JPH10151599A - テ−プ、とりわけ磁気テ−プの切断装置のためのカッタ−送り込み機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テ−プ状、帯状またはフィルム様の製品用の
切断機械のためのカッタ−送り込み機構を提供すること
である。 【解決手段】 円形のカッタ−４、５が、上部および下
部のシャフト２、３に固定され、且つカッタ−の送り込
みを決定するために相互に軸方向に位置をずらされ、上
部および下部シャフトの間の電気的絶縁が、送り込み中
のカッタ−の接触を検出し、これによって送り込み作業
を自動化することを可能にする。また、上部および下部
シャフトの速度の差に応じて送り込みを設定することが
出来るように、個々のカッタ−またはカッタ−ボックス
式カッタ−の送り込みを行なうことも可能である。この
ように、本機構は、あらゆるタイプの切断機械用として
使用することが出来、薄型の、未被覆または被覆済のポ
リマ−フィルムまたは金属フォイルを切断することが出
来る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一または複数の円
形カッタ−が上部シャフトおよび下部シャフトに回転可
能に固定されて配置され、且つシャフトの一方、すなわ
ち上部シャフトまたは下部シャフトの、一または複数の
円形カッタ−が、切断作業のために、他方の上部または
下部シャフトの相互に割り当てられた一または複数の円
形カッタ−との関連で送り込まれる、テ−プ切断装置の
ためのカッタ−送り込み機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】ドイツ特許出願公開第２６１９０８５号
公報は、円形のスプラングカッタ−（Ｓｐｒｕｎｇ ｃ
ｕｔｔｅｒ）による切断原理に基づいた、薄板の材料を
すり割りするための切断機構を公開しており、そこでは
上部および下部カッタ−シャフトが末端部に取り付けら
れ、且つカッタ−シャフトを他方のシャフトとの関連で
設定することが出来る設定手段が備えられ、設定作業は
切断機械から切り離された切断機構によって手動で行な
われる。上部および下部カッタ−の軸方向における設定
は、送り込みと呼ばれている。かくて、この公知の切断
機構の場合には、カッタ−の送り込みは、分解後に手動
でしか行なうことが出来ないが、これは、機械内で手動
の設定だけしか行なうことが出来ない他の公知の切断機
構の場合と同様である。

【０００３】ドイツ実用新案第９４１００６９号明細書
は、スリッティング機械の下部カッタ−の位置決め手段
を公開している。これは、切断幅に変更があるときに一
般に変化する切断位置を設定するために、個別のカッタ
−の間の距離を設定するために変位可能に固定された下
部カッタ−が位置をずらされるものである。個々のカッ
タ−の刃の実際の位置は、この場合にはレ−ザ−光学に
よって検出され、個々のカッタ−の刃の自動的な長手方
向の設定のためには、制御手段が備えられている。本発
明の意味におけるカッタ−送り込みは存在しない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、テ−
プ切断装置内で自動的にカッタ−を送り込むためのカッ
タ−送り込み機構を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】我々は、この課題が、本
発明により、一または複数の円形のカッタ−が上部シャ
フトおよび下部シャフトに回転可能に固定されて配置さ
れ、且つシャフトの一方、すなわち上部シャフトまたは
下部シャフトの、一または複数の円形カッタ−が、切断
作業のために他方の上部または下部シャフトの相互に割
り当てられた一または複数の円形カッタ−との関連で送
り込まれる、テ−プ切断装置のためのカッタ−送り込み
機構を用いて、他方のシャフトとの関連で、上部シャフ
トまたは下部シャフトのいずれか一方のシャフトの電気
的絶縁部と、送り込み作業中に、少なくとも二個の相互
に割り当てられた円形カッタ−の間の接触を検出するた
めの短絡検出手段とによって、達成されることを確かめ
た。

【０００６】その結果として、カッタ−の接触は、短絡
を形成することによって、わずかな費用で非常な精度を
もって、これを検出することが出来る。

【０００７】本発明による機構の実際的な形態において
は、一または複数の円形カッタ−を軸方向に位置をずら
すために一個のブッシュが備えられ、当該ブッシュが軸
方向に変位可能に上部および下部シャフトの支持フレ−
ムに配備され、且つその外周に絶縁層、とりわけセラミ
クス層を備えている。これは、他方のシャフトとの関連
で、一方のシャフト、すなわち上部シャフトまたは下部
シャフトの絶縁を、簡単な方法で実現することを可能に
する。

【０００８】本発明による機構の今一つの発展形態にお
いては、相互に割り当てられた円形カッタ−の記憶され
た初期直径に応じて、送り込み作動手段に対して信号の
形で放出することが出来るような、送り込み距離を表示
する制御手段を備えることが出来る。

【０００９】これは、完全に自動的な送り込み機構を提
供する。

【００１０】送り込み機構の今一つの発展形態では、送
り込み作動手段は、制御手段によって規定された直径に
依存する送り込み距離を設定するために、短絡検出手段
から短絡信号を受けることが出来る。

【００１１】これは、正確にして信頼出来るカッタ−の
送り出しを可能にする。

【００１２】更に当を得た開発例においては、上部およ
び下部シャフトカッタ−が、異なる速度で、すなわち所
定の速度の差の限界値で駆動される場合に、特定の時間
に設定されたカッタ−送り込み距離を、所定の量だけ変
化、とりわけ増加させることが出来る。これは、全体的
な切断作業の最適化を達成する。

【００１３】絶縁板がすべり継手内に備えられ、短絡検
出器および制御手段への接続線が、絶縁板のちょうど上
流およびちょうど下流に接続されれば好都合である。

【００１４】

【発明の実施の形態】実際の切断機構における本発明に
よる送り込み機構の実施例を、図面を参照しながら説明
すれば次の通りである。

【００１５】図１は、カッタ−シャフト２、３を、そし
てその結果としてカッタ−４、５を設定するために（部
分的にのみ図面に記載されている）切断機械から切り離
すことが出来る、切断機構の全体的な構造設計を示すも
のである。互いに横材６によって相対的に正確な位置に
保持され、且つフレ−ム７として表示される二つの末端
部には、下部カッタ−シャフト２および上部カッタ−シ
ャフト３が取り付けられている。

【００１６】下部カッタ−シャフト２は、軸方向に保持
されており、そして半径方向においては、ブッシュによ
り下部カッタ−シャフト２を設定するために軸受ブッシ
ュ内に軸方向に変位可能に配置されたころがり接触軸受
８ａに、バックラッシなしに保持されている。切断機構
の作動中は、ころがり接触軸受８ａと軸受ブッシュ９を
備えたブッシュ８は、互いに解放可能に接続されてい
る。また、下部カッタ−シャフト２は、半径方向にはバ
ックラッシなしに、そして軸方向には、例えばロングブ
ッシュ１１内に収容されたころがり接触軸受８ｂによっ
て、変位可能に案内することが出来る。

【００１７】軸受ブッシュ９およびロングブッシュ１１
は、切断機構の前面において開放されているフレ−ム７
の凹部に存在する（図２）。上部カッタ−シャフト３を
取り付けるためには、同様にころがり接触軸受が具備さ
れている。双方の軸受は、それぞれにブッシュ１８内に
保持されており（図１）、フレ−ム７の凹部に配置され
ている。

【００１８】二本のカッタ−シャフト２、３の間の距離
を設定し、その結果としてカッタ−４、５の間の距離を
設定するためには、送り込み作動手段２３のすべり継手
２１、２２が、ブッシュ１１の末端面に設けられてい
る。

【００１９】軸受８ｂおよびブッシュ１１の調整の固定
またはその保護は、固定ねじなどを用いないで、送り込
み作動手段２３によって行なわれる。これは、公知の機
構の欠点のひとつを取り除くものである。すなわち具体
的には、固定ねじまたはナットの固定が緩められたり或
いは締められたりしたときに、隣接するカッタ−への損
傷が生じたり、前に設定した位置が再びずらされたりす
る危険があるが、これが取り除かれるということであ
る。

【００２０】公知の切断装置によれば、冒頭に述べた円
形のスプラングカッタ−切断を基として作動する、下部
カッタ−４と上部カッタ−５との間の接触を確立するた
めには、すでに述べたとおり、下部カッタ−シャフト２
が、フレ−ム７の末端部の凹部の中に軸受ブッシュ９と
ブッシュ１１によって軸方向に変位可能に保持されてい
る。必要な変位は、例えばアクチュエ−タによって行な
われる。

【００２１】アクチュエ−タは、ねじを備えたスピンド
ル２９に対して平行に配置されているプリズム状のバ−
２８（正方形）から構成されている。このねじは、市販
の循環式ボ−ルねじ（図示されていない）のボ−ルを受
けるためのものである。循環式ボ−ルねじに、すなわち
カッタ−シャフトの軸方向に動くことが出来ないナット
に、はめ込まれているのはウオ−ム歯車であって、この
中にウオ−ム駆動歯車のウオ−ムが噛み込んでいる。さ
て、送り込み運動が行なわれるときには、対応する信号
ｂが制御手段２４から送り込み作動手段２３内の段付モ
−タ−に送られ、当該機構が回転し始め、その結果とし
てウオ−ムを回転し、これがウオ−ム歯車に作用し、こ
れが循環式ボ−ルねじのナットのボ−ルを動かし、その
結果として、循環式ボ−ルねじ２９の軸方向の運動を惹
き起こし、その結果、プリズム型のロッド２８およびこ
れに固定連結されたカッタ−シャフト２の運動を惹起す
る。思いがけない変位は、ウオ−ム歯車メカニズムの自
動ロックによって防止される。その行程は、段付モ−タ
−の段を数えることによってのみ、監視される。公知の
歯車メカニズムの変形が包含されているので、モ−タ−
の段階ごとの変位の行程も公知である。この通常設定値
（Ｄｅｆａｕｌｔ ｖａｌｕｅ）は、制御手段２４に記
憶されている。

【００２２】プリズム状のバ−２８としてのアクチュエ
−タは、それが始動されたときに、すべり継手２１、２
２が、ブッシュ１１に長手方向の変位運動を及ぼすよう
な形で、すべり継手２１、２２に接続されている。

【００２３】図１にブッシュ１１の表面を網状陰影で表
示し、図２に円周状の層１９で表示したように、ブッシ
ュの表面は、とりわけそれがフレ−ム７の金属に接触す
るようなことがあるときは、少なくとも１メグオ−ム
の、とりわけ１メグオ−ム以上の十分な抵抗値を持った
電気絶縁材料を具備していなければならない。加えて、
送り込み作動手段２３のアクチュエ−タには、同じく材
料中に最低以上の抵抗値を有し、出来ることなら適当な
プラスチックから成る絶縁板２０が備えられている。抵
抗の材料は、基本的には適当な塗装にすることが出来る
が、セラミクスの層、出来ればガラス・セラミクスまた
は酸化物セラミクスの層とすることも出来る。これは、
優れた絶縁効果に加えて、変位作動中の磨耗を軽減する
利点を持っている。二本のカッタ−シャフト２および３
が相互にそれぞれこのような絶縁を有することによっ
て、カッタ−シャフト２および３の金属部分が電気回路
を介して互いに接続されているとき（シャフト２上の接
点によって表示された軸受８ｂへのケ−ブル、および短
絡スイッチ２５によって示されたフレ−ム７へのケ−ブ
ル）は、一または複数の変位された下部カッタ−４と一
または複数の上部カッタ−５との接点が、驚くほど簡単
に正確に検出することが出来るのである。図２において
は、短絡スイッチ２５への接続線と、制御手段２４への
接続線は、図に示すように、ねじ３０、３１、換言すれ
ば絶縁板２０の上流および下流に接続することが出来
る。短絡スイッチ２５は、短絡検出手段に相当する。起
動信号ｘによって、ブッシュ１１の変位移動のための送
り込み作動手段２３にスイッチが入る。もし、短絡スイ
ッチ２５が閉じられると、制御手段２４が信号ａを受け
取り、手引きとなる送り込み距離制御信号ｂを発生し、
これが送り込み作動手段２３に供給されて、当該手段に
よって動作として実行される。自動送り込みの電気的零
位点検出は、零位点が更に正確に設定されているという
効果を達成する。

【００２４】この機能は次のようにして実現される。す
なわち、下部カッタ−を取り付けた軸受８ｂを保持する
ブッシュ１１のセラミクス塗装１９は、互いに二本のカ
ッタ−シャフト２、３の電気的絶縁を提供する。上部カ
ッタ−シャフト３上の上部カッタ−５は、上部カッタ−
５の金属性の接点によって上部カッタ−ホルダ−（スリ
−ブ）に接続されており、当該ホルダ−は、金属性の接
点によってシャフト３に電気的に接続され、後者は軸受
シェルのボ−ルを介して電気的に接続されており、且つ
また軸受シェル８ｂは、フレ−ム７に電気的に接続さ
れ、その結果、切断装置に接続されている。下部カッタ
−シャフト２は、一方においてカッタ−ボックスフレ−
ム７に関しては、セラミクス塗装によって電気的に絶縁
され、ねじ付ケ−ブルを伴なうセラミクス塗装されたブ
ッシュ１１の金属部分は、短絡検出器回路２５および分
離している機械制御手段２４に接続されており、そして
後者は切断装置の接地に接続されている。そこで、もし
送り込み作動手段２３の送り込み運動が始まるときは、
電気的絶縁による抵抗は極めて大きくなる（例えば１メ
グオ−ムまたはそれ以上。上記参照）。接点はない。第
一の上部および下部カッタ−５、４が接触するや否や、
接触は閉じられて、抵抗は実質的にゼロになる。この接
触によって、制御手段２４のカッタ−送り込みの短絡信
号ａによって、距離がゼロに再設定され、規定された送
り込み、例えば０．２ｍｍの送り込みを信号ｂによって
開始することが出来る。

【００２５】自動式カッタ−送り込みは、手動式送り込
みに対して幾つかの利点がある。まず第一に、自動式
は、切断絶縁内へのカッタ−の送り込みを可能にし、そ
の結果として、カッタ−ボックスの場合には、カッタ−
に損傷をもたらすこともあり得るようなカッタ−の接触
が行なわれる必要はないのである。加えるに、そしてこ
のことは本発明の意味においても非常に有利なことであ
るが、作業中であっても、換言すれば切断中であって
も、カッタ−を再調整する可能性があり、そして更にこ
の再調整は、例えばカッタ−４、５の磨耗により、再調
整が望ましい程度に二本のカッタ−シャフトの接触圧力
およびその結果としての速度割合が変化したときに、切
断装置の制御手段２４によって自動的に、そして手動の
「プロンプト」なしで、行なうことが出来るのである。
もちろん、これには、制御手段２４が、手動入力かまた
は自動デ−タ入力によって記憶されたカッタ−の初期直
径数値を有することを必要とする。

【００２６】加えるに、本発明による機構は、異なる上
部カッタ−直径のための送り込みを、異なる方法で自動
的に、これを設定する可能性を持っている。カッタ−の
硬質合金の腐食に対する処置は、現今では広範な直径範
囲、例えば外径において１２０ｍｍから９４ｍｍの間で
施されているので、カッタ−それ自体の利用可能なばね
動作範囲は、上部カッタ−の外径から環状拘束部の直径
までで計算して、係数２によって変化する。このこと
は、自動カッタ−送り込みは、機械の制御手段２４のた
めに、これに知られているカッタ−の直径をベ−スとし
て、最初に設定されるべき送り込みが、小型カッタ−の
場合には、例えば０．２ｍｍであるかどうか、また大型
のカッタ−の場合には、例えば０．３５ｍｍであるかど
うかを、問題の外径に応じて決定することを意味する。

【００２７】大型のカッタ−を使用することによって起
り得るカッタ−直径の増大は別として、切断装置を使用
するときに、自動式カッタ−送り込みにより、同じく最
適に実現することが出来る更なる利点がある。上部およ
び下部カッタ−の切断刃は相称なので（少なくとも上記
のカッタ−ボックスシステムの場合に）、各場合に一個
の上部および下部カッタ−の刃により切断したあとで、
下部カッタ−シャフトは元の送り込み方向とは反対方向
に、それぞれに他の、以前に使用されなかった上部およ
び下部カッタの刃が接する程度に変位することが出来
る。次いで送り込みが、使用された対の刃の場合のよう
に再び、しかし反対の方向に行なわれる。その結果とし
て、以前のすべてのシステムの場合に必要とされたカッ
タ−ボックスを分解することなしに、切断装置内で連続
して二度、カッタ−を使用することが出来る。これは、
機械の非稼働時間およびカッタ−の組立費用の双方を削
減する。一方から他方への変更は、制御手段２４および
送り込み作動手段２３によって、完全に自動的に行なう
ことが出来る。

【００２８】測定結果はカッタ−シャフト２、３の設定
に関するデ−タを提供するが、これは切断結果と比較す
ることが出来、その結果、例えばカッタ−シャフトの設
定は、統計的評価によって最適にすることが出来る。更
に、特定の変位の方向のために必要な力は、同時に接触
するに至る下部および上部カッタ−の数に依存するの
で、下部カッタ−シャフト２の変位行程は、下部および
上部カッタ−４、５の距離の寸法の精度またはカッタ−
の状態に関する情報を提供する。

【００２９】上部カッタ−シャフト３は、以前の通例の
方法で電動機によって駆動されるが、下部カッタ−シャ
フト２は、本発明による機構の場合には、市販の精密制
御歯車メカニズム２６によって駆動される。図１のギヤ
ホイ−ル２６は、所定の変形率を持っていて、上部カッ
タ−シャフト３によって下部カッタ−シャフト２を駆動
するために使用される。この精密制御歯車メカニズム２
６は、とりわけ再研磨後に上部カッタ−５の直径を変更
するときに重要な、カッタ−速度の正確な均衡を可能に
する。このカッタ−シャフト駆動装置の当を得た形状
は、切断品質および下部および上部カッタ−の耐用年数
に対して有利な効果を持っている。

【００３０】上部カッタ−シャフト３が駆動され、且つ
下部カッタ−シャフト２はカッタ−の接触によって随伴
運動を行なうことは言うまでもない。また、下部カッタ
−シャフト２を駆動して、上部カッタ−シャフト３をカ
ッタ−の接触によって「随伴運動」させることも容易に
可能である。但し、この場合には、上部カッタ−シャフ
ト３は、変位可能に設計されていなければならない。そ
れ故、シャフトの駆動は、異なるタイプの駆動によっ
て、例えば電子駆動制御によって、実施することも出来
る。

【００３１】それ故、もし下部カッタ−シャフトと上部
カッタ−シャフトとの間に速度の差が想定されるとき、
そしてこの速度の差に所定の限界値が存在するときは、
制御手段２４を利用することが有利である。この制御手
段には、カッタ−送り込み距離を同じく限界値まで増加
するためにこの情報を使用するために、手動または自動
で、例えば差異形成手段２７を介して、速度差が定期的
に入力される。差異形成手段２７は、図面的には、機能
ｃのラインを介して歯車メカニズム２６に合流されてい
る。これは、上部および下部カッタ−の速度の差との相
互作用で、力および摩擦の点で、カッタ−間の条件を最
適にすることを可能にする。

【００３２】本発明は、カッタ−ボックスの場合、すな
わち複数の平行なカッタ−を有するカッタ−シャフトの
場合に関して記述されてきた。それ故、同じ特徴に基づ
く個々のカッタ−の送り込みは、同様に可能であり且つ
有利である。

【００３３】上述の機構は、磁気フィルムのロ−ルを個
々の磁気テ−プに切断するために、コスト的にも効果的
に、成功裡に使用されてきた。

【００３４】本発明は、テ−プ状、帯状またはフィルム
様の製品用の切断機械のためのカッタ−送り込み機構に
関するものであり、円形のカッタ−が上部および下部の
シャフトに固定され、且つカッタ−の送り込みを固定す
るために相互に軸方向に位置をずらされ、上部および下
部シャフトの間の電気的絶縁が、送り込み中のカッタ−
の接触を検出し、これによって送り込み作業を自動化す
ることを可能にする。また、上部および下部シャフトの
速度の差に応じて送り込みを設定することが出来るよう
に、個々のカッタ−またはカッタ−ボックス式カッタ−
の送り込みを行なうことも可能である。本機構は、あら
ゆるタイプの切断機械用として使用することが出来、薄
型の、未被覆または被覆済のポリマ−フィルムまたは金
属フォイルを切断することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】切断機構の全体的な概観図である。

【図２】下部カッタ−シャフトの軸方向の変位のため
の、アクチュエ−タの断面図である。

【符号の説明】

１…テ−プ切断装置 ２…下部カッタ−シャフト ３…上部カッタ−シャフト ４…円形カッタ− ５…円形カッタ− ６…横木 ７…支持フレ−ム ８…ブッシュ ８ａ…接触軸受 ８ｂ…接触軸受、軸受シェル ９…軸受ブッシュ １１…ロングブッシュ １８…ブッシュ １９…絶縁部、セラミクス塗装 ２０…絶縁板 ２１…すべり継手 ２２…すべり継手 ２３…送り込み作動手段 ２４…制御手段 ２５…短絡検出手段、短絡スイッチ、短絡検出器回路 ２６…精密制御歯車メカニズム ２７…差異形成手段 ２８…プリズム状バ−、ロッド、アクチュエ−タ ２９…スピンドル ３０…ねじ ３１…ねじ ａ…短絡信号 ｂ…距離制御信号 ｃ…機能

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヘルムート、フーバー ドイツ、77740、バート、ペテルスタール −グリースバッハ、イム、レヒレ、１ (72)発明者 ヴァルター、キーンツ ドイツ、77866、ライナウ、ギーゼルバッ ハシュトラーセ、７ (72)発明者 ヨッヘン、ウングラウベ ドイツ、79341、ケンツィンゲン、クラウ ゼンヘーフェ、２

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一または複数の円形のカッタ−が上部シ
   ャフトおよび下部シャフトに回転可能に固定されて配置
   され、且つシャフトの一方、すなわち上部シャフト
   （３）または下部シャフト（２）の、一または複数の円
   形カッタ−（４、５）が、切断作業のために、他方の上
   部または下部シャフトの相互に割り当てられた一または
   複数の円形カッタ−との関連で送り込まれる、テ−プ切
   断装置（１）のためのカッタ−送り込み機構であって、
   当該機構が、他方のシャフト（３、２）との関連で、上
   部シャフト（３）または下部シャフト（２）のいずれか
   一方のシャフトの電気的絶縁部（１９）と、送り込み作
   業中に、少なくとも二個の相互に割り当てられた円形カ
   ッタ−（４、５）の間の接触を検出するための短絡検出
   手段（２５）とから構成されている機構。
2. 【請求項２】 一または複数の円形カッタ−（４）を軸
   方向に位置をずらすために一個のブッシュ（１１）が備
   えられ、当該ブッシュが軸方向に変位可能に上部および
   下部シャフト（３、２）の支持フレ−ム（７）に配備さ
   れ、且つその外周に絶縁層（１９）、とりわけセラミク
   ス層を備えている、請求項１に記載の機構。
3. 【請求項３】 送り込み作動手段（２３）が備えられ、
   当該送り込み作動手段（２３）とすべり継手（２１、２
   ２）との間に絶縁板（２０）が配置されており、また制
   御手段（２４）が備えられ、短絡検出手段（２５）とテ
   −プ切断装置（１）、および後者と制御手段（２４）と
   の間の接続線が、絶縁板（２０）の上流と下流に直接的
   に接続されている、請求項１または２に記載の機構。
4. 【請求項４】 上部および下部シャフト（３、２）の相
   互に割り当てられた円形カッタ−（４、５）の初期直径
   を記憶する制御手段（２４）が備えられ、且つそこから
   直径に依存する送り込み距離を引き出し、これが信号の
   形態で、且つまた短絡信号（ａ）の受領後に、送り込み
   作動手段（２３）へ放出される、請求項１、２または３
   のいずれか一つに記載の機構。
5. 【請求項５】 互いに他方のシャフトとの関連で、上部
   および下部シャフト（３、２）のカッタ−（５、４）の
   送り込み運動を開始した後で、送り込み作動手段（２
   ３）が、短絡検出手段（２５）から、直径に依存する送
   り込み距離を設定するための短絡信号（ａ）を受領す
   る、請求項４に記載の機構。
6. 【請求項６】 上部および下部シャフト（３、２）のカ
   ッタ−（５、４）が、異なる速度で駆動され、且つ所定
   の速度の差の限界値において、所定の時間に設定された
   カッタ−送り込み数値が、所定の量だけ変更され、とり
   わけ増加される、請求項１、および請求項２から５のい
   ずれか一つに記載の機構。