JPH10142743A - 写真フイルムパトローネ - Google Patents

写真フイルムパトローネ

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JPH10142743A
JPH10142743A JP8298846A JP29884696A JPH10142743A JP H10142743 A JPH10142743 A JP H10142743A JP 8298846 A JP8298846 A JP 8298846A JP 29884696 A JP29884696 A JP 29884696A JP H10142743 A JPH10142743 A JP H10142743A
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JP
Japan
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resin
photographic film
resin layer
layer
patrone
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Pending
Application number
JP8298846A
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English (en)
Inventor
Osamu Matsuura
理 松浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Priority to US08/966,793 priority patent/US5832327A/en
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Priority to DE69712024T priority patent/DE69712024T2/de
Publication of JPH10142743A publication Critical patent/JPH10142743A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/28Locating light-sensitive material within camera
    • G03B17/30Locating spools or other rotatable holders of coiled film
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C3/00Packages of films for inserting into cameras, e.g. roll-films, film-packs; Wrapping materials for light-sensitive plates, films or papers, e.g. materials characterised by the use of special dyes, printing inks, adhesives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フイルムパトローネを構成する胴部やキ
ャップを形成する際に塗料屑等の発生を抑え、かつ、印
刷面に残留する溶剤の揮発を抑えて写真性に悪影響を及
ぼさない写真フイルムパトローネを提供する。 【解決手段】 写真フイルムパトローネの胴部を構成す
る鋼材21は、図1(A)に示すように、鋼板22の一
方の面に黒色樹脂層23を形成し、他方の面に印刷層2
4,及び透明樹脂層25を形成したものである。なお、
このような構成の鋼材21を用いて胴部6を形成する際
に、黒色樹脂層23側が胴部6の内面となり、透明樹脂
層25側が胴部6の外面となる。また、キャップを構成
する鋼材26は、図1(B)に示すように、鋼板22の
両面に黒色樹脂層23を形成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムを巻
きつけたスプールを回動自在に収納するパトローネ本体
からなる写真フイルムパトローネに関するものであり、
詳しくは、パトローネ本体を形成する材料に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現在、種々の写真フイルムが用いられて
いるが、一般撮影用としては、鋼材製のパトローネ本体
の内部にスプールを回動自在に設け、このスプールに3
5ミリ幅の長尺の写真フイルムの終端部を固定して巻き
つけた、135タイプの写真フイルムパトローネが広く
普及している。
【0003】このような、135タイプの写真フイルム
パトローネは、周知のとおり、円筒状に丸められた鋼材
製の胴部と、この胴部の両開放端に嵌着された鋼材製の
一対のキャップとからなり、その内部にプラスチック製
のスプールに巻きつけられた35ミリ幅の写真フイルム
が回動自在に収納されている。そして、この写真フイル
ムパトローネの鋼材製の胴部には、撮影枚数やフイルム
感度、及び各メーカーのオリジナルのデザイン等が、塗
料により印刷されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の胴部やキャップは、薄板状の鋼材面に塗
料でデザイン等を印刷したものを加工して形成されてい
るので、このような印刷済みの鋼材を所定の大きさにカ
ットする際に発生する塗料片が、そのまま写真フイルム
パトローネ内に残留して写真フイルムに付着し、撮影に
影響を与えるという問題があった。
【0005】また、鋼材面に塗料でデザイン等を印刷す
る際に使用され、印刷層に若干残留している有機溶剤
が、写真フイルムパトローネを収納するケース内で揮発
して写真フイルムの乳剤面に影響を与え、写真フイルム
のカブリ,感度の変化等が発生するという問題もあっ
た。
【0006】本発明はこうした事情を考慮してなされた
もので、写真フイルムパトローネを構成する胴部やキャ
ップを形成する際に塗料屑等の発生を抑え、かつ、印刷
面に残留する溶剤の揮発を抑えて写真性に悪影響を及ぼ
さない写真フイルムパトローネを提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の写真フイルムパトローネにおいては、写真
フイルムパトローネのパトローネ本体を、冷間圧延,若
しくは熱間圧延され、その片面若しくは両面に樹脂製の
シート材が熱融着、又は接着された鋼材で形成したもの
である。また、請求項2においては、前記シート材を、
ポリエステル樹脂,ナイロン樹脂,ポリエチレンテレフ
タレート樹脂,オレフィン樹脂,フッ素樹脂,ポリエチ
レン樹脂,ポリスチレン樹脂,又はポリエチレンナフタ
レート樹脂にしたものである。
【0008】請求項3においては、前記シート材の厚み
を、5〜50μm,好ましくは5〜15μmの範囲とし
たものである。さらに、請求項4においては、前記シー
ト材を、カーボンブラック,又はチタンホワイトで着色
若しくは染色したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図2は、本発明を用いた写真フイ
ルムパトローネの外観斜視図であり、図3は、その断面
図である。135タイプの写真フイルムパトローネ2
は、パトローネ本体3,スプール4、及び35mmの写
真フイルム5とから構成される。パトローネ本体3は、
略円筒状の胴部6と、この胴部6の両開放面を覆う一対
のキャップ10a,10bとから構成されている。
【0010】キャップ10a,10bは、スプール4の
両端部が回動自在に各々軸着され、写真フイルム5が巻
き付けられる。また、胴部6には、写真フイルム5を出
し入れする引出し口11が設けられている。そして、こ
の引出し口11に、写真フイルムパトローネ2の内部を
光密に遮光するためのテレンプ(図示せず)が設けられ
ている。
【0011】図1(A)は、本発明の写真フイルムパト
ローネの胴部、及びキャップを構成する鋼材の層構造を
示す断面図である。胴部6を構成する鋼材21は、図1
(A)に示すように、鋼板22の一方の面に黒色樹脂製
のシート材である黒色樹脂層23を形成し、他方の面に
印刷層24,及び透明樹脂製のシート材である透明樹脂
層25を形成したものである。なお、このような構成の
鋼材21を用いて胴部6を形成する際に、黒色樹脂層2
3側が胴部6の内面となり、透明樹脂層25側が胴部6
の外面となる。また、キャップ10a,10bを構成す
る鋼材26は、図1(B)に示すように、鋼板22の両
面に黒色樹脂層23を形成したものである。
【0012】鋼板22は、冷間圧延、又は熱間圧延され
た、厚みが、例えば0.25mmの鋼板である。そし
て、この鋼板22は、圧延後、後ほど詳述する樹脂層と
の融着力を向上させるため、例えば、高周波で表面処理
が施される。
【0013】黒色樹脂層23,及び透明樹脂層25を構
成する樹脂としては、例えば、一軸延伸性,又は二軸延
伸性の熱可塑性樹脂が用いられ、代表的なものとして
は、ポリエチレンテレフタレート,ポリエチレンナフタ
レート,ポリスチレン,ポリプロピレン,ポリエチレ
ン,ポリ塩化ビニル,ポリ塩化ビニリデン,ポリビニル
アセテート,ポリメタアクリレート,ポリアクリルニト
リル,ポリカーボネート,ポリアミドなどであり、熱に
より可塑性を示すものであれば何を用いてもよい。特
に、二軸延伸性ポリエステル,二軸延伸性ポリアミド,
二軸延伸性ポリプロピレンが好ましい。更に好ましく
は、厚さが7.5μm〜15μmの二軸延伸性ポリエス
テルである。
【0014】上述したような樹脂を、鋼板22に融着す
るために、予め下接着を行うことがあるが、このような
下接着に用いられる接着剤の代表的なものとしては、例
えば、各種ポリエチレン樹脂及び各種ポリプロピレン樹
脂等のポリオレフィン系熱可塑性樹脂熱溶融接着剤,エ
チレン−プロピレン共重合体樹脂,エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体樹脂,エチレン−エチルアクリレート共重合
体樹脂,アイオノマー樹脂等の熱可塑性樹脂熱溶融接着
剤,その他、熱溶融型ゴム系接着剤等が挙げられる。
【0015】これらの樹脂と鋼板とは、金属材料の特殊
処理、例えば、高周波加熱処理,電磁誘導加熱処理,マ
イクロウエーブ処理等で鋼板の表面を加熱し、直接樹脂
を溶融して鋼板に接着する。
【0016】更に、樹脂と鋼板との密着性を増加させる
ために、アンカーコーティング剤を併用してもよい。こ
のようなアンカーコーティング剤の一例としては、例え
ば、有機チタネート系アンカーコーティング剤(Tetra-
propyl-titanate ,Ters-iso-butyl-titanate ),ポリ
エチレンイミンアンカーコーティング剤(ポリエチレン
イミン(CH2 −CH2 −NH)n の比較的重合度の高
いもの),イソシアネート系アンカーコーティング剤
(イソシアネート基を有するポリマーを単独で用いる1
液型と、水酸基を有するポリエステル等と組み合わせて
用いる21液型とがあり、何れも架橋反応等を起こして
接着効果が発現する),ポリエステル系アンカーコーテ
ィング剤,ポリウレタン系アンカーコーティング剤,ポ
リオレフィン系アンカーコーティング剤,ポリブタジエ
ン系アンカーコーティング剤などが挙げられる。
【0017】鋼材21及び鋼材26を構成する黒色樹脂
層23は、樹脂層に遮光性を付与するために、樹脂を黒
色化したものである。黒色化の方法は、練り混み方式,
印刷方式の何れでもよい。印刷方式に使用されるインキ
としては、写真フイルムの感光材料に影響を与えないも
のが選択される。一般に使用されているオフセット印刷
用インキ,グラビア印刷用インキ,UVインキの中から
選択することができる。
【0018】これら、黒色樹脂層23の印刷用インキに
使用される代表的な樹脂としては、例えば、塩化ビニル
−酢酸ビニル系,硝化綿,ポリエステル,ポリアミドウ
レタン,ポリアクリル,ロジン変性マレイン酸,エチレ
ン酢酸ビニル,ビニルエーテル,ウレタン酢酸ビニル,
塩化ビニル−酢酸ビニルウレタン樹脂,変性アルキッド
樹脂,変性フェノール樹脂,アルカリ可溶型樹脂(ロジ
ン変性マレイン酸樹脂,スチレンマレイン酸樹脂,スチ
レンアクリル酸樹脂,アクリル酸エステルアクリル酸樹
脂,メタクリル酸エステルアクリル酸樹脂),ハイドロ
ゾル型樹脂(スチレンマレイン酸樹脂,スチレンアクリ
ル酸樹脂,α−メチルスチレンアクリル酸樹脂,アクリ
ル酸エステルアクリル酸樹脂,メタクリル酸エステルア
クリル酸樹脂),エマルジョン型樹脂(スチレン樹脂,
スチレンアクリル酸エステル樹脂,アクリル酸エステル
共重合樹脂,メタクリル酸エステル共重合樹脂)等が挙
げられる。
【0019】また、黒色樹脂層23のUVインキに使用
される代表的な樹脂としては、例えば、アクリル系不飽
和基を持つポリマーなどが一般的に使用されており、代
表的な例としては、ポリエステル/アクリル酸エステ
ル,ポリエステル/ウレタン樹脂/アクリル酸エステ
ル,エポキシ樹脂/アクリル酸エステル,ペンタエリス
リトールトリアクリレート,トリメチロールプロパント
リアクリレート,ヘキサンジオールジアクリレート,ネ
オペンチルグリコールジアクリレート,トリエチレング
リコールジアクリレート,ヒドロキシエチルメタクリレ
ート等が挙げられる。
【0020】以上のような樹脂の黒色化には、主にカー
ボンブラックが用いられ、市販品としては、例えば、三
菱化学株式会社製のカーボンブラック ♯5,♯20,
♯33,♯40,♯44,♯45,♯52,♯900,
♯1000,♯2200B,♯2400B,♯235
0,MA8,MA100等が挙げられる。
【0021】このような黒色樹脂層23の厚みが適切に
設定されると、鋼板との接着に使用される接着剤の影響
を軽減できる。例えば、黒色樹脂層23の厚みが5μm
以上に設定されると、樹脂の閉じ込め効果により、接着
剤の影響を全く受けなくなる。
【0022】一方、黒色樹脂層23の厚みが20μm以
上に設定されると、鋼材21,26の裁断時に返りバリ
の発生が見られ、50μmを越えると、この返りバリが
急激に増加する。このようなことから、黒色樹脂層23
の厚みは、5〜50μmの範囲が好ましく、更に好まし
くは、5〜15μmの範囲である。
【0023】鋼材21を構成する透明樹脂層25は、印
刷適性の向上、太陽光下での温度上昇の防止、写真フイ
ルムパトローネ2の外観の見栄えの向上等のために設け
られるもので、前述した、黒色樹脂層に用いられる樹脂
例に、白色顔料を含ませてもよい。
【0024】白色顔料は、例えば、平均粒子径が0.0
1〜50μmの白色無機粒子が、0.3〜30重量%含
まれているのが好ましい。白色無機粒子の平均粒子径が
0.01μm未満であると、分散不良になり、凝集して
不均一な塊が発生しやすくなる。また、50μmを越え
ると、分散性は良くなるが、隠蔽力が低下し、また、樹
脂層の物理強度も低下する。
【0025】白色無機粒子の添加量が0.3重量%未満
であると、隠蔽力が低下する。また、白色無機粒子が3
0重量%を越えると、樹脂層の物理強度が低下するとと
もに、振動や摩擦により白色無機粒子が離脱分散し、白
粉として写真フイルム5を汚染する。
【0026】この様な白色無機粒子の例としては、酸化
チタン,クレー,マイカ,酸化アルミニウム,珪酸カル
シウム,水酸化アルミニウム,炭酸カルシウム,硫酸バ
リウム等が挙げられる。その他にも、二酸化チタン,二
酸化珪素,酸化マグネシウム等、可視光領域で白色外観
を有するものであれば、何れでもよい。なお、このよう
な白色無機粒子の中でも、二酸化チタンは特に好まし
い。
【0027】鋼材21の印刷層24の印刷用インキに使
用される代表的な合成樹脂としては、例えば、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル系,硝化綿,ポリエステル,ポリアミド
ウレタン,ポリアクリル,ロジン変性マレイン酸,エチ
レン酢酸ビニル,ビニルエーテル,ウレタン酢酸ビニ
ル,塩化ビニル−酢酸ビニルウレタン樹脂,変性アルキ
ッド樹脂,変性フェノール樹脂,アルカリ可溶型樹脂
(ロジン変性マレイン酸樹脂,スチレンマレイン酸樹
脂,スチレンアクリル酸樹脂,アクリル酸エステルアク
リル酸樹脂,メタクリル酸エステルアクリル酸樹脂),
ハイドロゾル型樹脂(スチレンマレイン酸樹脂,スチレ
ンアクリル酸樹脂,α−メチルスチレンアクリル酸樹
脂,アクリル酸エステルアクリル酸樹脂,メタクリル酸
エステルアクリル酸樹脂),エマルジョン型樹脂(スチ
レン樹脂,スチレンアクリル酸エステル樹脂,アクリル
酸エステル共重合樹脂,メタクリル酸エステル共重合樹
脂)等が挙げられる。
【0028】また、印刷層24のUVインキに使用され
る樹脂としては、例えば、アクリル系不飽和基を持つポ
リマーなどが一般的に使用されており、代表的な例とし
ては、ポリエステル/アクリル酸エステル,ポリエステ
ル/ウレタン樹脂/アクリル酸エステル,エポキシ樹脂
/アクリル酸エステル,ペンタエリスリトールトリアク
リレート,トリメチロールプロパントリアクリレート,
ヘキサンジオールジアクリレート,ネオペンチルグリコ
ールジアクリレート,トリエチレングリコールジアクリ
レート,ヒドロキシエチルメタクリレート等が挙げられ
る。
【0029】鋼材21の印刷層24の印刷用インキに
は、一般に知られている各種着色剤が使用される。代表
的な有機系着色剤としては、例えば、特開昭63−44
653号公報等に記載されている各種タイプの顔料及
び、アゾ顔料(アゾレーキ;カーミン6B,レッド2
B、不溶性アゾ;モノアゾイエロー(PY−1,−
3)、ジスアゾイエロー(PY−12,−13,−1
4,−17,−83)、ピラゾロオレンジ(PO−B−
34)、バルカンオレンジ(PO−16)、縮合アゾ
系;クロモフタルイエロー(PY−93,−95)、ク
ロモフタルレッド(PR−144,−166)、多環式
顔料〔フタロシアニン系;銅フタロシアニンブルー(P
B−15,−15−1,−15−3);銅フタロシアニ
ングリーン(PG−7)〕、ジオキサジン系;ジオキサ
ジンバイオレッド(PV−23)、イソインドリノン
系;イソインドリノンイエロー(PY−109,−11
0)、スレン系;ベリレン,ベリノン,フラバントロ
ン,チオインジコ,レーキ顔料(マラカイドグリーン,
ローダミンB,ローダミンG,ビクトリアルブルーB)
等が挙げられる。
【0030】また、無機系着色剤としては、例えば、酸
化物(二酸化チタン,ベンガラ)、硫酸塩(沈降性硫酸
バリウム)、炭酸塩(沈降性炭酸カルシウム)、珪酸塩
(含水珪酸塩,無水珪酸塩)、金属粉(アルミニウム
粉,ブロンズ粉,亜鉛末,カーボンブラック,黄鉛,紺
青)等が挙げられる。また、これらの着色剤は、遮光性
物質として、前述した黒色樹脂層23等に添加してもよ
い。この他にも、油溶性染料、分散性染料等も使用され
る。更に、インキを構成する原材料として、必要に応じ
て各種溶剤,分散剤,湿潤剤,消泡剤,レベリング剤,
増粘剤,安定剤,架橋剤,ワックス,ドライヤー等の添
加剤が使用される。
【0031】
【実施例】本発明の写真フイルムパトローネの第1の実
施例としては、例えば、鋼材を構成する鋼板は、樹脂層
を熱融着し易いように高周波で表面処理を行った、厚さ
0.25mmのT.F.S鋼板を用いた。そして、この
T.F.S鋼板の片面に、カーボンブラックで黒色に着
色されたシート材であるポリエチレンテレフタレート樹
脂を厚さ15μmで形成して黒色樹脂層とした。また、
黒色樹脂層と反対側の面には、デザインが印刷された印
刷層を形成し、この印刷層の上に、チタンホワイトを混
練したポリエチレンテレフタレート樹脂を厚さ20μm
で形成して透明樹脂層とした。このような鋼材を用い
て、写真フイルムパトローネの胴部を形成した。
【0032】上述したような鋼材を用いて写真フイルム
パトローネを形成した結果、樹脂層がバリアーとなっ
て、残留溶剤が析出することがなくなった。また、融着
性を上げるために高周波で処理した鋼板を用いたため、
鋼板を切断する際に、樹脂層の効果と相まって、剥離等
による切断クズが発生することがなくなった。
【0033】本発明の写真フイルムパトローネの第2の
実施例としては、例えば、鋼材を構成する鋼板は、厚さ
0.25mmの冷間圧延材を用いた。そして、この冷間
圧延材の両面に、カーボンブラックで黒色に着色された
ナイロン樹脂を、厚さ15μmに形成し、写真フイルム
パトローネのキャップとした。接着剤としては、揮発成
分を含まないものを用いた。上述したような鋼材を用い
て写真フイルムパトローネを形成した結果、鋼板を打ち
抜く際に、剥離等による切断クズが発生することがなく
なった。
【0034】実施例のまとめとして、樹脂層の厚さに対
応した写真性,切断クズ,打抜きクズのテスト結果を、
表1に示す。
【0035】
【表1】 樹脂層の厚さ: μm 「○」: 良好 「△」: 普通 「×」: 不良
【0036】また、図4に、黒色樹脂層の厚さに対応し
た、接着剤によるカブリと、打抜き時の樹脂のバリ量と
の関係をしめす。このグラフによれば、黒色樹脂層の厚
さを5〜50μmの範囲にすることにより、接着剤によ
るカブリと、打抜き時の樹脂のバリ量を少なくすること
ができることがわかる。そして、黒色樹脂層の厚さを5
〜15μmの範囲にすることにより、カブリとバリ量が
更に好ましくなることがわかる。
【0037】
【発明の効果】以上に述べてきたとおり、本発明の写真
フイルムパトローネは、写真フイルムパトローネのパト
ローネ本体を、冷間圧延,若しくは熱間圧延され、その
片面若しくは両面に樹脂製のシート材が熱融着、又は接
着された鋼材で形成したので、写真フイルムパトローネ
を構成する胴部やキャップを形成する際に塗料屑等の発
生を抑え、かつ、印刷面に残留する溶剤の揮発を抑えて
写真性に悪影響を及ぼさない写真フイルムパトローネを
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の写真フイルムパトローネを形成する鋼
材の層構造を示す断面図である。
【図2】本発明を用いた写真フイルムパトローネの外観
斜視図である。
【図3】図2の断面図である。
【図4】黒色樹脂層の厚さと、接着剤によるカブリ、及
び打抜き時の樹脂のバリ量との関係を表すグラフであ
る。
【符号の説明】
2 写真フイルムパトローネ 3 パトローネ本体 4 スプール 5 写真フイルム 6 胴部 10a,10b キャップ 21 鋼材 22 鋼板 23 黒色樹脂層 24 印刷層 25 透明樹脂層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムが巻きつけられたスプール
    を回動自在に収納するパトローネ本体が鋼材で形成され
    た写真フイルムパトローネにおいて、 前記鋼材は、冷間圧延,若しくは熱間圧延され、その片
    面若しくは両面に樹脂製のシート材が熱融着、又は接着
    されたことを特徴とする写真フイルムパトローネ。
  2. 【請求項2】 前記シート材は、ポリエステル樹脂,ナ
    イロン樹脂,ポリエチレンテレフタレート樹脂,オレフ
    ィン樹脂,フッ素樹脂,ポリエチレン樹脂,ポリスチレ
    ン樹脂,又はポリエチレンナフタレート樹脂のいずれか
    であることを特徴とする請求項1記載の写真フイルムパ
    トローネ。
  3. 【請求項3】 前記シート材の厚みは、5〜50μm,
    好ましくは5〜15μmの範囲であることを特徴とする
    請求項1又は2記載の写真フイルムパトローネ。
  4. 【請求項4】 前記シート材は、カーボンブラック,又
    はチタンホワイトで着色若しくは染色されていることを
    特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の写真フイル
    ムパトローネ。
JP8298846A 1996-11-11 1996-11-11 写真フイルムパトローネ Pending JPH10142743A (ja)

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