JPH10145486A - 通信制御装置および通信装置制御方法 - Google Patents

通信制御装置および通信装置制御方法

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JPH10145486A
JPH10145486A JP8301702A JP30170296A JPH10145486A JP H10145486 A JPH10145486 A JP H10145486A JP 8301702 A JP8301702 A JP 8301702A JP 30170296 A JP30170296 A JP 30170296A JP H10145486 A JPH10145486 A JP H10145486A
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JP
Japan
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call
mobile phone
signal
vehicle
control
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JP8301702A
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Akira Sakuraba
亮 桜庭
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機に触れずに通話を行うことがで
き、運転中に携帯電話機による通話を行う際にも運転操
作に支障がないようにする。 【解決手段】 外部マイク51から通話音声を入力す
る。通話検出部1が、車内に置かれた携帯電話機の電波
を検波して通検出信号を発生する。制御部2は、この通
話検出信号に基づいてスピーカ入力切換スイッチ4を切
換駆動して、上記携帯電話機の音声出力を車載音響機器
等のスピーカから出力する。さらに、上記通話検出信号
に基づいて、車載音響機器の音響出力を制限するミュー
ト信号を発生して音楽等の再生音量を低下させ、より明
瞭な通話ができるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機の音声
入出力の制御に関するものであり、特に、車載用の音響
機器を介して携帯電話機の音声を出力することにより、
自動車の運転者がハンドルから手を離さずに通話ができ
る通信制御装置および通信装置制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信装置として、自動車電話機ある
いは携帯電話機が近年急速に普及している。これらの移
動通信装置は、比較的高速に移動中であっても通話が可
能であるため、その普及と共に自動車の運転中の通話に
起因する交通事故の発生が増えてきた。これは、自動車
の運転者が、移動通信装置により通話を行う際に、移動
通信機の操作や、車載のオーディオ装置からの音楽演奏
の音量を小さくする等の操作を行うために、ハンドルか
ら手を離したり視線を前方から外すことにより、運転操
作への注意が低下することが一因とされている。
【0003】そこで、これらの移動通信装置に触れるこ
となく自動車の運転中にも通話を行うことができるよう
に、外部マイクと外部スピーカを組み合わせた、いわゆ
るハンズフリー装置が提案されている。
【0004】このようなハンズフリー装置に関しては、
例えば、特開平4−270539号公報に記載されてい
るように、車載されている通信装置と音響機器とを組み
合わせて使用することが提案されている。具体的には、
自動車電話機の音声を車載オーディオ装置のスピーカか
ら出力するというものである。また、その際に、車載オ
ーディオ機器の音量制御を自動的に行う機能を付加する
ことも記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
従来提案されているようなハンズフリー装置は、自動車
に固定して使用される自動車電話機の一部として使用す
ることを前提とするものであり、車両への取り付けに際
しては、既に車載されているオーディオ装置の変更や面
倒な配線作業が必要である。
【0006】一方、このようなハンズフリー装置を、携
帯性に優れた携帯電話機に適用しようとする場合、多種
提供されている携帯電話機や自動車のそれぞれに対応す
る仕様とされる部分が多く、汎用性に乏しいものになっ
てしまう。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、自動車の運転中にもハンドルか
ら手を離さずに通話を行うことができ、車内の背景音に
影響されにくく明瞭な通話を行うことができる機能を有
することはもちろん、多種提供されている携帯電話機を
用いてオーディオ装置等の既存の車載音響機器を介して
通話を行うことができる通信制御手段を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに提案する、本発明に係る通信制御装置および通信装
置制御方法は、車内に置かれた携帯電話機に触れること
なく通話音声を入力する機能を備え、また、上記携帯電
話機からの電波を受信して通話状態であることを検出
し、通話状態であることが検出されている間は、上記携
帯電話機の音声を上記車載音響機器の車載スピーカから
出力するように切換制御することを特徴とするものであ
る。
【0009】上記の特徴を備えた本発明に係る通信制御
装置および通信装置制御方法によれば、自動車内で携帯
電話機を使用するためのハンズフリー装置に適用するこ
とにより、運転者がハンドルから手を離さずに通話を行
うことができるようになるため、運転操作に支障なく通
話を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る通信制御装
置および通信制御方法の好ましい実施の形態について図
面を参照しながら説明する。
【0011】図1は、本発明を適用したハンズフリー装
置の構成例を示すブロック図である。このハンズフリー
装置101は、車内に置かれた携帯電話機が通話状態で
あることを検出して通話検出信号を発生する通話検出部
1と、通話検出部1からの通話検出信号に基づいて車載
音響機器を制御する制御信号を出力する制御部2と、上
記携帯電話機との間で通話音声を入出力するための音声
入出力部5と、音声入出力部5からの音声信号と上記車
載音響機器の音響信号を切換えて、車載スピーカーに入
力するスピーカ入力切換スイッチ4から構成される。こ
こで、上記車載音響機器とは、オーディオ装置やカーナ
ビゲーション装置等の車載スピーカを備えた機器を想定
している。
【0012】通話検出部1では、まずアンテナ11が、
車内に置かれた携帯電話機から送信される所定の周波数
の電波(キャリア)を受信し、検波回路12で直流電圧
を得る。そして、必要に応じて増幅回路13で増幅を施
した後、エッジ検出回路14に供給する。このエッジ検
出回路14では、上記直流電圧の上昇と下降を検出して
後述するようなパルス状の通話検出信号を発生し、バッ
ファ15を介して出力する。
【0013】例えば、日本国内で携帯電話用に割り当て
られている周波数帯域は、800MHz帯および1.5
GHz帯であり、さらに基地局と携帯電話機とが送信す
るキャリアの周波数は異なるように割り当てられてい
る。具体的には、800MHz帯で携帯電話機が使用す
ることができる送信周波数は、925〜940MHz
(現行方式)および915〜925MHz(大容量方
式)であり、基地局との間で送受信周波数の間隔が55
MHzとなるようにチャネル割当が行われる。また、上
記周波数のキャリアを使用するチャネルは、制御用の信
号を送信するための制御チャネルと通話信号を送信する
ための通話チャネルに分けられる。
【0014】通話検出部1は、上記周波数の中から通話
時に携帯電話機に割り当てられるチャネルで行われる通
話を検出する機能を有している。この通話検出を行うた
めには、上記携帯電話機から送信される所定の制御信号
を検出するようにしてもよいが、通話検出部1は、キャ
リア強度(電界強度)を検出することにより通話検出を
行う構成を有している。これは、車内に置かれた携帯電
話機の送信電力は数100mWであるのに対し、基地局
や周辺の携帯電話機から送信されるキャリアの受信強度
は極めて小さいため、検波回路12または増幅回路13
から出力される直流電圧が予め設定された値以上である
ときに通話状態であると判断するようにすれば、上記携
帯電話機の通話状態を誤検出することを防ぐことができ
るためである。なお、増幅回路13はゲインを可変にし
て、上記の予め設定される直流電圧値を調整できるよう
にすることが望ましい。
【0015】図2は、増幅回路13の出力電圧と、エッ
ジ検出回路14の出力電圧を示している。すなわち、増
幅回路13は、図2(a)に示すように、車内に置かれ
た携帯電話機から送信されるキャリアを受信している間
は、そのキャリアを検波して得る直流電圧V0を必要に
応じて増幅して直流電圧V1を出力する。一方、エッジ
検出回路14は、図2(b)に示すように、増幅回路1
3からの直流電圧V1 の出力が開始された瞬間と、出力
が終了した瞬間とを検出して、それぞれピーク電圧V
2 ,時間幅ΔTのパルス状の信号を出力する。すなわ
ち、エッジ検出回路14は、キャリアの送信開始と終了
を示す信号を発生する。
【0016】このようにして通話検出部1から制御部2
に出力された通話検出信号は、制御回路21に入力され
る。制御回路21は、このパルス状の信号が入力される
と上記携帯電話機が通話状態になったと判断し、再度入
力されると通話が終了したと判断する。そして、この間
の時間Tに、スピーカ(SP)入力切換スイッチ4を切
換えるためのスピーカ(SP)入力切換信号や、車載音
響機器の音響出力を制限(ミュート)するためのミュー
ト信号を出力する。なお、上記ミュート信号により制御
される車載音響機器は、外部から制御信号を入力してミ
ュート動作等を行わせることができる機能を備えている
こと前提としている。制御回路21には、さらに、運転
者が車載音響装置を手動で制御するためのリモートコン
トロールスイッチを設ける場合には、そのリモートコン
トロールスイッチからの各種制御信号も入力される。こ
のリモートコントロールスイッチは、運転中にも操作が
容易なように、例えば、ハンドル付近に取り付けられる
ものであり、トグルスイッチ等を用いることにより、そ
のオン−オフ操作に対応して図2(b)に示すようなパ
ルス状の信号を発生するものである。
【0017】制御部2から出力されたSP入力切換信号
は、スピーカ(SP)入力切換回路22に入力されて、
さらに必要に応じてスピーカ(SP)入力切換スイッチ
4を切換駆動する信号に変換される。
【0018】SP入力切換スイッチ4は、車載音響機器
の音響信号を車載スピーカに供給する経路に設けられる
切換スイッチであり、SP入力切換回路22からSP入
力切換信号が入力されている間は車内に置かれた携帯電
話機の音声信号を車載スピーカに供給するように切換動
作を行う。なお、前述したように、上記車載音響機器
は、外部から制御信号を入力してミュート動作等を行わ
せることができる機能を備えていることを前提としてお
り、また、図1ではSP入力切換スイッチ4を単純なス
イッチとして示しているが、このように機械的な接点を
もつリレーや半導体スイッチなどを用いて単純な切換動
作をするように構成するだけでなく、上記車載音響機器
が外部からの制御信号によりミュート動作等を行う機能
を備えていない場合などには、電子ボリウムなどを用い
ていずれか一方のスピーカ入力を制限(ミュート)する
ように構成してもよい。
【0019】また、図1には1個の車載スピーカを図示
しているが、オーディオ機器等の車載音響機器からの音
響信号を再生するための車載スピーカは、ステレオ再生
するために必要な最低限2個を1組として、それらが複
数組設けられるのが通常である。上記各組のスピーカ
は、さらに低域再生用と中・高域再生用というように複
数のスピーカから構成される場合もある。SP入力切換
スイッチ4を介して携帯電話機からの音声信号が入力さ
れるスピーカは、上記複数のスピーカのうちの1つであ
れば良く、例えば、運転席付近に設けられた中・高域再
生用のスピーカを選択すれば適当である。
【0020】音声入出力部5では、車内に置かれた携帯
電話機に、その携帯電話機本体のマイクを介さずに通話
音声を入力するための外部マイク51と、入力された音
声を必要に応じて増幅して上記携帯電話機の外部マイク
入力端子に供給する増幅回路52、および上記携帯電話
機からの音声信号を、携帯電話機本体のスピーカからで
はなくイヤホン端子から取り出して増幅し、車載スピー
カから出力するためにSP入力切換スイッチ5に供給す
る増幅回路53から構成される。
【0021】外部マイク51は、小型の指向性マイクや
フレキシブルマイクなどが用いられ、運転席付近、運転
操作に支障がなく通話音声を確実に集音できる位置、例
えばサンバイザやピラー部などに取り付けられる。この
外部マイク51からの音声は、携帯電話機の外部マイク
端子に供給される。増幅回路52および53は、送話音
声を一定のレベルに増幅するものである。これらは共に
通話音声のみを明瞭に取り出すために、必要な周波数特
性を付与したり、周囲の騒音(背景音)レベルに応じて
ゲインを可変できることが望ましい。
【0022】次に、上述したハンズフリー装置101の
各部の動作について、図1を参照しながら具体的に説明
する。
【0023】このハンズフリー装置101は、車内に置
かれた携帯電話機が通話状態でないときには、着信の有
無のみを監視する着信待ち状態にある。そして、上記携
帯電話機に着信したときには、上記携帯電話機はまず、
着信応答信号を基地局に対して送信する。通話検出部1
は、この着信応答信号を検出して、上記携帯電話機が通
話を開始することを判断する。具体的には、検波回路1
2の出力電圧V0 または、それを増幅する増幅回路13
の出力電圧V1 が所定の値以上になったときに通話検出
信号を出力し、車内に置かれた携帯電話機に着信があっ
たことを検出する。
【0024】このように、通話検出部1が、着信応答信
号に基づいて着信を検出すると、通話検出信号を制御部
2の制御回路21に送る。制御回路21は、この通話検
出信号を受信して着信待ち状態を解除する。
【0025】次に、オンフック信号が入力されて携帯電
話機が通話状態にされると、通話検出部1は、音声信号
を送信するキャリアのレベルを検出して通話検出信号を
制御部2に出力し、それに基づいてSP入力切換スイッ
チ4を切換制御すると共に、車載音響機器の音響出力を
制限するミュート信号を上記車載音響機器に送信して、
着信音を車載スピーカから出力させるように車載スピー
カへの入力を切換えたり、放送番組やCD演奏などの音
響信号を車載スピーカから再生するレベルを制限するミ
ュート動作を行わせたりする。なお、この制御は、着信
待ち状態を解除すると共に行うようにしてもよい。これ
により、運転者は、鳴動される着信音を明瞭に聞き取る
ことができる。
【0026】そして、通話が終了して再びオンフック信
号が入力されると、上記携帯電話機は終話信号を基地局
に送信してキャリアの送信を終了する。通話検出部1
は、このキャリアの送信終了を検出して通話が終了した
ことを判断し、上記ミュート動作等を解除して再び着信
待ち状態に戻る。
【0027】上記の動作を行うために、通話検出部1
は、キャリアの送信が開始されると図2(b)に示した
ようなピーク電圧V2 ,時間幅ΔTのパルス状の通話検
出信号を出力し、キャリアの送信が終了すると再び同様
の通話検出信号を出力する。SP入力切換スイッチ4
は、このキャリアの送信が行われる図2(a)に示す時
間T(通話状態の時間)の間は、通話音声が車載スピー
カから出力されるように切換制御される。
【0028】SP入力切換スイッチ4は、制御部2のS
P入力切換回路22からの制御信号により、車載音響機
器の音響信号と入出力制御部5からの音声信号のいずれ
かを車載スピーカに入力するように切換動作を行う。S
P入力切換回路22から出力される制御信号は、例えば
SP入力切換スイッチ4をリレーで構成した場合には、
リレーを切換駆動できる所定の電圧のオン−オフ信号と
される。
【0029】一方、車内に置かれた携帯電話機から発信
するときには、まず、オンフック信号が入力されると、
上記携帯電話機は発呼信号を基地局に対して送信する。
ハンズフリー装置101の通話検出部1は、この発呼信
号を検出して、上記携帯電話機が通話を開始することを
判断して着信待ち状態を解除する。そして、基地局から
チャネルが割り当てられて通話状態にされると、通話検
出部1が、音声信号を送信するキャリアのレベルを検出
して通話検出信号を発生して、車載音響機器に対して、
放送番組やCD演奏などの音響信号を車載スピーカから
再生するレベルを制限する動作を行う。このときの具体
的な動作は、前述した着信時の場合と同様である。
【0030】次に、通話が終了して再びオンフック信号
が入力されると、上記携帯電話機は終話信号を基地局に
送信してキャリアの送信を終了する。通話検出部1は、
このキャリアの送信終了を検出して、通話が終了したこ
とを判断して、上記ミュート動作等を解除して、再び着
信待ち状態に戻る。
【0031】なお、発信時・着信時ともに、通話検出信
号が入力されてから一定時間以内には、通話検出信号が
再度入力されても応答しないように構成することによ
り、例えば、チャネル切換に伴ってキャリアが一時的に
途切れた場合でも、上記ミュート動作等が繰返し行われ
る誤動作を防ぐことができる。このような構成は、バッ
ファ15に通話検出信号が繰り返し入力されても一定時
間内に1回だけ制御部2に出力する機能をもたせたり、
制御部2に同様の機能をもたせることにより行うことが
できる。
【0032】図3は、本発明を適用したハンズフリー装
置の別の構成例を示すブロック図である。ここで、図1
に示したハンズフリー装置101と共通の部分には、同
一の指示符号を用いている。また、オーディオ機器等の
車載音響機器が備える音響信号を再生するための車載ス
ピーカは、ステレオ再生するために必要な最低限2個を
1組として、それらが複数組設けられるのが通常である
が、図3には1個の車載スピーカのみを図示している。
【0033】このハンズフリー装置201の構成は、車
内に置かれた携帯電話機が通話状態であることを検出し
て通話検出信号を発生する通話検出部1と、通話検出部
1からの通話検出信号を車載音響機器に送信するリモー
トコントロールユニット20と、上記携帯電話機との間
で通話音声を入出力するための音声入出力部5とを備え
ている。上記各部は、図1に示したハンズフリー装置1
01において同一の指示符号を付した各部と同様の構成
を備えている。
【0034】このハンズフリー装置201は、前述のハ
ンズフリー装置101が備えている制御部2およびスピ
ーカ入力切換スイッチ4を省略した構成を有しており、
通話検出部1からの通話検出信号はリモートコントロー
ルユニット20を介して赤外線により上記車載音響機器
に直接入力される。また、上記携帯電話機の音声は、音
声入出力部5の増幅回路53により必要に応じて増幅さ
れて車載音響機器の補助入力端子(AUX−IN)に直
接入力される。すなわち、このハンズフリー装置201
は、車載音響機器と音声入出力部5との接続を簡易に構
成した点で、前述のハンズフリー装置101と異なって
いる。なお、ここで想定している上記車載音響機器と
は、オーディオ装置やカーナビゲーション装置等の車載
スピーカを備えた機器である。
【0035】通話検出部1では、まずアンテナ11が、
車内に置かれた携帯電話機から送信される所定の周波数
の電波(キャリア)を受信し、検波回路12で直流電圧
を得る。そして、必要に応じて増幅回路13で増幅を施
して直流電圧V1 とした後、エッジ検出回路14に供給
する。このエッジ検出回路14では、上記直流電圧の上
昇と下降を検出して図2(b)に示すようなピーク電圧
2 ,時間幅ΔTのパルス状の通話検出信号を発生し、
バッファ15を介して出力する。
【0036】前述したように、車内に置かれた携帯電話
機の送信電力は数100mWであるのに対し、基地局や
周辺の携帯電話機から送信されるキャリアの受信強度は
極めて小さいことから、検波回路12から出力される直
流電圧V0 、または増幅回路13から出力される直流電
圧V1 が、予め設定された値以上であるときに通話状態
であると判断するようにすれば、上記携帯電話機の通話
状態を誤検出をすることはない。なお、増幅回路13は
ゲインを可変にして、上記予め設定される値を調整でき
るようにすることが望ましい。
【0037】リモートコントロールユニット20は、上
記車載音響機器との間で制御信号を赤外線により送受信
するためのものであり、運転者が運転中にも操作が容易
なように、例えば、ハンドル付近などに取り付けられる
ものである。
【0038】リモートコントロールユニット20は、通
話検出部1から通話検出信号が入力されると、車載音響
機器の音響出力を制限(ミュート)するための制御信号
であるミュート信号を出力する。なお、上記車載音響機
器は、このリモートコントロールユニット20に対応す
る赤外線による制御信号の送受信機能を備えていること
を前提としている。そして、この車載音響機器は、上記
リモートコントロールユニット20から送信されるミュ
ート信号に基づいて、後述する音声入出力部5を介して
補助入力端子(AUX−IN)から入力される携帯電話
機の通話音声をミュートする動作を行う。なお、この車
載音響機器は、リモートコントロールユニット20から
のミュート信号により、補助入力端子から入力される信
号をミュートする機能を備えているものとする。
【0039】音声入出力部5では、通話音声を、携帯電
話機本体のマイクを介さずに車内に置かれた携帯電話機
に入力するための外部マイク51と、入力された音声を
必要に応じて増幅して上記携帯電話機の外部マイク入力
端子に供給する増幅回路52、および上記携帯電話機か
らの音声信号を、携帯電話機本体のスピーカからではな
くイヤホン端子から取り出して車載音響機器の補助入力
端子に供給するための増幅回路53から構成される。
【0040】外部マイク51は、小型の指向性マイクや
フレキシブルマイクなどが用いられ、運転操作に支障が
なく通話音声を確実に集音できる位置、例えば、サンバ
イザやピラー部などに取り付けられる。この外部マイク
51からの音声は、携帯電話機の外部マイク端子に供給
される。
【0041】増幅回路52および53は、送話音声を一
定のレベルに増幅するものである。これらはともに通話
音声のみを明瞭に取り出すために、必要な周波数特性を
付与したり、周囲の騒音(背景音)レベルに応じてゲイ
ンを可変できることが望ましい。
【0042】次に、上述したハンズフリー装置201の
各部の動作について、図3を参照しながら具体的に説明
する。
【0043】このハンズフリー装置201は、車内に置
かれた携帯電話機が通話状態でないときには、着信の有
無のみを監視する着信待ち状態にある。そして、上記携
帯電話機に着信したときには、上記携帯電話機はまず、
着信応答信号を基地局に対して送信する。通話検出部1
は、この着信応答信号を検出して、上記携帯電話機が通
話を開始することを判断する。具体的には、検波回路1
2の出力電圧V0 または、それを増幅する増幅回路13
の出力電圧V1 が所定の値以上になったときに通話検出
信号を出力し、車内に置かれた携帯電話機に着信があっ
たことを検出する。このように、通話検出部1が着信応
答信号に基づいて着信を検出すると、ハンズフリー装置
201は、着信待ち状態を解除する。
【0044】次に、オンフック信号が入力されて携帯電
話機が通話状態にされると、通話検出部1は音声信号を
送信するキャリアのレベルを検出して通話検出信号をリ
モートコントロールユニット20に出力し、リモートコ
ントロールユニット20は、この通話検出信号を赤外線
信号に変換して車載音響機器に送信する。上記車載音響
機器は、この赤外線信号を受信すると放送番組やCD演
奏などの音響出力を制限するミュート動作を行うと共
に、音声入出力部5の増幅回路53を介して補助入力端
子(AUX−IN)から入力される携帯電話の音声を車
載スピーカから出力する。なお、上記ミュート動作は、
着信待ち状態を解除すると共に行うようにしてもよく、
これにより運転者は、鳴動される着信音を明瞭に聞き取
ることができる。
【0045】そして、通話が終了して再びオンフック信
号が入力されると、上記携帯電話機は終話信号を基地局
に送信してキャリアの送信を終了する。通話検出部1
は、このキャリアの送信終了を検出して通話が終了した
ことを判断し、上記ミュート動作等を解除して再び着信
待ち状態に戻る。
【0046】上記の動作を行うために、通話検出部1
は、キャリアの送信が開始されると図2(b)に示した
ようなピーク電圧V2 ,時間幅ΔTのパルス状の通話検
出信号を出力し、キャリアの送信が終了すると再び同様
の通話検出信号を出力する。この通話検出信号はリモー
トコントロールユニット20を介して赤外線信号として
車載音響機器に送信され、上記車載音響機器は、このキ
ャリアの送信が行われる図2(a)に示す時間T(通話
状態の時間)の間は、通話音声を車載スピーカから出力
したり音響出力をミュートする動作を行う。
【0047】一方、車内に置かれた携帯電話機から発信
するときには、まず、オンフック信号が入力されると、
上記携帯電話機は発呼信号を基地局に対して送信する。
ハンズフリー装置201の通話検出部1は、この発呼信
号を検出して、上記携帯電話機が通話を開始することを
判断して着信待ち状態を解除する。そして、基地局から
チャネルが割り当てられて通話状態にされると、通話検
出部1が、音声信号を送信するキャリアのレベルを検出
して通話検出信号を発生して、車載音響機器に対して、
放送番組やCD演奏などの音響信号を車載スピーカから
再生するレベルを制限する動作を行う。このときの具体
的な動作は、前述した着信時の場合と同様である。
【0048】次に、通話が終了して再びオンフック信号
が入力されると、上記携帯電話機は終話信号を基地局に
送信してキャリアの送信を終了する。通話検出部1は、
このキャリアの送信終了を検出して、通話が終了したこ
とを判断して、上記ミュート動作等を解除して、再び着
信待ち状態に戻る。
【0049】なお、発信時・着信時ともに、通話検出信
号が入力されてから一定時間以内には、通話検出信号が
再度入力されても応答しないように構成することによ
り、例えば、チャネル切換に伴ってキャリアが一時的に
途切れた場合でも、上記ミュート動作等が繰返し行われ
る誤動作を防ぐことができる。このような構成は、バッ
ファ15に通話検出信号が繰り返し入力されても一定時
間内に1回だけ制御部2に出力する機能をもたせたり、
リモートコントロールユニット20に同様の機能をもた
せることにより行うことができる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の通信制御
装置および通信装置制御方法によれば、音声を外部マイ
ク装置により車内に置かれた携帯電話機に入力するとと
もに、その携帯電話機が送信するキャリアを検出して、
その携帯電話機の通話音声を車載音響機器を介して出力
するように切換動作を行う。これにより、運転者が自動
車の運転中に携帯電話機を用いて通話を行う際にも、携
帯電話機に触れずに通話を行うことができるため、ハン
ドルから手を離したり視線を前方から外したりする必要
がなくなる。また、携帯電話機の音声出力を車載音響機
器のスピーカから出力するとともに、その車載音響機器
からの音響出力を制限するため、車内の背景音に影響さ
れにくく明瞭な通話を行うことができ、運転動作に支障
なく通話を行うことができる。
【0051】さらに、既存の車載音響機器にほとんど変
更を加える必要がないため、多種提供されている携帯電
話機や自動車に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンズフリー装置の構成例を示す
ブロック図である。
【図2】通話検出信号について説明するための図であ
る。
【図3】本発明に係るハンズフリー装置の別の構成例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 通話検出部、 2 制御部、 4 スピーカ(S
P)入力切換スイッチ、5 音声入出力部、 11
アンテナ、 12 検波回路、 13 増幅回路、 1
4 エッジ検出回路、 15 バッファ、 21 制御
回路、 22 スピーカ(SP)入力切換回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯電話機からの電波を受信して、その
    携帯電話機が通話状態であることを検出する通話検出手
    段と、 上記携帯電話機が通話状態であることを上記通話検出手
    段が検出した時に、車載音響機器を制御するための制御
    信号を発生する制御手段と、 上記制御信号に応じて上記携帯電話機の音声を上記車載
    音響機器を介して出力するための音声出力手段とを備え
    ることを特徴とする通信制御装置。
  2. 【請求項2】 上記携帯電話機に音声を入力するための
    外部マイク装置を備えることを特徴とする請求項1記載
    の通信制御装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、 上記携帯電話機が通話状態であることを上記通話検出手
    段が検出している間は、その携帯電話機の音声出力を上
    記車載音響機器のスピーカに入力する制御機能を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、 上記携帯電話機が通話状態であることを上記通話検出手
    段が検出している間は、車載音響機器の音響出力を制限
    する制御機能を有することを特徴とする請求項1記載の
    通信制御装置。
  5. 【請求項5】 携帯電話機からの電波を受信して、その
    携帯電話機が通話状態であることを検出する通話検出工
    程と、 上記携帯電話機が通話状態であることが検出された時に
    車載音響機器を制御する制御信号を発生する制御工程と
    を有することを特徴とする通信装置制御方法。
  6. 【請求項6】 上記制御工程では、 上記通話検出工程において上記携帯電話機が通話状態で
    あることを検出した時に、携帯電話機の音声を上記車載
    音響機器を介して出力する制御を行うことを特徴とする
    請求項5記載の通信装置制御方法。
  7. 【請求項7】 上記制御工程では、 上記通話検出工程において上記携帯電話機が通話状態で
    あることを検出した時に、上記車載音響機器の音響出力
    を制限する制御を行うことを特徴とする請求項6記載の
    通信装置制御方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005341245A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Sony Corp 情報処理装置の制御方法、ネットワークシステム、および情報処理装置

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