胴5を含
む各胴を同期して回転させる駆動モータ19と前記圧胴
洗浄装置17とに接続されている。圧胴洗浄装置17と
しては、前記エアーシリンダー33に対しエアーの供給
を選択的に行う電磁弁38と、前記巻取軸31を回転駆
動させる駆動モータ34と、前記洗浄液供給パイプから
洗浄液を吐出させるための洗浄液供給ポンプ39と、が
前記制御装置18により制御される。
【0045】この圧胴洗浄装置17では、まず前記駆動
モータ19を駆動して圧胴5を回転させた状態にする。
そして前記洗浄液供給ポンプ39を稼動させて洗浄液を
吐出する。一方、電磁弁38の選択切替によりエアーシ
リンダー33を作動させて前記押圧ローラ32を圧胴表
面に押し当てる。この状態で複数回だけ回転を継続して
圧胴上の汚れを洗浄布CLにより拭き取って洗浄する。
そして洗浄布が汚れた場合は、適宜の頻度で洗浄布を駆
動モータ34により巻取軸31に巻き取る。
【0046】本発明では、圧胴5の回転中、前記押圧ロ
ーラ32を常時圧胴5の表面に押し当てた状態にするこ
とを特徴とする。このため洗浄布CLが爪部材22に対
し接触しても爪部材22上を滑らかに摺動するように構
成している。本出願人が実験したところ、押圧手段とし
て前述のような押圧ローラを使用して爪部材22と接触
する角度αを小さくして圧胴5を低速回転させれば、洗
浄布CLを爪部材22から退避させる必要がなく、洗浄
布CLが問題なく爪部材22上を通過することがわかっ
た。
【0047】すなわち洗浄布の材質や爪部材22の形状
により摺動性は変化するが、おおむね実験結果では、前
記角度αは少なくとも90度以下で、前記爪部材22に
穏やかな傾斜面27を形成した状態では圧胴5の回転速
度は15rpm以下、好ましくは10rpm以下であれ
ば洗浄布が滑らかに爪部材22上を通過した。特に押圧
ローラ32を弾性部材で構成し爪部材22への接触ショ
ックを軽減できれば、より好ましい。
【0048】図3は爪部材22に対する押圧ローラ32
の移動状況を示す図であり、この実施の形態では、押圧
ローラ32は符号a〜cに示す順に爪部材22上を乗り
越えて移動する。なお前記エアーシリンダー33のロッ
ド先端部35はストッパー部材36により所定以上押し
下げられないように構成しているため、図3の符号bで
示すように押圧ローラ32が胴溝23上にあっても、溝
内部にある爪軸24などに接触しない。
【0049】図6は押圧ローラ32に替えて、別の押圧
手段40を用いた例を示す図である。図に示すように押
圧手段40の圧胴5周面に対する角度αは90度未満で
あって、好ましくは20度から45度程度であり、前述
した特公平7−39175に示すように逆方向に鋭角で
あることは好ましくない。この押圧手段40についても
スポンジ、ゴムなどの可撓性部材で構成するのが好まし
い。
【0050】図7は、洗浄布CLを用いない圧胴洗浄装
置の例を示す図である。図に示す圧胴洗浄装置は、その
周面を親油性のウレタンなどからなる弾性体で構成した
洗浄ローラ41と、この洗浄ローラ41に対し当接可能
なブレード42と、ブレードで掻き取った汚れを回収す
る回収部43とを備え、洗浄液を供給した状態でエアー
シリンダー33により洗浄ローラ41を圧胴5に対し押
圧する。このとき洗浄ローラ41は圧胴5に対し異なる
周速で回転するように回転駆動手段を設けるのが好まし
い。これにより洗浄液で浮き上がらせたインキ汚れを洗
浄ローラに転写し、当該インキ汚れをブレード42で掻
き取るように作用することができる。
【0051】上記実施の形態でも、圧胴5を10rpm
以下の低速回転とすれば洗浄ローラ41を爪部材22に
対し退避させずに通過させることができる。この圧胴洗
浄装置では、前記洗浄ローラ41をゴミ吸着効果のある
弾性体で構成して圧胴表面上の紙粉・ゴミ取りローラと
して作用させることもできる。
【0052】
【発明の効果】本発明の圧胴洗浄装置では、洗浄布CL
または洗浄ローラ41を圧胴上に接触させたまま洗浄作
業を継続することができるため、爪部材に対し退避させ
る機構等が不要になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る圧胴洗浄装置を備えた印刷装置
の一例を示す概要図である。
【図2】圧胴上に設けた咥え手段および圧胴洗浄装置の
構成を示す概要図である。
【図3】圧胴洗浄装置の押圧ローラが咥え手段上を移動
する状態を示す概要図である。
【図4】爪部材の先端拡大図である。
【図5】圧胴洗浄装置に係るブロック図である。
【図6】押圧ローラに替えて別の押圧手段を用いた例を
示す概要図である。
【図7】洗浄布を用いない別の圧胴洗浄装置の例を示す
概要図である。
【符号の説明】
1 第1の版胴 2 第2の版胴 3 第1のブランケット胴 4 第2のブランケット胴 5 圧胴 17 シリンダー洗浄装置 18 制御装置 19 駆動モータ(胴の回転用) 20 咥え手段 21 台座 22 爪部材 30 巻出軸 31 巻取軸 32 押圧ローラ 33 エアーシリンダー 34 駆動モータ(巻取軸の回転用) 37 洗浄液供給パイプ 40 押圧手段 41 洗浄ローラ 42 ブレード 43 回収部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C250 EA48 EA49 EA50 FA11 FB02 FB03 FB07 FB10 FB12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その周面上に印刷用紙を挟持するための
    咥え手段を備える圧胴を洗浄する圧胴洗浄装置であっ
    て、 前記圧胴を回転させる回転駆動手段と、 前記圧胴表面に接触して胴表面に付着した汚れを拭き取
    るための洗浄部材と、 回転する圧胴表面に対して接離する方向に移動可能であ
    り、前記洗浄部材を圧 胴表面に押し当てるための押圧手段と、 前記押圧手段を圧胴表面に向かって付勢する付勢手段
    と、を備え、 前記押圧手段が前記圧胴表面に対し接触してなす角度が
    回転方向上流側を基準として90度未満であり、洗浄中
    は前記押圧手段を前記咥え手段に対し退避させないよう
    にしたことを特徴とする圧胴洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧手段によって前記洗浄部材を圧
    胴表面に押し当てる際には、前記回転駆動手段による圧
    胴の回転速度を10rpm以下にすることを特徴とする
    請求項1に記載の圧胴洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記咥え手段の爪先端部を前記圧胴表面
    から緩やかな傾斜面で形成することを特徴とする請求項
    1または2に記載の圧胴洗浄装置。
  4. 【請求項4】 その周面上に印刷用紙を挟持するための
    咥え手段を備える圧胴を洗浄する圧胴洗浄装置であっ
    て、 前記圧胴を回転させる回転駆動手段と、 その周面が弾性体からなり、前記圧胴表面に接触して胴
    表面の汚れを転写する洗浄ローラと、 前記洗浄ローラを圧胴表面に向かって付勢する付勢手段
    と、 前記洗浄ローラに当接して、洗浄ローラ表面に付着した
    汚れを掻き取るブレード手段と、を備え、 前記回転駆動手段による圧胴の回転速度を10rpm以
    下にして、洗浄中は前記洗浄ローラを前記咥え手段に対
    し退避させないようにしたことを特徴とする圧胴洗浄装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111716887B (zh) * 2020-06-15 2021-12-03 山东黑马印刷包装有限公司 一种印刷品多头打样机

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