JP4202472B2 - 軒天形成方法及び軒天形成用構造物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅建築等において用いられる軒天形成方法及び軒天形成用構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば住宅建築において、軒天の形成は、屋根パネルを建物躯体に取り付けたのち、別途用意した軒天パネルを、屋根パネルの軒先下面がわに水平状態に取り付けるというようにして行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この軒天施工法では、躯体側に取り付けられた屋根パネルの軒先下面がわに対し、上を向いて軒天構成部材を支えながら軒天パネルの取付けを行っていかなければならず、施工が非常に厄介であった。
【0004】
本発明は、上記のような従来の問題点に鑑み、軒天の形成を施工性良く行うことができるようにすることを課題する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、屋根パネルの軒先がわ端縁部に軒天パネルの軒先がわ端縁部が回動自在に枢結され、かつ、軒天パネルを屋根パネルの下面がわに沿わせた状態において軒天パネルを屋根パネルに仮固定する仮固定手段が備えられた軒天形成用の構造物を用い、
軒天パネルを屋根パネルの下面がわに仮固定した前記構造物の屋根パネルを建物躯体に取り付け、しかる後、仮固定を解除し、軒天パネルを下方に回動させて水平状態にし、その水平状態で軒天パネルを固定することを特徴とする軒天形成方法によって解決される。
【0006】
即ち、この方法では、屋根パネルを躯体側に取り付け、軒天パネルを下方に回動させて水平状態にし、固定するだけで、軒天が形成され、軒天を施工性良く形成することができる。
【0007】
しかも、屋根パネルを躯体側に取り付ける作業において、軒天パネルは仮固定手段にて屋根パネルに仮固定されているから、屋根パネル取付け作業中に軒天パネルが不本意に回動してしまうことはなく、しかも、軒天パネルは屋根パネルの下面がわに沿わせた状態に仮固定されるから、コンパクトで、軒天パネルが屋根パネルの取付け作業の妨げになることもなく、屋根パネルの取付け作業を通常通りスムーズに行っていくことができる。
【0008】
上記の構造物に、軒天パネルを屋根パネルの下面がわに沿わせた状態から下方に回動させて上記の水平状態にした際に軒天パネルのそれ以上下方への回動を阻止する回動阻止手段を備えさせ、軒天パネルが、この回動阻止手段によって上記の水平状態に保持されるようにしておくことにより、軒天パネルを容易に水平状態に位置決めすることができ、軒天の形成をより一層施工性良く行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を住宅建築における軒天の形成に適用した場合の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1(イ)(ロ)は、発明方法実施に用いる軒天形成用の構造物を示す。この構造物1は、工場等において製作されたもので、屋根パネル2と軒天パネル3との組み合わせ構造物によるものであり、屋根パネル2の軒先の下面がわに軒天パネル3を配し、それらの軒先がわ端縁部同士を蝶番等にて枢結3して、軒天パネル3の棟がわが、屋根パネル2の軒先の下面がわにおいて、上下方向に回動自在となるように組み合わせたものである。
【0011】
この構造物1において、軒天パネル3は、図1(イ)に示すように、これを屋根パネル2の下面がわに沿わせた状態で、仮固定手段としてのボルト・ナット5にて、屋根パネル2に仮固定され、軒天パネル3が不本意な回動を起こさないようにされている。この仮固定は、工場にて行っておくことにより、構造物1を工場から現場に搬入する途中で、軒天パネル3が不本意な回動を起こしてしまうのを防止することができる。
【0012】
また、上記の構造物において、屋根パネル2と軒天パネル3とは、それらの枢結部4よりも内方の、軒先・棟方向における一箇所あるいは図示のような複数箇所において、回動阻止手段としての吊り部材6,6にて連結されている。
【0013】
各吊り部材6は、2本のリンク7,8の一端部同士をピン9にて枢結したもので、一方のリンク7の他端は屋根パネル2に枢着され、もう一方のリンク8の他端部は軒天パネル3に枢着されている。
【0014】
この吊り部材6は、図1(イ)に示すように、軒天パネル3が屋根パネル2の下面がわに沿わされた状態でV字屈折状態となり、図1(ロ)に示すように、軒天パネル3が下方に回動されていくにしたがって真っ直ぐになっていき、真っ直ぐになった状態で、軒天パネル3のそれ以上下方への回動を阻止するように働く。屋根パネル2を躯体がわへの取付け姿勢にし、その状態で軒天パネル3を下方に回動させて、軒天パネル3を吊り部材6にて上記のような回動阻止状態にすると、その回動阻止状態において、軒天パネル3が水平状態となるように設計されている。
【0015】
そして、これら吊り部材6,6は、図1(ロ)に示すように、一旦真っ直ぐになると、その真っ直ぐな状態を維持し、上方への軒天パネル3の回動を阻止する戻り止め手段が備えられている。この戻り止め手段には、リンク7,8のジョイント部分に、図4(イ)(ロ)(ハ)に示すような各種機構10,11,12を備えさせたものなどが採用されうる。
【0016】
なお、上記の屋根パネル2において、14は母屋、15は垂木、16は野地板である。また、軒天パネル3において、18は軒天面材、19は下地である。また、20は鼻隠しである。
【0017】
上記の構造物1は、これを工場から建築現場に搬入し、現場にて次のようにして軒天の形成に用いる。即ち、まず、図2に示すように、軒天パネル3を屋根パネル2に仮固定5したまま、構造物1の屋根パネル2を躯体21側に取り付ける。軒天パネル3は屋根パネル2にボルト・ナット5にて仮固定されているから、屋根パネル2を躯体21側に取り付ける作業において、軒天パネル3が不本意に回動してしまうことはなく、また、軒天パネル3は屋根パネル2の下面がわに沿わせた状態に仮固定されているから、コンパクトで、軒天パネル3が屋根パネル2の取付け作業の妨げになることはない。従って、構造物1における屋根パネル2の取付け作業は、これを通常通りスムーズに行うことができる。
【0018】
しかる後、ボルト・ナット5をはずして仮固定を解除し、図3に示すように、軒天パネル3を、軒先側の枢結部4を中心に、下方に回動させていく。回動は、軒天パネル3の自重の作用も手伝ってスムーズに行わる。回動の進行に伴って、吊り部材6,6は、V字屈折状態から真っ直ぐになっていき、吊り部材6,6が真っ直ぐになったところで、軒天パネル3はそれ以上下方への回動を阻止され、吊り部材6,6にて水平状態に保持され、軒天パネル3は取付け固定状態となる。図4に示すような戻り止め手段10,11,12によって、軒天パネル3が上方に不本意に回動されてしまうこともない。あとは、躯体21側の外壁22と軒天パネル3との間の隙間を軒天ランナー23などにて目隠しするなどの仕上げを行うだけでよい。以上のようにして軒天が形成される。軒天の形成をこのようにして施工性良く行っていくことができる。
【0019】
以上に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱しない範囲で各種の変更が可能である。例えば、上記の実施形態では、仮固定手段として、ボルト・ナット5を用いたものを示しているが、その他の仮固定手段が用いられてもよく、要は、軒天パネル3が回動しないよう屋根パネル2に固定することができ、固定後にその固定状態を解除し得るようなものであればよい。また、上記の実施形態では、回動阻止手段として、リンク機構による吊り部材6を用いているが、その他、鋼線ワイヤーなどによるものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】
上述の次第で、本発明の軒天形成方法は、上記のような構成を有するものであるから、軒天の形成を施工性良く行うことができ、しかも、屋根パネルの取付け作業も通常通りスムーズに行っていくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図(イ)(ロ)は本発明方法に用いる構造物を示す断面側面図である。
【図2】同構造物における屋根パネルを躯体側に取付け状態に断面側面図である。
【図3】同構造物にて形成された軒天の施工状態を示す断面側面図である。
【図4】図(イ)は戻り止め手段の一例を示す斜視図、図(ロー1)は回動規制手段の他の例を示す斜視図、図(ロー1)は同断面図、図(ハ)は回動規制手段の更に他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…軒天形成用の構造物
2…屋根パネル
3…軒天パネル
4…枢結部
5…ボルト・ナット(仮固定手段)
6…吊り部材(回動阻止手段)
21…躯体
Claims (1)
- 屋根パネルの軒先がわ端縁部に軒天パネルの軒先がわ端縁部が回動自在に枢結され、かつ、軒天パネルを屋根パネルの下面がわに沿わせた状態において軒天パネルを屋根パネルに仮固定する仮固定手段が備えられた軒天形成用の構造物を用い、軒天パネルを屋根パネルの下面がわに仮固定した前記構造物の屋根パネルを建物躯体に取り付け、しかる後、仮固定を解除し、軒天パネルを下方に回動させて水平状態にし、その水平状態で軒天パネルを固定する軒天形成方法に用いられる前記軒天形成用構造物であって、
軒天パネルを、建物に取り付けられた屋根パネルの下面がわに沿わせた状態から下方に回動させて水平状態にした際に、軒天パネルのそれ以上下方への回動を阻止する吊り部材が備えられ、
該吊り部材は、前記枢結部よりも内方の、軒先・棟方向において間隔をおいた複数箇所のそれぞれに備えられ、軒天パネルは、これら吊り部材によって上記の水平状態に保持されるようになされており、
前記各吊り部材は、2本のリンクの一端部同士がピンにて枢結され、一方のリンクの他端が屋根パネルに枢着され、もう一方のリンクの他端部が軒天パネルに枢着されたものからなり、これらリンクがV字屈折状態から真っ直ぐになることでそれ以上下方への軒天パネルの回動が阻止されるようになされており、かつ、各吊り部材には、真っ直ぐになると、V字屈折状態に戻るのを阻止し、上方への軒天パネルの回動を阻止する戻り止め機構が備えられていることを特徴とする軒天形成用構造物。
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- 1998-08-28 JP JP24417698A patent/JP4202472B2/ja not_active Expired - Fee Related
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