JPH10139655A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH10139655A
JPH10139655A JP8317129A JP31712996A JPH10139655A JP H10139655 A JPH10139655 A JP H10139655A JP 8317129 A JP8317129 A JP 8317129A JP 31712996 A JP31712996 A JP 31712996A JP H10139655 A JPH10139655 A JP H10139655A
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JP
Japan
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skin
neodilsea
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extract
phase
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JP8317129A
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English (en)
Inventor
Yuzo Yoshida
雄三 吉田
Masahiro Ota
正弘 大田
Kanemoto Kitamura
謙始 北村
Junko Toshida
純子 土志田
Hiroyuki Onuki
裕之 大貫
Nobuhisa Shimizu
延寿 清水
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Shiseido Co Ltd
Nissui Corp
Original Assignee
Nippon Suisan Kaisha Ltd
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 肌荒れ改善作用に優れ、種々の皮膚疾患、肌
荒れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を有すると共
に、安全性にも優れた皮膚外用剤を提供する。 【解決手段】 リュウモンソウ科(Dumontiaceae)アカ
バ属(Neodilsea)に属する海藻またはその溶媒抽出物
を配合することを特徴とする、皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は皮膚外用剤に係り、
さらに詳しくは、接触性皮膚炎、乾癬等の種々の皮膚疾
患の他、乾燥や洗浄剤等によって惹起される肌荒れ、荒
れ性に対して改善・予防効果を有する皮膚外用剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、皮膚疾患や肌荒れに対して改善・予防効果を有す
るものとして種々の治療薬、皮膚外用剤、化粧料等が知
られている。これら従来の薬剤や化粧料等においては、
有効成分として、抗炎症作用を有する、あるいは保湿効
果の高いアミノ酸や多糖、脂質、抽出エキス等が、皮膚
の炎症や角質層の水分の消失を防ぐ能力に優れているた
めに用いられてきた。しかしながらいずれにおいてもそ
の肌荒れ改善・予防効果は必ずしも十分ではなく、より
優れた薬効剤の開発が期待されていた。
【0003】一方、近年、種々の皮膚疾患の病像形成に
はプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)が関与している
ことが明らかにされつつある。例えば炎症性異常角化性
疾患の代表である乾癬では、その患部表皮において高い
プラスミノーゲンアクチベーター(Plasminiogen activ
ator:PA)活性が認められている。PAはプラスミノ
ーゲンに特異的に働いてそれを活性なプラスミンに変換
する因子で、この因子の代表例の1つにセリンプロテア
ーゼ等のプロテアーゼが挙げられる。このPA活性と皮
膚疾患との関係については、例えば、乾癬表皮の特に錯
角化部位に強いPA活性が存在することの報告( Haust
ein, "Arch. Klin. Exp. Dermatol." ;234, 1969 )
や、乾癬鱗屑から高濃度の塩溶液を用いてPAを抽出し
たという報告( Fraki, Hopsu-Havu,"Arch. Dermatol.
Res." ; 256, 1976 )がなされている。また、尋常性天
疱瘡においては表皮細胞内で多量に合成されたPAが、
細胞外に存在するプラスミノーゲンをプラスミンに転換
し、これが細胞間結合物質を消化することにより細胞間
に組織液が貯留して表皮内水疱が形成されることが、in
vitro の実験系において明らかにされている( Moriok
a S. et al., "J. Invest. Dermatol." ; 76, 1981)。
【0004】またプロテアーゼは、角質層形成など表皮
の正常な角化過程においても重要な役割を果たしている
と考えられており( Ogawa H., Yoshiike T., "Int. J.
Dermatol" ; 23, 1984) 、肌改善あるいは皮膚疾患の治
療薬として、プロテアーゼ阻害剤を用いる試みがなされ
るようになってきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のような現況に鑑
み、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、プロテアーゼ
活性阻害物質が種々の皮膚疾患、肌荒れ、荒れ性等の改
善に有効であると考え、広く種々の物質についてプロテ
アーゼ阻害活性を調べた結果、リュウモンソウ科(Dumo
ntiaceae)アカバ属(Neodilsea)に属する海藻がトリ
プシン型セリンプロテアーゼに対して阻害活性を有して
いることを見出し、これに基づき本発明を完成するに至
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、リュ
ウモンソウ科(Dumontiaceae)アカバ属(Neodilsea)
に属する海藻またはその溶媒抽出物を配合することを特
徴とする皮膚外用剤を提供するものである。
【0007】本発明者らが知る限りにおいて、アカバ属
(Neodilsea)に属する海藻またはその溶媒抽出物のプ
ロテアーゼ阻害作用に関する報告は、これまでになく、
プロテアーゼ阻害剤や肌荒れ改善剤への応用も知られて
いない。また、アカバ属(Neodilsea)に属する海藻ま
たはその溶媒抽出物を皮膚外用剤に配合した例もない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳述する。
【0009】本発明に用いられるアカバ属(Neodilse
a)に属する海藻は、紅藻綱カクレイト目リュウモンソ
ウ科(Dumontiaceae)アカバ属(Neodilsea)に属する
海藻である。アカバ属に属する海藻としては、具体的に
はアカバ(Neodilsea yendoana)やマルアカバ(Neodil
sea tenuipes)などがあるが、強いプロテアーゼ阻害活
性を有するという点から、本発明ではこれらのなかでも
特にアカバ(Neodilseayendoana)が好適に用いられ
る。アカバ(Neodilsea yendoana)はアカハタとも呼ば
れ、北海道および表日本北部に分布する海藻である。
【0010】本発明において、アカバ属(Neodilsea)
に属する海藻は、生のままでも乾燥したものでも使用す
ることができるが、使用性、製剤化等の点から乾燥粉末
あるいは溶媒抽出物として用いることが好ましい。
【0011】アカバ属に属する海藻の乾燥粉末は、例え
ば乾燥した上記海藻の全藻を、粉砕機にて細かく粉砕し
た後、18号(850μm)、30号(500μm)等
のふるいに通すことによって得られる。
【0012】アカバ属(Neodilsea)に属する海藻の溶
媒抽出物は、常法により得ることができ、例えば、上記
海藻を抽出溶媒と共に浸漬または加熱還流した後、濾過
し、濃縮して得ることができる。抽出溶媒としては、通
常抽出に用いられる溶媒であれば任意に用いることがで
き、例えば、メタノール、エタノール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン等の
アルコール類、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機
溶媒、水、含水アルコール等を、それぞれ単独あるいは
組み合わせて用いることができる。また、抽出物を上記
の溶媒を用い、分配あるいはクロマトグラフィーのごと
き精製等の処理を加えて、得られたものを用いることが
できる。
【0013】本発明において、アカバ属(Neodilsea)
に属する海藻またはその溶媒抽出物は、外用剤全量中に
乾燥重量として0.005〜20.0重量%配合するの
が好ましく、より好ましくは0.01〜10.0重量%
である。0.005重量%未満では十分な肌荒れ改善・
予防効果が発揮されず、一方、20.0重量%を超える
と製剤化が難しいので好ましくない。また、10.0重
量%以上配合してもさほど大きな効果の向上はみられな
い。
【0014】本発明の皮膚外用剤は、プロテアーゼ阻害
剤としての応用が可能である。「プロテアーゼ」はタン
パク質のペプチド結合の加水分解を触媒する酵素の総称
で、ペプチダーゼとプロテイナーゼとに分類される。前
者はペプチド鎖のアミノ基末端やカルボキシルキ基末端
の外側よりペプチド結合を切り離していく酵素であり、
後者はペプチド鎖内部の特定の結合を切断する酵素であ
る。後者プロテイナーゼは、その活性触媒基の種類によ
りさらにセリン系、システイン系、アスパラギン酸系、
金属系の4つに大別され、それぞれに特異的な阻害剤が
存在する。本発明におけるプロテアーゼ阻害剤とは、こ
のうちの特にセリンプロテアーゼに対して阻害活性を示
すことを特徴としている。
【0015】本発明の皮膚外用剤には、上記必須成分以
外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用いられる
成分、例えば水性成分、油性成分、粉末成分、アルコー
ル類、保湿剤、増粘剤、紫外線吸収剤、美白剤、防腐
剤、酸化防止剤、界面活性剤、香料、色剤、各種皮膚栄
養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0016】その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、甘草抽出物、
グラブリジン、カリンの果実の熱水抽出物、各種生薬、
酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸、トラネキサム
酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、ビタミン
C、アスコルビン酸リン酸マグネシウム、アスコルビン
酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸、グルコース、フ
ルクトース、トレハロース等の糖類なども適宜配合する
ことができる。
【0017】本発明の皮膚外用剤は、例えば軟膏、クリ
ーム、乳液、ローション、パック、浴用剤等、従来皮膚
外用剤に用いられるものであればいずれでもよく、剤型
は特に問わない。
【0018】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明の技術的範囲はこれによってなんら
限定されるものでないことはいうまでもない。なお、配
合量はすべて重量%である。
【0019】実施例に先立ち、本発明の海藻抽出物のプ
ロテアーゼ阻害効果並びに肌荒れ改善効果に関する試験
方法およびその評価基準について説明する。 I.プロテアーゼ阻害活性試験 代表的な2種類のセリンプロテアーゼとして、プラスミ
ンとトリプシンに対するプロテアーゼの阻害活性を評価
した。
【0020】(1)試料の調製 アカバ(Neodilsea yendoana)の藻体50g(湿重量)
を室温で1週間5倍量エタノールに浸漬し、抽出液を濃
縮乾固した。この固形物をジメチルスルホキシド(DM
SO)に溶解し、3%溶液を作成した。これを用いて以
下の実験を行った。
【0021】(2)プラスミン阻害活性の測定 フィブリン平板法にて阻害率%を求めた。すなわち0.
1%のプラスミノーゲン除去フィブリノーゲンを含むベ
ロナール緩衝液(0.125M−NaOHを含む25m
Mバルビタール酸ナトリウム水溶液、pH7.4)6m
lを9cmφシャーレに注ぎ、ここに1.0M−CaC
2を0.2mlと25U/mlのトロンビン0.1m
lを加えて静かに混和し、1時間放置した。フィブリノ
ーゲンがフィブリンに変化することによって形成された
平板上に、5U/mlのプラスミンと被検物質を29:
1の割合で混合した混合物を、37℃で10分間保温し
た後20μl添加し、そのシャーレを37℃で18時間
放置した。対照として被検試料の代わりにDMSOを用
いて同様の操作を行い、その後、フィブリンが溶解して
形成された溶解円の面積を測定し、下記の数1
【0022】
【数1】阻害率(%)=1−(被験試料の溶解円面積/
対照の溶解円面積) によりプラスミン阻害率を求めた。結果を表1に示す。 (3)トリプシン阻害活性の測定 カゼインを基質として阻害率を求めた。すなわち、2m
lのリン酸緩衝液にトリプシン40μgを溶かし、これ
に6.0%のカゼインを含む0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.4)を0.9mlと、被検試料0.1mlを加え
て37℃で10分間保温した。その後、5%のトリクロ
ル酢酸3mlを添加して室温に1時間放置し、3,50
0rpmで15分間遠心後、その上澄みの280mμの
吸光度を測定した。なお、以上の操作をTest
(T)、トリプシンの添加の順序をトリクロル酢酸の後
に変えたものをControl(C)、被検試料の代わ
りにDMSOを添加したものをStandard
(S)、Standardのトリプシン添加の順序をト
リクロル酢酸の後に変えたものをBlank(B)と
し、下記の数2
【0023】
【数2】阻害率(%)=1−(T−C/S−B) によりトリプシン阻害率を求めた。結果を表1に示す。
【0024】また、参考例として、すでに肌荒れに対す
る適用が知られている植物であるショウガ科(Zingiber
aceae )のクンイット( Kunyit ; Curcuma domestica
)とヨモギのエタノール抽出物についても、上記と同
様の試験を行った。その結果を併せて表1に示す。
【0025】
【表1】 表1の結果から明らかなように、アカバ抽出物は、クン
イット、ヨモギ各抽出物に比べ、格段に優れたセリンプ
ロテアーゼ阻害活性効果を有することがわかる。 II.肌荒れ改善効果試験 (1)実使用試験 本発明に係る外用剤の外皮適用による効果を、肌荒れ、
カミソリ負けに対する改善率、並びに皮膚刺激性から評
価した。
【0026】なお試料としては、表2に示すように、本
発明品としてアカバ(Neodilsea yendoana)の50%エタ
ノール抽出物の濃度を変えたものを2種、比較品とし
て、すでに肌荒れに対する適用が知られている植物であ
るショウガ科(Zingiberaceae)のクンイット(Kunyit;
C. domestica)および同科のレムプヤン(Lempuyang;Z
ingiber aromaticum Mal.)のメタノール抽出物を配合
したものを用いた。
【0027】(肌荒れ改善率)肌荒れで悩む50名の女
性パネルの顔面を用い、表2に示す組成(重量%)のロ
ーションのうち、左右どちらか一方の頬に試料を、他方
の頬に対照を1日2回、2週間塗布し、その後の肌状態
を目視で判定した。判定基準および評価は以下のとおり
とした。 〈肌荒れに対する改善効果の判定基準〉 著効: 症状の消失したもの 有効: 症状の弱くなったもの やや有効: 症状がやや弱くなったもの 無効: 症状に変化を認めないもの [肌荒れに対する改善効果の評価] ◎: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が80%以上 ○: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が50%以上80%未満 △: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が30%以上〜50%未満 ×: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が30%未満
【0028】(カミソリ負けに対する改善率)カミソリ
負けする男性パネル30名を対象に、ひげ剃り直後に表
2に示す組成のローションを塗布し、カミソリ負けに対
する効果を判定した。判定基準および評価は以下のとお
りとした。 〈カミソリ負けに対する改善効果の判定基準〉 著効: カミソリ負けの消失したもの 有効: カミソリ負けの弱くなったもの やや有効: カミソリ負けがやや弱くなったもの 無効: カミソリ負けに変化を認めないもの [カミソリ負けに対する改善効果の評価] ◎: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が80%以上 ○: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が50%以上80%未満 △: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が30%以上〜50%未満 ×: 被験者が著効、有効およびやや有効を示す割合
(有効率)が30%未満
【0029】(皮膚刺激性)上記の肌荒れ改善率、カミ
ソリ負けに対する改善率の判定に際し、本発明品と比較
品の皮膚刺激性について判定、評価した。評価基準は以
下のとおりとした。 [皮膚刺激性の評価] ◎: 肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が0% ○: 肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が5%未満 △: 肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%未
満 ×: 肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%以
上 結果を表2に示す。
【0030】
【表2】 表2から明らかなように、アカバ抽出物を配合した本発
明品のローションは、比較品のローションよりも肌荒
れ、カミソリ負けに対して優れた改善効果を示し、さら
に皮膚刺激性も認められなかった。
【0031】(2)レプリカ法による実使用試験 本発明品1、2と比較品1、2のローションを用いて、
人体パネルで肌荒れ改善効果試験を行った。すなわち、
女性健常人(顔面)の皮膚表面形態をミリスン樹脂によ
るレプリカ法を用いて肌のレプリカを取り、顕微鏡(1
7倍)にて観察した。皮紋の状態および角層の剥離状態
から下記の判定基準に基づいて肌荒れ評価1、2と判断
されたもの(肌荒れパネル)20名を用い、顔面左右半
々に、本発明品1、2と比較品1、2のローションを1
日1回、2週間塗布した。2週間後、再び上述のレプリ
カ法に従って肌の状態を観察し、下記の判定基準に従っ
て評価した。結果を表3に示す。 〈判定基準〉 1: 皮溝、皮丘の消失、広範囲の角層のめくれが認め
られる 2: 皮溝、皮丘が不鮮明、角層のめくれが認 3: 皮溝、皮丘は認められるが、平坦 4: 皮溝、皮丘が鮮明 5: 皮溝、皮丘が鮮明で整っている
【0032】
【表3】 表3から明らかなように、本発明品のローションは、比
較品のローションと比較し、顕著な肌荒れ改善効果が認
められた。
【0033】 実施例1:クリーム 処 方 配 合 量 (1)ステアリン酸 5.0 (2)ステアリルアルコール 4.0 (3)イソプロピルミリステート 18.0 (4)グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 (5)プロピレングリコール 10.0 (6)アカバエタノール抽出物 0.05 (7)苛性カリ 0.2 (8)亜硫酸水素ナトリウム 0.01 (9)防腐剤 適 量 (10)香料 適 量 (11)イオン交換水 残 余 (製法)(11)に(5)〜(7)を加えて溶解し、加
熱して70℃に保つ(水相)。(1)〜(4)、(8)
〜(10)を混合し、加熱融解して70℃に保つ(油
相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わってから
しばらく70℃に保温し反応を起させる。その後、ホモ
ミキサーで均一に乳化し、よくかき混ぜながら30℃ま
で冷却する。
【0034】 実施例2:クリーム 処 方 配 合 量 (1)ステアリン酸 2.0 (2)ステアリルアルコール 7.0 (3)水添ラノリン 2.0 (4)スクワラン 5.0 (5)2−オクチルドデシルアルコール 6.0 (6)ポリオキシエチレン(25モル) 3.0 セチルアルコールエーテル (7)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (8)プロピレングリコール 5.0 (9)アカバメタノール抽出物 0.05 (10)トラネキサム酸 0.2 (11)亜硫酸水素ナトリウム 0.03 (12)エチルパラベン 0.3 (13)香料 適 量 (14)イオン交換水 残 余 (製法)(14)に(8)を加え、加熱して70℃に保
つ(水相)。(1)〜(7)、(9)〜(13)を混合
し加熱融解し、70℃に保つ(油相)。水相に油相を加
え予備乳化を行ない、ホモミキサーで均一に乳化した
後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却する。
【0035】 実施例3:クリーム 処 方 配 合 量 (1)固形パラフィン 5.0 (2)ミツロウ 10.0 (3)ワセリン 15.0 (4)流動パラフィン 41.0 (5)グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 (6)ポリオキシエチレン(20モル) 2.0 ソルビタンモノラウリル酸エステル (7)石けん粉末 0.1 (8)硼砂 0.2 (9)アカバ70%メタノール抽出物 0.1 (10)亜硫酸水素ナトリウム 0.03 (11)エチルパラベン 0.3 (12)香料 適 量 (13)イオン交換水 残 余 (製法)(13)に(7)、(8)を加え、加熱して7
0℃に保つ(水相)。(1)〜(6)、(9)〜(1
2)を混合し加熱融解し、70℃に保つ(油相)。水相
に油相をかきまぜながら徐々に加え反応を起こさせ、そ
の後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかき混ぜなが
ら30℃まで冷却する。
【0036】 実施例4:乳液 処 方 配 合 量 (1)ステアリン酸 2.5 (2)セチルアルコール 1.5 (3)ワセリン 5.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)ポリオキシエチレン(10モル) 2.0 モノオレイン酸エステル (6)ポリエチレングリコール(1500) 3.0 (7)トリエタノールアミン 1.0 (8)カルボキシビニルポリマー 0.05 (「カーボポール941」;B.F.グッドリッチ化学社製) (9)アカバ酢酸エチル抽出物 0.02 (10)亜硫酸水素ナトリウム 0.01 (11)エチルパラベン 0.3 (12)香料 適 量 (13)イオン交換水 残 余 (製法)(13)少量部に(8)を溶解する(A相)。
残りの(13)に(6)、(7)を加え、加熱溶解して
70℃に保つ(水相)。(1)〜(5)、(9)〜(1
2)を混合し加熱溶解して70℃に保つ(油相)。水相
に油相を加え予備乳化を行い、A相を加えホミキサーで
均一に乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷
却する。
【0037】 実施例5:乳液 処 方 配 合 量 (1)マイクロクリスタリンワックス 1.0 (2)ミツロウ 2.0 (3)ラノリン 20.0 (4)流動パラフィン 10.0 (5)スクワラン 5.0 (6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 (7)ポリオキシエチレン(20モル) 1.0 ソルビタンモノオレイン酸エステル (8)プロピレングリコール 7.0 (9)アカバ30%ブタノール抽出物 2.0 (10)トラネキサム酸 1.0 (11)亜硫酸水素ナトリウム 0.01 (12)エチルパラベン 0.3 (13)香料 適 量 (14)イオン交換水 残 余 (製法)(14)に(8)を加え、加熱して70℃に保
つ(水相)。(1)〜(7)、(9)〜(13)を混合
し加熱融解して70℃に保つ(油相)。油相をかき混ぜ
ながら水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化し
た後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却する。
【0038】 実施例6:ゼリー 処 方 配 合 量 (1)95%エチルアルコール 10.0 (2)ジプロピレングリコール 15.0 (3)ポリオキシエチレン(50モル) 2.0 オレイルアルコールエーテル (4)カルボキシビニルポリマー 0.05 (「カーボポール941」;B.F.グッドリッチ化学社製) (5)苛性ソーダ 0.15 (6)L−アルギニン 0.1 (7)アカバ30%メタノール水溶液抽出物 1.0 (8)亜硫酸水素ナトリウム 0.01 (9)エチルパラベン 0.3 (10)香料 適 量 (11)イオン交換水 残 余 (製法)(11)に(4)を均一に溶解し、一方、
(1)に(7)、(3)を溶解し、水相に添加する。次
いで(2)、(8)〜(10)を加えた後(5)、
(6)で中和させ増粘する。
【0039】 実施例7:ゼリー 処 方 配 合 量 (A相) 95%エチルアルコール 10.0 ポリオキシエチレン(20モル)オクチル 1.0 ドデカノール パントテニールエチルエーテル 0.1 アカバブタノール抽出物 2.0 メチルパラベン 0.15 (B相) 水酸化カリウム 0.1 (C相) グリセリン 5.0 ジプロピレングリコール 10.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 カルボキシビニルポリマー 0.2 (「カーボポール941」;B.F.グッドリッチ化学社) 精製水 残 余 (製法)A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA
相を加えて可溶化する。次いでB相を加えた後、容器に
充填する。
【0040】 実施例8:パック 処 方 配 合 量 (A相) ジプロピレングリコール 5.0 ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 (C相) 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール(けん化度90、重合度2,000) 13.0 エチルアルコール 7.0 アカバ乾燥粉末 1.0 精製水 残 余 (製法)A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB
相を加えて可溶化する。次いでこれにアカバ乾燥粉末を
分散させたC相を加えた後、容器に充填する。
【0041】 実施例9:固形ファンデーション 処 方 配 合 量 (1)タルク 43.1 (2)カオリン 15.0 (3)セリサイト 10.0 (4)亜鉛華 7.0 (5)二酸化チタン 3.8 (6)黄色酸化鉄 2.9 (7)黒色酸化鉄 0.2 (8)スクワラン 8.0 (9)イソステアリン酸 4.0 (10)モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 (11)オクタン酸イソセチル 2.0 (12)アカバブタノール抽出物 1.0 (13)防腐剤 適 量 (14)香料 適 量 (製法)(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分
混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(1
2)、(13)、(14)を加え、よく混練した後容器
に充填、成型する。
【0042】 実施例10:乳化型ファンデーション 処 方 配 合 量 (粉体部) 二酸化チタン 10.3 セリサイト 5.4 カオリン 3.0 黄色酸化鉄 0.8 ベンガラ 0.3 黒色酸化鉄 0.2 (油相) デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5 流動パラフィン 4.5 ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0 (水相) 精製水 50.0 1,3−ブチレングリコール 4.5 アカバエタノール抽出物 0.5 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0 防腐剤 適 量 香料 適 量 (製法)水相を加熱撹拌後、十分に混合粉砕した粉体部
を加えてホモミキサー処理する。さらに加熱混合した油
相を加えてホモミキサー処理した後、撹拌しながら香料
を添加して室温まで冷却する。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
肌荒れ改善作用に優れ、肌荒れを伴う種々の皮膚疾患、
健常人の肌荒れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を
有するとともに、皮膚刺激性が低く、安全性の高い皮膚
外用剤が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北村 謙始 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂第一リサーチセンター内 (72)発明者 土志田 純子 東京都八王子市北野町559−6 日本水産 株式会社中央研究所内 (72)発明者 大貫 裕之 東京都八王子市北野町559−6 日本水産 株式会社中央研究所内 (72)発明者 清水 延寿 東京都八王子市北野町559−6 日本水産 株式会社中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リュウモンソウ科(Dumontiaceae)アカ
    バ属(Neodilsea)に属する海藻またはその溶媒抽出物
    を配合することを特徴とする皮膚外用剤。
  2. 【請求項2】 上記アカバ属(Neodilsea)に属する海
    藻がアカバ(Neodilsea yendoana)である、請求項1に
    記載の皮膚外用剤。
  3. 【請求項3】 上記アカバ属(Neodilsea)に属する海
    藻またはその溶媒抽出物の配合量が0.005〜20.
    0重量%(乾燥重量)である、請求項1または2記載の
    皮膚外用剤。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001064146A (ja) * 1999-08-24 2001-03-13 Kanebo Ltd シート状パック料

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