JPH10146397A - 親綱張設用具 - Google Patents
親綱張設用具Info
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- JPH10146397A JPH10146397A JP32220496A JP32220496A JPH10146397A JP H10146397 A JPH10146397 A JP H10146397A JP 32220496 A JP32220496 A JP 32220496A JP 32220496 A JP32220496 A JP 32220496A JP H10146397 A JPH10146397 A JP H10146397A
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- Japan
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- roof
- arm
- tool
- lower arm
- upper arm
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 屋根に親綱を短時間で容易かつ確実に張設す
る。 【構成】 屋根11aの下側に配置する下部アーム21
を、傾斜位置調節手段25を介して本体アーム23の下
部に固定し、下部アーム21の先端に屋根11aの下側
に当接する下面当接部材29を固定する。屋根11aの
上側に配置する上部アーム31を、本体アーム23の上
部に上下位置調節手段32を介して固定し、上部アーム
31の先端には上面当接部材46を移動自在に有し屋根
11aを押し付ける押圧手段41を設ける。屋根11a
の傾斜と厚みに合わせて、下部アーム21の傾斜位置と
上部アーム31の上下位置を調節手段25、32により
それぞれ固定し、下部当接部材29を屋根11aの下面
に当接させ、下部アーム21を鼻隠し部11dに当接さ
せ、上部アーム31を屋根11aの上側に配置して、押
圧手段41を締め付ける。
る。 【構成】 屋根11aの下側に配置する下部アーム21
を、傾斜位置調節手段25を介して本体アーム23の下
部に固定し、下部アーム21の先端に屋根11aの下側
に当接する下面当接部材29を固定する。屋根11aの
上側に配置する上部アーム31を、本体アーム23の上
部に上下位置調節手段32を介して固定し、上部アーム
31の先端には上面当接部材46を移動自在に有し屋根
11aを押し付ける押圧手段41を設ける。屋根11a
の傾斜と厚みに合わせて、下部アーム21の傾斜位置と
上部アーム31の上下位置を調節手段25、32により
それぞれ固定し、下部当接部材29を屋根11aの下面
に当接させ、下部アーム21を鼻隠し部11dに当接さ
せ、上部アーム31を屋根11aの上側に配置して、押
圧手段41を締め付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業者の命綱を保
持するための親綱を屋根に張設する際に使用する親綱張
設用具に関するものである。
持するための親綱を屋根に張設する際に使用する親綱張
設用具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、家屋の建築や補修には瓦葺き等の
屋根上の作業が多く、また近年では空気調和機の室外
機、太陽熱温水器の集光熱パネル、テレビのアンテナ等
を屋根上に設置する作業も多くなっている。屋根上での
作業には、屋根からの滑落による危険が伴うため、作業
者は家屋に固定した親綱に命綱を連結して、身の安全を
確保することが必要とされている。
屋根上の作業が多く、また近年では空気調和機の室外
機、太陽熱温水器の集光熱パネル、テレビのアンテナ等
を屋根上に設置する作業も多くなっている。屋根上での
作業には、屋根からの滑落による危険が伴うため、作業
者は家屋に固定した親綱に命綱を連結して、身の安全を
確保することが必要とされている。
【0003】この親綱を屋根に固定する際には、例えば
図10に示すように家屋1の側壁1aの周囲に、第1の
親綱2を側壁1aの角部に当て物3を配置した状態で巻
回し、連結具2aにより動かないように固定する。その
後に、第1の親綱2に第2の親綱4を屋根1bを跨ぐよ
うに連結する。更に、第2の親綱4には命綱5をカラビ
ナ6を介して連結する。
図10に示すように家屋1の側壁1aの周囲に、第1の
親綱2を側壁1aの角部に当て物3を配置した状態で巻
回し、連結具2aにより動かないように固定する。その
後に、第1の親綱2に第2の親綱4を屋根1bを跨ぐよ
うに連結する。更に、第2の親綱4には命綱5をカラビ
ナ6を介して連結する。
【0004】或いは、図11に示すように、2本の第1
の親綱7を屋根1bの両側に離して巻回し、連結具7a
により固定する。そして、第1の親綱7同士の間には連
結具7aを介して第2の親綱8を連結し、第2の親綱8
には命綱9をカラビナ10を介して連結する。
の親綱7を屋根1bの両側に離して巻回し、連結具7a
により固定する。そして、第1の親綱7同士の間には連
結具7aを介して第2の親綱8を連結し、第2の親綱8
には命綱9をカラビナ10を介して連結する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図10に示した従来例では、第1の親綱2は家屋1の側
壁1aに当て物3を配置した状態で巻回するので、当て
物3を配置したり家屋1を周回したりする作業が煩雑に
なり、大変な作業時間が必要になるという問題がある。
また、第1の親綱2は側壁1aを巻回できる長さを必要
とする上に、第2の親綱4は屋根1aを跨いで第1の親
綱2に連結できる長さを必要とするため、作業が煩しい
上に、親綱4が緩み易いという問題点がある。
図10に示した従来例では、第1の親綱2は家屋1の側
壁1aに当て物3を配置した状態で巻回するので、当て
物3を配置したり家屋1を周回したりする作業が煩雑に
なり、大変な作業時間が必要になるという問題がある。
また、第1の親綱2は側壁1aを巻回できる長さを必要
とする上に、第2の親綱4は屋根1aを跨いで第1の親
綱2に連結できる長さを必要とするため、作業が煩しい
上に、親綱4が緩み易いという問題点がある。
【0006】また、図11に示した従来例では、2本の
第1の親綱7は屋根1bに巻回できる長さを必要とする
と共に、これらの第1の親綱7を連結する第2の親綱8
も必要とするため、図10の場合と同様の問題点があ
る。
第1の親綱7は屋根1bに巻回できる長さを必要とする
と共に、これらの第1の親綱7を連結する第2の親綱8
も必要とするため、図10の場合と同様の問題点があ
る。
【0007】本発明の目的は、上述した問題点を解消
し、親綱の無駄をなくすと共に、屋根に親綱を短時間で
容易かつ確実に張設し得る親綱張設用具を提供すること
にある。
し、親綱の無駄をなくすと共に、屋根に親綱を短時間で
容易かつ確実に張設し得る親綱張設用具を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る親綱張設用具は、命綱に連結するための
親綱を屋根の上に張設する親綱張設用具であって、前記
屋根の縁部の下側に配置する下部アームと、前記縁部の
上側に配置する上部アームと、これらの下部アームと上
部アームを対向させて連結する本体アームと、前記下部
アームと上部アームの少なくとも一方に設け前記屋根を
押し付けるための押付手段とを備えたことを特徴とす
る。
の本発明に係る親綱張設用具は、命綱に連結するための
親綱を屋根の上に張設する親綱張設用具であって、前記
屋根の縁部の下側に配置する下部アームと、前記縁部の
上側に配置する上部アームと、これらの下部アームと上
部アームを対向させて連結する本体アームと、前記下部
アームと上部アームの少なくとも一方に設け前記屋根を
押し付けるための押付手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を1図〜図9に図示の実施
例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の使
用状態の斜視図であり、家屋11の屋根11aの両側の
軒11bには、親綱張設用具12が樋11cを潰さない
ように固定されている。張設用具12同士の間には親綱
13が緊張器14を介して張設され、作業者Mの命綱1
5はカラビナ16を介して親綱13に連結されている。
例に基づいて詳細に説明する。図1は第1の実施例の使
用状態の斜視図であり、家屋11の屋根11aの両側の
軒11bには、親綱張設用具12が樋11cを潰さない
ように固定されている。張設用具12同士の間には親綱
13が緊張器14を介して張設され、作業者Mの命綱1
5はカラビナ16を介して親綱13に連結されている。
【0010】図2の張設用具12の一部を切欠した正面
図、図3の左側面図に示すように、屋根11aの縁部下
側に配置される下部アーム21は、ブラケット22を介
して本体アーム23に連結されている。ブラケット22
は本体アーム23に複数のねじ24により固定されてお
り、下部アーム21とブラケット22の間には、下部ア
ーム21の傾斜位置を調節する傾斜位置調節手段25が
介在されている。この傾斜位置調整手段25により、屋
根11aの縁部が平行な上下面を有する場合や、16.
7度の勾配の所謂3寸勾配の上下面を有する場合や、2
6.6度の勾配の所謂5寸勾配の上下面を有する場合に
対応できるようになっている。
図、図3の左側面図に示すように、屋根11aの縁部下
側に配置される下部アーム21は、ブラケット22を介
して本体アーム23に連結されている。ブラケット22
は本体アーム23に複数のねじ24により固定されてお
り、下部アーム21とブラケット22の間には、下部ア
ーム21の傾斜位置を調節する傾斜位置調節手段25が
介在されている。この傾斜位置調整手段25により、屋
根11aの縁部が平行な上下面を有する場合や、16.
7度の勾配の所謂3寸勾配の上下面を有する場合や、2
6.6度の勾配の所謂5寸勾配の上下面を有する場合に
対応できるようになっている。
【0011】傾斜位置調節手段25では、下部アーム2
1がブラケット22に軸26により回動自在に支持され
ると共に、下部アーム21の本体アーム23側には固定
ピン27を挿通させる図示しないピン孔が形成されてい
る。またブラケット22には、下部アーム21を本体ア
ーム23に対して直交する位置に固定するために固定ピ
ン27を挿通させる図示しないピン孔と、直交する位置
よりも16.7度だけ下方へ傾斜した位置に固定するた
めに固定ピン27を挿通させるピン孔28aと、直交す
る位置よりも26.6度だけ下方へ傾斜した位置に固定
するために固定ピン27を挿通させるピン孔28bとが
形成されている。
1がブラケット22に軸26により回動自在に支持され
ると共に、下部アーム21の本体アーム23側には固定
ピン27を挿通させる図示しないピン孔が形成されてい
る。またブラケット22には、下部アーム21を本体ア
ーム23に対して直交する位置に固定するために固定ピ
ン27を挿通させる図示しないピン孔と、直交する位置
よりも16.7度だけ下方へ傾斜した位置に固定するた
めに固定ピン27を挿通させるピン孔28aと、直交す
る位置よりも26.6度だけ下方へ傾斜した位置に固定
するために固定ピン27を挿通させるピン孔28bとが
形成されている。
【0012】下部アーム21の先端には、内側に突出し
屋根11aの縁部の下側に当接される下面当接部材29
が略直交するように固定されている。下面当接部材29
は屋根11aの下面に安定して当接されると共に、本体
アーム23の姿勢を確実に保持し得る例えば長板状とさ
れている。そして、下面当接部材29の上面にはゴム板
等の弾性部材30が覆設され、屋根11aが保護される
と共に、屋根11aに加わる力が部分的に偏よることな
く平均化されるようになっている。
屋根11aの縁部の下側に当接される下面当接部材29
が略直交するように固定されている。下面当接部材29
は屋根11aの下面に安定して当接されると共に、本体
アーム23の姿勢を確実に保持し得る例えば長板状とさ
れている。そして、下面当接部材29の上面にはゴム板
等の弾性部材30が覆設され、屋根11aが保護される
と共に、屋根11aに加わる力が部分的に偏よることな
く平均化されるようになっている。
【0013】一方、本体アーム23の上部には、屋根1
1aの縁部の上側に配置される例えば断面コ字状の上部
アーム31が、下部アーム21に対向するように固定さ
れている。これらの本体アーム23と上部アーム31
は、上下位置調節手段32により屋根11aの厚さに応
じて上下位置が調節できるようになっている。上下位置
調節手段32は、上部アーム31の後端に設けられたピ
ン33、34と、本体アーム23の外側に等間隔で形成
されピン33、34が嵌合される複数のU字溝35と、
本体アーム23の内側に等間隔で形成されたねじ孔36
と、上部アーム31に設けられた図示しないねじ挿通孔
と、このねじ挿通孔を通してねじ孔36に螺合される固
定ねじ37とから構成されている。そして、上部アーム
31の先端には、親綱13を連結するためのリング38
が例えばねじ39により固定されている。
1aの縁部の上側に配置される例えば断面コ字状の上部
アーム31が、下部アーム21に対向するように固定さ
れている。これらの本体アーム23と上部アーム31
は、上下位置調節手段32により屋根11aの厚さに応
じて上下位置が調節できるようになっている。上下位置
調節手段32は、上部アーム31の後端に設けられたピ
ン33、34と、本体アーム23の外側に等間隔で形成
されピン33、34が嵌合される複数のU字溝35と、
本体アーム23の内側に等間隔で形成されたねじ孔36
と、上部アーム31に設けられた図示しないねじ挿通孔
と、このねじ挿通孔を通してねじ孔36に螺合される固
定ねじ37とから構成されている。そして、上部アーム
31の先端には、親綱13を連結するためのリング38
が例えばねじ39により固定されている。
【0014】更に、上部アーム31の先端には屋根11
aの上面を押圧する第1の押圧手段41が設けられてい
る。この第1の押圧手段41では、ナット42が上部ア
ーム31の例えば内側に固定され、このナット42には
ねじ軸43が螺合されている。ねじ軸43の上部には手
で回転できるハンドル44と、トルクレンチ、ラチュッ
ト、電動ドライバ等の工具で締め付けられる工具取付部
45とが設けられている。ねじ軸43の下端には、屋根
11aの上面に当接される上面当接部材46が、水平方
向の回動自在に取り付けられている。この際に、図4の
部分拡大断面図に示すように、ねじ軸43と上面当接部
材46はベアリング47等を介して連結され、ねじ軸4
3は上面当接部材46に回動自在とされている。また、
上面当接部材46は瓦などの弯曲部にも安定して当接し
得る長さとされ、上面当接部材46が図2に示す鎖線で
示す位置に移動して、屋根11aを押圧できるようにな
っている。そして、この上面当接部材46の下面にはゴ
ム等の弾性部材48が覆設され、屋根11aが保護され
るようになっている。
aの上面を押圧する第1の押圧手段41が設けられてい
る。この第1の押圧手段41では、ナット42が上部ア
ーム31の例えば内側に固定され、このナット42には
ねじ軸43が螺合されている。ねじ軸43の上部には手
で回転できるハンドル44と、トルクレンチ、ラチュッ
ト、電動ドライバ等の工具で締め付けられる工具取付部
45とが設けられている。ねじ軸43の下端には、屋根
11aの上面に当接される上面当接部材46が、水平方
向の回動自在に取り付けられている。この際に、図4の
部分拡大断面図に示すように、ねじ軸43と上面当接部
材46はベアリング47等を介して連結され、ねじ軸4
3は上面当接部材46に回動自在とされている。また、
上面当接部材46は瓦などの弯曲部にも安定して当接し
得る長さとされ、上面当接部材46が図2に示す鎖線で
示す位置に移動して、屋根11aを押圧できるようにな
っている。そして、この上面当接部材46の下面にはゴ
ム等の弾性部材48が覆設され、屋根11aが保護され
るようになっている。
【0015】張設用具12を軒11b側に固定する際に
は、予め下部アーム21の傾斜位置を傾斜位置調節手段
25により合わせておく。例えば軒11bの上下面が5
寸勾配のときには、固定ピン27を外し、下部アーム2
1のピン孔が本体アーム23の最上位のピン孔28bに
一致するように下部アーム21を軸26を中心に回動
し、その後に固定ピン27を下部アーム21のピン孔
と、ブラケット22のピン孔28bに嵌合する。このと
き、図2に示すように下部アーム21は鎖線で示す位置
に傾斜固定される。また、下部アーム21と上部アーム
31の間隔を、軒11bの厚さに対応させて上下位置調
節手段32により調節する。この際には、固定ねじ37
を外し、上部アーム31を右方に押してピン33、34
をU字溝35から外し、上部アーム31を上下に移動し
てピン33、34を移動先のU字溝35に嵌合し、固定
ねじ37を移動先のねじ孔36に螺合する。
は、予め下部アーム21の傾斜位置を傾斜位置調節手段
25により合わせておく。例えば軒11bの上下面が5
寸勾配のときには、固定ピン27を外し、下部アーム2
1のピン孔が本体アーム23の最上位のピン孔28bに
一致するように下部アーム21を軸26を中心に回動
し、その後に固定ピン27を下部アーム21のピン孔
と、ブラケット22のピン孔28bに嵌合する。このと
き、図2に示すように下部アーム21は鎖線で示す位置
に傾斜固定される。また、下部アーム21と上部アーム
31の間隔を、軒11bの厚さに対応させて上下位置調
節手段32により調節する。この際には、固定ねじ37
を外し、上部アーム31を右方に押してピン33、34
をU字溝35から外し、上部アーム31を上下に移動し
てピン33、34を移動先のU字溝35に嵌合し、固定
ねじ37を移動先のねじ孔36に螺合する。
【0016】次に、図5に示すように下部アーム21の
略中間部を鼻隠し部11dの先端に当接させ、下面当接
部材29を軒11bの下面に当接させ、上面当接部材4
6を屋根11aの表面に当接させる。この際に、鼻隠し
部11dは下部アーム21を安定させて支持し、固定作
業を容易にする。また、下面当接部材29と軒11bの
間に隙間が生じた場合には、その隙間に弾性部材30と
同様な材料から成る図示しない弾性板を介在させること
が好ましい。そして、ねじ軸43をハンドル44又は工
具により締め付けると、上部アーム31には上方への駆
動力が作用すると共に、下面当接部材29が軒11bを
押し付け、下部アーム21が鼻隠し部11dを押し付け
る力が増加し、張設用具12が屋根11aに確実に固定
される。同様にして、他の張設用具12を屋根11aの
反対側の軒11bに固定し、これらの張設用具12のフ
ック38同士の間に親綱13を連結し、緊張器14を利
用して親綱13を張設することにより、親綱13の利用
が可能となる。
略中間部を鼻隠し部11dの先端に当接させ、下面当接
部材29を軒11bの下面に当接させ、上面当接部材4
6を屋根11aの表面に当接させる。この際に、鼻隠し
部11dは下部アーム21を安定させて支持し、固定作
業を容易にする。また、下面当接部材29と軒11bの
間に隙間が生じた場合には、その隙間に弾性部材30と
同様な材料から成る図示しない弾性板を介在させること
が好ましい。そして、ねじ軸43をハンドル44又は工
具により締め付けると、上部アーム31には上方への駆
動力が作用すると共に、下面当接部材29が軒11bを
押し付け、下部アーム21が鼻隠し部11dを押し付け
る力が増加し、張設用具12が屋根11aに確実に固定
される。同様にして、他の張設用具12を屋根11aの
反対側の軒11bに固定し、これらの張設用具12のフ
ック38同士の間に親綱13を連結し、緊張器14を利
用して親綱13を張設することにより、親綱13の利用
が可能となる。
【0017】また、図6に示すように、張設用具12を
切妻11e側に固定する際には、図7に示すように下部
アーム21を鼻隠し部11dに当てるようにして下部当
接部材29を屋根11aの下面に当接させ、上面当接部
材46を屋根11aの上面に当接させて、ねじ軸43を
ハンドル44又は工具により締め付ける。
切妻11e側に固定する際には、図7に示すように下部
アーム21を鼻隠し部11dに当てるようにして下部当
接部材29を屋根11aの下面に当接させ、上面当接部
材46を屋根11aの上面に当接させて、ねじ軸43を
ハンドル44又は工具により締め付ける。
【0018】このように、第1の実施例では下部アーム
21を屋根11aの下面に当接させ、上部アーム31を
屋根11aの上面に当接させ、第1の押圧手段41のね
じ軸43を回すだけで、張設用具12を屋根11aに固
定することができるので、親綱13を短時間で容易かつ
確実に張設できる。また、親綱13は屋根11aの上面
を跨がる長さで十分であるので、親綱13の長さを従来
よりも短縮することができる。
21を屋根11aの下面に当接させ、上部アーム31を
屋根11aの上面に当接させ、第1の押圧手段41のね
じ軸43を回すだけで、張設用具12を屋根11aに固
定することができるので、親綱13を短時間で容易かつ
確実に張設できる。また、親綱13は屋根11aの上面
を跨がる長さで十分であるので、親綱13の長さを従来
よりも短縮することができる。
【0019】図8は第2の実施例の張設用具51の側面
図であり、下部アーム52は本体アーム53に略直交す
るように固定され、下部アーム52には下部当接部材5
4が設けられている。また、アーム55a、55bを屈
曲自在に連結した上部アーム55は、傾斜位置調節手段
56により傾斜位置が調節されると共に、アーム55a
は本体アーム53に略直交するように固定されている。
そして、アーム56bの先端には第1の押付手段57が
設けられ、下部アーム52には鼻隠し部11dを押圧す
る第2の押圧手段58が設けられている。
図であり、下部アーム52は本体アーム53に略直交す
るように固定され、下部アーム52には下部当接部材5
4が設けられている。また、アーム55a、55bを屈
曲自在に連結した上部アーム55は、傾斜位置調節手段
56により傾斜位置が調節されると共に、アーム55a
は本体アーム53に略直交するように固定されている。
そして、アーム56bの先端には第1の押付手段57が
設けられ、下部アーム52には鼻隠し部11dを押圧す
る第2の押圧手段58が設けられている。
【0020】張設用具51を軒11bに使用する際に
は、上部アーム55bの傾きを傾斜位置調節手段56に
より軒11bの上下面の勾配に合わせて固定し、第2の
押圧手段58を鼻隠し部11dに当接させ、第1の押圧
手段57を屋根11aの上面に当接させて、双方の押圧
手段57、58を締め付ける。
は、上部アーム55bの傾きを傾斜位置調節手段56に
より軒11bの上下面の勾配に合わせて固定し、第2の
押圧手段58を鼻隠し部11dに当接させ、第1の押圧
手段57を屋根11aの上面に当接させて、双方の押圧
手段57、58を締め付ける。
【0021】また、図9に示すように張設用具51を垂
木11fに固定する際には、上部アーム56a、56b
同士を傾斜位置調節手段56により水平に固定し、第2
の押圧手段58を鼻隠し部11dに当接させ、第1の押
圧手段57を屋根11aに当接させて、双方の押圧手段
57、58を締め付ける。
木11fに固定する際には、上部アーム56a、56b
同士を傾斜位置調節手段56により水平に固定し、第2
の押圧手段58を鼻隠し部11dに当接させ、第1の押
圧手段57を屋根11aに当接させて、双方の押圧手段
57、58を締め付ける。
【0022】この第2の実施例では、第2の押圧手段5
8により鼻隠し部11dを押し付けるようにしたので、
張設用具51の固定力を第1の実施例の張設用具12よ
りも向上させることができる。
8により鼻隠し部11dを押し付けるようにしたので、
張設用具51の固定力を第1の実施例の張設用具12よ
りも向上させることができる。
【0023】なお、第1の実施例において、下部アーム
21の本体アーム23に対する傾きや、下部アーム21
と上部アーム31の間隔を標準の家屋11に合わせて予
め製作しておけば、傾斜位置調節手段25や上下位置調
節手段32を不要とし、固定作業の更なる容易化が可能
となる。また、固定ピン27やピン孔28a、28b
は、固定ねじとねじ孔にそれぞれ代替することができ
る。更に、下部アーム21の上面に弾性部材を覆設すれ
ば、鼻隠し部11dを保護することができる。
21の本体アーム23に対する傾きや、下部アーム21
と上部アーム31の間隔を標準の家屋11に合わせて予
め製作しておけば、傾斜位置調節手段25や上下位置調
節手段32を不要とし、固定作業の更なる容易化が可能
となる。また、固定ピン27やピン孔28a、28b
は、固定ねじとねじ孔にそれぞれ代替することができ
る。更に、下部アーム21の上面に弾性部材を覆設すれ
ば、鼻隠し部11dを保護することができる。
【0024】そして、本体アーム23に下部アーム21
を傾斜位置調節手段25を介して連結し、上部アーム3
1を上下位置調節手段32を介して連結したが、下部ア
ーム21を上下位置調節手段32と同様な構成の上下位
置調節手段を介して連結し、上部アーム31を傾斜位置
調節手段25と同様な構成の傾斜位置調節手段を介して
連結するようにしてもよい。
を傾斜位置調節手段25を介して連結し、上部アーム3
1を上下位置調節手段32を介して連結したが、下部ア
ーム21を上下位置調節手段32と同様な構成の上下位
置調節手段を介して連結し、上部アーム31を傾斜位置
調節手段25と同様な構成の傾斜位置調節手段を介して
連結するようにしてもよい。
【0025】更に、第2の実施例において、下部アーム
52とアーム55aを本体アーム53に固定したが、第
1の実施例と同様な傾斜位置調節手段25と上下位置調
節手段32を介してそれぞれ固定することもできる。
52とアーム55aを本体アーム53に固定したが、第
1の実施例と同様な傾斜位置調節手段25と上下位置調
節手段32を介してそれぞれ固定することもできる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る親綱張
設用具は、下部アームを屋根の縁部下側に配置し、上部
アームを屋根の縁部上側に配置し、押圧手段により屋根
を押圧することにより、屋根に容易に固定でき、親綱を
短時間で容易かつ確実に張設することができる。また、
親綱を屋根に跨がるように張設できるので、親綱の長さ
を従来よりも短縮することが可能となる。
設用具は、下部アームを屋根の縁部下側に配置し、上部
アームを屋根の縁部上側に配置し、押圧手段により屋根
を押圧することにより、屋根に容易に固定でき、親綱を
短時間で容易かつ確実に張設することができる。また、
親綱を屋根に跨がるように張設できるので、親綱の長さ
を従来よりも短縮することが可能となる。
【図1】第1の実施例の軒側に使用した状態の斜視図で
ある。
ある。
【図2】親綱張設用具の一部を切欠した正面図である。
【図3】左側面図である。
【図4】部分拡大断面図である。
【図5】使用説明図である。
【図6】切妻側に使用した状態の斜視図である。
【図7】使用説明図である。
【図8】第2の実施例の正面図である。
【図9】使用説明図である。
【図10】第1の従来例の使用説明図である。
【図11】第2の従来例の使用説明図である。
11 家屋 12、51 張設用具 13 親綱 21、52 下部アーム 23、53 本体アーム 25、56 傾斜位置調節手段 29、54 下面当接部材 30、48 弾性部材 31、55a、55b 上部アーム 32 上下位置調節手段 41、57 第1の押圧手段 58 第2の押圧手段
Claims (7)
- 【請求項1】 命綱に連結するための親綱を屋根の上に
張設する親綱張設用具であって、前記屋根の縁部の下側
に配置する下部アームと、前記縁部の上側に配置する上
部アームと、これらの下部アームと上部アームを対向さ
せて連結する本体アームと、前記下部アームと上部アー
ムの少なくとも一方に設け前記屋根を押し付けるための
押付手段とを備えたことを特徴とする親綱張設用具。 - 【請求項2】 前記下部アーム又は上部アームを前記屋
根の傾斜に対応した複数の傾斜位置に固定する傾斜位置
調節手段を設けた請求項1に記載の親綱張設用具。 - 【請求項3】 前記傾斜位置調節手段は前記下部アーム
又は上部アームの端部又は略中間部に設けた請求項2に
記載の親綱張設用具。 - 【請求項4】 前記下部アーム又は上部アームを前記屋
根の厚みに対応した複数の上下位置に固定する上下位置
調節手段を設けた請求項1〜3のうちの何れか1つの請
求項に記載の親綱張設用具。 - 【請求項5】 前記押圧手段には前記屋根に当接する弾
性部材を設けた請求項1に記載の親綱張設用具。 - 【請求項6】 前記屋根の鼻隠し部を押し付ける第2の
押付手段を前記下部アームに設けた請求項1〜5のうち
の何れか1つの請求項に記載の親綱張設用具。 - 【請求項7】 前記第2の押付手段には前記鼻隠し部に
当接する弾性部材を設けた請求項6に記載の親綱張設用
具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32220496A JPH10146397A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 親綱張設用具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32220496A JPH10146397A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 親綱張設用具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10146397A true JPH10146397A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=18141125
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32220496A Pending JPH10146397A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 親綱張設用具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10146397A (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002155632A (ja) * | 2000-11-22 | 2002-05-31 | Midori Anzen Co Ltd | 親綱張設用の操作棒および親綱の張設方法 |
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-
1996
- 1996-11-18 JP JP32220496A patent/JPH10146397A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050824 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050906 |
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A02 | Decision of refusal |
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