JPH11281358A - レーザー光発光素子を備えたブラケットの取付構造及びこの取付構造を有する墨出し用レーザー装置 - Google Patents

レーザー光発光素子を備えたブラケットの取付構造及びこの取付構造を有する墨出し用レーザー装置

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JPH11281358A
JPH11281358A JP12543498A JP12543498A JPH11281358A JP H11281358 A JPH11281358 A JP H11281358A JP 12543498 A JP12543498 A JP 12543498A JP 12543498 A JP12543498 A JP 12543498A JP H11281358 A JPH11281358 A JP H11281358A
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laser light
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Junichiro Takeda
順一郎 竹田
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YASAKA KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザー光発光素子を備えたブラケットを確り
とハウジング内に押え止め、またこのブラケットの向き
すなわちレーザー光の照射方向の微調整を容易且つ正確
に行うことができるようにすること、またブラケットの
取付後における取付緩みを極めて少なくし、さらに、機
器の小型化に寄与することにある。 【解決手段】レーザー光発光素子7を備えたブラケット
8の一端部をハウジング2内の一部箇所にいわばボール
ジョイントのように取付角が微調整できるように摺接さ
せて取り付けて、このブラケット8の他端部の周面を、
例えばハウジング2の1周を3等分する箇所からそれぞ
れセットネジ10で押さえ止める構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザー光発光素子
を備えたブラケットをハウジング内に安定した状態で取
り付け、しかもその向きの微調整が簡単且つ高い精度で
行い得るレーザー光発光素子を備えたブラケットの取付
構造及びこの取付構造を有する墨出し用レーザー装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】建築現場で直線及び水平線を印す手段と
して、従来より炭壺から引き出した墨糸による墨出し作
業が行われているが、建材に墨糸の線を印すと建材を汚
し、また墨壺を持つ人と引き出した墨糸を持つ人の2名
による共同作業が必要であり、また墨出し作業は熟練を
要することから、現在では墨壺に代わる道具として、レ
ーザー光による直線映像を室内の壁面及び天井面に投映
する墨出し用レーザー装置(レーザー墨出し装置)が開
発され、数多く使用されている。
【0003】この種、従来構造の墨出し用レーザー装置
において、その主要部を構成するレーザーモジュール5
0は、図12及び図13に示すように、レーザー光発光
素子51を備えた筒形状のブラケット52を、円筒形状
を有するハウジング53の筒内の後部(下端部)に挿通
して、該ブラケット52の前部(上部)の外周面とその
後部の外周面とが、ハウジング53側の周方向から、1
周をそれぞれ3等分する箇所からセットネジ57,57
・57が螺通されて、これら各セットネジ57,57・
57の先端部で押し止められて、ブラケット52がハウ
ジング53内に固定されている。また該ブラケット52
前方の光通路となるハウジング53の先端(上端)部内
には、後端部に円形の凸レンズ55を備え、先端部にロ
ッドレンズ56を備えたレンズブラケット59が挿通さ
れて、セットネジ58,58・58で止められたもので
ある。なお図5では作図上、各セットネジ57,57・
57が対向方向に向けて描かれているが、実際は図6に
示すように、これらセットネジ57,57・57は、ハ
ウジング53の1周を3等分する箇所からハウジング5
3の中心方向に向けて螺通されている。なお図6におい
てYーY線上に位置するセットネジ57,57・57も
図5と同様に螺通されている。
【0004】このようにレーザー光発光素子51をブラ
ケット52を介してセットネジ57,57・で押し止め
てハウジング53内に取り付ける理由は、レーザー光発
光素子51を直接、ハウジング53内に取り付けようと
しても、レーザー光発光素子51自体が小さな電子部品
であるためにネジ止めし難く、しかもレーザー光発光素
子51の本体部が短く形成されているため、その取り付
けに僅かな傾きがあると、レーザー光の照射先端である
映像が大きく位置ズレして精度の高い照射方向がえられ
なかったり、レーザー光による映像が形成されなくなっ
たりする。
【0005】この点において上述した従来構造では、セ
ットネジ57,57・の螺進量を調整することによって
最適なブラケット52の向き、すなわちレーザー光の照
射方向に矯正できるという大きな利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術のように、ブラケットの前端部と後端部との2箇所
を、それぞれセットネジを止めて固定する方法は、ブラ
ケットの一端を基準に他端の向きを矯正することができ
ないために、ブラケットの向きや位置の調整が極めて難
しかった。
【0007】この結果、例えば墨出し用レーザー装置で
は、墨出し用の直線が天井や壁面に投映されなかった
り、投映直線を狂いなく鉛直対向方向に映し出すことが
出来なくなるなどの不具合を招く原因となっていた。ま
して、機器のさらなる小型化が要求される現在では、極
力セットネジの使用点数を少なくして調整操作を容易に
する必要があるが、照射方向の調整が複雑で、ねじを多
用する構造では、これに十分対応できなかった。
【0008】本願発明者はこのような従来技術における
不具合を如何にすれば解消できるかを従前より熟考・試
作を続けてきた結果、本発明を完成するに至り、レーザ
ー光発光素子を備えたブラケットの一端部をハウジング
内の一部箇所にいわばボールジョイントのように取付角
が微調整できるように摺接させて取り付けて、このブラ
ケットの他端部の周面を、例えばハウジングの1周を3
等分する箇所からそれぞれセットネジで押さえ止めるこ
とによって、ブラケットを確りとハウジング内に押え止
めることができ、これによりブラケットの向きすなわち
レーザー光の照射方向の微調整が容易且つ正確に行うこ
とができ、さらにはブラケットの取付後における取付緩
みなども極めて少なくすることができるレーザー光発光
素子を備えたブラケットの取付構造を提供すること及び
この取付構造を有する墨出し用レーザー装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに提案される本発明の第1の構成に係るレーザー光発
光素子を備えたブラケットの取付構造は、レーザー光発
光素子を備えたブラケットを筒状の内周面を有するハウ
ジング内に取り付ける構造において、前記ブラケットの
一端部の外周面を該ブラケットの軸芯上に球心を有する
球状部分面が、ハウジングの円筒内周面の一部とハウジ
ングの後部内に配設して前記ブラケットの押え止めを行
う止材の前端部とによって形成された前記球状部分面に
対応する凹曲面部に摺接する状態で組み付けられ、しか
も該ブラケットの他端部が、ハウジングの周りを均等分
する少なくとも3箇所から螺通されたセットネジによっ
て押し止められて、該ブラケットの向き、すなわちレー
ザー光の照射方向が固定され、しかも該セットネジの調
整によってレーザー光の照射方向が矯正できるように構
成されていることを特徴とする。
【0010】この構成を判り易く説明すると、レーザー
光発光素子を内部に備えた円筒形状のブラケットの一端
部(例えば、後端部)を略ボール状に形成し、筒形状の
内周壁の一部をこのボール状に形成した面の前部に対応
する凹部面を形成し、また筒形状を有する止材の前部を
このボール状に形成した面の後部に対応する凹部面を形
成し、これら双方の凹部面によってブラケットのボール
状に形成した一端部を保持する一方、このブラケットの
他端部の外周面をハウジングの周りを例えば3等分する
箇所からセットネジで押し止めたのである。
【0011】このように構成することによって、レーザ
ー光発光素子を備えたブラケットは、セットネジを調整
することによって、ボール状の部分を中心に僅かながら
向きを変え、これによりレーザー光の照射方向が矯正で
きるのである。
【0012】このようにブラケットの一端部を基準(回
動基準点)としてその他端部の向きを調整する方法は、
ブラケットの一端側の調整だけで、簡単且つ正確にレー
ザー光の照射方向を適正な向きに矯正することが可能と
なる。
【0013】なお、ブラケットの前後、すなわちレーザ
ー光発光素子を備えている側の端部か、或いはその反対
側の端部の何れを感動基準にする、すわなちブラケット
の前後(上下)の何れの端部をボール状にするかについ
ては、特に限定しない。
【0014】また本発明の第2の構成に係る墨出し用レ
ーザー装置は、前記第1の構成によりハウジングの後端
部内にブラケットを介してレーザー光発光素子が備えら
れており、また該レーザー光発光素子前方の光通路に、
該レーザー光発光素子から照射されるレーザー光を細い
直線形状に投影する1個又は複数個のレンズを備えたハ
ウジングで構成されるレーザーモジュールが基台上に備
えたジャイロ上に支持されており、該モジュールの自重
及び該基台の下方に備えた鏡筒の自重等によって該レー
ザーモジュールの先端部が鉛直線上方に向けられ、且つ
該レーザーモジュールの上下向き及び水平回動方向の向
きが自在に変化させることができるように構成されてい
ることを特徴とする。
【0015】レーザー光発光素子から照射するレーザー
光の照射方向が適正であると、その光通路の前方に位置
するレンズの中央にレーザー光の中心に位置し、所望の
形状、すわなち横方向に細長い直線形状の映像を天井面
及び壁面等に投映することができ、この投映線を墨出し
線とすることができるのである。また鉛直上方の正確な
位置にこの投映線を映し出すことができるため、装置の
精度が向上し、また構造が簡単で、照射方向の調整も容
易であることから痩躯のさらなる小型化にも寄与する。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の目的及び構成は以上の通
りであり、次に添付図面に記載した実施例に基づいて本
発明に係るレーザー光発光素子を備えたブラケットの取
付構造及びこの取付構造を有する墨出し用レーザー装置
について説明する。
【0017】先ず本発明に係るレーザー光発光素子を備
えたブラケットの取付構造を備えたレーザーモジュール
を例にとって説明する。図1はレーザーモジュールの分
解斜視図、図2はレーザーモジュールの正面断面図であ
り、図3は図2におけるAーA線切断部端面図である。
【0018】図1及び図2において、レーザーモジュー
ル1は、円筒形状を有するハウジング2の一端内に、凸
レンズ3とロッドレンズ4とを備えたレンズブラケット
5が装着され、またこのハウジング2の他端内に、レー
ザー光発光素子7を備えたブラケット8が止材9で押し
止められて装着され、これら各ブラケット5,8がハウ
ジング2の1周を3等分する各3本のセットネジ10,
10・10で押し止められたもので構成される。
【0019】このハウジング2は、レンズブラケット5
とブラケット8とを保持するためのものであり、該内周
面2aの後部分(図2においては下部となっている)に
は螺旋状のねじ溝2bが刻設され、前記内周面2aにお
ける該ねじ溝2bの奥端の周面部分には凹曲面2cが形
成されている。なおこの凹曲面2cについては後述にお
いて詳しく説明する。
【0020】レンズブラケット5は、円筒形状を有する
本体部5aの一端にフランジ部5bが形成されたもの
で、該ブラケット5の本体部5aの外径は、前記ハウジ
ング2の内径と略等しくしてある。このレンズブラケッ
ト5のフランジ部5bが位置する筒口5cには、ロッド
レンズ4が取付部材11によってその端部が押え止めら
れて備えられている。また該レンズブラケット5の他端
における内周面には僅かながら大径となる段部5dが形
成されており、この段部5dには円形の凸レンズ3が突
入した状態で備え付けられており、この凸レンズ3は、
凸レンズ3の焦点がロッドレンズ4の中央面に位置する
ように焦点距離を合わせてある。
【0021】この凸レンズ3は、レーザー光を収束させ
るためのものであり、ロッドレンズ4は、収束したレー
ザー光を横直線方向にだけ細く拡散させるためのもので
ある。
【0022】このようにロッドレンズ4と凸レンズ3を
両端部に備えたレンズブラケット5を、凸レンズ3を備
えている一端側からフランジ部5bがハウジング2の先
端部に接当するまでハウジング2の先端側の筒内に突入
させて、ハウジング2の先端部近傍の外周面における1
周を均等に3等分する箇所からレンズブラケット5の外
周面に向けてそれぞれセットネジ10,10・10を螺
通して、各セットネジ10,10・10の先端部をレン
ズブラケット5の対応面に形成されたくぼみに突入させ
て、ハウジング2からレンズブラケット5が抜け外れな
いように組み付けられている。
【0023】なお、図1及び図2ではロッドレンズ4は
1本が描かれているが、例えば2本のロッドレンズを横
並びに平行に隣合わせたものにすると、収束したレーザ
ー光を横直線方向に一層広い範囲に亘って拡散させるこ
とができる点において優れる。
【0024】また図1及び図2に示すように、ハウジン
グ2の他端内には、レーザーダイオードであるレーザー
光発光素子7を備えたブラケット8が突入保持されてい
る。ブラケット8はその中央部から先端部に至る箇所が
円筒部8aが形成され、中央部から後端部に至る箇所は
ボール状に形成されている。この形状を更に詳しく説明
すると、該ブラケット8の後部はブラケット8の軸芯上
に球心Mを有する多少盛り上がった球状部分面8bとな
るように形成されている。すわなちこの中心点Mから半
径Sの球状部分面8bが形成されているのである。
【0025】また該ブラケット8の軸方向に形成されて
いる開孔8cの径Rはレーザー光発光素子7の先端部の
径と略等しい大きさであり、この開孔8cの後部はレー
ザー光発光素子7の本体部7aが突入する形状に合わせ
た形状に形成されている。またこの開孔8cの先端部は
斜面状に広げた形状に形成されている。
【0026】このように形成されたブラケット8の後部
側の筒口8d内にレーザー光発光素子7がその先端部側
から突入して保持されているのである。このレーザー光
発光素子7を備えたブラケット8は、その先端部側を前
記ハウジング2の後端の筒口2d側から、該ブラケット
8の球状部分面8bがハウジング2内に形成されている
前記凹曲面2cに接面するまで突入させ、続いて、前記
止材9をハウジング2の後端の筒口2d内に螺装して、
この止材9でブラケット8を押し止めているのである。
【0027】この止材9は、筒形状を有しており、その
外周にはハウジング2の後端の筒口2d内に刻設されて
いるねじ溝2bに対応するねじ溝9aが刻設されてお
り、この止材9の内周面9bの先端部には前記球状部分
面8bの後部面に対応する凹曲面部9cが形成されてい
る。
【0028】そして、ここからが本発明の要部となる箇
所であり、ハウジング2内に形成されている凹曲面部9
cとこの凹曲面部9cとによって、ブラケット8の球状
部分面8bを前後から包むように接面させ、ブラケット
8の先端部がハウジング2内で多少振れるように保持さ
せてある。すなわちこの状態ではブラケット8の先端部
の外周面とハウジング2の内壁との間には隙間が形成さ
れて、ブラケット8の先端部は浮いた状態となってい
る。
【0029】そしてハウジング2の外周面における1周
を均等に3等分する箇所からブラケット5の外周面に向
けて、それぞれセットネジ10,10・10を螺装し
て、これら各セットネジ10,10・10の先端部でブ
ラケット5を押し止めて固定してある。
【0030】各セットネジ10,10・10の螺進量
(ねじ込み深さ)が均等であれば、本来ブラケット5の
向きすなわちレーザー光の照射方向はハウジング2の軸
芯方向(筒方向)に沿った方向となるのであるが、例え
ばブラケット5内に備えたレーザー光発光素子7の備え
付け方向に僅かでも誤差が生じていると、レーザー光の
照射方向に誤差が生じる。この誤差はレーザー光の照射
方向に5m離れて、±1mm以下であれば問題はない
が、それ以上の誤差が生じると精度の高い機器ではなく
なる。
【0031】このような誤差の調整するのが前記各セッ
トネジ10,10・10であり、これら3本のセットネ
ジ10,10・10の螺進量(ねじ込み深さ)を調整す
ることによって、レーザー光を正しい照射方向、すなわ
ちハウジング2の軸芯方向に沿うように矯正することが
できるのである。
【0032】以上で説明した構成のレーザーモジュール
1は、墨出し用レーザー装置に用いるものであるが、上
記の各レンズ3,4の取付の有無、レンズの種類及び枚
数、ハウジングの形状を適宜変化させることにより、レ
ーザー光を利用したセンサ装置、光学機器などに用いる
ことが可能となる。
【0033】次にこのレーザーモジュール1を備えた墨
出し用レーザー装置20を、図4に基づいて詳述する。
図4は墨出し用レーザー装置20の正面断面図であり、
図5は墨出し用レーザー装置20の全体正面図である。
【0034】図4及び図5に示す墨出し用レーザー装置
20は、基台としての三脚等の複数本の脚体21の上部
を固定しているケース25内に、円板形状の支持体2
2,23が支柱24,24,24を介して上下に備え付
けられており、この支柱24,24,24の上部にジャ
イロ26が備え付けられている。そしてこのジャイロ2
6上には、レーザー照準器であるレーザーモジュール1
を両側からピン30,30で枢着した支持体27が備え
付けられており、このレーザーモジュール1は、このよ
うに枢着されているため、またジャイロ26で支持され
ているため、上下方向及び水平方向に可動となってい
る。なお、このレーザーモジュール1は、自らの自重に
よって自然に鉛直方向に向くようになっている。
【0035】また、前記ジャイロ26の下部には、円筒
形状又は軸形状を有する吊下体28を下方に向けて揺動
自在に突出させており、該吊下体28の上部には、吊下
体28の筒孔を通してその下方の床面等に向けてレーザ
ー光を照射し、そのレーザー光を床面にスポット投影す
るレーザーモジュール29が備えられている。なお、こ
のレーザーモジュール29も前述したレーザーモジュー
ル1と同様の構成としたものであっても構わない。
【0036】レーザーモジュール1は前述した構成のも
のが用いられるのであるが、このうちロッドレンズにつ
いては1本を備えたものの他に、図示しないが、2本の
ロッドレンズを僅かの隙間を設けた状態で平行に備え、
レーザー光の中心がこの2本のロッドレンズの間に位置
し、且つ双方のロッドレンズに照射されるようにしたも
のであっても構わない。なおこれについては本出願人が
平成10年3月11日に、発明の名称「レーザー光投映
装置」の特許出願をしており、この特許出願に記載した
ものを本発明のロッドレンズに相当する部分に置き換え
てもよい。
【0037】また、図示しないが、レーザーモジュール
1を任意の設定した傾きで係止させることができるよう
に、係止部材やその操作部材を設けても構わない。
【0038】なお、上述においてはレーザーモジュール
1におけるレーザー光の水平方向への回転は、ケース2
5内で行っているが、この回転をケース共行う構造にし
ても構わない。
【0039】図6はこの構造を示した墨出し用レーザー
装置下部の正面断面図であり、同図において、40は本
装置の下部に位置する基板であり、この基板40は平面
視中央箇所に開孔40aが開設されており、その周淵部
40bが上方に曲折している。この基板40は、平面視
において前記開孔40aと略同形を有する開孔41aが
中央に開設された回転台41の上方にベアリング42を
介して備えられており、筒形状の止めネジ43の上端に
形成されているフランジ部43aの下面とベアリング4
2の上面との間に、この基板40の開孔40aの周淵を
挟んだ状態で、止めネジ43の下部を回転台41の開孔
41a内に挿着して、基板40を回転台41上に回転自
在に支持させてある。
【0040】なお基板40のベアリング42の上部外周
縁に沿った一部箇所は、下方に折曲させて基板下40の
回転軸芯がベアリング42の回転軸芯とズレないように
してある。44は回転台41と止めネジ43との間に介
在させてある回転台インサートである。
【0041】この止めネジ43のフランジ部43aの周
囲に近接している基板40の上面には、上部及び下部に
フランジ面45a,45bが形成された短筒形状のマグ
ネット板45が固設されている。このマグネット板45
は図4において示す鏡筒26の下部に備え付けた図示し
ない円板形状の磁気反発板に磁気反発力を加えて鏡筒2
6の鉛直姿勢での揺動停止が素早くできるようにするた
めのものである。
【0042】図6及び図7において、なお止めネジ43
のフランジ部43aの外側周縁下面とマグネット板45
における下部のフランジ面45bの内側周縁下面には、
それぞれ基板40の上面との隙間47を設けるための段
差43c,45cが形成されている。
【0043】この隙間47には、図8に示す上下方向に
波打った形状を有するリング状のスプリング48とシリ
コン製のリングシート49が上下方向に多少圧縮された
状態で挟み入れられており、このような構造にすること
によって、ケース25は基板40と一体的に組み付けら
れて水平方向に連動する。よって、ケース25又は基板
40の何れかに手を振れて回転方向への力を加えると、
基板下40はベアリング48の上部側と一体となって回
転し、この回転がレーザーモジュール1の回転となり、
しかもこの隙間47内のスプリング48は上下方向に反
発する力が備わっているために、基板40はベアリング
48の上面に押し付けられた状態でプレがなく回転す
る。
【0044】このときスプリング48は止めネジ43に
押し止められられた状態となって回転しないが、スプリ
ング48の下面に接するリングシート48が基板40と
連れ回りする。このため、スプリング48とリングシー
ト48は摺接するが、このリングシート48は前述した
ように極めて円滑な素材であるシリコン樹脂で形成され
ているため、その摺接においてごく小さな摩擦力を以て
回転する。
【0045】この結果、基板40はスムーズに回転し、
また作業者の予測しない振動などでは基板40が回転方
向に動いてレーザー光の照射方向がズレたりするような
こともないのである。
【0046】なお、前述においてレーザーブラケット1
及び鏡筒28の揺動支持はベアリングを内装した2軸の
ジャイロ26で行う構造を説明したが、本実施態様にお
いてはこの種の構造のジャイロ26に限定されるもので
はない。
【0047】例えば図9乃至図11の示すジャイロを用
いてもよいのである。図9図は別態様のジャイロ70を
用いた墨出し用レーザー装置上部の正面図、図10はジ
ャイロの70の斜視図、図11は別態様のジャイロ70
の正面断面図である。
【0048】これら各図に示すジャイロ70は、支持板
71とジャイロピン72とジャイロピン受材73と吊材
74とが組み付けられて構成されたものである。
【0049】支持板71は、平面視同じ大きさの矩形状
を有する上下2枚の板材71A,71Bのそれそれの中
央の左右両端間に、水平軸孔に対応する半凹曲面部71
Aa,71Baをそれそれ対向させて形成し、各板材7
1A,71Bの中央に矩形状を有する大きな開孔71A
b,71Bbが形成され、各開孔71Ab,71Bbに
よって半凹曲面部71Aa,71Baが中央で分断され
た形状を有している。各板材71A,71Bは、各面部
を重ねるようにして、溶接により又は接着材による接着
により一体的に形成されており、双方の半凹曲面部71
Aa,71Baが合わさることにより軸孔71aが形成
され、上記開孔71Ab,71Bbが重なって1つの矩
形状の開孔71bが形成される。なお支持板71の板面
71cの四隅近傍箇所には、それぞれ取付ネジ孔71
d,71d・・が開設されている。
【0050】ジャイロピン72は、その中央から後端に
至る部分が支持板71の一方の軸孔71A(71B)の
内径に密着する程度の径を有する大径部72aが形成さ
れ、この大径部72aから先端部に至る部分は僅かなが
ら小さな径の小径部72bが形成された段付ピンであ
る。
【0051】ジャイロピン受材73は、他方の軸孔71
Bの内径に密着する程度の径を有する大径部72aが形
成され、該軸孔71Bの長さよりも長い形状を有し、し
かも内径がジャイロピン72の小径部72bが摺接する
大きさの筒体からなる。
【0052】吊材74は、上部横方向にジャイロピン7
2の小径部72bが摺接する状態が貫通するピン孔74
aが開設され、ピン孔74aに対して横直角方向となる
下部箇所には、図示しない鏡体の上端部を枢着するピン
孔74bが開設されたものである。
【0053】これら各材71,72,73,74の組付
手法は、先ず、支持板71の一方の軸孔71A内にジャ
イロピン72を挿入し、該軸孔71A内から支持板71
中央の矩形状の開孔71bに抜け出たジャイロピン72
の小径部72bを吊材74のピン孔74aに挿通し、さ
らにこの小径部72bを、支持板71の他方の軸孔71
B内に挿入したジャイロピン受材73内に挿入して、支
持板71で支持されたジャイロピン72に吊材74を枢
着させたものである。
【0054】これにより、吊材74はジャイロピン72
で枢支されて一方向に回動し自在となるのであるが、こ
の吊材74に吊るされる鏡体26Aは、ジャイロピン7
2に対して横直角方向に向けた図示しないピンで枢着支
持されるため、横直角方向の回動軸を有する2軸のジャ
イロと同じ揺動作用が得られる。ジャイロとしてこのよ
うな構造を採用することは、簡単な構造ゆえに安価にて
製造でき、故障などのトラブルも少なく、使い勝手も非
常に優れる。
【0055】ジャイロピイン72とジャイロピン受材7
3が支持板71の軸孔71a,71a内から抜け出さな
いようにするための1つの方策としては、図11に示す
ように各軸孔71a,71aの壁面と対応するジャイロ
ピイン72とジャイロピン受材73の外周面にそれぞれ
互いに噛み合うネジ溝を刻設して、ジャイロピン72と
ジャイロピン受材73が各軸孔71a,71a内に螺入
できるようにするとよい。また同図に示すようにこれに
加えて、軸孔71a,71aの外側端にジャイロピイン
72とジャイロピン受材73の一部を突出させ、各突出
端に抜け止め用のナット77,78を螺装・締結する
と、なお良い。
【0056】また、同図に示すように、ジャイロピイン
72の小径部72bと吊材74のピン孔74aとの間
に、回動を円滑にする筒体(ブッシュ)78を介装させ
ると揺動がスムーズになる。
【0057】なお、レーザーブラケットは、図4に示す
ように鏡筒と一体となって揺動するようにジャイロ26
の上方に設ける構造の他、鏡筒26Aの側面に備え付
け、レーザー光を側方に照射するように備え付けても構
わない。なおレーザーブラケットを鏡筒26Aの側方に
備え付ける場合には、このレーザーブラケットの重さ加
わることによって鏡筒26Aが傾いた姿勢で停止するの
を防ぐために、鏡筒26Aの一部を切り欠いて重量バラ
ンスを矯正するようにする必要がある。
【0058】このような構成を有する墨出し用レーザー
装置30は、レーザー光発光素子7から照射したレーザ
ー光を前記凸レンズ3で収束させ、さらにロッドレンズ
4で横直線方向に細く拡散させて、天井面や壁面などに
直線の映像を映し出すことができるのである。
【0059】この映像は、図示しないが、例えば天井面
に複数の空調機又は照明器具等の被取付部材を等間隔お
きに複数列取り付けるときの基準線とすることができ
る。
【0060】また、柱及び扉を取り付けるときの垂直基
準線とすることができる。同様に、壁面に窓を取り付け
るときの基準線とすることができ、天井パネル張り、室
内のクロス張り,フローリング床材張りなどにおける基
準線とすることもできるのである。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明のレーザー光発光素
子を備えたブラケットの取付構造によれば、レーザー光
発光素子を備えたブラケットの一端部をハウジング内の
一部箇所にいわばボールジョイントのように取付角が微
調整できるように摺接させて取り付けて、このブラケッ
トの他端部の周面を、例えばハウジングの1周を3等分
する箇所からそれぞれセットネジで押さえ止める構造と
したことによって、ブラケットを確りとハウジング内に
押え止めることができたのである。また、この結果、ブ
ラケットの向きすなわちレーザー光の照射方向の微調整
が容易且つ正確に行うことができたのである。さらに、
ブラケットの取付後における取付緩みなども極めて少な
くすることができたのである。
【0062】またこのような様々な効果を有するレーザ
ー光発光素子を備えたブラケットの取付構造を墨出し用
レーザー装置に用いると、レーザー光による直線映像を
適正な方向、例えば鉛直方向、などに向けたり、その向
きを容易且つ正確に矯正することができたのである。ま
た装置の小型化にも供することができたのである。
【0063】さらに、このような構造を有するレーザー
光発光素子を備えたブラケットの取付構造は、墨出し用
レーザー装置だけでなく、レーザー光によるセンサ装
置、各種光学機器にも用いることができたのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーザー光発光素子を備えたブラケッ
トの取付構造を有するレーザーモジュールの分解斜視図
である。
【図2】同じく組付後の正面断面図である。
【図3】図2におけるAーA線切断部端面図である。
【図4】墨出し用レーザー装置の正面断面図である。
【図5】墨出し用レーザー装置の全体正面図である。
【図6】墨出し用レーザー装置下部の正面断面図であ
る。
【図7】図6の一部を拡大して示した図である。
【図8】スプリングとリングシートを示した斜視図であ
る。
【図9】別構成の墨出し用レーザー装置を示した正面図
である。
【図10】別態様のジャイロを用いた墨出し用レーザー
装置上部の正面図である。
【図11】別態様のジャイロを用いた墨出し用レーザー
装置上部の正面断面図である。
【図12】 従来技術によるレーザー光発光素子を備え
たブラケットの取付構造を有するレーザーモジュールの
正面断面図である。
【図13】図11におけるXーX線切断部端面図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザーモジュール 2 ハウジング 3 凸レンズ 4 ロッドレンズ 5 レンズブラケット 7 レーザー光発光素子 8 (レーザー光発光素子用の)ブラケット 9 止材 10 セットネジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー光発光素子を備えたブラケット
    を筒状の内周面を有するハウジング内に取り付ける構造
    において、前記ブラケットの一端部の外周面を該ブラケ
    ットの軸芯上に球心を有する球状部分面が、ハウジング
    の円筒内周面の一部とハウジングの後部内に配設して前
    記ブラケットの押え止めを行う止材の前端部とによって
    形成された前記球状部分面に対応する凹曲面部に摺接す
    る状態で組み付けられ、しかも該ブラケットの他端部
    が、ハウジングの周りを均等分する少なくとも3箇所か
    ら螺通されたセットネジによって押し止められて、該ブ
    ラケットの向き、すなわちレーザー光の照射方向が固定
    され、しかも該セットネジの調整によってレーザー光の
    照射方向が矯正できるように構成されていることを特徴
    とするレーザー光発光素子を備えたブラケットの取付構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の取付構造によりハウジ
    ングの後端部内にブラケットを介してレーザー光発光素
    子が備えられており、また該レーザー光発光素子前方の
    光通路に、該レーザー光発光素子から照射されるレーザ
    ー光を細い直線形状に投影する1個又は複数個のレンズ
    を備えたハウジングで構成されるレーザーモジュールが
    基台上に備えたジャイロ上に支持されており、該モジュ
    ールの自重及び該基台の下方に備えた鏡筒の自重等によ
    って該レーザーモジュールの先端部が鉛直線上方に向け
    られ、且つ該レーザーモジュールの上下向き及び水平回
    動方向の向きが自在に変化させることができるように構
    成されていることを特徴とするレーザー光発光素子を備
    えたブラケットの取付構造を有する墨出し用レーザー装
    置。
JP12543498A 1998-03-29 1998-03-29 レーザー光発光素子を備えたブラケットの取付構造及びこの取付構造を有する墨出し用レーザー装置 Pending JPH11281358A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002267442A (ja) * 2001-03-07 2002-09-18 Sokkia Co Ltd 半導体レーザ測距装置
WO2003014666A1 (fr) * 2001-08-10 2003-02-20 Next Corporation Projecteur laser a semi-conducteur
CN110566765A (zh) * 2019-08-19 2019-12-13 北京遥感设备研究所 一种安装精度可调节的激光笔装置

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