JPH10149585A - 光ディスク及び光ディスク原盤の製造方法 - Google Patents

光ディスク及び光ディスク原盤の製造方法

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JPH10149585A
JPH10149585A JP8308245A JP30824596A JPH10149585A JP H10149585 A JPH10149585 A JP H10149585A JP 8308245 A JP8308245 A JP 8308245A JP 30824596 A JP30824596 A JP 30824596A JP H10149585 A JPH10149585 A JP H10149585A
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optical disk
groove
optical
laser beam
pit
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JP8308245A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Takemoto
宏之 竹本
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グルーブとピットの双方が形成された光ディ
スクであって、ピット近傍におけるグルーブの変形が少
なくて済み、しかも、より高密度記録化を図ることが可
能な光ディスクを提供する。 【解決手段】 光ディスク原盤を作製するマスタリング
工程において、基板上に形成されたフォトレジスト層の
うち、ピットに対応する部分を第1のレーザ光によって
露光するとともに、ランドに対応する部分を第2のレー
ザ光によって露光する。そして、このようなマスタリン
グ工程を経て作製された光ディスク原盤を用いて、グル
ーブとピットのいずれか一方がランド面よりも凹で、他
方が凸とされた光ディスクを作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報信号の記録媒
体となる光ディスク、及び光ディスクの製造に用いられ
る光ディスク原盤の製造方法に関する。詳しくは、グル
ーブとピットのいずれか一方をランド面よりも凹、他方
を凸とすることにより、高記録密度化を可能とした新規
な光ディスク及び光ディスク原盤の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報信号の記録媒体となる光ディスクと
しては、光ピックアップをガイドをするための案内溝で
あるグルーブが形成されるとともに、隣接するグルーブ
の間の部分であるランドに情報信号を示すピットが形成
された、いわゆるランド記録の光ディスクが広く使用さ
れている。
【0003】このような光ディスクを作製する際は、先
ず、マスタリング工程によって光ディスク原盤を作製す
る。すなわち、先ず、ガラス基板上にフォトレジスト層
を形成し、当該フォトレジストに対して、所望するグル
ーブやピットに対応するようにレーザ光を照射して露光
し、現像処理を施す。その後、このようなレーザカッテ
ィングによってグルーブやピットに対応した凹凸が形成
されたフォトレジストを元にして、光ディスク原盤を作
製する。そして、光ディスクは、このように作製された
光ディスク原盤を元に作製される。
【0004】ところで、上述のランド記録に対応した光
ディスク原盤を作製する際は、通常、2つの独立したレ
ーザ光を所定の間隔となるように配してフォトレジスト
を露光する。すなわち、グルーブに対応した部分を第1
のレーザ光によって露光するとともに、第1のレーザ光
とは別の第2のレーザ光によってピットに対応した部分
を露光する。このように2つの独立したレーザ光によっ
てレーザカッティングを行うことにより、それぞれのレ
ーザ光のスポット径をグルーブやピットに応じて独立に
調整することが可能となり、高精度かつ安定的に所望の
形状を得ることができるようになる。
【0005】なお、このようなレーザカッティングに使
用されるレーザ光には、現状では、可視光領域の波長の
ものが使用されており、そのスポット径の調整は、通
常、アパーチャー又はビームエキスパンダ等を用いて実
効的な開口数NAを調整することによって行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクには、記録
密度の更なる増大が望まれている。そして、一般に、光
ディスクの高記録密度化を図るためには、記録トラック
間隔を狭めること、或いはトラック方向のデータ間隔、
すなわち記録データ密度を狭めることが必要とされる
が、このためには、グルーブの幅やピットの径を小さく
しなければならず、光ディスク原盤の作製に用いるレー
ザ光のスポット径を小さくする必要がある。
【0007】そして、レーザ光のスポット径は、レーザ
光の波長をλ、実効的な開口数をNAとすると、λ/N
Aで表されるので、レーザ光のスポット径を小さくする
には、レーザ光の波長λを小さくするか、開口数NAを
大きくする必要がある。しかし、開口数NAはすでに
0.9を越えるものを使用しており改善の余地が小さい
ので、レーザ光の波長λを小さくすることが望まれる。
【0008】しかしながら、光ディスク原盤の作製に用
いるレーザ光には、連続発振し、且つ十分にスポット径
を絞り込むことが可能な横単一モードのレーザ光が必要
であるが、現状では、このような条件を満足するもの
で、波長λが近紫外域よりも小さいものはない。このた
め、現状では、波長λを大幅に小さくすることはできな
い。更に、近紫外域のレーザ光を使用するには、近紫外
域の光に対して開口数NAが大きく、しかも空気中で使
用できるようなレンズが必要であるが、このようなレン
ズは未だ実用化されておらず、今後の開発を待たねばな
らない。しかも、波長λが小さくなり可視光領域外にな
ると、レーザ光が見えなくなるため、露光装置の保守や
調整が困難になるという問題も生じる。
【0009】このように、光ディスク原盤の作製に用い
るレーザ光の波長λを小さくすることは難しく、したが
って、そのスポット径を小さくすることは困難である。
このため、レーザ光の波長λを小さくすることなく、記
録密度の向上を図ることが可能な方法の開発が望まれて
いる。そこで、従来より、レーザ光の波長λを小さくす
ることなく、光ディスク上に形成されるパターンを微細
化する方法がいくつか提案されている。
【0010】例えば、特開平1−317241号公報に
おいて、フォトレジストの表面を露光前に現像液にさら
して、表面に難溶化層を形成し、これにより、フォトレ
ジストのγ特性を改善して、より微細なピットの形成を
可能とした方法が提案されている。しかしながら、この
方法では、更なる高密度化を実現しようとする場合、露
光現象に関わる温度や時間等についての条件管理が非常
に厳しくなるため、生産性が悪くなるという問題があ
る。
【0011】また、特開平6−302015号公報及び
特開平6−274944号公報において、レーザ光の光
路上に超解像マスクを配し、この超解像マスクを介して
ビームを集光することにより、フォトレジストに入射す
るレーザ光のスポット径の微少化を図る方法が提案され
ている。しかしながら、この方法では、露光用のメイン
ビームの他にサイドビームが発生する。このため、サイ
ドビームによる露光を防ぐために、光退色性膜によるマ
スクが必要となり、更には、このようなマスクを介する
必要があるために、光源として従来の数倍の光量を有す
るものが必要となる。しかも、この方法は、プロセスが
複雑になるという問題や、グルーブとピットの双方を有
するフォーマットの露光には適さない等の問題も有して
いる。
【0012】このように、光ディスク上に形成されるパ
ターンを微細化する方法がいくつか提案されているが、
これらの方法は多くの問題点を抱えており、実用化には
至っていないのが現状である。そこで、光ディスク上に
形成されるパターンを微細化して、更なる高記録密度化
を図ることが可能な、より実用的な方法が望まれてい
る。
【0013】また、グルーブとピットの双方が形成され
るランド記録では、グルーブを形成するためのレーザ光
がピット近傍において相互干渉を起こすために、ピット
近傍においてグルーブが変形しやすいという問題もあ
る。これを避ける方法としては、例えば、特開平2−7
3539号公報において、ピット近傍においてグルーブ
を取り除く方法が提案されている。しかし、この方法で
は、ピット近傍におけるグルーブの変形は抑制される一
方、成形工程においてピットの離形性が劣化するという
問題が発生する。また、ピット近傍においてグルーブが
欠落するため、トラッキングエラー信号やトラックカウ
ント信号等の乱れが助長されやすく、トラッキング動作
やシーク動作が不安定になるという問題もある。
【0014】本発明は、以上のような従来の実情に鑑み
て提案されたものであり、グルーブとピットの双方が形
成された光ディスクであって、ピット近傍におけるグル
ーブの変形が少なくて済み、しかも、より高密度記録化
を図ることが可能な光ディスクを提供すること、並び
に、そのような光ディスクの作製に使用される光ディス
ク原盤の製造方法を提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに完成された本発明に係る光ディスクは、グルーブと
ピットを有する光ディスクであって、グルーブとピット
のいずれか一方がランド面よりも凹で、他方が凸とされ
ていることを特徴とするものである。
【0016】この光ディスクでは、グルーブとピットの
いずれか一方がランド面よりも凹で、他方が凸とされて
いるので、光ディスク原盤を作製する際に、ランドに対
応する部分をレーザ光によって露光するとともに、ピッ
トに対応する部分をレーザ光によって露光すればよい。
すなわち、グルーブに対応する部分を露光するのではな
く、グルーブに対応する部分を未露光部分として残せば
よい。したがって、この光ディスクでは、グルーブの幅
をレーザ光のスポット径よりも小さくすることができ
る。
【0017】また、本発明に係る光ディスク原盤の製造
方法は、光ディスク原盤を作製するマスタリング工程に
おいて、基板上にフォトレジスト層を形成し、このフォ
トレジスト層のうち、ピットに対応する部分を第1のレ
ーザ光と第2のレーザ光とを重ね合わせて露光するとと
もに、ランドに対応する部分を第2のレーザ光によって
露光することを特徴とするものである。
【0018】この光ディスク原盤の製造方法では、未露
光部分をグルーブとするので、グルーブの幅をレーザ光
のスポット径よりも小さくすることができる。
【0019】なお、上記光ディスク原盤の製造方法で
は、第1のレーザ光と第2のレーザ光を略同一光軸上に
配し、第1のレーザ光による露光と、第2のレーザ光に
よる露光を同時に行うことが好ましい。また、第2のレ
ーザ光のスポット径は、ランド幅に相当するようにする
ことが好ましい。また、第1のレーザ光による露光量
と、第2のレーザ光による露光量との和は、ピットに対
応する部分の露光量とすることが好ましい。また、フォ
トレジスト層は、露光閾値が上記第2のレーザ光の光強
度よりも大きい第1のフォトレジスト層と、露光閾値が
上記第2のレーザ光の光強度以下の第2のフォトレジス
ト層とを積層して形成することが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の例に限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能
であることは言うまでもない。
【0021】本発明に係る光ディスクは、グルーブとピ
ットが形成された光ディスクであって、グルーブとピッ
トのいずれか一方がランド面よりも凹で、他方が凸であ
ることを特徴とするものである。
【0022】このような光ディスクの一例として、図1
に、グルーブ1がランド面2よりも凸とされ、ピット3
がランド面2よりも凹とされた光ディスクを示すととも
に、図2に、グルーブ1がランド面2よりも凹とされ、
ピット3がランド面2よりも凸とされた光ディスクを示
す。また、比較のために、図3に、グルーブ1及びピッ
ト3の双方がランド面2よりも凸とされた従来の光ディ
スクを示すとともに、図4に、グルーブ1とピット3の
双方がランド面2よりも凹とされた従来の光ディスクを
示す。なお、図1乃至図4は、ディスク基板部分の断面
を拡大して模式的に示しており、実際の光ディスクで
は、このようなディスク基板上に必要に応じて記録再生
用の薄膜や保護膜等が形成される。
【0023】従来の光ディスクでは、図3に示すよう
に、グルーブ1に対応する部分と、ピット3に対応する
部分とが、共にランド面2よりも凸であるか、或いは、
図4に示すように、グルーブ1に対応する部分と、ピッ
ト3に対応する部分とが、共にランド面2よりも凹であ
る。そして、これらの光ディスクの元となる光ディスク
原盤を作製する際は、グルーブ1に対応する部分と、ピ
ット3に対応する部分とが二つのレーザ光で独立に露光
される。そして、このような従来の光ディスクでは、グ
ルーブ1やピット3の幅が、レーザカッティング用のレ
ーザ光のスポット径に対応するため、グルーブ1やピッ
ト3を狭くするには、レーザ光のスポット径を小さくす
る必要がある。しかしながら、レーザ光のスポット径を
小さくすることは、上述したように非常に困難であり、
このため、従来の光ディスクでは高記録密度化が困難で
あった。
【0024】これに対して、図1及び図2に示すよう
に、本発明を適用した光ディスクでは、グルーブ1とピ
ット3のいずれか一方がランド面2よりも凹で、他方が
凸とされている。したがって、これらの光ディスクの元
となる光ディスク原盤を作製する際は、後述するよう
に、ランドに対応する部分をレーザ光によって露光する
とともに、ピット3に対応する部分をレーザ光によって
露光すればよい。すなわち、グルーブ1に対応する部分
を露光するのではなく、グルーブ1に対応する部分を未
露光部分として残せばよい。したがって、図1及び図2
に示した光ディスクでは、グルーブ1の幅をレーザ光の
スポット径よりも小さくすることができ、高記録密度化
を図ることができる。
【0025】つぎに、以上のような本発明を適用した光
ディスクの元となる光ディスク原盤を、本発明を適用し
て製造する方法について、具体的に説明する。
【0026】本発明を適用して光ディスク原盤を作製す
る際は、先ず、図5に示すように、十分に精度良く研磨
されたガラス基板10上に、露光閾値が異なるポジ型の
フォトレジストを2層形成する。すなわち、図5に示す
ように、ガラス基板10上に第1のフォトレジスト層1
1を形成するとともに、第1のフォトレジスト層11上
に第2のフォトレジスト層12を形成する。ここで、第
1のフォトレジスト層11は、その膜厚t1が所望する
ピットの深さとなるように形成し、第2のフォトレジス
ト層12は、その膜厚t2が所望するグルーブの深さと
なるように形成する。なお、フォトレジスト層12の膜
厚t2は、グルーブの深さと同じでなくても、所望する
グルーブの深さ以上であればよい。また、第1のフォト
レジスト層11には、第2のフォトレジスト層12より
も、露光閾値が大きいものを使用する。
【0027】次に、図6に示すように、以上のように形
成されたフォトレジスト層11,12に、同一光軸上に
配された第1のレーザ光L1と第2のレーザ光L2を照
射し、レーザカッティングを行う。ここで、第1のレー
ザ光L1は、ピットを形成するためのものであり、ピッ
トに対応する部分に照射され、ピットに対応する部分を
露光する。一方、第2のレーザ光L2は、グルーブを形
成するためのものであり、グルーブ以外の領域、すなわ
ちランドに対応する部分に照射され、ランドに対応する
部分を露光する。すなわち、第1のレーザ光L1のスポ
ット径は、ピットの幅に対応するように設定しておき、
第2のレーザ光L2のスポット径は、ランドの幅に対応
するように設定しておく。また、第1のレーザ光L1の
光強度をPp、第2のレーザ光L2の光強度をPg、第
1のフォトレジスト層11の露光閾値をP1、第2のフ
ォトレジスト層12の露光閾値をP2したとき、これら
は、下記式(1)及び(2)を満たすように設定してお
く。
【0028】P2≦Pg≦P1 ・・・(1) P1≦Pg+Pp ・・・(2) すなわち、第1のレーザ光L1と第2のレーザ光L2と
が重なっている部分だけが、第1のフォトレジスト層1
1まで露光され、第2のレーザ光L2だけが照射されて
いる部分は、第2のフォトレジスト層12だけが露光さ
れるように、第1のレーザ光L1の光強度Ppと、第2
のレーザ光L2の光強度Pgと、第1のフォトレジスト
層11の露光閾値P1と、第2のフォトレジスト層12
の露光閾値P2とを設定しておく。
【0029】そして、図6に示すように、ピットに対応
する部分13については、光強度がPpの第1のレーザ
光L1と、光強度がPgの第2のレーザ光L2とを重ね
て照射し、第1のフォトレジスト層11と第2のフォト
レジスト層12の両方を露光し、ランドに対応する部分
14については、光強度がPgの第2のレーザ光L2だ
けを照射し、第2のフォトレジスト層12だけを露光す
る。
【0030】次に、以上のようにレーザカッティングが
なされたフォトレジスト層11,12に対して現像処理
を行う。ここで、現像処理は、先ず、図7に示すよう
に、第2のフォトレジスト層12に対して現像処理を行
う。これにより、第2のフォトレジスト層12のうち、
ランドに対応する部分14が除去され、ランドに対応す
る部分14と、ランドに対応する部分14との間に、グ
ルーブに対応した凸部15が形成される。その後、図8
に示すように、第1のフォトレジスト層11に対して現
像処理を行う。これにより、第1のフォトレジスト層1
1のうち、ピットに対応する部分13が除去され、ラン
ドに対応する部分の中に、ピットに対応した凹部16が
形成される。
【0031】なお、以上のように、フォトレジスト層1
1,12にグルーブやピットに対応した凹凸を形成する
工程は、一般にマスタリング工程と呼ばれる。そして、
以上のようなマスタリング工程以降については、従来公
知の方法と同様の工程を経て、光ディスク原盤が作製さ
れる。
【0032】すなわち、以上のようにフォトレジスト層
11,12にグルーブに対応した凸部15や、ピットに
対応した凹部16を形成した後は、先ず、図9に示すよ
うに、フォトレジスト層11,12上に銀又はニッケル
等からなる導電性薄膜を形成した上で電鋳処理を施し、
ニッケル等からなる光ディスク原盤17をフォトレジス
ト層11,12上に形成する。その後、図10に示すよ
うに、光ディスク原盤17をフォトレジスト層11,1
2から剥離する。これにより、グルーブとピットのいず
れか一方がランド面よりも凹で、他方が凸とされた光デ
ィスクの元となる光ディスク原盤17が完成する。
【0033】その後、必要に応じて、図11に示すよう
に、光ディスク原盤17から複製18を作製したり、ま
た、その複製18から更に複製を作製する。そして、そ
れらの複製を元にして、図1又は図2に示したような光
ディスクを作製する。
【0034】以上のような光ディスク原盤の製造方法で
は、レーザカッティング時に露光されなかった部分がグ
ルーブに対応する部分となるため、所望するトラックピ
ッチが、第2のレーザ光L2のスポット径よりも大きい
ならば、スポット径よりも細いグルーブを形成すること
が可能となる。例えば、トラックピッチが0.8μmの
場合、第2のレーザ光L2のスポット径を0.6μmと
すれば、0.2μm幅のグルーブを形成することができ
る。このように、本発明を適用することにより、レーザ
カッティングに使用するレーザ光のスポット径を小さく
しなくても、グルーブの幅を大幅に狭くすることが可能
となり、記録密度を大幅に向上することができる。
【0035】このように、本発明を適用することによ
り、レーザカッティング用のレーザ光の波長λを小さく
したり、レーザカッティング用のレーザ光を集光する対
物レンズの開口数NAを大きくしたりするようなことな
く、より細いグルーブを形成することが可能となる。し
たがって、既存の露光装置に大規模な改造を施すことな
く、より細いグルーブを形成して、記録密度を増大する
ことが可能となる。
【0036】また、グルーブとピットを2つのレーザ光
で直接描画する従来の方法では、トラックピッチが挟ま
ってくると、グルーブに対応する部分に照射されるレー
ザ光と、ピットに対応する部分に照射されるレーザ光と
が干渉してしまうため、特にピット近傍において、グル
ーブが変形しやすかった。これに対して、上述の例で
は、このような干渉を積極的に利用しており、2つのレ
ーザ光L1,L2が干渉する部分がピットに対応する凹
部16となるように露光し、未露光部分がグルーブに対
応する凸部15となるようにしている。したがって、第
1のレーザ光L1と第2のレーザ光L2の干渉によって
グルーブの形状が変形するようなことはなく、所望する
グルーブを精度良く形成することができる。
【0037】つぎに、以上のような光ディスク原盤の製
造方法に使用される露光装置の一構成例を、図12を参
照して説明する。
【0038】この露光装置は、ガラス基板10上に形成
されたフォトレジスト層11,12を露光するための露
光装置であり、露光用のレーザ光を出射するレーザ光源
21と、パワー制御用の第1の光学変調素子22と、p
偏光を透過しs偏光を反射する第1のビームスプリッタ
23とを備えている。また、第1のビームスプリッタ2
3によって反射された第1のレーザ光(s偏光)L1の
光軸上には、第1のレンズ24と、第2の光学変調素子
25と、第2のレンズ26と、第2のビームスプリッタ
27と、第1のミラー28と、第3のビームスプリッタ
29と、第3のレンズ30と、第2のミラー31と、対
物レンズ32とが順次配されている。更に、第1のビー
ムスプリッタ23を透過したレーザ光(p偏光)L2の
光軸上には、第4のビームスプリッタ33が配されてお
り、この第4のビームスプリッタ33によって反射され
た第2のレーザ光L2の光軸上には、第4のレンズ34
と、第3の光学変調素子35と、第5のレンズ36と、
第5のビームスプリッタ37とが、第5のビームスプリ
ッタ37によって反射されたレーザ光L2が第3のビー
ムスプリッタ29に入射するように、順次配されてい
る。
【0039】この露光装置において、レーザ光源21か
ら出射されたレーザ光L0は、第1の光学変調素子22
に入射し、この第1の光学変調素子22によって所定の
パワーとされる。そして、第1の光学変調素子22によ
って所定のパワーとされたレーザ光L0は、第1のビー
ムスプリッタ23に入射し、第1のビームスプリッタ2
3によって反射される第1のレーザ光L1と、第1のビ
ームスプリッタ23を透過する第2のレーザ光L2とに
分離される。ここで、第1のビームスプリッタ23によ
って反射された第1のレーザ光L1は、ピットに対応す
る部分を露光することとなり、第1のビームスプリッタ
23を透過した第2のレーザ光L2は、ランドに対応す
る部分を露光することとなる。
【0040】第1のビームスプリッタ23によって反射
された第1のレーザ光L1は、第1のレンズ24によっ
て所定のスポット径とされた上で、第2の光学変調素子
25に入射する。この第2の光学変調素子25は、フォ
ーマッタ38に接続されており、フォーマッタ38から
の信号に応じて、光ディスクに形成するピットに対応す
るように第1のレーザ光L1を変調する。
【0041】第2の光学変調素子25によって変調され
た第1のレーザ光L1は、第2のレンズ26によって所
定のスポット径とされた上で第2のビームスプリッタ2
7に入射し、第2のビームスプリッタ27によって反射
された第1のレーザ光L1は、第1のミラー28によっ
て反射された上で、第3のビームスプリッタ29に入射
する。
【0042】そして、第1のレーザ光L1は、第3のビ
ームスプリッタ29によって反射された後、第3のレン
ズ30によって所定のスポット径とされた上で第2のミ
ラー31によって反射されて対物レンズ32に入射す
る。そして、対物レンズ32に入射した第1のレーザ光
L1は、対物レンズ32によって集光された上で、上述
したように、ガラス基板10上に形成されたフォトレジ
スト層11,12に入射し、ピットに対応する部分13
を露光する。
【0043】一方、第1のビームスプリッタ23を透過
した第2のレーザ光L2は、第4のビームスプリッタ3
3によって反射された後、第4のレンズ34によって所
定のスポット径とされた上で、第3の光学変調素子35
に入射する。この第3の光学変調素子35は、第2の光
学変調素子25と同様に、フォーマッタ38に接続され
ており、フォーマッタ38からの信号に応じて、光ディ
スクに形成するランドに対応するように第2のレーザ光
L2を変調する。
【0044】第3の光学変調素子35によって変調され
た第2のレーザ光L2は、第5のレンズ36によって所
定のスポット径とされた上で第5のビームスプリッタ3
7に入射し、第5のビームスプリッタ37によって反射
された第2のレーザ光L2は、第3のビームスプリッタ
29に入射する。
【0045】そして、第2のレーザ光L2は、第3のビ
ームスプリッタ29を透過し、第1のレーザ光L1と同
一の光軸となり、その後、第1のレーザ光L1と同様
に、第3のレンズ30によって所定のスポット径とされ
た上で第2のミラー31によって反射されて対物レンズ
32に入射する。そして、対物レンズ32に入射した第
2のレーザ光L2は、対物レンズ32によって集光され
た上で、上述したように、ガラス基板10上に形成され
たフォトレジスト層11,12に入射し、ランドに対応
する部分14を露光する。
【0046】このときランドに対応する部分14を露光
する第2のレーザ光L2のスポット径Sは、所望するラ
ンドの幅に対応するように設定しておく。換言すれば、
第2のレーザ光L2のスポット径Sは、所望するグルー
ブの幅をWgとし、所望するトラックピッチをTpとし
たとき、下記式(3)にように設定しておく。
【0047】S=Tp−Wg ・・・(3) なお、上記露光装置では、第4のビームスプリッタ33
を透過してきた光を検出する検出器を設けておき、当該
検出器によって検出された光強度に基づいて、第1の光
学変調素子22によるパワー制御にフィードバックをか
けるようにする。また、第2のビームスプリッタ27を
透過してきた光を検出する検出器を設けておき、当該検
出器によって検出された光強度に基づいて、第2の光学
変調素子25による変調にフィードバックをかけるよう
にする。また、第5のビームスプリッタ37を透過して
きた光を検出する検出器を設けておき、当該検出器によ
って検出された光強度に基づいて、第3の光学変調素子
35による変調にフィードバックをかけるようにする。
以上のように、第1の光学変調素子22、第2の光学変
調素子25及び第3の光学変調素子35に対してフィー
ドバックをかけることにより、第1のレーザ光L1及び
第2のレーザ光L2の強度変動を抑えることができる。
【0048】なお、本発明は、グルーブとピットが形成
された光ディスク、及びそのような光ディスクの製造に
使用される光ディスク原盤の製造方法に対して広く適用
可能である。具体的には、本発明の適用の対象となる光
ディスクは、例えば、予めピットによって情報信号が書
き込まれた領域である再生専用領域だけを備えた再生専
用光ディスクや、情報信号の書き込みが可能な領域であ
る記録領域を備えた光ディスクや、予めピットによって
情報信号が書き込まれた領域である再生専用領域と、情
報信号の書き込みが可能な領域である記録領域との両方
を備えた光ディスク等である。
【0049】これらの光ディスクにおいて、再生専用領
域は、例えば、図13に示すように、ポリカーボネート
(PC)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、
ポリ塩化ビニール(PVC)又はガラス等からなる基板
41の上に、Al、Ag、Au、Cu、Ti、Ni等の
金属又はそれらの合金等からなる反射膜42が形成さ
れ、更に、反射膜42の上に紫外線硬化樹脂等からなる
保護膜43が形成されてなる。
【0050】また、記録領域は、当該光ディスクがいわ
ゆる光磁気ディスクの場合には、例えば、図14に示す
ように、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメタア
クリレート(PMMA)、ポリ塩化ビニール(PVC)
又はガラス等からなる基板51の上に、光磁気記録層5
2が形成され、更に、光磁気記録層52の上に紫外線硬
化樹脂等からなる保護膜53が形成されてなる。ここ
で、光磁気記録層52は、例えば、SiN、SiO、Z
nS等からなる第1の誘電体薄膜52aと、TbFeC
o、GdFeCo、GdTbFeCo、DyFeCo等
からなる稀土類−遷移金属合金薄膜52bと、SiN、
SiO、ZnS等からなる第2の誘電体薄膜52cと、
Al、Ag、Au、Cu、Ti、Ni等の金属又はそれ
らの合金等からなる反射膜52dとを順次積層した4層
構造の積層膜が好適である。
【0051】また、記録領域は、当該光ディスクがいわ
ゆる相変化型光ディスクの場合には、例えば、図15に
示すように、ポリカーボネート(PC)、ポリメチルメ
タアクリレート(PMMA)、ポリ塩化ビニール(PV
C)又はガラス等からなる基板61の上に、相変化型記
録層62が形成され、更に、相変化型記録層62の上に
紫外線硬化樹脂等からなる保護膜63が形成されてな
る。ここで、相変化型記録層62は、例えば、ZnS、
SiO2、SiN又はそれらの合金等からなる第1の誘
電体薄膜62aと、Ge、Sb、Se、Bi、Teのい
ずれかを含む2又は3元のカルコゲン金属合金薄膜62
bと、ZnS、SiO2、SiN又はそれらの合金等か
らなる第2の誘電体薄膜62cと、Al、Ag、Au、
Cu、Ti、Ni等の金属又はそれらの合金等からなる
反射膜62dとを順次積層した4層構造の積層膜が好適
である。
【0052】なお、本発明では、グルーブとピットのい
ずれか一方をランド面よりも凹で、他方を凸としている
が、記録再生時における光学的な特性は、グルーブとピ
ットの両方が凹又は凸とされた従来の光ディスクと同様
である。したがって、本発明を適用した光ディスクは、
従来の光ディスクと互換性を持たせることができる。す
なわち、本発明を適用した光ディスクにおいても、例え
ば、現行のISO規格に準拠した光ディスク、具体的に
はディスク径が90mmや130mmとされた既存の光
磁気ディスク等と、互換性を持たせることができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、グルーブの幅をより狭くすることが可能とな
るので、光ディスクの記録密度を大幅に増大することが
可能となる。
【0054】また、本発明によれば、ピット近傍におけ
るグルーブの変形を抑えることができるので、トラッキ
ングエラー信号やトラックカウント信号の乱れを少なく
することができ、トラッキング動作やシーク動作を安定
なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスクの一例を示す要部
断面図である。
【図2】本発明を適用した光ディスクの他の例を示す要
部断面図である。
【図3】従来の光ディスクの一例を示す要部断面図であ
る。
【図4】従来の光ディスクの他の例を示す要部断面図で
ある。
【図5】光ディスク原盤の製造工程を示す図であり、ガ
ラス基板上にフォトレジスト層を形成した状態を示す図
である。
【図6】光ディスク原盤の製造工程を示す図であり、フ
ォトレジストをレーザ光によって露光する様子を示す図
である。
【図7】光ディスク原盤の製造工程を示す図であり、第
2のフォトレジスト層に対して現像処理を施した状態を
示す図である。
【図8】光ディスク原盤の製造工程を示す図であり、第
1のフォトレジスト層に対して現像処理を施した状態を
示す図である。
【図9】光ディスク原盤の製造工程を示す図であり、フ
ォトレジスト上に光ディスク原盤を形成した状態を示す
図である。
【図10】光ディスク原盤の製造工程を示す図であり、
光ディスク原盤をフォトレジストから剥離する様子を示
す図である。
【図11】光ディスク原盤の製造工程を示す図であり、
光ディスク原盤の複製を作製する様子を示す図である。
【図12】露光装置の一構成例を示す図である。
【図13】光ディスクの再生専用領域の一例を示す要部
断面図である。
【図14】光磁気ディスクの記録領域の一例を示す要部
断面図である。
【図15】相変化型光ディスクの記録領域の一例を示す
要部断面図である。
【符号の説明】
1 グルーブ、 2 ランド面、 3 ピット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルーブとピットを有する光ディスクに
    おいて、 グルーブとピットのいずれか一方がランド面よりも凹
    で、他方が凸とされていることを特徴とする光ディス
    ク。
  2. 【請求項2】 光ディスク原盤を作製するマスタリング
    工程において、 基板上にフォトレジスト層を形成し、 上記フォトレジスト層のうち、ピットに対応する部分を
    第1のレーザ光と第2のレーザ光とを重ね合わせて露光
    するとともに、ランドに対応する部分を第2のレーザ光
    によって露光することを特徴とする光ディスク原盤の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 上記第1のレーザ光と上記第2のレーザ
    光を略同一光軸上に配し、第1のレーザ光による露光
    と、第2のレーザ光による露光を同時に行うことを特徴
    とする請求項2記載の光ディスク原盤の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記第2のレーザ光のスポット径が、ラ
    ンド幅に相当していることを特徴とする請求項2記載の
    光ディスク原盤の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記第1のレーザ光による露光量と、上
    記第2のレーザ光による露光量との和が、ピットに対応
    する部分の露光量とされることを特徴とする請求項2記
    載の光ディスク原盤の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記フォトレジスト層を、露光閾値が上
    記第2のレーザ光の光強度よりも大きい第1のフォトレ
    ジスト層と、露光閾値が上記第2のレーザ光の光強度以
    下の第2のフォトレジスト層とを積層して形成すること
    を特徴とする請求項2記載の光ディスク原盤の製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2110814A1 (en) 2008-04-18 2009-10-21 Fujifilm Corporation Manufacturing method for a stamper and manufacturing method for an optical information recording medium using the stamper

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