JPH10147927A - 暗渠パイプとその製造方法及び製造装置 - Google Patents
暗渠パイプとその製造方法及び製造装置Info
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- JPH10147927A JPH10147927A JP30785896A JP30785896A JPH10147927A JP H10147927 A JPH10147927 A JP H10147927A JP 30785896 A JP30785896 A JP 30785896A JP 30785896 A JP30785896 A JP 30785896A JP H10147927 A JPH10147927 A JP H10147927A
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Abstract
樹脂の押出成形により、連続して製造し、その生産性を
向上させると共に、コストダウンをはかる。更に透水部
に金属あるいは繊維のネットが使用できるようにし、土
壌条件に適合した透水特性を有する暗渠パイプの提供を
可能とする。 【解決手段】中央部に金属あるいは繊維からなる帯状の
ネット3を設けた合成樹脂製の帯状体2を、螺旋状に巻
回し、その端面同士を軟質の合成樹脂4を介して融着し
た。またネット3の表面には、ジグザグに合成樹脂を融
着し、前記合成樹脂と一体的に接合する補強用のリブ5
bを設けた。このことで、上記ネット3を透水部とする
筒状の暗渠パイプ1を形成した。
Description
地盤改良に用いられる暗渠パイプと、その製造方法及び
製造装置に関する。
数の透孔を有する筒形に合成樹脂で一体成形されてお
り、その使用条件から耐圧性を向上させるために、鋼線
などの芯材を埋設したり、所定間隔毎に補強リブを設け
たりしたものもある。
を有する一定長さの筒体を金型で成形し、これをジョイ
ント等を介して連結したり、あるいは図5に示す特公昭
53−134883号の発明のように、軟化した状態の
合成樹脂製帯状シート10の適所に孔10aを施したの
ち、これを縦方向に丸め、その両端縁を加熱し溶着する
ということが行われていた。
プを複数に分割して製造する場合は、従来公知の通常の
金型が用いられ、またパイプを連続して成形する場合
は、図5に示すように合成樹脂製帯状シート10を押し
出す押出機11のダイに連続してこの合成樹脂製帯状シ
ート10に透孔10aを形成する孔あけロール12と、
この帯状シート10を筒状に丸める丸めダイ13と、筒
状に丸められた帯状シート10の端縁を加熱する加熱装
置14と、この両端縁を溶着して筒形に最終成形を行う
サイジングダイ15とを直線的に配置したものがあっ
た。
イプは、周壁に多数の透孔を設けていることからパイプ
自体の耐圧性が低下し、土中に埋設した際にパイプが潰
れて十分にその機能を発揮しなくなる虞れがあった。ま
たこれを防止するために鋼線を埋設したり、所定間隔毎
に補強リブを設けたりしたものもあるが、これもパイプ
の構造自体は、上記のものと同じため、鋼線や補強リブ
のない箇所においては、上記と全く同様の問題を生じ、
また、補強するための手間を要し、このことで生産性が
低下すると共に、製品のコストが上昇するという問題点
があった。さらにまたこの暗渠パイプでは、合成樹脂自
体の肉厚を厚くすれば、耐圧性は向上するが、その反
面、可撓性が損なわれることとなり、埋設作業に支障を
来すばかりか、パイプを小径に巻き取ることができず、
輸送、保管も困難になるという問題点が生じた。
金型成形し、これをジョイント等で連結する場合は、成
形の際、一々金型の冷却を待って成形品を取り出さなく
てはならず、生産性が悪く、また成形されたパイプをジ
ョイント等で連結する作業も要し、煩わしいという問題
点を有していた。また図5に示した方法では、連続した
作業が可能であるが、耐圧性を向上させるには、樹脂厚
を厚くしなくてはならず、成形が困難になると共に、可
撓性が損なわれるという問題点があり、この方法で製造
される暗渠パイプは、比較的小径の簡易なものに限られ
ていた。さらに、またこの製造方法では、樹脂材料の質
や温度管理を厳密に行わないと、筒形に成形する際に透
孔が塞がったり、あるいは透孔の径が小さくなるという
虞れがあり、規定のものを精度良く成形することが困難
であるという問題点を有していた。
用いた場合、パイプを複数に分割して成形しなくてはな
らず、しかもこの成形の際に一々金型の冷却を待って成
形品を取り出さなくてはならず、生産作業能率が悪いと
いう問題点を有していた。また図5に示した製造装置で
は、透孔を有する暗渠パイプが連続して成形できるが、
成形されるパイプの強度は、材料となる合成樹脂の材質
と厚さにより決定されるので、可撓性と耐圧性を兼ね備
えた暗渠パイプを一工程で製造できないという問題点を
有していた。
る。
ために本発明のうち、請求項1記載の発明は、中央部に
金属あるいは繊維からなる帯状のネットを設けた合成樹
脂製の帯状体を、螺旋状に巻回し、その端面同士を融着
することにより、筒状に形成したことを特徴とする暗渠
パイプである。
の発明の構成において、帯状体の形状を断面略平行四辺
形に限定したことを特徴とする。
は請求項2記載の発明の構成に、帯状体の端面同士が、
軟質合成樹脂を介して融着されるという構成を加えたこ
とを特徴とする。
請求項3のいずれかに記載された発明の構成に、ネット
の表面に合成樹脂製の補強用リブを設けるという構成を
加えたことを特徴とする。
し出された合成樹脂で、帯状のネットの両側を被覆し、
中央部にネットが設けられた合成樹脂製の帯状体を連続
して形成し、この帯状体を螺旋状に巻回し、その端面同
士を融着することにより、ネットを透水部とした筒状の
パイプを連続して形成することを特徴とする暗渠パイプ
の製造方法である。
通部を有し、このネットの両端に一体的に接合される合
成樹脂を押し出す押出機と、この押出機から押し出され
た帯状体の端面に向かって接合用の軟質合成樹脂を押し
出す押出機と、前記両押出機から押し出された帯状体を
螺旋状に巻き取る巻取機とを具備したことを特徴とする
暗渠パイプの製造装置である。
き本発明を詳細に説明する。
図、図2は、その要部拡大図である。図示したようにこ
の暗渠パイプ1は、長尺の帯状体2を螺旋状に巻回し、
筒形に形成したものである。この帯状体2は、図3の平
面図に示すように、帯状のネット3を挟み込むように、
その両側に合成樹脂を一体的に融着させたものであり、
断面略平行四辺形状に形成されている。そして、この帯
状体2の端面同士は、軟質合成樹脂4を介して融着され
ている。またこのネット3の上面には、ジグザグに合成
樹脂を融着させて前記両側の合成樹脂と連続する補強用
のリブ5aを設け、ネット3の下面には、このリブ5a
と交差するように同様のリブ5bを設けている。
のであれば、金属、繊維のいずれであっても良く、また
その目の粗さは、土壌条件や使用条件等に応じて適宜決
定すれば良い。また、上記では、ネット3の上下面に補
強用のリブ5a,5bを設けた例を示したが、ネット3
が金属製で十分な強度を有する場合は、必ずしもこのリ
ブ5a,5bは設ける必要はない。
し、土中に埋設して用いられる。そして、その働きは、
帯状体2の中央部に設けられたネット3が透水部とな
り、ここから土壌中の余剰水が内部に流れ込み、流れ込
んだ水を暗渠パイプ1を通じて速やかに外部に導びくこ
とにより、圃場などの排水性を良くし、その地盤改良を
はかるものである。また、この他に本発明の暗渠パイプ
1は、土中に縦方向に埋設して使用しても良く、例え
ば、地盤に打ち込まれた鋼矢板の壁に沿って、あるいは
その近傍に、鉛直方向に配置することにより、過剰間隙
水圧を消散させる液状化対策用の排水材としても用いる
ことができる。
プ1の製造方法を、図4に示した製造装置に基づき説明
する。
形する押出機を示し、ダイDに設けた挿通部(図示せ
ず)から引き出される帯状のネット3の引き出しに連動
して溶融した合成樹脂を押し出し、このネット3の両側
を合成樹脂で被覆した断面略平行四辺形状の帯状体2を
連続形成する。この帯状体2は、押出機Aの前側(図4
において上側)に設けられた巻取機Cで螺旋状に巻き取
られ、順次図中、右方に送られるが、この巻き取りに先
行して帯状体2の端面に、別途設けた押出機Bから押し
出した接合用の軟質合成樹脂4を付着させる。このこと
により、巻き取られた帯状体2は軟質の合成樹脂4を介
してその端面同士が融着され、筒状に形成されるもので
ある。なお、この巻回のピッチを変えれば、形成される
暗渠パイプの径を容易に変更することができる。
は、螺旋状に巻回された帯状体2が軟質の合成樹脂4を
介して融着されているので、この部分である程度の可撓
性が得られるにもかかわらず、上方からの荷重に対して
は、端面同士が斜めに接しているため十分な耐圧性を有
するものである。よって、土中に埋設してもその土圧に
より潰れたり、大きく変形したりすることがなく、ネッ
ト3から土中の余剰水が内部に流れ込み、流れ込んだ水
はこの暗渠パイプ1を介して外部へと確実に導かれる。
るために帯状体2を断面略平行四辺形状に形成すると共
に、その端面同士を軟質合成樹脂4で融着した例を示し
たが、暗渠パイプ1自体が小径の場合は、潰れが生じ難
いため、帯状体2自体を軟質の合成樹脂で形成すること
ができ、この場合は、帯状体2の端面同士を直接融着し
ても良く、またその断面も必ずしも平行四辺形状でなく
ても良い。
項1記載の発明は、中央部にネットを設けた合成樹脂製
の帯状体を螺旋状に巻回し、その端面同士を融着するこ
とにより、簡単な構成で確実な透水性を有する耐圧構造
の暗渠パイプが、コスト低廉に提供できるという効果を
奏する。
行四辺形にすることにより、上記請求項1記載の発明の
効果に加えて、一層の耐圧性の向上と、接合強度の向上
がはかられる。
を軟質合成樹脂を介して融着することにより、暗渠パイ
プの可撓性が向上し、上記請求項1及び請求項2記載の
発明の効果に加えて、埋設作業時の施工性が向上する。
また、コンパクトに巻き取ることができ、輸送が行い易
くなると共に、保管場所も狭小で済むという効果があ
る。
のリブで補強することにより、この部分の耐圧性が向上
すると共に、繊維製の柔らかいネットの使用が可能とな
り、特に繊維特有の目の細かいネットを使用することに
より、従来にはない透水特性を持った暗渠パイプを提供
でき、各種土壌条件に対応させることができる。
上記暗渠パイプが押出成形により、連続して能率良く製
造できるという効果を奏する。
この装置を用いれば、耐圧性と可撓性を兼ね備えた上記
請求項3記載の暗渠パイプを連続して能率良く製造でき
るものである。
図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 中央部に金属あるいは繊維からなる帯状
のネットが設けられた合成樹脂製の帯状体が、螺旋状に
巻回され、その端面同士が融着されることにより、筒状
に形成されたことを特徴とする暗渠パイプ。 - 【請求項2】 帯状体が、断面略平行四辺形状であるこ
とを特徴とする請求項1記載の暗渠パイプ。 - 【請求項3】 帯状体の端面同士が、軟質合成樹脂を介
して融着されたことを特徴とする請求項1または請求項
2記載の暗渠パイプ。 - 【請求項4】 ネットの表面に合成樹脂製の補強用リブ
が設けられたことを特徴とする請求項1から請求項3の
いずれかに記載の暗渠パイプ。 - 【請求項5】 押出成形機から押し出された合成樹脂
で、帯状のネットの両側を被覆し、中央部にネットが設
けられた合成樹脂製の帯状体を連続して形成し、この帯
状体を螺旋状に巻回し、端面同士を融着することによ
り、ネットを透水部とした筒状のパイプを連続して形成
することを特徴とする暗渠パイプの製造方法。 - 【請求項6】 帯状のネットの挿通部を有し、このネッ
トの両端に一体的に接合される合成樹脂を押し出す押出
機と、 この押出機から押し出された帯状体の端面に向かって接
合用の軟質合成樹脂を押し出す押出機と、 前記両押出機から押し出された帯状体を螺旋状に巻き取
る巻取機とを具備したことを特徴とする暗渠パイプの製
造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8307858A JP3002774B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 暗渠パイプとその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8307858A JP3002774B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 暗渠パイプとその製造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10147927A true JPH10147927A (ja) | 1998-06-02 |
JP3002774B2 JP3002774B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=17974027
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8307858A Expired - Lifetime JP3002774B2 (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | 暗渠パイプとその製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002774B2 (ja) |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP8307858A patent/JP3002774B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3002774B2 (ja) | 2000-01-24 |
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