JP2940910B2 - 墨出し用レーザ装置 - Google Patents

墨出し用レーザ装置

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JP2940910B2
JP2940910B2 JP9174391A JP17439197A JP2940910B2 JP 2940910 B2 JP2940910 B2 JP 2940910B2 JP 9174391 A JP9174391 A JP 9174391A JP 17439197 A JP17439197 A JP 17439197A JP 2940910 B2 JP2940910 B2 JP 2940910B2
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REEZAA TEKUNO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、墨出し用レーザ装
置に関するものであり、より詳しくは建築現場等での墨
出し作業を行なう際に壁、天井、床等の被投影物にレー
ザー光を投光する墨出し用レーザ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種の墨出し用レーザ装置と
して、レーザ光の投影線が鉛直線と水平線の2本の直交
する投影線を投光するレーザ光発光装置が揺動体に設け
られ、揺動自在となるよう構成されたものが種々提案さ
れ、例えば、特開平6−297357号公報に記載され
たものが公知となっている。
【0003】この種の墨出し用レーザ装置は、投影線を
鉛直線にする円柱状レンズと、投影線を水平線にする円
柱状レンズとが一つのレーザ光発光装置に配されてな
り、且つ該レーザ光発光装置が前記揺動体に固定されて
いるため、投影線も不動なものとなり、この種の墨出し
用レーザ装置による墨出し作業が行える範囲は限定され
るものであった。
【0004】そこで、本願発明に先立って、特願平9−
44225号の発明を開発したものである。この墨出し
用レーザ装置にあっては、図5に示す如く、ジャイロ機
構を利用した鉛直調整器30に揺動自在に枢支された揺動
体31には上部先端に、レーザ光発光装置32が回動自在に
設けられている。また、前記レーザ光発光装置32内に
は、投影線が水平線である水平レーザ発振器モジュール
33と、投影線が鉛直線である鉛直レーザ発振器モジュー
ル34の2つが設けられている。これにより、前記墨出し
用レーザ装置は互いに直交する投影線を投光することが
できる。
【0005】しかも、前記直交する投影線は、墨出し用
レーザ装置の揺動体31先端に設けられたレーザ光発光装
置32の回動軸35回りの回動により移動させることができ
るため、該レーザ光発光装置32の回動により任意の位置
に直交する投影線を投影することができると共に、墨出
し作業が行える範囲が拡張できるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな墨出し用レーザ装置にあっては、前記回動軸35と該
回動軸35の枢支部位とのはめあい誤差、前記回動軸35若
しくは前記枢支部位自体の加工精度等の問題により、前
記レーザ光発光装置32が、前記揺動体31の軸心、即ち鉛
直線に対して、厳密に直交して回動することは不可能な
のが現実である。
【0007】即ち、前記レーザ光発光装置32と前記揺動
体31とに生じるガタは、実際には数ミクロン程度のもの
であるとしても、このガタにより、前記レーザ光発光装
置32から投影される鉛直線の投影線は、数メートル先の
壁、天井、床等の被投影物では横方向に数ミリメートル
ものバラツキを生じることとなり、前記レーザ光発光装
置32の回動位置によって、鉛直線の投影線はバラツキを
生じ、一定せず、正確な墨出し作業が不可能となるもの
である。
【0008】また、上記墨出し用レーザ装置にあって
は、前記レーザ光発光装置32をできるだけ鉛直調整器30
から離間させ取付けて、回動する前記レーザ光発光装置
32と前記鉛直調整器30との当接、及び、レーザ光の前記
鉛直調整器30による遮光をできるだけ防止しなければな
らない。
【0009】しかも、前記レーザ光発光装置32を鉛直調
整器30から離間させて配置することにより生じる前記揺
動体31の重量によるバランスの悪さを解消するため、前
記揺動体31の下方側に設けられたバランサを大きくする
必要があり、よって墨出し用レーザ装置自体が大型化す
る問題が生じていた。
【0010】そこで、本発明は、上記の如き従来の問題
点に鑑みてなされたもので、正確な墨出し作業を行うこ
とができると共に、構造が簡単で且つ小型化できる墨出
し用レーザ装置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る墨出し用レーザ装置は、鉛直調整器5
に揺動体6 の鉛直状態を維持すべく該揺動体6 を揺動自
在に支持する鉛直調整器5 を有する墨出しレーザ装置に
おいて、該揺動体6 には第一レーザ発振器モジュール16
が回動自在に枢支され、且つ、前記揺動体6 には、前記
第一レーザ発振器モジュール16のレーザ光の投影線と交
差する投影線を投光する第二レーザ発振器モジュール17
が、回動する前記第一レーザ発振器モジュール16と離間
して取付けられてなることを特徴とする。
【0012】上記構成からなる墨出し用レーザ装置にあ
っては、前記第一レーザ発振器モジュール16から一本の
レーザ光の投影線が投光され、前記第二レーザ発振器モ
ジュール17からも一本のレーザ光の投影線が投光され、
二本の投影線が互いに交差することとなる。
【0013】しかも、前記第一レーザ発振器モジュール
16は回動自在なるため、該前記第一レーザ発振器モジュ
ール16から投光される投影線を被投影物に対して任意の
位置に投光することができると共に、前記第二レーザ発
振器モジュール17の投影線と任意の位置で交差させるこ
とができる。
【0014】また、本発明にあっては、請求項2又は3
記載の如く、前記第一レーザ発振器モジュール16又は前
記第二レーザ発振器モジュール17は、重心が前記揺動体
6 の略軸心上に位置するよう取付けられてなる構成を採
用することができる。
【0015】かかる構成からなる請求項2又は3記載の
墨出し用レーザ装置にあっては、前記第一レーザ発振器
モジュール16又は前記第二レーザ発振器モジュール17の
重心が前記揺動体6 の軸心すなわち、揺動中心を通る鉛
直線上に作用するため、該揺動体6 には揺動中心におけ
る慣性モーメントが働かず、該揺動体は、前記第一レー
ザ発振器モジュール16及び前記第二レーザ発振器モジュ
ール17が取付られていようが常に鉛直状態を保つことが
できる。
【0016】さらに、本発明にあっては、請求項4記載
の如く、前記第二レーザ発振器モジュール17が前記揺動
体6 の揺動中心付近に設けられてなる構成を採用するこ
とができる。
【0017】かかる構成からなる請求項4記載の墨出し
用レーザ装置にあっては、前記第二レーザ発振器モジュ
ール17を前記揺動体6 の前記鉛直調整器5 の付近、すな
わち、前記揺動体6 の揺動中心付近に設けていることに
より、前記第二レーザ発振器モジュール17による、揺動
体6 への慣性モーメントの影響はほとんど無く、前記揺
動体6 は安定性を保てる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参酌しつつ説明する。図1において、1は、本実施形
態のレーザ装置の装置本体を示し、該装置本体1 は、脚
2 と、該脚2 を外周に付設した支持リング体3 と、該支
持リング体3 に挿入して係止されてなる筒体4 とからな
り、該装置本体1 の筒体4 の一端に挿入して設けられた
鉛直調整器5 にはレーザ発振装置を備えてなる揺動体6
が揺動自在に保持されている。
【0019】前記支持リング体3 は、平面視略円形の環
状部材からなり、その環状部材の外周面から前記脚2 が
三本下方に突設されて立設可能となっており、前記筒体
4 は、該支持リング体3 に挿入され、前記筒体4 の上端
部付近で該筒体4 は係止されている。
【0020】また、前記鉛直調整器5 は、大中小の三つ
の環からなり、前記筒体4 の上端開口部内部に挿入さ
れ、且つ、前記筒体4 の上端開口部内部に形成された座
面に当接して係止されている。より詳しくは、大径のジ
ャイロリング5aと、該ジャイロリング5aに回動自在に内
装された中径の外環5bと、該外環5bに回動自在に内装さ
れた小径の内環5cとからなる鉛直調整器5 のジャイロリ
ング5aが前記筒体4 の上端開口部内部に挿入され、且
つ、前記筒体4 の上端開口部内部に形成された座面に当
接して係止されているものである。
【0021】前記揺動体6 は、前記鉛直調整器5 の前記
内環5cに挿入係止されて、該内環5cを支点として、前記
鉛直調整器5 により揺動自在に保持されており、前記揺
動体6 は、内環5cに係止されるヘッド7 と、該ヘッド7
の下面に連結される揺動軸8とからなり、該揺動軸8 に
は下部にバランサ9 が設けられ、また、下端部には略円
形の非磁性金属板10が揺動軸8 の軸心に垂直に取付けら
れている。
【0022】また、前記ヘッド7 は前記内環5cに係止す
るためのつば部7bを有する円柱部材7aと、略台形形状の
2つの支持部材7c,7c とからなり、該支持部材7c,7c
は、前記円柱部材7aの上面に、前記レーザ発振装置を収
容できる間隔で対向配置されると共に、該支持部材7c,7
c の頂部中央部には前記レーザ発振装置を係止するため
の溝7d,7d が形成されており、該溝7d,7d の中間点を前
記揺動体6 の軸芯が通過するよう構成されている。
【0023】さらに、前記ヘッド7 の円柱部材7aには、
前記支持部材7c,7c の対向間隔と同一幅である有底状の
孔部7eが形成されており、前記支持部材7c,7c と同様、
前記孔部7eにおいても、前記レーザ発振装置が収容され
る空間が十分に確保されている。
【0024】11は、前記揺動体6 の揺動を制止するため
の揺動制止装置であり、該揺動体6の揺動軸8 の下部に
取付けられた前記非磁性金属板10と、前記非磁性金属板
10の上方に位置するように前記筒体4 に固定される上板
体12と、前記非磁性金属板10の下方に位置するように前
記筒体4 に固定される下板体13と、該上板体12及び下板
体13の前記非磁性金属板10側に設けられた磁性体14とか
らなり、上板体12の磁性体14と下板体13の磁性体14との
隙間に非磁性金属板14が介在されるような構成となって
いる。
【0025】15は、前記レーザ発振装置からレーザ光を
発振するための電源部であり、前記筒体4 の内面に付設
されている。
【0026】16は、レーザ発振装置としての、第一レー
ザ発振器モジュールであり、17は、前記第一レーザ発振
器モジュール16と同様、レーザ発振装置としての、第二
レーザ発振器モジュールであり、2つのレーザ発振装置
は前記ヘッド7に設けられている。より詳しくは、前記
第一レーザ発振器モジュール16は前記ヘッド7 の支持部
材7cの頂部中央部に配置され設けられ、前記第二レーザ
発振器モジュール17は前記ヘッド7 に形成された孔部7e
に配置され設けられている。
【0027】前記第一レーザ発振器モジュール16、及
び、前記第二レーザ発振器モジュール17は、略円柱状の
ケーシング16a,17a の内部にレーザ光を投光するための
回路であるレーザ光発振回路を有しており、電源は前記
電源部15から供給を受ける。
【0028】また、前記ケーシング16a,17a の内部であ
って、レーザ光の投光路上にはコリメータレンズが配設
されており、発振されたレーザ光は前記コリメータレン
ズを通過して平行光線となる。
【0029】さらに、夫々レーザ発振モジュール16,17
から投光されるレーザ光の光軸は前記ケーシング16a,17
a の中心線と同一となるよう構成しており、レーザ光の
水平面に対する投光角を所望角度にするためには、ケー
シング16a,17a の水平面に対する傾斜角を所望角度に設
定すれば足りる。
【0030】18は前記レーザ発振装置の先端に設けられ
た円柱状レンズであり、前記レーザ発振装置の内部で発
生して、前記コリメータレンズにより平行光線となった
レーザ光の投光線上に配されることにより、該円柱状レ
ンズ18を通過したレーザ光の投影線が直線となるもので
ある。
【0031】しかも、前記円柱状レンズ18は、前記第一
レーザ発振器モジュール16に、該レンズの軸長が鉛直方
向となるよう配され、また、前記第二レーザ発振器モジ
ュール17に、レンズの軸長が水平方向となるよう配され
ている。これにより、図2に示す如く、前記第一レーザ
発振器モジュール16のレーザ光の投射線は、水平線Aと
なり、前記第二レーザ発振器モジュール17のレーザ光の
投射線は、鉛直線Bとなり、この両線A,Bは互いに直
交するように設けられてなる。
【0032】19は図3又は図4に示す如く、前記第一レ
ーザ発振器モジュール16のケーシング16a の外周面、且
つ、該第一レーザ発振器モジュール16の略重心位置であ
って前記ケーシング16a から垂直に突設された回動軸で
ある。2本の回動軸19,19 が、前記ケーシング16a の外
周面の対向位置からそれぞれ突設されており、該回動軸
19,19 が前記揺動体6 のヘッド7 の溝7d,7d に係止され
て、前記第一レーザ発振器モジュール16は、前記揺動体
6 に対して、回動自在に取付けられてなる。前記第一レ
ーザ発振器モジュール16の回動軸回りにおける慣性モー
メントの総和は小さく、重量バランスのよいものとなっ
ている。
【0033】また、2本の回動軸19,19 の両側には、前
記第一レーザ発振器モジュール16の回動を容易に行うた
めの、該回動軸19より外径が大である調整ツマミ20,20
が夫々設けられており、該調整ツマミ20により、前記第
一レーザ発振器モジュール16の傾斜角の調整も可能であ
る。
【0034】21は、回動自在な前記第一レーザ発振器モ
ジュール16のケーシング16a の外周面に当接して、該第
一レーザ発振器モジュール16を係止させるための係止部
材であり、該係止部材21は、前記第一レーザ発振器モジ
ュール16のレーザ光が水平に投影される位置、及び、レ
ーザ光が水平面に対して垂直に投影される位置を位置決
めすべく、前記ヘッド7 の支持部材7cに夫々取付けられ
ているが、前記第一レーザ発振器モジュール16の位置決
めを行う必要がない場合もあるので、前記係止部材21
は、前記ヘッド7 の支持部材7cに対して、着脱自在とな
っている。
【0035】22は、前記第二レーザ発振器モジュール17
を固定すべく、前記ヘッド7 に穿設された孔に係合し、
且つ、前記第二レーザ発振器モジュール17のケーシング
17aの外周面と係合するよう設けられた第二レーザ発振
器モジュール17用の固定部材であり、前記第二レーザ発
振器モジュール17は、2つの固定部材から対向固定され
ている。また、前記固定部材22が当接するのは、前記第
二レーザ発振器モジュール17の略重心位置であり、該第
二レーザ発振器モジュール17は、前記固定部材22回りに
おける慣性モーメントの総和が小さく、重量バランスの
よいものとなっている。
【0036】前記第二レーザ発振器モジュール17は、通
常の使用状態では、固定されているものであるが、前記
第二レーザ発振器モジュール17の水平面に対する傾斜角
を変更したい場合には、前記固定部材22の固定を解除し
て、前記第二レーザ発振器モジュール17の角度を変え
て、また、前記固定部材22で固定する作業を行うもので
ある。
【0037】また、前記第二レーザ発振器モジュール17
は、回動する前記第一レーザ発振器モジュール16と当接
が生じないよう、十分離間して配されている。
【0038】前記第一レーザ発振器モジュール16及び第
二レーザ発振器モジュール17は、その重心がケーシング
16a,17a の中心部に位置するようにレーザ光発振回路、
コリメータレンズ、円柱状レンズ18等が配され、且つ、
各レーザ発振器モジュール16,17 は、その重心におい
て、前記回動軸19及び固定部材22によって前記揺動体6
に取付けられてなり、これにより、前記第一レーザ発振
器モジュール16及び前記第二レーザ発振器モジュール17
は、重心が前記揺動体(6) の軸心上に位置するよう取付
けられることとなる。
【0039】以上の構成からなる墨出し用レーザ装置に
ついて以下に説明する。まず、前記第二レーザ発振器モ
ジュール17の水平面に対する傾斜角を所望角度にして前
記固定部材22で前記第二レーザ発振器モジュール17を固
定しておく。なお、前記揺動体6 は該揺動体6 の軸心回
りに回動自在であるが、任意の回動位置にあっても、前
記第二レーザ発振器モジュール17から投光されるレーザ
光の光軸が前記揺動体6 の回動軸心を通るように、前記
第二レーザ発振器モジュール17を調整して固定する必要
がある。
【0040】なお、該第二レーザ発振器モジュール17か
ら投光されるレーザ光の投影線は、鉛直線であるため、
前記第二レーザ発振器モジュール17の水平面に対する傾
斜角を正確に設定する必要はなく、略所望角度にすれば
十分である。
【0041】また、前記第二レーザ発振器モジュール17
は、通常の使用状態では、固定されているものではある
が、これは、前記第二レーザ発振器モジュール17を前記
ヘッド7 である揺動体6 に永久的に固定しておくことを
意味しているのではない。すなわち、前記第二レーザ発
振器モジュール17の水平面に対する傾斜角を変更したい
場合には、前記固定部材22の固定を解除して、前記第二
レーザ発振器モジュール17の角度を変えて、また、前記
固定部材22で固定するということが可能である。このこ
とから、前記第二レーザ発振器モジュール17も前記第一
レーザ発振器モジュール16と同様、回動自在であると言
え、前記第二レーザ発振器モジュール17の水平面に対す
る角度を変えることで、レーザ光の投影線の投影領域を
変えることができる。
【0042】また、位置決めされた鉛直線に対して、前
記第一レーザ発振器モジュール16から投影される水平線
は鉛直線に直交して投影するものであるが、前記第一レ
ーザ発振器モジュール16は回動自在に枢支されているた
め、該第一レーザ発振器モジュール16を回動させること
により、水平線を任意の位置に移動させ、墨出し作業を
行うことができる。
【0043】しかも、前記第一レーザ発振器モジュール
16は、前記調整ツマミ20により、回動の微調整が可能な
ため、前記水平線を所望の位置に投影する調整作業が容
易に行うことができる。
【0044】また、前記第二レーザ発振器モジュール17
は、前記第一レーザ発振器モジュール16と十分離間して
いるので、前記第二レーザ発振器モジュール17と前記第
一レーザ発振器モジュール16との当接を生じない。
【0045】さらに、前記第一レーザ発振器モジュール
16と前記第二レーザ発振器モジュール17を離間して、該
第二レーザ発振器モジュール17を前記揺動体6 の前記鉛
直調整器5 の付近、すなわち、前記揺動体6 の揺動中心
付近に設けていることにより、前記第二レーザ発振器モ
ジュール17による、揺動体6 の揺動中心における慣性モ
ーメントの影響は少なく、前記揺動体6 は安定性を保て
る。
【0046】しかも、前記第一レーザ発振器モジュール
16と前記第二レーザ発振器モジュール17を離間したこと
により、前記揺動体6 上であって、前記鉛直調整器5 か
ら離間している要素である前記第一レーザ発振器モジュ
ール16の重量が従来のレーザ発振器モジュール33より軽
量化されることとなり、前記揺動体6 の揺動中心におけ
るモーメントの総和が小さくなり、前記揺動体6 の下部
に設けられたバランサ9 の重量が少なくて済み、ひいて
は墨出し用レーザ装置自体の小型化が図れている。
【0047】また、前記第一レーザ発振器モジュール16
は軽量であると共に、該第一レーザ発振器モジュール16
は、該第一レーザ発振器モジュール16の重心が前記揺動
体6の揺動中心の鉛直線上に、すなわち、該揺動体6 の
軸心上に位置するよう取付けられ、前記揺動体6 の鉛直
状態を阻害することがなく、前記第一レーザ発振器モジ
ュール16の任意の回動位置による前記揺動体6 の重量バ
ランスの悪化が防止でき、前記揺動体6 を常に鉛直状態
を維持でき、正確な墨出し作業が行える。
【0048】さらに、前記第二レーザ発振器モジュール
17は、上述の如く、鉛直調整器5 付近に設けていると共
に、前記第二レーザ発振器モジュール17は、前記前記第
一レーザ発振器モジュール16と同様、該第二レーザ発振
器モジュール17の重心が前記揺動体6 の揺動中心の鉛直
線上に、すなわち、該揺動体6 の軸心上に位置するよう
取付けられ、前記揺動体6 の鉛直状態を阻害することが
ない。
【0049】本実施形態は、上記構成からなり、上述の
利点を有するものであるが、本発明はこれに限定される
ものではなく、本発明の意図する範囲で適宜設計変更可
能である。
【0050】前記揺動体6 は、ヘッド7 と揺動軸8 とか
らなるものであるが、これに限定されるものではなく、
一本の軸物であってもよく、要は、該揺動体に、2つの
レーザ発振器モジュール16,17 が取付られるものであれ
ば、本発明の意図するところである。
【0051】また、前記レーザ発振器モジュール16,17
のケーシング16a,17a は略円柱状のものでなくとも、四
角柱、三角柱等のものであってもよい。
【0052】さらに、本実施形態では、前記第二レーザ
発振器モジュール17は前記鉛直調整器5 付近に配されて
いるが、要は、2つのレーザ発振器モジュール16,17 に
分けることが本発明の意図するところであり、前記第二
レーザ発振器モジュール17は例えば、前記揺動体6 の前
記鉛直調整器5 より上部に配するような構成も採用する
ことができる。
【0053】また、前記円柱状レンズ18は、軸長が鉛直
方向、及び水平方向に配しているが、これに限定される
ものではなく、所望する場合には、該円柱状レンズ18を
斜めに配して、X字形の投影線を投光するようにするこ
とも可能である。
【0054】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る墨出し用レー
ザ装置は、前記第一レーザ発振器モジュールが回動可能
なため、任意の位置に投影線を投光することができ、墨
出し作業が迅速且つ広範囲に行えると共に、前記第二レ
ーザ発振器モジュールを固定して設けることにより、鉛
直線の投影線が横方向にばらつくことなく、常に一定し
ているので、正確な墨出し作業を行うことができる。
【0055】また、2つのレーザ発振器モジュールを離
間することにより前記鉛直調整器から離間している前記
第一レーザ発振器モジュールの重量が軽量化されること
となり、前記揺動体の下部に設けられたバランサの重量
が少なくて済み、墨出し用レーザ装置自体の小型化も図
られる。
【0056】さらに、前記第一レーザ発振器モジュール
と前記第二レーザ発振器モジュールを離間することによ
り、レーザ発振器モジュールの構造を簡単にすることが
できると共に、墨出し用レーザ装置全体の構造が簡素化
する。
【0057】また、本発明に係る請求項2又は3記載の
墨出し用レーザ装置は、前記第一レーザ発振器モジュー
ルの重心又は前記第二レーザ発振器モジュールの重心の
何れも、揺動体の軸心、すなわち、揺動体の揺動中心を
通る鉛直線上にあり、重量バランスの取れた構成となっ
ている。よって、該レーザ発振器モジュールが前記揺動
体に与える影響が少なく、該第一レーザ発振器モジュー
ルが任意の角度に回動されても、前記揺動体は鉛直状態
を維持することができるので、正確な墨出し作業を行う
ことができる。
【0058】また、本発明に係る請求項4記載の墨出し
用レーザ装置は、第二レーザ発振器モジュールが揺動体
の揺動中心付近に設けられているため、揺動体がさら
に、安定性を増し、より正確な墨出し作業を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、墨出し用レーザ
装置の一部断面正面図。
【図2】同実施の形態の墨出し用レーザ装置使用状態の
斜視図。
【図3】同実施の形態の墨出し用レーザ装置の要部正面
図。
【図4】同実施の形態の墨出し用レーザ装置の要部側面
図。
【図5】従来の墨出し用レーザ装置の一部断面要部正面
図。
【符号の説明】
1 …装置本体、5 …鉛直調整器、6 …揺動体、7 …ヘッ
ド、8 …揺動軸、11…揺動制止器、16…第一レーザ発振
器モジュール、17…第二レーザ発振器モジュール、18…
円柱状レンズ、19…回動軸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉛直調整器(5) に揺動体(6) の鉛直状態
    を維持すべく該揺動体(6) を揺動自在に支持する鉛直調
    整器(5) を有する墨出しレーザ装置において、該揺動体
    (6) には第一レーザ発振器モジュール(16)が回動自在に
    枢支され、且つ、前記揺動体(6) には、前記第一レーザ
    発振器モジュール(16)のレーザ光の投影線と交差する投
    影線を投光する第二レーザ発振器モジュール(17)が、回
    動する前記第一レーザ発振器モジュール(16)と離間して
    取付けられてなることを特徴とする墨出し用レーザ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第一レーザ発振器モジュール(16)
    は、該第一レーザ発振器モジュール(16)の重心が前記揺
    動体(6) の略軸心上に位置するよう取付けられてなる請
    求項1記載の墨出し用レーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記第二レーザ発振器モジュール(17)
    は、該第二レーザ発振器モジュール(17)の重心が前記揺
    動体(6) の略軸心上に位置するよう取付けられてなる請
    求項1記載の墨出し用レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記第二レーザ発振器モジュール(17)が
    前記揺動体(6) の揺動中心付近に設けられてなる請求項
    1記載の墨出し用レーザ装置。
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