JPH10145013A - プリント配線基板 - Google Patents

プリント配線基板

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JPH10145013A
JPH10145013A JP29667196A JP29667196A JPH10145013A JP H10145013 A JPH10145013 A JP H10145013A JP 29667196 A JP29667196 A JP 29667196A JP 29667196 A JP29667196 A JP 29667196A JP H10145013 A JPH10145013 A JP H10145013A
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JP
Japan
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printed wiring
signal
circuit
pattern
low impedance
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Application number
JP29667196A
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English (en)
Inventor
Kaoru Sato
薫 佐藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0213Electrical arrangements not otherwise provided for
    • H05K1/0216Reduction of cross-talk, noise or electromagnetic interference

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  • Structure Of Printed Boards (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント配線領域を回路の機能毎に形成し、
各回路間を電気的に絶縁して信号のみ伝達する信号伝達
素子にて接続するようにしたプリント配線基板におい
て、各回路間を移動するノイズをより確実に低減できる
ようにする。 【解決手段】 プログラマブルコントローラの制御部1
0を構成する入力回路部12,ロジック回路部14,出
力回路部16のプリント配線領域が絶縁領域を介して個
々に形成され、これら各回路部間で信号伝達を行うため
に、各絶縁領域に、フォトカプラ等からなる入力素子2
0及びリレー等からなる出力素子30が夫々実装される
プリント配線基板PKにおいて、上記絶縁領域に、フレ
ームグランドFG及びシグナルグランドSGに接続され
た低インピーダンスパターンPFG,PSGを形成す
る。この結果、入・出力回路部12,16を介してロジ
ック回路部14に侵入する外部ノイズを各パターンPF
G,PSGで吸収して、ロジック回路部14の外部ノイ
ズによる誤動作を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力回路,制御回
路,出力回路といった各種機能回路を構成するプリント
配線基板に関し、詳しくは、各機能回路毎にプリント配
線領域が分割され、各プリント配線領域を分割する絶縁
領域に、各プリント配線領域を電気的に絶縁して信号を
伝達する信号伝達素子が実装されるプリント配線基板に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】プログ
ラマブルコントローラ等、所定の制御対象を制御する制
御装置においては、通常、制御部が、スイッチやセンサ
等からの検出信号を入力する入力回路部と、この入力回
路部からの入力信号を受けて所定の制御動作を行なうロ
ジック回路部と、このロジック回路部から出力される制
御信号をアクチュエータ等の外部機器に出力する出力回
路部とから構成されている。
【0003】そして、こうした制御装置においては、入
力回路部や出力回路部を介して外部からロジック回路部
にノイズが侵入してロジック回路部が誤動作することの
ないよう、ロジック回路部と入・出力回路部との間を、
電気的に絶縁して信号の伝達だけを行なう信号伝達素子
にて接続するようにしたものが知られている。
【0004】つまり、信号伝達素子として、電気信号を
光信号に変換して信号の伝達を行なうフォトカプラや、
電気信号を磁力に変換して信号の伝達を行なうリレー回
路等を用いることにより、制御装置の中枢部となるロジ
ック回路部とロジック回路部に対して信号を入力又は出
力するための入・出力回路部とを電気的に遮断し、ロジ
ック回路部に外部からのノイズが侵入して、ロジック回
路部が誤動作するのを防止するのである。
【0005】また、このように信号伝達素子にて上記各
部を電気的に遮断しても、上記各回路部を同一基板上に
混在して形成すると、各回路部の信号伝送用の配線パタ
ーンがパターン間の浮遊容量によって容量結合されて、
各回路部間でノイズが移動するので、上記各回路部を同
一基板上に形成する際には、各回路部毎にプリント配線
領域を分割して形成し、各領域間に絶縁領域を設けるこ
とが行なわれている。
【0006】また例えば、特開平5−66813号公報
に開示されているように、プリント配線基板に上記各回
路部を形成した制御ユニットを複数備え、各制御ユニッ
トを構成するプリント配線基板を基板面が互いに対向す
るように並列に配置することにより組み立てられるプロ
グラマブルコントローラでは、一つの制御ユニットに組
み付けられた信号伝達素子から他の制御ユニット側の配
線パターンへとノイズが漏れることのないよう、各制御
ユニットを構成するプリント配線基板において、信号伝
達素子が実装される絶縁領域の位置を一致させ、複数の
制御ユニットを並列に組み付けた場合に、各制御ユニッ
トの信号伝達素子がプリント配線基板の絶縁領域の間に
位置するようにすることも提案されている。
【0007】しかし、上記のように各回路部を絶縁領域
にて分離しても、各プリント配線領域のパターン間に形
成される浮遊容量を完全に無くすことはできない。特
に、小型化を要求される制御装置では、電子部品の高密
度実装が必要であり、このためには、各回路部のプリン
ト配線領域を分割する絶縁領域をできるだけ小さくする
必要があるため、絶縁領域を大きくとって各プリント配
線領域間に形成される浮遊容量を小さくし、各領域間で
のノイズの移動を阻止するといったことはできない。
【0008】従って、上記従来の制御装置では、入力回
路部や出力回路部から内部のロジック回路部へと外部ノ
イズが侵入し易く、ロジック回路部の誤動作を防止する
ことが難しかった。本発明は、こうした問題に鑑みなさ
れたものであり、各種機能回路を組み付けるためのプリ
ント配線領域を絶縁領域にて分割し、その絶縁領域に、
各プリント配線領域を電気的に絶縁して信号を伝達する
信号伝達素子を実装することにより、各機能回路間での
ノイズの移動を防止するようにしたプリント配線基板に
おいて、隣接するプリント配線領域間に生じる浮遊容量
によって移動するノイズを、より確実に低減して、各機
能回路の耐ノイズ性を向上することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】かかる目
的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、
複数の機能回路の各々に対応して分割された複数のプリ
ント配線領域を有し、該プリント配線領域を分割する絶
縁領域に、隣接するプリント配線領域間を電気的に遮断
した状態で信号を伝達する信号伝達素子が実装されるプ
リント配線基板において、前記信号伝達素子が実装され
る前記絶縁領域に、ノイズを吸収可能な低インピーダン
スパターンを形成したことを特徴とする。
【0010】即ち、本発明(請求項1)では、各機能回
路を構成するプリント配線領域を分割する絶縁領域に低
インピーダンスパターンを形成することにより、各プリ
ント配線領域間の浮遊容量を、低インピーダンスパター
ンと各配線領域間との間の容量成分に分離し、その分離
した容量成分によって各機能回路からのノイズを低イン
ピーダンスパターンに入力させて、この低インピーダン
スパターンによりノイズを吸収するようにしている。こ
のため、本発明によれば、各機能回路間を移動するノイ
ズを抑制することができ、外部ノイズが機能回路に侵入
して機能回路が誤動作したり、ある機能回路で発生した
ノイズが他の機能回路を介して外部装置に出力され、外
部装置が誤動作する、といった問題を防止できる。
【0011】ここで、低インピーダンスパターンとして
は、インピーダンスが低く、ノイズを吸収可能な配線パ
ターンであればよいが、具体的には、請求項2に記載の
ように、プリント配線基板における基準電位を設定する
グランドパターン、或いは、機能回路に電源供給を行う
電源供給パターンにより構成すればよい。
【0012】つまり、プリント配線基板の基準電位を外
部装置と一致させるために外部に接地されるフレームグ
ランドや、機能回路に電源供給を行うためにプリント配
線基板に形成される電源供給パターンは、インピーダン
スが低く、侵入したノイズ電流による電位変動を受けに
くいことから、フレームグランドや電源供給パターンの
一部を、ノイズ抑制用の低インピーダンスパターンとし
て、各機能回路間の絶縁領域に形成すれば、各機能回路
間を移動するノイズを良好に抑制できる。
【0013】なお、電源供給パターンには、正負一対の
パターンがあり、一般には、その内の一方(一般に負の
電源ライン)が回路素子動作の基準電位を設定するシグ
ナルグランドとされ、他方が給電用配線パターンとされ
るが、電源供給パターンをノイズ吸収用の低インピーダ
ンスパターンとする場合には、そのうちのいずれを低イ
ンピーダンスパターンとしてもよい。但し、シグナルグ
ランドとされる電源供給パターンは、通常、もう一方の
給電用配線パターンに比べて面積が広く、インピーダン
スが低くなるので、好ましくは、シグナルグランドとな
る電源供給パターンを、ノイズ吸収用の低インピーダン
スパターンとすることが望ましい。
【0014】また、低インピーダンスパターンは、プリ
ント配線領域を分割する絶縁領域に一つ設けるだけでも
よいが、例えば、プリント配線領域間の絶縁領域に2本
のパターンを並列に設けるようにすれば、機能回路間の
浮遊容量を、一方の機能回路と一方の低インピーダンス
パターンとの間の容量成分,低インピーダンスパターン
間の容量成分,他方の低インピーダンスパターンと他方
の機能回路との間の容量成分に分離し、各機能回路間を
移動するノイズを2つの低インピーダンスパターンで吸
収することができるようになる。
【0015】従って、請求項3に記載のように、低イン
ピーダンスパターンを、隣接するプリント配線領域を分
割する方向に、複数本、並列に形成するようにすれば、
各機能回路間を移動するノイズをより良好に低減するこ
とができるようになる。なお、このように低インピーダ
ンスパターンを複数本並列に形成する場合、各低インピ
ーダンスパターンを、上述のフレームグランド、シグナ
ルグランド、給電用配線パターン等、互いに異なる部位
に夫々接続するようにしてもよく、或いは、その内の同
一部位に接続するようにしてもよい。
【0016】一方、こうした本発明(請求項1〜請求項
3)は、機能回路を個々に形成するために複数のプリン
ト配線領域を形成して、その間を上述の信号伝達素子で
接続するようにしたプリント配線基板であれば適用でき
るが、特に、請求項4に記載のように、制御回路のプリ
ント配線領域とこの制御回路に信号を入力又は出力する
入・出力回路のプリント配線領域と分割する絶縁領域
に、低インピーダンスパターンを形成するようにすれ
ば、ノイズによる制御回路の誤動作を防止して、制御装
置の信頼性を向上することができることとなり、その効
果をより発揮することができる。
【0017】つまり、本発明は、例えば、入力信号に対
して、増幅,波形整形等の所定の信号処理を施して、出
力する、信号処理装置であっても適用できるが、このよ
うな信号処理装置では、入力回路から信号処理回路にノ
イズが侵入しても、信号処理回路自体の動作によってノ
イズを除去することも可能であり、大きな問題とはなら
ないが、制御回路,特にデジタル回路で構成される制御
回路では、ノイズの侵入により、正常時とは全く異なる
動作をしたり、動作が停止したりすることがあり、制御
対象の動作に大きな影響を与えることがあるので、本発
明を適用することにより、極めて大きな効果を得ること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。まず図1は、本発明が適用されたプログラ
マブルコントローラPCの制御部10の構成を表わす概
略構成図、図2は、この制御部10が組付けられたプロ
グラマブルコントローラPCの全体の構成を表わすブロ
ック図である。
【0019】図2に示す如く、本実施例のプログラマブ
ルコントローラPCは、工場等の各種施設において、モ
ータやソレノイド等の各種アクチュエータ2を、所定の
制御プログラムに従って制御するのに用いられ、その施
設全体を集中管理するための制御盤4に組付けられる。
【0020】そして、プログラマブルコントローラPC
は、制御対象の動作状態を検出する図示しないセンサや
スイッチからの信号を受けて、制御対象に設けられた各
種アクチュエータ2を所定の手順で制御するための演算
処理を実行し、アクチュエータ駆動のための制御信号を
発生する1又は複数の制御部10と、この制御部10に
対して例えば直流5Vの電源電圧にて電源供給を行なう
電源部8とから構成されている。
【0021】電源部8及び制御部10は、各々別体で構
成されており、その間は、電源電圧供給用の正負一対の
電源供給線にて接続されている。なお、この電源供給線
の内、負の電源供給線は、制御部10内の回路素子が動
作する際の基準電位を設定するシグナルグランドSGと
なり、正の電源供給線は、各回路素子への給電用の信号
線となる。
【0022】また、電源部8は、制御盤4に組み込まれ
る他の機器(プログラマブルコントローラ等)やアクチ
ュエータ等の外部機器との間で、グランド電位を一致さ
せるために、銅板等からなる制御盤接地用のフレーム6
に接続され、このフレーム6は、フレームグランドFG
として、外部に接地されている。そして、本実施例で
は、このフレーム6に、プログラマブルコントローラP
Cの制御部10も接続されている。
【0023】次に、制御部10は、プリント配線基板P
Kに各種電子部品を組付けることにより構成され、例え
ば、このプリント配線基板PKをプログラマブルコント
ローラPCのベースボードに差し込むことにより、プロ
グラマブルコントローラPC内に固定されると共に、電
源部8や他の制御部に接続される。
【0024】そして、制御部10は、各種演算処理を行
なう制御回路としてのロジック回路部14と、このロジ
ック回路部14にセンサやスイッチからの信号を入力す
る入力回路部12と、ロジック回路部14からの制御信
号をアクチュエータ2等の外部機器に出力する出力回路
部16とから構成され、プリント配線基板PKには、こ
れら各部を構成するIC等の電子部品を実装するための
プリント配線領域が、夫々、分割して形成されている。
【0025】また、入力回路部12のプリント配線領域
とロジック回路部14のプリント配線領域、及びロジッ
ク回路部14のプリント配線領域と出力回路部16のプ
リント配線領域、を分割する絶縁領域には、夫々、これ
ら各部で信号の授受を行なうための入力素子20及び出
力素子30が実装される。
【0026】なお、入力素子20には、例えば図3(a
−1)に示す如く、入力回路部12からの入力信号を発
光素子にて光信号に変換し、この光信号をフォトトラン
ジスタで受光して、その受光信号をロジック回路部14
に入力するフォトカプラ等、入力回路部12とロジック
回路部14とを電気的に絶縁した状態で信号を伝達する
信号伝達素子が使用される。
【0027】また、出力素子30には、例えば図3(b
−1)に示す如く、ロジック回路部14にて生成された
制御信号にてコイルが通電されることにより、制御信号
を磁力に変換し、この磁力によってリレースイッチをオ
ン・オフさせて、出力回路部16に制御信号を出力する
リレー等、ロジック回路部14と出力回路部16とを電
気的に絶縁した状態で信号を伝達する信号伝達素子が使
用される。
【0028】次に、図3(a−2),図3(b−2)に
示すように、本実施例では、これら入力素子20及び出
力素子30に、表面実装タイプのものが使用され、プリ
ント配線基板PKには、これら各素子が実装される側の
面に、プリント配線パターンが形成されている。
【0029】そして、これら入力素子20及び出力素子
30が実装される各回路部間の絶縁領域には、各回路部
間を分割する方向に、2本の低インピーダンスパターン
PFG及びPSGが互いに平行に形成されている(図1
参照)。なお、これら2本の低インピーダンスパターン
PFG,PFGの内、一方の低インピーダンスパターン
PFGは、制御盤4のフレーム6に接続されて、フレー
ムグランドFGの一部を構成しており、他方の低インピ
ーダンスパターンPSGは、電源部8からの負の電源供
給線に接続されて、ロジック回路部14内の基準電位を
設定する、シグナルグランドSGの一部を構成してい
る。
【0030】このように、本実施例では、プログラマブ
ルコントローラPCを構成する制御部10のプリント配
線基板PKにおいて、入力回路部12とロジック回路部
14及びロジック回路部14と出力回路部16を夫々分
割する絶縁領域に、フレームグランドFG及びシグナル
グランドSGの一部を構成する低インピーダンスパター
ンPFG,PSGを並列に形成している。
【0031】このため、プリント配線基板PKにこうし
た低インピーダンスパターンPFG,PSGを設けてい
ない従来の制御部10に比べて、外部からロジック回路
部14に侵入するノイズを抑制することができる。つま
り、図4(a)に示す如く、低インピーダンスパターン
PFG,PSGを設けていない従来の制御部では、絶縁
領域にて分割された各回路部側の信号配線パターンP1
−P2間に浮遊容量Cができ、この浮遊容量Cによっ
て、外部機器に接続される入力回路部12や出力回路部
16側からロジック回路部14内に外部ノイズ(図に点
線で示す)が侵入する。
【0032】これに対して、本実施例では、各回路部間
を分割する絶縁領域に、2本の低インピーダンスパター
ンPFG,PSGを設けているので、図4(b)に示す
如く、各回路部側の信号配線パターンP1−P2間に生
じる浮遊容量は、各信号配線パターンP1,P2と各低
インピーダンスパターンPFG,PSGとの間の容量成
分と、低インピーダンスパターンPFG−PSG間の容
量成分とに分離される。
【0033】従って、外部機器に接続される入力回路部
12や出力回路部16側の信号配線パターンP1からの
ノイズは、一旦、低インピーダンスパターンPFGに入
力され、フレームグランドFG側に吸収される。また、
低インピーダンスパターンPFGで吸収できなかった残
りのノイズ成分は、ロジック回路部14側の低インピー
ダンスパターンPSGに入力され、シグナルグランドS
G側に吸収される。
【0034】この結果、低インピーダンスパターンPS
Gからロジック回路部14内の信号配線パターンP2に
入力されるノイズは殆どなく、ロジック回路部14を外
部ノイズから保護することが可能となる。よって、本実
施例によれば、プログラマブルコントローラPCの信頼
性を向上することができる。
【0035】また、本実施例によれば、従来からロジッ
ク回路部14へ侵入する外部ノイズを低減するために上
記各回路部のプリント配線領域を分離して入力素子20
や出力素子30を実装するようにしていた絶縁領域に、
低インピーダンスパターンを形成するだけで、ノイズ抑
制効果を向上することができる。このため、プリント配
線基板PKの大型化を招くとか、シールド板等のノイズ
低減用の部品が別途必要になる、といった不具合を生じ
ることなく、ノイズ抑制効果を向上でき、極めて簡単に
実現することができる。
【0036】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種
々の態様を採ることができる。例えば、上記実施例で
は、図5(a)に示す如く、フレームグランドFGを構
成する低インピーダンスパターンPFGとシグナルグラ
ンドSGを構成する低インピーダンスパターンPSGと
からなる2本の低インピーダンスパターンを並列に配置
することにより、フレームグランドFG及びシグナルグ
ランドSGにて外部ノイズを順に吸収するように構成し
たが、これらの内のいずれか一方の低インピーダンスパ
ターンを形成するだけでも、ノイズ低減効果は得られ
る。
【0037】また、制御部10において、電源部8から
電源供給を受ける正の電源供給線に接続される給電用配
線パターンも、各回路部の信号配線パターンに比べて、
インピーダンスが低く、ノイズ吸収が可能であるので、
この給電用配線パターンの一部を、ノイズ吸収用の低イ
ンピーダンスパターンとして、各回路部を分割する絶縁
領域に設けるようにしてもよい。
【0038】但し、この給電用配線パターンをノイズ吸
収用の低インピーダンスパターンとして使用する場合、
給電用配線パターンは、通常、シグナルグランドSGの
配線パターンに比べて、面積が小さく(換言すればイン
ピーダンスが高く)、吸収したノイズを、給電用配線パ
ターンを介して電源供給を受けるロジック回路部14内
の電子部品に伝達してしまうことも考えられるので、フ
レームグランドFGやシグナルグランドSGの低インピ
ーダンスパターンPFG,PSGと組み合せて使用する
ことが望ましい。
【0039】一方、上記実施例では、図1に示す如く、
シグナルグランドSG及びフレームグランドFGの一部
を構成する低インピーダンスパターンPFG,PSG
を、各回路部のプリント配線領域に沿って、連続的に形
成し、各パターンPFG,PSGの一方の端部をフレー
ムグランドFG或はシグナルグランドSGに接続するよ
うにしたが、これら各低インピーダンスパターンPF
G,PSGを、各回路部のプリント配線領域に沿った経
路の途中で2つに分離するようにしてもよい。
【0040】つまり、例えば、図5(b)に示す如く、
フレームグランドFGの一部を構成する低インピーダン
スパターンPFGを、2つに分離し、その分離した各低
インピーダンスパターンPFG1,PFG2の一端を、
夫々、フレームグランドFGに接続するようにしてもよ
い。
【0041】そしてこのようにすれば、入力回路部12
や出力回路部16から侵入するノイズを、低インピーダ
ンスパターンPFG1,PFG2を介して、絶縁領域の
両側に分散させることができるようになり、各回路部間
を通過するノイズを、より効率良く吸収することができ
る。即ち、このようにすれば、各回路部間の絶縁領域に
てノイズが移動する経路長を短くして、ロジック回路部
14側に漏れるノイズ成分をより効率良く低減すること
ができるのである。
【0042】また例えば、図5(c)に示す如く、フレ
ームグランドFGに接続される低インピーダンスパター
ン(シグナルグランドSGに接続される低インピーダン
スパターンでもよい)を、各回路部の分割方向に並列に
形成した2本の配線パターンと、その一端を接続する配
線パターンとからなる、U字型パターンPFGUにて構
成し、U字の底部となるパターン部分を、フレームグラ
ンドFG(或はシグナルグランドSG)に接続するよう
にしてもよい。
【0043】そして、このようにすれば、U字の直線部
分となる2本の配線パターンに入力されたノイズ成分を
フレームグランドFG(或はシグナルグランドSG)で
吸収できるだけでなく、各配線パターンに入力されたノ
イズ成分の位相差によりノイズ成分を打ち消すことがで
き、ロジック回路部14側に漏れるノイズをより低減す
ることが可能になる。
【0044】なお、図6は、低インピーダンスパターン
を設けていない従来の制御部と、上述した各種低インピ
ーダンスパターンを設けた制御部とを用いて、制御部の
インパルスノイズ試験を行なった試験結果を表わし、こ
の試験結果から、上記いずれの低インピーダンスパター
ンを設けても、低インピーダンスパターンを設けていな
い従来の制御部に比べて、制御部の耐ノイズ性能を向上
できることが判る。
【0045】即ち、図6に示すように、低インピーダン
スパターンを設けていない従来の制御部では、1.4k
V以上のインパルスノイズでロジック回路部内のICが
誤動作するようになったが、同一の制御部において、フ
レームグランドFGに接続された低インピーダンスパタ
ーンPFGを設けると、インパルスノイズが1.8kV
以下の領域で正常動作し(図に示すaの試験結果参
照)、また上記実施例と同様、2種類の低インピーダン
スパターンPFG,PSGを並列に設けると、インパル
スノイズが2.0以下の領域で正常動作する(図に示す
bの試験結果参照)ことが確認できた。
【0046】また、同一の制御部において、図5(b)
に示したように、1本の低インピーダンスパターンPF
Gを、その経路の途中で分離し、その分離した各パター
ンPFG1,PFG2の一端をフレームグランドに接続
した場合には、2本の低インピーダンスパターンPF
G,PSGを並列に設けた場合と同様、インパルスノイ
ズが2.0kV以下の領域で正常動作し(図に示すcの
試験結果参照)、更に、同一の制御部において、上記実
施例と同様、2本の低インピーダンスパターンPFG,
PSGを形成し、且つ、その内のフレームグランドFG
側低インピーダンスパターンPFGを、その経路の途中
で分離して、その分離した各パターンPFG1,PFG
2の一端をフレームグランドに接続した場合には、イン
パルスノイズが2.5kV以下の領域で正常動作する
(図に示すdの試験結果参照)ことが確認できた。
【0047】また次に、上記実施例では、入力回路部1
2とロジック回路部14とを接続する入力素子20、及
び、ロジック回路部14と出力回路部16とを接続する
出力素子30には、表面実装タイプのものが使用され、
プリント配線基板PKには、これら各素子20,30が
実装される表面側に、配線パターンが形成されるものと
して説明したが、電子部品が実装される面とは反対側の
裏面に配線パターンが形成され、プリント配線基板PK
に穿設した孔に電子部品のリードを挿入して電子部品と
配線パターンとが接続されるプリント配線基板であって
も、また、プリント配線基板の両面に配線パターンが形
成される所謂両面基板であっても、本発明を適用すれ
ば、上記実施例と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のプログラマブルコントローラPCの
制御部10の構成を表わす概略構成図である。
【図2】 実施例のプログラマブルコントローラPCの
全体の構成を表わすブロック図である。
【図3】 実施例の入力素子及び出力素子の構成並びに
これら各素子が実装されるプリント配線基板のプリント
配線パターンを表わす説明図である。
【図4】 実施例の低インピーダンスパターンによる効
果を説明する説明図である。
【図5】 低インピーダンスパターンの形状の例を説明
する説明図である。
【図6】 低インピーダンスパターンによるノイズ低減
効果を確認するために行なったインパルスノイズ試験の
結果を表わすグラフである。
【符号の説明】
4…制御盤 6…フレーム PC…プログラマブル
コントローラ 8…電源部 FG…フレームグランド SG…シグ
ナルグランド 10…制御部 PK…プリント配線基板 12…入
力回路部 14…ロジック回路部 16…出力回路部 20…
入力素子 30…出力素子 PFGU…U字型パターン PFG,PSG,PFG1,PFG2…低インピーダン
スパターン

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の機能回路の各々に対応して分割さ
    れた複数のプリント配線領域を有し、該プリント配線領
    域を分割する絶縁領域に、隣接するプリント配線領域間
    を電気的に遮断した状態で信号を伝達する信号伝達素子
    が実装されるプリント配線基板において、 前記信号伝達素子が実装される前記絶縁領域に、ノイズ
    を吸収可能な低インピーダンスパターンを形成したこと
    を特徴とするプリント基板。
  2. 【請求項2】 前記低インピーダンスパターンは、プリ
    ント配線基板における基準電位を設定するグランドパタ
    ーン又は機能回路に電源供給を行う電源供給パターンで
    あることを特徴とする請求項1に記載のプリント配線基
    板。
  3. 【請求項3】 前記低インピーダンスパターンは、前記
    隣接するプリント配線領域を分割する方向に、複数本、
    並列に形成されていることを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載のプリント配線基板。
  4. 【請求項4】 前記低インピーダンスパターンにて分割
    される一対のプリント配線領域の内、一方のプリント配
    線領域は所定の制御回路を構成するものであり、他方の
    プリント配線領域は該制御回路に信号を入力又は出力す
    る入・出力回路を構成するものであることを特徴とする
    請求項1〜請求項3いずれか記載のプリント配線基板。
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