JPH10338642A - プロテアーゼ阻害剤 - Google Patents

プロテアーゼ阻害剤

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JPH10338642A
JPH10338642A JP9165057A JP16505797A JPH10338642A JP H10338642 A JPH10338642 A JP H10338642A JP 9165057 A JP9165057 A JP 9165057A JP 16505797 A JP16505797 A JP 16505797A JP H10338642 A JPH10338642 A JP H10338642A
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apricot
skin
extract
protease inhibitor
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JP9165057A
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Yuzo Yoshida
雄三 吉田
Akira Ito
明 伊藤
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロテアーゼに起因する種々の皮膚疾患、健
常人の肌荒れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を有
するプロテアーゼ阻害剤を提供する。 【解決手段】 P.armeniaca L.、P.ansu Komar、P.mand
shurica Koehne およびP.sibirica L.のようなバラ科
(Rosaceae)サクラ属(Prunus)のアンズまたはその抽
出物を有効成分として含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロテアーゼ阻害剤
に関し、さらに詳しくは、患部においてセリンプロテア
ーゼの活性変化が認められる接触性皮膚炎、乾癬、尋常
性天疱瘡、先天性水疱瘡等の種々の皮膚疾患の他、乾燥
や洗浄剤等によって惹起される肌荒れ、荒れ性に対して
改善・予防効果を有するプロテアーゼ阻害剤に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より、皮膚疾患や肌荒れに対して改善・予防効果を有す
るものとして種々の治療薬、皮膚外用剤、化粧料等が知
られている。これら従来の薬剤や化粧料等における有効
成分としては、抗炎症作用を有する、あるいは保湿効果
の高いアミノ酸や、多糖、脂質、抽出エキス等が皮膚の
炎症や角質層の水分の消失を防ぐ能力に優れているため
に用いられてきた。しかしながらいずれにおいてもその
肌荒れ改善・予防効果は必ずしもすべての事例において
十分であるとは限らず、疾患の原因に応じてより優れた
薬効剤の開発が期待されていた。
【0003】一方、近年種々の皮膚疾患の病像形成には
プロテアーゼが関与していることが明らかにされつつあ
る。例えば炎症性異常角化性疾患の代表である乾癬で
は、その患部表皮において高いプラスミノーゲンアクチ
ベーター(Plasminiogen activator:PA)活性が認め
られている。PAはプラスミノーゲンに特異的に働いて
それを活性なプラスミンに変換する因子で、この因子の
代表例の1つにセリンプロテアーゼ等のプロテアーゼが
挙げられる。このPA活性と皮膚疾患との関係について
は、例えば、乾癬表皮の特に錯角化部位に強いPA活性
が存在するという報告(Haustein:Arch.Klin.Exp.Derma
tol;234,1969)や、乾癬鱗屑から高濃度の塩溶液を用い
てPAを抽出したという報告(Fraki, Hopsu-Havu:Arch.
Dermatol.Res;256,1976)がなされている。また、尋常性
天疱瘡においては、表皮細胞内で多量に合成されたPA
が細胞外に存在するプラスミノーゲンをプラスミンに転
換し、これが細胞間結合物質を消化することにより細胞
間に組織液が貯留して表皮内水疱が形成されることが、
in vitroの実験系において明らかにされている(Morioka
S.:J.Invest.Dermatol;76,1981)。
【0004】またプロテアーゼは、角質層形成など表皮
の正常な角化過程においても重要な役割を果たしている
と考えられており(Ogawa H.,Yoshiike T.:Int.J.Dermat
ol;23,1984)、肌改善あるいは皮膚疾患の治療薬とし
て、プロテアーゼ阻害剤を用いる試みがなされるように
なってきている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述のような現況に鑑
み、本発明者らはプロテアーゼに起因する種々の皮膚疾
患、肌荒れ、荒れ性等の改善・予防に有効なプロテアー
ゼ阻害物質を得るべく、広く種々の物質についてセリン
プロテアーゼ阻害活性を調べた結果、アンズおよびその
抽出物がトリプシン型セリンプロテアーゼに対して阻害
活性を有していることを見い出し、これに基づき本発明
を完成するに至った。
【0006】すなわち本発明は、バラ科(Rosaceae)サ
クラ属(Prunus)のアンズまたはその抽出物よりなるこ
とを特徴とするプロテアーゼ阻害剤である。
【0007】バラ科(Rosaceae)サクラ属(Prunus)の
アンズについては、鎮咳、去痰薬等の医薬品として用い
たり、あるいは界面活性剤による皮膚刺激の緩和や、血
行および新陳代謝の促進作用を有する化粧品原料として
用いることは知られているが(特開昭60−56911
号公報、特開平03−200709号公報)、プロテア
ーゼ阻害作用に関する報告はこれまでになく、今回はじ
めて見い出されたものである。
【0008】以下、本発明について詳述する。本発明に
用いられるバラ科(Rosaceae)サクラ属(Prunus)のア
ンズには、P.armeniaca L.(和名:ホンアンズ)、P.an
su Komar(和名:アンズ)、P.mandshurica Koehne(和
名:マンシュウアンズ)、P.sibirica L.(和名:モウ
コアンズ)等があるが、国内で容易に入手できるという
観点から、本発明ではこれらの中でも特に、P.armeniac
a L.(和名:ホンアンズ)およびP.ansu Komar(和名:
アンズ)が好適に用いられる。
【0009】本発明のプロテアーゼ阻害剤は、上記アン
ズの果実、種子、葉、木部、樹皮、根のいずれかまたは
その混合物を、乾燥させた後粉砕して粉末にするか、あ
るいは抽出溶媒と共に浸漬または加熱還流した後、濾過
し、濃縮して得ることができるが、使用性、製剤化等の
点から抽出物として用いることが好ましい。
【0010】またアンズの種子はキョウニン(杏仁)と
して知られ、キョウニンを蒸留して得られるキョウニン
水と共に、鎮咳、去痰薬等の医薬品として用いられてい
るが、このキョウニンが特に強いプロテアーゼ阻害活性
を有することから、本発明では特にアンズの種子抽出物
を用いることが好ましい。
【0011】アンズの抽出溶媒としては、通常抽出に用
いられる溶媒であれば任意に用いることができ、例え
ば、メタノール、エタノール等のアルコール類、含水ア
ルコール、アセトン、酢酸エチルエステル等の有機溶媒
を、単独、あるいは組み合わせて用いることができる。
また、抽出物を上記の溶媒を用い、分配あるいはクロマ
トグラフィーのごとき精製等の処理を加えて得られたも
のも用いることができる。
【0012】本発明のプロテアーゼ阻害剤は主として外
用剤として用いられ、その場合のアンズ抽出物の配合量
は、外用剤全量中乾燥物として0.005〜20.0重
量%、好ましくは0.01〜10.0重量%である。
0.005重量%未満であると、本発明でいう効果が十
分に発揮されず、20.0重量%を超えると製剤化が難
しいので好ましくない。また、10.0重量%以上配合
してもさほど大きな効果の向上はみられない。
【0013】本発明のプロテアーゼ阻害剤には、上記必
須成分以外に、通常化粧品や医薬品等の皮膚外用剤に用
いられる成分、例えば、美白剤、保湿剤、酸化防止剤、
油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコ
ール類、粉末成分、色材、水性成分、水、各種皮膚栄養
剤等を必要に応じて適宜配合することができる。
【0014】その他、エデト酸二ナトリウム、エデト酸
三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリ
ウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖
剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム
酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリ
ンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロー
ル、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等
の薬剤、ビタミンC、アスコルビン酸リン酸マグネシウ
ム、アスコルビン酸グルコシド、アルブチン、コウジ酸
等の美白剤、グルコース、フルクトース、マンノース、
ショ糖、トレハロース等の糖類なども適宜配合すること
ができる。
【0015】本発明のプロテアーゼ阻害剤は、例えば軟
膏、クリーム、乳液、ローション、パック、浴用剤等、
従来皮膚外用剤に用いるものであればいずれの形で適用
することもでき、剤型は特に問わない。
【0016】
【実施例】以下に実施例によって本発明をさらに詳細に
説明する。なお、本発明はこれにより限定されるもので
はない。配合量は重量%である。実施例に先立ち、本発
明のアンズ抽出物のプロテアーゼ阻害活性および肌改善
作用(実使用試験)に関する試験方法およびその評価基
準について説明する。
【0017】1.プロテアーゼ阻害活性試験 (1) 試料の調製 P.ansu Komar(和名:アンズ)の種子50g(乾燥重
量)を室温で1週間,5倍量の30%エタノールに浸漬
し、抽出液を濃縮乾固した。この固形物をジメチルスル
ホキシド(DMSO)に溶解し、3%溶液を作製した。
これを用いて以下の実験を行った。
【0018】(2)プラスミン阻害活性の測定 フィブリン平板法にて阻害率(%)を求めた。すなわち
1.0%のプラスミノーゲン除去フィブリノーゲンを含
むベロナール緩衝液(0.125M−NaOHを含む2
5mMバルビタール酸ナトリウム水溶液,pH7.4)
6mlを9cmφシャーレに注ぎ、そこに1.0M−C
aCl2を0.2mlと25U/mlのトロンビン0.
1mlを加えて静かに混和し、1時間放置した。フィブ
リノーゲンがフィブリンに変化することによって形成さ
れた平板上に、5U/mlのプラスミンと被験物質を2
9:1の割合で混合した混合物を、37℃で10分間保
温した後20μl添加し、さらに37℃で18時間放置
した。対照として被験試料の代わりにDMSOを用いて
同様の操作を行い、その後、フィブリンが溶解して形成
された溶解円の面積を測定し、下記の数式(1)により
プラスミン阻害率を求めた。その結果を表1に示す。
【0019】
【数1】 阻害率(%)=1−(被験試料の溶解円面積/対照の溶解円面積) …(1)
【0020】(3)トリプシン阻害活性の測定 カゼインを基質として阻害率を求めた。すなわち、2m
lのリン酸緩衝液にトリプシン40μgを溶かし、これ
に6.0%のカゼインを含む0.1Mリン酸緩衝液(p
H7.4)を0.9mlと、被験試料0.1mlを加え
て37℃で10分間保温した。その後、5%のトリクロ
ロ酢酸3mlを添加して室温に1時間放置し、3,50
0rpmで15分間遠心後、その上澄の280nmの吸
光度を測定した。なお、以上の操作をTest(T)、トリ
プシンの添加の順序をトリクロロ酢酸の後に変えたもの
をControl(C)、被験試料の代わりにDMSOを添加
したものをStanderd(S)、Standerdのトリプシン添加
の順序をトリクロロ酢酸の後に変えたものをBlank
(B)とし、下記の数式(2)によりトリプシン阻害率
を求めた。結果を表1に示す。
【0021】
【数2】 阻害率(%)=1−{(T−C)/(S−B)} …(2)
【0022】また、参考例として、抗炎症、収斂作用を
有するとされ、すでに肌荒れに対する適用が知られてい
る植物であるオオバク(Phellodendron amurense Rupre
cht)のエタノール抽出物についても上記と同様の試験
を行った。その結果を併せて表1に示す。
【0023】
【表1】 ────────────────────────────── 阻害率(%) 試料添加濃度 ───────────── (%) プラスミン トリプシン ────────────────────────────── アンズ抽出物 0.1 47.2 33.4 0.01 6.8 9.8 オオバク抽出物 0.1 17.6 9.1 0.01 5.9 0.7 ──────────────────────────────
【0024】表1から分かるように、アンズ抽出物は、
オオバク抽出物に比べ、優れたセリンプロテアーゼ阻害
活性を有することがわかる。
【0025】2.実使用試験 (1)カミソリ負けに対する改善効果試験 本発明に係わるプロテアーゼ阻害剤の外皮適用による効
果を、カミソリ負けに対する改善率、ならびに皮膚刺激
性から評価した。その結果を表2に示す。なお試料とし
ては、表2に示すように、本発明品としてアンズ(P.an
su Komar)の種子の30%エタノール抽出物の濃度を変
えたローションを2種、比較品としてすでに肌荒れに対
する適用が知られているオオバクの50%エタノール抽
出物を配合したローションと、アンズ抽出物およびオオ
バク抽出物を除いたローションを用いた。
【0026】カミソリ負けに対する改善率 カミソリ負けする男性パネル40名を10名ずつ4群に
分け、ひげ剃り直後に表2に示す本発明品もしくは比較
品を塗布し、カミソリ負けに対する効果を判定した。判
定基準及び評価は以下の通りとした。
【0027】(カミソリ負けに対する改善効果の判定基
準) 著効:カミソリ負けの消失したもの。 有効:カミソリ負けの弱くなったもの。 やや有効:カミソリ負けがやや弱くなったもの。 無効:カミソリ負けに変化を認めないもの。
【0028】(カミソリ負けに対する改善効果の評価) ◎:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が80%以上。 ○:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が50%以上,80%未満。 △:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%以上,50%未満。 ×:被験者が著効、有効及びやや有効を示す割合(有効
率)が30%未満。
【0029】皮膚刺激性 上記のカミソリ負けに対する改善率の判定に際し、本発
明品と比較品の皮膚刺激性について判定、評価した。評
価基準は以下の通りとした。
【0030】(皮膚刺激性の評価) ◎:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が0%。 ○:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が5%未満。 △:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%未
満。 ×:肌にヒリヒリ感を認めた被験者の割合が10%以
上。
【0031】
【表2】 ────────────────────────────── 本発明品 比較品 試料 ────── ─────── 1 2 1 2 ────────────────────────────── アンズ 30%エタノール抽出物 3.0 1.0 − − オオバク 50%エタノール抽出物 − − 3.0 − グリセリン 1.0 1.0 1.0 1.0 1,3−ブチレングリコール 4.0 4.0 4.0 4.0 エタノール 7.0 7.0 7.0 7.0 ポリオキシエチレン(20モル) オレイルアルコール 0.5 0.5 0.5 0.5 精製水 残余 残余 残余 残余 ────────────────────────────── カミソリ負け改善効果 ○ △ △ × 皮膚刺激性 ◎ ◎ ◎ ◎ ──────────────────────────────
【0032】表2から明らかなように、アンズの種子抽
出物を1.0%配合した本発明品のローションは、オオ
バク抽出物を3.0%配合した比較品のローションと同
等の有効性を示し、アンズの種子抽出物を3.0%配合
した本発明品のローションは、比較品よりもカミソリ負
けに対して優れた改善効果を示した。またその時、皮膚
刺激性は認められなかった。
【0033】(2)レプリカ法による実使用試験 上記の本発明品1,2と比較品1,2のローションを用
いて、人体パネルで肌荒れ改善効果試験を行った。即
ち、女性健常人(顔面)の皮膚表面形態をミリスン樹脂
によるレプリカ法を用いて肌のレプリカを取り、顕微鏡
(17倍)にて観察した。皮紋の状態及び角層の剥離状
態から以下に示す判定基準に基づいて肌荒れ評価1、2
と判断されたもの(肌荒れパネル)20名を用い、顔面
左右半々に、本発明品1,2と比較品1,2のローショ
ンを1日1回、2週間塗布した。2週間後、再び上述の
レプリカ法にしたがって肌の状態を観察し、判定基準に
したがって評価した。その結果を表3に示す。
【0034】(レプリカ判定基準) 1:皮溝、皮丘の消失、広範囲の角層のめくれが認めら
れる。 2:皮溝、皮丘が不鮮明、角層のめくれが認められる。 3:皮溝、皮丘は認められるが、平坦。 4:皮溝、皮丘が鮮明。 5:皮溝、皮丘が鮮明で整っている。
【0035】
【表3】 ─────────────────────────────── レプリカ評価 本発明品1 本発明品2 比較品1 比較品2 ─────────────────────────────── 1 0名 0名 0名 5名 2 2 3 2 6 3 4 6 9 7 4 8 9 8 2 5 6 2 1 0 ───────────────────────────────
【0036】表3から分かるように、本発明品のローシ
ョンは比較品のローションと比較し、優れた肌荒れ改善
効果が認められた。
【0037】 実施例1 クリーム (処方) 重量% ステアリン酸 5.0 ステアリルアルコール 4.0 イソプロピルミリステート 18.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0 プロピレングリコール 10.0 アンズ(P.armeniaca L.)種子エタノール抽出物 0.05 苛性カリ 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 防腐剤 適量 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールとアンズ
エタノール抽出物と苛性カリを加え溶解し、加熱して7
0℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解して7
0℃に保つ(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加
え終わってからしばらくその温度に保ち反応を起こさせ
る。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかきま
ぜながら30℃まで冷却する。
【0038】 実施例2 クリーム (処方) 重量% ステアリン酸 2.0 ステアリルアルコール 7.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルアルコール 6.0 ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 プロピレングリコール 5.0 アンズ(P.ansu Komar)葉メタノール抽出物 0.05 トラネキサム酸 0.2 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を加え予備
乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくか
きまぜながら30℃まで冷却する。
【0039】 実施例3 クリーム (処方) 重量% 固形パラフィン 5.0 ミツロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノラウリル酸エステル 2.0 石けん粉末 0.1 硼砂 0.2 アンズ(P.mandshurica Koehne)果皮70%メタノール抽出物 0.1 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水に石けん粉末と硼砂を加え、加熱
して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱融解
して70℃に保つ(油相)。水相に油相をかきまぜなが
ら徐々に加え反応を行う。その後、ホモミキサーで均一
に乳化し、よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0040】 実施例4 乳液 (処方) 重量% ステアリン酸 2.5 セチルアルコール 1.5 ワセリン 5.0 流動パラフィン 10.0 ポリオキシエチレン(10モル) モノオレイン酸エステル 2.0 ポリエチレングリコール1500 3.0 トリエタノールアミン 1.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール941,B.F.Goodrich Chemical company) アンズ(P.sibirica L.)種子酢酸エチル抽出物 0.02 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)少量のイオン交換水にカルボキシビニルポリマ
ーを溶解する(A相)。残りのイオン交換水にポリエチ
レングリコール1500とトリエタノールアミンを加
え、加熱溶解した70℃に保つ(水相)。他の成分を混
合し加熱融解して70℃に保つ(油相)。水相に油相を
加え予備乳化を行い、A相を加えホモミキサーで均一に
乳化し、乳化後よくかきまぜながら30℃まで冷却す
る。
【0041】 実施例5 乳液 (処方) 重量% マイクロクリスタリンワックス 1.0 ミツロウ 2.0 ラノリン 20.0 流動パラフィン 10.0 スクワラン 5.0 ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0 プロピレングリコール 7.0 アンズ(P.armeniaca L.)根30%ブタノール抽出物 2.0 トラネキサム酸 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にプロピレングリコールを加え、
加熱して70℃に保つ(水相)。他の成分を混合し加熱
融解して70℃に保つ(油相)。油相をかきまぜながら
水相を徐々に加え、ホモミキサーで均一に乳化した後、
よくかきまぜながら30℃まで冷却する。
【0042】 実施例6 ゼリー (処方) 重量% 95%エチルアルコール 10.0 ジプロピレングリコール 15.0 ポリオキシエチレン(50モル) オレイルアルコールエーテル 2.0 カルボキシビニルポリマー 0.05 (商品名:カーボポール940,B.F.Goodrich Chemical company) 苛性ソーダ 0.15 L−アルギニン 0.1 アンズ(P.ansu Komar)果実30%エタノール抽出物 1.0 亜硫酸水素ナトリウム 0.01 エチルパラベン 0.3 香料 適量 イオン交換水 残余 (製法)イオン交換水にカーボポール940を均一に溶
解し、一方、95%エタノールにアンズ抽出物、ポリオ
キシエチレン(50モル)オレイルアルコールエーテル
を溶解し、水相に添加する。次いで、その他の成分を加
えた後苛性ソーダ、L−アルギニンで中和させ増粘す
る。
【0043】 実施例7 パック (処方) 重量% (A相) ジプロピレングリコール 5.0 ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0 (B相) オリーブ油 5.0 酢酸トコフェロール 0.2 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 (C相) 亜硫酸水素ナトリウム 0.03 ポリビニルアルコール 13.0 (けん化度90、重合度2,000) エチルアルコール 7.0 アンズ(P.mandshurica Koehne)葉 50% 1,3−ブチレングリコール抽出物 1.0 精製水 残余 (製法)A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB
相を加えて可溶化する。次いでアンズ抽出物を分散させ
たC相をこれに加えた後、充填を行う。
【0044】実施例8 固形ファンデーション (処方) 重量% タルク 43.1 カオリン 15.0 セリサイト 10.0 亜鉛華 7.0 二酸化チタン 3.8 黄色酸化鉄 2.9 黒色酸化鉄 0.2 アンズ(P.sibirica L.)乾燥粉末 0.1 スクワラン 8.0 イソステアリン酸 4.0 モノオレイン酸POEソルビタン 3.0 オクタン酸イソセチル 2.0 防腐剤 適量 香料 適量 (製法)タルク〜アンズ乾燥粉末の粉末成分をブレンダ
ーで十分混合し、これにスクワラン〜オクタン酸イソセ
チルの油性成分、防腐剤、香料を加え良く混練した後、
容器に充填、成型する。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プロテアーゼに起因する種々の皮膚疾患、健常人の肌荒
れ、荒れ性等の改善・予防に優れた効果を有するプロテ
アーゼ阻害剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/48 A61K 7/48

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラ科(Rosaceae)サクラ属(Prunus)
    のアンズまたはその抽出物を有効成分とすることを特徴
    とするプロテアーゼ阻害剤。
  2. 【請求項2】 アンズが、学名:P.armeniaca L.(和
    名:ホンアンズ)である請求項1記載のプロテアーゼ阻
    害剤。
  3. 【請求項3】 アンズが、学名:P.ansu Komar(和名:
    アンズ)である請求項1記載のプロテアーゼ阻害剤。
  4. 【請求項4】 アンズが、学名:P.mandshurica Koehne
    (和名:マンシュウアンズ)である請求項1記載のプロ
    テアーゼ阻害剤。
  5. 【請求項5】 アンズが、学名:P.sibirica L.(和
    名:モウコアンズ)である請求項1記載のプロテアーゼ
    阻害剤。
  6. 【請求項6】 アンズまたはその抽出物の配合量が0.
    005〜20.0重量%である請求項1〜5のいずれか
    に記載のプロテアーゼ阻害剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002241293A (ja) * 2001-02-13 2002-08-28 Ichimaru Pharcos Co Ltd メイラード反応阻害剤
WO2002080879A3 (en) * 2001-04-06 2002-12-12 Etsuko Dinan Skin treatment comprising alcohol spirit
JP2006143608A (ja) * 2004-11-16 2006-06-08 Nof Corp アルギナーゼ活性促進剤及びそれを含有する皮膚外用剤
JP2014221754A (ja) * 2013-05-14 2014-11-27 共栄化学工業株式会社 化粧料

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