JPH10147863A - 成膜装置とそのターゲット交換方法 - Google Patents

成膜装置とそのターゲット交換方法

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JPH10147863A
JPH10147863A JP25343297A JP25343297A JPH10147863A JP H10147863 A JPH10147863 A JP H10147863A JP 25343297 A JP25343297 A JP 25343297A JP 25343297 A JP25343297 A JP 25343297A JP H10147863 A JPH10147863 A JP H10147863A
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貴志 末吉
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健太郎 新郷
Hatsuhiko Shibazaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反応室用真空槽内に大気を流入させることな
くターゲットを交換する成膜装置とそのターゲット交換
方法とを提供する。 【解決手段】 反応室用真空槽6及びターゲット交換室
1を真空排気した状態で、ターゲット交換手段4により
交換用ターゲット3を保持する電極板3aと開口部15
上の使用済みターゲット2を保持する電極板2aを上昇
させ、ターゲット交換手段4の回動により使用済みター
ゲット2と交換用ターゲット3とを入れ換え交換する。
交換されたターゲット3を保持する電極板3aを電流導
入プレート13の押圧により開口部15に圧接させるこ
とにより反応室6は閉じられ、成膜を再開することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空排気機構を備
える成膜装置とそのターゲット交換方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図9に従来の成膜装置の構造を示してい
る。図9において2はターゲット、2aは下面にターゲ
ット2を保持し蓋体を兼ねる電極板、5は被成膜物であ
る基板、6は反応室用真空槽、9はマスフローコントロ
ーラ、10は真空ポンプ、12は電源である。マスフロ
ーコントローラ9より反応ガス、例えばアルゴンを導入
しながら真空ポンプ10で排気し反応室用真空槽6の内
部を所定の圧力に調整して(この状態を真空状態と称
す)ターゲット2に前記電極板2aを通じて電源12よ
り電流を印加し基板5を成膜処理する。ターゲット2を
ある期間使用すると、ターゲット2の交換が必要にな
る。ターゲット2の交換を行うためターゲット2を保持
した電極板2aを取り外すと反応室用真空槽6に大気が
流入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に成膜装置におい
てはターゲット交換後の再生産までの時間の短縮や膜質
の向上が要求されている。しかしターゲット交換時に反
応室用真空槽内へ大気が流入するため、ターゲット交換
後の再生産までの時間の長期化や槽内汚染による膜質の
劣化という問題を引き起こしていた。
【0004】また、図9に示した構成においては採用さ
れていないが、反応室6内に防着筒を設けてスパッタリ
ングにより飛散する粒子が反応室の内壁に付着しないよ
うにする場合に、この防着筒もスパッタリング粒子の付
着量が増えたときには交換する必要がある。
【0005】本発明は、反応室用真空槽内に大気が流入
することなくターゲットを交換することができ、これに
よってターゲット交換後の再生産までの時間を短縮し、
膜質を向上させることができ、防着筒の交換も容易にし
た成膜装置とそのターゲット交換方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願の第1発明の成膜装置は、反応室用真空槽と、
この反応室用真空槽のターゲット出入用開閉部を包囲す
るターゲット交換室と、ターゲット交換室内を真空排気
する真空排気手段と、ターゲット交換室内に配置され、
ターゲット出入用開閉部の開口時に、反応室用真空槽で
使用されたターゲットとターゲット交換室内に予め配置
した交換用ターゲットとを交換するターゲット交換手段
とを備えたことを特徴とする。
【0007】また、第1発明の成膜装置におけるターゲ
ット交換方法は、反応室用真空槽及びターゲット交換室
を真空にした状態でターゲット出入用開閉部を開口し、
次いでターゲット交換手段によって、反応室用真空槽で
使用されたターゲットと交換用ターゲットとを交換し、
次いで前記ターゲット出入用開閉部を閉じることを特徴
とする。
【0008】また、本願の第2発明の成膜装置は、反応
室用真空槽と、反応室用真空槽のターゲット出入用開閉
部を包囲して反応室用真空槽と同圧力に維持されるター
ゲット交換室と、ターゲット交換室内に配置されてター
ゲット出入用開閉部の開口時に反応室用真空槽で使用さ
れたターゲットとターゲット交換室内に予め配置された
交換用ターゲットとを回動体上に保持し、この回動体の
回動により使用済みターゲットと交換用ターゲットとを
交換するターゲット交換手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】上記構成によれば、反応室用真空槽とター
ゲット交換室とは同圧に維持されているので、ターゲッ
ト出入用開閉部を開口したときにも反応室用真空槽は大
気に曝されず、この状態でターゲット交換手段の回動体
上に反応室用真空槽で使用されたターゲットとターゲッ
ト交換室内に予め配置された交換用ターゲットとを保持
し、回動体を回動させることにより使用済みのターゲッ
トと交換用のターゲットとは交換される。反応室用真空
槽内に交換用のターゲットが装着された後、ターゲット
出入用開閉部を閉じることにより交換されたターゲット
を用いた成膜の動作を再開することができる。このター
ゲット交換を反応室用真空槽内とターゲット交換室内と
が同圧の真空状態で実施することにより、ターゲットや
反応室用真空槽を大気に曝すことなくターゲットの交換
を行うことができる。
【0010】また、本願の第3発明の成膜装置は、反応
室用真空槽と、反応室用真空槽のターゲット出入用開閉
部を包囲して反応室用真空槽と同圧力に維持されるター
ゲット交換室と、反応室用真空槽内に配設されてターゲ
ットからの飛散粒子が反応室用真空槽の内壁に付着しな
いようにする防着筒と、ターゲット交換室内に配置され
てターゲット出入用開閉部の開口時に反応室用真空槽で
使用されたターゲットとターゲット交換室内に予め配置
された交換用ターゲットとを回動体上に保持し、この回
動体の回動により使用済みターゲットと交換用ターゲッ
トとを交換すると共に、ターゲット出入用開閉部の開口
時に回動体に形成された防着筒通過用空間をターゲット
出入用開閉部上に回動させ、反応室用真空槽から取り出
される使用済みの防着筒と反応室用真空槽に装着される
交換用防着筒とを防着筒通過用空間を通して交換させる
ターゲット交換手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】上記構成によれば、反応室用真空槽内に防
着筒が設けられている場合には、ターゲットの交換だけ
でなく、防着筒も飛散粒子の付着度に応じて交換する必
要があるので、ターゲット交換手段の回動体に防着筒の
交換時の防着筒通過用空間が形成されている。回動体は
ターゲットの交換のためにターゲットを保持してターゲ
ット出入用開閉部上に回動移動するので、回動体がター
ゲット出入用開閉部上を覆っていると防着筒の出入りが
できない。そこで、使用済みの防着筒を反応室用真空槽
内からターゲット出入用開閉部を通して取り出し、交換
用の防着筒をターゲット出入用開閉部を通して反応室用
真空槽内に装着するときには、前記防着筒通過用空間を
ターゲット出入用開閉部上に回動させると、この空間を
通じて交換される防着筒を通過させることができる。
【0012】上記構成におけるターゲット交換手段は、
その回動体上にヒータを備え、防着筒が交換された後、
回動体を回動させてヒータをターゲット出入用開閉部上
に回動させるように構成することにより、交換された防
着筒に付着する大気成分をヒータによって加熱し、防着
筒からの離脱を促進させることができる。
【0013】また、ターゲット交換手段は、ターゲット
交換室内に予め配置された複数個の交換用のターゲット
を使用済みのターゲットと共に保持した回動体の順送り
の回動により使用済みターゲットと交換用ターゲットと
を順次交換させるように構成することができ、使用済み
のターゲットをターゲット交換室から外部に取り出し、
交換用のターゲットに入れ換える作業を行う回数を少な
くすることができるので、外部開放により流入した大気
を排気して大気成分により汚染された状態から成膜でき
る環境に戻すまでの無駄時間の発生を抑えることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明し、本発明の理解に供する。まず、本発明の第1の
実施形態を図1、図2を参照して説明する。
【0015】反応室用真空槽6は、内部に被成膜物であ
る基板5を収容すると共に、反応ガスを槽内に導入する
ためのマスフローコントローラ9及び槽内を真空状態に
排気するための真空ポンプ10が接続され、その上部の
開口部(ターゲット出入用開閉部)15は、ターゲット
2を下面に保持し蓋体を兼ねる電極板2aによって開閉
可能に閉蓋されている。13は上下動可能に構成された
電流導入用プレートであって、閉蓋時に下動して前記電
極板2aを前記開口部15に押し付け、反応室用真空槽
6を密閉状態とする。また、ターゲット2には電源12
からの電流が前記電流導入用プレート13及び前記電極
板2aを通じて印加される。
【0016】反応室用真空槽6の前記開口部15は、タ
ーゲット交換室1によって包囲されている。このターゲ
ット交換室1は、内部に前記電流導入用プレート13を
収容すると共に、ターゲット交換手段4を収容してい
る。また、このターゲット交換室1には、室内を真空状
態に排気するための真空ポンプ7及びパージ用の窒素ガ
スを導入するためのバルブ8が接続されている。
【0017】前記ターゲット交換手段4は、回転軸17
と一対のターゲット保持孔18、18を有するテーブル
19とから構成され、一方のターゲット保持孔18に成
膜に供されるターゲット2を保持した電極板2aが、他
方のターゲット保持孔18に交換用のターゲット3を保
持した電極板3aが夫々保持されうるようになってい
る。このターゲット交換手段4は回転可能かつ上下動可
能に構成されている。尚、ターゲット交換室1には、使
用済みのターゲット2を保持した電極板2aを取り出
し、交換用のターゲット3を保持した電極板3aを搬入
するための開口20が形成され、この開口20はターゲ
ット交換用蓋11によって閉蓋されている。
【0018】また、この開口の下方には、交換用のター
ゲット3を保持した電極板3aを載置し、使用済みのタ
ーゲット2を保持した電極板2aを一時的に載置するた
めの環状台21が設けられている。
【0019】次に、上記構成の成膜装置におけるターゲ
ット交換方法について説明する。
【0020】反応室用真空槽6内のターゲット2の交換
が必要になったとき、まず、ターゲット交換室1を前記
真空ポンプ7で真空排気する。この時点で反応室用真空
槽6及びターゲット交換室1は真空状態となっている。
その後、電流導入用プレート13を上昇させて退避さ
せ、次いでターゲット交換手段4を上昇させる。これに
より一方のターゲット保持孔18に保持されて使用済み
のターゲット2を備えた電極板2aが上昇し、前記開口
部15から離脱し、反応室用真空槽6は開口状態とな
る。このときターゲット交換室1は真空状態となってい
るため、反応室用真空槽6に大気が流入することはな
い。上記ターゲット交換手段4の上昇時には、同時に他
方のターゲット保持孔18に保持されて交換用ターゲッ
ト3を備えた電極板3aが上昇し、環状台21から離脱
する。次いでターゲット交換手段4のテーブル19が1
80度回転した後、下降する。これにより一方のターゲ
ット保持孔18に保持された使用済みのターゲット2を
備えた電極板2aは前記環状台21に載置され、他方の
ターゲット保持孔18に保持された交換用ターゲット3
を備えた電極板3aは前記開口部15に載置され、反応
室用真空槽6を閉蓋する。
【0021】これに続いて電流導入用プレート13が下
降して、前記電極板3aを前記開口部15に押圧し、反
応室用真空槽6を密閉状態とする。
【0022】上記一連の動作によって、ターゲット交換
が行われるのであるが、その後、前記バルブ8が開いて
パージ用ガスをターゲット交換室1に導入し、室内の圧
力を大気圧と同圧にした後、ターゲット交換用蓋11を
開蓋して、使用済みのターゲット2をこれを保持する電
極板2aと共に取り出し、これに代えて新しいターゲッ
トを保持した電極板を前記環状台21に載置する。
【0023】上記実施形態においては、交換用ターゲッ
トが1個の場合について説明したが、複数個の交換用タ
ーゲットを予備ターゲットとしてターゲット交換室1に
配置する構成とすることができる。また、上記実施形態
においては、ターゲットを保持する電極板が反応室用真
空槽6の蓋体を兼ねるものについて説明したが、図3及
び図4に示す本発明の第2の実施形態のように、独立し
た蓋体31を有する構成のものとすることができる。
【0024】図3及び図4に示す第2の実施形態は、上
下動可能に構成された蓋体31が反応室用真空槽6の開
口部15に直接接触して、これを閉蓋する。この蓋体3
1はクランプ機構を下面に備えて、ターゲット2を保持
する電極板2aを保持すると共に、電流導入用プレート
としての機能も営むものである。また、使用済みのター
ゲット2を保持した電極板2aと交換用のターゲット3
を保持した電極板3aとを交換するためのターゲット交
換手段4aは、先端部に夫々ターゲット保持リング18
aを備えた一対のアーム19a、19aを一体に備え、
その結合部が回転軸17aに固着されたものとなってい
る。このターゲット交換手段4aは、回転可能かつ上下
動可能に構成され、一対のアーム19a、19aは90
度の角度で交差するように形成されている。他の構成は
第1の実施形態と同様であるので、その説明は省略す
る。
【0025】次に、上記第2の実施形態の成膜装置にお
けるターゲット交換方法について説明する。
【0026】反応室用真空槽6内のターゲット2の交換
が必要になったとき、まず、ターゲット交換室1を真空
ポンプ7で真空排気する。この時点で反応室用真空槽6
及びターゲット交換室1は真空状態となっている。その
後、蓋体31をターゲット2及び電極板2aを保持した
状態で上昇させて退避させる。これにより反応室用真空
槽6は開口状態となる。このときターゲット交換室1は
真空状態となっているため、反応室用真空槽6に大気が
流入することはない。
【0027】次いで、ターゲット交換手段4aを上昇さ
せ、一方のターゲット保持リング18aに交換用ターゲ
ット3が取り付けられた電極板3aを保持して、これを
上昇させる。このターゲット交換手段4aを図4に示す
矢印方向に90度回転させ、他方のターゲット保持リン
グ18aを蓋体31に保持されているターゲット2の真
下に位置させる。次に、ターゲット交換手段4aを更に
一段上昇させてターゲット保持リング18aにターゲッ
ト2が取り付けられた電極板2aを保持させると同時
に、蓋体31による電極板2aのクランプを解除する。
【0028】この操作によりターゲット交換手段4aの
各ターゲット保持リング18a、18aに交換用ターゲ
ット3及び使用済みターゲット2が保持されるので、タ
ーゲット交換手段4aを一段下降させ、更に矢印方向に
90度回転させることにより、交換用ターゲット3が取
り付けられた電極板3aが蓋体31の真下に位置するよ
うになる。再びターゲット交換手段4aを一段上昇さ
せ、交換用ターゲット3が取り付けられた電極板3aを
蓋体31に接触させ、蓋体31が備えるクランプ機構に
よって電極板3aを蓋体31に保持させる。この後、タ
ーゲット交換手段4aを一段下降させた後、矢印方向に
90度回転させることにより、使用済みターゲット2は
環状台21の真上に位置するようになるので、ターゲッ
ト交換手段4aを下降させ、使用済みターゲット2が取
り付けられた電極板2aを環状台21上に載置する。こ
の動作と相前後して蓋体31を下降させ、反応室6の開
口部15を閉蓋することにより、交換用ターゲット3及
びその電極板3aは反応室6の開口部位置に収容され
る。
【0029】上記一連の動作によってターゲット交換が
実施されるので、バルブ8を開いてターゲット交換室1
内にパージ用ガスを導入して室内圧力を大気圧と同圧に
した後、ターゲット交換用蓋11を開蓋して使用済みタ
ーゲット2が取り付けられた電極板2aを取り出し、こ
れに代えて新しいターゲットが取り付けられた電極板を
環状台21上に載置する。
【0030】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。図5は、第3の実施形態に係る成膜装置の構成
を示している。
【0031】図5において、反応室6内には、スパッタ
リング粒子が反応室6の壁面に付着することを防止する
防着筒24が配設されている。この防着筒24にはスパ
ッタリングによる飛散粒子が付着堆積していくので、そ
の堆積量が増えたときには交換の必要があり、本装置に
おいては先に説明したターゲット交換に併せて防着筒2
4を交換するための構成が設けられている。図5に示す
ように、反応室6の開口部15の直上に位置するターゲ
ット交換室1の上部には、防着筒交換用開口部22と、
これを開閉可能に閉蓋する蓋体23とが設けられてい
る。前記防着筒交換用開口部22の開口径は、防着筒2
4が通過できると同時に、防着筒24より大きな直径の
放電電力導入プレート13も出入りできるように形成さ
れている。
【0032】また、ターゲット交換手段4bには、図7
に平面図として示すように、テーブル(回動体)19b
に使用済みターゲット2が取り付けられた電極板2a及
び交換用ターゲット3が取り付けられた電極板3aの保
持穴18、18と、防着筒24の交換時に防着筒26を
通すための防着筒通過穴(防着筒通過用空間)26と、
交換した防着筒24を加熱するためのヒータ25とが設
けられている。
【0033】上記構成において、開口部15を開蓋した
状態で反応室用真空槽6が真空ポンプ10により排気さ
れることにより、ターゲット交換室1内も真空排気され
るので、真空排気後に開口部15をターゲット2を保持
した電極板2aにより閉蓋することにより、反応室用真
空槽6は密閉され、マスフローコントローラ9からの反
応ガスの導入と、ターゲット2への電圧印加によりスパ
ッタリングによる成膜を行うことができる。このスパッ
タリングによりターゲットが消耗したときには、真空ポ
ンプ10により反応室用真空槽6内を真空排気し、電流
導入プレート13を上昇させ、ターゲット交換手段4b
がテーブル19bを上昇させることにより、開口部15
が開蓋されるので、テーブル19bの回動により使用済
みのターゲット2を保持した電極板2aと、交換用のタ
ーゲット3を保持した電極板3aとを交換することがで
きる。
【0034】このターゲットの交換方法は第1の実施形
態の構成と同様であるので、その詳しい説明は省略し、
次に防着筒24の交換方法について以下に説明する。
【0035】まず、反応室用真空槽6内にマスフローコ
ントローラ9により窒素ガスを導入すると共に、電流導
入プレート13を上昇させ、更にターゲット交換手段4
bの上昇により、テーブル19上に保持されたターゲッ
ト2を保持する電極板2aを上昇させて開口部15を開
蓋して、ターゲット交換室1にも窒素ガスを流入させて
反応室用真空槽6と同圧とする。次に、蓋体23を開蓋
して防着筒交換用開口部22を開放状態にし、電流導入
プレート13を上昇させて防着筒交換用開口部22から
ターゲット交換室1の外に退避させ、続いてターゲット
交換手段4bを回動させてテーブル19bに設けられた
防着筒通過穴26が開口部15の直上に位置するように
する。この動作によって開口部15の上方に開放空間が
形成されるので、反応室用真空槽6内から防着筒24を
開口部15、防着筒通過穴26、防着筒交換用開口部2
2を通して取り出し、新たな防着筒24を搬入して反応
室用真空槽6内に取り付ける。次に、電流導入プレート
13をターゲット交換室1内に戻し、防着筒交換用開口
部22を閉蓋した後、ターゲット交換手段4bを回動さ
せてテーブル19b上のヒータ25を開口部15の位置
に移動させ、回動テーブル4bを下降させて開口部15
に当接させる。このヒータ25により交換した防着筒2
4を加熱すると同時に、真空ポンプ10により反応室6
内を排気して、交換した防着筒24の表面から大気成分
の水分の蒸散を促し、防着筒24に付着した大気成分を
離脱させる。
【0036】防着筒24からの大気成分の離脱が完了す
る所定時間の後、ターゲット交換手段4bを上昇させて
開口部15から離し、次に回動させて使用するターゲッ
ト2が取り付けられた電極板2aを開口部15上に移動
させ、ターゲット交換手段4bを下降させてターゲット
2が取り付けられた電極板2aを開口部15上に載置し
た後、電流導入プレート13を下降させて電極板2aを
開口部15に押圧して反応室用真空槽6内を密閉する。
この後、反応室用真空槽6内への反応ガスの導入により
スパッタリングによる成膜を開始することができる。
【0037】図7に示したターゲット交換手段4bと同
様の機能は、図8に示すようなターゲット交換手段4c
として構成することもできる。ターゲット交換手段4c
は、中心で回転軸17に支持され、中心から3方に延長
形成された各アーム28、28、28の先端側に、それ
ぞれターゲット保持孔18、18と、ヒータ25とを設
け、アーム18が形成されていない側は、防着筒通過用
空間となる。防着筒24の交換時には、この防着筒通過
用空間の部分を開口部15上に回動させ、交換後にヒー
タ25を開口部15上に回動させる。また、ターゲット
交換時には、2つのターゲット保持孔18、18にそれ
ぞれ使用済みのターゲット2と交換用のターゲット3と
を保持して回動させることにより、各実施形態と同様に
ターゲット交換を行うことができる。
【0038】また、ターゲット交換手段4、4a、4
b、4cの直径を大きくしたときには、複数の交換用タ
ーゲットを保持して、使用済みのターゲットと順次交換
し、複数の交換用ターゲットが使用済みとなったとき
に、ターゲット交換室1の開口20を開蓋して新たな交
換用ターゲットに入れ換えることができる。これにより
ターゲット交換室1を大気開放する回数が削減されるの
で、大気開放した後に真空状態に戻し、大気汚染された
室内の復旧に費やす無駄時間が抑えられ、再生産への稼
働を速やかに行うことができる。
【0039】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば、成膜
装置の反応室用真空槽内を大気に曝すことなくターゲッ
トを交換できるので、反応室用真空槽内が大気で汚染さ
れることがなく、ターゲット交換後の再生産までの時間
が短縮され、成膜される膜質も向上する。
【0040】また、反応室用真空槽内に配設された防着
筒をターゲット交換用の開口部を通して交換することが
でき、この防着筒の交換とターゲットの交換とは、ター
ゲット交換手段の回動により切り換えることができる。
更に、ターゲット交換手段のテーブルにヒータを設けて
交換された防着筒を加熱して大気成分の離脱を促すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る成膜装置の構成
を示す断面図。
【図2】第1の実施形態に係るターゲット交換手段の構
成を示す斜視図。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る成膜装置の構成
を示す断面図。
【図4】第2の実施形態に係るターゲット交換手段の構
成を示す平面図。
【図5】本発明の第3の実施形態に係る成膜装置の構成
を示す断面図。
【図6】第3の実施形態に係るターゲット交換手段の構
成を示す斜視図。
【図7】第3の実施形態に係るテーブルの構成を示す平
面図。
【図8】ターゲット交換手段の変形例を示す平面図。
【図9】従来構成に係る成膜装置の断面図。
【符号の説明】
1 ターゲット交換室 2、3 ターゲット 2a、3a 電極板 4、4a、4b、4c ターゲット交換手段 6 反応室用真空槽 10 真空ポンプ 9 マスフローコントローラ 15 開口部(ターゲット出入用開閉部) 24 防着筒 25 ヒータ 26 防着筒通過穴(防着筒通過空間)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応室用真空槽と、この反応室用真空槽
    のターゲット出入用開閉部を包囲するターゲット交換室
    と、ターゲット交換室内を真空排気する真空排気手段
    と、ターゲット交換室内に配置され、ターゲット出入用
    開閉部の開口時に、反応室用真空槽で使用されたターゲ
    ットとターゲット交換室内に予め配置した交換用ターゲ
    ットとを交換するターゲット交換手段とを備えたことを
    特徴とする成膜装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の成膜装置において、反応
    室用真空槽及びターゲット交換室を真空にした状態でタ
    ーゲット出入用開閉部を開口し、次いでターゲット交換
    手段によって、反応室用真空槽で使用されたターゲット
    と交換用ターゲットとを交換し、次いで前記ターゲット
    出入用開閉部を閉じることを特徴とする成膜装置におけ
    るターゲット交換方法。
  3. 【請求項3】 反応室用真空槽と、反応室用真空槽のタ
    ーゲット出入用開閉部を包囲して反応室用真空槽と同圧
    力に維持されるターゲット交換室と、ターゲット交換室
    内に配置されてターゲット出入用開閉部の開口時に反応
    室用真空槽で使用されたターゲットとターゲット交換室
    内に予め配置された交換用ターゲットとを回動体上に保
    持し、この回動体の回動により使用済みターゲットと交
    換用ターゲットとを交換するターゲット交換手段とを備
    えたことを特徴とする成膜装置。
  4. 【請求項4】 反応室用真空槽と、反応室用真空槽のタ
    ーゲット出入用開閉部を包囲して反応室用真空槽と同圧
    力に維持されるターゲット交換室と、反応室用真空槽内
    に配設されてターゲットからの飛散粒子が反応室用真空
    槽の内壁に付着しないようにする防着筒と、ターゲット
    交換室内に配置されてターゲット出入用開閉部の開口時
    に反応室用真空槽で使用されたターゲットとターゲット
    交換室内に予め配置された交換用ターゲットとを回動体
    上に保持し、この回動体の回動により使用済みターゲッ
    トと交換用ターゲットとを交換すると共に、ターゲット
    出入用開閉部の開口時に回動体に形成された防着筒通過
    用空間をターゲット出入用開閉部上に回動させ、反応室
    用真空槽から取り出される使用済みの防着筒と反応室用
    真空槽に装着される交換用防着筒とを防着筒通過用空間
    を通して交換させるターゲット交換手段とを備えたこと
    を特徴とする成膜装置。
  5. 【請求項5】 ターゲット交換手段が、その回動体上に
    ヒータを備え、防着筒が交換された後、回動体を回動さ
    せてヒータをターゲット出入用開閉部上に回動させる請
    求項4記載の成膜装置。
  6. 【請求項6】 ターゲット交換手段が、ターゲット交換
    室内に予め配置された複数個の交換用のターゲットを使
    用済みのターゲットと共に保持した回転テーブルの順送
    りの回動により使用済みターゲットと交換用ターゲット
    とを順次交換させるように構成されてなる請求項1、3
    または4記載の成膜装置。
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