JPH10144702A - 基板搬送装置及び電子部品装着装置 - Google Patents

基板搬送装置及び電子部品装着装置

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JPH10144702A
JPH10144702A JP29885896A JP29885896A JPH10144702A JP H10144702 A JPH10144702 A JP H10144702A JP 29885896 A JP29885896 A JP 29885896A JP 29885896 A JP29885896 A JP 29885896A JP H10144702 A JPH10144702 A JP H10144702A
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substrate
transport
feed member
feed
electronic component
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JP29885896A
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English (en)
Inventor
Kenichi Muto
健一 武藤
Teruyuki Tomizawa
照亨 富澤
Masaaki Oosawa
將晃 大澤
Miyuki Nishio
幸 西尾
Yoshio Ichikawa
良雄 市川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送り部材の戻り動作と所定の作業を並行して
行うことができるようにする。 【解決手段】 送り爪21がヒートシンク24の後端部
に係合して搬送方向に搬送した後、送り爪21は出退案
内開口26に沿って斜め上に移動する。次に、送り爪2
1はヒートシンク24の上空を通ることなく初期位置に
戻りヒートシンクに係合可能な位置まで出退案内開口2
6に沿って斜め下方に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送り部材の往復移
動により間欠的に搬送する基板搬送装置及び搬送された
基板に電子部品を装着する電子部品装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種基板搬送装置及び電子部品装着装
置として、特開平2−181445号公報に記載された
ものが知られている。この従来技術によれば、ペレット
(電子部品)をボンディングする基板(ヒートシンク
等)は搬送治具に複数個載置された状態で加熱されなが
らボンディング位置に搬送される。この搬送は搬送治具
に穿設されれた送り穴に送り爪が係合して行われるが、
送り爪は送り穴に係合した状態で治具を移動させるため
に搬送方向に移動し、次の穴に係合するため一端上昇
し、初期位置に戻り下降して送り穴に係合する動作が繰
り返される。
【0003】また、基板にペレットをボンディングする
ための搬送中に高温に加熱されている基板が酸化しない
ように、その搬送路は還元ガス(窒素等の不活性ガスで
もよい。)雰囲気室内を通っている。このように治具を
使用すると、この治具をも加熱しなくてはならずこの治
具は搬送が終了すると冷えてしまうことから再度搬送に
使う場合には改めて治具をも加熱しなければならずヒー
タが大きくなりエネルギーが必要となる。また、間欠搬
送で搬送する基板は1個であり複数個を一括して搬送す
るものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来技術
では、送り爪が上昇して送り穴に対する係合を解除して
次の基板を搬送するための初期位置に戻るため次の基板
の上空を通過することとなり、ボンディング位置にある
基板については、送り爪が戻ってくるために通過してい
る間はボンディング作業ができず、このときまでにボン
ディング作業が終了していなければ送り爪を初期位置に
戻す動作を中断しなければならない。または、初期位置
に送り爪を戻す動作が終了してからボンディング作業を
開始するようにしなければならない。
【0005】このため、ボンディング作業等の所定の作
業と送り部材(送り爪)の戻り動作を並行して行うこと
ができず、生産効率が悪くなる。そこで本発明は、送り
部材の戻り動作と所定の作業を並行して行うことができ
るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、送り
部材の往復移動により間欠的に基板を搬送する基板搬送
装置において、前記送り部材を基板への係合位置に突出
させまた該係合位置から退避させる送り部材出退手段を
設けたものである。このように構成することにより、基
板後端部に送り部材が係合して基板を搬送し、基板搬送
後は基板上空より送り部材が退避して搬送の初期位置に
戻るので所定の作業を送り部材の戻り動作と並行して行
うことができる。
【0007】また本発明は、送り部材の往復移動により
間欠的に基板を搬送する基板搬送装置において、前記送
り部材を基板の搬送面と平行または該搬送面と交わる直
線が基板搬送方向と一致する平面内で基板への係合位置
に突出させまた該係合位置から退避させる送り部材出退
手段を設けたものである。また本発明は、送り部材の往
復移動により間欠的に水平方向に搬送されると共にその
搬送中に酸化防止ガス雰囲気中で加熱される基板に電子
部品を装着する電子部品装着装置において、前記酸化防
止ガス雰囲気とした雰囲気室内に前記送り部材を水平面
または水平面と交わる直線が基板搬送方向と一致する平
面内で延出させて配設し、該送り部材を前記送り部材の
延出方向に前記雰囲気室内で出退させる送り部材出退手
段を設けたものである。
【0008】このように構成することにより、雰囲気室
内で送り部材が移動する空間を小さくすることができ、
雰囲気室のスペースを小さくすることができる。また本
発明は、送り部材の往復移動により間欠的に水平方向に
搬送ガイドに規制されながら搬送されると共にその搬送
中に酸化防止ガス雰囲気中で加熱される基板に電子部品
を装着する電子部品装着装置において、前記酸化防止ガ
ス雰囲気とした雰囲気室内に前記送り部材を水平面に対
して前記搬送ガイドを避けてかつ基板の後端部に当接可
能になるよう斜め方向に延出させて配設し、該送り部材
を前記送り部材の延出方向に前記雰囲気室内で出退させ
る送り部材出退手段を設けたものである。
【0009】このように構成することで、基板の搬送を
規制する搬送ガイドを避けて基板後端部に係合可能に送
り部材を移動させることができ、また雰囲気室のスペー
スも小さくすることが可能となる。また本発明は、送り
部材の往復移動により間欠的に水平方向に搬送されると
共にその搬送中に酸化防止ガス雰囲気中で加熱される基
板に電子部品を装着する電子部品装着装置において、前
記送り部材を基板への係合位置に対して出退移動させる
送り部材出退手段と、前記雰囲気室を覆う壁に該出退手
段に駆動されて出退移動する送り部材が摺動可能に形成
された出退案内開口を有し、前記送り部材は基板の搬送
のための往復移動中及び前記送り部材出退手段による出
退移動中も該開口を閉塞するようになされている。
【0010】このように構成することで、雰囲気室内よ
りの酸化防止ガスの漏れを少なくすることができる。ま
た本発明は、送り部材の往復動により該送り部材が基板
に直接係合して間欠的に該基板を搬送路上で搬送する基
板搬送装置において、前記送り部材が複数の基板を同時
に搬送可能となるように前記搬送路上に複数の基板を供
給する供給手段を設けたものである。
【0011】このように構成することで、1個あたりの
基板の搬送時間を短くして効率的に搬送することがで
き、搬送路上で複数の作業装置を有する場合等に有利で
ある。また本発明は、請求項6に記載の基板搬送装置に
おいて、前記供給手段は供給する基板数を1つの場合も
含めて変更可能としている。このように構成すること
で、基板に施すべき作業に合わせて、柔軟に基板搬送枚
数を選ぶことができ、最高の搬送効率となるようにする
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明の一実施形態を図に基
づき詳述する。図2に示すように、電子部品装着装置1
は、ヒートシンク供給装置2とボンディング装置3とマ
ウント装置4とで構成されている。ヒートシンク供給装
置2はいわゆるパーツフィーダであり、被ボンディング
対象物となる基板としてのヒートシンク24を一列に整
列させた状態で、整列路に振動を与えることによりボン
ディング装置3に送り込む。ボンディング装置3は、外
部から供給された電子部品としての半導体ペレットを、
ヒートシンク供給装置2から供給されたヒートシンク2
4上に半田を介してボンディングする。半導体ペレット
がボンディングされたヒートシンク24はマウント装置
4に送られる。マウント装置4は、半導体ペレットがボ
ンディングされたヒートシンク24を基板上に実装する
ものである。
【0013】供給装置2からボンディング装置3へのヒ
ートシンク24の供給はヒートシンク供給装置2からボ
ンディング装置3に進行する方向に向かって下降するよ
うに傾いて延びるリニアフィーダ6が設けられ行われて
いる。ボンディング装置3内ではキャビネット5内にこ
のフィーダ6からほぼ水平な搬送面を有する搬送路8が
形成されている。リニアフィーダ6は整列しているヒー
トシンク24に整列方向への振動を与えて搬送するもの
であるが、進行方向に向かって下降するようにその載置
摺動面が傾いているので確実にボンディング装置3の方
向にヒートシンク24を移動させることができる。搬送
路8の搬送途中の2箇所にて後述するように半導体ペレ
ットを装着するダイボンダ9、10が備えられている。
ヒートシンク24は2個を単位とし間欠送りされ、夫々
のダイボンダ9、10に供給される。
【0014】ダイボンダ9、10によりペレットがボン
ディングされたヒートシンク24は搬送路8上を搬送さ
れリニアフィーダ7によりマウント装置4に移送され
る。リニアフィーダ7もリニアフィーダ6と同様に振動
し、また進行方向に下降するよう傾いて設けられてい
る。各ダイボンダ9、10は半田供給部11とボンディ
ング部14とで構成されている。半田供給部11は、糸
半田を順次その延びる方向に送って供給する形式のもの
であり、ヒータ27を組み込んだ搬送路8で過熱された
ヒートシンク24の上面に当接させて供給し、半田はヒ
ートシンク24上で所定量が溶融して載置される。
【0015】ボンディング部14は、ペレットを吸着す
ると共に、ヒートシンク24上にボンディングする図示
しないボンディングユニットを備えており、ボンディン
グユニットは下降してペレットを搬送路8上のヒートシ
ンク24にボンディングする。次に、図1、図3及び図
4に基づいて基板としてのヒートシンク24をボンディ
ング装置3内で搬送する機構について説明する。これら
の機構が基板搬送装置を構成するものである。
【0016】リニアフィーダ6の終端には該フィーダ6
上に整列した先頭のヒートシンク24に当接して停止さ
せるストッパ15が設けられている。また、リニアフィ
ーダ6の終端に隣接して、該先頭のヒートシンク24を
搬送路8に押し出して供給するプッシャ16を備えた基
板供給手段としてのシリンダ17が配設されている。前
記ストッパ15は該プッシャ16により押し出されるヒ
ートシンク24のガイドを兼ね、また図5に示すように
ガイド18が対向して設けられている。
【0017】プッシャ16は交換可能になされており、
図3及び図5に示されているように幅広のものと図6に
示す幅挟なものとに交換される。幅広のものは後述する
ように送り部材としての送り爪21がヒートシンク24
を2個ずつ送る2個送り時に取り付けられ、幅狭なもの
は1個ずつ送る場合に用いられる。プッシャ16により
搬送路8上に押し出されたヒートシンク24を搬送路8
上で搬送するために送り爪21が搬送路8に沿って往復
移動する送り部材として設けられている。該送り爪21
はヒートシンク24の後端部に係合してヒートシンク2
4を押して搬送する。前述するように2個のヒートシン
ク24がプッシャ16により押し出され2個同時に搬送
される。
【0018】搬送路8の下方にはその全面にわたりヒー
タ27が固定されており、ヒートシンク24は加熱され
ながら搬送される。この加熱により高温となったヒート
シンク24を酸化させないように酸化防止ガスとして水
素ガス(還元ガス)と窒素ガスとの混合ガスの雰囲気内
で搬送がなされ、このため、この酸化防止ガスを封入す
るための雰囲気室22が搬送路8全体を覆って設けられ
ている。水素ガスは酸化してしまったものを還元するも
のであり、厳密な意味では酸化防止ガスとは言えない
が、最終的に酸化しない状態にするものなので広い意味
で酸化防止ガスと考える。窒素ガスのみを使用してもよ
い。
【0019】該雰囲気室22はその上面を覆う覆い板2
3と該覆い板23の下方と搬送路8との間を密閉するた
めのスライドブロック25とに囲まれて形成されてい
る。覆い板23及びスライドブロック25はその長手方
向が搬送路8に沿って搬送路8の全面にわたり雰囲気室
22を形成できるように延出されている。雰囲気室22
を覆う壁を形成する覆い板23とスライドブロック25
との間は前記送り爪21が摺動可能に挿入されるよう出
退案内開口26が形成されている。覆い板23とスライ
ドブロック25の対向する面は平行であり、該開口26
の間隔はどの位置でも同一になされており、送り爪21
はこの開口26を略閉塞できしかも該開口26内で該開
口26が形成する平面内(覆い板23及びスライドブロ
ック25の該開口26側の面が形成する平面である。)
の任意の方向に摺動移動できるようにこの間隔より若干
短い厚さの表面と裏面が平行である平板形状を呈してい
る。従って出退案内開口26からはほとんど水素及び窒
素混合ガスは漏れ出ない。前記開口26の形成する平面
即ち送り爪21が移動する平面は搬送面の平面に対して
斜めであり搬送面と交わる直線が基板搬送方向を向くも
のである。該開口26は図1及び図3に示すようにヒー
トシンク24の搬送面である水平面に対して斜め方向を
向いている。送り爪21は搬送路8の方向に切れ目なく
延びる本体板29及び該本体板29より突設されてヒー
トシンク24の後端面に係合する複数の係合爪30とか
ら構成されているが、本体部29が送り爪21の位置に
よらず常に出退案内開口26を閉塞しているため、雰囲
気室22より酸化防止ガスが該開口26から漏れでない
ようになされている。但し、覆い板23及びスライドブ
ロック25の長手方向の端面部ではヒートシンク24の
入口及び出口となるため雰囲気室22は外気に開放され
ており、この部分からは酸化防止ガスは常に放出され
て、外気即ち酸素が入り込まないようにしている。ま
た、後述するようにボンディング部14でもペレットが
ヒートシンク24に装着されるためにボンディング孔3
6(図3)で雰囲気室22が開口しており、ここからも
ガスが放出されている。このように雰囲気室22内をガ
スの雰囲気として外気が入り込まないようにするため
に、覆い板23にはガスを供給する供給ノズル32が内
蔵され、ノズル32より常に水素及び窒素の混合ガスが
雰囲気室22に供給され、前述するような開口からガス
が流れ出て雰囲気室22内には外気が入り込まないよう
にしている。尚、半田供給部11から半田がヒートシン
ク24に供給されるために半田供給孔38(図3)も開
口しているが、この部分は糸状の半田の周りがシールさ
れるようになされているため、ガスの漏れは防止されて
いる。また、搬送路は長いため半田の供給及びペレット
のボンディングが行われている範囲で酸化しないように
また酸化しても還元できるようにしていれば、搬送路8
の入口及び出口では外気を全く入り込まないようにしな
くても済む。
【0020】また、前記スライドブロック25には前記
覆い板23が前述するように所定の間隔の開口26を形
成するように固定されているが、この固定位置は前記送
り爪21が搬送方向に往復動するときに、本体板29よ
り突出された複数のアーム31間で該アーム31が移動
する位置を避けた位置である。また、スライドブロック
25は基台19上に搬送路8が延びる方向と直交する方
向に配設されたレール33上を摺動移動可能になされて
いる。また、該レール33上を摺動移動可能になされた
ガイドブロック34には搬送方向に延びる搬送ガイド3
5が固定されており、搬送路8に固定された固定ガイド
37との間でヒートシンク24が規制されて搬送され
る。搬送ガイド35は搬送するヒートシンク24の幅寸
法に合わせてガイドブロック34の移動により調整可能
になされる。このガイド35の位置調整に合わせて、ス
ライドブロック25がレール33上を移動して位置調整
がなされ、送り爪21の位置がヒートシンク24に係合
爪30が安定して係合できるように調整される。スライ
ドフロック25の移動により覆い板23の図4の右下端
部が固定ガイド37上を移動するようになされ、固定ガ
イド37と覆い板23との間も隙間が空かないようにし
ている。
【0021】スライドブロック25上にはヒートシンク
24の搬送方向に延びるレール39が配設されており、
送り爪21を有する搬送ブロック40が移動可能になさ
れている。搬送ブロック40には右端部(図3)に直角
に曲がった係合片41が固定されている。また、搬送モ
ータ43に回動されるネジ軸44に螺合するナット体4
5には該係合片41と係合するカムフォロワ46が回動
可能に取り付けられている。また、ナット体45のカム
フォロワ46が取り付けられた上部位置と前記係合片4
1から水平方向に延出して設けられた延出板47の端部
の立ち上げられた部分との間には引張りバネ48が掛け
渡されている。
【0022】前記搬送ブロック40には送り爪21を出
退させるシリンダ50が複数個搬送方向に適宜の間隔を
置いて取り付けられており、該シリンダ50のロッド5
1が爪固定板52を押圧することにより搬送ブロック4
0とが固定板51との間に掛け渡された引張りバネ53
の付勢力に抗して該固定板が搬送ブロック40に設けら
れたレール54に沿って斜め上方向に移動する。該レー
ル54の配設方向は前記出退案内開口26と平行する方
向でかつヒートシンクの搬送方向(基板搬送方向に相
当)に直交する方向であり、爪固定板52に固定された
前記送り爪21が該開口26に案内されて、雰囲気室2
2内から退避する方向(図1の斜め上方向)に移動す
る。また、ロッド51の没入に伴いバネ53の付勢によ
り爪固定板52及び送り爪21が雰囲気室22内に突出
する方向(斜め下方向でかつヒートシンクの搬送方向に
直交する方向)に移動して、その突出限位置では、ヒー
トシンク24の後端面に係合可能な位置となる。この送
り爪21の突出限位置を係合位置とする。尚、係合爪3
0はこの突出限位置で搬送路8と対向する面が搬送面と
平行な平面となるように面取りがなされており、また、
搬送面との間にある程度の隙間が存するようになされて
いる。このとき、ヒートシンク24の後端面の中央付近
に当接して安定した搬送ができるように前述するスライ
ドブロック25の位置の調整がされる。ヒートシンク2
4の幅が小さく中央付近では係合爪30が搬送ガイド3
5に干渉してしまうようであれば、安定して搬送ができ
る範囲で固定ガイド37側で当接してもよい。
【0023】このように、送り爪26が斜めに出退する
ため、前記覆い板23も斜めに配され、雰囲気室22の
スペースがなるべく小さくなるように、さらに覆い板2
3の上面の高さもスペースを取らないようになるべく低
くなされている。このようにするためには、送り爪21
の出退方向即ち、出退案内開口26の形成方向をなるべ
く水平に近くすることが良いが、前述するように搬送ガ
イド35が設けられているためこれに干渉せずしかも最
小幅のヒートシンク24を安定して搬送できるように係
合可能な角度に傾けることが必要となる。
【0024】このように、最小のスペースにすることが
ガスの漏れを少なくするためには有効である。雰囲気室
の体積が大きければ大きい程漏れ出る隙間が増えてしま
いガスの漏れる可能性が高くなるからである。また、ス
ペースが大きな程最初に充填するガスが大量に必要とな
る。また、水素ガスと窒素ガスの混合ガスを使用する場
合にスペースが大きいと分離して軽い水素ガスだけが雰
囲気室の上部に上昇してしまい(ヒータで加熱している
ことから上昇気流も生じやすい。)、酸化しているヒー
トシンク24を還元することができなくなりやすいが、
本実施形態ではスペースが小さく、ノズル32の吹き付
けるガスがヒートシンク24に当りやすくなされてい
る。
【0025】また、本実施形態の搬送ガイド35を用い
ずこの位置で搬送路8に平行に(水平に)送り爪を移動
させるように、即ち搬送路8内に向かって垂直に(垂直
でなくともよいが垂直にするのが係合位置に対する出退
を素早くするために最もよい。)送り爪を水平に突出さ
せてから搬送路8の進行方向に該爪を水平に移動させ
(この移動中にヒートシンク24の幅方向を規制するガ
イドはこの爪に形成しておく。)、送り切った位置で該
爪を搬送路より引っ込め初期位置に戻すようにしてもよ
い。この場合でも送り爪がヒートシンク24の搬送中に
雰囲気室を閉塞(略密閉)している状態を保つことは同
様である。
【0026】しかるに、本実施形態ではボンディング等
の所定の作業をすべき搬送の停止位置では確実な位置決
めをしなければならないことから、メカチャック(位置
決め爪)をそのような停止位置の搬送路8の側方から固
定ガイド37に向かってヒートシンク24を押しつけ可
能に設けている。しかし、送り爪を水平に出し入れする
ようにしたのではこのようなメカチャックを取りつける
ことは簡単にはできず、複雑になってしまう。
【0027】また、図示しないが、ボンディング等の作
業停止位置では送り爪21の搬送によるオーバーランを
防止するため、ヒートシンク24を停止させるための吸
引孔を搬送路8の上面に設けている。以上のような構成
により以下動作について説明する。ヒートシンク供給装
置2から供給されたヒートシンク24はリニアフィーダ
6に整列搬送され、ストッパ15に規制される位置で停
止して整列する。
【0028】次に、シリンダ17が作動してプッシャ1
6が前進してリニアフィーダ6に整列している先頭の2
個のヒートシンク24を押し出し図3に示すように搬送
路8上に載置する。次に、シリンダ50の作動によりロ
ッド51が突出して送り爪21が出退案内開口26に沿
って斜め上方に移動し、係合爪30がヒートシンク24
の上空にない位置まで退避する。
【0029】次に、搬送モータ43の回動によりナット
体45が移動してカムフォロワ46に推されて搬送ブロ
ック40が移動し、従ってロッド51が突出した状態で
送り爪21が搬送路8に沿ってヒートシンク24の搬送
と逆方向に移動し、搬送の初期位置に送り爪21を戻
す。このとき、送り爪21は雰囲気室22の封止状態を
保ちながら開口26内を摺動移動する。
【0030】次に、ロッド51が後退することにより送
り爪21は開口26内を斜め下方に摺動移動し、図4及
び図5に示す突出限界位置まで突出する。次に、搬送モ
ータ43の回動によりナット体45が移動してバネ48
に引っ張られ搬送ブロック40が移動し、その結果送り
爪21はロッド51が退避した状態で搬送路8に沿って
マウント装置4の方向に移動し、係合爪30が2個並ん
だヒートシンク24の後続のヒートシンク24の後端部
に当接して押圧し搬送する。この搬送は、次のの係合爪
30が送り爪21の初期位置に戻ったときに係合可能な
位置まで送られ、この距離が間欠搬送の1ピッチの距離
となる。
【0031】ヒートシンク43を搬送するときの送り爪
21の移動速度よりも初期位置に戻る時の移動速度を速
くしてもよい。次に、再度送り爪21は雰囲気室22よ
り退避するよう動作して、次に、プッシャ16が搬送路
8上に供給するヒートシンク24を搬送する動作を繰り
返す。このようにして、搬送路8上のヒートシンク24
は順次係合爪30に係合されて1ピッチずつダイボンダ
9の半田供給部11の方向に送られる。この搬送途中に
搬送路8がその下方に設置されたヒータ27で加熱され
ていることよりヒートシンク24が加熱される。また、
酸化防止ガス雰囲気内を搬送されるので酸化されてしま
うこともない。
【0032】次に、半田供給部11の下方で間欠搬送の
停止状態となったヒートシンク24に対して、半田が供
給される。この場合、2個ずつ送られているヒートシン
ク24のあらかじめ決められたどちらかのヒートシンク
24に半田の供給がなされ、その上面に溶融して載置さ
れる。半田供給部11はどちらのヒートシンク24に対
しても半田の供給が可能であるように移動可能であるも
のとする。
【0033】次の、何回かの間欠搬送により該ヒートシ
ンク24はダイボンダ9のボンディング部14の下方に
位置し、半田の供給がなされているヒートシンク24に
半導体ペレットをボンディングする。ボンディング部1
4もどちらのヒートシンク24に対してもペレットのボ
ンディングが可能なように移動可能にされているものと
する。
【0034】半田供給部11及びボンディング部14で
ヒートシンク24が停止する際には、搬送路8上の図示
しない吸引孔からの吸引により送り爪21が停止した位
置で停止するよう真空吸引がなされている。また、搬送
ガイド35を切り欠いて設けられ搬送方向と直交する固
定ガイド37の方向に水平に移動する図示しない位置決
め爪が吸引されているヒートシンク24を固定ガイド3
7に押し当て位置決めする。
【0035】上記する半田供給部11での動作及びボン
ディング部14での動作は、送り爪21の退避動作によ
り係合爪30がヒートシンク24に係合する位置より退
避した場合には直ちに開始することができる。あるいは
邪魔にならなければ、係合爪30が退避していないタイ
ミングでも直ちに行うことができる。係合爪30が初期
位置に戻るまでの間には、係合爪30がヒートシンク2
4上空を通ることがないので、ボンディング動作等が邪
魔されることがない。
【0036】次に、さらにヒートシンク24の搬送が行
われ、ダイボンダ10の半田供給部11の下方にては、
2個ずつ送られた内のダイボンダ9でペレットの装着が
なされなかったヒートシンク24に前述と同様に半田の
供給がなされて、次のボンディング部14でそのヒート
シンク24へペレットがボンディングされる。このよう
にして、2つのダイボンダ9、10にて平行してペレッ
トのボンディングができる。このような場合には2つの
ダイボンダ9、10で同一のペレットを装着する場合に
行われる。
【0037】尚、2個のヒートシンク24を搬送する場
合であってもサイズが図7の(a)(b)(c)(d)
毎に示すように異なる場合があるが、その搬送方向のサ
イズに合わせて係合爪30の初期位置を変えるようにモ
ータ43を制御すればよい(但し、1ピッチの係合爪3
0のピッチと一致するため変えることはできない。)次
に、ヒートシンク24はさらに、マウント装置4の方向
に向かって間欠搬送される。このときには、除々にヒー
トシンク24は冷却される。
【0038】また、ヒートシンク24のサイズが図7に
示すように変わる場合その搬送路8における搬送方向の
サイズに合わせて、ストッパ15及びガイド18のガイ
ド位置を変更するよう段取り替えが行われ、さらに、そ
のサイズに合わせて、プッシャ16も幅を合わせたもの
に交換される。次に、ダイボンダ9、10が同一のヒー
トシンク24に対して夫々ペレットをボンディングする
場合について説明する。夫々のダイボンダ9、10のボ
ンディングするペレットは同一であっても異なる種類で
あってもよいが、ヒートシンク24上での装着位置が異
なる。
【0039】先ず、操作者はシリンダ17のプッシャ1
6を図6のようにヒートシンク24を1個のみ押し出せ
るものに交換し、さらに、ストッパ15も幅広なものに
交換する。この場合さらにサイズに合わせてプッシャ1
6、ストッパ15及びガイド18が選択されて交換され
る。次に、自動運転を開始すると、リニアフィーダ6上
に整列してストッパ15に突き当って停止しているヒー
トシンク24が1個のみ搬送路8上に載置され前述と同
様の送り爪21の動作により順次間欠的に搬送される。
【0040】このようにしてダイボンダ9においては、
所定の位置に半田の供給及びペレットのボンディングが
行われ、さらに送られてダイボンダ10においては、同
一のヒートシンク24の異なる位置に半田の供給及びペ
レットのボンディングがなされる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明は、基板後端部に送
り部材が係合して基板を搬送し、基板搬送後は係合位置
から送り部材が退避して搬送の初期位置に戻るので電子
部品の装着動作等の所定の作業を送り部材の戻り動作と
並行して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボンディング装置のヒートシンクを搬送する機
構を搬送方向に向かって見る側面図である。
【図2】電子部品装着装置の正面図である。
【図3】ボンディング装置のヒートシンクを搬送する機
構を示す平面図である。
【図4】ボンディング装置のヒートシンクを搬送する機
構を搬送方向に向かって見る搬送路付近の拡大側面図で
ある。
【図5】リニアフィーダからボンディング装置の搬送路
へのヒートシンクの供給状態を示す平面図である。
【図6】リニアフィーダからボンディング装置の搬送路
へのヒートシンクの供給状態を示す平面図である。
【図7】サイズの異なるヒートシンクを搬送する場合の
送り爪の位置を示す平面図である。
【符号の説明】
8 搬送路 9 ダイボンダ 10 ダイボンダ 17 シリンダ(基板供給手段) 21 送り爪(送り部材) 22 雰囲気室 23 覆い板 24 ヒートシンク(基板) 25 スライドブロック 26 出退案内開口 27 ヒータ 35 搬送ガイド 50 シリンダ(送り部材出退手段)
フロントページの続き (72)発明者 西尾 幸 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 市川 良雄 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り部材の往復移動により間欠的に基板
    を搬送する基板搬送装置において、前記送り部材を基板
    への係合位置に突出させまた該係合位置から退避させる
    送り部材出退手段を設けたことを特徴とする基板搬送装
    置。
  2. 【請求項2】 送り部材の往復移動により間欠的に基板
    を搬送する基板搬送装置において、前記送り部材を基板
    の搬送面と平行または該搬送面と交わる直線が基板搬送
    方向と一致する平面内で基板への係合位置に突出させま
    た該係合位置から退避させる送り部材出退手段を設けた
    ことを特徴とする基板搬送装置。
  3. 【請求項3】 送り部材の往復移動により間欠的に水平
    方向に搬送されると共にその搬送中に酸化防止ガス雰囲
    気中で加熱される基板に電子部品を装着する電子部品装
    着装置において、前記酸化防止ガス雰囲気とした雰囲気
    室内に前記送り部材を水平面または水平面と交わる直線
    が基板搬送方向と一致する平面内で延出させて配設し、
    該送り部材を前記送り部材の延出方向に前記雰囲気室内
    で出退させる送り部材出退手段を設けたことを特徴とす
    る電子部品装着装置。
  4. 【請求項4】 送り部材の往復移動により間欠的に水平
    方向に搬送ガイドに規制されながら搬送されると共にそ
    の搬送中に酸化防止ガス雰囲気中で加熱される基板に電
    子部品を装着する電子部品装着装置において、前記酸化
    防止ガス雰囲気とした雰囲気室内に前記送り部材を水平
    面に対して前記搬送ガイドを避けてかつ基板の後端部に
    当接可能になるよう斜め方向に延出させて配設し、該送
    り部材を前記送り部材の延出方向に前記雰囲気室内で出
    退させる送り部材出退手段を設けたことを特徴とする電
    子部品装着装置。
  5. 【請求項5】 送り部材の往復移動により間欠的に水平
    方向に搬送されると共にその搬送中に酸化防止ガス雰囲
    気中で加熱される基板に電子部品を装着する電子部品装
    着装置において、前記送り部材を基板への係合位置に対
    して出退移動させる送り部材出退手段と、前記雰囲気室
    を覆う壁に該出退手段に駆動されて出退移動する送り部
    材が摺動可能に形成された出退案内開口を有し、前記送
    り部材は基板の搬送のための往復移動中及び前記送り部
    材出退手段による出退移動中も該開口を閉塞するように
    なされていることを特徴とする電子部品装着装置。
  6. 【請求項6】 送り部材の往復動により該送り部材が基
    板に直接係合して間欠的に該基板を搬送路上で搬送する
    基板搬送装置において、前記送り部材が複数の基板を同
    時に搬送可能となるように前記搬送路上に複数の基板を
    供給する基板供給手段を設けたことを特徴とする基板搬
    送装置。
  7. 【請求項7】 前記供給手段は供給する基板数を1つの
    場合も含めて変更可能であることを特徴とする請求項6
    に記載の基板搬送装置。
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