JPH10145638A - テレビジョン映像信号の水平アドレス発生回路 - Google Patents

テレビジョン映像信号の水平アドレス発生回路

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JPH10145638A
JPH10145638A JP29305396A JP29305396A JPH10145638A JP H10145638 A JPH10145638 A JP H10145638A JP 29305396 A JP29305396 A JP 29305396A JP 29305396 A JP29305396 A JP 29305396A JP H10145638 A JPH10145638 A JP H10145638A
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signal
counter
pulse
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複合同期信号に対して複数のスタート点を持
たずかつ複合同期信号にジッタやスパイク状のパルスが
ある場合でも乱れることのない水平アドレスを発生させ
ることが可能な水平アドレス発生回路を提供する。 【解決手段】 ディジタル積分部1は複合同期信号を積
分し、スパイク状のパルスを除去する。水平同期幅検出
部2は積分された複合同期信号の前縁から後縁までの幅
を検出し、水平同期信号のみの位相を取り出す。水平位
相検出部3は水平同期信号のみの位相とカウンタ部4の
出力の位相とを位相比較し、水平同期信号のみの位相が
一定方向に偏っている場合に外部クリアパルスを出力す
る。カウンタ部4は外部クリアパルスによってスタート
点を決定し,外部クリアパルスが水平周期に与えられな
くても内部のカウンタ値から発生する内部クリアパルス
によって外部クリアパルスの位相を保持させる水平アド
レスを発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はテレビジョン映像信
号の水平アドレス発生回路に関し、特にフレームシンク
ロナイザ装置のように回線歪み等によってジッタや雑音
が重畳されたテレビジョン映像信号の画像処理を行う場
合に必要となる水平アドレス発生回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の水平アドレス発生回路に
おいては、図9に示すように、モノマルチ11と、フリ
ップフロップ回路(DFF)12〜15と、インバータ
回路16と、排他的論理和回路17と、アンド回路1
8,19と、オア回路20と、10ビットカウンタ21
と、デコーダ22,23とから構成されている。
【0003】上記の水平アドレス回路はNTSC(Na
tional Television System
Committee)方式のテレビジョン映像信号の水
平アドレス発生回路を示しており、そのタイミングチャ
ートを図10及び図11(図11は図10のC部の詳細
を示す)に示す。尚、図9に示すクロック信号102と
してはサブキャリア信号103の4倍周期の信号を使用
している。
【0004】入力されたテレビジョン映像信号の複合同
期信号101は、同期前縁を始まりとした3/4H幅
(約47μS)のモノマルチ11(3/4H幅はモノマ
ルチに接続された抵抗RとコンデンサCとの時定数によ
って決定される)を用いることで、1/2H周期の同期
信号が除去された水平同期周期だけの水平同期信号15
1となる。
【0005】水平同期信号151をインバータ回路16
で反転した水平同期反転信号152と、フィリップフロ
ップ13,15によって2クロック分遅延させた水平同
期遅延信号153と、サブキャリア信号103の2倍周
期の2FSC信号154と、10ビットカウンタ21の
カウント値をデコーダ22でデコードして得たデコード
パルス155とからアンド回路19で外部クリア(CL
R)パルス156を作り出す。
【0006】また、10ビットカウンタ21のカウント
値をデコーダ23でデコードして得たデコードパルス1
57と、2FSC信号154とからアンド回路18で内
部クリアパルス158を作り出す。
【0007】外部クリアパルス156及び内部クリアパ
ルス158を10ビットカウンタ21のクリア端子CL
Rに入力することによって、10ビットカウンタ21の
カウンタ値は水平同期の周期で「0」から「909」を
繰り返すテレビジョン映像信号の水平アドレス159と
なる。
【0008】尚、デコードパルス155は外部クリア禁
止領域を設定するものであり、この幅(本回路では「9
06」から「1」の2FSC信号3個分)の範囲では外
部クリアパルス156が出力されない。つまり、この範
囲で複合同期信号101にジッタがあっても水平アドレ
ス159は変化しない。
【0009】従来の技術では、上記のように2FSC信
号2個分以上の幅の外部クリア禁止領域を設け、複合同
期信号101のジッタによる水平アドレス159の乱れ
を防止している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の水平ア
ドレス発生回路では、複合同期信号のジッタによる水平
アドレスの乱れを防止するために、2FSC信号2個分
以上の幅の外部クリア禁止領域が必要となる。
【0011】しかしながら、外部クリアパルスの位置は
2FSC信号で決定されるため、外部クリア禁止領域の
幅が2FSCの信号の2個以上であれば、その個数分だ
け水平アドレスの0番地のスタート点が存在することに
なり、水平アドレスが複合同期信号に対してずれてしま
う。
【0012】また、水平アドレスとサブキャリア信号と
の位相関係が不確定となり、カラーフレーム判定(テレ
ビジョン映像信号の第1フレームか第2フレームの判
定)が出来なくなってしまう。2FSC信号3個分の幅
の外部クリア禁止領域を用いた場合に発生する3種類の
水平アドレスの位相を図12のケース、ケース、ケ
ースに示す。
【0013】すなわち、ケースでは外部クリアパルス
156の位置が外部クリア禁止領域[デコーダパルス1
55がH(ハイ)レベルの範囲]にある時に内部クリア
パルス(デコーダパルス157)が外部クリアパルス1
56よりも2FSC信号1個分前に発生する場合を示し
ている。
【0014】また、ケースでは外部クリアパルス15
6の位置が外部クリア禁止領域[デコーダパルス155
がH(ハイ)レベルの範囲]にある時に内部クリアパル
ス(デコーダパルス157)が外部クリアパルス156
と同時に発生する場合を示している。つまり、ケース
では内部クリアパルスが正しく出力される場合を示して
いる。
【0015】さらに、ケースでは外部クリアパルス1
56の位置が外部クリア禁止領域[デコーダパルス15
5がH(ハイ)レベルの範囲]にある時に内部クリアパ
ルス(デコーダパルス157)が外部クリアパルス15
6よりも2FSC信号1個分後に発生する場合を示して
いる。尚、外部クリア禁止領域を広くとればとるほど、
内部クリアパルスと外部クリアパルスとのずれが大きく
なり、それらの組合せが多くなる。
【0016】また,回線歪みで発生するテレビジョン映
像信号のフロントポーチ(front porch)の
アンダーシュート(under shoot)が同期分
離した複合同期信号にスパイク状のパルスとなつて発生
した場合,同期前縁から始まる3/4H幅の水平同期信
号の始まりがずれ、そのずれた水平同期信号をもとに外
部クリアパルスを作り出すために水平アドレスがずれて
しまう。
【0017】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、複合同期信号に対して複数のスタート点を持たず
かつ複合同期信号にジッタやスパイク状のパルスがある
場合でも乱れることのない水平アドレスを発生させるこ
とができる水平アドレス発生回路を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による水平アドレ
ス発生回路は、テレビジョン映像信号から同期分離され
た複合同期信号に基づいて水平アドレスを発生させるカ
ウンタ部を含むテレビジョン映像信号の水平アドレス発
生回路であって、前記複合同期信号を積分して前記複合
同期信号のスパイク状のパルスを除去する積分手段と、
前記積分手段で積分された前記複合同期信号の前縁から
後縁までの幅を検出して水平同期信号のみの位相を取出
す水平同期幅検出手段と、前記水平同期幅検出手段で取
出した水平同期信号のみの位相と前記カウンタ部出力の
位相とを位相比較して前記水平同期信号のみの位相が一
定方向に偏っている時に前記カウンタ部のカウンタ値を
クリアする水平位相検出手段とを備えている。
【0019】テレビジョン映像信号の伝送回線の影響に
よって波形歪みや雑音の重畳が発生したテレビジョン映
像信号を同期分離した場合、ジッタやスパイク状のパル
スがある複合同期信号が得られる。
【0020】こうしたジッタやスパイク状のパルスがあ
る複合同期信号のスパイク状のパルスをディジタル積分
部でアップダウンカウンタを用いて除去し、この積分さ
れた複合同期信号の前縁から後縁までの幅を水平同期幅
検出部でカウンタを用いて検出して水平同期信号のみの
位相を取り出し、取り出した水平同期信号のみの位相と
水平アドレス用のカウンタ出力の位相とを水平位相検出
部でアップダウンカウンタを用いて位相比較し、水平同
期信号のみの位相が一定方向に偏っている場合に水平ア
ドレス用のカウンタに外部クリアパルスを出力する。
【0021】水平アドレス用のカウンタはこの外部クリ
アパルスによってスタート点を決定し,外部クリアパル
スが水平周期に与えられなくても内部のカウンタ値から
発生する内部クリアパルスによって外部クリアパルスの
位相を保持させる水平アドレスを発生させることで、安
定した水平アドレスを発生させる。
【0022】これによって、複合同期信号に対して複数
のスタート点を持たずかつ複合同期信号にジッタやスパ
イク状のパルスがある場合でも乱れることのない水平ア
ドレスを発生させることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例について
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例の構
成を示すブロック図である。図において、本発明の一実
施例による水平アドレス発生回路はディジタル積分部1
と、水平同期幅検出部2と、水平位相検出部3と、カウ
ンタ部4とから構成されている。
【0024】テレビジョン映像信号の伝送回線の影響に
よって波形歪みや雑音の重畳が発生したテレビジョン映
像信号を同期分離する場合、ジッタやスパイク状のパル
スがある複合同期信号が得られる。
【0025】ディジタル積分部1は上記の複合同期信号
101を積分し、スパイク状のパルスを除去する。水平
同期幅検出部2はディジタル積分部1で積分された複合
同期信号111の前縁から後縁までの幅を検出し、水平
同期信号121のみの位相を取り出す。
【0026】水平位相検出部3は水平同期幅検出部2で
取り出した水平同期信号121のみの位相と水平アドレ
ス用のカウンタ部4の出力の位相[カウンタ部4のデコ
ーダ(図示せず)からのデコーダパルス142〜14
4]とを位相比較し、水平同期信号121のみの位相が
一定方向に偏っている場合にカウンタ部4に外部クリア
パルス131を出力する。
【0027】カウンタ部4はこの外部クリアパルス13
1によってスタート点を決定し,外部クリアパルス13
1が水平周期に与えられなくても内部のカウンタ値から
発生する内部クリアパルスによって外部クリアパルス1
31の位相を保持させる水平アドレス141を発生させ
る。
【0028】図2は図1のディジタル積分部1の構成を
示すブロック図である。図において、ディジタル積分部
1は4ビットアップダウンカウンタ1aと、デコーダ1
b,1cと、インバータ回路1d,1kと、アンド回路
1e,1fと、ナンド回路1g,1hと、オア回路1i
と、フリップフロップ回路(DFF)1jとから構成さ
れている。
【0029】図3は図1の水平同期幅検出部2の構成を
示すブロック図である。図において、水平同期幅検出部
2はフリップフロップ回路(DFF)2a,2kと、イ
ンバータ回路2b,2lと、アンド回路2cと、ナンド
回路2d,2i,2mと、7ビットカウンタ2eと、デ
コーダ2f〜2hと、オア回路2jとから構成されてい
る。
【0030】図4は図1の水平位相検出部3の構成を示
すブロック図である。図において、水平位相検出部3は
インバータ回路3a,3mと、アンド回路3b,3c,
3r,3sと、ナンド回路3d,3e,3hと、オア回
路3f,3g,3t,3vと、フリップフロップ回路
(DFF)3i〜3l,3n,3uと、4ビットアップ
ダウンカウンタ3oと、デコーダ3p,3qとから構成
されている。
【0031】図5は図1のカウンタ部4の構成を示すブ
ロック図である。図において、カウンタ部4はフリップ
フロップ回路(DFF)4a,4bと、排他的論理和回
路4cと、アンド回路4d,4eと、オア回路4fと、
10ビットカウンタ4gと、デコーダ4h〜4kとから
構成されている。
【0032】図6は本発明の一実施例の動作を示すタイ
ミングチャートであり、図7は図6のA部の詳細を示す
タイミングチャートであり、図8は図6のB部の詳細を
示すタイミングチャートである。
【0033】これら図1〜図8を参照して本発明の一実
施例の動作について説明する。尚、本発明の一実施例で
はクロック信号102としてサブキャリア信号103の
4倍周期の信号を使用している。
【0034】入力された複合同期信号101はディジタ
ル積分部1に送られる。ディジタル積分部1では複合同
期信号101を4ビットアップダウンカウンタ1aのア
ップダウン制御に使用している。
【0035】すなわち、4ビットアップダウンカウンタ
1aは複合同期信号101の立下り変化点でカウントダ
ウン動作となり、そのカウンタ値112は「15」から
順に「0」へと変化する。このカウンタ値112が
「0」の状態でかつ複合同期信号101がL(ロウ)レ
ベルつまりカウントダウン動作にある場合、カウントイ
ネーブル信号113がH(ハイ)レベルになり、4ビッ
トアッブダウンカウンタ1aの動作が停止する。
【0036】また,4ビットアップダウンカウンタ1a
は複合同期信号101の立上り変化点でカウントアップ
動作となり、そのカウンタ値112は「0」から順に
「15」へと変化する。このカウンタ値112が「1
5」の状態でかつ複合同期信号101がHレベルつまり
カウントアップ動作にある場合、カウントイネーブル信
号113がHレベルになり、4ビットアップダウンカウ
ンタ1aの動作が停止する。そして、カウント値112
が「0」の状態の時にフリップフロップ回路1jをLレ
ベルにし、カウント値112が「15」になるまでフィ
リップフロップ回路1jの状態を保持することによって
複合同期信号111に復元される。
【0037】ディジタル積分部1の動作原理によって、
入力された複合同期信号101に14クロック幅(約1
μS)までのパルスが重畳されていても、復元された複
合同期信号111ではそのパルスが除去されることにな
る。
【0038】ディジタル積分部1から出力された複合同
期信号111は水平同期幅検出部2へと送られる。水平
同期幅検出部2では複合同期信号111の同期部前縁に
1クロック幅の前縁パルス122及び同期部後縁に1ク
ロック幅の後縁パルス123を作り出す。
【0039】前縁パルス122は7ビットカウンタ2e
のクリア制御に使用され、複合同期信号111の前縁部
をスタート点として7ビットカウンタ2eのカウント値
124が「0」から順に「74」へと変化し、7ビット
カウンタ2eのカウント値124が「74」になった時
点で7ビットカウンタ2eのイネーブル端子ENに接続
されたデコーダ2hからのカウントイネーブル信号12
5がLレベルになり、7ビットカウンタ2eの動作が停
止する。
【0040】7ビットカウンタ2eのカウント値124
が「63」の時にLレベルを出力するデコーダ2fから
のデコードパルス126と後縁パルス123の位相とが
一致していない場合、デコードパルス126によってフ
ィリップフロップ回路2kの出力であるゲート信号12
7はLレベルとなり、後縁パルス123が入力されるま
でLレベルの状態が保持される。そして、7ビットカウ
ンタ2eのカウント値124が「73」の時にHレベル
となるデコーダ2gからのデコードパルス128を、ゲ
ート信号127がHレベルの時のみナンド回路2mを通
過させることによって水平同期信号121を作り出す。
【0041】水平同期幅検出部2の動作原理によって、
入力された複合同期信号111の同期部が64クロック
幅(約4.4μS)から72クロック幅(約5μS)の
範囲内にある場合にのみ複合同期信号111の前縁パル
ス123を74クロック分遅延したデコードパルス12
8が出力される。このため、垂直同期パルス部(約27
μS)や等化パルス部(約2.35μS)では同期幅が
規定外となり、水平同期信号121が出力されず、水平
同期パルス部(約4.7μS)の場合にのみ水平同期信
号121が出力されることになる。
【0042】水平同期幅検出部2から出力された水平同
期信号121は水平位相検出部3へと送られる。カウン
タ部4の水平アドレスを発生させる10ビットカウンタ
4gのカウント値が「905」から「907」までLレ
ベルとなるデコーダ4iからのデコードパルス143に
対して、水平同期信号121の位相がLレベルの範囲に
ある場合には4ビットアップダウンカウンタ3oのクリ
ア制御として使用され、4ビットアップダウンカウンタ
3oのカウント値は「0」となる。また、デコードパル
ス143に対して水平同期信号121の位相がHレベル
の範囲にある場合には、4ビットアップダウンカウンタ
3oのディセーブル制御として使用される。
【0043】ディセーブル時にアップダウン制御信号1
32がHレベルであれば、4ビットアップダウンカウン
タ3oはカウントアップ動作となり、そのカウント値1
33が+1される。また、ディセーブル時にアップダウ
ン制御信号132がLレベルであれば、4ビットアップ
ダウンカウンタ3oはカウントダウン動作となり、その
カウント値133が−1される。
【0044】このようにして、4ビットアッブダウンカ
ウンタ3oのカウント値133が「+7」または「−
7」に達した時に水平同期信号121は2クロック幅に
変換され、10ビットカウンタ4gの外部クリアパルス
131として出力される。尚、アップダウン制御信号1
32はフィリップフロップ回路3lによって、10ビッ
トカウンタ4gのカウント値が「448」から「45
5」までHレベルとなるデコーダ4hからのデコードパ
ルス144に対して水平同期信号121の位置がLレベ
ルの範囲にある場合には10ビットカウンタ4gのカウ
ント値が「452」から「906」までHレベルとなる
デコーダ4jからのデコードパルス142と同一の極性
になる。
【0045】また、デコーダ4hからのデコードパルス
144に対して水平同期信号121の位置がHレベルの
範囲にある場合にはアップダウン制御信号132に前の
状態が保持される。このため、アップダウン制御信号1
32にデコードパルス144のクロック幅分のヒステリ
シスを持たせることができ、デコードパルス142がL
レベルからHレベルに切替わる点に水平同期信号121
がある場合においてもアップダウンの判定が不安定にな
ることがなく、外部クリアパルス131を正常に出力す
ることができる。
【0046】水平同期検出部3の動作原理によって、4
ビットアップダウンカウンタ3oのカウント値133は
水平同期信号121が水平アドレス141に対して左方
向に片寄っている場合にアップ量が増加して「+7」に
達し、右方向に片寄っている場合にダウン量が増加して
「−7」に達する。4ビットアップダウンカウンタ3o
のカウント値133が「+7」あるいは「−7」に達し
た時点で外部クリアパルス131が出力されるため、水
平同期信号121に対して水平アドレス141の位相は
アップ量とダウン量とのバランスがとれた点となる。つ
まり、複合同期信号101にジッタがある場合において
も、そのジッタの中心点を基準として水平アドレス14
1の位相が決定されることになる。
【0047】水平位相検出部3から出力された外部クリ
アパルス131はカウンタ部4ヘと送られる。外部クリ
アパルス131がLレベルでかつサブキャリア信号10
3の2倍周期の2FSC信号145がLレベルの時、1
0ビットカウンタ4gの出力である水平アドレス141
が「0」となり、順に「909」まで変化する。また、
10ビットカウンタ4gは水平アドレス141が「90
8」または「909」でかつ2FSC信号145がLレ
ベルの時にそのカウント値が「0」となり、順に「90
9」へと変北する。このため、水平位相検出部3から外
部クリアパルス131が送られない場合でも、水平アド
レス141は外部クリアパルス131によって決定され
た位相を保持した状態となる。
【0048】このように、入力される複合同期信号10
1をディジタル積分部1で積分し、かつ水平同期幅検出
部2でその水平同期幅を検出して水平同期信号121の
位相情報を取り出すことによって、回線歪みや雑音の重
畳が原因で発生する複合同期信号101に発生するパル
ス状のノイズを除去することができる。
【0049】さらに、水平同期幅検出部2で取り出した
水平同期信号121の位置が水平アドレス141に対し
て同一方向(左方向または右方向)に片寄ったことが水
平位相検出部3で検出された場合にのみ外部クリアパル
ス131が出力され、その外部クリアパルス131を水
平アドレス141のスタート点として取り込むことによ
って、水平同期信号121の位相のジッタの中心点で水
平アドレス141の位相が決定されるため、結果として
複合同期信号101のジッタに対しての位相乱れが無
く、かつ複数のスタート点が存在しない水平アドレス1
41をカウンタ部4から得ることができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、テ
レビジョン映像信号から同期分離された複合同期信号に
基づいて水平アドレスを発生させるカウンタ部を含むテ
レビジョン映像信号の水平アドレス発生回路において、
複合同期信号を積分して複合同期信号のスパイク状のパ
ルスを除去した後に複合同期信号の前縁から後縁までの
幅を検出して水平同期信号のみの位相を取出し、この水
平同期信号のみの位相とカウンタ部出力の位相とを位相
比較して水平同期信号のみの位相が一定方向に偏ってい
る時にカウンタ部のカウンタ値をクリアするようにする
ことによって、複合同期信号に対して複数のスタート点
を持たずかつ複合同期信号にジッタやスパイク状のパル
スがある場合でも乱れることのない水平アドレスを発生
させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1のディジタル積分部の構成を示すブロック
図である。
【図3】図1の水平同期幅検出部の構成を示すブロック
図である。
【図4】図1の水平位相検出部の構成を示すブロック図
である。
【図5】図1のカウンタ部の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の一実施例の動作を示すタイミングチャ
ートである。
【図7】図6のA部の詳細を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】図6のB部の詳細を示すタイミングチャートで
ある。
【図9】従来例の構成を示すブロック図である。
【図10】従来例の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図11】図10のC部の詳細を示すタイミングチャー
トである。
【図12】2FSC信号3個分の幅の外部クリア禁止領
域を用いた場合に発生する3種類の水平アドレスの位相
を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ディジタル積分部 1a,3o 4ビットアップダウンカウンタ 1b,1c,2f〜2h,3p,3q,4h〜4k デ
コーダ 1j,2a,2k,3i〜3l,3n,3u,4a,4
b フリップフロップ回路 2 水平同期幅検出部 2e 7ビットカウンタ 3 水平位相検出部 4 カウンタ部 4g 10ビットカウンタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレビジョン映像信号から同期分離され
    た複合同期信号に基づいて水平アドレスを発生させるカ
    ウンタ部を含むテレビジョン映像信号の水平アドレス発
    生回路であって、前記複合同期信号を積分して前記複合
    同期信号のスパイク状のパルスを除去する積分手段と、
    前記積分手段で積分された前記複合同期信号の前縁から
    後縁までの幅を検出して水平同期信号のみの位相を取出
    す水平同期幅検出手段と、前記水平同期幅検出手段で取
    出した水平同期信号のみの位相と前記カウンタ部出力の
    位相とを位相比較して前記水平同期信号のみの位相が一
    定方向に偏っている時に前記カウンタ部のカウンタ値を
    クリアする水平位相検出手段とを有することを特徴とす
    る水平アドレス発生回路。
  2. 【請求項2】 前記積分手段は、前記複合同期信号を積
    分するためのアップダウンカウンタを含むことを特徴と
    する請求項1記載の水平アドレス発生回路。
  3. 【請求項3】 前記水平同期幅検出手段は、前記積分手
    段で積分された前記複合同期信号の前縁から後縁までの
    幅を検出するためのカウンタを含むことを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の水平アドレス発生回路。
  4. 【請求項4】 前記水平位相検出手段は、前記水平同期
    幅検出手段で取出した前記水平同期信号のみの位相と水
    平アドレス用のカウンタの位相とを位相比較するための
    アップダウンカウンタを含むことを特徴とする請求項1
    から請求項3のいずれか記載の水平アドレス発生回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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