JPH10141957A - レーザー墨出し装置 - Google Patents

レーザー墨出し装置

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JPH10141957A
JPH10141957A JP8299173A JP29917396A JPH10141957A JP H10141957 A JPH10141957 A JP H10141957A JP 8299173 A JP8299173 A JP 8299173A JP 29917396 A JP29917396 A JP 29917396A JP H10141957 A JPH10141957 A JP H10141957A
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lens barrel
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Shinobu Ito
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TOUHAN SEIKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の消耗を半減し、床面投射ビームを床面
の地墨に合致させる際に、地墨を見え易くして使い勝手
をよくし、重心を低くして安定感をもたせる。 【解決手段】 基台1上にジャイロ機構2介してレーザ
ー光学系3を搭載した鏡筒部材4を懸垂支持し、レーザ
ー光学系3により天井面S1 、床面S2 及び側壁面S3
にそれぞれ天井面投射ビームB11・B12 、床面投射ビ
ームB21 及び側壁面投射ビームB31・B32 を同時に出
射可能に構成する。レーザー光学系3は、単一のレーザ
ー光源30から出射するレーザービームBを上向き鉛直
ビームB1 、下向き鉛直ビームB2 及び水平ビームB3
に偏光する偏光手段31・32と、天井面投射ビームB
12 と床面投射ビームB21 とを鉛直軸Z上に整合する鉛
直軸整合手段33とを備え、ジャイロ機構2により鏡筒
部材4を水平に懸垂支持し、鏡筒部材4の一端側の出射
部5を基台1の横外に突出させて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば部屋のレイアウ
トや間仕切りなどをする場合の墨出し作業に用いられる
レーザー墨出し装置に関し、床面に設置するだけできわ
めて簡便に墨出し作業が行えるものを提供する。
【0002】
【従来の技術】レーザー墨出し装置の従来技術として
は、例えば実開平3―88678号公報に開示されたも
のがある。それは図6に示すように、頭部ハウジング1
01に図示しないジャイロ機構を介してレーザー光学系
を搭載した鏡筒部材104を懸垂支持し、レーザー光学
系により天井面S1 、床面S2 、及び側壁面S3 にそれぞ
れ天井面投射ビームB11、床面投射ビームB21及び側壁
面投射ビームB31・B32を同時に出射可能に構成し、天
井面投射ビームB11 及び側壁面投射ビームB31・B32
の出射部105を頭部ハウジング101上に突出させ、
床面投射ビームB21のビーム出射部106を鏡筒部材1
04の下側に設けている。
【0003】そして前記レーザー光学系は、図7に示す
ように、前記鏡筒部材104内に収容した図示しないレ
ーザー光源と、このレーザー光源から上向きに出射する
レーザービームBの一部分を水平に反射するとともに、
残余部分を鉛直上方に透過するハーフミラー131と、
水平に反射された水平ビームB3 の光路にこれと直交す
るようにT字状に配置された2つのロッドレンズ135
a・135bと、前記床面投射ビームB21 を出射する
別のレーザー光源とから構成されている。なお、図7中
の符号110は上側ビームの出射部105を被う鏡筒カ
バーを示す。
【0004】このレーザー墨出し装置は図6に示すよう
に、床面S2 の地墨に床面投射ビームB21のビームスポ
ットP2 を合致させて位置決めした後、天井面S1 に天
井面投射ビームB11を投影してビームスポットP1 を形
成し、側壁面S3 に側壁面投射ビームB31・B32を投影
して投影線L31・L32を形成し、これらのビームスポッ
トP1 や投影線L31・L32に基づいて墨出し作業を行う
ように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、それぞれ別のレーザー光源により天井面投射ビーム
11と床面投射ビームB21とを同時に出射することか
ら、二つのレーザー光源を必要とするので、コスト高に
つくのみならず、電池の消耗も2倍になる。また、図6
に示すように、床面投射ビームB21のビーム出射部10
6を頭部ハウジング101に懸垂支持した鏡筒部材10
4の下部に設けていることから、床面投射ビームB21
床面S2 の地墨に合致させる際に、頭部ハウジング10
1が邪魔になり地墨が見えにくくなる。このため脚10
8を長くして頭部ハウジング101をできるだけ高く位
置させると、重心が上方に位置して不安定になり、使い
勝手も悪くなる。
【0006】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、単一のレーザー光源で天井面投射ビームと床
面投射ビームとを同時に出射可能にしてコスト低減を図
りつつ、電池の消耗を半減し、かつ、床面投射ビームを
床面の地墨に合致させる際に、地墨を見え易くして使い
勝手をよくし、併せて重心を低くして安定感をもたせる
ことを技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、本発明は以下のように構成される。即ち、請求項1
に記載の発明は、基台1上にジャイロ機構2を介してレ
ーザー光学系3を搭載した鏡筒部材4を懸垂支持し、上
記レーザー光学系3により天井面S1 、床面S2 、及び
側壁面S3 にそれぞれ天井面投射ビームB11・B12、床
面投射ビームB21及び側壁面投射ビームB31・B32を同
時に出射可能に構成したレーザー墨出し装置において、
前記レーザー光学系3は、単一のレーザー光源30と、
このレーザー光源30から出射するレーザービームBを
上向き鉛直ビームB1 、下向き鉛直ビームB2、及び水平
ビームB3 に偏光する偏光手段31・32と、前記天井
面投射ビームB12と床面投射ビームB21とを単一の鉛直
軸Z上に整合する鉛直軸整合手段33とを具備して成
り、前記ジャイロ機構2により鏡筒部材4を水平に懸垂
するとともに、当該鏡筒部材4の一端側のビーム出射部
5を上記基台1の横外に突出させて構成したことを特徴
とするものである。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
したレーザー墨出し装置において、上下の鉛直ビームB
1 ・B2 又は水平ビームB3 のいずれかの光路に、これ
と直交させてロッドレンズ35aを配設して当該ビーム
を2分割し、2分割した一方の投射ビームB11によりロ
ッドレンズ35aを介して投影線L11を形成するととも
に、2分割した他方の投射ビームB12を直進させること
により、上記投影線L11上にビームスポットP1 を形成
するように構成したことを特徴とするものである。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
したレーザー墨出し装置において、前記レーザー光学系
3の偏光手段31・32は、レーザー光源30から水平
に出射する単一のレーザービームBの一部分を上向きに
反射して上向き鉛直ビームB1 を形成するとともに、残
余部分を水平方向に透過する第1ハーフミラー31と、
前記第1ハーフミラー31を透過した水平ビームB3
一部分を当該第1ハーフミラー31に向けて同軸反射す
るとともに、残余部分を水平方向に同軸透過する第2ハ
ーフミラー32と、から成り、前記第2ハーフミラー3
2で同軸反射した水平ビームB3 を第1ハーフミラー3
1の裏面で反射して下向き鉛直ビームB2 を形成するよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
したレーザー墨出し装置において、前記鉛直軸整合手段
33は、請求項3に記載した下向き鉛直ビームB2 の光
路にスリット33を光軸位置調節可能に設け、当該下向
き鉛直ビームB2 のビーム径を絞り込んで床面投射ビー
ムB21を形成するように構成したことを特徴とするもの
である。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
したレーザー墨出し装置において、前記ジャイロ機構2
は、前記鏡筒部材4を水平なX支軸21を介してY方向
に揺動可能に懸垂支持する揺動ブロック25と、上記揺
動ブロック25を水平なY支軸22を介してX方向に揺
動可能に枢支する基枠24とを備えて成り、上記揺動ブ
ロック25の各軸支部にそれぞれ軸線方向の遊動を規制
する遊動規制バネ27を介在させたことを特徴とするも
のである。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請
求項5のいずれかに記載したレーザー墨出し装置におい
て、水平に懸垂支持した前記鏡筒部材4のビーム出射部
5と反対側の他端部に錘部材41とバランサ43とバラ
ンス調節具44とを設け、前記鏡筒部材4の水平軸線X
の傾きを調節可能に構成したことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
したレーザー墨出し装置において、前記錘部材41に非
磁性体からなる球殼状板体45を付設し、対面配置され
た一対の磁石46・46の間隙に上記球殼状板体45を
挿通可能に設けることにより、前記鏡筒部材4の揺動を
制動するように構成した、ことを特徴とするものであ
る。
【0014】
【発明の作用・効果】本発明によれば、以下の作用・効
果を奏する。 (イ)請求項1に記載の発明では、レーザー光学系3
が、単一のレーザー光源30と、このレーザー光源30
から出射するレーザービームBを上向き鉛直ビームB
1 、下向き鉛直ビームB2 、及び水平ビームB3 に偏光
する偏光手段31・32と、前記天井面投射ビームB12
と床面投射ビームB21とを単一の鉛直軸Z上に整合する
鉛直軸整合手段33とを具備して成り、単一のレーザー
光源30で天井面投射ビームB12と床面投射ビームB21
とを同時に出射することから、レーザー光源は一つで足
りるので、コスト低減を図りつつ、電池の消耗を半減す
ることができる。
【0015】(ロ)また、ジャイロ機構2により鏡筒部
材4を水平に懸垂するとともに、当該鏡筒部材4の一端
部のビーム出射部5を上記基台1の横外に突出させて構
成したことから、図5に示すように、床面投射ビームB
21により形成されるビームスポットP2 を床面の地墨に
合致させる際に、地墨が見え易くなり、使い勝手も良く
なる。また、重心を低く設定して安定感をもたせること
ができる。
【0016】(ハ)請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載したレーザー墨出し装置において、上下の鉛直
ビームB1 ・B2 又は水平ビームB3 のいずれかの光路
に、これと直交させてロッドレンズ35aを配設して当
該ビームBi を2分割したことから、2分割した一方の
投射ビームB11はロッドレンズ35aにより扇状に拡が
り、壁面に投影線L11を形成する。これに対して2分割
した他方の投射ビームB12は直進して投影線L11上に光
束密度の高いビームスポットP1 を形成する。これによ
り、投影線L11上に明確な基準点を表示することがで
き、墨出し作業をするうえで使い勝手も良くなる。
【0017】(ニ)請求項3に記載の発明では、レーザ
ー光源30で天井面投射ビームB11・B12と床面投射ビ
ームB21と側壁面投射ビームB31・B32とを同時に出射
させる構成として、前記第1ハーフミラー31と、前記
第2ハーフミラー32とにより請求項1の偏光手段31
・32を構成し、第2ハーフミラー32で同軸反射した
水平ビームB3 を第1ハーフミラー31の裏面で反射さ
せて下向き鉛直ビームB2 を形成するように構成したこ
とから、下向き鉛直ビームB2 を形成するためのレーザ
ー光源を増設する代わりに、第2ハーフミラー32を設
けるだけで足りるので、実質的にコスト低減を図ること
ができる。
【0018】(ホ)請求項4に記載の発明では、鉛直軸
整合手段33として、請求項3に記載した下向き鉛直ビ
ームB2 の光路にスリット33を光軸位置調節可能に設
け、当該下向き鉛直ビームB2 のビーム径を絞り込んで
床面投射ビームB21を形成するように構成したことか
ら、スリット33の光軸位置を調節するだけで天井面投
射ビームB12と床面投射ビームB21とを容易に単一の鉛
直軸Z上に整合することができる。
【0019】(ヘ)請求項5に記載の発明では、ジャイ
ロ機構2を構成する揺動ブロック25の各軸支部に遊動
規制バネ27を介在させたことから、鏡筒部材4を水平
に懸垂する揺動ブロック25は、遊動規制バネ27によ
りそれぞれ軸線方向の遊動が規制される。つまり、この
遊動規制バネ27は、揺動ブロック25の各軸支部のガ
タを解消する効果がある。
【0020】(ト)請求項6に記載の発明では、ジャイ
ロ機構2により水平に懸垂支持した鏡筒部材4の出射部
5と反対側の他端部に錘部材41とバランサ43とバラ
ンス調節具44とを設け、鏡筒部材4の水平軸線Xの傾
きを調節可能に構成したことから、鏡筒部材4を水平に
懸垂して各投射ビームB11・B12・B21・B31・B32
ビーム出射部5を上記基台1の横外に突出させる構成を
採ることができる。これにより、床面投射ビームB21
床面の地墨に合致させる際に、地墨が見え易くなり、重
心も低く設定できるので、使い勝手も良くなる。
【0021】(チ)請求項7に記載の発明では、前記錘
部材41に非磁性体からなる球殼状板体45を付設し、
対面配置された一対の磁石46・46の間隙に上記球殼
状板体45を挿通可能に設けたことから、レーザー墨出
し装置を床面に設置した場合に、X−Y方向に揺動する
鏡筒部材4の揺動を速やかに制動することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1はケーシングを取り外した状態
のレーザー墨出し装置の斜視図、図2は同装置の縦断面
図、図4は同装置のレーザー光学系の概要図である。こ
のレーザー墨出し装置は、図1・図2・図4に示すよう
に、基台1と、基台1上にジャイロ機構2を介して懸垂
支持した鏡筒部材4と、鏡筒部材4内に組み込まれたレ
ーザー光学系3とを具備して成り、上記レーザー光学系
3により天井面S1 、床面S2 、及び側壁面S3 に、そ
れぞれ天井面投射ビームB11・B12、床面投射ビームB
21、及び側壁面投射ビームB31・B32を同時に出射する
ように構成されている。
【0023】前記ジャイロ機構2は、図1及び図2に示
すように、鏡筒部材4を水平なX支軸21を介してY方
向に揺動可能に懸垂支持する揺動ブロック25と、上記
揺動ブロック25を水平なY支軸22を介してX方向に
揺動可能に枢支する基枠24とから成り、鏡筒部材4を
揺動可能に懸垂支持するように構成されている。そして
基枠24は基台1上に立設された4本の支柱23で支え
られている。
【0024】図3は上記揺動ブロック25の軸支部を示
し、同図(A)はそのX軸線に沿う縦断面図、同図
(B)はそのY軸線に沿う縦断面図である。図3(A)
(B)に示すように、上記揺動ブロック25には、その
前後・左右の各軸線X・Yに沿って、それぞれ一対の軸
受26・26及び27・27が装着されている。図3
(A)に示すように、鏡筒部材4と一体に形成された前
後一対の吊持部6・6には、それぞれ水平なX支軸21
・21が前後方向より進退調節自在にねじ込まれ、上記
軸受26・26で枢支されている。そして前方のX支軸
21には軸線方向の遊動を規制する遊動規制バネ27が
外嵌されている。なお、図3(A)中の符号29は、各
X支軸21を進退調節した後で固定する固定ネジを示
す。
【0025】図3(B)に示すように、基枠24と一体
に形成された左右一対の基枠アーム24a・24aに
は、それぞれ水平なY支軸22・22が左右両外側より
進退調節自在にねじ込まれ、上記軸受27・27で枢支
されている。上記Y支軸22の一方には強弱2種類の弾
発バネ27・28が外嵌され、他方には強い弾発バネ2
8のみが外嵌されている。弱い弾発バネ27は、軸線方
向の遊動を規制する遊動規制バネとして機能するので、
軸支部における軸線方向の遊動を取り除くためのY支軸
22の調節が不要になる。また強い弾発バネ28は、左
右横方向からの衝撃を和らげる緩衝バネとして機能する
ので、軸受27・27が受ける致命的な衝撃を緩和して
破損率を低下させる。なお、前記X支軸21に対して
も、必要に応じて強弱2種類の弾発バネ27・28を採
用することが望ましい。
【0026】上記ジャイロ機構2により懸垂支持した鏡
筒部材4の一端部で、前記各投射ビームB11・B12、B
21、B31・B32のビーム出射部5は、基台1の横外でハ
ウジング10の外に突出するように構成されている。こ
れにより床面投射ビームB21を床面の地墨に合致させる
際に、地墨が見え易くなり、重心も低く設定できるの
で、使い勝手も良くなる。
【0027】上記鏡筒部材4のビーム出射部5の反対側
端部には、図1及び図2に示すように錘部材41が一体
に垂下され、この錘部材41の背面には位置調節カラー
42を介してバランサ43が付設されている。また、錘
部材41の前面と側面にはそれぞれバランス調節用のネ
ジ44・45が進退微調節可能に設けられている。これ
により、鏡筒部材4の水平軸線X・Yの傾きを上記バラ
ンサ43及びネジ44・45により微調節することがで
きる。また、これにより鏡筒部材4を水平に懸垂してビ
ーム出射部5を上記基台1の横外に突出させる構成を採
ることができる。従って、床面投射ビームB21を床面の
地墨に合致させる際に、地墨が見え易くなり、重心も低
く設定できるので、使い勝手も良くなる。
【0028】上記錘部材41には非磁性体からなる球殼
状板体45が吊下げ棒45aを介して垂下され、この球
殼状板体45は磁石支持具47を介して対面配置された
一対の磁石46・46の間隙に挿通可能に設けられてい
る。これにより、レーザー墨出し装置を床面に設置した
場合に、X−Y方向に揺動する鏡筒部材4の揺動を速や
かに制動することができる。また、上記吊下げ棒45a
の下側には、当該吊下げ棒45aの揺動範囲を規制する
リング状の弾性規制部材48が基台1上に固設されてい
る。さらに、上記基台1にはスイッチ操作具50が設け
られている。
【0029】上記スイッチ操作具50は、図1に示すよ
うに、基台1の下側に設けられた操作レバー51と、こ
の操作レバー51と回動軸52を介して一体回動可能に
設けられた規制アーム53と、支軸55を介して回動可
能に設けられ、規制アーム53の先端部とガイド溝56
を介して連接されたスイッチ接当アーム57と、上記支
軸55に巻掛けられ、その一端をスイッチ接当アーム5
7に係止した姿勢保持用の巻バネ58とを具備して成
り、操作レバー51を矢印F方向へ操作することによ
り、非作動時には規制アーム53により上記吊下げ棒4
5aの揺動を規制し、作動時には上記揺動規制を解除す
るとともに、スイッチ接当アーム57をレーザ光源点灯
用スイッチ60のヒンジレバー61に当接させてオン作
動するように構成されている。
【0030】次に、上記レーザー光学系3について説明
する。上記レーザー光学系3は、図1・図2・図4に示
すように、単一のレーザー光源30と、このレーザー光
源30からコリメータレンズ34を介して平行光として
出射するレーザービームBを上向き鉛直ビームB1 、下
向き鉛直ビームB2 、及び水平ビームB3 に偏光する偏
光手段31・32と、天井面投射ビームB11・B12と床
面投射ビームB21とを単一の鉛直軸Z上に整合する鉛直
軸整合手段33と、投射ビームを扇状に拡げる複数のロ
ッドレンズ35a・35bとを具備して成り、偏光手段
31は第1ハーフミラー31により、偏光手段32は第
2ハーフミラー32によりそれぞれ構成されている。
【0031】即ち、第1ハーフミラー31は前記レーザ
ービームBの一部分を上向きに反射して上向き鉛直ビー
ムB1 を形成するとともに、残余部分を水平方向に透過
し、第2ハーフミラー32は第1ハーフミラー31を透
過した水平ビームB3 の一部分を第1ハーフミラー31
に向けて同軸反射するとともに、残余部分を水平方向に
同軸透過する。そして第2ハーフミラー32で同軸反射
した水平ビームB3 を第1ハーフミラー31の裏面で反
射して下向き鉛直ビームB2を形成する。これにより、
下向き鉛直ビームB2 を形成するためのレーザー光源を
増設する代わりに、第2ハーフミラー32を増設するだ
けで足りるので、実質的にコスト低減を図ることができ
る。
【0032】図4に示すように、上向き鉛直ビームB1
の光路には、これと直交させてロッドレンズ35aが配
置され、当該ビームB1 を2分割する。そして2分割し
た一方の投射ビームB11は、ロッドレンズ35aにより
垂直面内でθ≒100°の扇状に拡がり、天井面S1
ら側壁面S3 にかけて投影線L11を形成する。これに対
して2分割した他方の投射ビームB12は直進して投影線
11上に光束密度の高いビームスポットP1 を形成す
る。これにより天井面S1 に投影した投影線L11上に明
確な基準点P1 を表示することができ(図5参照)、墨
出し作業をするうえで使い勝手が良くなる。
【0033】水平ビームB3 の光路には、この光路と直
交するようにT字状に当接する2つのロッドレンズ35
a・35bが配置され、当該ビームB3 を2分割し、2
分割した一方の投射ビームB31は、ロッドレンズ35a
により水平面内でθ≒100°の扇状に拡がり、側壁面
3 に水平な投影線L31を形成する。2分割した他方の
投射ビームB32は、垂直面内でθ≒100°の扇状に拡
がり、側壁面S3 から床面S2 にかけて垂直な投影線L
32を形成する(図5参照)。これにより側壁面S3 に直
交する2つの基準線を表示することができ、墨出し作業
をするうえで使い勝手が良くなる。
【0034】図4に示すように、下向き鉛直ビームB2
の光路には、鉛直軸整合手段33として、スリット33
を光軸位置調節可能に設け、当該鉛直ビームB2 のビー
ム径を絞り込んで床面投射ビームB21を形成するように
構成されている。これによりスリット33の光軸位置を
調節するだけで天井面投射ビームB12と床面投射ビーム
21とを容易に単一の鉛直軸Z上に整合することができ
る。なお、レーザー光学系3を構成するレーザー光源3
0、コリメータレンズ34、ハーフミラー31・32、
スリット33、及びロッドレンズ35a・35bは、そ
れぞれ図示しない支持部材により位置と傾きを微調節可
能に設けられている。
【0035】上記実施形態では、揺動ブロック25のX
支軸21を前後一対のものとし、Y支軸22を左右一対
のものとして例示したが、少なくとも一方は1本の支軸
で構成してもよい。また、基枠24は4本の支柱23で
支えたものとして例示したがこれには限らない。さらに
上記実施形態では、鏡筒部材4と錘部材41とを一体に
構成したものとして説明したが、それらを別体に形成し
てバランスさせるようにしてもよい。また、スイッチ操
作具50は、非作動時には上記吊下げ棒45aの揺動を
規制し、作動時には揺動規制を解除してレーザ光源点灯
用スイッチ60オン作動するものとして例示したが、こ
の操作具やその他の具体的な構成についても、適宜変更
を加えて実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザー墨出し装置の斜視図であ
る。
【図2】上記レーザー墨出し装置の縦断面図である。
【図3】揺動ブロック25の軸支部を示し、図3(A)
はその中心線Xに沿う縦断面図、図3(B)はその中心
線Yに沿う縦断面図である。
【図4】上記レーザー墨出し装置の光学系の概要図であ
る。
【図5】上記レーザー墨出し装置を用いた墨出し作業の
説明図である。
【図6】従来例に係るレーザー墨出し装置を用いた墨出
し作業の説明図である。
【図7】上記従来技術を示す要部の縦断面図である。
【符号の説明】
1…基台、2…ジャイロ機構、3…レーザー光学系、4
…鏡筒部材、5…鏡筒部材の出射部、21…X支軸、2
2…Y支軸、24…基枠、25…揺動ブロック、27…
遊動規制バネ、30…レーザー光源、31…偏光手段
(第1ハーフミラー)、32…偏光手段(第2ハーフミ
ラー)、33…鉛直軸整合手段(スリット)、35a・
35b…ロッドレンズ、41…錘部材、42・43…バ
ランサ、45…球殼状板体、46…磁石、X…、Y…、
Z…鉛直軸、…磁石、S1 …天井面、S2 …床面、S3
…側壁面、B…レーザービーム、B1 …上向き鉛直ビー
ム、B2 …下向き鉛直ビーム、B3 …水平ビーム、B11
・B12…天井面投射ビーム、B21…床面投射ビーム、B
31・B32…側壁面投射ビーム、X…鏡筒部材の水平軸
線、L11…投影線、P1 …ビームスポット。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台(1)上にジャイロ機構(2)を介
    してレーザー光学系(3)を搭載した鏡筒部材(4)を
    懸垂支持し、上記レーザー光学系(3)により天井面
    (S1 )、床面(S2 )、及び側壁面(S3 )にそれぞ
    れ天井面投射ビーム(B11)(B12)、床面投射ビーム
    (B21)、及び側壁面投射ビーム(B31)(B32)を同
    時に出射可能に構成したレーザー墨出し装置において、 前記レーザー光学系(3)は、単一のレーザー光源(3
    0)と、このレーザー光源(30)から出射するレーザ
    ービーム(B)を上向き鉛直ビーム(B1 )、下向き鉛
    直ビーム(B2 )、及び水平ビーム(B3 )に偏光する
    偏光手段(31)(32)と、前記天井面投射ビーム
    (B12)と床面投射ビーム(B21)とを単一の鉛直軸
    (Z)上に整合する鉛直軸整合手段(33)とを具備し
    て成り、 前記ジャイロ機構(2)により鏡筒部材(4)を水平に
    懸垂するとともに、当該鏡筒部材(4)の一端側のビー
    ム出射部(5)を上記基台(1)の横外に突出させて構
    成した、ことを特徴とするレーザー墨出し装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したレーザー墨出し装置
    において、 上下の鉛直ビーム(B1 )(B2 )又は水平ビーム(B
    3 )のいずれかの光路に、これと直交させてロッドレン
    ズ(35a)を配設して当該ビームを2分割し、2分割
    した一方の投射ビーム(B11)によりロッドレンズ(3
    5a)を介して投影線(L11)を形成するとともに、2
    分割した他方の投射ビーム(B12)を直進させることに
    より、上記投影線(L11)上にビームスポット(P1
    を形成するように構成した、ことを特徴とするレーザー
    墨出し装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載したレーザー墨出し装置
    において、 前記レーザー光学系(3)の偏光手段(31)(32)
    は、レーザー光源(30)から水平に出射する単一のレ
    ーザービーム(B)の一部分を上向きに反射して上向き
    鉛直ビーム(B1 )を形成するとともに、残余部分を水
    平方向に透過する第1ハーフミラー(31)と、 前記第1ハーフミラー(31)を透過した水平ビーム
    (B3 )の一部分を当該第1ハーフミラー(31)に向
    けて同軸反射するとともに、残余部分を水平方向に同軸
    透過する第2ハーフミラー(32)と、から成り、 前記第2ハーフミラー(32)で同軸反射した水平ビー
    ム(B3 )を第1ハーフミラー(31)の裏面で反射し
    て下向き鉛直ビーム(B2 )を形成するように構成し
    た、ことを特徴とするレーザー墨出し装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載したレーザー墨出し装置
    において、 前記鉛直軸整合手段(33)は、請求項3に記載した下
    向き鉛直ビーム(B2)の光路にスリット(33)を光
    軸位置調節可能に設け、当該下向き鉛直ビーム(B2
    のビーム径を絞り込んで床面投射ビーム(B21)を形成
    するように構成した、ことを特徴とするレーザー墨出し
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載したレーザー墨出し装置
    において、 前記ジャイロ機構(2)は、前記鏡筒部材(4)を水平
    なX支軸(21)を介してY方向に揺動可能に懸垂支持
    する揺動ブロック(25)と、上記揺動ブロック(2
    5)を水平なY支軸(22)を介してX方向に揺動可能
    に枢支する基枠(24)とを備えて成り、上記揺動ブロ
    ック(25)の各軸支部に軸線方向の遊動を規制する遊
    動規制バネ(27)を介在させた、ことを特徴とするレ
    ーザー墨出し装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
    したレーザー墨出し装置において、 水平に懸垂支持した前記鏡筒部材(4)の出射部(5)
    と反対側の他端部に、錘部材(41)とバランサ(4
    3)とバランス調節具(44)とを設け、前記鏡筒部材
    (4)の水平軸線(X)の傾きを調節可能に構成した、
    ことを特徴とするレーザー墨出し装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載したレーザー墨出し装置
    において、 前記錘部材(41)に非磁性体からなる球殼状板体(4
    5)を付設し、対面配置された一対の磁石(46)(4
    6)の間隙に上記球殼状板体(45)を挿通可能に設
    け、前記鏡筒部材(4)の揺動を制動するように構成し
    た、ことを特徴とするレーザー墨出し装置。
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