JPH0572845A - 自動原稿送り装置 - Google Patents

自動原稿送り装置

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JPH0572845A
JPH0572845A JP3237901A JP23790191A JPH0572845A JP H0572845 A JPH0572845 A JP H0572845A JP 3237901 A JP3237901 A JP 3237901A JP 23790191 A JP23790191 A JP 23790191A JP H0572845 A JPH0572845 A JP H0572845A
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JP3237901A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Yamaji
一義 山地
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
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  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 種々の異形サイズの原稿が搬送される場合に
ついても、それを検知して原稿ダメージを未然に防ぐ自
動原稿送り装置(ADF)を提供すること。 【構成】 スタート命令により複数枚の同一サイズの原
稿の1枚目から順次搬入部を経て原稿レジのレジ位置に
搬送して、原稿読み取りを行い、画像処理装置本体は画
像処理を行う。シンプレックスモードは原稿読み取り処
理後の原稿を排出完了しない前に次の原稿をレジ位置へ
搬送することで高速複写ができる。このとき、順次搬送
される原稿の2枚目の原稿が1枚目の原稿とサイズが異
なっていると2枚目の原稿のレジ位置での読み取りはせ
ずに、1枚目の原稿に続いて排出させ、3枚目の原稿の
原稿レジ部への搬入は行わない。こうして、高速搬送制
御しているADFでも原稿のジャム等のトラブルを防ぐ
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複写機、プリンタ、ファ
クシミリ等の画像処理装置に関し、特に画像処理装置に
用いられる自動原稿送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来画像処理装置、例えば複写機におい
て原稿の自動送り装置として自動原稿送り装置ADFが
知られている。ADFは複写機本体のプラテン上に備え
付けられるもので、原稿トレイ上の原稿を原稿搬入路か
ら無端ベルトにより原稿レジストレーション部(以下、
原稿レジ部という。)に搬送させ、原稿読み取り後、原
稿排出部から原稿を排出させるものである。本発明者は
先に高速で自動的に画像処理装置の原稿レジ部に送るA
DFの発明をして、特許出願した(特願平3−2522
3号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記特願平3−252
23号等に開示したADFを用いる高速原稿搬送モード
にシンプレックスモードと称する搬送モードがある。こ
の搬送モードは同一サイズの複数の原稿を原稿レジ部に
搬送し、その片面のみの画像処理を行い、画像処理後の
原稿が排出完了する前に、次の原稿を原稿レジ部に搬送
することで、高速画像処理を達成するものである。この
シンプレックスモードにおいては同一サイズの原稿を主
に対象としているが、ADFにより原稿レジ部に搬送さ
れてくる複数の原稿は同一サイズのものとは限らない。
同一サイズの原稿束の中にサイズの異なる原稿があると
高速搬送制御システムの外乱要因となり、正常な搬送制
御ができなくなることがある。その結果ジャムが発生し
て原稿ダメージのおそれも生じる。
【0004】本発明は種々の異形サイズの原稿が高速搬
送される場合についても、それを検知して原稿ダメージ
を未然に防ぐ自動原稿送り装置を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は主に次の構成を採用した。すなわち、画
像処理装置の画像処理用原稿を搬入する送り込み搬送路
を備えた原稿搬入部と該原稿搬入部からの原稿を画像処
理装置本体のプラテン上に順次搬送し原稿読み取りをす
る原稿レジストレーション部と該原稿レジストレーショ
ン部で読み取られた原稿を排出する排出搬送路を備えた
原稿排出部を設けた自動原稿送り装置において、原稿レ
ジストレーション部で原稿の読み取り処理がされた1枚
目の原稿を排出部において搬送中に次の2枚目の原稿を
前記原稿レジストレーション部に搬送させる原稿搬送手
段と、前記搬入部に設けられた原稿サイズ検出手段と、
該原稿サイズ検出手段で検出された原稿サイズを記憶す
る原稿サイズ記憶手段と、該原稿サイズ記憶手段の記憶
値により原稿レジストレーション部に順次搬送される前
記原稿の1枚目と2枚目の原稿サイズとを比較して、両
原稿サイズを比較判断する原稿サイズ比較判断手段と、
前記原稿サイズ比較判断手段の比較判断結果により1枚
目と2枚目の原稿サイズが異形であると判断されたとき
は2枚目の原稿を原稿レジストレーション部での原稿読
み取りをしないで原稿排出部を経て排出する原稿排出手
段と、を設けた自動原稿送り装置または前記自動原稿送
り装置を備えた画像処理装置である。本発明の構成図を
図1に示す。
【0006】
【作用】本発明の自動原稿送り装置はスタート命令によ
り複数枚の同一サイズの原稿の1枚目から順次搬入部を
経て原稿レジストレーション部(以後、原稿レジ部とい
う、)のレジストレーション位置(以後レジ位置とい
う。)に搬送して、原稿読み取りを行い、画像処理装置
本体は画像処理を行う。その後、原稿を原稿排出部を経
て排出トレイに排出するが、その順次搬送される1枚目
の原稿が排出トレイに排出完了する前に、次の2枚目の
原稿が原稿レジ部に向けて搬送される。
【0007】このとき、2枚目の原稿が1枚目の原稿と
同一サイズの原稿であれば、1枚目の原稿は排出トレイ
に向けて排出され、2枚目の原稿はレジ位置で原稿の読
み取りがなされる。しかし、2枚目の原稿が1枚目の原
稿とサイズが異なっていると2枚目の原稿のレジ位置で
の読み取りはせずに、1枚目の原稿に続いて排出させ
る。そしてこのとき、新たな1枚目の原稿の原稿レジ部
への搬入は行わない。こうして、異形サイズの検出があ
ると直ちに異形サイズだと判断された原稿を排出するこ
とで、高速搬送制御している自動原稿送り装置でも原稿
のジャム等のトラブルを防ぐことができる。
【0008】
【実施例】本発明の実施例を以下説明する。なお、本実
施例は複写機に適用したもので、ベースマシンに両面自
動原稿送り装置(以下、DADFという。)、ソータな
どの付属装置が組み合わされて構成されるものである。
ここで、ベースマシンとは、一段以上の用紙トレイとマ
ニュアルフィード用の手差しトレイを備え、プラテン上
に原稿をマニュアルでセットし、コンソールパネルによ
り設定したコピー条件でジョブを実行することのできる
装置である。
【0009】複写機は、図2に示すように、ベースマシ
ン1にDADF2、ソータ3が取付けられており、この
ベースマシン1はコンソールパネル4によって設定され
たジョブに応じて付属装置を含む機構部を制御し、DA
DF2で送られた原稿から読み取った画像処理を基に用
紙トレイ部5から供給される指定サイズの用紙に対して
画像処理を施した後、排紙処理を実行すると共に、ソー
タ3において画像処理された用紙の仕分けを行うように
構成されている。
【0010】また、複写機の概略を図3を用いて説明す
る。ベースマシン1内には感光ドラム7が配置されてい
る。図において、感光体8は感光ドラム7外周面に層状
に形成されている。この感光ドラム7は、矢印方向に回
転するように図示しない駆動装置に連結されている。感
光ドラム7の外周には、チャージコロトロン9、帯電除
去装置10、現像器11、12、転写コロトロン13お
よびクリーニング装置15が配置されている。なお、帯
電除去装置10は不要な複写画像が用紙に転写されない
ように消し込むためにチャージコロトロン9で帯電した
感光体8の一部の帯電を除去するものである。
【0011】この複写機においては、感光ドラム7が矢
印方向に回転するにつれて、感光体8がチャージコロト
ロン9によって一様に帯電された後、露光箇所16で光
の照射を受け静電潜像が形成される。露光箇所16に
は、ベースマシン1の上面に配置されたプラテン17上
に載置された図示しない原稿の光像が入射されるように
なっている。このために、露光ランプ19と、これによ
って照明された原稿面の反射光を伝達する複数のミラー
20および光学レンズ21とが配置されており、このう
ち所定のものは原稿の読み取りのためにスキャンされる
ようになっている。静電潜像が形成された感光体8は、
その後、現像器11、12で現像される。ここで感光体
8上に形成されたトナー像は、転写コロトロン13によ
り用紙上に転写され、ヒートロール23およびプレッシ
ャロール24間で熱定着されて排出される。一方、感光
体8はクリーニング装置15によりクリーニングされ再
使用に供される。
【0012】一方、ベースマシン1に配置されている用
紙供給トレイ25に収容されている用紙27あるいは手
差しトレイ28に沿って手差しで送り込まれる用紙27
は、送りロール29あるいは31によって送り出され、
搬送ロール32に案内されて感光ドラム7と転写コロト
ロン13の間を通過する。このとき、トナー像が用紙2
7上に転写される。転写後の用紙27はヒートロール2
3およびプレッシャロール24の間を通過して熱定着さ
れる。そして、搬送ロール32の間を通過して排出トレ
イであるソータ3に排出される。なお、中間トレイ33
は両面または多重コピー用に用いられるものである。
【0013】図4は複写機のハードウェア構成が示され
ている。ユーザーインターフェース(以下、UIと言
う。)39はコンソールパネル4にあるボタンの操作に
よる設定/入力されたデータ処理を実行し、本機システ
ムを管理するMAIN PWBA(以下「MAIN系」
と称す)40に入力データを送ると共に、ユーザーへの
表示を行う。DADFコントローラ41は、原稿の両面
から画情報を読み取るために、この読み取りタイミング
に合わせて原稿をプラテン17上に搬送するための制御
を行う。光学的読み取り装置(OPT)コントローラ4
2は、プラテン17上に搬送された原稿からユーザーが
指定した画情報の光学的な読み取り制御を行う。
【0014】帯電除去装置(ISIL)コントローラ4
3は、原稿の画情報から不要な部分を消し込む処理、原
稿の周辺を消す枠消し処理、原稿の画情報の中からの特
定情報描出などの編集処理の制御を行う。画像記録装置
(IOT)コントローラ44は、原稿から読み取られた
画情報を基に画像処理を実行する際に、用紙27の搬送
制御、紙づまり検知およびZero回りである現像プロセス
制御を管理する。
【0015】特定トレイ(DDM/TRAY[X])コ
ントローラ45は、IOTコントローラ44からの両面
画像処理に関する指令に基づいて片面の画像処理が既に
行われている用紙27を反転させてその背面に画像処理
を施すために、次のZeroタイミングまで一時待機させる
ように中間トレイ33を制御したり、またIOTコント
ローラ44からの特別トレイ動作指令により、用紙パス
の関係から制御上、他のトレイとは別に取り扱われる特
別トレイ[X]、例えば最下段トレイ25の制御を行
う。
【0016】ソータコントローラ46は、例えば20ビ
ンソータをIOTコントローラ44からの仕分け指令に
より駆動し、ベースマシン1から排出される画像処理後
の用紙27を指定されたビンに貯えるための制御を行
う。ステイプルソータコントローラ47は、IOTコン
トローラ44からの綴じ込み仕分け指令によりビンに貯
えられた用紙27を丁合した後にステイプルで綴じるた
めの制御を行う。ライトレンズマネジャ(以下、LLM
という。)48は、システムの全体を統括管理してお
り、主に原稿の画像処理と用紙27の搬送を時間的に一
致させるためのシステムタイミング制御やユーザーが設
定するコピーモードなどのジョブ管理を行う。
【0017】シリアルデータ通信プロセッサ(以下、S
CPという。)49は、UI39、DADF2、OPT
およびISIL10とのデータの送受をシリアル通信で
行うと共に、LLM48との間のデータをパラレル通信
によりやり取りするためのデータ処理を行う。特にSC
P49とLLM48とのデータのやり取りは、SCP4
9に内蔵されているデュアルポートRAM(図示せ
ず。)を通して行われる。すなわち、LLM48は自分
のアドレスマップ上に割り付けられたSCP49のデュ
アルポートRAMをリード/ライトし、このRAMをS
CP49がリード/ライトすることで情報の伝達を行っ
ている。上記のハードウェアは各機能ごとに独立したC
PUを備え、このCPUと周辺LSIにより電気回路基
板PWBAが構成されている。ここで、LLM48、S
CP49およびIOTコントローラ44はベースマシン
1の制御系の中枢を成すもので、各機能を分担するCP
Uと周辺LSIによりMAIN系40を構成している。
【0018】本実施例の特徴部分を以下説明する。ま
ず、本実施例のDADF2の構造について簡単に説明す
る。なお、本実施例のDADF2は原稿の両面の自動送
りができるADFのことである。
【0019】図5(a)にDADF2の断面図を示す。
DADF2中央部の一端部には原稿トレイ101があ
り、他端部には原稿排出トレイ102がある。そして、
原稿搬入部には原稿103を搬送路中に送り込むための
送り込み搬送路106と送り込み搬送路106に続いて
プラテン17に向けて原稿103を引き込む引き込み搬
送路108からなる原稿搬入路と、手差し原稿搬送路で
あるサダ(SADH:semi auto document handler)搬
送路107および両面複写用原稿搬送路であるデュプレ
ックス搬送路109を備えている。原稿レジ部にはベル
ト駆動モータ(図示せず。)を動力源とするベルトドラ
イブロール110で駆動されるゴム製の無端ベルト11
1が設けられている。このベルト111が原稿搬入部か
ら送られてくる原稿103の後端をプラテン17上のレ
ジストレーション位置(図6)で停止させ、原稿読み取
り処理の後に排出トレイ102のある原稿排出部に送
る。図5(b)にはDADF2の上面図を示すが、上端
部側に原稿103の短辺側を前後方向にして搬送するS
EF(Short Edge Feed)、原稿103
の長辺側を前後方向にして搬送するLEF(Long
Edge Feed)、原稿103のジャム、原稿10
3のセットをそれぞれ表示する各LED(SEF用11
3、LEF用114、原稿ジャム用115、原稿セット
用116)が配置されている。図6に示す原稿サイズセ
ンサ117、118とレジセンサ119のDADF2上
面側から見た配置位置を点線で示す。またDADF2上
面にはサダ搬送路107に原稿103を搬入するための
サダスロット121が設けられている。
【0020】また、図6に原稿搬入部の拡大断面図を示
す。原稿トレイ101には原稿センサ122がトレイ一
端部に配置され、原稿103(図示せず。)のセット状
態を検出する。また、原稿搬入路の入り口123近傍に
断面半月状のナジャー(Nudger)ロール125が配置さ
れている。
【0021】なお、このナジャーロール125は原稿1
03を送り込み搬送路106に送り出すための原稿始動
用ロールであり、ホームセンサ126で図示の状態のホ
ームポジションを検出する。また、インゲート127は
インゲートソレノイド129で上下方向に駆動され、そ
の上昇位置で原稿トレイ101からの差し込まれる一枚
の原稿103の差し込み位置の先端をセットするための
ものである。また、ナジャーロール125の上方部には
プレフィード搬送路106の入口部側に回動軸を持つナ
ジャー130が設けられる。ナジャー130は原稿10
3が原稿トレイ101に置かれると、ナジャーソレノイ
ド131により原稿103を押下するように駆動され、
同時にこのときナジャーロール125の回転が始まり、
ナジャー130とナジャーロール125に挟まれた原稿
103のうちで最下部の原稿103から順次送り込み搬
送路106に送り込まれる。送り込み搬送路106には
フィードロール132とリタード(Retard)ロール13
3が設けられており、ナジャーロール125で搬入され
た原稿103を引き続き原稿レジ部に向けて搬送する。
なお、上側のリタードロール133は同時に二枚以上の
原稿103が搬送されないように原稿搬送方向とは逆の
方向に回転している。引き込み搬送路108中には原稿
サイズセンサ117、118とレジセンサ119が配置
されている。当該原稿引き込み搬送路108部分に設け
られたレジセンサ119近傍には一対のレジロール13
4があり、このレジロール134と同期して同一方向に
回転するベルトドライブロール110が設けられてい
る。また、ベルト111の駆動をスムーズにするための
ベルトピンチロール135が複数個配置されている。
【0022】搬入路の原稿引き込み搬送路108は送り
込み搬送路106と並列的に配置されているサダスロッ
ト121を持つサダ搬送路107の引き込み用搬送路で
もある。サダ搬送路107のスロット121近傍にはサ
ダロール137が設けられている。
【0023】また、送り込み搬送路106出口側にはレ
ジゲート138を有し、その出口がサダ搬送路107に
通じるデュプレックス搬送路109が設けられている。
デュプレックス搬送路109には一対のデュプレックス
ロール139を二組配置している。また、レジゲート1
38の回動軸(図示せず。)とは反対側の端部はプラテ
ン17(図5)上の原稿レジ部のレジストレーション位
置にある。レジゲート138はレジゲートソレノイド1
41により駆動され、図示の場合は送り込み搬送路10
6から原稿レジ部に搬送された原稿103を前記回動軸
を中心に上下方に回動することでデュプレックス搬送路
109への原稿103のリバース搬送を可能にする。こ
のレジゲート138は断面略三角形状の板状部材であ
り、ベルトドライブロール110の回転軸と平行した回
動軸を持ちプラテン17と略同一幅を持つ部材である。
【0024】図7にはDADF2の原稿排出部の拡大断
面図を示す。ベルトドライブロール110およびベルト
ピンチロール135で駆動されるゴム製無端ベルト11
1により原稿レジ部から搬送されて来る原稿103は原
稿排出路において第一排出ロール142と第二排出ロー
ル143により原稿103が搬送され、排出トレイ10
2に排出される。原稿排出路145中の原稿103の検
知は排出センサ146で行う。また、排出トレイ102
の端部には排出トレイ102と排出原稿の衝突、ジャム
防止のための排出インターロック147が配置されてい
る。なお、図示していないが、原稿搬入路の原稿フィー
ド用のリタードロール133、サダロール137はDC
モータで駆動される。しかし、原稿搬入部での原稿引き
込み用レジロール134、原稿レジ部でのベルトドライ
ブロール110および原稿排出部の排出ロール142、
143は高精度の駆動制御ができるステッピングモータ
で駆動される。なお、レジロール134およびベルトド
ライブロール110は同一線速度で駆動される。
【0025】上記構造を持つDADF2には次の五種類
の走行モードがある。まず、第一にサイズの異ならない
原稿103の片面のみ複写するために搬送モードであ
り、シンプレックスモードと呼ぶ。このシンプレックス
モードでは原稿読み取り処理された原稿103を排出完
了しない前に次の原稿103のレジ位置への搬送を行う
ことで高速複写ができるモードである。この走行モード
において異形サイズ原稿が搬送される場合には高速複写
のための制御体系に乱れを生じて、原稿ジャム等のトラ
ブルが発生する。本発明はこのシンプレックスモードに
おける異形サイズ原稿の強制排出システムに関するもの
であり、後に詳細に説明する。
【0026】また、第二の走行モードはデュプレックス
モードといい、原稿103の両面を複写するための搬送
モードである。デュプレックスモードは送り込み搬送路
106からレジ位置にセットされ複写動作が終わった原
稿103をデュプレックス搬送路109にリバース搬送
させ、原稿裏面をプラテン17上のレジ位置にセットす
るモードである。そのため、原稿レジ部での原稿103
の片面複写後にベルトドライブロール110の駆動モー
タ(図示せず。)を逆転させ、同時にレジゲート138
を上方回動させることでデュプレックス搬送路109を
開放し、原稿103をデュプレックス搬送路109に搬
送する。そして、デュプレックス搬送路109と送り込
み搬送路106を経由して再び原稿後端部がプラテン1
7上のレジ位置にセットされると、原稿103の裏面が
複写可能となる。
【0027】さらに、DADF2の第三の走行モードは
ミックスサイズモードと称し、サイズの異なる複数の原
稿103を順次、その片面のみ複写するためのモードで
ベースマシン1のミックス複写機能の選択で動作され
る。
【0028】また、第四番目のDADF2の走行モード
はプレカウントモードと呼び原稿103をシンプレック
スモードと同様に搬送し、原稿枚数をカウントすること
ができるモードである。このプレカウントモードは同一
サイズの原稿103のみを搬送したときに設定できる。
【0029】また、第五の走行モードは原稿並列合成モ
ード、いわゆる2in1モードである。いわゆる2in
1モードはサイズの異ならない原稿103を二枚連続し
てプラテン17上に搬送して、二枚同時に複写するモー
ドである。ベースマシン1に送信する複写すべき原稿サ
イズは、原則として同一サイズの二枚の原稿を並列に並
べた大きさのサイズである。
【0030】次に、シンプレックスモードの動作につい
て詳細に説明する。図8にこのモードでの原稿搬送の概
略図を示す。また、図9はシンプレックスモードのシー
ケンスフローを示している。尚、ここではLEF系の原
稿を3枚処理する場合について説明する。図中の矢印↑
はON、矢印↓はOFFを表している。また、図10〜
図14にこのタイムチャートを示す。
【0031】原稿トレイ111に原稿103をセット
(図8A)すると、原稿センサ122からの原稿セット
信号(DOCSNR↑)がLLM48に送信される。ス
タートボタン(図示せず。)が押されると、DADFコ
ントローラ41はLLM48から送信されるシンプレッ
クスモードによるADFスタート信号(ADF STA
RT)を受信し、原稿トレイ101から1枚目の原稿1
03の引き込み動作が開始される。このときDADFコ
ントローラ41からLLM48に原稿103の自動送り
動作に入ったことのADFモード信号(ADF MOD
E↑)が送信される。
【0032】まず原稿フィード(プレフィード)動作
(図8B)では原稿103をレジロール134に突き当
てる、いわゆるプリフィード位置までの搬送を行うもの
で、原稿103の前端をレジセンサ119が検出し、こ
のレジセンサ信号(REGSNR↑)をLLM48に送
る。ただし1枚目の原稿103の場合はレジロール13
4、ベルト111の回転により直ちに原稿103を引き
込み、プラテン17上のレジ位置に停止させるレジスト
レーション動作に入る。
【0033】上記レジストレーション動作では、レジセ
ンサ119が原稿後端を検出するまでの間に画像処理を
開始するためのコピースタート信号(COPYSTAR
T↑)をLLM48に送信する。LLM48はコピース
タート信号(COPY START↑)により画像読み
取りタイミングに合った用紙供給を開始させるためのフ
ィード信号(FEED)を用紙の供給および用紙の排出
制御を行うIOTコントローラ44に出力する。この間
に1枚目の原稿サイズが検出され、この原稿サイズ信号
(PAPER SIZE DATA)および原稿後端のレ
ジセンサ信号(REGSNR↓)がLLM48に送信さ
れる。
【0034】原稿後端が検知された後、所定時間が経過
すると、原稿103はレジ位置(図8C)に停止される
ため、IOTコントローラ44は原稿103の搬送タイ
ミングに合わせて原稿サイズデータを基に原稿画像の読
み取りが行われる。同時に2枚目の原稿103のプリフ
ィード動作が始まる。すなわち、スキャン中において、
1枚目の原稿後端のレジセンサ信号(REGSNR↓)
と原稿セット信号(DOCSNR↑)が出力されている
ことを条件に2枚目の原稿103のプリフィード動作
(図8D)が開始される。これにより2枚目以降の原稿
103のレジストレーション動作に入る時間が短縮さ
れ、高速処理ができる。
【0035】DADFコントローラ41が原稿交換(S
CAN END)信号を受信すると、図8E、図8Fに
示すように1枚目の原稿103を排出する動作とプリフ
ィード位置にある2枚目の原稿103のレジストレーシ
ョン動作および3枚目の原稿103のプリフィード動作
が始まる。この動作において、1枚目の原稿103の排
出処理は原稿排出部に近いプラテン17上に搬送する。
次に3枚目の原稿103の搬送動作に入ると、2枚目の
原稿103はプラテン17上を搬送されると共に、原稿
排出部が動作して図8Gに示すように1枚目の原稿10
3が排出トレイ102に排出される。そしてセットされ
た原稿103の処理が終了すると、プラテン17上にあ
る全ての原稿103の排出処理(図8H)が行われる。
【0036】上記シンプレックスモードの動作をタイム
チャートで示すと次の通りである。図10に1枚目の原
稿103の引き込み動作のタイムチャートを示す。ま
ず、DADF2の原稿トレイ101に原稿103をセッ
トすると原稿センサ122が原稿103がセットされた
ことをベースマシン1に送信する。次にユーザーインタ
ーフェースによりスタートボタンを押すと、DADF2
をスタートさせる信号がベースマシン1からDADFコ
ントローラ41に送信される。DADFコントローラ4
1はスタート信号受信後ベルトモータ(図示せず。)と
排出モータ(図示せず。)を起動させ、プラテン17上
の置き忘れ原稿103の排出処理を行う。
【0037】プラテン17上の置き忘れ原稿103がな
い場合は550ms後にベルトモータと排出モータの停
止動作に入る。原稿排出後は再びベルトモータと排出モ
ータを起動させ、さらに置き忘れ原稿103のチェック
を行う。この動作を置き忘れ原稿103がなくなるまで
繰り返す。
【0038】ベルトモータが駆動停止したら、ナジャー
ソレノイド131の駆動を所定時間行い、ナジャー13
0とナジャーロール125間にセットされた原稿103
を挟み込むことで1枚目の原稿103を送り込み搬送路
106に送り出す(プレフィード)。ナジャーソレノイ
ド131の駆動開始から50ms後にリタードロール1
33駆動用のフィードモータ(図示せず。)の駆動を開
始すると原稿103は送り込み搬送路106を搬送さ
れ、レジセンサ119が原稿103の先端を検出してオ
ンされる。
【0039】レジセンサ119で原稿103の先端検知
後、30ms経過するとフィードモータの駆動を停止す
ることで、原稿103の先端部をベルトモータで駆動す
るレジロール134に突き合たらせる。このときレジロ
ール134は動作しない。そして、レジセンサ119が
原稿先端検知後、200ms経過するとベルトモータの
駆動を開始し、原稿103をプラテン17上に引き込ま
せる。
【0040】そして、レジセンサ119が原稿103の
後端を検知した後、一定時間(T1)経過後にベルトモ
ータの駆動を停止させると原稿103後端がプラテン1
7上のレジ位置にセットされる。レジセンサ119の原
稿後端から所定時間(T1)経過後にベルトモータを停
止させることで原稿サイズに拘わらず常に原稿103の
後端をレジ位置にセットすることができる。
【0041】ベルトモータは原稿搬送距離を一定にする
ため図10に示すようにステップアップして回転速度を
上げた後、一定搬送速度とする。そして搬送速度をステ
ップダウンしながら減速していく。このとき、フィード
モータも一時的に駆動させて、送り込み搬送路106中
にある1枚目の原稿103部分の搬送を助ける。
【0042】ここで前記時間T1の設定はDADF2の
原稿搬入部、原稿レジ部等の構成部品のバラツキ等があ
るため、各DADF2毎に微調整をする必要がある。ま
た、時間T1は原稿103の後端を原稿レジ位置にセッ
トさせるために原稿103の搬送距離の基準として用い
たものであり、前記時間T1の代わりに原稿103の搬
送距離の制御が正確に行えるものならば、何を基準にし
て制御しても良い。
【0043】本実施例では前記時間T1の微調整をDA
DF2制御用ソフトウェアで行い、その微調整データを
ベースマシン1のLLM48のNVM(図示せず。)に
記憶させておく方法を採った。そして、その微調整デー
タをシリアル通信によりベースマシン1からDADFコ
ントローラ41にもらうことにより、DADF2内にN
VMRAM搭載、メカの出荷時の調整、ロータリースイ
ッチ等の部品の搭載の必要がなくなった。
【0044】また、原稿長はレジセンサ119の原稿1
03の先端検知から後端検知までの時間を計測すること
で行うことができる。原稿長、原稿サイズの検知の概略
は後述する。
【0045】2枚目以降の原稿103の引き込み動作に
ついては図11に示す。2枚目以降の原稿103の引き
込み開始は前原稿がレジセンサ119を通過した時に、
フィードモータをオンし、原稿103の先端がレジセン
サ119に到達してから30ms後にフィードモータを
オフし、原稿103のプレフィードを完了する。その
後、前原稿103のスキャンエンド(原稿交換)信号を
受信したらベルトモータを起動させ、原稿103をレジ
位置まで搬送させる。3枚目以降の原稿の引き込みも図
11に示すタイミングで行われる。
【0046】原稿103の排出制御のタイムチャートは
図12に示す。ベースマシン1からキャリッジランプス
キャン終了をDADFコントローラ41が受信すると、
排出モータとベルトモータを起動させる。このベルトモ
ータの起動は図10、図11に示すそれと同様なモード
で行う。すなわち、ベルトモータは排出中の原稿103
をDADF2の排出部に向けてプラテン17上を搬送す
るが、同時に引き込み中の原稿103についてはレジ位
置に原稿後端をセットすべく搬送する。排出中の原稿1
03が排出センサ146を通過すると排出モータはスロ
ーダウン動作を行いながら原稿を排出する。
【0047】次に最終原稿103の排出制御のタイムチ
ャートを図13、図14に示す。原稿103のベルトモ
ータによるプラテン17上の引き込み中に原稿センサ1
22が原稿トレイ101に原稿103がないことを検知
したら、最終原稿103のスキャンエンドの受信後に図
13、図14に示す排出制御を行う。図13には原稿長
が短い場合にプラテン上に2枚の原稿103を同時に搬
送することが出来る場合(以後、2枚引き込みモードと
言う。)の排出制御を示し、図14には原稿長が長く
て、プラテン上に同時に2枚の原稿103をセットでき
ない場合(1枚引き込みモードと言う。)の排出制御を
示す。
【0048】本実施例のベースマシン1は搬送方向の用
紙の長さが8.5インチ未満のLEF原稿の場合はプラ
テン17上で原稿103を2枚引き込むことができる。
そのため、上記原稿サイズのものはプラテン17上に2
枚あるので、最終原稿103のスキャンエンド信号受信
時に排出モータとベルトモータをスタートさせ、1枚目
の原稿(最終原稿の前の原稿)103の排出完了を排出
センサ146で検知すると、排出モータとベルトモータ
は駆動停止動作に入る。ただし、排出モータは図13に
示すようにスローダウン制御をする。この排出モータの
回転速度の低下は排出原稿103の排出速度が早すぎる
と原稿103が飛び出すのでそれを防ぎ、順序よく排出
トレイ102中に積み重ねるためである。
【0049】図13に示す2枚引き込みモードにおいて
は、1枚目の原稿103の排出完了後、20ms後に排
出モータとベルトモータを再起動させ、最終原稿103
を排出する。
【0050】なお、前記各タイムチャートに示すフィー
ドモータ、ベルトモータ、排出モータの駆動、停止タイ
ミングを決める前記20〜550msは本実施例のDA
DF2での設計値であり、任意に設計変更可能な数値で
ある。
【0051】次に原稿サイズ検知について説明する。図
15はプリフィード終了時点のレジセンサ119と原稿
の位置関係を示している。レジロール134までのプリ
フィードでは原稿103前端がレジセンサ119を踏ん
でから所定時間経過後にフィードモータがオフされる。
すなわち、原稿103がレジセンサ119とレジロール
134間の距離を移動してフィードモータを停止するよ
うに上記所定時間が設定されている。原稿長さはレジセ
ンサ119の原稿先端検知と原稿後端検知時にDADF
コントローラ41のCPUのタイマの値を読み、基準ク
ロックの664パルス(1.29ms)に相当するステ
ッピングモータの検知基準長さを掛け合わせ、得られた
値からレジセンサ119からベルトモータで駆動される
レジロール134までの距離およびベルトモータの回転
速度のステップアップ中の移動距離を引算して求めるこ
とができる。
【0052】また、原稿103のSEFとLEFを含め
たサイズ検知方法を簡単に説明する。原稿103の幅は
次のようにして検知する。図15に示すように原稿サイ
ズセンサ117、118があるのでこの二つのサイズセ
ンサのオン/オフの組み合わせで表1〜3に示すテーブ
ルの左欄に示す「原稿」のいずれかに属することが分か
る。
【0053】(表1) サイズセンサ1OFF サイズセンサ2ON原稿 原稿長 検知原稿長 8.5×14SEF 355.6 292.82 A4SEF 297 234.22 8.5×11SEF 279.4 216.62 B5SEF 257 194.22 A5SEF 210 147.22 A5LEF 148 85.22
【0054】(表2) サイズセンサ1ON、 サイズセンサ2OFF原稿 原稿長 検知原稿長 B4SEF 364 301.22 8.5×11LEF 215.9 153.12 B5LEF 182 119.22
【0055】(表3) サイズセンサ1ON、 サイズセンサ2ON原稿 原稿長 検知原稿長 A3SEF 420 357.22 A4LEF 210 147.22 B5LEF 182 119.22
【0056】従って、順次サイズセンサ117、118
とレジセンサ119で検知される1枚目の原稿サイズを
レジセンサ119、原稿サイズセンサ117、118で
検知し、その検知データをこのDADFコントローラ4
1のRAM(図示せず。)等に記憶させ、次の2枚目の
原稿サイズも同様に前記センサ117〜119で検知し
て、これを1枚目の原稿サイズと比較することで、両原
稿の異形サイズ判断ができる。
【0057】ここで、プラテン17上に引き込まれる1
枚目と2枚目の原稿103間でサイズが異なると、高速
搬送制御しているシンプレックスモードの制御システム
が乱れることがある。これを具体例で説明するために、
まず、異形サイズの原稿のタイプを表4に示す。
【0058】 (表4) タイプ 1枚目 1枚目+2枚目 原稿引き込みモード A 8.5インチ以上 プラテン長を越える 1枚引き込み B 8.5インチ以上 プラテン長を越えない 1枚引き込み C 8.5インチ未満 プラテン長を越えない 2枚引き込み D 8.5インチ未満 プラテン長を越える 2枚引き込み
【0059】ただし、表4で前記原稿長は原稿搬送方向
の長さであり、また、(1枚目+2枚目の)原稿長がプ
ラテン長を越えるかどうかは正確には(1枚目と2枚目
の原稿の合計長さ+両原稿間のギャップ分の長さ)長さ
がレジ位置から排出ロールまでの距離を越えるかどうか
ということを表す。
【0060】また、本実施例での原稿サイズを8.5イ
ンチを基準にそれ以上の場合とそれ未満の場合とに分け
たが、この8.5インチは単なる例示にしかすぎず、複
写機の大きさに合わせて、適切な数値を採用することが
できることは言うまでもない。
【0061】上記表4に示す異形サイズ検知があると、
図16〜図20に示すように両原稿を強制排出する。例
えば、Bタイプの異形サイズ原稿は1枚目の原稿サイズ
が8.5インチ以上のLEF原稿であるのでDADFコ
ントローラ41は1枚引き込みモードを選択する(図1
7)。そして、2枚目の原稿103のサイズが1枚目の
原稿サイズと異なり、両原稿103のサイズを合計して
もプラテン長を越えないとき、DADFコントローラ4
1は1枚引き込みモードで原稿搬送制御をしているの
で、1枚目の原稿103を引き込み、その後端をレジ位
置にセットして(図17B)、1枚目の原稿103のス
キャンエンドの受信でベルトモータと排出モータの駆動
が開始され、1枚目の原稿103の排出制御に入る。
【0062】このとき1枚目の原稿103を排出するた
めのベルトモータの駆動は2枚目の原稿103のレジ位
置への引き込みも行う(図17C)。ところが、レジセ
ンサ119が2枚目の原稿サイズが1枚目の原稿サイズ
より短いことを検知する。このとき、1枚目の原稿10
3が排出モータにより駆動されている排出ロール142
に到達する前に、2枚目の原稿後端がレジ位置に到達し
てベルトモータが停止してしまう。そのため、排出セン
サ146は1枚目の原稿103を検知することができな
くなり、原稿搬送制御システムは1枚目の原稿103が
ジャムしているものと誤った判断をしてしまう。そこ
で、図17Dに示すように、2枚目の異形サイズ検知に
より、これらの二枚の原稿を強制排出する。
【0063】また、Dタイプの異形サイズ原稿103は
1枚目の原稿長が8.5インチ未満であるため、2枚引
き込みモードで搬送制御される。この場合、図19と図
20に示すような原稿搬送制御を行わないと原稿のジャ
ムが生じる。
【0064】図19に示す場合は原稿搬送開始時の場合
である。図19Cに示すように2枚目の原稿103が1
枚目の原稿長より長いことにより、レジセンサ119上
を一定時間以上通過するため、異形サイズと判断する。
しかし、2枚引き込みモードであるため、1枚目の原稿
103は排出されないはずなので、排出モータがまだ駆
動開始をしていない。
【0065】ところが、図19Dに示す状態でベルトモ
ータを停止させないと、2枚目の原稿の後端がレジ位置
に到達したときに、1枚目の原稿103と2枚目の原稿
103がプラテン17上に収まらない状態となり、1枚
目の原稿103が排出部でダメージを受けることにな
る。
【0066】また、図20に示す場合は1、2枚目の原
稿長が8.5インチ未満であるが、3枚目以降の原稿1
03が1、2枚目のそれより長い場合である。この場合
には、図20Cまでは正常な2枚引き込みモードで原稿
搬送がなされている。しかし、図20Dで3枚目の原稿
103が一定時間以上レジセンサ119上を通過するた
め、2枚目の原稿長より長い異形サイズであると判断さ
れる。
【0067】このとき、ベルトモータを停止させない
と、3枚目の原稿後端がレジ位置に到達するまでに、2
枚目の原稿はベルトモータおよびこれとほぼ同期して駆
動する排出モータとにより、排出ロール142に到達し
て一部排出された状態で、3枚目の原稿がレジ位置にセ
ットされると(図20E)、ベルトモータの停止とほぼ
同時に排出モータも停止するため、2枚目の原稿は排出
部途中でジャムとなる。これを避けるためには異形サイ
ズ検知があると、その原稿を強制的に排出する。
【0068】このようにBタイプとDタイプの異形サイ
ズ原稿103については異形と判断した時点で両原稿1
03を強制的に排出することで高速搬送制御システムの
乱れと原稿103のダメージを防ぐ。
【0069】なお、AタイプとCタイプの異形サイズ原
稿103はBタイプ、Dタイプの異形サイズ原稿103
のように原稿搬送制御の乱れを生じることはないが、異
形サイズ原稿103であることには変わりがないので、
これらの場合も両原稿103は強制排出する。Aタイプ
の原稿搬送の模式図は図16に、Cタイプの原稿搬送の
模式図は図18にそれぞれ示す。
【0070】図16に示すAタイプでは1枚目の原稿サ
イズが8.5インチ以上なので、1枚引き込みモードで
搬送制御される。図16Bに示す1枚目の原稿後端がレ
ジ位置にセットされた後、図16Cで2枚目の原稿が異
形サイズと判断されると、これらの原稿103は強制排
出される。
【0071】また、図18に示すCタイプでは2枚目の
原稿103がレジセンサ119を通過して原稿の異形サ
イズを検知すると(図18C)、2枚目のレジ位置セッ
トで3枚目の原稿103の引き込みはせず(図18
D)、1枚目と2枚目の原稿は強制排出する(図18
E)。
【0072】以上の手順を図21、図22のフローチャ
ートで説明する。まず、DADF2は1枚目の原稿10
3を原稿レジ部に引き込んだ後、2枚目の原稿103の
引き込みを開始する。このとき、レジセンサ119は1
枚目の原稿103の原稿長を検知しているので、1枚目
の原稿長が8.5インチ以上であれば表4に示すように
1枚搬送モードとなる。そして、2枚目の原稿103が
レジセンサ119を通過すると、その原稿サイズが計算
できるので、1枚目と2枚目の原稿103との間の異形
サイズ検知ができる(ステップ5)。そして両原稿10
3が異形サイズであると判断されると、次の原稿103
はプレフィードをしない。そして、これらの原稿103
は1枚搬送モードのAタイプ原稿103かBタイプ原稿
103であることになるが、Aタイプ原稿103の場合
はシンプレックスモードでの高速搬送制御ができるタイ
プであるが、異形サイズであるということで、これらの
原稿は強制排出する(ステップ8)。また、Bタイプの
原稿103であると原稿の排出搬送制御システムに異常
があるとして、しかも1枚目の原稿103がDADF2
の搬送系のなかでジャムしていることになるが、このジ
ャム検知システムの作動を停止させ、両原稿103を強
制排出する(ステップ11)。
【0073】また、1枚目の原稿長が8.5インチ未満
であれば2枚搬送モードとなり、2枚目の原稿103を
引き込む(ステップ13)。このとき2枚目の原稿10
3がレジセンサ119を通過すると両原稿103のサイ
ズの計算を行い。異形サイズの検知があると(ステップ
16)、次の3枚目の原稿103のプレフィードは停止
する。そして、この場合はステップ13で2枚目の原稿
サイズがDタイプでないこと、すなわちCタイプである
ことが分かるので、Cタイプの強制排出をする(ステッ
プ18)。しかし、2枚目の原稿103がレジセンサ1
19を通過しないで、しかも1枚目と2枚目の原稿長が
プラテン長を越えるものてあることがレジセンサ119
の原稿長検知で判明すると(ステップ20)、次の3枚
目の原稿103の引き込みを停止して、1枚目と2枚目
の原稿103を共に強制排出する(ステップ21)。
【0074】なお、本実施例においては図12〜図14
に示すように排出モータは排出原稿103の排出後は駆
動されないので騒音および無駄な電力の消費、メカの摩
耗などの悪影響がなくなる。
【0075】本発明の搬入部原稿サイズ検知手段は本実
施例ではレジセンサ119と原稿サイズセンサ117、
118およびそのためのハードウエア、ソフトウエア等
である。本発明の原稿搬送手段は本実施例では送り込み
搬送路106、引き込み搬送路108と各搬送路の原稿
搬送用ロール等と原稿レジ部の無端ベルト111、ベル
トドライブロール110、ベルトピンチーロール13
5、これらのロール駆動モータ(図示せず。)およびモ
ータ作動用のハードウエア、ソフトウエア等である。ま
た、本発明の原稿排出手段は本実施例では原稿レジ部の
無端ベルト111、ベルトドライブロール110、ベル
トピンチーロール135、これらのロール駆動モータ
(図示せず。)と原稿排出路145と原稿排出用ロール
142、143とその作動のためのハードウエア、ソフ
トウエア等であり、本発明の原稿サイズ比較判断手段は
本実施例ではそのDADFコントローラ41とそれに関
連するハードウエア、ソフトウエア等であり、原稿サイ
ズ記憶手段は複写機のDADFコントローラ41のRA
M(図示せず。)とその作動のためのハードウエア、ソ
フトウエア等である。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、自動原稿送り装置の原
稿搬送路中に2枚の原稿が同時に高速搬送されている場
合でも異形サイズ原稿の検知があると、これらの原稿を
強制的に排出して、原稿のダメージを防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成図である。
【図2】 本発明の実施例の複写機の外観図である。
【図3】 本発明の実施例の複写機の断面図である。
【図4】 本発明の実施例の複写機の制御ブロック図で
ある。
【図5】 本発明の実施例の自動原稿送り装置の断面図
および上面図である。
【図6】 本発明の実施例の自動原稿送り装置の原稿搬
入部の拡大断面図である。
【図7】 本発明の実施例の自動原稿送り装置の原稿排
出部の拡大断面図である。
【図8】 本発明の実施例のシンプレックスモードの原
稿搬送手順説明図である。
【図9】 本発明の実施例のシンプレックスモードの原
稿搬送と画像処理に関する自動原稿送り装置とベースマ
シンとの通信線図である。
【図10】 本発明の実施例のシンプレックスモードの
1枚目の原稿引き込み搬送制御のタイムチャートを示す
図面である。
【図11】 本発明の実施例のシンプレックスモードの
2枚目以降の原稿引き込み搬送制御のタイムチャートを
示す図面である。
【図12】 本発明の実施例のシンプレックスモードの
原稿の通常の排出制御のタイムチャートである。
【図13】 本発明の実施例のシンプレックスモードの
原稿の2枚引き込みモードでの最終原稿排出制御のタイ
ムチャートである。
【図14】 本発明の実施例のシンプレックスモードの
原稿の1枚引き込みモードでの最終原稿排出制御のタイ
ムチャートである。
【図15】 本発明の実施例の自動原稿送り装置の原稿
センサの配置図である。
【図16】 本発明の実施例のシンプレックスモードで
の異形サイズ検知(Aタイプ)の原稿排出手順説明図で
ある。
【図17】 本発明の実施例のシンプレックスモードで
の異形サイズ検知(Bタイプ)の原稿排出手順説明図で
ある。
【図18】 本発明の実施例のシンプレックスモードで
の異形サイズ検知(Cタイプ)の原稿排出手順説明図で
ある。
【図19】 本発明の実施例のシンプレックスモードで
の異形サイズ検知(Dタイプ)の原稿排出手順説明図で
ある。
【図20】 本発明の実施例のシンプレックスモードで
の異形サイズ検知(Dタイプ)の原稿排出手順説明図で
ある。
【図21】 本発明の実施例のシンプレックスモードで
の異形サイズ原稿検知時のフローチャートである。
【図22】 本発明の実施例のシンプレックスモードで
の異形サイズ原稿検知時のフローチャートである。
【符号の説明】
2…DADF、101…原稿トレイ、102…排出トレ
イ、106…原稿送り込み搬送路、108…原稿引き込
み搬送路、109…デプレックス搬送路、117…原稿
サイズセンサ、118…原稿サイズセンサ、119…レ
ジセンサ、146…排出センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像処理装置の画像処理用原稿を搬入す
    る送り込み搬送路を備えた原稿搬入部と該原稿搬入部か
    らの原稿を画像処理装置本体のプラテン上に順次搬送し
    原稿読み取りをする原稿レジストレーション部と該原稿
    レジストレーション部で読み取られた原稿を排出する排
    出搬送路を備えた原稿排出部を設けた自動原稿送り装置
    において、 原稿レジストレーション部で原稿の読み取り処理がされ
    た1枚目の原稿を排出部において搬送中に次の2枚目の
    原稿を前記原稿レジストレーション部に搬送させる原稿
    搬送手段と、 前記搬入部に設けられた原稿サイズ検出手段と、 該原稿サイズ検出手段で検出された原稿サイズを記憶す
    る原稿サイズ記憶手段と、 該原稿サイズ記憶手段の記憶値により原稿レジストレー
    ション部に順次搬送される前記原稿の1枚目と2枚目の
    原稿サイズとを比較して、両原稿サイズを比較判断する
    原稿サイズ比較判断手段と、 前記原稿サイズ比較判断手段の比較判断結果により前記
    1枚目と2枚目の原稿サイズが異形であると判断された
    ときは2枚目の原稿を原稿レジストレーション部での原
    稿読み取りをしないで原稿排出部を経て排出する原稿排
    出手段と、を設けたことを特徴とする自動原稿送り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記原稿搬送手段は前記原稿サイズ比較
    判断手段の比較判断結果により前記1枚目と2枚目の原
    稿サイズが異形であると判断されたときは次原稿は原稿
    搬入部に送り込まないようにすることを特徴とする請求
    項1記載の自動原稿送り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の自動原稿送り装
    置を備えた画像処理装置。
JP3237901A 1991-09-18 1991-09-18 自動原稿送り装置 Pending JPH0572845A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8123220B2 (en) 2009-01-29 2012-02-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Sheet-medium-conveying device
JP2012221704A (ja) * 2011-04-07 2012-11-12 Kyoto Seisakusho Co Ltd 電池用電極部材搬送装置およびその方法

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