JPH10145423A - 電子メール処理システムおよび電子メール処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子メール処理システムに関し、送った電子
メールに対して開封および返信を促進させるようにする
ことを目的とする。 【解決手段】 送り手端末１ａ，１ｂ，・・・の送り手
から送られた電子メールを発信メール保持手段１１に保
持し、配信対象の受け手の情報とポイント情報とを発信
リスト登録手段１２に登録しておく。発信処理手段１３
はポイント情報を同封した電子メールを各受け手に配信
する。受け手から返信があると、受信処理手段１４はそ
の受け手にポイントを与え、そのポイントは受け手情報
保持手段１５に貯められ、累積ポイント数に応じた商品
と交換することができる。受け手は送られた電子メール
の返信を出すことによってポイント数が加算されるの
で、受け手が電子メールを開封し、その電子メールに対
する返信を送ることがより一層促進されることになる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は電子メール処理シス
テムおよび電子メール処理プログラムを記録した記録媒
体に関し、特に配信された電子メールに対する開封およ
び返答を促進させる電子メール処理システムおよび電子
メール処理プログラムを記録した記録媒体に関する。

【０００２】従来より、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ
Ｎｅｔｗｏｒｋ）あるいはインターネット経由で会員
相互の連絡などに電子メールの配信サービスが行われて
いる。また、電子メールの配信を専門に行うようなサー
ビスもある。

【０００３】

【従来の技術】このメール配信サービスのような場合に
は、自分の興味のある事項を登録しておくことにより、
その事項に関連する情報が発生したときにその情報が電
子メールの形で届けられる。電子メールが届くと、受け
手側では、電子メールが届いたことあるいは届いている
ことを知ることができ、たとえばメールウィンドウを起
動することにより、そこには、差出人、未読状態、タイ
トル、日付などを表示させることができる。ここで、受
け手はたとえば電子メールの差出人あるいはタイトルか
ら必要と思われる電子メールを開封することになる。こ
こで、情報提供者である差出人にとっては、送った電子
メールが登録メンバーである受け手によって開封されて
読まれたかは重要な関心事である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、送られる電子
メールがたとえば企業などからのダイレクトメールであ
るような場合には、届いた電子メールを開封するかしな
いかは受け手の自由である。このように、送り手は配信
したすべての電子メールをすべての受け手に開封しても
らうことを意図しているのに対し、受け手は必ずしも届
いた電子メールをすべて読むとは限らない。また、受け
手によって電子メールが開封されたとしても、開封確認
の情報が配信側に伝えられることによって、配信側では
開封されたことまでは分かるが、その電子メールのメッ
セージに対する受け手からの返信がなければ、メッセー
ジの内容が理解されているかどうかまでは判断できない
という問題点があった。

【０００５】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、送り手が送った電子メールに対して受け手に
よる開封および返信を促進させるようにする電子メール
処理システムを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】図１は上記目的を達成す
る本発明の原理図である。本発明の電子メール処理シス
テムは、少なくとも一つの送り手端末１ａ，１ｂ，・・
・と、電子メール配信ホスト２と、複数の受け手端末３
ａ，３ｂ，・・・とがネットワーク４によって接続され
たネットワーク環境において、発信メール保持手段１１
と、発信リスト登録手段１２と、発信処理手段１３と、
受信処理手段１４と、受け手情報保持手段１５と、交換
案内処理手段１６と、受信案内処理手段１７とから構成
されている。

【０００７】発信メール保持手段１１は、送り手端末１
ａ，１ｂ，・・・から受けた電子メールを保持する。発
信リスト登録手段１２には、送り手の電子メールを配信
すべき受け手が登録されている。発信処理手段１３は、
発信メール保持手段１１に保持された電子メールを発信
リスト登録手段１２に登録された受け手にポイント情報
を同封して発信する処理を行う。受信処理手段１４は、
受け手が配信された電子メールを開封し、内容を確認の
後、その内容に対する返信を送信するが、その返信を受
信する。受け手情報保持手段１５は、受信処理手段１４
が返信を受信するごとに、受け手に向けて発信した電子
メールに同封のポイント情報に応じたポイントを返信を
送信した受け手に対して与え、与えられたポイントは積
算されて保持される。交換案内処理手段１６は、受け手
情報保持手段１５に保持された受け手情報の中の累積ポ
イントを監視して、その累積ポイントが所定の値に達し
たときに、その受け手に対して累積ポイントに対応した
交換可能な商品などを案内する処理を行う。受け手端末
３ａ，３ｂ，・・・における受信案内処理手段１７は、
受け手が配信された電子メールを開封する前に、電子メ
ールのタイトルとともに、同封されたポイント情報から
加算ポイント数を同時に表示して、受け手にその電子メ
ールはポイント対象の電子メールであることを容易に認
識させる処理を行う。

【０００８】発信リスト登録手段１２には、あらかじめ
送り手からの電子メールを受けることを希望する受け手
の情報とポイント情報とが登録されている。送り手端末
１ａ，１ｂ，・・・を使って送り手から電子メールが送
られてくると、まず、その電子メールは発信メール保持
手段１１に保持される。この発信メール保持手段１１に
保持された電子メールは、発信処理手段１３によって、
発信リスト登録手段１２に登録された受け手に配信され
るが、そのとき、各電子メールにはポイント情報が同封
される。受け手端末３ａ，３ｂ，・・・では、受信案内
処理手段１７が、受信した電子メールのタイトルおよび
加算ポイント数を表示し、受け手にその電子メールはポ
イント対象の電子メールであることを認識させて、その
電子メールの開封を促す。受け手が届いた電子メールを
開封し、内容を確認して、返信を出すと、その返信は受
信処理手段１４にて受信される。受信処理手段１４で
は、その返信の内容を解析して、その受け手に与えるポ
イント数が決められる。受け手情報保持手段１５では、
与えられたポイントは積算されて保持される。交換案内
処理手段１６は、受け手情報保持手段１５の累積ポイン
トを監視している。累積ポイントが所定の値に達した場
合には、交換案内処理手段１６がその累積ポイントに応
じた交換可能な商品などを受け手に案内する処理を行
う。

【０００９】これにより、送られた電子メールは送付先
でポイント対象の電子メールであることが分かるので、
受け手が開封しないということはほとんどなくなり、内
容に対する返信を送ることによりポイントが加算される
ので、送った電子メールに対して返信が返ってくる確率
も大きくなる。

【００１０】また、本発明によれば、送り手から受け手
に送られる電子メールの配信を処理する電子メール処理
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録
媒体において、コンピュータを、送り手からの電子メー
ルを保持する発信メール保持手段、配信すべき受け手が
登録される発信リスト登録手段、前記発信メール保持手
段に保持された電子メールにポイント情報を同封して前
記発信リスト登録手段に登録された受け手に発信する発
信処理手段、前記受け手からの電子メールに対する返答
を受信する受信処理手段、前記受信処理手段が返答を受
信するごとに前記ポイント情報に従って前記受け手のポ
イントを加算して保持する受け手情報保持手段、および
前記受け手情報保持手段に保持された受け手情報の中の
累積ポイントが所定の値に達したときに前記受け手に累
積ポイントに対応した交換可能な商品を案内する交換案
内処理手段として機能させるための電子メール処理プロ
グラムを記録した記録媒体が提供される。

【００１１】この記録媒体に記録された電子メール処理
プログラムをコンピュータに実行させることにより、発
信メール保持手段と、発信リスト登録手段と、発信処理
手段と、受信処理手段と、受け手情報保持手段と、交換
案内処理手段との各機能がコンピュータによって実現で
きる。

【００１２】

【発明の実施の形態】まず、本発明の概略について図面
を参照して説明する。図１は本発明の電子メール処理シ
ステムの原理を示す構成図である。本発明の電子メール
処理システムは、少なくとも一つの送り手端末１ａ，１
ｂ，・・・と、電子メール配信ホスト２と、複数の受け
手端末３ａ，３ｂ，・・・とがネットワーク４によって
接続されたネットワーク環境において構成される。すな
わち、電子メール処理システムは、送り手端末１ａ，１
ｂ，・・・を利用して送り手から送られた配信するため
の電子メールを保持する発信メール保持手段１１と、配
信対象の受け手の情報とポイント情報とを登録しておく
発信リスト登録手段１２と、各受け手にポイント情報を
同封した電子メールを配信する処理を行う発信処理手段
１３と、配信した電子メールに応答した返信を受ける受
信処理手段１４と、返信を送った受け手に与えられたポ
イントを貯めておく受け手情報保持手段１５と、返信を
送ってくれたことに対して受け手にポイント数に応じた
景品を案内する交換案内処理手段１６と、配信された電
子メールがポイント対象電子メールであることを認識さ
せる受信案内処理手段１７とから構成されている。

【００１３】上記の構成において、発信リスト登録手段
１２には、あらかじめ送り手からの電子メールを受ける
ことを希望する受け手の情報とポイント情報とが登録さ
れている。ここで、送り手から電子メールが送られてく
ると、まず、その電子メールは発信メール保持手段１１
に保持される。この発信メール保持手段１１に保持され
た電子メールは、発信処理手段１３によって、発信リス
ト登録手段１２に登録された受け手に向けて配信処理さ
れるが、そのとき、各電子メールにはポイント情報が同
封される。

【００１４】受け手端末３ａ，３ｂ，・・・に電子メー
ルが届くと、受信案内処理手段１７は、受信した電子メ
ールのタイトルおよび加算ポイント数を表示し、受け手
に対して、届いた電子メールはポイント対象の電子メー
ルであることを認識させて、その電子メールの開封を促
すことになる。

【００１５】ここで、受け手が届いた電子メールを開封
し、内容を確認して、その内容に対する返信を出すと、
その返信は受信処理手段１４にて受信される。受信処理
手段１４では、その返信の内容を解析して、その受け手
に与えるポイント数が決められる。その決められたポイ
ント数は受け手情報保持手段１５に与えられ、ここで与
えられたポイントは受け手ごとに積算されて保持され
る。

【００１６】一方、交換案内処理手段１６は、受け手情
報保持手段１５の累積ポイントを監視している。ある受
け手の累積ポイントが所定の値に達した場合には、交換
案内処理手段１６がその受け手に、その累積ポイントに
応じた交換可能な商品などを案内したメールを発信する
処理を行う。

【００１７】したがって、送り手から送付された電子メ
ールは受け手側でポイント対象の電子メールであること
が容易に認識することができるので、送付した電子メー
ルを開封してもらえないということはほとんどなくな
る。また、送った電子メールに対して返信を送ることに
よりポイントが加算されるので、返信が返ってくる確率
も大きくなる。

【００１８】次に、本発明の実施の形態を、企業から消
費者へのダイレクトメールの配信を代行する配信サービ
スシステムに適用した場合を例にして説明する。図２は
本発明の電子メール処理システムを適用した配信サービ
スシステムの構成を示す図である。この配信サービスシ
ステムは、ネットワーク２１，２２に接続された配信ホ
スト計算機３０と、電子メールの送り手である企業側の
クライアント計算機４１，４２，４３，・・・と、電子
メールの受け手である消費者側のクライアント計算機５
１，５２，５３，・・・とから構成される。配信ホスト
計算機３０は、送り手から発信された発信メールを保持
しておく発信メール保持部３１と、ダイレクトメールを
配信する消費者およびポイント加算条件が登録される発
信リスト登録部３２と、ダイレクトメールの発信処理を
行う発信処理部３３と、受け手からの返信を受信する処
理を行う受信処理部３４と、返信の内容に応じてポイン
トの加算処理を行うポイント計算処理部３５と、受け手
のポイントに関する情報を保持しておく受け手情報保持
部３６と、ポイントに応じた交換可能案内の情報を保持
する交換可能案内情報保持部３７と、その交換可能案内
を消費者の受け手に対して行うかどうかを処理する交換
案内処理部３８とから構成されている。また、受け手の
クライアント計算機５１には、電子メールが配信された
ことを消費者に案内する受信案内処理部５１ａが備えら
れており、これは他のクライアント計算機５２，５３，
・・・についても同様に備えられている。

【００１９】ここで、配信ホスト計算機３０には、送り
手のダイレクトメールを発信する企業と、ダイレクトメ
ールの送付を希望する消費者とが登録されており、さら
に、消費者は自分のプロフィール情報、ダイレクトメー
ルの興味ジャンルを登録しておく。配信ホスト計算機３
０は、企業から発信されたダイレクトメールのうち、興
味ジャンルの合致した消費者だけにダイレクトメールを
送ることになる。

【００２０】次に、この配信サービスシステムの全体的
な処理手順について説明する。図３は配信サービスシス
テムの全体的な処理手順を示すフローチャートである。
ここでは、配信ホスト計算機３０に、受け手のメンバー
登録が既に済んでいることを前提とし、この状態から開
始している。

【００２１】まず、送り手が配信ホスト計算機３０に発
信しようとする電子メールを送ってその内容を登録する
（ステップＳ１）。配信ホスト計算機３０は登録された
電子メールを、配信の条件に合致する受け手に発信する
（ステップＳ２）。受け手は配信ホスト計算機３０から
発信された電子メールを受信し（ステップＳ３）、その
電子メールを開封して読んだ後、その電子メールに対す
る返信を出す（ステップＳ４）。その返信を配信ホスト
計算機３０が受信すると（ステップＳ５）、配信ホスト
計算機３０は返信を出した受け手にポイントを与え、そ
のポイントを加算する（ステップＳ６）。

【００２２】ここで、送り手が発信しようとする電子メ
ールは配信ホスト計算機３０の発信メール保持部３１に
発信メールとして登録されるが、その発信メールの構成
例について説明する。

【００２３】図４は発信メールの構成例を示す図であ
る。図示のように、発信メール３１ａの項目としては、
「ＪＯＢ−ＩＤ」と、「タイトル」と、「本文」とがあ
る。「ＪＯＢ−ＩＤ」は、発信電子メールの管理番号で
あって発信メールごとに付けられたダイレクトメールの
認識番号である。「タイトル」は電子メール（ダイレク
トメール）の題名、「本文」は電子メールの本文であ
る。

【００２４】次に、配信ホスト計算機３０の発信リスト
登録部３２に登録された発信リストの構成例について説
明する。図５は発信リストの構成例を示す図である。発
信リスト３２ａは発信メール３１ａごとに登録されるも
ので、その項目として、「ＪＯＢ−ＩＤ」と、「発信−
ＩＤ」と、「発信−ＰＷ」と、複数の「受け手ＩＤ」
と、複数の「ポイント加算条件」および「加算ポイン
ト」とを有している。

【００２５】「ＪＯＢ−ＩＤ」は発信電子メールの管理
番号であり、発信メール３１ａのＪＯＢ−ＩＤと同じに
して発信メール３１ａとリンクを取っている。「発信−
ＩＤ」および「発信−ＰＷ」はメールを発信するときの
メールのアドレスとメールのパスワードである。「受け
手ＩＤ」はあらかじめ登録された発信対象者のメールア
ドレスである。そして、「ポイント加算条件」はポイン
ト加算の条件式であり、「加算ポイント」は加算ポイン
トの値である。

【００２６】ポイント加算条件の例としては、たとえ
ば、発信する電子メールに特定の記号の使用を定義し、
返信のメールにその特定の記号が記載されていた場合
に、その記号に応じた加算ポイント与えるようにする。
具体的には、電子メールで返信内容を以下のように指示
したとする。 −アンケートに協力していただける方は「１」 −協力していただけない方は 「２」 とした場合に、返信のメールに記号「１」がある場合に
加算ポイントは１０ポイント、記号「２」がある場合に
は加算ポイントを５ポイントとする。

【００２７】また、別な例として、返信の量に応じて加
算ポイント与えるようにしてもよい。具体的には、電子
メールで返信内容を、たとえば「○○の感想をできるだ
け多く書いて返信してください」のように指示したとし
た場合に、返信のメッセージが１０行未満ならば加算ポ
イントは５ポイント、１０行以上ならば加算ポイントは
１０ポイントとする。

【００２８】このように、一つの発信メールに対してい
ろいろな条件式とそれに対応する加算ポイントとを設定
することが可能である。次に、配信ホスト計算機３０の
発信処理部３３において行われる電子メールの発信処理
について説明する。

【００２９】図６はメールの発信処理の流れを示すフロ
ーチャートである。発信処理部３３におけるメールの発
信処理は電子メールを発信するときに加算ポイントを同
封して送る処理となる。すなわち、メールの発信処理
は、まず、加算ポイントの最大値をメールタイトルの最
初に添付する（ステップＳ１１）。この加算ポイントの
最大値は、発信リスト登録部３２の発信リスト３２ａに
あらかじめ登録されている加算ポイントの値の中から、
その最大値をメールタイトルの最初に添付することにな
る。次に、「発信−ＩＤ」を使って、加算ポイントの最
大値が添付された電子メールを発信する（ステップＳ１
２）。

【００３０】次に、受け手のクライアント計算機、たと
えばクライアント計算機５１の受信案内処理部５１ａに
おけるメール受信処理について説明する。図７はメール
受信処理の流れを示すフローチャートである。この受信
案内処理部５１ａにおけるメール受信処理によれば、ま
ず、発信者がダイレクトメールの電子メールを発信した
配信ホスト計算機３０であるかどうかを判定して、受信
した電子メールはポイント対象電子メールか否かを判定
する（ステップＳ２１）。ここで、発信者が配信ホスト
計算機３０でなければ、このメール受信処理はそのまま
終了し、発信者が配信ホスト計算機３０であれば、電子
メールのタイトルを取得して、そのタイトルの最初に添
付されたポイントの数値を取得する（ステップＳ２
２）。次いで、このポイント対象電子メールが受信され
ていることを受け手に案内する（ステップＳ２３）。こ
の案内方法としては、画面上に割り込み表示をするか、
何らかの音を鳴らすようにするか、あるいはアニメーシ
ョンなどによる動画像表示がある。この電子メール到達
の案内をするときに、同時に、先に取得したポイント数
も表示する。メール受信時の案内の簡単な例としては、
電子メールのタイトルを取得して、そのタイトルをその
まま表示するようにしてもよい。この場合は、特に、ポ
イント数を取得する処理はしないが、タイトルをそのま
ま表示することによって、その先頭に添付されたポイン
トの数値も一緒に表示することができ、これによって、
受け手はポイント対象電子メールの到達およびそのポイ
ント数を認識することができる。

【００３１】次に、受け手から返信を出し、その返信に
応答して配信ホスト計算機３０の受信処理部３４および
ポイント計算処理部３５が行うポイント加算処理につい
て説明する。

【００３２】図８はポイント加算処理の流れを示すフロ
ーチャートである。まず、受け手は送られた電子メール
から発信メールごとに付けられたダイレクトメールの認
識番号「ＪＯＢ−ＩＤ」を取得する（ステップＳ３
１）。このとき、このダイレクトメールを発信したとき
の「発信−ＩＤ（メールアドレス）」および「発信−Ｐ
Ｗ（パスワード）」をも取得しておく。返信のメールを
配信ホスト計算機３０に出すときには、「発信−ＩＤ」
および「発信−ＰＷ」を使用して配信ホスト計算機３０
にログインする（ステップＳ３２）。配信ホスト計算機
３０の受信処理部３４が返信のメールを受信すると（ス
テップＳ３３）、ポイント計算処理部３５は返信された
メールに対しポイント加算式に基づいてポイント計算を
行う（ステップＳ３４）。たとえば、前述の例のよう
に、返信の量に応じて加算ポイント与えるようにした場
合に、返信のメッセージが１０行未満であればポイント
計算の値は５ポイント、１０行以上ならばポイント計算
の値は１０ポイントである。

【００３３】そして、受け手のメールアドレスから「受
け手−ＩＤ」を特定する（ステップＳ３５）。ここで、
ポイント計算処理部３５は受け手情報保持部３６を参照
して受けた返信のメールは最初の返信であるかどうかが
判定される（ステップＳ３６）。つまり、「ＪＯＢ−Ｉ
Ｄ」のダイレクトメールに対する返信が来ると、受け手
情報保持部３６の返信を出した受け手の受け手情報には
「ＪＯＢ−ＩＤ」が「ポイント加算ＪＯＢ−ＩＤ」とし
て登録されるので、ポイント計算処理部３５はその「ポ
イント加算ＪＯＢ−ＩＤ」を検索し、なければ、返信は
「ＪＯＢ−ＩＤ」のダイレクトメールに対する最初の返
信であると判定し、対応する「ポイント加算ＪＯＢ−Ｉ
Ｄ」があれば、既にポイント加算したことがあると判定
する。最初の返信であると判定されると、新たに、「ポ
イント加算ＪＯＢ−ＩＤ」を登録し、対応する「ポイン
ト加算値」にステップＳ３４でポイント計算した値を入
れる（ステップＳ３７）。

【００３４】ステップＳ３６の判定において、受信した
返信は最初でなければ、「ポイント加算ＪＯＢ−ＩＤ」
に対応する「ポイント加算値」の値と今回の受信でステ
ップＳ３４で計算されたポイント計算の値とを比較する
（ステップＳ３８）。ここで、既に加算したことのある
ポイント加算値がポイント計算の値より大きければ、今
回の返信は無効としてそのままこの処理は終了する。こ
れにより、ポイントが欲しいがために、同じ内容の返信
を何通も出しても、このステップＳ３８で加算処理は跳
ねられるので、ポイントの二重加算を防止することがで
きる。

【００３５】ステップＳ３８の判定において、今回計算
されたポイントの値が既に加算したことのあるポイント
加算値より大きければ、ポイント数の大きな返信が来た
と判定して、そのポイント加算値に今回計算されたポイ
ントの値を加算する（ステップＳ３９）。最後に、ポイ
ント計算処理部３５は受け手情報保持部３６の受け手情
報のポイント加算値による累積ポイントを計算する（ス
テップＳ４０）。

【００３６】ここで、受け手情報保持部３６に保持され
ている受け手情報の構成例について説明する。図９は受
け手情報の構成例を示す図である。受け手情報３６ａ
は、その項目として、「受け手−ＩＤ」と、「メールア
ドレス」と、「累積ポイント」と、「ポイント加算ＪＯ
Ｂ−ＩＤ」および「ポイント加算値」とを有している。
この受け手情報３６ａは受け手ごとに生成・登録される
もので、「受け手−ＩＤ」は受け手の管理番号、「メー
ルアドレス」は受け手のメールアドレス、「累積ポイン
ト」はポイントの残高、「ポイント加算ＪＯＢ−ＩＤ」
および「ポイント加算値」はジョブ単位で登録されるも
のであって、ポイントを加算したＪＯＢ−ＩＤとそのと
きのポイントの加算値である。なお、累積ポイントは、
ポイント加算値の合計値を出しているだけであるので、
累積ポイントが必要なときだけ合計値を計算して出すよ
うにしてもよい。

【００３７】「ポイント加算ＪＯＢ−ＩＤ」および「ポ
イント加算値」に関して、たとえば、第１のダイレクト
メールの返信に対応して「ポイント加算ＪＯＢ−ＩＤ−
１」があったとする。それが、最初にポイント加算され
るときには、当然その「ポイント加算値−１」は「０」
である。そこに、最初にポイント計算したときに、たと
えば５ポイント入ったとする。次に、同じジョブに対し
て２回目に、もう一回同じ返信をしたとして、そのポイ
ント計算の値がまた同じ５ポイントであった場合には、
その５ポイントは「ポイント加算値−１」の値と同じ値
だから、もうポイントの加算はしないことになる。も
し、２回目の返信に対するポイント計算の値が１０ポイ
ントであった場合には、この１０ポイントは「ポイント
加算値−１」の５ポイントより大きいので、「ポイント
加算値−１」は１０ポイント加算されて１５ポイントと
なる。

【００３８】このようにして、ダイレクトメールが届く
たびに返信を出していくと、受け手情報保持部３６に保
持されている受け手情報３６ａの「累積ポイント」は増
えていく。このポイントは得点に応じて商品と交換する
ようにしている。その場合の交換案内処理部３８におけ
る自動案内処理について説明する。

【００３９】図１０はポイント交換の自動案内処理の流
れを示すフローチャートである。交換案内処理部３８
は、まず、受け手情報保持部３６に保持されている受け
手情報から、ある「受け手−ＩＤ」を有する受け手情報
３６ａを取得し（ステップＳ５１）、そこから「累積ポ
イント」を取得する（ステップＳ５２）。ここで、交換
可能案内情報保持部３７に保持された交換可能案内情報
を参照し、累積ポイントが案内対象ポイントに達してい
るか否かが判定される（ステップＳ５３）。ここで、累
積ポイントが案内対象ポイントに達していれば、交換可
能な商品について案内した案内メールを受け手に発信す
る（ステップＳ５４）。案内メールの発信後、またはス
テップＳ５３にて累積ポイントが案内対象ポイントに達
していないと判定された後は、ステップＳ５１に戻って
次の受け手情報の取得に進む。このようにして、すべて
の受け手情報を調べて、その累積ポイントが案内対象ポ
イントの得点以上になったら、その受け手に対してポイ
ントを商品と交換する案内を自動的に出すことになる。
この自動案内処理は、好ましくは、受け手情報保持部３
６の受け手情報が更新されたことを契機にして開始し、
すべての受け手の受け手情報が調べられると終了するよ
うにするとよい。

【００４０】最後に、交換可能案内情報保持部３７に保
持された交換可能案内情報の構成例について説明する。
図１１は交換可能案内情報の構成例を示す図である。交
換可能案内情報３７ａは、「案内対象ポイント」と、
「タイトル」と、「本文」と、「発信−ＩＤ」および
「発信−ＰＷ」とを項目として有している。「案内対象
ポイント」は交換案内処理部３８においてポイント加算
要否の判定時（図８のステップＳ３８）に累積ポイント
と比較されるべき案内対象ポイント数である。「タイト
ル」は案内メールのタイトルであり、「本文」は交換可
能な商品の案内文が記載された案内メールの本文であ
る。「発信−ＩＤ」および「発信−ＰＷ」は案内メール
を出すときの案内メールの認識番号およびパスワードで
ある。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように本発明では、送り手
によって登録された発信メールにポイント情報を同封し
てあらかじめ登録された受け手に発信し、受け手からの
返信を受けたときにその受け手に対してポイントを付与
するように構成した。このため、発信メールを受け取っ
た受け手は、その発信メールはポイント対象の電子メー
ルであることが容易に認識することができ、発信メール
の開封を促進させることができる。また、実際にポイン
トが付与されるのは、その発信メールに対する返信を出
した場合のみであるので、発信メールを送ったことに対
して返信が返ってくる確率も大きくなり、結果的に、送
り手の意思を受け手に十分に伝えることができるように
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電子メール処理システムの原理を示す
構成図である。

【図２】本発明の電子メール処理システムを適用した配
信サービスシステムの構成を示す図である。

【図３】配信サービスシステムの全体的な処理手順を示
すフローチャートである。

【図４】発信メールの構成例を示す図である。

【図５】発信リストの構成例を示す図である。

【図６】メールの発信処理の流れを示すフローチャート
である。

【図７】メール受信処理の流れを示すフローチャートで
ある。

【図８】ポイント加算処理の流れを示すフローチャート
である。

【図９】受け手情報の構成例を示す図である。

【図１０】ポイント交換の自動案内処理の流れを示すフ
ローチャートである。

【図１１】交換可能案内情報の構成例を示す図である。

【符号の説明】

１ａ，１ｂ，・・・ 送り手端末 ２ 電子メール配信ホスト ３ａ，３ｂ，・・・ 複数の受け手端末 ４ ネットワーク １１ 発信メール保持手段 １２ 発信リスト登録手段 １３ 発信処理手段 １４ 受信処理手段 １５ 受け手情報保持手段 １６ 交換案内処理手段 １７ 受信案内処理手段

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 送り手から受け手に送られる電子メール
   の配信を処理する電子メール処理システムにおいて、 送り手からの電子メールを保持する発信メール保持手段
   と、 配信すべき受け手が登録される発信リスト登録手段と、 前記発信メール保持手段に保持された電子メールにポイ
   ント情報を同封して前記発信リスト登録手段に登録され
   た受け手に発信する発信処理手段と、 前記受け手からの電子メールに対する返答を受信する受
   信処理手段と、 前記受信処理手段が返答を受信するごとに前記ポイント
   情報に従って前記受け手のポイントを加算して保持する
   受け手情報保持手段と、 を備えていることを特徴とする電子メール処理システ
   ム。
2. 【請求項２】 前記受け手の端末にて、前記受け手が配
   信された電子メールを受けた時に、前記電子メールのタ
   イトルとともに前記ポイント情報から加算ポイント数を
   同時に表示する受信案内処理手段をさらに備えているこ
   とを特徴とする請求項１記載の電子メール処理システ
   ム。
3. 【請求項３】 前記受信案内処理手段は、受信した電子
   メールの発信者名およびタイトルからポイント対象電子
   メールを抽出して受け手に通知するポイント対象電子メ
   ール到達案内手段を有していることを特徴とする請求項
   ２記載の電子メール処理システム。
4. 【請求項４】 前記ポイント対象電子メール到達通知手
   段は、ポイント対象電子メールが届いたこと検出して、
   その旨の割り込み表示、音の再生、または動画像表示を
   行うように構成したことを特徴とする請求項３記載の電
   子メール処理システム。
5. 【請求項５】 前記受信処理手段は、前記受け手からの
   返信の内容を解析し、返信内容の量に応じて加算ポイン
   トを変化させることを特徴とする請求項１記載の電子メ
   ール処理システム。
6. 【請求項６】 前記受信処理手段は、前記受け手からの
   返信の内容を解析し、あらかじめ定められた特定の記号
   の検出に応じて加算ポイントを変化させることを特徴と
   する請求項１記載の電子メール処理システム。
7. 【請求項７】 前記受信処理手段は、前記受け手からの
   返信を受信したときに前記受け手情報保持手段に保持さ
   れた受け手情報を参照して前記返信は最初であるかどう
   かを判定する返信回数判定手段と、前記返信回数判定手
   段により返信は最初でないと判定されたときに既に加算
   されたポイント数と今回の返信に対応するポイント数と
   を比較するポイント数比較手段と、前記返信が最初であ
   るときおよび今回の返信に対応するポイント数が既に加
   算されたポイント数より多いときには今回の返信に対応
   するポイント数を加算するポイント積算手段とからなる
   二重加算防止機能を有することを特徴とする請求項１記
   載の電子メール処理システム。
8. 【請求項８】 前記受け手情報保持手段に保持された受
   け手情報の中の累積ポイントが所定の値に達したときに
   前記受け手に累積ポイントに対応した交換可能な商品を
   案内する交換案内処理手段をさらに備えていることを特
   徴とする請求項１記載の電子メール処理システム。
9. 【請求項９】 送り手から受け手に送られる電子メール
   を処理する電子メール処理システムにおいて、受け手が
   配信された電子メールを開封し、開封した電子メールの
   返信を前記受け手が送信してきた場合に、前記受け手に
   対してポイントを与えるようにしたことを特徴とする電
   子メール処理システム。
10. 【請求項１０】 送り手から受け手に送られる電子メー
    ルの配信を処理する電子メール処理プログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体において、 コンピュータを、送り手からの電子メールを保持する発
    信メール保持手段、配信すべき受け手が登録される発信
    リスト登録手段、前記発信メール保持手段に保持された
    電子メールにポイント情報を同封して前記発信リスト登
    録手段に登録された受け手に発信する発信処理手段、前
    記受け手からの電子メールに対する返答を受信する受信
    処理手段、前記受信処理手段が返答を受信するごとに前
    記ポイント情報に従って前記受け手のポイントを加算し
    て保持する受け手情報保持手段、および前記受け手情報
    保持手段に保持された受け手情報の中の累積ポイントが
    所定の値に達したときに前記受け手に累積ポイントに対
    応した交換可能な商品を案内する交換案内処理手段とし
    て機能させるための電子メール処理プログラムを記録し
    た記録媒体。