JP2002041396A

JP2002041396A - 広告配信者側システムおよび広告配信方法

Info

Publication number: JP2002041396A
Application number: JP2000229568A
Authority: JP
Inventors: Daisuke Watanabe; 大祐渡辺
Original assignee: BELL PARK CO Ltd; BELL-PARK CO Ltd
Current assignee: BELL PARK CO Ltd; BELL-PARK CO Ltd
Priority date: 2000-07-28
Filing date: 2000-07-28
Publication date: 2002-02-08

Abstract

(57)【要約】【課題】携帯電話等の携帯端末とインターネットに接続
可能な固定端末との連係を図ることにより、訴求力の高
い広告情報をユーザにタイムリーに配信する。【解決手段】広告配信者側システム１において、配信す
る広告のカテゴリに応じて、登録ユーザの中から配信対
象となる対象ユーザを選択する。そして、広告配信者側
システム１から対象ユーザの携帯端末２側に対して広告
を配信する。携帯端末２に表示された表示広告１１を閲
覧したユーザが広告の詳細情報の入手を希望する場合、
ユーザは表示広告１１中の詳細ボタン１１ａの選択操作
する。これに応じて、携帯端末２は、広告配信者システ
ム１に対して広告の詳細情報の配信要求を出力する。こ
の配信要求を受けた広告配信者システム１は、対象ユー
ザが指定した固定端末３に対して、広告の詳細情報を配
信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、携帯端末と固定端
末とを連係させた広告配信サービスにおける広告配信者
側システムおよび広告配信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】ネットワークを用いた各種の広告配信手
法が提案・実用化されている。例えば、特開平９−９１
３５８号公報には、配信者が多様な情報（広告を含む）
の配信先を効果的に絞り込み、絞り込まれた情報をネッ
トワークを介して、登録ユーザに配信するシステムが開
示されている。具体的には、ユーザは、ネットワークを
介して広告受信要件を配信者側ホストに登録し、広告元
は、ネットワークを介して広告送信要件を配信者側ホス
トに登録する。配信者は、広告受信要件に記録された受
け手属性と広告の希望ジャンル、および広告送信要件に
記録されたジャンルと受け手に対する希望属性を参照
し、登録ユーザおよび広告元の双方の希望が満足される
ような配信リストを作成する。そして、配信者は、作成
された配信リストに従って送信広告文を登録ユーザに配
信する。

【０００３】また、特開平１０−１４５４２３号公報に
は、送付された電子メール（ダイレクトメール）の開封
および返信を促進させるために、ユーザー（受け手側）
に対して、経済的なインセンティブ（ポイント）を付与
する配信システムが開示されている。具体的には、配信
者側サーバは、配信対象の受け手の情報とポイント情報
とをリストに登録しておく。そして、ポイント情報を同
封した電子メールを受け手に配信する。受け手から返信
があった場合、配信者側サーバは、返信のあった受け手
にポイントを与え、記録されているポイント情報を更新
する。そして、累積ポイント数に応じた商品と交換す
る。受け手は送られた電子メールの返信を出すことによ
ってポイント数が加算されるので、受け手が電子メール
を開封し、その電子メールに対する返信を送ることがよ
り一層促進される。

【０００４】さらに、広告配信者がインターネットユー
ザに対して、広告等の各種情報メールを配信するととも
に、メールの配信数に応じて、登録ユーザに対して経済
的なインセンティブ（ポイント）を与えるインターネッ
トサービスも実用化されている。このインターネットサ
ービスにおいて、ユーザ（ゲスト）は、登録フォームを
情報配信者に送って、趣味や興味のあるカテゴリーを選
択する。配信者は、登録ユーザから受信した登録フォー
ムを参照して、そのカテゴリーに適した各企業の情報メ
ールを配信する。受信したメールには「ポイント」がつ
いている。登録ユーザは、このポイントを貯めることに
より、獲得ポイントに応じた各種の賞品を入手すること
ができる。また、配信者から配信されたアンケートメー
ル等に回答した場合、ボーナスポイントが加算される。
現在の獲得ポイントは、ウェブ上で確認することができ
る。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、最近、急速
に普及しつつある携帯電話の分野では、インターネット
との連係を含めた各種のメールサービスが実用化されて
いる。このメールサービスを利用して広告配信を行う場
合、次のような問題が考えられる。まず、携帯電話上で
閲覧できる広告情報には限界がある。携帯電話は、場所
を選ばずにいつでも、どこでも利用できるという点では
利便性が高いが、携帯性を優先する必要上、表示画面は
あまり大きくない。また、通信コストが高いため、大量
のデータの伝達には向かない。そのため、携帯電話のメ
ールサービスを利用して、画像や音声等を駆使した訴求
力のある広告情報を配信することには限界がある。

【０００６】また、携帯電話は通信コストが相対的に高
い現状において、このメールサービスを利用した広告配
信では、携帯電話の使用料に関するユーザの負担が大き
くなるといった問題もある。

【０００７】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、携帯電話等の携帯端末とインタ
ーネットに接続可能な固定端末とを連係させた新規な広
告配信手法を提供することである。

【０００８】また、本発明の別の目的は、携帯端末と固
定端末との連係を図ることにより、訴求力の高い広告情
報をユーザにタイムリーに配信することである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、第１の発明は、携帯端末のユーザに対して広告を
配信する広告配信者側システムにおいて、配信する広告
のカテゴリに応じて、登録ユーザの中から配信対象とな
る対象ユーザを選択する選択手段と、この対象ユーザに
対して広告を配信する第１の配信手段と、対象ユーザか
ら広告に関する詳細情報の配信要求を受けた場合に、広
告の詳細情報を対象ユーザが指定した固定端末に配信す
る第２の配信手段とを有する広告配信者側システムを提
供する。

【００１０】ここで、第１の発明において、登録ユーザ
毎に携帯端末用メールアドレスと固定端末用メールアド
レスとが関連付けられたユーザデータベースをさらに有
することが好ましい。この場合、第１の配信手段は、ユ
ーザデータベースより特定された対象ユーザの携帯端末
用メールアドレス宛に広告を配信する。また、第２の配
信手段は、ユーザデータベースより特定された対象ユー
ザの固定端末用メールアドレス宛に広告の詳細情報を配
信する。

【００１１】また、広告案件毎に広告内容と詳細情報と
が関連付けられた広告データベースをさらに有していて
もよい。この場合、第１の配信手段は、広告データベー
スを参照して、広告内容に基づき作成された広告のダイ
ジェストを配信する。また、第２の配信手段は、広告デ
ータベースを参照して、詳細情報に基づき作成された広
告の詳細情報を配信する。

【００１２】また、第１の配信手段は、携帯端末のメー
ルサービスとして予め用意された複数の送信モードの中
から、広告の送信データ量に応じて、ユーザに対する課
金が少なくなるような送信モードを選択し、この選択さ
れた送信モードで広告を配信することが望ましい。

【００１３】さらに、上記の構成に、ユーザに対してイ
ンセンティブを与えるポイントを管理するポイントデー
タベースと、広告の配信またはユーザによる広告アクセ
スに応じてポイントが発生した場合に、ポイントデータ
ベースを更新する更新手段とをさらに設けることが好ま
しい。

【００１４】第２の発明は、携帯端末のユーザに対して
広告を配信する広告配信者側システムにおいて、配信す
る広告のカテゴリに応じて、登録ユーザの中から配信対
象となる対象ユーザを選択する選択手段と、携帯端末の
メールサービスとして予め用意された複数の送信モード
の中から、広告の送信データ量に応じて、ユーザに対す
る課金が少なくなるような送信モードを選択する送信モ
ード選択手段と、対象ユーザに対して、選択された送信
モードで広告を配信する配信手段とを有する広告配信者
側システムを提供する。

【００１５】第３の発明は、携帯端末のユーザに対して
広告を配信する広告配信方法において、広告配信者側に
おいて、配信する広告のカテゴリに応じて、登録ユーザ
の中から配信対象となる対象ユーザを選択するステップ
と、広告配信者側から対象ユーザの携帯端末側に対して
広告を配信するステップと、携帯端末に表示された表示
広告を閲覧した対象ユーザが広告の詳細情報の入手を希
望した場合に行われる対象ユーザの操作に応じて、携帯
端末側から広告配信者側に対して、広告の詳細情報の配
信要求を出力するステップと、配信要求を受けた広告配
信者側から対象ユーザが指定した固定端末側に対して、
広告の詳細情報を配信するステップとを有する広告配信
方法を提供する。

【００１６】ここで、第３の発明において、上記広告を
配信するステップでは、登録ユーザ毎に携帯端末用メー
ルアドレスと固定端末用メールアドレスとが関連付けら
れたユーザデータベースを参照することにより特定され
た、対象ユーザの携帯端末用メールアドレス宛に広告を
配信することが好ましい。この場合、上記広告の詳細情
報を配信するステップでは、ユーザデータベースより特
定された対象ユーザの固定端末用メールアドレス宛に広
告の詳細情報を配信することが望ましい。

【００１７】また、上記広告を配信するステップでは、
広告案件毎に広告内容と詳細情報とが関連付けられた広
告データベースを参照して、広告内容に基づき作成され
た広告のダイジェストを配信してもよい。この場合、上
記広告の詳細情報を配信するステップでは、広告データ
ベースを参照して、詳細情報に基づき作成された広告の
詳細情報を配信することが望ましい。

【００１８】また、上記広告を配信するステップは、携
帯端末のメールサービスとして予め用意された複数の送
信モードの中から、広告の送信データ量に応じて、ユー
ザに対する課金が少なくなるような送信モードを選択
し、この選択された送信モードで広告を配信するステッ
プであることが好ましい。

【００１９】さらに、上述した構成において、広告の配
信またはユーザによる広告アクセスに応じてポイントが
発生した場合に、ユーザに対してインセンティブを与え
るポイントを管理するポイントデータベースを更新する
ステップをさらに有することが好ましい。

【００２０】第４の発明は、携帯端末のユーザに対して
広告を配信する広告配信方法において、配信する広告の
カテゴリに応じて、登録ユーザの中から配信対象となる
対象ユーザを選択するステップと、携帯端末のメールサ
ービスとして予め用意された複数の送信モードの中か
ら、広告の送信データ量に応じて、ユーザに対する課金
が少なくなるような送信モードを選択するステップと、
対象ユーザに対して、選択された送信モードで広告を配
信するステップとを有する広告配信方法を提供する。

【００２１】

【発明の実施の形態】（第１の実施形態）図１は、広告
配信サービスを実現するシステムの一例を示す全体構成
図である。本実施形態において、広告配信者は、携帯端
末ユーザに対して各種のメールサービス等を含む携帯端
末サービスを提供する者であり、広告依頼者からの依頼
を受けて携帯端末ユーザに対して広告を配信する。この
広告配信者側システム１は、情報処理を行うサーバ４
と、記憶装置に格納された各種のデータベース５〜７
と、インターネットや電話回線等の各種のネットワーク
に接続する通信装置８等で構成されている。広告配信者
側システム１は、インターネットや無線を介して、携帯
電話等の携帯端末２、パーソナルコンピュータ（ＰＣ）
等の固定端末３と情報の伝達が可能である。

【００２２】広告配信者側システム１は、ユーザデータ
ベース５、広告データベース６およびポイントデータベ
ース７を有している。ユーザデータベース５は、広告配
信の対象となる携帯端末ユーザを管理するデータベース
であり、例えば、図２のような構造を有する。このデー
タベース５には、個々の携帯端末ユーザに対応したレコ
ードが多数記述されている。一つのレコードは、「ユー
ザＩＤ」、「登録日」、「広告カテゴリ」、「詳細情
報」、「メールアドレス（携帯端末）」および「メール
アドレス（固定端末）」という６つのフィールドで構成
されており、各フィールドに記述された情報は相互に関
連付けられている。ここで、「ユーザＩＤ」は、携帯端
末ユーザを特定するための情報を記述するフィールドで
あり、例えば携帯電話機の識別ＩＤが記述される。「登
録日」には、ユーザが広告配信サービスを登録した日が
記述され、「詳細情報」には、そのユーザの詳細情報、
例えば氏名、住所、生年月日、性別、趣味等が記述され
る。「広告カテゴリ」には、ユーザが配信を希望する広
告の種別が記述される。ユーザは、予め設定された多数
のカテゴリ（例えば、家具、食品、家電、スポーツ等）
の中から配信を希望するものを少なくとも一つ選択す
る。また、「メールアドレス（携帯端末）」は、インタ
ーネット上におけるユーザの携帯端末２側アドレス（広
告の配信先アドレス）を記述するフィールドである。さ
らに、「メールアドレス（固定端末）」は、インターネ
ット上におけるユーザの固定端末３側アドレスを記述す
るオプションフィールドである。詳細については後述す
るが、広告配信を受けた携帯端末２側から要求を受けた
場合、広告配信者側システム１は、その広告に関する詳
細情報をこのアドレスにより特定される固定端末３に送
付する。

【００２３】広告データベース６は、広告依頼者より広
告配信の依頼を受けた依頼案件を管理するデータベース
であり、例えば、図３のような構造を有する。このデー
タベース６には、個々の依頼案件に対応したレコードが
多数記述されている。一つのレコードは、「広告Ｉ
Ｄ」、「広告タイトル」、「広告内容（本文）」、「広
告カテゴリ」、「配信時刻」、「添付ＵＲＬ」および
「詳細情報」という７つのフィールドで構成されてお
り、各フィールドに記述された情報は相互に関連付けら
れている。「広告ＩＤ」には依頼案件を特定するための
情報が記述される。「広告タイトル」には広告の見出し
が記述され、ここの記述は配信する広告メールのヘッダ
に相当する。「広告内容（本文）」には広告のダイジェ
ストが記述され、ここの記述は配信する広告メールの本
文に相当する。「広告カテゴリ」には、予め設定された
複数のカテゴリの中からその広告内容に合致するものが
少なくとも一つ記述される。また、「配信時刻」にはそ
の広告を配信する指定時刻が記述される。さらに、「添
付ＵＲＬ」にはその広告に関する詳細情報があるインタ
ーネット上のホームページのＵＲＬが記述され、「詳細
情報」にはその広告の詳細情報が格納される。

【００２４】ポイントデータベース７は、登録ユーザが
獲得したポイントを管理するデータベースであり、例え
ば、図４のような構造を有する。「ユーザＩＤ」には登
録ユーザを特定するための情報が記述され、「獲得ポイ
ント」にはそのユーザが獲得したポイント数が記述され
る。この広告配信サービスでは、広告の配信状態（例え
ば、広告配信数、広告閲覧の有無、またはアンケート回
答等）に応じたポイントをユーザに付与し、ユーザの獲
得ポイントに応じた経済的なインセンティブを与える。
インセンティブの例としては、携帯電話の新機種への無
料交換や割引、各種景品の提供等が挙げられる。

【００２５】つぎに、この広告配信サービスの流れにつ
いて説明する。まず、携帯電話サービスに加入している
携帯端末ユーザがこの広告配信サービスを受けることを
希望する場合、広告配信者側に対してユーザ登録をする
（図１の矢印Ａ）。この登録に際して、ユーザは、予め
設定された多数のカテゴリから配信を希望するものを選
択し、広告配信者側システム１に提供する。これを受け
て、このユーザに関するレコードがユーザデータベース
５に新規登録される。

【００２６】広告依頼者は広告配信者に対して広告配信
を依頼する（矢印Ｂ）。この依頼に際して、広告依頼者
は必要な情報を広告配信者側に提供する。これを受け
て、この依頼に関するレコードが広告データベース６に
新規登録される。

【００２７】図５は、配信対象となる特定の広告（対象
広告）に関する配信処理手順を示すフローチャートであ
る。まず、ステップ１において、広告配信者側システム
１のサーバ４は、登録ユーザの中から配信対象となるユ
ーザ（対象ユーザ）を決定する。すなわち、広告データ
ベース６を参照して、対象広告の「広告カテゴリ」を特
定するとともに、この広告カテゴリに合致する登録ユー
ザをユーザデータベース５を参照してセレクトする。

【００２８】つぎに、ステップ２において、サーバ４は
広告データベース６に基づいて、対象広告の送信ファイ
ルを作成する。このファイルはメール形式で作成され、
その見出しには、広告データベース６における「広告タ
イトル」の記述が引用される。また、メール本文には、
広告データベース６における「広告内容（本文）」の記
述が引用される。さらに、メールの送付先は、ステップ
１においてセレクトされた対象ユーザである。

【００２９】続くステップ３において、広告メール（送
信ファイル）の送信モードが選択される。一般に、携帯
端末（携帯電話）のメールサービスとして複数の送信モ
ードが用意されており、送信モード毎に、許容送信デー
タ量、伝達媒体および課金方法等が異なっている。そこ
で、対象広告に関する送信ファイルのデータ量に応じ
て、ユーザへの課金が少なくなるような送信モードを選
択する。図６は、各携帯電話会社が提供するメールサー
ビスの一覧表である。例えば、Ｊ−フォンでは５種類の
送信モードが存在するが、ユーザに課金されない送信モ
ードは、送信データ量が少ない場合には「Ｅメール」で
あり、送信データ量が多い場合には「ロングＥメール(J
-Sky)」である。したがって、送信データ量に応じて、
伝達媒体としてインターネットを経由するこれらの送信
モードのいずれかを選択することが好ましい。ただし、
データ配信の安全性かつ迅速性を重視する場合には、イ
ンターネットを経由しない「Skyメール」を利用しても
よい。

【００３０】そして、ステップ４において、指定された
配信時刻に送信ファイルが、広告配信者側システム１の
通信装置８を介して対象ユーザの携帯端末２宛に配信さ
れる（図１の矢印Ｃ）。なお、この配信時刻は、広告デ
ータベース６における「配信時刻」によって決定され
る。

【００３１】送信ファイルの配信を受けた対象ユーザ
は、携帯端末２の携帯性を活かして、自己の携帯端末２
の表示画面に表示された表示広告１１をタイムリーに閲
覧することができる。その反面、表示画面のサイズや通
信コスト等の関係で、表示広告１１は必然的にダイジェ
スト的なものにならざるを得ない。そこで、この広告配
信システムでは、ユーザがその広告に関する詳細な情報
を希望する場合、表示広告１１中の詳細ボタン１１ａを
クリック（選択操作）することにより、その詳細情報が
自己が指定した固定端末３に転送されるようになってい
る（クリックフォワードシステム）。

【００３２】具体的には、詳細情報の入手を希望するユ
ーザが詳細ボタン１１ａをクリックした場合、携帯端末
２は、広告配信者側システム１に対して、ユーザを特定
するための端末識別ＩＤおよび対象広告を特定するため
の広告ＩＤとともに、詳細情報の配信要求を出力する
（図１の矢印Ｄ）。ユーザの操作による配信要求を受け
て、配信者側システム１側のサーバ４は、その対象広告
に関する詳細情報をそのユーザの固定端末３に転送する
（矢印Ｅ）。

【００３３】図７は、広告配信者側システム１における
詳細情報の配信処理手順を示すフローチャートである。
まずステップ１１において、サーバ４は、ユーザデータ
ベース５を参照して、詳細情報の配信要求を出したユー
ザに関する固定端末３側のメールアドレスを特定する。
つぎに、ステップ１２において、サーバ４は、広告デー
タベース６を参照して、その対象広告に係る詳細情報を
特定する。そして、ステップ１３において、広告データ
ベース６の「詳細情報」の記述に基づき、広告の詳細情
報に関する送信ファイル（ＨＴＭＬファイル）が作成さ
れる。この送信ファイルは、広告の詳細が記述された文
章をベースとしているが、広告の訴求力を高めるため
に、図面や音声等を適宜用いることが好ましい。続くス
テップ１４において、対象広告に関する詳細情報を、イ
ンターネット等のネットワークを介して、そのユーザの
固定端末３宛に配信する。

【００３４】このようにして、詳細情報の転送を受けた
ユーザは、固定端末３が有するＣＲＴや液晶ディスプレ
イ等に詳細情報を表示して、興味のある情報を落ち着い
て閲覧することができる。一般に、携帯端末２と比べ
て、固定端末３はマルチメディア環境として優れてお
り、通信コストも安価である。したがって、固定端末３
に関しては、上述した携帯端末２のような問題は存在し
ないため、画像や音声等を駆使した訴求力のある詳細情
報を配信することができる。

【００３５】このように、本実施形態に係る広告配信シ
ステムでは、携帯端末２と固定端末３とを連係させるこ
とにより、ユーザに対してタイムリーかつ訴求力の高い
広告提供を行うことができる。また、ユーザにとって
は、携帯性に優れた携帯端末２より広告（ダイジェス
ト）をタイムリーにキャッチできるとともに、優れたマ
ルチメディア環境を有する固定端末３で興味ある広告の
詳細情報をゆっくり閲覧することができる。したがっ
て、広告配信に関するユーザの利便性の向上を図ること
ができる。

【００３６】また、携帯端末２に配信される広告（ダイ
ジェスト）は、比較的データ量が少なく、かつ、ユーザ
が負担する通信料金が少なくなるような送信モードで配
信される。したがって、広告配信を受けるユーザは、少
ない通信料で有効な広告情報をキャッチすることができ
るという効果もある。

【００３７】なお、上述した実施形態において、ユーザ
からの要求を受け広告配信者側システム１が固定端末３
に対して配信する「詳細情報」は、広告の詳細が記述さ
れた文章をベースとした例で説明した。本明細書におい
て、「詳細情報」とは広告の詳細を入手可能な情報をい
い、上記の例以外にも様々な例が挙げられる。例えば、
その広告の詳細な情報が掲載された関連ホームページの
ＵＲＬを「詳細情報」とし、そのＵＲＬを固定端末３側
に配信するようにしてもよい。この場合、ユーザは、固
定端末３より、インターネットを介して関連ホームペー
ジにアクセスすることにより（図１の矢印Ｆ）、興味の
ある広告の詳細な情報を閲覧することができる。また、
ＨＴＭＬファイルで作成された「詳細情報」中に関連ホ
ームページへの自動アクセスを含むスクリプト（例えば
JavaScript）を記述してもよい。この場合、固定端末３
側のブラウザによりスクリプトが実行されて、関連ホー
ムページが閲覧可能な状態で自動的に表示されるため、
ユーザの利便性を一層向上させることができる。さら
に、詳細情報を閲覧可能な認証キーを「詳細情報」とし
て配信してもよい。この場合、ユーザは、固定端末３よ
り、インターネットを介して広告配信者側が運営するホ
ームページにアクセスして認証キーを入力する。広告配
信者側システム１は、入力された認証キーよりユーザが
認証された場合に広告の詳細情報を提供する。

【００３８】（第２の実施形態）本実施形態は、図１に
示した広告配信システムにおけるポイント付与手法に関
するものである。広告効果を高めるためには、広告配信
やユーザによる広告アクセスに応じて、ユーザに経済的
なインセンティブ（ポイント）を付与することが有効で
ある。所定の獲得ポイントに到達したユーザは、携帯端
末への新機種への無料交換や割引き、各種賞品の獲得と
いったメリットを享受することができる。

【００３９】ポイントは、以下に列記したケースの少な
くともに一つに該当した場合に発生し、発生したポイン
ト数が従前の獲得ポイントに加算される。ユーザの獲得
ポイントに変更が生じた毎に、広告配信者側システム１
におけるポイントデータベース７が更新される（ポイン
ト付与処理）。

【００４０】１．携帯端末２に広告（ダイジェスト）を
配信した場合（図１の矢印Ｃ）広告配信毎にポイントを付与することで、本広告配信サ
ービスの加入促進を図ることができる。この場合は、図
５の広告配信処理においてポイント付与処理を追加すれ
ばよい。すなわち、ステップ１において特定された各対
象ユーザに所定のポイント数を付与する。

【００４１】２．広告の詳細情報の配信要求があった場
合（矢印Ｄ）詳細情報の配信要求に伴いポイント付与することで、詳
細情報へのアクセス促進を図ることができる。この場
合、図７の詳細情報配信処理においてポイント付与処理
を追加すればよい。

【００４２】３．ユーザが他の携帯端末ユーザに広告を
再配信した場合（矢印Ｇ）携帯端末ユーザ同士の広告配信を促進することができ、
広告効果を一層高めることが期待できる。この場合、あ
るユーザが他のユーザに広告を再配信する毎に、それが
配信元ユーザのＩＤとともに広告配信者側システム１に
通知される。この通知を受けた広告配信者側システム１
は、そのユーザに対してポイントを付与する。

【００４３】（第３の実施形態）本実施形態は、図１に
示した広告配信システムにおける広告の二次利用に関す
るものである。携帯端末ユーザに配信された広告（送信
ファイル）にはバーコード１２が添付されている。ユー
ザは、携帯端末２の表示画面に表示されたバーコード１
２を所定の主体に対して提示することによりメリットを
享受することができる。例えば、その広告に関する商品
を販売する店頭でバーコード１２を提示することによ
り、その商品の購入割引きを受けられるようにしてもよ
い。また、このような提示によりポイントをさらに獲得
できるようにしてもよい。さらに、配信を受けた広告の
添付アドレスから、通信販売で商品等を購入できるよう
にしてもよい。

【００４４】

【発明の効果】本発明によれば、携帯電話等のモバイル
端末とインターネットに接続可能な固定端末とを連係さ
せることにより、訴求力の高い広告情報をユーザにタイ
ムリーかつ効果的に配信することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】広告配信システムの全体構成図

【図２】ユーザデータベースの説明図

【図３】広告データベースの説明図

【図４】ポイントデータベースの説明図

【図５】広告配信処理手順を示すフローチャート

【図６】各携帯電話会社が提供するメールサービスの一
覧表

【図７】詳細情報配信処理手順を示すフローチャート

【符号の説明】

１広告配信者側システム、２携帯端
末、３固定端末、４サー
バ、５ユーザデータベース、６広告
データベース、７ポイントデータベース、
８通信装置、１１表示広告、
１１ａ詳細ボタン、１２バーコード

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】携帯端末のユーザに対して広告を配信する
広告配信者側システムにおいて、配信する広告のカテゴリに応じて、登録ユーザの中から
配信対象となる対象ユーザを選択する選択手段と、当該対象ユーザに対して広告を配信する第１の配信手段
と、前記対象ユーザから広告に関する詳細情報の配信要求を
受けた場合に、広告の詳細情報を前記対象ユーザが指定
した固定端末に配信する第２の配信手段とを有すること
を特徴とする広告配信者側システム。
【請求項２】前記登録ユーザ毎に携帯端末用メールアド
レスと固定端末用メールアドレスとが関連付けられたユ
ーザデータベースをさらに有し、前記第１の配信手段は、前記ユーザデータベースより特
定された前記対象ユーザの携帯端末用メールアドレス宛
に広告を配信し、前記第２の配信手段は、前記ユーザデータベースより特
定された前記対象ユーザの固定端末用メールアドレス宛
に広告の詳細情報を配信することを特徴とする請求項１
に記載された広告配信者側システム。
【請求項３】広告案件毎に広告内容と詳細情報とが関連
付けられた広告データベースをさらに有し、前記第１の配信手段は、前記広告データベースを参照し
て、前記広告内容に基づき作成された広告のダイジェス
トを配信し、前記第２の配信手段は、前記広告データベースを参照し
て、前記詳細情報に基づき作成された広告の詳細情報を
配信することを特徴とする請求項１に記載された広告配
信者側システム。
【請求項４】前記第１の配信手段は、携帯端末のメール
サービスとして予め用意された複数の送信モードの中か
ら、広告の送信データ量に応じて、ユーザに対する課金
が少なくなるような送信モードを選択し、当該選択され
た送信モードで広告を配信することを特徴とする請求項
１から３のいずれかに記載された広告配信者側システ
ム。
【請求項５】ユーザに対してインセンティブを与えるポ
イントを管理するポイントデータベースと、広告の配信またはユーザによる広告アクセスに応じてポ
イントが発生した場合に、前記ポイントデータベースを
更新する更新手段とをさらに有することを特徴とする請
求項１から４のいずれかに記載された広告配信者側シス
テム。
【請求項６】携帯端末のユーザに対して広告を配信する
広告配信者側システムにおいて、配信する広告のカテゴリに応じて、登録ユーザの中から
配信対象となる対象ユーザを選択する選択手段と、携帯端末のメールサービスとして予め用意された複数の
送信モードの中から、広告の送信データ量に応じて、ユ
ーザに対する課金が少なくなるような送信モードを選択
する送信モード選択手段と、前記対象ユーザに対して、前記選択された送信モードで
広告を配信する配信手段とを有することを特徴とする広
告配信者側システム。
【請求項７】携帯端末のユーザに対して広告を配信する
広告配信方法において、広告配信者側において、配信する広告のカテゴリに応じ
て、登録ユーザの中から配信対象となる対象ユーザを選
択するステップと、前記広告配信者側から当該対象ユーザの携帯端末側に対
して広告を配信するステップと、前記携帯端末に表示された表示広告を閲覧した前記対象
ユーザが広告の詳細情報の入手を希望した場合に行われ
る前記対象ユーザの操作に応じて、前記携帯端末側から
前記広告配信者側に対して、前記広告の詳細情報の配信
要求を出力するステップと、前記配信要求を受けた前記広告配信者側から前記対象ユ
ーザが指定した固定端末側に対して、前記広告の詳細情
報を配信するステップとを有することを特徴とする広告
配信方法。
【請求項８】上記広告を配信するステップでは、登録ユ
ーザ毎に携帯端末用メールアドレスと固定端末用メール
アドレスとが関連付けられたユーザデータベースを参照
することにより特定された、前記対象ユーザの携帯端末
用メールアドレス宛に広告を配信し、上記広告の詳細情報を配信するステップでは、前記ユー
ザデータベースより特定された前記対象ユーザの固定端
末用メールアドレス宛に広告の詳細情報を配信すること
を特徴とする請求項７に記載された広告配信方法。
【請求項９】上記広告を配信するステップでは、広告案
件毎に広告内容と詳細情報とが関連付けられた広告デー
タベースを参照して、前記広告内容に基づき作成された
広告のダイジェストを配信し、上記広告の詳細情報を配信するステップでは、前記広告
データベースを参照して、前記詳細情報に基づき作成さ
れた広告の詳細情報を配信することを特徴とする請求項
７に記載された広告配信方法。
【請求項１０】上記広告を配信するステップは、携帯端
末のメールサービスとして予め用意された複数の送信モ
ードの中から、広告の送信データ量に応じて、ユーザに
対する課金が少なくなるような送信モードを選択し、当
該選択された送信モードで広告を配信するステップであ
ることを特徴とする請求項７から９のいずれかに記載さ
れた広告配信方法。
【請求項１１】広告の配信またはユーザによる広告アク
セスに応じてポイントが発生した場合に、ユーザに対し
てインセンティブを与えるポイントを管理するポイント
データベースを更新するステップをさらに有することを
特徴とする請求項７から１０のいずれかに記載された広
告配信方法。
【請求項１２】携帯端末のユーザに対して広告を配信す
る広告配信方法において、配信する広告のカテゴリに応じて、登録ユーザの中から
配信対象となる対象ユーザを選択するステップと、携帯端末のメールサービスとして予め用意された複数の
送信モードの中から、広告の送信データ量に応じて、ユ
ーザに対する課金が少なくなるような送信モードを選択
するステップと、前記対象ユーザに対して、前記選択された送信モードで
広告を配信するステップとを有することを特徴とする広
告配信方法。