JPH10146638A - しごき加工用プレス装置 - Google Patents
しごき加工用プレス装置Info
- Publication number
- JPH10146638A JPH10146638A JP30759396A JP30759396A JPH10146638A JP H10146638 A JPH10146638 A JP H10146638A JP 30759396 A JP30759396 A JP 30759396A JP 30759396 A JP30759396 A JP 30759396A JP H10146638 A JPH10146638 A JP H10146638A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- die
- hole
- work
- ironing
- peripheral surface
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ワークに形成された貫通孔の内周面にしごき
加工を施す際に、ワークの外周が拘束されていないとワ
ークが変形してしごき力が有効に作用しない。 【解決手段】 ワークWを上パンチ12により下パンチ
7に押し込んで貫通孔4の内周面にしごき加工を施す際
に、昇降可能なダイ8を併用する。ダイ8は予めワーク
Wの外周面を拘束してワークWとともに下降し、ワーク
Wが変形してしごき力が逃げるのを阻止する役目をす
る。
加工を施す際に、ワークの外周が拘束されていないとワ
ークが変形してしごき力が有効に作用しない。 【解決手段】 ワークWを上パンチ12により下パンチ
7に押し込んで貫通孔4の内周面にしごき加工を施す際
に、昇降可能なダイ8を併用する。ダイ8は予めワーク
Wの外周面を拘束してワークWとともに下降し、ワーク
Wが変形してしごき力が逃げるのを阻止する役目をす
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍛造後のワークに
しごき加工を施すしごき加工用プレス装置に関し、さら
に詳しくは、自動車用等速ジョイントのハウジング(ア
ウタレース)に代表されるような雌スプライン状の貫通
孔を有するワークについて、表面粗さの改善と加工硬化
による表面硬さの増加を図るべくその貫通孔の内周面に
しごき加工を施すための装置に関する。
しごき加工を施すしごき加工用プレス装置に関し、さら
に詳しくは、自動車用等速ジョイントのハウジング(ア
ウタレース)に代表されるような雌スプライン状の貫通
孔を有するワークについて、表面粗さの改善と加工硬化
による表面硬さの増加を図るべくその貫通孔の内周面に
しごき加工を施すための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の等速ジョイント部品のしごき加
工用プレス装置として例えば特公平6−83875号公
報に記載されているものがある。
工用プレス装置として例えば特公平6−83875号公
報に記載されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来の装置で
は、部分的に大径のしごき作用面が形成されたしごき型
の上端に略雌スプライン状の貫通孔を有するワークをセ
ットした上で、そのワークを押さえ治具にてしごき型側
に押し込むことにより、前記しごき作用面にて貫通孔に
しごき力を加えるようにしているものであるが、ワーク
の外周面が全く拘束されていないために、内側からしご
き力が加えられたとしてもワーク自体が外側に変形して
いわゆる逃げの挙動をし、しごき加工精度の向上が望め
ない。
は、部分的に大径のしごき作用面が形成されたしごき型
の上端に略雌スプライン状の貫通孔を有するワークをセ
ットした上で、そのワークを押さえ治具にてしごき型側
に押し込むことにより、前記しごき作用面にて貫通孔に
しごき力を加えるようにしているものであるが、ワーク
の外周面が全く拘束されていないために、内側からしご
き力が加えられたとしてもワーク自体が外側に変形して
いわゆる逃げの挙動をし、しごき加工精度の向上が望め
ない。
【0004】特に、貫通孔の内周面の一部に中ばり等の
抜き跡が残存している場合には、上記のしごき力不足の
ために必要十分なしごき加工効果が得られずになおも抜
き跡が残り、後処理が必要となって好ましくない。
抜き跡が残存している場合には、上記のしごき力不足の
ために必要十分なしごき加工効果が得られずになおも抜
き跡が残り、後処理が必要となって好ましくない。
【0005】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、貫通孔にしごき加工を施すにあたってワー
ク自体の逃げの挙動を防止して効果的にしごき力を加え
ることができるようにしたしごき加工用プレス装置の構
造を提供しようとするものである。
れたもので、貫通孔にしごき加工を施すにあたってワー
ク自体の逃げの挙動を防止して効果的にしごき力を加え
ることができるようにしたしごき加工用プレス装置の構
造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、雌スプライン状の貫通孔を有するとともに軸心方向
の一端外周にフランジ部が形成された鍛造後のワークに
ついてその貫通孔にしごき加工を施すプレス装置であっ
て、下ホルダに固定されて、外周面が前記貫通孔に対す
るしごき加工面として設定された下パンチと、下パンチ
の外周に同芯状に配設されるとともに、前記フランジ部
を着座面としてワークを上方から受容しつつ、そのワー
クの外周面を拘束するダイ穴を備え、かつダイ穴の一部
が下パンチの上方に抜け出た上昇位置と前記ダイ穴が下
パンチに完全に外挿された下降位置との間で昇降可能な
ダイと、前記ダイに対して昇降動作する上ホルダにその
ダイと対向するように固定され、ワークをダイとともに
その上昇位置から下降位置まで下パンチに対して押し込
んで貫通孔の内周面にしごき力を加える上パンチと、前
記ダイを上方に向けて付勢する弾性手段とを備えたこと
を特徴としている。
は、雌スプライン状の貫通孔を有するとともに軸心方向
の一端外周にフランジ部が形成された鍛造後のワークに
ついてその貫通孔にしごき加工を施すプレス装置であっ
て、下ホルダに固定されて、外周面が前記貫通孔に対す
るしごき加工面として設定された下パンチと、下パンチ
の外周に同芯状に配設されるとともに、前記フランジ部
を着座面としてワークを上方から受容しつつ、そのワー
クの外周面を拘束するダイ穴を備え、かつダイ穴の一部
が下パンチの上方に抜け出た上昇位置と前記ダイ穴が下
パンチに完全に外挿された下降位置との間で昇降可能な
ダイと、前記ダイに対して昇降動作する上ホルダにその
ダイと対向するように固定され、ワークをダイとともに
その上昇位置から下降位置まで下パンチに対して押し込
んで貫通孔の内周面にしごき力を加える上パンチと、前
記ダイを上方に向けて付勢する弾性手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明における下パンチの外周面の一部にテーパ状の拡
径成形部が形成されていて、貫通孔のしごき加工と同時
にこの貫通孔の下端部内周面がテーパ状に拡径されるも
のであることを特徴としている。
の発明における下パンチの外周面の一部にテーパ状の拡
径成形部が形成されていて、貫通孔のしごき加工と同時
にこの貫通孔の下端部内周面がテーパ状に拡径されるも
のであることを特徴としている。
【0008】したがって、請求項1に記載の発明では、
加工対象となるワークがダイのダイ穴に挿入された状態
でそれらのワークとダイとが上パンチに押されて一体的
に下降し、ワークがダイとともに下パンチに外挿される
ことで貫通孔の内周面にしごき加工が施される。その
際、ワークの外周面はダイによって拘束されていること
から、ワークが従来のような逃げの挙動をする余地は全
くなく、その結果としてワークの貫通孔にしごき加工力
が効果的に作用する。これにより、貫通孔の仕上げ加工
として、その表面粗さの改善と加工硬化による表面硬さ
の増加が図られることになる。
加工対象となるワークがダイのダイ穴に挿入された状態
でそれらのワークとダイとが上パンチに押されて一体的
に下降し、ワークがダイとともに下パンチに外挿される
ことで貫通孔の内周面にしごき加工が施される。その
際、ワークの外周面はダイによって拘束されていること
から、ワークが従来のような逃げの挙動をする余地は全
くなく、その結果としてワークの貫通孔にしごき加工力
が効果的に作用する。これにより、貫通孔の仕上げ加工
として、その表面粗さの改善と加工硬化による表面硬さ
の増加が図られることになる。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、上記の
しごき加工ストロークの末期に貫通孔の下端部内周面が
拡径成形部によってテーパ状に拡径成形されてしごき加
工と同時にテーパ面が成形される。
しごき加工ストロークの末期に貫通孔の下端部内周面が
拡径成形部によってテーパ状に拡径成形されてしごき加
工と同時にテーパ面が成形される。
【0010】
【発明の実施の形態】図1〜4は本発明の代表的な実施
の形態を示す図であって、図5,6に示すような鍛造加
工後の等速ジョイントのハウジングWを加工対象ワーク
とするしごき加工用プレス装置の例を示している。
の形態を示す図であって、図5,6に示すような鍛造加
工後の等速ジョイントのハウジングWを加工対象ワーク
とするしごき加工用プレス装置の例を示している。
【0011】ワークWは、図5,6に示すように、断面
が略三角形状をなすスリーブ部1と、このスリーブ部1
の一端に一体に形成された同じく略三角形状のフランジ
部2とから形成されていて、スリーブ部1には円周方向
の等分位置に三つの案内溝3をもつ略雌形スプライン形
状の貫通孔4が形成されているとともに、スリーブ部1
の他端内周のうち案内溝3以外の部分にはテーパ面5が
形成されているものである。そして、このワークWが等
速ジョイントのハウジング(アウタレース)として使用
される際には、周知のようにケージに保持された三つの
ボールがインナレースとともに貫通孔4にはめ合わされ
ることになる。
が略三角形状をなすスリーブ部1と、このスリーブ部1
の一端に一体に形成された同じく略三角形状のフランジ
部2とから形成されていて、スリーブ部1には円周方向
の等分位置に三つの案内溝3をもつ略雌形スプライン形
状の貫通孔4が形成されているとともに、スリーブ部1
の他端内周のうち案内溝3以外の部分にはテーパ面5が
形成されているものである。そして、このワークWが等
速ジョイントのハウジング(アウタレース)として使用
される際には、周知のようにケージに保持された三つの
ボールがインナレースとともに貫通孔4にはめ合わされ
ることになる。
【0012】ここで、上記ワークWにおけるスリーブ部
1の他端内周に予めテーパ面5を形成しているのは次の
ような理由による。すなわち、ワークWのしごき加工後
に高周波焼入れを行った場合に、スリーブ部1のうちフ
ランジ部2のない他端部で縮径現象が生じることから、
その縮径分を予め見込んだかたちで拡径するべくテーパ
面5を形成しているものである。
1の他端内周に予めテーパ面5を形成しているのは次の
ような理由による。すなわち、ワークWのしごき加工後
に高周波焼入れを行った場合に、スリーブ部1のうちフ
ランジ部2のない他端部で縮径現象が生じることから、
その縮径分を予め見込んだかたちで拡径するべくテーパ
面5を形成しているものである。
【0013】しごき加工用プレス装置は、図2に示すよ
うに、下パンチ7およびダイ8を有する下型6と、この
下型6に対して昇降動作する上型9とから形成されてお
り、上型9は上ホルダ10に対しリテーナ11を介して
固定された上パンチ12をもって形成されている。そし
て、上パンチ12は後述するように下パンチ7に対して
ワークWを圧入する機能を有することから、上パンチ1
2はワークWのフランジ部2の形状とほぼ同一の形状に
形成されている。
うに、下パンチ7およびダイ8を有する下型6と、この
下型6に対して昇降動作する上型9とから形成されてお
り、上型9は上ホルダ10に対しリテーナ11を介して
固定された上パンチ12をもって形成されている。そし
て、上パンチ12は後述するように下パンチ7に対して
ワークWを圧入する機能を有することから、上パンチ1
2はワークWのフランジ部2の形状とほぼ同一の形状に
形成されている。
【0014】他方、下型6は、下ホルダ13の上にリテ
ーナ14を介して下パンチ7が固定されているもので、
この下パンチ7の中央の柱状部15はワークWの貫通孔
4に圧入し得るように該貫通孔4の断面形状と同一の形
状に形成されている。すなわち、前記柱状部15の外周
面はワークWに対するしごき加工面として機能するもの
で、その柱状部15の外周面の一部には図1に示すよう
にワークW側のテーパ面5を形成するための拡径成形部
16が形成されている。
ーナ14を介して下パンチ7が固定されているもので、
この下パンチ7の中央の柱状部15はワークWの貫通孔
4に圧入し得るように該貫通孔4の断面形状と同一の形
状に形成されている。すなわち、前記柱状部15の外周
面はワークWに対するしごき加工面として機能するもの
で、その柱状部15の外周面の一部には図1に示すよう
にワークW側のテーパ面5を形成するための拡径成形部
16が形成されている。
【0015】下パンチ7の外周には筒状の枠体17が立
設されており、この枠体17には下パンチ7の柱状部1
5と同芯状にダイ8が昇降可能に配設されている。この
ダイ8は、前記下パンチ7の柱状部15に入り得る大き
さのダイ穴18を有するリングダイ19と、このリング
ダイ19を拘束保持しているダイホルダ20およびリテ
ーナ21とから形成されていて、ダイホルダ20は下パ
ンチ7に立設されたガイドバー22に昇降可能に案内さ
れていていわゆるフローティング可能な構造となってい
る。これにより、下パンチ7とダイ8との回転方向の位
相が合わせられているとともに、ダイ8を形成している
リングダイ19のダイ穴18は後述するようにワークW
のスリーブ部1の外周面を拘束する機能を有することか
ら、そのダイ穴18の形状は前記スリーブ部1の外周形
状と一致している。
設されており、この枠体17には下パンチ7の柱状部1
5と同芯状にダイ8が昇降可能に配設されている。この
ダイ8は、前記下パンチ7の柱状部15に入り得る大き
さのダイ穴18を有するリングダイ19と、このリング
ダイ19を拘束保持しているダイホルダ20およびリテ
ーナ21とから形成されていて、ダイホルダ20は下パ
ンチ7に立設されたガイドバー22に昇降可能に案内さ
れていていわゆるフローティング可能な構造となってい
る。これにより、下パンチ7とダイ8との回転方向の位
相が合わせられているとともに、ダイ8を形成している
リングダイ19のダイ穴18は後述するようにワークW
のスリーブ部1の外周面を拘束する機能を有することか
ら、そのダイ穴18の形状は前記スリーブ部1の外周形
状と一致している。
【0016】そして、前記ダイ8の下面には弾性体たる
圧縮コイルスプリング23にて付勢されたクッションピ
ン24の先端が当接していることから、ダイ8には上向
きの付勢力が作用している。
圧縮コイルスプリング23にて付勢されたクッションピ
ン24の先端が当接していることから、ダイ8には上向
きの付勢力が作用している。
【0017】前記下パンチ7の柱状部15の外周にはノ
ックアウトスリーブ25が昇降可能に配設されている。
このノックアウトスリーブ25はノックアウトピン26
とノックアウトブレート27とを介してノックアウトバ
ー28に連結されていて、後述するようにしごき加工終
了後のワークWをダイ8の上方に突き出す機能を有して
いる。そして、前記ノックアウトスリーブ25には図1
に示す拡径成形部16との干渉を回避するための逃げ溝
30が形成されている。
ックアウトスリーブ25が昇降可能に配設されている。
このノックアウトスリーブ25はノックアウトピン26
とノックアウトブレート27とを介してノックアウトバ
ー28に連結されていて、後述するようにしごき加工終
了後のワークWをダイ8の上方に突き出す機能を有して
いる。そして、前記ノックアウトスリーブ25には図1
に示す拡径成形部16との干渉を回避するための逃げ溝
30が形成されている。
【0018】したがって、本実施の形態におけるしごき
加工用プレス装置による加工に際しては、図2に示すよ
うに、上型9が上昇限位置にある状態で下型6のダイ穴
18内に鍛造後のワークWを回転方向の位相を合わせな
がら挿入する。これにより、ワークWはフランジ部2を
着座面としてダイ8に位置決めされる。なお、この時に
はダイ8はクッションピン24にて実質的に下パンチ7
の柱状部15の上方に抜け出るまで押し上げられてスト
ッパ29と当接する位置で待機している。
加工用プレス装置による加工に際しては、図2に示すよ
うに、上型9が上昇限位置にある状態で下型6のダイ穴
18内に鍛造後のワークWを回転方向の位相を合わせな
がら挿入する。これにより、ワークWはフランジ部2を
着座面としてダイ8に位置決めされる。なお、この時に
はダイ8はクッションピン24にて実質的に下パンチ7
の柱状部15の上方に抜け出るまで押し上げられてスト
ッパ29と当接する位置で待機している。
【0019】この状態で、上型9が下降すると、上パン
チ12の下面がワークWのフランジ部2に当接して、そ
のワークWをダイ8とともに押し下げるようになる。ワ
ークWがダイ8とともに押し下げられると、図3に示す
ようにワークWのスリーブ部1がその外周面をダイ穴1
8で拘束されながら貫通孔4が下パンチ7の柱状部15
に圧入されて、その貫通孔4の内周面にしごき加工が施
される。すなわち、上パンチ12と下パンチ7との相対
移動によって、スリーブ部1の貫通孔4にはその下端か
ら上端に向かって徐々にしごき加工が施されることにな
る。
チ12の下面がワークWのフランジ部2に当接して、そ
のワークWをダイ8とともに押し下げるようになる。ワ
ークWがダイ8とともに押し下げられると、図3に示す
ようにワークWのスリーブ部1がその外周面をダイ穴1
8で拘束されながら貫通孔4が下パンチ7の柱状部15
に圧入されて、その貫通孔4の内周面にしごき加工が施
される。すなわち、上パンチ12と下パンチ7との相対
移動によって、スリーブ部1の貫通孔4にはその下端か
ら上端に向かって徐々にしごき加工が施されることにな
る。
【0020】そして、下パンチ7における柱状部15の
外周面の一部には図1に示したように拡径成形部16が
予め形成されていることから、上パンチ12やダイ8が
下降限位置に到達する直前に貫通孔4の下端にはテーパ
面5が拡径成形される。
外周面の一部には図1に示したように拡径成形部16が
予め形成されていることから、上パンチ12やダイ8が
下降限位置に到達する直前に貫通孔4の下端にはテーパ
面5が拡径成形される。
【0021】この後、上パンチ12が下降限位置に到達
することでしごき加工が終了し、上パンチ12が図3の
位置から再び上昇し始めるのと並行して、もしくは上型
9の上昇動作に遅れてノックアウトバー28が上昇す
る。これにより、ノックアウトスリーブ25がしごき加
工後のワークWを押し上げつつダイ8もまたクッション
ピン24の力により徐々に上昇し、最終的には図4に示
すようにダイ8が上昇限位置に復帰するとともに、ワー
クWはノックアウトスリーブ25によってダイ8の上方
に突き出される。
することでしごき加工が終了し、上パンチ12が図3の
位置から再び上昇し始めるのと並行して、もしくは上型
9の上昇動作に遅れてノックアウトバー28が上昇す
る。これにより、ノックアウトスリーブ25がしごき加
工後のワークWを押し上げつつダイ8もまたクッション
ピン24の力により徐々に上昇し、最終的には図4に示
すようにダイ8が上昇限位置に復帰するとともに、ワー
クWはノックアウトスリーブ25によってダイ8の上方
に突き出される。
【0022】このように本実施の形態によれば、貫通孔
4の内周面にしごき加工が施される際に、その貫通孔4
が形成されたスリーブ部1の外周面がダイ穴18で拘束
された状態で加工が進行することから、スリーブ部1が
変形して逃げの挙動をすることがなく、しごき力が有効
に貫通孔の内周面に作用して精度よく仕上げることがで
きる。
4の内周面にしごき加工が施される際に、その貫通孔4
が形成されたスリーブ部1の外周面がダイ穴18で拘束
された状態で加工が進行することから、スリーブ部1が
変形して逃げの挙動をすることがなく、しごき力が有効
に貫通孔の内周面に作用して精度よく仕上げることがで
きる。
【図1】本発明の代表的な実施の形態を示す図で図3の
A部拡大図。
A部拡大図。
【図2】本発明の代表的な実施の形態を示す図で、しご
き加工用プレス装置のワークセット時の断面図。
き加工用プレス装置のワークセット時の断面図。
【図3】図2の状態から上型が下降してしごき加工が終
了した状態を示す断面図。
了した状態を示す断面図。
【図4】図3の状態から上型が上昇して加工後のワーク
が突き出された状態を示す断面図。
が突き出された状態を示す断面図。
【図5】しごき加工の対象となるワークの平面図。
【図6】図5のB−B線に沿う断面図。
【符号の説明】 1…スリーブ部 2…フランジ部 3…案内溝 4…貫通孔 5…テーパ面 6…下型 7…下パンチ 8…ダイ 9…上型 12…上パンチ 15…柱状部 16…拡径成形部 18…ダイ穴 19…リングダイ 20…ダイホルダ 23…圧縮コイルスプリング(弾性手段) 24…クッションピン W…ワーク(等速ジョイントのハウジング)
Claims (2)
- 【請求項1】 雌スプライン状の貫通孔を有するととも
に軸心方向の一端外周にフランジ部が形成された鍛造後
のワークについてその貫通孔にしごき加工を施すプレス
装置であって、 下ホルダに固定されて、外周面が前記貫通孔に対するし
ごき加工面として設定された下パンチと、 下パンチの外周に同芯状に配設されるとともに、前記フ
ランジ部を着座面としてワークを上方から受容しつつそ
のワークの外周面を拘束するダイ穴を備え、かつダイ穴
の一部が下パンチの上方に抜け出た上昇位置と前記ダイ
穴が下パンチに完全に外挿された下降位置との間で昇降
可能なダイと、 前記ダイに対して昇降動作する上ホルダにそのダイと対
向するように固定され、ワークをダイとともにその上昇
位置から下降位置まで下パンチに対して押し込んで貫通
孔の内周面にしごき力を加える上パンチと、 前記ダイを上方に向けて付勢する弾性手段と、 を備えたことを特徴とするしごき加工用プレス装置。 - 【請求項2】 前記下パンチの外周面の一部にテーパ状
の拡径成形部が形成されていて、貫通孔のしごき加工と
同時にこの貫通孔の下端部内周面がテーパ状に拡径され
るものであることを特徴とする請求項1記載のしごき加
工用プレス装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30759396A JPH10146638A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | しごき加工用プレス装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30759396A JPH10146638A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | しごき加工用プレス装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10146638A true JPH10146638A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17970938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30759396A Pending JPH10146638A (ja) | 1996-11-19 | 1996-11-19 | しごき加工用プレス装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10146638A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007181878A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-07-19 | Nissan Motor Co Ltd | フランジ付きハウジング部材とその成形方法及び装置 |
-
1996
- 1996-11-19 JP JP30759396A patent/JPH10146638A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007181878A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-07-19 | Nissan Motor Co Ltd | フランジ付きハウジング部材とその成形方法及び装置 |
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