JPH10148977A - 自動原稿供給装置 - Google Patents

自動原稿供給装置

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Publication number
JPH10148977A
JPH10148977A JP30952396A JP30952396A JPH10148977A JP H10148977 A JPH10148977 A JP H10148977A JP 30952396 A JP30952396 A JP 30952396A JP 30952396 A JP30952396 A JP 30952396A JP H10148977 A JPH10148977 A JP H10148977A
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JP
Japan
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document
original
belt
forward feed
supply position
Prior art date
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Pending
Application number
JP30952396A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kobayashi
宏至 小林
Jiyun Kusakabe
盾 日下部
Toru Nibu
亨 丹生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
Priority to JP30952396A priority Critical patent/JPH10148977A/ja
Publication of JPH10148977A publication Critical patent/JPH10148977A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】原稿を供給位置にスムーズにセットできる自動
原稿供給装置を提供する。 【解決手段】原稿セット板21上には初期位置100 および
供給位置101 が設定されている。初期位置100 と供給位
置101 との間には前送りベルト23が設けられ、この前送
りベルト23の近傍には、プリセットSW24およびセット
SW25が初期位置100 および供給位置101 にそれぞれ関
連して設けられている。初期位置100 に原稿が置かれる
と、プリセットSW24がオンされ、これに応答して前送
りベルト23の回転が開始される。これに伴って原稿が供
給位置101 に向けて搬送され、セットSW25がオンされ
てから所定時間が経過したタイミングで前送りベルト23
の回転が停止される。これにより、原稿が供給位置101
に自動的にセットされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機などの画
像形成装置に適用される自動原稿供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複写機などに適用され、原稿
セット板上の供給位置にセットされた原稿を所定の複写
位置に自動的に供給するようにした自動原稿供給装置が
知られている。この種の自動原稿供給装置には、一般
に、前送り機構、分離機構および給紙機構が備えられて
いる(たとえば特開平6−273992号公報参照)。
【0003】前送り機構は、供給位置に関連して設けら
れており、給紙カバー内に隠れるようにして原稿セット
板に設けられた前送りローラおよび前送りローラの上方
に設けられた加圧板を含む。原稿をセットするときに
は、原稿を前送りローラと加圧板との間のスペースに挿
入する。複写の開始が指示されると、前送り機構では、
加圧板が下降され、供給位置にセットされた原稿が前送
りローラに押圧される。この状態において前送りローラ
が駆動され、原稿が下方から順に分離機構に供給され
る。分離機構では供給される原稿が1枚ずつ分離され、
この分離された原稿が給紙機構によって複写位置に供給
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の自動原稿供給装
置では、原稿をセットするときには原稿先端を給紙カバ
ー内の前送りローラと加圧板との間のスペースに挿入す
る必要があるが、このスペースは通常狭く、原稿先端が
前送りローラに引っかかりやすかった。そのため、原稿
をスムーズにセットすることが容易ではなかった。この
ことは、薄くて腰の弱い原稿をセットするときに特に顕
著であった。
【0005】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、原稿を供給位置にスムーズにセットでき
る自動原稿供給装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、初期位置および供給位置がそ
れぞれ設定された原稿セット板と、上記初期位置にセッ
トされる原稿を供給位置に向けて搬送するための前送り
手段と、上記初期位置に原稿がセットされたことを検知
するためのプリセット検知手段と、上記供給位置に原稿
がセットされたことを検知するためのセット検知手段
と、上記プリセット検知手段において原稿が初期位置に
セットされたと検知されたことに応答して、上記前送り
手段を駆動させる駆動開始手段と、前送り手段が駆動さ
れている場合に、上記セット検知手段で原稿が供給位置
にセットされたと検知されたことに応答して、前送り手
段の駆動を停止させるための駆動停止手段とを含むこと
を特徴とする自動原稿供給装置である。
【0007】この発明では、初期位置に原稿がセットさ
れたことが検知されると、原稿が供給位置にセットされ
たと検知されるまで前送り手段が駆動されるから、初期
位置にセットされた原稿を供給位置に自動的にセットす
ることができる。したがって、ユーザは、原稿を供給位
置にセットする場合、狭いスペースに原稿先端を挿入す
るという動作をする必要はなく、単に初期位置に置くだ
けでよい。したがって、原稿先端が引っ掛かるというこ
とがないから、原稿を供給位置にスムーズにセットでき
る。
【0008】請求項2記載の発明は、上記前送り手段
は、上記原稿セット板の上面に露出したベルトを含むも
のであることを特徴とする請求項1記載の自動原稿供給
装置である。この発明によれば、前送り手段は原稿セッ
ト板の上面に露出したベルトを含むから、ローラを用い
る場合に比べて原稿の前送り手段との接触面積が大き
い。したがって、原稿が多量でも、十分な搬送力を確保
できる。
【0009】請求項3記載の発明は、上記プリセット検
知手段において原稿が初期位置にセットされたと検知さ
れてから所定の処理時間が経過したか否かを判別するた
めの時間判別手段をさらに含み、上記駆動停止手段は、
上記セット検知手段において原稿が供給位置にセットさ
れたと検知される前に、上記時間判別手段において処理
時間が経過したと判別されたときには、前送り手段の駆
動を強制的に停止させるものであることを特徴とする請
求項1または2記載の自動原稿供給装置である。
【0010】上記処理時間は、たとえば初期位置にセッ
トされた原稿を前送り手段によって供給位置まで搬送す
るのに十分な時間である。この発明では、初期位置から
供給位置に向けて原稿の搬送が開始された場合に、原稿
が供給位置に達したことが検知される前に、処理時間が
経過したと判別されたときには、前送り手段の駆動が強
制的に停止される。したがって、たとえば原稿が初期位
置にいったん置かれた後取り除かれた場合に、前送り手
段を無駄に駆動し続けるのを防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態が適用される複写機の構成を示す断面
図である。この複写機は、複写機本体1と、複写機本体
1の上面に装着された循環型自動原稿供給装置(以下
「RDH」という。RDH:Recycle Document Handler)1
0とを有する。
【0012】RDH10は、複写機本体1の上面に設け
られたコンタクトガラス2上に原稿を自動的に供給する
とともに、複写後の原稿を元々セットされていた位置に
戻すことで当該原稿をコンタクトガラス2上に自動的に
再供給可能にしたものである。RDH10は、原稿をセ
ットするための原稿セット部20、セットされた原稿を
複写機本体1に供給するための原稿供給部30、複写機
本体1に供給された原稿を当該供給方向または反供給方
向に移動させるための搬送ベルト40、複写機本体1か
ら原稿を排出するための原稿排出部50、および排出さ
れた原稿を供給位置に導くための原稿再セット部60を
備えている。
【0013】原稿セット部20は、原稿セット板21を
含む。原稿セット板21には、RDH10の幅方向Vに
関して位置決めするための幅規制板22、および初期位
置にセットされた原稿を供給位置まで搬送するための前
送りベルト23が備えられている。初期位置は、ユーザ
が原稿をセットするための位置であり、原稿をセットし
やすい箇所に設定されている。供給位置は、原稿の供給
を開始させる位置である。
【0014】初期位置に原稿がセットされると、初期位
置に設けられたプリセットスイッチ(以下「プリセット
SW」という。)24がオンし、前送りベルト23が回
転駆動される。これに伴って原稿が搬送され、供給位置
に設けられたセットスイッチ(以下「セットSW」とい
う。)25がオンすると、所定時間経過後、前送りベル
ト23の回転駆動が停止される。これにより、原稿が供
給位置にセットされる。
【0015】なお、参照符号26は、供給位置に原稿が
送られてきたときに、原稿の移動を規制するための原稿
ストッパである。原稿供給部30は、給紙カバー31内
に、分離機構32を備えている。分離機構32は、分離
ベルト32aおよび分離ローラ32bを有し、分離ベル
ト32aと分離ローラ32bとによって供給位置にセッ
トされた原稿から最下位の原稿を1枚だけ分離し、分離
された原稿を給紙経路33に送出する。給紙経路33に
送出された原稿は、レジスト/反転ローラ34とレジス
トローラ35とで構成されるローラ対によって供給タイ
ミングが合わせられた後、搬送ベルト40によって複写
機本体1のコンタクトガラス2上に配置される。このと
き、供給されてきた原稿が片面原稿であれば、そのまま
複写機本体1による複写動作が実行される。一方、供給
されてきた原稿が両面原稿であれば、複写機本体1によ
る複写動作の実行に先立って当該原稿が反転させられ
る。
【0016】すなわち、コンタクトガラス2上に配置さ
れた両面原稿は、搬送ベルト40によって反転経路36
に引き戻される。引き戻された原稿は、搬送ベルト4
0、レジスト/反転ローラ34と反転ローラ37とで構
成されるローラ対、およびレジスト/反転ローラ34と
レジストローラ35とで構成されるローラ対の回転によ
って反転経路36内を通過し、給紙経路33に出た後、
搬送ベルト40によってコンタクトガラス2上に再度配
置される。この状態において複写動作が行われる。すな
わち、裏面側が複写される。その後、再度反転させら
れ、コントラクトガラス2上に三たび配置された後複写
動作が行われ、おもて面側が複写される。
【0017】複写後の原稿は、搬送ベルト40によって
原稿排出部50に送られる。原稿排出部50は、排紙カ
バー51内に形成された排紙経路52の上流側端部付近
および下流側端部付近にそれぞれ設けられた第1排紙ロ
ーラ対53および第2排紙ローラ対54を有する。搬送
ベルト40によって送られてきた原稿は、第1排紙ロー
ラ対53によって排紙経路52内に引き込まれ、さら
に、第2排紙ローラ対54によって原稿セット板21上
に設定されている原稿排出位置に排出される。
【0018】原稿再セット部60は、原稿排出位置に排
出される原稿(以下「排出原稿」という。)の先端を揃
えて当該原稿を供給位置に再セットするためのもので、
排出原稿の先端を揃えるための原稿仕切り部61と、排
出原稿の後端を押し、原稿を原稿移送方向Hに沿って送
り出すための移送板62とを含む。原稿仕切り部61
は、給紙カバー31の上部に原稿移送方向Hに沿って移
動可能に設けられており、その内部に、下方へ突出した
り内部に収容されたりする仕切りバー61aを備えてい
る。原稿仕切り部61は、複写動作が開始されるとき
に、二点鎖線で示すように、原稿移送方向Hの上流側に
向けて移動させられ、その後仕切りバー61aが下方に
突出される。
【0019】原稿仕切り部61は、排出原稿のサイズに
応じた位置まで移動させられる。具体的には、原稿セッ
ト板21の後端21aと下方に突出される仕切りバー6
1aとで挟まれるスペースに排出原稿が丁度収まるよう
な位置まで、原稿仕切り部61は移動させられる。この
構成により、排出原稿の先端は仕切りバー61aに当た
って揃えられる。
【0020】排出原稿のサイズは、原稿が供給位置にセ
ットされたときに検知される。すなわち、原稿セット板
21の下部には原稿移送方向Hに沿って2つの縦サイズ
検知センサS1 ,S2 が互いに所定長だけ離されて設け
られており、また、幅規制板22の下部には幅規制板2
2の動きに連動して出力値が変化する幅サイズ検知セン
サS3 が設けられている。原稿が供給位置にセットされ
るとき、原稿の縦方向の長さに応じて縦サイズ検知セン
サS1 ,S2 の出力の組み合わせが変わり、また一対の
幅規制板22で挟まれる幅に応じて幅サイズ検知センサ
3 の出力が変わる。したがって、これら各センサ
1 ,S2 ,S3 の出力値に基づけば、原稿のサイズを
検知できる。
【0021】なお、縦サイズ検知センサS1 ,S2 は、
たとえば光透過型センサを適用することができる。ま
た、幅サイズ検知センサS3 は、たとえばスライドボリ
ュームを適用することができる。移送板62は、排紙カ
バー51内の底部に原稿移送方向Hに沿って移動可能に
設けられている。移送板62は、複写動作が開始される
ときに、供給位置にセットされている原稿の後端の近傍
まで移動させられ、1枚目の原稿が排出された後、排紙
カバー51内に戻される。すなわち、1枚目の原稿が排
出されるときには、当該原稿の先端がセットされている
複写前の原稿の後端にぶつかるおそれがあり、この場
合、排出原稿がセットされている原稿に妨げられて前方
に進めず、曲がったり折れることがあるからである。
【0022】移送板62は、また、供給位置にセットさ
れた原稿がすべて原稿排出位置に排出された後、原稿移
送方向Hに向けて移動させられる。その結果、移送板6
2により排出されたすべての原稿の後端が原稿移送方向
Hに向けて押される。これにより、原稿が供給位置に向
けて移送される。原稿がプリセットSW24まで達し、
プリセットSW24がオンすると、前送りベルト23が
自動的に駆動され、原稿が引き込まれる。その後、セッ
トSW25がオンされて所定時間が経過したタイミング
で前送りベルト23の駆動が停止させられる。これによ
り、原稿が供給位置に再セットされる。
【0023】図2は、前送りベルト23が設けられてい
る付近の構成を概略的に示す図である。前送りベルト2
3は、原稿セット板21の上面から露出するように幅方
向Vに沿って2本設けられ、原稿移送方向Hに沿って回
転するようになっている。前送りベルト23の原稿移送
方向Hの上流側および下流側の近傍には、それぞれ、プ
リセットSW24およびセットSW25が設けられてい
る。
【0024】プリセットSW24は、初期位置100に
関連して設けられている。初期位置100は、給紙カバ
ー31で隠れない原稿セット板21上の前送りベルト2
3の一部を含む位置に設定されている。言い換えれば、
原稿先端を狭いスペースに挿入するというような動作を
することなく、原稿を上方から降ろすだけで置けるよう
な位置である。
【0025】セットSW25は、供給位置101に関連
して設けられている。供給位置101は、プリセットS
W24から第1長さd1 だけ原稿移送方向Hの下流側に
ずれた位置に設けられている原稿ストッパ26を基準と
する原稿セット板21上の位置である。セットSW25
は、原稿ストッパ26よりも第2長さd2 (d2
1 )だけ原稿移送方向Hの上流側にずれた位置に設け
られている。
【0026】プリセットSW24およびセットSW25
は、上下方向に浮沈自在にされている。プリセットSW
24およびセットSW25は、当該プリセットSW24
およびセットSW25の上に原稿が置かれていない通常
の場合には、原稿セット板21から上方に突出してい
る。このとき、プリセットSW24およびセットSW2
5はオフとなっている。一方、1枚でも原稿が上に置か
れた場合には原稿セット板21の下方に引っ込む。この
とき、プリセットSW24およびセットSW25はオン
となる。
【0027】なお、プリセットSW24およびセットS
W25は、たとえば光センサが適用されてもよく、その
他種々のものを適用することができる。図3は、原稿セ
ット部に関連する電気的構成を示すブロック図である。
原稿セット部20(図1参照)は、制御中枢として機能
する制御部110を備えている。制御部110は、マイ
クロコンピュータなどで構成されたもので、第1タイマ
111および第2タイマ112を有する。第1タイマ1
11は、プリセットSW24と供給位置101(図2参
照)の先端との間の第1長さd1 を原稿が移動するのに
十分な時間である第1時間t1 をカウントするためのも
のである。第2タイマ112は、セットSW25と供給
位置101の先端との間の第2長さd2 を原稿が移動す
るのに必要な時間である第2時間t2 をカウントするた
めのものである。
【0028】制御部110には、入力信号として、プリ
セットSW24およびセットSW25の各出力が与えら
れるようになっている。制御部110は、これらプリセ
ットSW24およびセットSW25の各出力に基づい
て、前送りベルト23を駆動するためのベルトモータM
V の駆動を制御する。なお、この実施形態では、プリセ
ットSW24および制御部110がプリセット検知手段
に相当し、セットSW25および制御部110がセット
検知手段に相当する。また、制御部110およびベルト
モータMV が駆動開始手段および駆動停止手段に相当す
る。さらに、第1時間t1 が処理時間に相当し、制御部
110および第1タイマ111が時間判別手段に相当す
る。
【0029】図4は、原稿セットに関連する動作を説明
するためのフローチャートである。ユーザは、原稿をセ
ットするとき、原稿セット板21上に設定された初期位
置100(図2参照)に原稿を置く。初期位置100に
は上述のようにプリセットSW24が設けられており、
初期位置100に原稿が置かれると、プリセットSW2
4がオンする。
【0030】制御部110は、プリセットSW24がオ
ンであるか否かを監視しており(ステップS1)、プリ
セットSW24がオンになれば、ベルトモータMV を駆
動し、前送りベルト23の駆動を開始する(ステップS
2)。その結果、初期位置100に置かれた原稿が前送
りベルト23の回転によって原稿移送方向Hに向けて搬
送され始める。また、制御部110は、第1時間t1
計測するために、第1タイマ111をオンする(ステッ
プS3)。
【0031】次いで、制御部110は、第1タイマ11
1がカウントアップしたか否かを判別する(ステップS
4)。その結果、第1タイマ111がカウントアップし
ていないと判別されると、セットSW25がオンされた
か否かを判別する(ステップS5)。その結果、セット
SW25はオンされていないと判別されると、上述のス
テップS4に移行し、ステップS4,S5の処理を繰り
返し実行する。
【0032】第1タイマ111によって計測される第1
時間t1 は、プリセットSW24と供給位置101の先
端との間の第1長さd1 だけ原稿が搬送されるのに十分
な時間である。したがって、前送りベルト23によって
原稿の搬送が開始されれば、通常は、第1タイマ111
がタイムアップする前に、セットSW25がオンされ
る。
【0033】制御部110は、ステップS5においてセ
ットSW25がオンされたと判別されると、第2タイマ
112をオンし(ステップS6)、第2タイマ112が
タイムアップしたか否かを判別する(ステップS7)。
その結果、第2タイマ112がタイムアップしたと判別
されると、セットSW25をオンする位置にあった原稿
の先端が原稿ストッパ26に当接し、原稿が供給位置1
01に達したと判断され、前送りベルト23を停止させ
る(ステップS8)。その結果、原稿は先端が原稿スト
ッパ23に当接された状態で停止する。これにより、原
稿の供給位置101へのセットが完了する。
【0034】ところで、通常はいったん搬送が開始され
ればセットSW25はオンされるが、途中で原稿が取り
除かれた場合には、セットSW25はオンされない。た
とえば、原稿を初期位置100に置いた後原稿を追加し
たい場合に、原稿が途中で取り除かれたときには、セッ
トSW25はオンされない。このような場合、何らの対
策も考えていなければ、前送りベルト23を無駄に駆動
し続けることになる。
【0035】そこで、この実施形態では、プリセットS
W24がオンされてからセットSW25がオンしたと判
別される前に第1時間t1 が経過したと判別された場合
には(ステップS4のYES)、前送りベルト23を強
制的に停止させるようにしている(ステップS8)。こ
れにより、前送りベルト23の無駄な駆動を防止でき
る。
【0036】以上のようにこの実施形態にかかるRDH
10によれば、給紙カバー31が邪魔にならない位置ま
で延びた前送りベルト23を備え、この前送りベルト2
3の原稿移送方向Hの上流側に原稿を置くだけで当該原
稿が供給位置101まで自動的に搬送されるから、ユー
ザは、狭いスペースに原稿先端を挿入するような動作を
する必要がない。したがって、原稿先端を引っ掛けるこ
とがない。そのため、原稿セットをスムーズに行うこと
ができ、使い勝手の良い装置とすることができる。この
ことは、薄くて腰の弱い原稿をセットする場合に特に効
果がある。
【0037】しかも、前送り機構としてベルトを用いて
いるから、ローラを用いる場合に比べて原稿の搬送機構
との接触面積を大きくとることができる。したがって、
原稿に十分な搬送力を提供できるから、原稿が多量であ
っても問題はない。そのうえ、プリセットSW24がオ
ンされてからセットSW25がオンしたと判別される前
に第1時間t1 が経過したと判別された場合には、前送
りベルト23を強制的に停止させるようにしているか
ら、たとえばいったんセットされた原稿が取り除かれた
場合に、前送りベルト23の無駄な駆動を防止できる。
そのため、電力の節約を図ることができる。
【0038】この発明の一実施形態の説明は以上のとお
りであるが、この発明は上述の実施形態に限定されるも
のではない。たとえば上記実施形態では、初期位置10
0に置かれた原稿を供給位置101まで搬送するための
機構として前送りベルト23を用いているが、たとえば
ベルトの代わりに複数のローラを用いてもよい。また、
上記実施形態では、この発明をRDH10に適用する場
合について説明しているが、この発明は、たとえば複写
後の原稿を専用の排紙トレイに排出するタイプの装置に
も適用することができる。
【0039】さらに、上記実施形態では、この発明を複
写機に適用する場合について説明しているが、この発明
は、ファクシミリ装置など、原稿を搬送する機構を有す
る装置であれば、好適に適用できる。その他、特許請求
の範囲に記載された範囲内で種々の設計変更を施すこと
が可能である。
【0040】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、初期位
置に原稿を置くだけで前送り手段によって当該原稿が供
給位置まで搬送されるから、ユーザは狭いスペースに原
稿先端を挿入するような動作をする必要がない。したが
って、原稿先端を引っ掛けることがない。そのため、原
稿セットをスムーズに行うことができ、使い勝手の良い
装置とすることができる。
【0041】特に、請求項2記載の発明によれば、原稿
に直接搬送力を伝える部材としてベルトを用いているか
ら、ローラを用いる場合に比べて原稿の前送り手段との
接触面積を大きくとることができる。そのため、十分な
搬送力を確保できるから、多量の原稿であっても確実に
搬送できる。また、請求項3記載の発明によれば、原稿
が初期位置に置かれたのに供給位置まで達してないとき
には前送り手段の駆動が強制的に停止されるから、原稿
が途中で取り除かれた場合でも、前送り手段の無駄な駆
動を防止できる。そのため、電力の節約を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態が適用される複写機の構
成を概略的に示す断面図である。
【図2】前送りベルトが設けられている付近の構成を示
す図である。
【図3】原稿セット部に関連する電気的構成を示すブロ
ック図である。
【図4】原稿セットに関連する動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【符号の説明】
10 RDH 21 原稿セット板 23 前送りベルト 24 プリセットSW 25 セットSW 100 初期位置 101 供給位置 110 制御部 111 第1タイマ MV ベルトモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】初期位置および供給位置がそれぞれ設定さ
    れた原稿セット板と、 上記初期位置にセットされる原稿を供給位置に向けて搬
    送するための前送り手段と、 上記初期位置に原稿がセットされたことを検知するため
    のプリセット検知手段と、 上記供給位置に原稿がセットされたことを検知するため
    のセット検知手段と、 上記プリセット検知手段において原稿が初期位置にセッ
    トされたと検知されたことに応答して、上記前送り手段
    を駆動させる駆動開始手段と、 前送り手段が駆動されている場合に、上記セット検知手
    段で原稿が供給位置にセットされたと検知されたことに
    応答して、前送り手段の駆動を停止させるための駆動停
    止手段とを含むことを特徴とする自動原稿供給装置。
  2. 【請求項2】上記前送り手段は、上記原稿セット板の上
    面に露出したベルトを含むものであることを特徴とする
    請求項1記載の自動原稿供給装置。
  3. 【請求項3】上記プリセット検知手段において原稿が初
    期位置にセットされたと検知されてから所定の処理時間
    が経過したか否かを判別するための時間判別手段をさら
    に含み、 上記駆動停止手段は、上記セット検知手段において原稿
    が供給位置にセットされたと検知される前に、上記時間
    判別手段において処理時間が経過したと判別されたとき
    には、前送り手段の駆動を強制的に停止させるものであ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の自動原稿供
    給装置。
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