JPH10140730A - 屋外天井構造 - Google Patents

屋外天井構造

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JPH10140730A
JPH10140730A JP8299011A JP29901196A JPH10140730A JP H10140730 A JPH10140730 A JP H10140730A JP 8299011 A JP8299011 A JP 8299011A JP 29901196 A JP29901196 A JP 29901196A JP H10140730 A JPH10140730 A JP H10140730A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling
outdoor
ventilation
outdoor ceiling
space
Prior art date
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Pending
Application number
JP8299011A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Tokumura
晃 徳村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋外天井上方の良好な通気を巨視的な通気経
路を設けることなく確保し、屋外天井上方に位置する木
材や金属等の結露に伴う湿気による劣化を防ぐことが可
能な屋外天井構造を提供する。 【解決手段】 居住空間22を有する上部構造10直下
の屋外天井構造である。この屋外天井構造は、野縁24
と天井板28とを含んで構成される。野縁24は、上部
構造10に固定され、天井板28が取り付けられる。天
井板28は、細孔を多数有する多孔板で形成され、野縁
24に取り付けられる。この天井板28を介して天井上
方への通気性が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、居住空間を有する
上部構造直下の屋外天井構造に関する。
【0002】
【関連技術および発明が解決しようとする課題】居住空
間の直下に屋外に露出した屋外天井を設ける場合は、外
気に晒される屋外天井と、居住空間との間には大きな温
度差が生じる。寒冷地においては、この温度差は特に顕
著となる。そのため、居住空間の直下に屋外天井を設け
るようにすると、居住空間と屋外天井との間で結露が生
じやすくなる。結露が発生し、その状態が放置される
と、湿気によって木材の劣化や金属等の腐食が急激に進
行しやすい状態となり、建築物の耐久性を低下させる原
因ともなる。
【0003】そこで、屋外天井を居住空間の直下に設け
る場合には、天井板上方の空間に通気を行うために、部
材を組み合わせて構成した通気経路が設けられることが
多い。しかしながら、このような通気経路を形成するた
めには、構造が複雑化し、施工工数とコストの増加を招
くという問題点があった。
【0004】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであって、その目的は、屋外天井上方の良好
な通気を構造を複雑化することなく確保し、屋外天井上
方に位置する木材や金属等の結露に伴う湿気による劣化
を防ぐことが可能な屋外天井構造を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】以下、本欄においては、
上記目的を達成するための手段を、本願の各請求項の各
構成要件に対して本願の実施の形態の符号を対応させて
説明する。
【0006】請求項1に記載の発明に係る屋外天井構造
は、下部構造の外壁70より張り出した居住空間22を
有する上部構造10直下の屋外天井構造であって、前記
上部構造に固定され、通気性を持つ多孔板で形成され
る、天井板28を有することを特徴とする。
【0007】請求項1に記載の発明によれば、居住空間
直下に形成された屋外天井の天井板が多数の細孔を有す
る多孔板によって形成されている。したがって、特に冬
季に、暖かい居住空間を有する上部構造と屋外との間に
おける大きな気温差のために、結露しやすい状態となる
屋外天井の上方の空間が、多孔板の細孔を介して通気さ
れ、その空間における結露を防止することができる。そ
の結果、屋外天井上方に位置する木材や金属等の結露に
伴う湿気による劣化を、開口部や通気経路を設けること
なく、防ぐことが可能となる。
【0008】請求項2に記載の発明に係る屋外天井構造
は、請求項1において、前記上部構造の床部内および前
記外壁内は、それぞれ断熱領域とされ、前記天井板は、
通気空間12を残して前記床部下方に配置されることを
特徴とする。
【0009】請求項2に記載の屋外天井構造によれば、
天井板が間隔を空けて上部構造の床部の下方に配置さ
れ、通気空間が形成されているため、天井板の細孔を介
した通気は、この通気空間内を全体的に循環することが
でき、偏りなく、良好な通気を行うことができる。した
がって、天井板上方に位置する木材や金属等の湿気によ
る劣化を効果的に防ぐことが可能となる。しかも、床部
上方の居住空間や外壁に隣接する居住空間は、床部内お
よび外壁内が断熱領域となっているため、この通気によ
る気温等への影響を殆ど受けない。
【0010】請求項3に記載の発明に係る屋外天井構造
は、請求項1または請求項2において、前記天井板は、
防火性を有することを特徴とする。
【0011】請求項3に記載の発明によれば、天井板が
防火性を有するため、近隣の火災によって天井板に着火
し、家屋が延焼する可能性を低下させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施例につ
いて、図面を参照しながら、さらに具体的に説明する。
【0013】本実施例は、玄関のポーチ付近の構造に関
するものである。まず、この玄関ポーチ上方の屋外天井
構造について述べる。
【0014】図1は、本実施例の屋外天井構造を有する
玄関ポーチ付近の垂直断面図であり、図3に示した水平
断面図のI−I線に沿った位置に対応している。図2
は、図1のII−II線に沿った垂直断面図である。ま
た、図3は、図1のIII−III線に沿った水平断面
図である。
【0015】この玄関ポーチ上方の屋外天井構造は、そ
の上部構造10が居住空間22を形成するものとなって
いる。また、図1に示すように、この屋外天井は、下部
構造である玄関ドア周囲の外壁70から屋外側に延びて
いる。天井板28は、上部構造10に固定された野縁2
4に取り付けられる。
【0016】この天井板28は、パルプが混入されたセ
メント材料から成り、多数の細孔を有する多孔板であ
る。この天井板の細孔は、直径数ミリ程度であり、1平
方メートル当たり50〜100個程度設けることによっ
て、適度な通気性を確保することができる。このよう
に、天井板28は、主にセメントで形成されており発火
することはなく、細孔の径は小さいため、防火性を備え
ている。なお、防火性能は、細孔の径が小さいほど良好
となる。
【0017】天井板28に隣接する上方は、通気空間1
2となっており、その通気空間12に配置され玄関両脇
の壁部78,78に支持された梁18と、玄関ドアの周
囲の外壁70に支持されて上部構造10の床部14が設
置されている。したがって、天井板28は通気空間12
を残して床部14下方に配置されている。床部14内に
は断熱材20が配され、断熱領域である断熱層を形成し
ている。同様に、外壁70内には断熱材20が充填さ
れ、断熱領域を形成している。床部14前面には上部構
造の壁部16が立設されている。
【0018】天井板28上方に隣接する通気空間12の
前面には、上下長の短い壁32が設けられ、その壁32
の前面の上部は上部構造10の外装材17によって覆わ
れ、下部は正面幕板34によって覆われている。前述の
天井板28は、壁32の下面の背面まで延び、壁32の
下面の前部も覆う正面幕板34に当接している。
【0019】図1のII−II線に沿った垂直断面図で
ある図2に示すように、天井板28の縁部においては、
見切り材29の上部が天井板28の下面に当接する状態
で、見切り材29のつば部30を釘等で外壁70の胴縁
74に密着させて、見切り材29が固定される。外装材
72は、見切り材29のつば部30を覆って胴縁74に
釘等で固定される。
【0020】上述したように、本実施例の屋外天井構造
は、居住空間22直下に形成された屋外天井の天井板2
8が多孔板によって形成されている。したがって、特に
冬季に、暖かい居住空間22を有する上部構造10と屋
外との間における大きな気温差のために、結露しやすい
状態となる天井板28の上方の通気空間12が、多孔板
の細孔を介して通気され、その通気空間12における結
露を防止することができる。その結果、天井板28上方
に位置する木材や金属等の結露に伴う湿気による劣化
を、巨視的な開口部や通気経路を設けることなく、防ぐ
ことが可能となる。また、その通気は、細孔を介して行
われるため、昆虫等が天井板28上方の通気空間12に
浸入して家屋を形成する木材等や居住環境に悪影響を及
ぼすこともない。
【0021】また、本実施例の屋外天井構造によれば、
天井板28が間隔を空けて上部構造10の床部14の下
方に配置され、通気空間12が形成されているため、天
井板28の細孔を介した通気は、この通気空間12内を
全体的に循環することができ、偏りなく、良好な通気を
行うことができる。したがって、天井板28に位置する
木材や金属等の湿気による劣化を効果的に防ぐことが可
能となる。しかも、床部14上方の居住空間22や外壁
70に隣接する居住空間は、床部14内および外壁70
内が断熱領域となっているため、通気空間12内を循環
する空気によって気温等への影響をほとんど受けること
がない。
【0022】また、本実施例によれば、天井板28が防
火性を有するため、近隣の火災によって天井板28に着
火する可能性が低く、家屋が延焼する可能性を低下させ
ることができる。
【0023】次に、玄関ポーチから続く玄関ドア周囲の
構造について述べる。図4は、本実施例の屋外天井構造
を有する玄関ポーチの天井板28に隣接する玄関ドア枠
の上部付近を示す垂直断面図である。この図に示すよう
に、玄関ドア枠の上部においては、天井板28に隣接し
ドア用開口71上方の外壁70のドア用開口71側の端
面に上玄関木枠38が取り付けられ、その上玄関木枠3
8の下面屋内側および屋内側側面を覆って金属製の上玄
関見込み枠40がネジや接着剤等で取り付けられてい
る。上玄関見込み枠40の屋外側の端部には戸当たり4
2が取り付けられている。玄関ドア上部44は、図4に
示したように、ドアが閉じられた状態では、戸当たり4
2に当接する。なお、このようにドアが閉じられた状態
でも戸当たり42下部と玄関ドア上部44との間には若
干の隙間すなわち目透かし部46を残した状態となるよ
うになっている。これによって、玄関ドア上部44と戸
当たり42との当接している部分が目立たないようにす
ることができる。
【0024】図5は、図4で上部の構造を示した玄関ド
ア枠の側部の構造を示す水平断面図である。この図に示
すように、玄関ドアの側部においては、外壁70のドア
用開口71側の端面に縦玄関木枠48が取り付けられ、
その縦玄関木枠48のドア用開口71側の面の屋内側、
および屋内側側面を覆って縦玄関見込み枠50がネジや
接着剤等で取り付けられている。縦玄関見込み枠50の
屋外側の端部には戸当たり52が取り付けられている。
ドアが閉じられると、この戸当たり52に玄関ドア側部
54の屋内側が当接する。
【0025】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は前述した実施例に限定されるものではなく、本発明
の要旨の範囲内または特許請求の範囲の均等範囲内で各
種の変形実施が可能である。
【0026】例えば、上記実施例では、玄関のポーチ上
方の居住空間22を有する上部構造10の直下に天井板
28を用いた屋外天井構造が形成される例を示したが、
上部構造が下部構造より張り出した状態となっている上
部構造直下の屋外天井構造であれば、必ずしも玄関ポー
チ上方の天井構造でなくともよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、特に冬季に、暖かい居住空間を有する上
部構造と屋外との間における大きな気温差のために、結
露しやすい状態となる屋外天井の上方の空間が、多孔板
の細孔を介して通気され、その空間における結露を防止
することができる。その結果、屋外天井上方に位置する
木材や金属等の結露に伴う湿気による劣化を、開口部や
通気経路を設けることなく、防ぐことが可能となる。
【0028】請求項2に記載の屋外天井構造によれば、
天井板の細孔を介した通気は、この通気空間内を全体的
に循環することができ、偏りなく、良好な通気を行うこ
とができる。したがって、天井板上方に位置する木材や
金属等の湿気による劣化を効果的に防ぐことが可能とな
る。しかも、床部上方の居住空間や外壁に隣接する居住
空間は、床部内および外壁内が断熱領域となっているた
め、この通気による気温等への影響を殆ど受けない。
【0029】請求項3に記載の発明によれば、天井板が
防火性を有するため、近隣の火災によって天井板に着火
し、家屋が延焼する可能性を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の屋外天井構造を示す垂直断面図であ
る。
【図2】図1のII−IIに沿った垂直断面図である。
【図3】図1のIII−IIIに沿った水平断面図であ
る。
【図4】実施例の屋外天井構造に隣接する玄関ドア枠の
上部付近を示す垂直断面図である。
【図5】実施例の屋外天井構造に隣接する玄関ドア枠の
側部付近を示す水平断面図である。
【符号の説明】
10 上部構造 12 通気空間 14 床部 22 居住空間 28 天井板 70 外壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部構造の外壁より張り出した居住空間
    を有する上部構造直下の屋外天井構造であって、 前記上部構造に固定され、通気性を持つ多孔板で形成さ
    れる、天井板を有することを特徴とする屋外天井構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記上部構造の床部内および前記外壁内は、それぞれ断
    熱領域とされ、 前記天井板は、通気空間を残して前記床部下方に配置さ
    れることを特徴とする屋外天井構造。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし請求項2のいずれかにお
    いて、 前記天井板は、防火性を有することを特徴とする屋外天
    井構造。
JP8299011A 1996-11-11 1996-11-11 屋外天井構造 Pending JPH10140730A (ja)

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