JPH10141354A - 密封継手アセンブリ - Google Patents

密封継手アセンブリ

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JPH10141354A
JPH10141354A JP9230101A JP23010197A JPH10141354A JP H10141354 A JPH10141354 A JP H10141354A JP 9230101 A JP9230101 A JP 9230101A JP 23010197 A JP23010197 A JP 23010197A JP H10141354 A JPH10141354 A JP H10141354A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密封継手アセンブリ中での過大な圧力の発生
を防止する安価な手段を有する密封継手アセンブリを提
供することである。 【解決手段】 本発明は、シールが過剰な圧力から保護
されるように密封ピン継手アセンブリ中での圧力を均一
化する手段を含んでいる。ピン継手アセンブリはイコラ
イザバー中のボアに嵌合された軸受アセンブリを介して
摺動可能に連結されるピンを含んでいる。ピンはイコラ
イザバー中をシールするために、軸受アセンブリの両側
に配置された一対のシールによりその外周が包囲され
る。シールは軸受アセンブリに隣接して配置されて、一
対のキャビティをその間に画成している。受け取り通路
がイコライザバーの外側表面のカウンターボアから伸長
し、軸受アセンブリで終端しており、ピン継手アセンブ
リと流体的に連通されている。流体を継手中に差し向け
る手段として、グリース注入器が受け取り通路中に配置
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は一般的に潤滑継手
（ジョイント）に関し、特に、継手中での圧力の過度の
上昇を避けるために圧力の均一化能力を有する潤滑継手
に関する。
【０００２】
【背景技術】潤滑継手は一般的に第１及び第２部材の間
のシール手段を使用する。第１及び第２部材の間の磨耗
を減少させるために継手中に潤滑剤を追加すると、シー
ル手段周りの圧力が一般的に増加する。
【０００３】シール手段周りの圧力が増加すると、シー
ル手段が損傷するか或いはシール手段の密封能力が完全
に破壊される。これらの問題を回避するために、シール
手段周りの過剰の圧力を逃がすことが良く知られてい
る。
【０００４】不幸なことに、シール手段を継手内の圧力
を解放するのに使用することは、シール手段の有効性を
損なうことになる。本発明は上述した問題を克服せんと
するものである。
【０００５】
【発明の開示】本発明の１つの側面によると、中心ボア
が形成された端部部分を有する第１部材と、外側表面か
ら所定距離伸長しボア内で終端する内部流体連通手段を
具備した密封継手アセンブリが提供される。
【０００６】流体連通手段は受け取り通路と、受け取り
通路の両側に配置され受け取り通路と流体的に連通して
いる第１及び第２排出通路とを含んでいる。第２部材が
第１部材に移動可能に連結されており、ボア内に摺動可
能に配置されている。第２部材と第１部材で継手を画成
している。
【０００７】一対の離間したシール手段がボア中のアニ
ュラス（環状路）中に配置されて、第２部材の周囲を包
囲している。一対のシール手段の各々は内側表面と外側
表面を有している。
【０００８】一対のシール手段の近辺のボア中にはキャ
ビティが画成されており、流体連通手段と流体的に連通
している。一対のキャビティ中に流体を溜めるために、
受け取り通路中の流体を継手に差し向ける手段が設けら
れている。
【０００９】一対のキャビティ中に流体が溜まると、キ
ャビティ中での可変圧力が確立される。一対のシール手
段周りの流体圧力の上昇を防止するために、第１及び第
２排出通路に流体的に連通する端部部分内に、一対のキ
ャビティ中の流体圧力を均一化する手段が配置されてい
る。
【００１０】本発明の他の側面によると、ボアが画成さ
れた端部部分を有するイコライザバーを具備した、建設
機械のイコライザバーに使用する密封ピン継手アセンブ
リが提供される。
【００１１】内部流体連通手段が外部表面から所定距離
伸長して、ボア内で終端している。流体連通手段は受け
取り通路と、この受け取り通路に流体的に連通された一
対の排出通路とを含んでいる。
【００１２】ピンがイコライザバーと移動可能に連結さ
れており、ボア中に摺動可能に配置されてピン継手を画
成している。一対のシール手段がボア中の環状路内に配
置されており、ピンの周囲を包囲している。
【００１３】一対のシール手段の各々は内側表面と外側
表面を有している。軸受アセンブリが一対のシール手段
の間のボア中に配置されており、ピンの外周を包囲して
いる。
【００１４】軸受アセンブリはその端部がシール手段の
内側表面の近辺に位置して、流体連通手段と流体的に接
続された一対のキャビティを両者の間に画成している。
一対のキャビティの一方は一対の排出通路の一方と作動
的に関連しており、一対のキャビティの他方は一対の排
出通路の他方と作動的に関連している。
【００１５】受け取り通路中の流体をピン継手に差し向
けて、一対のキャビティ中に流体を蓄積させる手段が設
けられている。一対のキャビティ中での流体の蓄積はキ
ャビティ中での可変圧力を確立する。
【００１６】一対のシール手段周りの流体圧力の上昇を
防止するために、第１及び第２排出通路と流体的に連通
された端部部分中に一対のキャビティ中の流体の圧力を
均一にする手段が設けられている。
【００１７】本発明は、作動中にシール手段周りの圧力
が過度に上昇してシール手段が損傷されないように、密
封継手中の圧力を均一化する手段を含んでいる。
【００１８】
【発明を実施するための最良の態様】建設機械（図示せ
ず）のイコライザバー１０が図１乃至図３に示されてい
る。イコライザバー１０は中央部分１４と、一対の端部
部分１８，２２を有している。
【００１９】明瞭化のために、端部部分１８のみについ
て詳細に説明する。しかし、端部部分２２も端部部分１
８と同様に機能する同様な特徴を有していることに注意
されたい。
【００２０】端部部分１８はボア２６と、外側表面３０
と、互いに対向する一対の離間した側壁３４，３８とを
有している。ボア２６は図３に示されているように一対
の環状路４２，４６を有している。
【００２１】環状路４２，４６はそれぞれ側壁３４，３
８に近接してボア２６中に配置されている。球面軸受ア
センブリ５０がボア２６中に圧入されて、ボア２６の表
面を実質上覆っている。
【００２２】球面軸受アセンブリ５０はボア５４を有し
ている。例えばリップシールのような適当なタイプの一
対のシール５８，６０がボア２６中に位置付けされてい
る。シール５８は環状路４２中に配置されており、シー
ル６０は環状路４６中に配置されている。
【００２３】シール５８，６０は軸受アセンブリ５０の
反対側に位置付けされており、各シール５８，６０は軸
受アセンブリ５０に対向する内側表面６２と、軸受アセ
ンブリ５０に面しない外側表面６６を有している。シー
ル５８，６０の内側表面６２は軸受アセンブリ５０の両
側近辺に配置されて、軸受アセンブリとの間に一対のキ
ャビティ７０，７２を画成している。
【００２４】ピン７４が軸受アセンブリ５０のボア５４
中に摺動可能に配置されてイコライザバー１０と移動可
能に連結され、ピン継手アセンブリ７８を画成してい
る。シール５８，６０がピン７４の外周を包囲し、ボア
２６中を密封している。
【００２５】軸受アセンブリ５０を使用せずに適当な嵌
め合いを提供するような方法で、ピン７４がイコライザ
バー１０のボア２６中に摺動可能に配置されるように構
成してもよい。
【００２６】図３に最も良く示されるように、内部流体
連通手段８２が端部部分１８中に位置付けされていて、
外側表面３０から伸長し軸受アセンブリ５０のボア２６
中で終端している。
【００２７】内部流体連通手段８２は第１及び第２端部
部分８７，８８を有する受け取り通路８６を含んでい
る。受け取り通路８６の第１端部部分８７は外側表面３
０から内側に所定距離伸長して端部部分１８中で終端し
ているカウンターボア８９である。
【００２８】第２端部部分８８は、カウンターボア８９
から伸長して軸受アセンブリ５０の中央部分９１に近接
して終端しているグリース通路９０である。カウンター
ボア８９はグリース通路９０よりも大きな直径を有して
いる。
【００２９】プラグ９２がカウンターボア８９中に部分
的に螺合されて、カウンターボア８９を大気から密封す
る。内部流体連通手段８２は更に、各シール４２，４６
の間の受け取り通路８６の両側に位置する一対の排出通
路９４，９８を含んでいる。
【００３０】排出通路９４，９８は外側表面３０から伸
長して、軸受アセンブリ５０の両側で終端し、カウンタ
ーボア８９及び各キャビティ７０，７２と流体的に連通
している。
【００３１】排出通路９４，９８は実質上各シール４
２，４６に隣接して配置されており、好ましくはシール
４２，４６に近接して配置されている。横断通路１０２
が排出通路９４、カウンターボア８９及び排出通路９８
を通って伸長しており、これらを流体的に連通してい
る。
【００３２】複数のプラグ１０３が排出通路９４，９８
と横断通路１０２の大気開放端に螺合されており、ピン
継手アセンブリ７８を実質上密封している。ヘッド１０
６とテーパ状ネジ付きボディ１１０を有するグリース注
入器１０４が、受け取り通路８６中に部分的に挿入され
ている。
【００３３】ネジ付きボディ１１０がグリース通路９０
に所定距離螺合して受け入れられ、ヘッド１０６がカウ
ンターボディ８９中に部分的に伸長している。グリース
注入器１０４は、グリースポンプのような良く知られた
方法で受け取り通路８６及びグリース通路９０を介し
て、潤滑グリース又は潤滑油のような適当なタイプの潤
滑流体をピン継手アセンブリ７８に供給する手段１１４
を提供する。
【００３４】しかし、潤滑流体を受け取り通路８６中に
供給するいかなる適当な方法も使用可能であることに注
意すべきである。ピン継手アセンブリ７８の潤滑の間
に、潤滑流体の供給がピン継手アセンブリ７８中の顕著
な圧力の変化を引き起こし、潤滑流体がキャビティ７
０，７２中で蓄積されてキャビティ中での可変圧力Ｐを
確立する。
【００３５】キャビティ７０，７２中での圧力Ｐの均一
化手段１２０は、排出通路９４，９８と横断通路１０２
の位置を通して達成される。
【００３６】
【産業上の利用可能性】ピン継手アセンブリ７８中の磨
耗を減少するために、プラグ９２を取り外して潤滑流体
がグリース注入器１０４を介してグリース通路９０中に
強制的に注入される。
【００３７】潤滑流体は軸受アセンブリ５０を通過し
て、軸受アセンブリ５０とシール５８，６０の間のキャ
ビティ７０，７２中に実質上蓄積される。潤滑流体の追
加供給中に、潤滑流体中にエアポケットが形成されるこ
とがある。
【００３８】ピン継手アセンブリ７８を潤滑流体で完全
に充填するために、潤滑流体中の空気は排出通路９４，
９８を介して横断通路１０２中に排出され、更にカウン
ターボア８９を介して大気に排出される。
【００３９】同時に、潤滑流体の充填過剰及び過剰圧力
を防止するために、過剰の潤滑流体は同様な方法で大気
中に排出される。ピン継手アセンブリ７８中に潤滑流体
を充填した後、カウンターボア８９中にプラグ９２が挿
入される。
【００４０】キャビティ７０，７２中に実質上蓄積され
た潤滑流体は、ピン継手アセンブリ７８の作動によって
変動し、システム中の潤滑流体の量によって変化する内
部圧力Ｐを有している。
【００４１】作動中でのシール５８，６０周りの圧力の
上昇を防止するために、潤滑流体が排出通路９４，９８
及び横断通路１０２を通過することにより、キャビティ
７０，７２中の圧力Ｐは均一化される。
【００４２】圧力の均一化はシールされたピン継手アセ
ンブリ７８中で発生するので、潤滑流体が大気中に漏れ
出すことはない。ピン継手アセンブリ７８中での圧力を
均一化する能力が、シール５８，６０が膨らんでシール
が損傷を受けることから保護する。
【００４３】排出通路９４，９８をシール５８，６０及
び横断通路１０２に対して近接して配置したことによ
り、シール５８，６０を過剰な圧力から保護する有効な
手段を提供できる。
【００４４】
【発明の効果】上述したように、本発明によると、潤滑
されている密封継手アセンブリ中で各通路を所定の関係
で配置することにより、密封継手アセンブリ中での過剰
な圧力からシールを有効に保護する安価な手段を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を具備したイコライザバーの概略的正面
図である。
【図２】図１に示されたイコライザバーの平面図であ
る。
【図３】図１の３−３線に沿った拡大断面図である。
【符号の説明】
１０ イコライザバー １８，２２ 端部部分 ２６ ボア ５０ 球面軸受アセンブリ ５８，６０ シール ７４ ピン ７８ ピン継手アセンブリ ８２ 流体連通手段 ８６ 受け取り通路 ８９ カウンターボア ９０ グリース通路 ９２ プラグ ９４，９８ 排出通路 １０２ 横断通路 １０４ グリース注入器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート・エイ・ラプク アメリカ合衆国、61614イリノイ、ピオー リア、エヌ・メリマック・アベニュー5104 (72)発明者 ディーン・エム・ピーターソン アメリカ合衆国、61561イリノイ、ロアノ ーク、エヌ・サード・ストリート603

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 密封継手アセンブリであって、 中央ボアが画成された端部部分と、外側表面から所定距
    離伸長しボア中で終端している内部流体連通手段とを有
    し、該内部流体連通手段は受け取り通路と、受け取り通
    路の両側に配置された第１及び第２排出通路と、端部部
    分を貫通し第１排出通路と、受け取り通路と、第２排出
    通路を横切ってこれらを連通する横断通路とを含んでい
    る、第１部材と；第１部材に移動可能に連結され、ボア
    中に摺動可能に配置されて第１部材と協働して継手を画
    成する第２部材と；各々内側表面と外側表面を有し、ボ
    ア中の環状路中に配置されて第２部材の外周を包囲する
    一対の離間したシール手段と；内部流体連通手段に流体
    的に連通されている一対のシール手段に隣接するボア中
    に画成されたキャビティと；受け取り通路中の流体を継
    手に差し向けて一対のキャビティ中に蓄積させ、キャビ
    ティ中での流体の蓄積がキャビティ中の可変圧力を確立
    する手段と；継手アセンブリ中で流体を保持し、流体の
    外部との連通を防止するために、受け取り通路、第１及
    び第２排出通路及び横断通路中に設けられた閉塞手段
    と；を具備したことを特徴とする密封継手アセンブリ。
  2. 【請求項２】 一対のキャビティは排出通路に隣接して
    配置されており、受け取り通路と排出通路はシール手段
    から所定距離離れて配置されていることを特徴とする請
    求項１記載の密封継手アセンブリ。
  3. 【請求項３】 排出通路はシール手段と受け取り通路と
    の間に位置付けされていることを特徴とする請求項１記
    載の密封継手アセンブリ。
  4. 【請求項４】 排出通路はシール手段に実質上隣接して
    いることを特徴とする請求項２記載の密封継手アセンブ
    リ。
  5. 【請求項５】 建設機械のイコライザバーに使用するた
    めの密封ピン継手アセンブリであって、 ボアが画成された端部部分と、外部表面から所定距離伸
    長してボア中で終端する内部流体連通手段とを有し、該
    内部流体連通手段は受け取り通路と、一対の排出通路
    と、受け取り通路と一対の排出通路を流体的に連通する
    横断通路とを含んでいる、イコライザバーと；イコライ
    ザバーに移動可能に連結され、ボア中に摺動可能に配置
    されてピン継手を画成するピンと；各々内側表面と外側
    表面を有し、ボア中の環状路内に配置されピンの外周を
    包囲する一対のシール手段と；一対のシール手段の間の
    ボア中に配置されてピンの外周を包囲し、その端部がシ
    ール手段の内側表面に隣接して位置付けされて前記内部
    流体連通手段と流体的に連通する一対のキャビティを両
    者の間に画成し、一対のキャビティのうちの一方は一対
    の排出通路の一方と作動的に関連しており、一対のキャ
    ビティの他方は一対の排出通路の他方と作動的に関連し
    ている、軸受アセンブリと；受け取り通路中の流体をピ
    ン継手に差し向けて一対のキャビティ中に実質上蓄積さ
    せ、一対のキャビティ中での流体の蓄積がキャビティ中
    での可変圧力を確立する手段と；流体を継手アセンブリ
    中で保持し、流体の外部との連通を防止するために、受
    け取り通路、一対の排出通路及び横断通路中に配置され
    た閉塞手段と；を具備したこを特徴とする密封ピン継手
    アセンブリ。
  6. 【請求項６】 一対のキャビティの各々は一対の排出通
    路の各々に隣接して配置されており、受け取り通路と排
    出通路はシール手段から所定距離離間して配置されてい
    ることを特徴とする請求項５記載の密封ピン継手アセン
    ブリ。
  7. 【請求項７】 一対の排出通路の一方は一対のシール手
    段の一方と受け取り通路との間に配置され、一対の排出
    通路の他方は一対のシール手段の他方と受け取り通路と
    の間に配置されていることを特徴とする請求項５記載の
    密封ピン継手アセンブリ。
  8. 【請求項８】 排出通路は各シール手段に実質上隣接し
    ていることを特徴とする請求項６記載の密封ピン継手ア
    センブリ。
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US08/721647 1996-09-26
US08/721,647 US5799950A (en) 1996-09-26 1996-09-26 Lubricated joint with equalizing pressure zone

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JPH10141354A true JPH10141354A (ja) 1998-05-26
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